JP3571811B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置において使用される転写材は、それぞれの装置によって推奨される転写材がほぼ決められている。これは、複写機等では、紙などの転写材に画像を形成する際、転写材の重さ、つまり重さとの相関関係が知られている転写材の厚さが、画像の品質を決める上で非常に大きなファクタになっているためである。特に、4色のトナー(現像剤)を1枚の転写材上に重ね合わせて1つの画像を形成するカラー複写機にあっては、白黒複写機に比べて転写材上に載せられるトナーの量がかなり多くなるため、転写材の厚さの違いが画質に大きく影響する。すなわち、トナーを溶融させて定着する一般的な加熱方式の定着器にあっては、転写材の厚さが厚い程、定着時に転写材によって奪われる熱量が多くなり、その分、トナーの溶融に供される熱量が少なくなる。このため、トナー量の多いカラー画像にあってはトナーが十分に溶融されずに定着不良を起こしがちとなる。このような定着不良を防止するため、カラー複写機においては、白黒複写機に比して、特に、シビアな温度管理が要求される。
【0003】
また、転写材の厚さ(素材の密度)に応じて、トナー像を転写材に転写するための転写条件(例えば、転写バイアス)を変更することなども、良好な転写を行う上で重要である。
【0004】
上述の定着及び転写を良好に行うべく、カラー複写機をはじめとする画像形成装置においては、従来、ユーザー自身が転写材の厚さについての情報を装置本体上の操作部から入力し、この入力情報に基づいて、制御装置により定着温度や定着速度等の定着条件、また転写バイアス等の転写条件を制御するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例によると、ユーザー自身が手入力によって転写材の厚さについての情報を入力するため、ユーザーの誤入力があった場合でも、制御装置はその誤入力に基づいて定着条件、転写条件等の画像形成条件を設定してしまい、不具合が発生するおそれがあった。例えば、定着条件1つをとっても、入力ミスによる定着不良や熱のかけすぎによる転写材の変形等の問題があった。
【0006】
なお、近時、画像形成に使用される転写材の種類は非常に多く、転写材についての情報としては、上述の厚さ以外にも、その大きさ、普通紙か特種紙か、さらには紙かそれ以外の樹脂フィルムか等のさまざまなものがある。これらについて、ユーザーが正確に認識し、装置本体に正しく入力することはほとんど困難であり、また煩雑な作業でもある。
【0007】
そこで、本発明は、転写材の厚さを正確に検知し、これに基づいて好適な画像形成条件を設定するようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、画像データに基づいて像担持体上に形成したトナー像を、搬送路を介して供給される転写材に転写した後、転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置において、前記搬送路中に配置されて転写材の厚さを検出する厚さ検出手段と、該厚さ検出手段が出力する厚さについてのデータに基づいて画像形成条件を変更する制御手段と、を備え、前記厚さ検出手段は、少なくとも一方の検知部材が他方の検知部材に対して変位可能に配置されるとともに前記搬送路中の転写材をその表裏方向から挟み込む一対の検知部材と、前記他方の検知部材に対する前記一方の検知部材の相対位置を検知する変位量検知手段と、を有し、前記一対の検知部材が転写材を挟み込む前の前記変位量検知手段の出力である第1データと、転写材を挟み込んだ状態での前記変位量検知手段の出力である第2データとをそれぞれ複数個収集し、複数の第2データと複数の第1データとをそれぞれ演算して転写材の厚さを検出するものであり、転写材の連続給紙時に、前記一対の検知部材が2枚目以降のそれぞれの転写材を挟み込む前に収集可能な第1データの数が1枚目の転写材を挟み込む前に収集可能な第1データの数よりも少なくなるような給紙タイミングで2枚目以降の転写材が給紙され、前記厚さ検出手段は、連続給紙時に搬送される転写材毎にそれぞれ複数収集した第2データと1枚目の転写材を挟み込む前の複数の第1データとをそれぞれ演算して転写材毎に厚さを検出する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記一対の検知部材よりも搬送方向下流に設けられ、転写材を搬送する搬送部材を有し、前記厚さ検出手段は、転写材が前記一対の検知部材から前記搬送部材に到達するまでの間で前記第2データを収集する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記第1データを収集する期間は前記第2データを収集する期間よりも長い、ことを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御装置が変更する画像形成条件が、像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する際の転写バイアスの大きさと、転写材上に転写されたトナー像を熱定着する際の定着温度と、同じく定着速度と、定着後の転写材のカールを矯正する湾曲加圧装置における加圧量とのうちの少なくとも1の画像形成条件である、ことを特徴とする。
