JPH10171192A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JPH10171192A
JPH10171192A JP8335423A JP33542396A JPH10171192A JP H10171192 A JPH10171192 A JP H10171192A JP 8335423 A JP8335423 A JP 8335423A JP 33542396 A JP33542396 A JP 33542396A JP H10171192 A JPH10171192 A JP H10171192A
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JP8335423A
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Tatsuhito Kataoka
達仁 片岡
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材の厚さに基づいて画像形成条件を自動
設定すると共に、転写材の重送を検知できるよう構成し
た画像形成装置および画像形成方法を提供する。 【解決手段】 転写材が重送されてきたことを、厚さ検
出手段S5 が出力する厚さデータの変化の具合を監視す
ることで検出し、転写材Pが重送されてきたことを検出
した場合、搬送路上の転写材の搬送を中断させ、重送さ
れてきていないと判断された場合は、像担持体上に形成
されたトナー像を転写材に転写する際の転写バイアスの
大きさと、転写材上に転写されたトナー像を熱定着する
際の定着温度と、同じく定着速度と、定着後の転写材の
カールを補正する湾曲加圧装置における加圧量とのうち
少なくとも1つの画像形成条件を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
に基づいた画像形成装置および画像形成方法に関するも
のである。
【0002】さらに詳述すると、本発明は、電子写真プ
ロセスによって画像を形成する画像形成装置の転写材の
厚さを判別し、最適な画像形成プロセスを制御するのに
好適な、画像形成装置および画像形成方法に関するもの
である。
【0003】
【従来の技術】複写機、レーザビームプリンタ等の画像
形成装置において使用される転写材は、それぞれの装置
によって推奨される転写材がほぼ決められている。これ
は、複写機等では、紙などの転写材に画像を形成する
際、転写材の厚さ、つまり重さとの相関関係が知られて
いる転写材の厚さが、画像の品質を決める上で非常に大
きなファクタになっているためである。
【0004】特に4色のトナー(現像材)を1枚に転写
材上に重ね合わせて1つの画像を形成するカラー複写機
では、白黒複写機に比べて転写材に載せられるトナーの
量がかなり多くなるため、転写材の厚さの違いが画像に
大きく影響する。
【0005】すなわち、トナーを溶融させて定着する一
般的な加熱方式の定着器にあっては、転写材の厚さが厚
いほど、定着時に転写材によって奪われる熱量が多くな
り、その分、トナーの溶融に供される熱量が少なくな
る。このため、トナー量の多いカラー画像にあってはト
ナーが十分に溶融されずに定着不良を起こしがちとな
る。
【0006】このような定着不良を防止するため、カラ
ー複写機においては、白黒複写機に比して、特に、厳密
な温度管理が要求される。
【0007】また、転写材に厚さ(素材の密度)に応じ
て、トナー像を転写材に転写するための転写条件(例え
ば転写バイアス)を変更することなども、良好な転写を
行う上で重要である。
【0008】そこで、上述の定着および転写を良好に行
うべく、カラー複写機をはじめとする画像形成装置にお
いては、従来、ユーザ自身が転写材の厚さについての情
報を装置本体上の操作部から入力し、この入力情報に基
づいて、制御装置により定着温度や定着速度等の定着条
件、また転写バイアス等の転写条件を制御するようにし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例によると、ユーザ自身が手入力によって転写材の
厚さについての情報を入力するため、ユーザの誤入力が
あった場合でも、制御装置はその誤入力に基づいて定着
条件、転写条件等の画像形成条件を設定してしまい、不
具合点が発生するという可能性があった。
【0010】また、ユーザの誤入力が無かった場合に
も、転写材の重送により、転写材1枚の厚さよりかなり
厚い転写材として搬送されるという可能性があった。例
えば、定着条件1つをとっても、入力ミスや転写材の重
送による定着不良や熱のかけすぎによる転写材の変形等
の問題点があった。
【0011】よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、
転写材の厚さに基づいて画像形成条件を自動設定すると
共に、転写材の重送を検知できるよう構成した画像形成
装置および画像形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、請求項1に記載した画像形成装置は、画像データ
に基づいて像担持体上に形成したトナー像を、搬送路を
介して供給される転写材に転写した後、該転写材上に定
着して画像形成を行う画像形成装置において、前記搬送
路中に配置されて前記転写材の厚さを検出し、厚さデー
タを出力する厚さ検出手段と、前記厚さデータに基づい
て画像形成条件を変更する制御手段と、前記厚さデータ
の変化の程度を監視することにより、前記転写材が重送
