JPH10260562A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法

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JPH10260562A
JPH10260562A JP9066453A JP6645397A JPH10260562A JP H10260562 A JPH10260562 A JP H10260562A JP 9066453 A JP9066453 A JP 9066453A JP 6645397 A JP6645397 A JP 6645397A JP H10260562 A JPH10260562 A JP H10260562A
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JP
Japan
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image
thickness
image forming
data
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JP9066453A
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English (en)
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Shigemichi Hamano
成道 浜野
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材の厚み変動に応じた最適な画像形成を
行い、厚み情報の誤入力に伴う画像形成不良を防止する
ことである。 【解決手段】 搬送路上を給送される転写材11の厚み
を紙厚検出部360が検出し、システムコントローラ1
が紙厚検出部360により検出される前記転写材11の
厚みの変化状態に基づいて前記転写材11が両面印刷時
の第2面目であることを判別して、前記転写材11の第
2面目の画像形成条件を可変設定する構成を特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に形成
されるトナー像を搬送路を介して給送される転写材に転
写及び定着を繰り返して画像を形成する画像形成装置お
よび画像形成装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機,レーザビームプリンタ等
の電子写真方式の画像形成装置において使用される転写
材は、それぞれの装置によって推奨される転写材がぼぼ
決められいた。これは、複写機等では、紙などの転写材
に画像を形成する際、転写材の厚さ、つまり重さとの相
関関係が知られており、転写材の厚さが、画像の品質を
決める上で非常に大きな要素になっているためである。
特に、4色のトナー(現像材)を1枚の転写材上に重ね
合わせて1つの画像を形成するカラー複写機では、白黒
複写機に比べて転写材に載せられるトナーの量が大幅に
増大するため、転写材の厚さの違いが画像に大きく影響
する。
【0003】即ち、トナーを溶融させて定着する一般的
な加熱方式の定着器にあっては、転写材の厚さが厚いほ
ど、定着時に転写材によって奪われる熱量が多くなり、
その分、トナーの溶融に供される熱量が少なくなる。こ
のため、トナー量の多いカラー画像にあってはトナーが
十分に溶融されずに定着不良を起こしがちとなる。この
ような定着不良を防止するため、カラー複写機において
は、白黒複写機に比べて、特に厳密な温度管理が要求さ
れる。
【0004】また、転写材の厚さ(素材の密度)に応じ
て、トナー像を転写材に転写するための転写条件(例え
ば転写バイアス)を変更することなども、良好な転写を
行う上で重要である。
【0005】そこで、上述の定着及び転写を良好に行う
べく、カラー複写機をはじめとする画像形成装置は、ユ
ーザ自身が転写材の厚さについての情報を装置本体上の
操作部から直接入力し、この入力情報に基づいて、制御
装置が定着温度や定着速度などの定着条件,転写バイア
ス等の転写条件を制御するように構成されている。
【0006】また、片面に先端余白,後端余白を伴った
画像が形成された転写材の第2面目に画像形成する際に
も、転写材の厚さについての情報に基づいて、制御装置
が定着温度や定着速度等の定着条件,転写バイアス等の
転写条件を制御するように構成されており、その際、第
2面目であるという情報および転写材の厚さについての
情報はユーザ自身が入力していた。
【0007】さらに、一般に転写材にトナー画像が転
写,定着されると、転写材はトナー転写面側にカールす
る。こうした状態では排紙トレイ上での積載性が著しく
損なわれると同時に、複写機,プリンタで広く使用され
ているソータへの排紙性の悪化、更にはジャム等へも発
展する可能性があり、定着後のカール量の管理は非常に
重要な問題であり、転写材のトナー転写面が上面となる
場合は、上側にスポンジローラ、下側に金属ローラを配
置した加圧ローラを備え、前記加圧ローラが転写材を加
圧する際に下側の金属ローラが上側のスポンジローラに
食い込むことを利用し転写材を非転写面側に湾曲加圧し
て、転写材の上面のトナー画像による転写材のカールを
抑えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、ユーザ自
身が手入力によって転写材の厚さ情報及び第2面目の転
写材情報等を入力しているため、ユーザが誤って入力を
行った場合、制御装置はその誤入力された情報を正しい
値として定着条件,転写条件等の画像形成条件を設定し
て画像形成してしまうので、結果として画像形成不良と
なってしまい再度画像形成に必要な転写材の情報を入力
しなければならない等の問題点があった。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第5の発明
の目的は、搬送路上を給送される転写材の厚みを検出
し、該検出される前記転写材の厚みの変化状態に基づい
て第2面目の画像形成条件を可変設定することにより、
転写材の厚み変動に応じた最適な画像形成を行い、厚み