【0012】
(作用)
以上構成に基づき、一対の検知部材が転写材を挟む前の第1データと、挟んでいる状態での第2データとに基づいて、転写材の厚さを検知するので、まさに画像形成に供される直前の転写材の厚さを正確に検知することができる。そしてこの厚さについての情報に基づいて、制御装置が定着条件、転写条件等の画像形成条件を設定するので、これらの画像形成条件はその画像形成に供される転写材にとって最適なものとなる。また、連続画像形成時においては、1枚目の転写材についての第1データを、2枚目以降の転写材についての第1データとして流用する。これは、これは、第1データについては、1枚目の転写材の画像形成前に、多数収集することができるため、厚さ検知についての精度を上げることが可能であること、また、2枚目以降の転写材についての第1データをとろうとすると、先行する転写材との紙間で取らなければならないため、多数のデータの収集が困難で精度を上げることが難しいこと、2枚目以降の転写材の第1データは、1枚目のそれとほとんど同じであることが予想されること等の理由による。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
〈実施の形態1〉
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、デジタルカラーの画像形成装置1の概略構成を示す。
【0014】
まず、同図を参照してその構成及び動作を説明する。
【0015】
同図の画像形成装置1は、装置本体2の上部にリーダ部10を、また中間部にプリント部20を、そして下部に転写材Pの給搬送部50を備えている。
【0016】
リーダ部10は、原稿が載置される原稿台11、載置された原稿を上方から押圧する原稿圧板12、原稿の画像面を照射する光源13、画像面からの反射光を導く複数のミラー14とレンズ15、反射光の光電変換を行うCCD16a、そして種々の画像処理を行う画像処理部16を主要構成部材として構成されている。さらに、画像処理部16は、図2に示すように、CCD16a、A/D&S/H部16b、シェーディング補正部16c、入力マスキング部16d、変倍処理部16e、LOG変換部16f、圧伸部16g、マスキング・UCR部16h、γ補正部16i、そしてエッジ強調部16jを有している。
【0017】
上述構成のリーダ部10の動作は次のとおりである。
【0018】
原稿台11上に原稿を、その画像面が下方を向くようにして載置し、その上から原稿圧板12で押える。光源13は、光を照射しながら矢印K1方向に移動し、原稿の画像面を走査する。画像面からの反射光像は、複数のミラー14及びレンズ15を介して、RGBの3色のフィルタが施されたCCD16上に結像され、ここで、RGBの各色の信号に光電変換される。電気信号となった画像信号は、画像処理部16において、図2に示す流れに従って、以下のように処理される。CCD16aからの信号は、A/D&S/H部16bにおいてデジタルデータに変換され、さらに返還されたデジタルデータはシェーディング補正部16cと入力マスキング部16dとによって修正される。また、変倍動作時には変倍処理部16eで変倍処理を受ける。次に、LOG変換部16fでRGBのデータがCMYのデータに変換され、画像データの圧縮、記憶、伸長を行う圧伸部16gに入力される。格納された画像データは、後述のプリント部20のそれぞれの色に同期して読み出され、マスキング・UCR部16hにてマスキング処理された後、γ補正部16iとエッジ強調部16jとによりYMCKの出力画像データが作られ、次のプリント部20に送出される。
【0019】
プリント部20は、図1に示すように、各色の同期をとる画像制御部21、4つのレーザー素子、すなわちマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色用のレーザー素子22M、22C、22Y、22K、後述の感光ドラム表面をレーザー光によって走査するポリゴンスキャナ23、4つの画像形成部、すなわち転写材Pの搬送方向上流側から下流側に向かって(同図中、右側から左側にかけて)順に配置されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色用の画像形成部30M、30C、30Y、30K、そして最下流側の画像形成部30Kの更に下流側に配設した定着器40を主要構成部材として構成されている。また、上述の最上流側のマゼンタの画像形成部30Mは、矢印方向に回転自在に支持された感光ドラム31、その周囲にその回転方向に沿ってほぼ順に配設された、感光ドラム31表面を帯電する一次帯電器32、感光ドラム31上の静電潜像を現像する現像器33、感光ドラム31上のトナー像を転写材Pに転写する転写帯電器34、感光ドラム31の転写残トナーを除去するクリーナ35、除電を行う補助帯電器36、そして残留電荷を除去する前露光ランプ37とを備えている。さらに、現像器33の現像ローラ33a上の現像剤からの反射光量により現像剤濃度を検出する現像剤濃度センサS1 と、感光ドラム31上に形成されたトナー像からの反射光量を検出する現像濃度センサS2 とが配置されている。