されたものと判断したときには、重送検知信号を前記制
御装置に出力する検知手段とを具備したものである。
【0013】ここで、前記厚さデータの値が急増したと
きには、複数の転写材が一部重複し、あるいは完全に重
複して重送されたものと判断する。特に、前記厚さデー
タの値が、継続的に通常データ値の約整数倍に変化した
ときには、複数の転写材が完全に重複して重送されたも
のと判断する。
【0014】そして、前記検知手段により前記転写材が
重送されていないことを判断した場合、前記制御装置
は、像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写す
る際の転写バイアスの大きさと、転写材上に転写された
トナー像を熱定着する際の定着温度と、同じく定着速度
と、定着後の転写材のカールを補正する湾曲加圧装置に
おける加圧量とのうち少なくとも1つの画像形成条件を
制御する。また、前記検知手段により前記転写材が重送
されてきたことを検出した場合、前記搬送路上にある転
写材の搬送を中断させる。
【0015】請求項6に記載した画像形成方法は、画像
データに基づいて像担持体上に形成したトナー像を、搬
送路を介して供給される転写材に転写した後、該転写材
上に定着して画像形成を行うにあたり、前記転写材の厚
さを表わす厚さデータを出力し、前記厚さデータに基づ
いて画像形成条件を変更すると共に、前記厚さデータの
変化の程度を監視することにより、前記転写材が重送さ
れたものと判断したときには、重送検知に基づいた所定
の処理を実行するものである。
【0016】ここで、前記厚さデータの値が急増したと
きには、複数の転写材が一部重複し、あるいは完全に重
複して重送されたものと判断する。特に、前記厚さデー
タの値が、継続的に通常データ値の約整数倍に変化した
ときには、複数の転写材が完全に重複して重送されたも
のと判断する。
【0017】そして、前記転写材が重送されていないと
判断された場合、像担持体上に形成されたトナー像を転
写材に転写する際の転写バイアスの大きさと、転写材上
に転写されたトナー像を熱定着する際の定着温度と、同
じく定着速度と、定着後の転写材のカールを補正する湾
曲加圧装置における加圧量とのうち少なくとも1つの画
像形成条件を制御する。また、前記転写材が重送されて
きたことが検出された場合、前記搬送路上にある転写材
の搬送を中断させる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を適用した画像形成装置
は、画像データに基づいて像担持体上に形成したトナー
像を、搬送路を介して供給される転写材に転写した後、
転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置におい
て、前記搬送路中に配置されて転写材の厚さを検出する
厚さ検出手段と、該厚さ検出手段が出力する厚さについ
てのデータに基づいて画像形成条件を変更する制御手段
とを備え、転写材が重送されてきたことを、前記厚さ検
出手段が出力する厚さデータの変化の具合を監視するこ
とで検出し、転写材が重送されてきたことを検出した場
合、搬送路上の転写材の搬送を中断させ、重送されてき
ていないと判断された場合は、像担持体上に形成された
トナー像を転写材に転写する際の転写バイアスの大きさ
と、転写材上に転写されたトナー像を熱定着する際の定
着温度と、同じく定着速度と、定着後の転写材のカール
を補正する湾曲加圧装置における加圧量とのうち少なく
とも1つの画像形成条件を制御するようにしたものであ
る。
【0019】以下、図面を参照して、本発明の実施の形
態を詳細に説明する。
【0020】図1に、本発明に係る画像形成装置の一例
として、デジタルカラー画像形成装置1の概略構成を示
す。
【0021】まず、同図を参照してその構成および動作
を説明する。
【0022】同図の画像形成装置1は、装置本体2の上
部にリーダ部10を、また中間部にプリント部20を、
そして下部に転写材Pの給搬送部50を備えている。
【0023】リーダ部10は、原稿が載置される原稿台
11、載置された原稿を上方から押圧する原稿圧板1
2、原稿の画像面を照射する光源13、画像面からの反
射光を導く複数のミラー14とレンズ15、反射光の光
電変換を行うCCD16a、そして種々の画像処理を行
う画像処理部16を主要構成部材として構成されてい
る。さらに、画像処理部16は、図2に示すように、C
CD16a、A/D(A/D変換)&S/H(サンプル
/ホールド)部16b、シェーディング補正部16c、
入力マスキング部16d、変倍処理部16e、LOG変
換部16f、圧伸部16g、マスキング・UCR(下色
除去)部16h、γ補正部16i、そしてエッジ強調部
16jを有している。
【0024】上述構成のリーダ部10の動作は次のとお
りである。
【0025】原稿台11上に原稿を、その画像面が下方
を向くようにして載置し、その上から原稿圧板12で押
える。光源13は、光を照射しながら矢印K1方向に移
動し、原稿の画像面を走査する。画像面からの反射光像
は、複数のミラー14およびレンズ15を介して、RG
Bの3色のフィルタが施されたCCD16上に結像さ
れ、ここで、RGBの各色の信号に光電変換される。電
気信号となった画像信号は、画像処理部16において、
図2に示す流れに従って、以下にように処理される。
【0026】CCD16aからの信号は、A/D&S/
H部16bにおいてデジタルデータに変換され、さらに
変換されたデジタルデータはシェーディング補正部16
cと入力マスキング部16dとによって修正される。ま