情報の誤入力に伴う画像形成不良を防止することができ
る画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、像担持体(図1に示す感光ドラム340)上に形成
されるトナー像を搬送路を介して給送される転写材11
に転写及び定着を繰り返して画像を形成する画像形成装
置において、前記搬送路上を給送される転写材11の厚
みを検出する検出手段(図1に示す厚紙検出部360,
レジストローラ対361)と、前記検出手段により検出
される前記転写材の厚みの変化状態(図12に示す紙厚
演算データK1〜KCOUNT)に基づいて前記転写材
11が第2面目の転写材(両面印刷時の第2面目,多重
印刷時の2回目以降,裏紙)であることを判別して、前
記転写材11の第2面目の画像形成条件(図1に示す転
写帯電器348の転写バイアス,定着器356の定着温
度又は定着速度,加圧機構部362の加圧量)を可変設
定する制御手段(図2に示すシステムコントローラ1)
とを有するものである。
【0011】本発明に係る第2の発明は、前記制御手段
(図2に示すシステムコントローラ1)は、前記転写材
11へのトナー像の転写状態(図1に示す転写帯電器3
48の転写バイアス)を制御するものである。
【0012】本発明に係る第3の発明は、前記制御手段
(図2に示すシステムコントローラ1)は、前記転写材
11へのトナー像の定着状態(図1に示す定着器356
の定着温度又は定着速度)を制御するものである。
【0013】本発明に係る第4の発明は、前記制御手段
(図2に示すシステムコントローラ1)は、前記トナー
像を転写及び定着された転写材11を加圧する加圧部の
加圧状態(図1に示す加圧機構部362の加圧量)を制
御するものである。
【0014】本発明に係る第5の発明は、像担持体上に
形成されるトナー像を搬送路を介して給送される転写材
に転写及び定着を繰り返して画像を形成する画像形成装
置の制御方法において、搬送路上を給送される転写材の
厚みを検出する検出工程(図10のステップ(7),図
13のステップ(1))と、該検出される前記転写材の
厚みの変化状態に基づいて前記転写材が第2面目の転写
材であることを判別する判別工程(図10のステップ
(12),図13のステップ(3))と、該判別結果に
基づいて前記転写材の第2面目の画像形成条件を可変設
定する設定工程(図13のステップ(4))と、該設定
される画像形成条件に基づいて前記転写材の第2面目の
画像形成を行う画像形成工程(図13のステップ
(5))とを有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用可能な画像
形成装置の構成を説明する断面図であり、特に、デジタ
ルカラー画像形成装置の場合について説明する。
【0016】図において、リーダ部301とプリンタ部
302から構成される画像形成装置のリーダ部301に
おいて、312は露光ランプで、原稿台310上と原稿
圧板311の間に載置された原稿を照射しながら矢印V
の方向に走査移動する。315はCCDイメージセンサ
(CCD)で、RGB3色のフィルタが施されており、
ミラー群313,レンズ314を通して結像された原稿
からの反射光像をRGBの各色の信号に光電変換する。
401は画像処理部で、CCD315により光電変換さ
れて電気信号となった画像信号を画像処理し(後述する
図4に示す)、プリンタ部302に出力する。
【0017】プリンタ部302において、331は初段
のマゼンダ(M)形成部、332はシアン(C)形成
部、333はイエロー(Y)形成部、334はブラック
(K)形成部で、同様の構成でマゼンダ(M),シアン
(C),イエロー(Y),ブラック(K)の各色につい
ての画像形成を順次行いつつ画像を形成する。
【0018】321〜324はそれぞれMCYKのレー
ザ素子で、レーザ駆動回路326により各色の同期を取
りリーダ部301からの画像データに応じてMCYK独
立に駆動され、各レーザビームはポリゴンスキャナ32
5を介してレーザ光を各色の感光ドラム340上を走査
する。また、マゼンダ(M)形成部331において、3
40は感光ドラムで、レーザ光の露光により潜像を形成
する。341は現像器で、感光ドラム340上の潜像を
トナー現像する。342は現像スリーブで、現像器34
1に内蔵され、現像バイアスを印加しトナー現像を行
う。
【0019】343は現像材濃度検出センサで、現像ス
リーブ342上の現像材からの反射光量により現像材濃
度を検出する。344は一次帯電器で、感光ドラム34
0を所望の電位に帯電させる。345はクリーナで、転
写後の感光ドラム340上の表面を清掃する。346は
補助帯電器で、クリーナ345で清掃されたドラム34
0の表面を除電し、1次帯電器344において良好な帯
電を得られるようにする。347は前露光ランプで、感
光ドラム340上の残留電荷を消去する。348は転写
帯電器で、転写ベルト354の内部から放電を行い、感
光ドラム340上のトナー画像を転写部材に転写する。
349は現像濃度センサで、感光ドラム340上に形成
される現像から反射光量を検出する。
【0020】また、351,352は用紙送り装置で、
格納された転写材を給送する。350は再給紙装置で多
重,両面画像形成時に給送されてきた転写紙を一時的に
格納し、所定のタイミングで搬送路上に給送される。3
53はマルチ用紙送り装置で、紙等の転写材11を搬送
路上に搬送し、転写ベルト354上に送る。363,3
64は用紙サイズ検出部で、用紙送り装置351,35
2に付設され、用紙送り装置351,352に格納され
ている転写材のサイズに対応したコード信号を出力する
サイズ検知スイッチ等を備えており、使用される転写材
のサイズの認識を可能としている。また、マルチ用紙送
り装置353からの用紙給送時には、多種の転写材での
画像形成を可能とするために、図示しない操作部からの
ユーザによる使用転写材種別の入力により、あるいは、
後述の使用転写材の厚みを検知する紙厚検出部360か
らの出力に基づいてシステムコントローラ1が自動的に
転写材の種類の認識を行う。
【0021】そして、感光ドラム340上に形成された
トナー像を転写ベルト354により搬送される転写材1