【0020】
なお、他の色の画像形成部30C、30Y、30Kについては、上述のマゼンタの画像形成部30Mと同様の構成であるのでその説明は省略するものとする。
【0021】
上述構成のプリント部20は、前述のリーダ部10から送出された出力画像データに基づいて、次のようにして転写材P上にトナー像を形成する。
【0022】
マゼンタの画像形成部30Mにおいて、一次帯電器32によって感光ドラム31表面を所定の電位に均一に帯電する。画像制御部21により出力画像データに基づいて他の色との同期をとってマゼンタ用のレーザー素子22Mを駆動し、上述の感光ドラム31表面を走査する。これにより感光ドラム31表面には、原稿画像のうちのマゼンタに対応する静電潜像が形成される。静電潜像は、現像バイアスが印加された現像ローラ33aによってマゼンタのトナーが付着されてトナー像として現像される。このトナー像は、後述の転写ベルトによって搬送されてくる転写材Pの表面に、転写ベルト内側からの転写帯電器34の放電によって転写される。トナー像転写後の感光ドラム31は、表面の転写残トナーがクリーナ35によって除去され、さらに、補助帯電器36による除電を受け、前露光ランプ37によって残留電荷が除去されて、一次帯電器32の帯電から始まる次の画像形成に供される。
【0023】
このマゼンタの画像形成部30Mと同様にして、下流側のシアン、イエロー、ブラックの各色の画像形成部30C、30Y、30Kにおいても、各感光ドラム表面にそれぞれの色のトナー像が形成される。表面にマゼンタのトナー像が転写された転写材Pは、転写ベルトによって下流側のシアン、イエロー、ブラックの画像形成部30C、30Y、30Kに順次に搬送され、それぞれの色のトナー像が次々と転写され、表面に4色のトナー像が重ねられる。こうして4色のトナー像が転写された転写材Pは、後述の定着前ベルトによって定着器40に搬送され、ここで定着ローラ40aと加圧ローラ40bとによる加熱加圧を受けて表面のトナー像が定着される。定着後の転写材Pは、裏面に対する画像形成が行われない場合は、そのまま装置本体2外部に排出され、一方、裏面に画像を形成する場合には、次に説明する給搬送部50によって、再度、画像形成部30M等に供給されて、裏面にトナー像が形成された後、装置本体2外部に排出されることになる。
【0024】
転写材Pの給搬送を行う給搬送部50は、転写材Pの搬送路を有し、その転写材Pの搬送方向についての最上流側に、給紙カセット51a、51b、給紙ローラ52a、52b、搬送ローラ53a、53b等を有する用紙送り装置54を備えている。さらに給紙カセット51a、51bの下方には、これらを装置本体2に装着したときに、これら給紙カセット51a、51bに収納された転写材Pのサイズを検知するための用紙サイズ検出部S3 、S4 が付設されている。用紙サイズ検出部S3 、S4 は、給紙カセット51a、51b側に配置された係合部と装置本体2側のサイズ検知スイッチ(いずれも不図示)とを備えており、給紙カセット51a、51bが装着された際に、係合部が転写材Pのサイズに対応したサイズ検知スイッチを作動させ、これによってサイズに対応したコード信号をサイズ情報として装置本体2に対して出力する。この用紙送り装置54のほかに、マルチ用紙送り装置55が設けられている。このマルチ用紙送り装置55からは画像形成部30M等に対して、材質、大きさ等の性状の異なる種々の転写材Pを供給することができる。ここから供給される転写材Pについての情報、例えば、材質、サイズ、厚さ等は、例えば、ユーザーが操作部(不図示)から入力したり、あるいは、厚さについては、後述のように紙厚検出部によって自動的に検出したりする。
【0025】
画像形成部30Mの少し上流側には、搬送されてきた転写材Pを一旦停止させ、また画像形成部30M等に同期させて搬送するレジストローラ56が配置されている。レジストローラ56は、上下一対の上ローラ56a(図7参照)と下ローラ56bとを備えており、これらのローラ56a、56bにより転写材Pを表裏両面から挟み込むようにして搬送する。このとき、転写材Pの厚さに応じて、上ローラ56aが移動し、下ローラ56bに対する上ローラ56aの位置が変化することを利用して、このレジストローラ56を紙厚検知ローラとしても流用している。このレジストローラ56と、後述のセンサ等によって、紙厚検出部(厚さ検出手段)S5 が構成されている。なお、紙厚検出部S5 の詳細な構成及び動作については後に説明する。
