JPH1026018A - 内燃機関の排気マニホルド - Google Patents
内燃機関の排気マニホルドInfo
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- JPH1026018A JPH1026018A JP18025696A JP18025696A JPH1026018A JP H1026018 A JPH1026018 A JP H1026018A JP 18025696 A JP18025696 A JP 18025696A JP 18025696 A JP18025696 A JP 18025696A JP H1026018 A JPH1026018 A JP H1026018A
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- JP
- Japan
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- secondary air
- cylinder
- exhaust manifold
- exhaust
- branch
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二次空気導入装置を備えた排気マニホルド1
の占有スペースを小さくするとともに、剛性の向上を図
る。 【解決手段】 排気マニホルド1は、全体が一体に鋳造
されており、集合部7から複数のブランチ部2〜4が分
岐形成され、かつその先端のフランジ部5は一連に連続
している。各気筒のブランチ部2〜4の上面を横切るよ
うに、気筒列方向に沿って直線状をなす管状の通路部1
1が一体に鋳造されており、その内部に二次空気ギャラ
リ12が形成されている。二次空気ギャラリ12から各
ブランチ部2〜4内部の排気通路へ二次空気を導入する
ように、各気筒毎に二次空気供給孔17が開口形成され
ている。フランジ部5の反りに対向するように補強リブ
19が一体に形成されている。
の占有スペースを小さくするとともに、剛性の向上を図
る。 【解決手段】 排気マニホルド1は、全体が一体に鋳造
されており、集合部7から複数のブランチ部2〜4が分
岐形成され、かつその先端のフランジ部5は一連に連続
している。各気筒のブランチ部2〜4の上面を横切るよ
うに、気筒列方向に沿って直線状をなす管状の通路部1
1が一体に鋳造されており、その内部に二次空気ギャラ
リ12が形成されている。二次空気ギャラリ12から各
ブランチ部2〜4内部の排気通路へ二次空気を導入する
ように、各気筒毎に二次空気供給孔17が開口形成され
ている。フランジ部5の反りに対向するように補強リブ
19が一体に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の排気
マニホルド、特に、各部が一体に鋳造されてなる排気マ
ニホルドの改良に関する。
マニホルド、特に、各部が一体に鋳造されてなる排気マ
ニホルドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関から排出される排気ガスを浄化
するために、従来から、排気系に二次空気を導入する方
法が知られている。そして、この二次空気の導入は、排
気温度が高い排気系上流側で行うことが好ましいので、
排気マニホルドのブランチ部に対し各気筒毎に個別に二
次空気の導入を行う構成が従来から一部で採用されてい
る(特開昭62−178710号公報参照)。
するために、従来から、排気系に二次空気を導入する方
法が知られている。そして、この二次空気の導入は、排
気温度が高い排気系上流側で行うことが好ましいので、
排気マニホルドのブランチ部に対し各気筒毎に個別に二
次空気の導入を行う構成が従来から一部で採用されてい
る(特開昭62−178710号公報参照)。
【0003】図6は、このような二次空気導入装置を備
えた内燃機関の排気マニホルド31の一構成例を示して
いる。この排気マニホルド31は、一例としてV型6気
筒内燃機関の右バンク用のものであって、3つの気筒の