1に転写することで、マゼンタの画像が転写材11に転
写してマゼンタの画像が転写材11上に形成される。こ
の電子写真プロセスをシアン(C)形成部332,イエ
ロー(Y)333形成部,ブラック(K)形成部334
の各現像ステーション(画像形成部)において順次同様
に行うことで、原稿に対応したカラー画像が転写材11
上に形成される。転写材11は定着前搬送ベルト355
を通過し、定着器356によって、トナー像を転写材1
1上に加熱定着させ、転写材11上の画像として出力さ
れる。
【0022】また、357は反転搬送路で、画像面を裏
返して排出する裏面排紙を行う場合には、搬送される転
送紙を反転した後、排紙する。また、両面の画像形成を
行うモードでは、定着された転写材は反転搬送路357
からの再給紙搬送路358へと搬送され、再給紙装置3
50に送り込まれ、第2面目の画像形成を行う転写材と
して収納される。
【0023】さらに、紙厚検出部(紙厚検知ユニット)
360は、転写材の厚みを画像形成前に検知してシステ
ムコントローラ1に通知する。レジストローラ対361
は、転写材を一度停止させ、画像形成部への転写材の搬
送のタイミングを決定すると同時に、転写材を挟むこと
で上下に移動する紙厚検知ローラをも兼ねている(詳細
は図7に示す)。362は加圧機構部で、加熱定着後の
転写材の腰付けのための加圧を複数の加圧量にて行い、
転写材のカール状態を調節する。
【0024】図2は、本発明の一実施形態を示す画像形
成装置の制御構成を説明するブロック図であり、図1と
同一のものには同一の符号を付してある。
【0025】図において、1はシステムコントローラ
で、内部にCPU,ROM,RAMを備え、CPUがR
OM又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基
づいて画像形成装置を統括的に制御している。31は画
像入力部で、図1に示したリーダ部301又は図示しな
い外部装置より入力される画像データを受信する。40
1は画像処理部で、画像入力部31により入力された画
像データに種々の画像処理(詳細は後述する)を施す。
326はレーザ駆動回路で、画像処理部401から出力
される画像データに基づき半導体レーザ32をON/O
FF切り替えする。
【0026】340は感光ドラムで、半導体レーザ32
の出力光により静電潜像が記録される。341は現像器
で、感光ドラム340上に形成された潜像を現像する。
356は定着器で、現像器341により感光ドラム34
0上に現像されたトナー像を転写材11に転写,加圧熱
定着して出力画像を形成する。362は加圧機構部で、
定着器356により加熱定着された転写材11の腰付け
のための加圧量の切り替えを行う。
【0027】2は推定回路で、画像処理部401から出
力される画像データに基づき画像濃度分布を推定する。
363は用紙サイズ検出部で、画像形成前に転写材11
としての用紙のサイズを検出する。360は紙厚検出部
で、画像形成前に転写材11としての用紙の厚みを検出
する。なお、紙厚検出部360の構成については後述す
る。
【0028】以下、各部の動作について説明する。
【0029】画像が画像入力部31を介して電気信号と
して入力され、画像処理部401により、A/D変換,
シェーディング補正,LOG変換,UCR処理,γ補正
等の画像形成に必要な画像処理が加えられる。レーザ駆
動回路326により、前記画像処理を加えられた画像デ
ータに基づいて、半導体レーザ32が変調駆動され、半
導体レーザ32の出力光が感光ドラム340上にスキャ
ン露光され、入力される画像データに対応する電荷分布
からなる潜像が感光ドラム340上に形成され、現像器
(イエロー形成部)341中の現像剤により前記潜像が
現像される。
【0030】そして、予め画像形成前に用紙サイズ検出
部363により用紙サイズを検出,紙厚検出部360に
より紙厚を検知された転写材11に、前記感光ドラム3
40上の画像が転写帯電器348により転写されて、画
像が形成されることにより、現像剤が消費される。ま
た、画像形成に用いたものと同じ画像データから、推定
回路2により画像濃度分布の推定が行われる。さらに、
転写材11にトナー画像を転写する際は、転写材11の
サイズ,厚み情報から最適な転写高圧条件がシステムコ
ントローラ1により確定され、転写帯電器348に設定
される。
【0031】そして、用紙サイズ検出部363で得られ
た転写材11のサイズ,紙厚検出部360で得られた転
写材11の厚み,推定回路2で得られた画像濃度分布に
基づき、定着器356によりトナーが加熱定着される。
また、転写材11へのトナー加熱定着には最適な温度が
あり、転写材11の厚さの違いによる定着温度の変化
を、定着速度を変化させることで制御するように、シス
テムコントローラ1により定着器356の回転数が制御
される。即ち、転写材11が厚い場合には定着速度を遅
くし、転写材11が薄い場合には定着速度を速くして最
適な定着条件を確定する。
【0032】さらに、加熱定着後の転写材11の腰付け
のための加圧を、システムコントローラ1の制御により
加圧機構部362にて加圧量を切り替えて行うことによ
り、最適なカール取りの加圧制御が可能となる。
【0033】図3は、図2に示した画像処理部401の
構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものは
同一の符号を付してある。
【0034】図において、410はA/D変換とサンプ
ルホールド処理を行うA/D&S/H部で、CCD31
5からの信号をサンプルホールドした後にA/D変換し
RGBの3色のデジタルデータを生成する。411はシ
ェーディング補正部で、A/D&S/H部410により
A/D変換された各色の分解データをシェーディング補
正及び黒補正する。412は入力マスキング部で、シェ
ーディング補正部411によりシェーディング補正及び
黒補正された各色データをNTSC補正する。
【0035】次に、413は変倍処理部で、入力マスキ
ング部412によりNTSC補正された各色データに拡
大縮小等の倍処理を施す。414はLOG変換部で、R
GBデータをCMYデータに変換する。415は圧伸部