【0026】
レジストローラ56の下流側には、前述の各色の画像形成部30M、30C、30Y、30Kの各感光ドラムに下方から接触するようにして矢印K57方向に周回する転写ベルト57が配置されている。転写ベルト57はその表面に転写材Pを担持して、これを各画像形成部30M、30C、30Y、30Kに搬送するように構成されている。
【0027】
転写ベルトの下流側には、定着器40との間に、矢印K58方向に周回可能な定着前ベルト58が配設されている。また、定着器40のすぐ下流側には、定着後の転写材Pの腰付けのための加圧を、切り換え可能な複数の加圧力で行うことができる加圧機構部(湾曲加圧装置)59(後に詳述)が配設されている。加圧機構部59の下流側には、転写材Pの排出か再給紙かを選択する排出フラッパ60、排紙トレイ61が配設され、また、排出フラッパ60の下方には、反転搬送路62、反転フラッパ63が配設され、さらに下流側には、再給紙搬送路64、再給紙装置65が配設されている。
【0028】
上述構成の給搬送装置50は、次のように動作する。用紙送り装置54又はマルチ用紙送り装置55から給紙された転写材Pは、レジストローラ56によって一時停止され、その後、前述の画像形成部30M、30C、30Y、30Kの感光ドラム上に形成された各色のトナー像に同期するようにして、レジストローラ56によって挟持搬送され、さらに転写ベルト57によって担持搬送される。このとき、レジストローラ56を有する紙厚検出部S5 により、紙厚が検知される。転写ベルト57に担持された転写材Pは、マゼンタの画像形成部30Mを通過する際に、転写帯電器34によって、表面にマゼンタのトナー像が転写される。転写材Pは、その後同様にして、シアン、イエロー、ブラックの各画像形成部30C、30Y、30Kを通過する際に、それぞれの色のトナー像が順次に転写される。4色のトナー像の転写が終了した転写材Pは、定着前ベルト58によって定着器40に運ばれ、ここで加熱、加圧を受けて表面のトナー像が定着される。トナー像定着後の転写材Pは、加圧機構部59によって腰付けが行われる。ここで、片面画像形成時には、排出フラッパ60が排出側にセットされ、転写材Pは排紙トレイ61上に排出される。一方、両面画像形成時には、排出フラッパ60が再給紙側にセットされ、これにより、転写材Pは、反転搬送路62に導かれ、その後端が反転フラッパ63を通過するまで下方に向けて搬送される。その後、反転フラッパ63を切り換え、転写材Pを上方に向けて搬送すると、転写材Pは、反転フラッパ63により再給紙搬送路64に導かれ、再給紙装置65に収納される。これにより、転写材Pは、表裏反転される。転写材Pは、ここから画像形成部30M等に再給紙され、表面に画像形成を行ったときと同様にして、裏面に画像形成が行われ、その後、排紙トレイ61上に排出される。
【0029】
以上で、画像形成装置全体についての構成及び動作の説明を終える。
【0030】
次に、図3に、上述の画像形成装置におけるブロック図を示す。このブロック図は、転写材Pに応じた最適な画像形成を行うためのブロック図である。システムコントローラ71は、画像形成装置の各種制御を行うものであり、内部のCPUによって統括的に制御を行う。同図中、72はリーダ部10の一部を構成する画像入力部、16は画像処理部、21は画像データに基づき半導体レーザーを変調駆動するレーザー駆動回路(画像制御部)、そして22はレーザー駆動回路21によって駆動される半導体レーザ(レーザー素子)である。また、31、33、34は、前述のマゼンタの画像形成部30Mを構成する部材であり、それぞれ31は半導体レーザー22の出力光により静電潜像が形成される感光ドラム、33は感光ドラム31上の潜像に応じた現像を行う現像器、そして34は感光ドラム31上のトナー像を転写材Pに転写する転写帯電器である。さらに、40は転写材P上のトナー像を加熱加圧して定着させる定着器、59は定着後の転写材Pに腰を付けるための加圧機構部である。そしてS6 は、画像処理部16から出力される画像データに基づいて画像濃度分布を推定する濃度分布推定回路(以下適宜「推定回路」という、後に詳述)である。
【0031】
つづいて、図3のブロック図を参照して前述構成の画像形成装置において、最適な画像形成を行うための動作についてを説明する。原稿の画像情報は、画像入力部72を通して電気信号として入力され、画像処理部16において、A/D変換、シェーディング補正、LOG変換、UCR処理、γ補正など画像形成に必要な画像処理が加えられ、出力画像データとして出力される。この出力画像データに基づいて、レーザー駆動回路21が駆動され、半導体レーザー22を変調駆動する。その半導体レーザー22の出力光を帯電済の感光ドラム31上にスキャン露光することにより、感光ドラム31表面には、画像データに対応する電荷分布、すなわち静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器33によってトナーが付着されマゼンタのトナー像として現像される。