排気ポートにそれぞれ接続される3本のブランチ部3
2,33,34を有し、かつ各部が一体に鋳造されい
る。そして、各ブランチ部32〜34の先端部上面に、
それぞれ二次空気導入管接続部35が形成されており、
二次空気導入管36の3本の分岐管36a〜36cが、
それぞれフレアナット37を介して接続されている。
尚、排気マニホルド31は、排気熱によって大きく膨
張,収縮するので、二次空気導入管36との熱膨張差を
吸収するために、各分岐管36a〜36cは、一般に、
図示するように、比較的長く形成されている。
えた内燃機関の排気マニホルド31の一構成例を示して
いる。この排気マニホルド31は、一例としてV型6気
筒内燃機関の右バンク用のものであって、3つの気筒の
排気ポートにそれぞれ接続される3本のブランチ部3
2,33,34を有し、かつ各部が一体に鋳造されい
る。そして、各ブランチ部32〜34の先端部上面に、
それぞれ二次空気導入管接続部35が形成されており、
二次空気導入管36の3本の分岐管36a〜36cが、
それぞれフレアナット37を介して接続されている。
尚、排気マニホルド31は、排気熱によって大きく膨
張,収縮するので、二次空気導入管36との熱膨張差を
吸収するために、各分岐管36a〜36cは、一般に、
図示するように、比較的長く形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、排気マニホルド31の外部に、二次空気導
入用の分岐管36a〜36cを設けた構成では、エンジ
ンルーム内での占有スペースが大きくなり、好ましくな
い。また、全体として部品点数が多いとともに、各分岐
管36a〜36cを個々に排気マニホルド31に接続し
なければならず、しかもそのフレアナット37の締付作
業を同時に行う必要があるので、組付行程が繁雑とな
り、非常に作業性が悪い。
来のように、排気マニホルド31の外部に、二次空気導
入用の分岐管36a〜36cを設けた構成では、エンジ
ンルーム内での占有スペースが大きくなり、好ましくな
い。また、全体として部品点数が多いとともに、各分岐
管36a〜36cを個々に排気マニホルド31に接続し
なければならず、しかもそのフレアナット37の締付作
業を同時に行う必要があるので、組付行程が繁雑とな
り、非常に作業性が悪い。
【0005】また上記の構成においては、各気筒毎に導
入される二次空気は、二次空気導入管36において各気
筒に分配されることになるが、この分岐点から各ブラン
チ部32〜34内の排気通路に至る通路長が長くなるの
で、二次空気導入に対する排気系の脈動の影響が弱まっ
てしまう。この結果、配管のレイアウトによる二次空気
流量の気筒間のばらつきが大きく現れる。例えば、図6
に示す構成では、二次空気導入管36の上流側部分から
直線状に形成される中央の分岐管36bに対応した中央
の気筒での二次空気流量が最も大きくなり、両端の気筒
の二次空気流量が相対的に少なくなる。従って、中央の
気筒では二次空気流量が過剰となって排気温度が低下し
てしまい、逆に両端の気筒では二次空気が不足してHC
の低減が適切になされない、という不具合がある。
入される二次空気は、二次空気導入管36において各気
筒に分配されることになるが、この分岐点から各ブラン
チ部32〜34内の排気通路に至る通路長が長くなるの
で、二次空気導入に対する排気系の脈動の影響が弱まっ
てしまう。この結果、配管のレイアウトによる二次空気
流量の気筒間のばらつきが大きく現れる。例えば、図6
に示す構成では、二次空気導入管36の上流側部分から
直線状に形成される中央の分岐管36bに対応した中央
の気筒での二次空気流量が最も大きくなり、両端の気筒
の二次空気流量が相対的に少なくなる。従って、中央の
気筒では二次空気流量が過剰となって排気温度が低下し
てしまい、逆に両端の気筒では二次空気が不足してHC
の低減が適切になされない、という不具合がある。
【0006】さらに、排気熱を繰り返し受ける排気マニ
ホルド31は、経時的に気筒列方向に沿って縮小する傾
向がある。そのため、各ブランチ部32〜34先端のフ