た、変倍動作時には変倍処理部16eで変倍処理を受け
る。次に、LOG変換部16fでRGBのデータがCM
Yのデータに変換され、画像データの圧縮、記憶、伸長
を行う圧伸部16gに入力される。格納された画像デー
タは、後述のプリント部20のそれぞれの色に同期して
読み出され、マスキング・UCR部16hにてマスキン
グ処理された後、γ補正部16iとエッジ強調部16j
とによりYMCKの出力画像データが作られ、次のプリ
ント部20に送出される。
【0027】プリント部20は、図1に示すように、各
色の同期をとる画像制御部21、4つのレーザ素子、す
なわちマゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの各色用
のレーザ素子22M,22C,22Y,22K、後述の
感光ドラム表面をレーザ光によって走査するポリゴンス
キャナ23、4つの画像形成部、すなわち転写材Pの搬
送方向上流側から下流側に向かって(同図中、右側から
左側にかけて)順に配置されたマゼンタ,シアン,イエ
ロー,ブラックの各色用の画像形成部30M,30C,
30Y,30K、そして最下流側の画像形成部30Kの
さらに下流側に配設した定着器40を主要構成部材とし
て構成されている。
【0028】また、上述の最上流側のマゼンタの画像形
成部30Mは、矢印方向に回転自在に支持された感光ド
ラム31、その周囲にその回転方向に沿ってほぼ順に配
設された、感光ドラム31表面を帯電する一次帯電器3
2、感光ドラム31上の静電潜像を現像する現像器3
3、感光ドラム31上のトナー像を転写材Pに転写する
転写帯電器34、感光ドラム31の転写残トナーを除去
するクリーナ35、除電を行う補助帯電器36、そして
残留電荷を除去する前露光ランプ37とを備えている。
【0029】さらに、現像器33の現像ローラ33a上
の現像剤からの反射光量により現像剤濃度を検出する現
像剤濃度センサS1 と、感光ドラム31上に形成された
トナー像からの反射光量を検出する現像濃度センサS2
とが配置されている。
【0030】なお、他の色の画像形成部30C,30
Y,30Kについては、上述のマゼンタの画像形成部3
0Mと同様の構成であるのでその説明は省略するものと
する。
【0031】上述の構成のプリント部20は、前述のリ
ーダ部10から送出された出力画像データに基づいて、
次のようにして転写材P上にトナー像を形成する。
【0032】マゼンタの画像形成部30Mにおいて、一
次帯電器32によって感光ドラム31表面を所定の電位
に均一に帯電する。画像制御部21により出力画像デー
タに基づいて他の色との同期をとってマゼンタ用のレー
ザ素子22Mを駆動し、上述の感光ドラム31表面を走
査する。これにより感光ドラム31表面には、原稿画像
のうちのマゼンタに対応する静電潜像が形成される。静
電潜像は、現像バイアスが印加された現像ローラ33a
によってマゼンタのトナーが付着されてトナー像として
現像される。
【0033】このトナー像は、後述の転写ベルトによっ
て搬送されてくる転写材Pの表面に、転写ベルト内側か
らの転写帯電器34の放電によって転写される。トナー
像転写後の感光ドラム31は、表面の転写残トナーがク
リーナ35によって除去され、さらに、補助帯電器36
による除電を受け、前露光ランプ37によって残留電荷
が除去されて、一次帯電器32の帯電から始まる次の画
像形成に供される。
【0034】このマゼンタの画像形成部30Mと同様に
して、下流側のシアン,イエロー,ブラックの各色の画
像形成部30C,30Y,30Kにおいても、各感光ド
ラム表面にそれぞれの色のトナー像が形成される。表面
にマゼンタのトナー像が転写された転写材Pは、転写ベ
ルトによって下流側のシアン,イエロー,ブラックの画
像形成部30C,30Y,30Kに順次に搬送され、そ
れぞれの色のトナー像が次々と転写され、表面に4色の
トナー像が重ねられる。
【0035】こうして4色のトナー像が転写された転写
材Pは、後述の定着前ベルトによって定着器40に搬送
され、ここで定着ローラ40aと加圧ローラ40bとに
よる加熱加圧を受けて表面のトナー像が定着される。定
着後の転写材Pは、裏面に対する画像形成が行われない
場合は、そのまま装置本体2外部に排出され、一方、裏
面に画像を形成する場合には、次に説明する給搬送部5
0によって、再度、画像形成部30M等に供給されて、
裏面にトナー像が形成された後、装置本体2外部に排出
されることになる。
【0036】転写材Pの給搬送を行う給搬送部50は、
転写材Pの搬送路を有し、その転写材Pの搬送方向につ
いての最上流側に、給紙カセット51a,51b、給紙
ローラ52a,52b、搬送ローラ53a,53b等を
有する用紙送り装置54を備えている。さらに給紙カセ
ット51a,51bの下方には、これらを装置本体2に
装着したときに、これら給紙カセット51a,51bに
収納された転写材Pのサイズを検知するための用紙サイ
ズ検出部S3 ,S4 が付設されている。用紙サイズ検出
部S3 ,S4 は、給紙カセット51a,51b側に配置
された係合部と装置本体2側のサイズ検知スイッチ(い
ずれも不図示)とを備えており、給紙カセット51a,
51bが装着された際に、係合部が転写材Pのサイズに
対応したサイズ検知スイッチを作動させ、これによって
サイズに対応したコード信号をサイズ情報として装置本
体2に対して出力する。
【0037】この用紙送り装置54のほかに、マルチ用
紙送り装置55が設けられている。このマルチ用紙送り
装置55からは画像形成部30M等に対して、材質、大
きさ等の性状の異なる種々の転写材Pを供給することが