【0032】
このマゼンタのトナー像は、前述の給搬送部50によって搬送されてきた転写材P表面に転写される。この転写材Pは、トナー像転写前に、あらかじめ用紙サイズ検出部S3 (S4 )によってサイズが検出され、また、紙厚検出部S5 によって厚さが検知されたものである。またトナー像の転写によって、現像器33内のトナーは転写材P上に転移することになるが、転写材Pではトナー像は、トナーの分布として認識される。推定回路S6 は、この転写材P上のトナーの分布、すなわち画像濃度分布を、画像形成に用いたものと同じ画像データを基にして推定する。転写材P上には、さらに、下流側のシアン、イエロー、ブラックの各画像形成部30C、30Y、30Kによって、それぞれの色のトナー像が順次に転写される。これらの転写に際しても、上述の推定回路S6 によって、同様に、それぞれの色の画像濃度分布の推定が行われる。
【0033】
転写材P上に4色分のトナー像は、定着器40によって加熱、加圧されて定着される。このトナーを加熱定着するには、最適な定着温度があり、それは、用紙サイズ検出部S3 、S4 が検出する転写材Pのサイズ、紙厚検出部S5 が検出する転写材Pの厚さ、そして推定回路S6 が推定する画像濃度分布等に基づいて定着条件を変更することで、実現している。
【0034】
例えば、定着器40の定着ローラ40aと加圧ローラ40bとによって転写材Pを挟持搬送しながら加熱するに際し、転写材Pの厚さに応じて、定着ローラ40aの回転数制御を行って転写材Pの搬送速度(定着速度)を変化させ、これにより、最適な定着条件を実現している。すなわち、転写材Pの厚さが厚い場合には、定着速度を遅くし、反対に転写材Pの厚さが薄い場合には、定着速度を速くして、トナー像に対しこれを溶融するに十分な熱量が与えられるようにしている。
【0035】
また、感光ドラム31から転写材P上にトナー像を転写する際に転写帯電器34に印加する転写バイアスを、転写材Pのサイズ、厚さについての情報に基づいて、決定するようにしている。
【0036】
さらに、転写材Pのサイズ、厚さに応じて、加熱定着後の転写材Pの腰付けを行う加圧機構部59の加圧量を切り換えることにより、最適なカール取りの加圧制御が可能となる。
【0037】
すなわち、図3に示すブロック図においては、用紙サイズ検出部S3 、S4 、紙厚検出部S5 、推定回路S6 の出力に基づいて、転写帯電器34、定着器40、加圧機構部59等を適宜に制御し、最適な画像形成を行うようにしている。
【0038】
次に、用紙サイズ検出部S3 、S4 については前述したので、ここでは、推定回路S6 、紙厚検知部S5 、加圧機構部59について詳述する。
【0039】
図4に、推定回路S6 の詳細な回路図を示す。ここで、現像剤(トナー)使用量は概略としては画像データの積算値に比例すると考えられることから、推定回路S6 として一画像中を複数の領域に分け、その各領域での画像データ値の積算を行う回路を考え、本実施の形態では画像を4×4の16領域に分割した、図5に示すC00〜C33を算出する例で説明を行う。ここで、Cmnは各領域の画像濃度値である。
【0040】
図4中、Dataは画像データであり、本実施の形態では8ビットの信号とする。Vclk は画像データの同期信号であり、Vsyncは一画像区間開始を示す副走査同期信号である。Henableは主走査画像有効区間信号であり、Venableは副走査画像有効区間信号である。用紙サイズ検出部S3 、S4 によって検出された転写材Pのサイズに基づき、システムコントローラ71は画像形成を行う主走査の画素数N、副走査の画素数Mを導き出し、濃度分布の一領域に対応するM/4、N/4の算出を行う。81は主走査の領域を計数するカウンタ、82、85はORゲート、83は主走査の領域を指示する数値を示すアップカウンタ、84は副走査の領域を計数するカウンタ、86は副走査の領域を指示する数値を示すアップカウンタ、87はアップカウンタ83、86の領域を示す数値をエンコードするエンコーダ、88は画像データが入力されるフリップフロップ、89はイネーブル信号を生成するANDゲート、90は画像データと選択された領域の画像データ積算値とを加算する加算器、91、93、95は各領域の画像データ加算値を記憶するフリップフロップ、92、94、96は各領域のイネーブルを生成するANDゲート、97、98、99は各領域の画像データ積算値を加算器に出力する出力イネーブル付きのバッファである。
【0041】