ランジ38が、シリンダヘッドに対しそれぞれ移動でき
るように、ボルト挿入孔39の口径をボルト径に対し大
きく設定することが必要となり、排気マニホルド31取
付時の位置決めが困難になる。また、排気マニホルド3
1の経時的な収縮によって、各分岐管36a〜36cと
排気マニホルド31との接続部に応力が発生し、その耐
久性が低下する、という不具合もある。
ホルド31は、経時的に気筒列方向に沿って縮小する傾
向がある。そのため、各ブランチ部32〜34先端のフ
ランジ38が、シリンダヘッドに対しそれぞれ移動でき
るように、ボルト挿入孔39の口径をボルト径に対し大
きく設定することが必要となり、排気マニホルド31取
付時の位置決めが困難になる。また、排気マニホルド3
1の経時的な収縮によって、各分岐管36a〜36cと
排気マニホルド31との接続部に応力が発生し、その耐
久性が低下する、という不具合もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
の排気マニホルドは、シリンダヘッドの側面に取り付け
られる複数気筒に亙って連続したフランジ部と、各気筒
に対応して分岐形成され、かつそれぞれの先端が上記フ
ランジ部に接続された複数のブランチ部と、この複数の
ブランチ部が集合してなる集合部と、排気出口を有する
出口側フランジ部と、各気筒のブランチ部の上面を横切
るように気筒列方向に沿って略直線状をなす管状に形成
され、かつ内部が二次空気ギャラリとなる通路部と、が
一体に鋳造されているとともに、各ブランチ部内の排気
通路と上記二次空気ギャラリとを連通するように、二次
空気供給孔がそれぞれ形成されていることを特徴として
いる。
の排気マニホルドは、シリンダヘッドの側面に取り付け
られる複数気筒に亙って連続したフランジ部と、各気筒
に対応して分岐形成され、かつそれぞれの先端が上記フ
ランジ部に接続された複数のブランチ部と、この複数の
ブランチ部が集合してなる集合部と、排気出口を有する
出口側フランジ部と、各気筒のブランチ部の上面を横切
るように気筒列方向に沿って略直線状をなす管状に形成
され、かつ内部が二次空気ギャラリとなる通路部と、が
一体に鋳造されているとともに、各ブランチ部内の排気
通路と上記二次空気ギャラリとを連通するように、二次
空気供給孔がそれぞれ形成されていることを特徴として
いる。
【0008】上記構成では、二次空気は、上記通路部に
よって構成される二次空気ギャラリに供給され、該ギャ
ラリから各気筒の二次空気供給孔を通して各ブランチ部
内の排気通路へ導入される。各二次空気供給孔には、各
気筒の排気脈動が確実に作用する。従って、気筒位置に
よる二次空気流量のばらつきが小さなものとなる。
よって構成される二次空気ギャラリに供給され、該ギャ
ラリから各気筒の二次空気供給孔を通して各ブランチ部
内の排気通路へ導入される。各二次空気供給孔には、各
気筒の排気脈動が確実に作用する。従って、気筒位置に
よる二次空気流量のばらつきが小さなものとなる。
【0009】また上記通路部は、気筒列方向に沿った略
直線状の管状をなしているため、これが一種の補強部材
となり、複数のブランチ部の気筒列方向に沿った変形を
抑制する。
直線状の管状をなしているため、これが一種の補強部材
となり、複数のブランチ部の気筒列方向に沿った変形を
抑制する。
【0010】また請求項2の発明は、上記通路部の一端
部に、二次空気導入管が接続される接続部を備えている
ことを特徴としている。
部に、二次空気導入管が接続される接続部を備えている
ことを特徴としている。
【0011】この構成においては、外部配管となる二次
空気導入管が排気マニホルドの前端部もしくは後端部に
接続される形となるので、エンジンルーム内における占
有スペースが非常に小さなものとなる。
空気導入管が排気マニホルドの前端部もしくは後端部に
接続される形となるので、エンジンルーム内における占
有スペースが非常に小さなものとなる。
【0012】また請求項3の発明は、上記通路部が、上
記フランジ部に隣接して形成されていることを特徴とし
ている。
記フランジ部に隣接して形成されていることを特徴とし