で、LOG変換部414によりCMY変換された画像デ
ータを圧縮,格納し、格納した画像データを伸長して読
み出し、画像形成装置の各トナー信号に対応したCMY
Kデータを生成する。416はマスキング・UCRで、
各トナー信号に同期して読み出されたCMYKデータに
下地処理及びマスキング処理を施す。
【0036】417はγ補正部で、マスキング・UCR
416により下地処理及びマスキング処理された画像デ
ータをγ変換する。418はエッジ強調部で、γ補正部
417によりγ変換された出力画像データにエッジ強調
処理を施し、CKMYの出力画像データを生成し、プリ
ンタ部302に送出する。
【0037】図4は、図2で示した推定回路2の構成を
詳細に説明する回路ブロック図である。後述する図6に
示す各領域の画像濃度データC00〜C33を算出する
場合について説明する。また、推定回路2は、後述する
図5に示す制御信号によって動作する。
【0038】図において、Dataは画像データであ
り、本実施形態では8ビットの信号とする。Vclkは
画像データの同期信号であり、Vsyncは一画像区間
開始を示す副走査同期信号である。Henableは主
走査画像有効区間信号であり、Venableは副走査
画像有効区間信号である。
【0039】また、用紙サイズ検出部363によって検
出された転写材サイズに基づき、システムコントローラ
1は画像形成を行う主走査の画素数N、副走査の画素数
Mを導き出し、濃度分布の1領域に対応するM/4,N
/4の算出を行う。
【0040】201は主走査の領域を計数するカウンタ
で、画像形成前の副走査同期信号Vsyncに同期し、
主走査の画素数N/4をロードし、画像データ同期信号
Vclkを計数(ダウンカウント)して、N/4を計数
した時点で主走査の画素数N/4を再ロードすると共に
アップカウンタであるカウンタ203にクロックとなる
キャリー信号を出力する。即ち、画素数N/4毎にカウ
ンタ203の出力を増加させることで、主走査の領域の
計数を実現している。202はORゲートで、副走査同
期信号Vsyncとカウンタ201の出力信号(キャリ
ー信号)との論理和をカウンタ201に出力する。
【0041】カウンタ203は主走査の領域信号を出力
するカウンタで、カウンタ201から出力されるキャリ
ー信号に同期してアップカウントし、主走査の領域を指
示する信号をエンコーダ207に出力する。また、主走
査同期信号Hsyncはカウンタ201,203のリセ
ット入力となっており、主走査同期信号Hsyncに同
期してカウンタ201,203の出力は「0」となる。
【0042】204は副走査の領域を計数するカウンタ
で、画像形成前の副走査同期信号Vsyncに同期し、
副走査の画素数M/4をロードし、主走査同期信号Hs
yncを計数(ダウンカウント)して、M/4を計数し
た時点で副走査の画素数M/4を再ロードすると共にア
ップカウンタであるカウンタ206にクロックとなるキ
ャリー信号を出力する。即ち、M/4毎にカウンタ20
6の出力を増加させることで、副走査の領域を計数を実
現している。205はORゲートで、カウンタ204の
出力信号(キャリー信号)と副走査同期信号Vsync
との論理和をカウンタ204に出力する。
【0043】また、カウンタ206は副走査の領域信号
を出力するカウンタで、カウンタ204から出力される
キャリー信号に同期してカウントアップし、副走査の領
域を指示する信号をエンコーダ207に出力する。ま
た、副走査同期信号Vsyncはカウンタ204,20
6のリセット入力となっており、副走査同期信号Vsy
ncに同期してカウンタ204,206の出力は0とな
る。207はエンコーダで、カウンタ203から主走査
の領域を指示する信号とカウンタ206から副走査の領
域を指示する信号とを受け取り、走査領域指示信号をA
NDゲート212,214,216にそれぞれ出力す
る。
【0044】次に、209はANDゲートで、主走査画
像有効区間信号Henebleと副走査画像有効区間信
号Venableとの論理積をフリップフロップ208
にイネーブル信号として出力する。フリップフロップ2
08は、ANDゲート209から出力されるイネーブル
信号によりイネーブル制御され、入力される画像データ
Dataを画像データ同期信号Vclkに同期して記憶
し、加算器210に出力する。
【0045】加算器210は、フリップフロップ回路2
08より入力される画像データと対応する領域の画像デ
ータとの積算値とを加算してフリップフロップ211,
213,215に出力する。ANDゲート212,21
4,216は、ANDゲート209からの出力信号とエ
ンコーダ207からそれぞれ出力される走査領域信号と
の論理積をイネーブル信号としてフリップフロップ21
1,213,215にそれぞれ出力し、フリップフロッ
プ211,213,215を所定の領域に応じてそれぞ
れイネーブル制御する。
【0046】次に、フリップフロップ211,213,
215は、ANDゲート211,213,215から出
力されるイネーブル信号により所定領域に対応するよう
にイネーブル制御され、加算器210から出力される各
領域の画像データ積算値を画像データ同期信号Vclk
に同期して記憶し、各領域における画像データの積算値
(画像濃度データ)C00〜C33(後述する図6に示
す)として各領域に対応するバッファ217〜219に
出力する。
【0047】次に、バッファ217〜219はイネーブ
ル付きバッファで、エンコーダ207からの各イネーブ
ル信号により各領域に対応するようにイネーブル制御さ
れ、対応する領域のバッファが画像データ加算値を加算
器210に出力する。
【0048】以上より、主走査画像有効区間信号Hen
able及び副走査画像有効区間信号Venableの
イネーブル区間に、入力される画像データと領域に対応
するフリップフロップに記憶される積算データとを加算
器210が加算し、その出力をエンコーダ207が指示
する領域に対応するようにイネーブル制御されたフリッ
プフロップに記憶することができる。なお、算出された
画像濃度データC00〜C33に基づく濃度分布の推定
はシステムコントローラ1での演算によって行う。
【0049】また、本実施形態では、現像材使用量は概