主走査の領域の計数は主走査の領域の画素数N/4を画像形成前にVsyncによりカウンタにロードし、Vclk を計数しダウンカウントし、N/4まで計数した時点でN/4を再ロードするとともにアップカウンタ83にnクロックとなるキャリーを出力し、領域を示すアップカウンタ83の出力をインクリメントしていくこで、N/4画素ごとにアップカウンタ83の出力を増加させることで実現する。副走査の領域に関しても主走査の場合と同様に、HsyncをM/4個ずつカウントすることで、M/4ラインごとの領域信号を生成し、エンコーダ87に出力する。一方、画像データは、HenableとVenableとのANDゲート89によるイネーブル区間の間、フリップロップ88にVclk 同期で記憶される。そのフリップロップ88の出力は加算器90の一方の入力に入力される。加算器90の他方の入力には、各領域を示すエンコード信号によって出力制御されたバッファ97、98、99からの所定の領域のデータ出力が入力される。この2つのデータを加算しその出力を、所定の領域に対応するようにイネーブル制御されたフリップロップに記憶することで、エンコーダ87が指示する領域に対応する画像データの積算値C00〜C33が各フリップロップに記憶され、システムコントローラ71に読み込まれた濃度分布が推定される。また、図6にビデオ系の各信号、すなわちVsync、Venable、Hsync、Henable、Data、Cの概略のタイミングを示す。
【0042】
算出された画像濃度データC00〜C33からの画像濃度分布の推定はシステムコントローラ71での演算によって行う。
【0043】
次に、図7に本実施の形態で使用した紙厚検出部S5 を示す。紙厚検知部S5 は、変位量検知手段100と紙厚検知ローラ(検知部材)56とを備えている。なお、この紙厚検知ローラ56は、前述のレジストローラと兼用されている。変位量検知手段100の発光ダイオード101からの照射光Li は、レジストローラ(紙厚検知ローラ)56の上ローラ56aの測定面である反射面56rで反射され、反射光Lr は受光位置センサ102に入射される。レジストローラ56の下ローラ56bはスラスト方向には固定されており、上ローラ56aはフリーの状態に設置さているため、転写材Pが上下のローラ56a、56bに挟まれると、転写材Pの厚さに応じて上ローラ56aが移動する構成になっている。したがって、転写材Pの厚さに対応して反射面56rが移動することになる。反射面56rは、転写材Pが厚い場合は上方に移動して発光ダイオード101に近寄り、薄い場合は下方に移動して発光ダイオード101から離れるようになっている。この結果、転写材Pの厚さに応じて受光位置センサ102に入射する反射光位置が変化し、転写材Pの厚さ信号であるアナログ信号S11としてA/D変換器103に入力される。ここで、発光ダイオード101の明滅及び光量制御はシステムコントローラ71からの制御信号S12によってセンサLED制御部104から出力される信号S13を介して制御されている。また、制御信号S12はA/D変換器103のA/D変換タイミングをも制御しており、A/D変換器103からのデジタル化された転写材Pの厚さに対応した信号S14がシステムコントローラ71に送られ、ここでCPUにより転写材Pの厚さが演算される。
【0044】
次に、図8に、加圧機構部59の詳細図を示す。一般に、転写材P上に転写されたトナー像が加熱定着されると、定着後の転写材Pは、トナー像側にカールすることが知られている。こうした状態では排紙トレイ61上での積載性が著しく損なわれると同時に、複写機、プリンタ等で広く使用されているソータ(後処理装置)への排紙性の悪化、さらにはジャム等へも発展する可能性があり、定着後のカール量の管理は非常に重要な問題である。本実施の形態ではカール量の管理方法として、一対のスポンジローラ59aと金属ローラ59bとにより定着後の転写材Pを挟み込むことで実現している。カールは転写材Pの上面にトナー像が形成されていることから、それと反対の方向にカールを加えるべく上側にスポンジローラ59a、下側に金属ローラ59bを配置し、金属ローラ59bがスポンジローラ59aに食い込むことを利用して、カールを抑えている。また、加圧量の調整は、カム59cを駆動することにより、軸59dを中心にして揺動可能な金属ローラ可動板59eを、同図中の矢印方向に上下させて制御している。この加圧量はカム59cの形状に応じて、複数段又は無段階に調整可能である。また、59fは転写材Pの搬送性をよくするために設けられた搬送ローラである。加圧機構部59のカム59c及び金属ローラ可動板59eによる、加圧量の調整は、前述の紙厚検出部S5 による転写材Pの厚さ及び推定回路S6 による画像濃度分布等のデータを参照して、システムコントローラ71上のCPUにより統括的に制御されている。
【0045】