できる。ここから供給される転写材Pについての情報、
例えば、材質、サイズ、厚さ等は、例えば、ユーザーが
操作部(不図示)から入力したり、あるいは、厚さにつ
いては、後述のように紙厚検出部によって自動的に検出
したりする。
【0038】画像形成部30Mの少し上流側には、搬送
されてきた転写材Pを一旦停止させ、また画像形成部3
0M等に同期させて搬送するレジストローラ56が配置
されている。レジストローラ56は、上下一対の上ロー
ラ56aと下ローラ56bとを備えており(図7参
照)、これらのローラ56a,56bにより転写材Pを
表裏両面から挟み込むようにして搬送する。このとき、
転写材Pの厚さに応じて、上ローラ56aが移動し、下
ローラ56bに対する上ローラ56aの位置が変化する
ことを利用して、このレジストローラ56を紙厚検知ロ
ーラとしても流用している。このレジストローラ56
と、後述のセンサ等によって、紙厚検出部(厚さ検出手
段)S5 が構成されている。なお、紙厚検出部S5 の詳
細な構成および動作については後に説明する。
【0039】レジストローラ56の下流側には、前述の
各色の画像形成部30M,30C,30Y,30Kの各
感光ドラムに下方から接触するようにして矢印K57方
向に周回する転写ベルト57が配置されている。転写ベ
ルト57はその表面に転写材Pを担持して、これを各画
像形成部30M,30C,30Y,30Kに搬送するよ
うに構成されている。
【0040】転写ベルトの下流側には、定着器40との
間に、矢印K58方向に周回可能な定着前ベルト58が
配設されている。また、定着器40のすぐ下流側には、
定着後の転写材Pの腰付けのための加圧を、切り換え可
能な複数の加圧力で行うことができる加圧機構部(湾曲
加圧装置)59(後に詳述)が配設されている。
【0041】加圧機構部59の下流側には、転写材Pの
排出か再給紙かを選択する排出フラッパ60、排紙トレ
イ61が配設され、また、排出フラッパ60の下方に
は、反転搬送路62、反転フラッパ63が配設され、さ
らに下流側には、再給紙搬送路64、再給紙装置65が
配設されている。
【0042】上述の構成の給搬送装置50は、次のよう
に動作する。
【0043】用紙送り装置54またはマルチ用紙送り装
置55から給紙された転写材Pは、レジストローラ56
によって一時停止され、その後、前述の画像形成部30
M,30C,30Y,30Kの感光ドラム上に形成され
た各色のトナー像に同期するようにして、レジストロー
ラ56によって挾持搬送され、さらに転写ベルト57に
よって担持搬送される。このとき、レジストローラ56
を有する紙厚検出部S5 により、紙厚が検知される。転
写ベルト57に担持された転写材Pは、マゼンタの画像
形成部30Mを通過する際に、転写帯電器34によっ
て、表面にマゼンタのトナー像が転写される。
【0044】転写材Pは、その後同様にして、シアン,
イエロー,ブラックの各画像形成部30C,30Y,3
0Kを通過する際に、それぞれの色のトナー像が順次に
転写される。4色のトナー像の転写が終了した転写材P
は、定着前ベルト58によって定着器40に運ばれ、こ
こで加熱、加圧を受けて表面のトナー像が定着される。
トナー像定着後の転写材Pは、加圧機構部59によって
腰付けが行われる。ここで、片面画像形成時には、排出
フラッパ60が排出側にセットされ、転写材Pは排紙ト
レイ61上に排出される。
【0045】一方、両面画像形成時には、排出フラッパ
60が再給紙側にセットされ、これにより、転写材P
は、反転搬送路62に導かれ、その後端が反転フラッパ
63を通過するまで下方に向けて搬送される。その後、
反転フラッパ63を切り換え、転写材Pを上方に向けて
搬送すると、転写材Pは、反転フラッパ63により再給
紙搬送路64に導かれ、再給紙装置65に収納される。
これにより、転写材Pは、表裏反転される。転写材P
は、ここから画像形成部30M等に再給紙され、表面に
画像形成を行ったときと同様にして、裏面に画像形成が
行われ、その後、排紙トレイ61上に排出される。
【0046】以上で、画像形成装置全体についての構成
および動作の説明を終える。
【0047】次に、図3に、上述の画像形成装置におけ
るブロック図を示す。このブロック図は、転写材Pに応
じた最適な画像形成を行うためのブロック図である。シ
ステムコントローラ71は、画像形成装置の各種制御を
行うものであり、内部のCPUによって統括的に制御を
行う。同図中、72はリーダ部10の一部を構成する画
像入力部、16は画像処理部、21は画像データに基づ
き半導体レーザを変調駆動するレーザ駆動回路(画像制
御部)、そして22はレーザ駆動回路21によって駆動
される半導体レーザ(レーザ素子)である。
【0048】また、31,33,34は、前述のマゼン
タの画像形成部30Mを構成する部材であり、それぞれ
31は半導体レーザ22の出力光により静電潜像が形成
される感光ドラム、33は感光ドラム31上の潜像に応
じた現像を行う現像器、そして34は感光ドラム31上
のトナー像を転写材Pに転写する転写帯電器である。
【0049】さらに、40は転写材P上のトナー像を加
熱加圧して定着させる定着器、59は定着後の転写材P
に腰を付けるための加圧機構部である。そしてS6 は、
画像処理部16から出力される画像データに基づいて画
像濃度分布を推定する濃度分布推定回路(以下適宜「推
定回路」という、後に詳述する。)である。
【0050】続いて、図3のブロック図を参照して前述
構成の画像形成装置において、最適な画像形成を行うた
めの動作について説明する。
【0051】原稿の画像情報は、画像入力部72を通し