略としては画像データの積算値に比例すると考えられる
ことから、濃度分布推定回路として一画像中を複数の領
域(4×4の16領域)に分け、その各領域での画像デ
ータ値の積算する上記推定回路2を用いたが、その他の
構成の回路等を用いて濃度分布推定を行ってもよい。
【0050】図5は、図4に示した推定回路2の濃度分
布推定処理タイミングを示すタイミングチャートであ
り、図4と同一のものには同一の符号を付してある。
【0051】図において、Vsyncは副走査同期信号
で、一画像区間開始を示し、Venableは副走査画
像有効区間信号で、副走査同期信号Vsyncに同期し
て発信される。Hsyncは主走査同期信号で、Hen
ableは主走査画像有効区間信号で、主走査同期信号
Hsyncに同期して発信される。また、Dataは画
像データ出力であり、本実施形態では8ビットの信号と
し、主走査画像有効区間信号Henebleと副走査画
像有効区間信号VenableとのANDゲート209
によるイネーブル区間にフリップフロップ208に出力
される。
【0052】Cは推定回路2により算出された画像濃度
データC00〜C33で、濃度算出完了後にシステムコ
ントローラ1に送出され、システムコントローラ1によ
り、前記画像濃度データC00〜C33に基づく濃度分
布の推定が行われる。
【0053】図6は、図2に示した推定回路2の画像濃
度分布推定処理をするための画像形成領域の区分を示す
模式図である。
【0054】図において、C00〜C33は画像濃度デ
ータで、転写材の画像形成領域を4×4の16領域に分
割した分割領域の各々に対応する画像データの積算値で
ある。
【0055】この図に示すように、分割領域は、システ
ムコントローラ1により導出される画像形成を行う主走
査の画素数N,副走査の画素数Mに基づいて、濃度分布
の一領域に対応するM/4,N/4の算出により導出さ
れる。
【0056】図7は、図1に示した紙厚検出部360の
構成の一例を示すブロック図である。
【0057】図において、701は発光ダイオードで、
照射光704をレジストローラ対(紙厚検知ローラ)3
61の上ローラ361aに照射する。709はセンサL
ED制御部で、システムコントローラ1からの制御信号
710を受信して、駆動信号707により発光ダイオー
ド701の明滅及び光量を制御する。702は受光位置
センサで、発光ダイオード701から照射されレジスト
ローラ対361の上ローラ361aの測定面である反射
定面703で反射した反射光705を受光して電気信号
に変換しアナログ信号706を出力する。708はA/
D変換器で、受光位置センサ702から受信した反射光
量検出位置に応じたアナログ信号706をディジタル変
換しシステムコントローラ1にデジタル信号711を出
力する。
【0058】また、レジストローラ対361の下ローラ
361bはスラスト方向に固定されており、上ローラ3
61aはフリーの状態に設置されているため、転写材1
1が前記レジストローラ対361に挟まれると転写材1
1の厚さに応じて上ローラ361aが移動する構成にな
っており、転写材11の厚さに対応して反射面703が
移動し、転写材11が厚い場合は近寄り、薄い場合は離
れる。その結果、転写材11の厚さに応じて受光位置セ
ンサ702に入射する反射光位置が変化し、転写材11
の厚さ信号であるアナログ信号706としてA/D変換
器708に入力される。ここで、発光ダイオード701
の明滅及び光量制御はシステムコントローラ1からの制
御信号710によってセンサLED制御部709によっ
て制御されている。
【0059】また、制御信号710はA/D変換器70
8のA/D変換タイミングをも制御しており、A/D変
換器708からのデジタル化された転写材11の厚さに
対応した厚み信号711はシステムコントローラ1に送
られ、CPUにより転写材の厚さが演算される。
【0060】図8は、図1に示した加圧機構部362の
構成を詳細に説明する断面図であり、図1と同一のもの
には同一の符号を付してある。
【0061】図において、801はスポンジローラで、
金属ローラ802とで加圧ローラが構成され、一対のス
ポンジローラ801と金属ローラ802により定着後の
転写材11を挟み込む。803は前記金属ローラ802
を可動させる金属ローラ可動板で、カム804により図
中矢印a方向に上下され、転写材11に対する加圧量を
調整する。そして、前記加圧ローラが転写材11を加圧
する際、金属ローラ802がスポンジローラ801に食
い込むことにより、転写材11は非転写面側に湾曲加圧
される。また、805は搬送ローラで、加圧ローラによ
り加圧された転写材11を矢印b方向に搬送する。
【0062】なお、上記カム804の駆動による加圧量
の調整は、紙厚検出部360により検出される転写材1
1の厚さ,推定回路2により転写材11に転写されるト
ナー量を参照して、システムコントローラ1上のCPU
により個別的に制御されている。
【0063】以上の構成により、転写材11の上面のト
ナー画像による転写材11のカールを抑えることが可能
となる。
【0064】以下、図9〜図12を参照して本発明の画
像形成装置における厚紙検知処理及び自動第2面目検知
処理動作について説明する。
【0065】図9,図10は、本発明に係る画像形成装
置における画像処理手順を示すフローチャートであり、
厚紙検知処理及び自動第2面目検知処理手順に対応す
る。なお、(1)〜(17)は各ステップを示す。
【0066】まず、用紙送り装置351,352(図1
参照)から用紙搬送路を通り給紙された転写材11が紙
厚検出部360に到達すると、レジストローラ対361
に転写材11が到達する前の第1のデータを収集すべ
く、紙厚検知ローラを兼ねたレジストローラをONし
(1)、レジストローラ5回転分の第1のデータ(Dr
1,Dr2,……,Drn)を収集する(2),
(3)。
【0067】レジストローラ対361が5回転時点で、
転写材11を挟む前の状態の第1データの収集は停止
し、レジストローラ対361で転写材11の給紙を開始
し(4)、この間データ収集を中断する。レジストロー
ラ対361に転写材11が到達すると(5)、第2面目
検知に関連する変数(第2面目フラグDUPFLG,収
集カウントCOUNT,先端余白最大カウントDATA