図9に、本実施の形態によって連続給紙を行う際の、転写材Pの厚さを算出するフローチャートを示す。この転写材Pの厚さ算出もすべてシステムコントローラ71上のCPUにより統括的に制御演算される。用紙送り装置54、55(図1参照)から用紙搬送路を通り給紙された転写材Pが紙厚検出部S5 に到達し転写材Pの紙厚検知が実行される(S1)。レジストローラ56に転写材Pが到達する前のデータを収集すべく、レジストローラをONする(S2)。レジストローラ56は前述のように紙厚検知ローラを兼ねている。ここで、転写材Pの厚さは、前述のように、レジストローラ56の上ローラ56aの変位量を測定することによって求めているため、レジストローラ56が転写材Pを挟んでいない状態でのデータを収集することが必要である。転写材Pの厚さはレジストローラ56が転写材Pを挟んでいないときの第1データと挟んでいるときの第2データの差から導き出されるため、この転写材Pを挟んでいないときの第1データは転写材Pの厚さを算出する際の基準値となる。レジストローラ56は転写材Pを挟む前の状態の第1データ(Dr1、Dr2…、Drn)のデータ収集が開始される(S3)。本実施の形態の給紙を開始する前の比較的時間に余裕のある時点で、ここでのデータを数多く収集し、データの信頼性をアップするという観点から、レジストローラ56の5回転分のデータを収集する(S4)。レジストローラ56が5回転した時点で、これが転写材Pを挟む前の状態の第1データの収集は停止され、レジストローラ56に給紙が開始され(S5)、この間データ収集は中断される。レジストローラ56に転写材Pが到達すると(S6)、レジストローラ56が転写材Pを挟んだ状態の第2データ(Dp1、Dp2…、Dpm)のデータ収集が開始される(S7)。ここでのデータ収集はレジストローラ56が転写材Pを挟んだ状態のデータ収集であり、レジストローラ56の1回転分としている(S8)が、これはレジストローラ56から転写材Pを順次搬送する際に、転写材Pが転写ベルト57に到達することにより発生する衝突ノイズ成分を含んだデータを使用しないためである。このため、レジストローラ56から転写ベルト57までの距離以下の長さとして、レジストローラ1回転分のデータを収集する。レジストローラ56が1回転した時点で、レジストローラ56が転写材Pを挟んだ状態のデータの収集が終了し、S3〜S4で収集されたレジストローラ56が転写材Pを挟む前の状態のn個の第1データの平均値と、S7〜S8で収集されたレジストローラ56が転写材Pを挟んだ状態のm個の第2データの平均値との差Kにより1枚目の転写材Pの厚みを表す紙厚値が決定される(S9)。転写材Pがレジストローラ56を通過し、その転写材Pが最終の転写材Pかどうかを判別され、最終の転写材Pでなければ、2枚目の転写材Pについての紙厚検知が実行される(S10)。2枚目以降の転写材Pについては、転写材Pがレジストローラ56に到達するまでデータ収集は中断され、レジストローラ56が転写材Pを挟む前の状態の第1データは収集しないで、レジストローラ56が転写材Pを挟んでいない状態の第1データについては1枚目のそれを用いることにする。これは連続給紙時の2枚目以降については、連続給紙時の各転写材Pの給紙タイミングの関係から通常、レジストローラ56が転写材Pを挟む前の状態の収集できるデータ数が1枚目のデータ数ほど収集できず、1枚目のデータ数よりもかなり減少してしまうためである。そこで、数多くのデータを用いてデータの信頼性をアップするとう観点からこのようにしている。また、2枚目以降のレジストローラ56は転写材Pを挟む前の状態の第1データの大きさは1枚目のそれと比較してあまり変わらないことは確認されており、そのため、レジストローラ56が1枚目の転写材Pを挟む前の状態の第1データを、2枚目以降も用いることは十分可能である。転写材Pがレジストローラ56に到達すると、レジストローラ56が転写材Pを挟んだ状態の第2データの収集が開始され、以下、上述のS6〜S10が繰り返される。S10において、最終の転写材Pであると判別された場合には、転写材Pがレジストローラ56を通過後レジストローラ56がOFFされ(S11)、紙厚検知は終了する(S12)。
〈実施の形態2〉
前述の実施の形態1では、画像形成装置がカラー複写機である場合について説明してきたが、本発明は、白黒の複写機等の画像形成装置に対しても適用できるのはもちろんである。白黒機においても転写材Pの種類、特に厚さの違いによる転写条件または定着条件の制御、選択は高精細な画像を形成する場合(特にデジタル複写機)には大きなファクタになっており、今後、更なる高精細な画質を担う場合には必須な技術である。
【0046】
上述の実施の形態1においては、検知部材としての紙厚検知ローラ56は、下ローラ56bを固定配置し、上ローラ56aを変位可能に配置しているが、両ローラ56a、56bを変位可能に配置し、両者間の距離を検出することで、転写材Pの厚さを検知するようにしてもよい。ただし、この場合は、これに応じて変位量検知手段100の構成も変更することが必要である。また、検知部材としては、必ずしもローラ状の紙厚検知ローラ56に限らず、ブロック状の部材を使用することも可能である。この場合には、ブロック状の部材と転写材Pとの間の摩擦力が小さくなるようにする。