て電気信号として入力され、画像処理部16において、
A/D変換、シェーディング補正、LOG変換、UCR
処理、γ補正など画像形成に必要な画像処理が加えら
れ、出力画像データとして出力される。この出力画像デ
ータに基づいて、レーザ駆動回路21が駆動され、半導
体レーザ22を変調駆動する。その半導体レーザ22の
出力光を帯電済の感光ドラム31上にスキャン露光する
ことにより、感光ドラム31表面には、画像データに対
応する電荷分布、すなわち静電潜像が形成される。この
静電潜像は、現像器33によってトナーが付着されマゼ
ンタのトナー像として現像される。
【0052】このマゼンタのトナー像は、前述の給搬送
部50によって搬送されてきた転写材P表面に転写され
る。この転写材Pは、トナー像転写前に、あらかじめ用
紙サイズ検出部S3 (S4 )によってサイズが検出さ
れ、また、紙厚検出部S5 によって厚さが検知されたも
のである。またトナー像の転写によって、現像器33内
のトナーは転写材P上に転移することになるが、転写材
Pではトナー像は、トナーの分布として認識される。
【0053】推定回路S6 は、この転写材P上のトナー
の分布、すなわち画像濃度分布を、画像形成に用いたも
のと同じ画像データを基にして推定する。転写材P上に
は、さらに、下流側のシアン,イエロー,ブラックの各
画像形成部30C,30Y,30Kによって、それぞれ
の色のトナー像が順次に転写される。これらの転写に際
しても、上述の推定回路S6 によって、同様に、それぞ
れの色の画像濃度分布の推定が行われる。
【0054】転写材P上に4色分のトナー像は、定着器
40によって加熱、加圧されて定着される。このトナー
を加熱定着するには、最適な定着温度があり、それは、
用紙サイズ検出部S3 ,S4 が検出する転写材Pのサイ
ズ、紙厚検出部S5 が検出する転写材Pの厚さ、そして
推定回路S6 が推定する画像濃度分布等に基づいて定着
条件を変更することで、実現している。
【0055】例えば、定着器40の定着ローラ40aと
加圧ローラ40bとによって転写材Pを挾持搬送しなが
ら加熱するに際し、転写材Pの厚さに応じて、定着ロー
ラ40aの回転数制御を行って転写材Pの搬送速度(定
着速度)を変化させ、これにより、最適な定着条件を実
現している。すなわち、転写材Pの厚さが厚い場合に
は、定着速度を遅くし、反対に転写材Pの厚さが薄い場
合には、定着速度を速くして、トナー像に対しこれを溶
融するに十分な熱量が与えられるようにしている。
【0056】また、感光ドラム31から転写材P上にト
ナー像を転写する際に転写帯電器34に印加する転写バ
イアスを、転写材Pのサイズ、厚さについての情報に基
づいて、決定するようにしている。
【0057】さらに、転写材Pのサイズ、厚さに応じ
て、加熱定着後の転写材Pの腰付けを行う加圧機構部5
9の加圧量を切り換えることにより、最適なカール取り
の加圧制御が可能となる。
【0058】すなわち、図3に示すブロック図において
は、用紙サイズ検出部S3 ,S4 、紙厚検出部S5 、推
定回路S6 の出力に基づいて、転写帯電器34、定着器
40、加圧機構部59等を適宜に制御し、最適な画像形
成を行うようにしている。
【0059】次に、用紙サイズ検出部S3 ,S4 につい
ては前述したので、ここでは、推定回路S6 、紙厚検知
部S5 、加圧機構部59について詳述する。
【0060】図4に、推定回路S6 の詳細な回路図を示
す。ここで、現像剤(トナー)使用量は概略としては画
像データの積算値に比例すると考えられることから、推
定回路S6 として一画像中を複数の領域に分け、その各
領域での画像データ値の積算を行う回路を考え、本実施
の形態では画像を4×4の16領域に分割した、図5に
示すC00〜C33を算出する例で説明を行う。ここで、C
mnは各領域の画像濃度値である。
【0061】図4中、Dataは画像データであり、本
実施の形態では8ビットの信号とする。Vclk は画像デ
ータの同期信号であり、Vsyncは一画像区間開始を示す
副走査同期信号である。Henableは主走査画像有効区間
信号であり、Venableは副走査画像有効区間信号であ
る。用紙サイズ検出部S3 ,S4 によって検出された転
写材Pのサイズに基づき、システムコントローラ71は
画像形成を行う主走査の画素数N、副走査の画素数Mを
導き出し、濃度分布の一領域に対応するM/4、N/4
の算出を行う。
【0062】81は主走査の領域を係数するカウンタ、
82,85はORゲート、83は主走査の領域を指示す
る数値を示すアップカウンタ、84は副走査の領域を係
数するカウンタ、86は副走査の領域を指示する数値を
示すアップカウンタ、87はアップカウンタ83,86
の領域を示す数値をエンコードするエンコーダ、88は
画像データが入力されるフリップフロップ、89はイネ
ーブル信号を生成するANDゲート、90は画像データ
と選択された領域の画像データ積算値とを加算する加算
器、91,93,95は各領域の画像データ加算値を記
憶するフリップフロップ、92,94,96は各領域の
イネーブルを生成するANDゲート、97,98,89
は各領域の画像データ積算値を加算器に出力する出力イ
ネーブル付きのバッファである。
【0063】主走査の領域の計数は主走査の領域の画素
数N/4を画像形成前にVsyncによりカウンタにロード
し、Vclk を計数しダウンカウントし、N/4まで計数
した時点でN/4を再ロードすると共にアップカウンタ
83にnクロックとなるキャリを出力し、領域を示すア
ップカウンタ83の出力をインクリメントしていく。こ