MAX)をリセット(DUPFLG=0,COUNT=
1,DATAMAX=0)する(6)。ここで、第2面
目フラグDUPFLGは第2面目か否かを表す変数で、
第2面目と検知された場合に「1」が代入される。収集
カウントCOUNTは紙厚データの収集データカウント
を表す変数で、カレントの収集データ数に相当する。先
端余白最大カウントDATAMAXは先端余白領域にお
ける最終データの収集データカウントを表す変数であ
る。
【0068】次に、レジストローラ対361が転写材1
1を挟んだ状態の第2データ(Dp1,Dp2,……,
Dpn)のデータ収集を開始する(7)。第2データが
一点取られる毎にカレントの第2のデータDpCOUN
Tと転写材11給紙前の第1のデータ(Dr1,Dr
2,……,Drn)の平均値との差である紙厚演算デー
タKCOUNT(KCOUNT=DpCOUNT−(D
r1+Dr2+……+Drn)/n)を演算し(8)、
収集カウントCOUNTが「1」でないか否かを判定し
(9)、収集カウントCOUNTが「1」と判定された
場合(即ち、転写材11を挟んだ状態での収集データ数
が「1」のとき)は、収集カウントCOUNTをインク
リメントし(15)、ステップ(7)に戻り次のデータ
を収集する。
【0069】一方、ステップ(9)で、収集カウントC
OUNTが「1」でない(即ち2以上)と判定された場
合は、ステップ(8)で演算された厚紙演算データKC
OUNTと転写材最小データKMINとを比較し(1
0)、紙厚演算データKCOUNTが転写材最小データ
KMIN以上(KCOUNT≧KMIN)と判定された
場合は、ステップ(11)に進む。なお、転写材最小デ
ータKMIN(後述する図12に示す)には転写材11
の中で最も薄いと考えられる転写材11の紙厚演算デー
タよりも小さいデータがROM等に予めセットされてお
り、このデータKMINよりも紙厚演算データKCOU
NTが小さければ、レジストローラ対361に転写材1
1が挟まれていない状態と判断する。
【0070】次に、ステップ(11)において、第2面
目かどうかを表す変数第2面目フラグDUPFLGが
「0」か否かを判定(第2面目でないか判別)し、第2
面目フラグDUPFLGが「0」と判定(第2面目でな
いと判別)された場合は、カレントの紙厚演算データK
COUNTと第1紙厚演算データK1との差KCOUN
T−K1を実測値として予めセットされているトナーの
定着分の厚さを示すトナー定着データΔKTNR(後述
する図12に示す)とを比較し(12)、KCOUNT
−K1がΔKTNRよりも大きい(KCOUNT−K1
>ΔKTNR)と判定された場合は、転写材11上にト
ナーが定着されていると判断し、これにより転写材11
が第2面目であると判別し、第2面目を表すように、第
2面目フラグDUPFLGに「1」を代入し、システム
コントローラ1内のRAMに「1」を格納し(14)、
収集カウントCOUNTをインクリメントし(15)、
ステップ(7)に戻り次のデータを収集する。
【0071】一方、ステップ(12)で、カレントの紙
厚演算データKCOUNTと第1紙厚演算データK1と
の差KCOUNT−K1がトナー定着データΔKTNR
以下(KCOUNT−K1≦ΔKTNR)と判定された
場合は、先端余白最大カウントDATAMAXに収集カ
ウントCOUNTを代入し(13)、収集カウントCO
UNTをインクリメントし(15)、ステップ(7)に
戻り次のデータ収集する。
【0072】一方、ステップ(11)で、第2面目フラ
グDUPFLGが「1」と判定された(第2面目と判別
された)場合は、収集カウントCOUNTをインクリメ
ントし(15)、ステップ(7)に戻り次のデータ収集
する。なお、一度第2面目フラグDUPFLGに「1」
が代入されると、次のデータ収集時にはステップ(1
2),(13),(14)は通らないため、第2面目フ
ラグDUPFLGに「1」が代入される1つ前の収集デ
ータまで、即ち、収集カウントCOUNTが先端余白最
大カウントDATAMAXまでの紙厚演算データ(K
1,K2,……,KDATAMAX)が転写材11の余
白領域のデータとなる(後述する図12に示す)。
【0073】一方、ステップ(10)で、演算された紙
厚演算データKCOUNTが転写材最小データKMIN
より小さい(KCOUNT<KMIN)と判定された場
合、紙厚演算データ(K1,K2,……,KDATAM
AX)を平均し、転写材11の紙厚演算値K(K=(K
1+K2+……+KDATAMAX)/DATAMA
X)を演算する(16)。即ち、レジストローラ対36
1が転写材11を挟んだ状態の第2データ(Dp1,D
p2,……,Dpn)のデータ収集は、転写材11がレ
ジストローラ対361を抜けた場合に終了し、このとき
転写材11の紙厚演算値が演算される。
【0074】最後に、レジストローラ対361をOFF
し(17)、処理を終了する。
【0075】なお、上述のように、転写材11の厚さ
は、レジストローラ対361の上ローラ361aの変位
量を測定することによって求めているため、レジストロ
ーラ対361が転写材11を挟んでいない状態での第1
データを収集することが必要であり、転写材11の厚さ
はレジストローラ対361が転写材11を挟んでいない
ときの第1データと挟んでいるときの第2データとの差
から導きだすため、この転写材11を挟んでいないとき
の第1データは、転写材11の厚さを算出する際の基準
値となる。よって、本実施形態ではデータの信頼性をア
ップするという観点から、給紙を開始する前の比較的時
間に余裕がある時点で、ここの第1データを数多く収集
する。
【0076】また、上述した転写材11の厚さ算出の制
御は全てシステムコントローラ1上のCPUにより統括
的に制御,演算されている。
【0077】図11は、転写材11に転写定着されたト
ナー像の状態を示す模式図であり、画像領域と余白領域
に分かれている状態に対応する。
【0078】図において、Aは先端余白領域で、転写材
11にトナーが定着されていない状態を示し、Bは画像
形成領域で、転写材11にトナーが定着された状態を示
し、Cは後端余白領域で、転写材11にトナーが定着さ
れていない状態を示す。
【0079】図12は、図11に示した転写材11の厚