【0047】
さらに、紙厚検知ローラ56は、レジストローラと兼用することなく独立に設けることもできる。この場合は、紙厚検知ローラ56の配設位置について自由度が増す。
【0048】
【発明の効果】
以上以上説明したように、本発明によると、一対の検知部材が転写材を挟む前の第1データと、挟んでいる状態での第2データとに基づいて、転写材の厚さを検知するので、まさに画像形成に供される直前の転写材の厚さを正確に検知することができる。そしてこの厚さについての情報に基づいて、制御装置が定着条件、転写条件等の画像形成条件を設定するので、これらの画像形成条件はその画像形成に供される転写材にとって最適なものとなる。また、連続画像形成時においては、多数のデータ収集が可能な、1枚目の転写材についての第1データを、2枚目以降の転写材についての第1データとして流用することで、2枚目以降の転写材の厚さについての検出精度を向上させることができる。したがって、1枚の画像形成時においても、また、連続画像形成時においても良好な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図。
【図2】画像処理部の詳細を示すブロック図。
【図3】画像形成に供せられる転写材の性状によって画像形成条件を変更する様子を示す図。
【図4】推定回路の詳細を示すブロック図。
【図5】推定回路の算出領域を示す図。
【図6】推定回路を駆動する各制御信号のタイミングチャート。
【図7】紙厚検出部の構成の詳細を示す図。
【図8】加圧機構部の構成の詳細を示す図。
【図9】連続給紙時の転写材の厚さを検知するフローチャート。
【符号の説明】
1 画像形成装置
56 検知部材(レジストローラ)
56a 上ローラ
56b 下ローラ
59 湾曲加圧装置(加圧機構部)
71 制御装置(システムコントローラ)
100 変位量検出手段
P 転写材
S3 、S4 用紙サイズ検出部
S5 厚さ検出手段(紙厚検出部)
S6 推定回路
Claims (4)
- 画像データに基づいて像担持体上に形成したトナー像を、搬送路を介して供給される転写材に転写した後、転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置において、
前記搬送路中に配置されて転写材の厚さを検出する厚さ検出手段と、
該厚さ検出手段が出力する厚さについてのデータに基づいて画像形成条件を変更する制御手段と、を備え、
前記厚さ検出手段は、
少なくとも一方の検知部材が他方の検知部材に対して変位可能に配置されるとともに前記搬送路中の転写材をその表裏方向から挟み込む一対の検知部材と、
前記他方の検知部材に対する前記一方の検知部材の相対位置を検知する変位量検知手段と、を有し、
前記一対の検知部材が転写材を挟み込む前の前記変位量検知手段の出力である第1データと、転写材を挟み込んだ状態での前記変位量検知手段の出力である第2データとをそれぞれ複数個収集し、複数の第2データと複数の第1データとをそれぞれ演算して転写材の厚さを検出するものであり、
転写材の連続給紙時に、前記一対の検知部材が2枚目以降のそれぞれの転写材を挟み込む前に収集可能な第1データの数が1枚目の転写材を挟み込む前に収集可能な第1データの数よりも少なくなるような給紙タイミングで2枚目以降の転写材が給紙され、
前記厚さ検出手段は、連続給紙時に搬送される転写材毎にそれぞれ複数収集した第2データと1枚目の転写材を挟み込む前の複数の第1データとをそれぞれ演算して転写材毎に厚さを検出する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記一対の検知部材よりも搬送方向下流に設けられ、転写材を搬送する搬送部材を有し、
前記厚さ検出手段は、転写材が前記一対の検知部材から前記搬送部材に到達するまでの間で前記第2データを収集する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第1データを収集する期間は前記第2データを収集する期間よりも長い、
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記制御装置が変更する画像形成条件が、像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する際の転写バイアスの大きさと、転写材上に転写されたトナー像を熱定着する際の定着温度と、同じく定着速度と、定着後の転写材のカールを矯正する湾曲加圧装置における加圧量とのうちの少なくとも1の画像形成条件である、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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