こでは、N/4画素ごとにアップカウンタ83の出力を
増加させることで実現する。副走査の領域に関しても主
走査の場合と同様に、HsyncをM/4個ずつカウントす
ることで、M/4ラインごとの領域信号を生成し、エン
コーダ87に出力する。
【0064】一方、画像データは、HenableとVenable
とのANDゲート89によるイネーブル区間の間、フリ
ップフロップ88にVclk 同期で記憶される。そのフリ
ップフロップ88の出力は加算器90の一方の入力に入
力される。加算器90の他方の入力には、各領域を示す
エンコード信号によって出力制御されたバッファ97,
98,99からの所定の領域のデータ出力が入力され
る。
【0065】この2つのデータを加算しその出力を、所
定の領域に対応するようにイネーブル制御されたフリッ
プフロップに記憶することで、エンコーダ87が指示す
る領域に対応する画像データの積算値C00〜C33が各フ
リップフロップに記憶され、システムコントローラ71
に読み込まれた濃度分布が推定される。
【0066】図6には、ビデオ系の各信号、すなわちV
sync,Venable,Hsync,Henable,Data,Cの概
略のタイミングを示す。
【0067】算出された画像濃度データC00〜C33から
の画像濃度分布の推定はシステムコントローラ71での
演算によって行う。
【0068】次に、図7に本実施の形態で使用した紙厚
検知部S5 を示す。紙厚検知部S5は、変位量検知手段
100と紙厚検知ローラ(厚さ検知ローラ)56とを備
えている。なお、この紙厚検知ローラ56は、前述のレ
ジストローラと兼用されている。変位量検知手段100
の発光ダイオード101からの照射光Li は、レジスト
ローラ(紙厚検知ローラ)56の上ローラ56aの測定
面である反射面56rで反射され、反射光Lr は受光位
置センサ102に入射される。
【0069】レジストローラ56の下ローラ56bはス
ラスト方向には固定されており、上ローラ56aはフリ
ーの状態に設置されているため、転写材Pが上下のロー
ラ56a,56bに挟まれると、転写材Pの厚さに応じ
て上ローラ56aが移動する構成になっている。したが
って、転写材Pの厚さに対応して反射面56rが移動す
ることになる。反射面56rは、転写材Pが厚い場合は
上方に移動して発光ダイオード101に近寄り、薄い場
合は下方に移動して発光ダイオード101から離れるよ
うになっている。
【0070】この結果、転写材Pの厚さに応じて受光位
置センサ102に入射する反射光位置が変化し、転写材
Pの厚さ信号であるアナログ信号S11としてA/D変換
器103に入力される。ここで、発光ダイオード101
の明滅および光量制御はシステムコントローラ71から
の制御信号S12によってセンサLED制御部104から
出力される信号S13を介して制御されている。
【0071】また、制御信号S12はA/D変換器103
のA/D変換タイミングをも制御しており、A/D変換
器103からのデジタル化された転写材Pの厚さに対応
した信号S14がシステムコントローラ71に送られ、こ
こでCPUにより転写材Pの厚さが演算される。
【0072】次に、図9に、加圧機構部59の詳細図を
示す。一般に、転写材P上に転写されたトナー像が加熱
定着されると、定着後の転写材Pは、トナー像側にカー
ルすることが知られている。こうした状態では排紙トレ
イ61上での積載性が著しく損なわれると同時に、複写
機、プリンタ等で広く使用されているソータ(後処理装
置)への排紙性の悪化、さらにはジャム等へも発展する
可能性があり、定着後のカール量の管理は非常に重要な
問題である。
【0073】本実施の形態ではカール量の管理方法とし
て、一対のスポンジローラ59aと金属ローラ59bと
により定着後の転写材Pを挟み込むことで実現してい
る。カールは転写材Pの上面にトナー像が形成されてい
ることから、それと反対の方向にカールを加えるべく上
側にスポンジローラ59aに食い込むことを利用して、
カールを抑えている。
【0074】また、加圧量の調整は、カム59cを駆動
することにより、軸59dを中心にして揺動可能な金属
ローラ可動板59eを、同図中の矢印方向に上下させて
制御している。この加圧量はカム59cの形状に応じ
て、複数段または無段階に調整可能である。さらに、5
9fは転写材Pの搬送性を良くするために設けられた搬
送ローラである。加圧機構部59のカム59cおよび金
属ローラ可動板59eによる、加圧量の調整は、前述の
紙厚検出部S5 による転写材Pの厚さおよび推定回路S
6 による画像濃度分布等のデータを参照して、システム
コントローラ71上のCPUにより統括的に制御されて
いる。
【0075】図10に、本実施の形態におけるマテリア
ルの厚さに対する一連の制御を行うフローチャートを示
す。
【0076】この転写材Pの厚さ算出も全てシステムコ
ントローラ71上のCPUにより統括的に制御、演算さ
れる。用紙送り装置54,55(図1参照)から用紙搬
送路を通り給紙された転写材Pが紙厚検出部S5 に到達
し転写材Pの紙厚検知が実行される(S1)。
【0077】レジストローラ36に転写材Pが到達する
前のデータを収集すべく、レジストローラをONする
(S2)。レジストローラ56は前述のように紙厚検知
ローラを兼ねている。
【0078】ここで、転写材Pの厚さは、前述のよう
に、レジストローラ56の上ローラ56aの変位量を測
定することによって求めているため、レジストローラ5
6が転写材Pを挟んでいない状態での第1データを収集
することが必要である。
【0079】転写材Pの厚さはレジストローラ56が転