み変化特性を示す図であり、図9,図10に示した紙厚
検出,自動第2面目検出処理手順により検知された紙厚
演算データ(K1,K2,……,KDATAMAX,…
…,KCOUNT)に対応する。なお、縦軸は検出値を
示し、横軸は時間を示し、図9,図10と同一のものに
は同一の符号を付してある。
【0080】図において、K1,K2,……,KDAT
AMAX,……,KCOUNTは紙厚検出部360によ
り検出された収集データに基づいてシステムコントロー
ラ1のCPUにより算出された紙厚演算データで、特
に、紙厚演算データK1,K2,……,KDATAMA
Xは、先端余白領域と考えられる領域のデータである。
KMINは転写材11の中で最も薄いと考えられる転写
材11の紙厚演算データよりも小さい転写材最小データ
で、システムコントローラ1のROM等に予め記憶され
ている。ΔKTNRは実測値としてのトナー定着分の厚
さを示すトナー定着データで、システムコントローラ1
のROM等に予め記憶されている。
【0081】以上により、給紙される転写材11の紙厚
を算出することができると共に、算出された紙厚に基づ
いて給紙された転写材11が第2面目であるか否かを自
動判別することができる。
【0082】以下、図13のフローチャートを参照して
本発明の画像形成装置の画像形成処理動作について説明
する。
【0083】図13は、本発明の画像形成装置の画像形
成処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(6)は各ステップを示す。
【0084】まず、紙厚検知,自動第2面目検知処理
(図9,図10に示した)を行い(1)、画像処理部4
01による画像処理,推定回路2によるトナー量(画像
形成濃度)の推定を行う(2)。次に、システムコント
ローラ1のRAMに格納されている第2面目フラグDU
PFLGが「1」である否かを判定することにより給紙
されている転写材11が第2面目であるか否かを判定し
(3)、第2面目であると判定された場合は、転写材1
1の厚さ,転写材11が第2面目,トナー量等の条件に
応じた画像形成条件を転写帯電器348,定着器35
2,加圧機構部362等に設定し(4)、画像形成を行
う(5)。
【0085】一方、ステップ(3)で、給紙されている
転写材11が第2面目でないと判定された場合は、転写
材11の厚さ,トナー量等の条件に応じた画像形成条件
を転写帯電器348,定着器352,加圧機構部362
等に設定し(6)、画像形成を行う(5)。
【0086】以上の処理により、給送される転写材11
の厚みを検出し、該検出される転写材11の厚みの変化
状態に基づいて転写材11が第2面目の転写材であるこ
とを判別して転写材11の第2面目の画像形成条件を可
変設定して画像形成するので、転写材11の種類に応じ
た最適な画像形成を自動で行うことができ、ユーザによ
る転写材厚み入力の煩わしさを解消することができる。
【0087】〔その他の実施形態〕上記実施形態では、
本発明に係る画像形成装置をカラーディジタル複写機に
適用する場合について説明したが、本発明に係る画像形
成装置を通常の我々がよく使用するアナログの白黒を含
むモノカラー複写機,アナログ複写機,印刷装置(レー
ザビームプリンタ)等に適用しても同様の効果が得られ
る。
【0088】また、上記実施形態では、転写材の厚みの
変化状態から給送される転写材が第2面目の転写材であ
ることを検出して、両面印刷時の第2面目の画像形成条
件を可変設定するよう構成したが、転写材の厚みの変化
状態から給送される転写材が多重印刷時の第2回目以降
又は裏紙であることを検出して、多重印刷時の第2回目
以降又は裏紙給送時の画像形成条件を可変設定するよう
構成してもよい。
【0089】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
て実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。
【0090】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0091】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0092】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0093】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0094】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0095】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、搬送路上を給送される転写材の厚みを
検出手段が検出し、前記検出手段により検出される前記
転写材の厚みの変化状態に基づいて前記転写材が第2面
目の転写材であることを判別して、制御手段が前記転写
材の第2面目の画像形成条件を可変設定するので、検出
される転写材の厚みの変動に応じて、両面印刷の2面
目,多重印刷の2回目以降,裏紙に対する画像形成時の
転写バイアス,定着温度,定着速度,加圧量等の画像形
成条件を可変設定して、トナー転写不良,トナー定着不
良,転写材カール等の画像形成不良を防止して、最適な
画像形成を行うことが可能となる。
【0097】第2の発明によれば、制御手段が前記転写
材へのトナー像の転写状態を制御するので、厚い転写材
(両面印刷の第2面)への転写バイアスは大きく、薄い
転写材への転写バイアスは小さく設定して、トナー転写
不良を防止して、最適なトナー量の画像形成を行うこと
が可能となる。
【0098】第3の発明によれば、前記制御手段が前記
転写材へのトナー像の定着状態を制御するので、厚い転
写材(両面印刷の第2面)への定着温度は高く(定着速
度は低く)、薄い転写材への定着温度は低く(定着速度
は高く)設定して、トナー定着不良を防止して、最適な
画像形成を行うことが可能となる。
【0099】第4の発明によれば、前記制御手段が前記
トナー像を転写及び定着された転写材を加圧する加圧部