写材Pを挟んでいないときの第1データと挟んでいると
きの第2データとの差から導き出すため、この転写材P
を挟んでいないときの第1データは、転写材Pの厚さを
算出する際の基準値となる。
【0080】よって、本実施の形態では給紙を開始する
前の比較的時間に余裕のある時点で、ここの第1データ
を数多く収集し、データの信頼性をアップするという観
点から、レジストローラ5回転分のデータ(Dr12
m )を収集している(S3,S4)。
【0081】レジストローラ56が5回転した時点で、
これが転写材Pを挟む前の状態の第1データの収集は停
止され、レジストローラ56に給紙が開始され(S
5)、この間データ収集は中断される。
【0082】レジストローラ56に転写材Pが到達する
と(S6)、レジストローラ56が転写材を挟んだ状態
の第2のデータ(Dp12 ,…n )のデータ収集が開始
される(S7)。
【0083】ここでのデータ収集はレジストローラ56
の5回転分としている(S8)。これは第1データのデ
ータ収集の時のレジストローラの回転と同じである。
【0084】次に、収集された第2データ(Dp12
n )から給紙された転写材が重送されたか否かを検出
する(S9)。
【0085】一般に転写材が重送される場合は、完全に
複数枚重なった状態より、図7に示すようにずれた形で
搬送されるのがほとんどである。ここでは図7により紙
厚検知ローラが転写材Pを挟んだ状態および挟む前の状
態でのデータの変化の様子を示す。
【0086】図8の(1)は給紙されていない状態、第
1データ(Dr12 ,…m )を収集するときのデータを
現しており、同図の(2)は転写材Pを挟んでいない状
態から、転写材Pを1枚のみ正規に挟んだ状態に移行し
た第2データ(Dp12 ,…n )を現している。同図の
(3)は転写材Pが3枚重送されてきた場合の変化の状
態を現しており、転写材Pを挟んだ状態でのデータ(D
p12 ,…n )に対応する部分が約整数倍に3段階に変
化するデータが収集される。2枚重送した場合は同様に
2段階に変化するデータが収集される。
【0087】このように第2データ(Dp12 ,…n
を収集する際にデータの変化が約整数倍に複数段に変化
していることを確認した場合は、重送給紙と判断してい
る。
【0088】重送給紙でないと判断された場合には、S
3〜S4で収集されたレジストローラ56が転写材Pを
挟む前の状態のn個の第1データの平均と、S7〜S8
で収集されたレジストローラ56が転写材Pを挟んだ状
態のm個の第2データの平均値との差Kにより転写材P
の厚みを表す紙厚値が決定される(S10)。
【0089】その後、転写材Pがレジストローラ56を
通過した後、レジストローラ56をOFFし(S1
1)、作像シーケンスを終了させた後(S12)、紙厚
検知シーケンスは終了する(S14)。
【0090】また、重送給紙と判定された場合には、転
写材Pが定着器に到達する前に作像シーケンスを中断さ
せ(S13)、終了させる(S14)。
【0091】このようにして重送給紙を検出して、重送
給紙による定着不良、定着器内部におけるジャム等の、
通常シーケンスでは発生し得ない不具合点の発生を未然
に防ぐようにしている。
【0092】なお、上述した実施の形態では、転写材が
完全に重なった形ではなく、少しずれた形で給紙された
場合の重送検知方法を示しているが、完全に重なって給
紙された場合にも、前後の厚さデータと比較して、一時
的に厚さデータが約整数倍の変化をしていれば、これも
重送と判断でき、同様に処理することができる。
【0093】本実施の形態のごとく、転写材の搬送経路
が長く、搬送経路中に複数枚の転写材を配置可能な構成
であれば、例えば、コピー初期の2枚が重送で、3枚目
が正常な給紙であった場合にも、最初の1枚が定着器に
到達する前に、定着動作を停止することが可能である。
【0094】以上説明した通り、本発明の実施の形態で
は、画像データに基づいて像担持体上に形成したトナー
像を、搬送路を介して供給される転写材に転写した後、
転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置におい
て、前記搬送路中に配置されて転写材の厚さを検出する
厚さ検出手段と、該厚さ検出手段が出力する厚さについ
てのデータに基づいて画像形成条件を変更する制御手段
とを備え、転写材が重送されてきたことを、前記厚さ検
出手段が出力する厚さデータの変化の具合を監視するこ
とで検出し、転写材が重送されてきたことを検出した場
合、搬送路上の転写材の搬送を中断させ、重送されてき
ていないと判断された場合は、像担持体上に形成された
トナー像を転写材に転写する際の転写バイアスの大きさ
と、転写材上に転写されたトナー像を熱定着する際の定
着温度と、同じく定着速度と、定着後の転写材のカール
を補正する湾曲加圧装置における加圧量とのうち少なく
とも1つの画像形成条件を制御することで、ユーザの使
用転写材の誤入力があった場合でも、転写材の種類に応
じた最適な画像形成を行うことができ、また転写材の重
送による定着不良や熱のかけすぎによるマテリアルの変
形等を防ぐことができる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、転写材の厚さに基づい
て画像形成条件を自動設定すると共に、転写材の重送を
検知できるよう構成した画像形成装置および画像形成方
法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の概略構成を示
す縦断面図である。
【図2】画像処理部の詳細を示すブロック図である。
【図3】画像形成に供せられる転写材の性状によって画
像形成条件を変更する様子を示す図である。
【図4】推定回路の詳細を示すブロック図である。
【図5】推定回路の算出領域を示す図である。
【図6】推定回路を駆動する各制御信号のタイミング図
である。
【図7】紙厚検知部の構成の詳細を示す図である。
【図8】実際に紙厚検知部に転写材が通過したときの転
写材厚さデータの変化を示した図である。
【図9】加圧制御部の構成の詳細を示す図である。
【図10】転写材の厚さおよび重送を検知するための制
御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置 10 リーダ部 16 画像処理部 20 プリント部 50 給搬送部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づいて像担持体上に形成
    したトナー像を、搬送路を介して供給される転写材に転
    写した後、該転写材上に定着して画像形成を行う画像形
    成装置において、 前記搬送路中に配置されて前記転写材の厚さを検出し、
    厚さデータを出力する厚さ検出手段と、 前記厚さデータに基づいて画像形成条件を変更する制御
    手段と、 前記厚さデータの変化の程度を監視することにより、前
    記転写材が重送されたものと判断したときには、重送検
    知信号を前記制御装置に出力する検知手段とを具備した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記厚さデータの値
    が急増したときには、複数の転写材が一部重複し、ある
    いは完全に重複して重送されたものと判断することを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記厚さデータの値
    が、継続的に通常データ値の約整数倍に変化したときに
    は、複数の転写材が完全に重複して重送されたものと判
    断することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記検知手段により
    前記転写材が重送されていないことを判断した場合、前
    記制御装置は、像担持体上に形成されたトナー像を転写
    材に転写する際の転写バイアスの大きさと、転写材上に
    転写されたトナー像を熱定着する際の定着温度と、同じ
    く定着速度と、定着後の転写材のカールを補正する湾曲
    加圧装置における加圧量とのうち少なくとも1つの画像
    形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記検知手段により
    前記転写材が重送されてきたことを検出した場合、前記
    搬送路上にある転写材の搬送を中断させることを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像データに基づいて像担持体上に形成
    したトナー像を、搬送路を介して供給される転写材に転
    写した後、該転写材上に定着して画像形成を行うにあた
    り、 前記転写材の厚さを表わす厚さデータを出力し、 前記厚さデータに基づいて画像形成条件を変更すると共
    に、前記厚さデータの変化の程度を監視することによ
    り、前記転写材が重送されたものと判断したときには、
    重送検知に基づいた所定の処理を実行することを特徴と
    する画像形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記厚さデータの値
    が急増したときには、複数の転写材が一部重複し、ある
    いは完全に重複して重送されたものと判断することを特
    徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記厚さデータの値
    が、継続的に通常データ値の約整数倍に変化したときに
    は、複数の転写材が完全に重複して重送されたものと判
    断することを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項6において、前記転写材が重送さ
    れていないと判断された場合、像担持体上に形成された
    トナー像を転写材に転写する際の転写バイアスの大きさ
    と、転写材上に転写されたトナー像を熱定着する際の定
    着温度と、同じく定着速度と、定着後の転写材のカール
    を補正する湾曲加圧装置における加圧量とのうち少なく
    とも1つの画像形成条件を制御することを特徴とする画
    像形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項6において、前記転写材が重送
    されてきたことが検出された場合、前記搬送路上にある
    転写材の搬送を中断させることを特徴とする画像形成方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7184675B2 (en) 2003-06-25 2007-02-27 Oki Data Corporation Fixing temperature control method and image forming apparatus with detection of thickness of a print medium
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