の加圧状態を制御するので、厚い転写材(両面印刷の第
2面)への加圧量は大きく、薄い転写材への加圧量は小
さく設定して、転写材のカールを防止して、最適な画像
形成を行うことが可能となる。
【0100】第5の発明によれば、搬送路上を給送され
る転写材の厚みを検出し、該検出される前記転写材の厚
みの変化状態に基づいて前記転写材が第2面目の転写材
であることを判別し、該判別結果に基づいて前記転写材
の第2面目の画像形成条件を可変設定し、該設定される
画像形成条件に基づいて前記転写材の第2面目の画像形
成を行うので、検出される転写材の厚みの変動に応じ
て、両面印刷の2面目,多重印刷の2回目以降,裏紙に
対する画像形成時の転写バイアス,定着温度,定着速
度,加圧量等の画像形成条件を可変設定して、トナー転
写不良,トナー定着不良,転写材カール等の画像形成不
良を防止して、最適な画像形成を行うことが可能とな
る。
【0101】従って、転写材の厚み変動に応じた最適な
画像形成を行い、厚み情報の誤入力に伴う画像形成不良
を防止することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な画像形成装置の構成を説明
する断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す画像形成装置の制御
構成を説明するブロック図である。
【図3】図2示した画像処理部の構成を説明するブロッ
ク図である。
【図4】図2で示した推定回路の構成を詳細に説明する
回路ブロック図である。
【図5】図4に示した推定回路の濃度分布推定処理タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図6】図2に示した推定回路の画像濃度分布推定処理
をするための画像形成領域の区分を示す模式図である。
【図7】図1に示した紙厚検出部の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図8】図1に示した加圧機構部の構成を詳細に説明す
る断面図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置における画像処理手
順を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る画像形成装置における画像処理
手順を示すフローチャートである。
【図11】転写材に転写定着されたトナー像の状態を示
す模式図である。
【図12】図11に示した転写材の厚み変化特性を示す
図である。
【図13】本発明の画像形成装置の画像形成処理動作の
一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 システムコントローラ 2 推定回路 11 転写材 31 画像入力部 32 半導体レーザ 340 感光ドラム 341 画像形成部 348 転写帯電器 326 レーザ駆動回路 356 定着器 360 紙厚検出部 362 加圧機構部 363 用紙サイズ検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されるトナー像を搬送
    路を介して給送される転写材に転写及び定着を繰り返し
    て画像を形成する画像形成装置において、 前記搬送路上を給送される転写材の厚みを検出する検出
    手段と、 前記検出手段により検出される前記転写材の厚みの変化
    状態に基づいて前記転写材が第2面目の転写材であるこ
    とを判別して、前記転写材の第2面目の画像形成条件を
    可変設定する制御手段とを有することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記転写材へのトナー
    像の転写状態を制御することを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記転写材へのトナー
    像の定着状態を制御することを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記トナー像を転写及
    び定着された転写材を加圧する加圧部の加圧状態を制御
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体上に形成されるトナー像を搬送
    路を介して給送される転写材に転写及び定着を繰り返し
    て画像を形成する画像形成装置の制御方法において、 前記搬送路上を給送される転写材の厚みを検出する検出
    工程と、 該検出される前記転写材の厚みの変化状態に基づいて前
    記転写材が第2面目の転写材であることを判別する判別
    工程と、 該判別結果に基づいて前記転写材の第2面目の画像形成
    条件を可変設定する設定工程と、 該設定される画像形成条件に基づいて前記転写材の第2
    面目の画像形成を行う画像形成工程とを有することを特
    徴とする画像形成装置の制御方法。
JP9066453A 1997-03-19 1997-03-19 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Pending JPH10260562A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6519423B2 (en) * 2000-05-17 2003-02-11 Nexpress Solutions Llc Method and apparatus for setting registration in a multicolor printing machine based on printing substrate grade
JP2008209935A (ja) * 2008-03-21 2008-09-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010054594A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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