ている。
【0013】この請求項3の構成においては、ブランチ
部先端のフランジ部の剛性が高くなり、その変形が抑制
されるとともに、各ブランチ部内の排気通路の上流位置
に二次空気が供給される。
部先端のフランジ部の剛性が高くなり、その変形が抑制
されるとともに、各ブランチ部内の排気通路の上流位置
に二次空気が供給される。
【0014】また請求項4は、上記排気出口が気筒列方
向の一方に偏っており、かつこの排気出口と反対側とな
るブランチ部の外側面から集合部の外側面に亙って、気
筒列方向に延びた補強リブが一体に鋳造されていること
を特徴としている。
向の一方に偏っており、かつこの排気出口と反対側とな
るブランチ部の外側面から集合部の外側面に亙って、気
筒列方向に延びた補強リブが一体に鋳造されていること
を特徴としている。
【0015】すなわち、各ブランチ部先端のフランジ部
を複数気筒に亙って一体に連続させると、シリンダヘッ
ドに対するフランジ部の気筒列方向に沿った変位が抑制
される反面、排気マニホルドのブランチ部側が経時的に
気筒列方向に収縮しようとするため、フランジ部の前後
両端部がシリンダヘッド側面から浮き上がる方向に変形
しようとする傾向が生じる。請求項4のように補強リブ
を設ければ、この変形が抑制される。
を複数気筒に亙って一体に連続させると、シリンダヘッ
ドに対するフランジ部の気筒列方向に沿った変位が抑制
される反面、排気マニホルドのブランチ部側が経時的に
気筒列方向に収縮しようとするため、フランジ部の前後
両端部がシリンダヘッド側面から浮き上がる方向に変形
しようとする傾向が生じる。請求項4のように補強リブ
を設ければ、この変形が抑制される。
【0016】
【発明の効果】この発明に係る内燃機関の排気マニホル
ドによれば、各部が一体に鋳造される排気マニホルド自
体に一体に形成した通路部内の二次空気ギャラリを通し
て二次空気が各気筒に分配されるので、外部配管を用い
た従来の構成に比べて、エンジンルーム内での占有スペ
ースが非常に小さくなる。そして、単一の二次空気導入
管のみを接続すれば足りるので、内燃機関の組立が容易
となり、かつ排気マニホルドの熱変形に対し耐久性に優
れたものとなる。
ドによれば、各部が一体に鋳造される排気マニホルド自
体に一体に形成した通路部内の二次空気ギャラリを通し
て二次空気が各気筒に分配されるので、外部配管を用い
た従来の構成に比べて、エンジンルーム内での占有スペ
ースが非常に小さくなる。そして、単一の二次空気導入
管のみを接続すれば足りるので、内燃機関の組立が容易
となり、かつ排気マニホルドの熱変形に対し耐久性に優
れたものとなる。
【0017】また、気筒列方向に沿って略直線状をなす
通路部が一種の補強部材となり、排気マニホルドの剛性
が向上するとともに、経時的な変形が抑制される。従っ
て、フランジ部をシリンダヘッドに堅固に固定すること
が可能となり、組み立て時の位置決めが容易となる。
通路部が一種の補強部材となり、排気マニホルドの剛性
が向上するとともに、経時的な変形が抑制される。従っ
て、フランジ部をシリンダヘッドに堅固に固定すること
が可能となり、組み立て時の位置決めが容易となる。
【0018】さらに、各気筒の排気通路と二次空気ギャ
ラリとが二次空気供給孔を介して連通するため、各気筒
の排気脈動が確実に作用するようになり、各気筒に均等
に二次空気を導入することができる。
ラリとが二次空気供給孔を介して連通するため、各気筒
の排気脈動が確実に作用するようになり、各気筒に均等
に二次空気を導入することができる。
【0019】また請求項2の構成によれば、エンジンル
ーム内での占有スペースを一層小さくすることができ
る。
ーム内での占有スペースを一層小さくすることができ
る。
【0020】また請求項3の構成によれば、フランジ部
の剛性を高くすることができ、排気マニホルドの経時的
な収縮によるフランジ部の変位を確実に規制できる。
の剛性を高くすることができ、排気マニホルドの経時的
な収縮によるフランジ部の変位を確実に規制できる。
【0021】また請求項4の構成によれば、フランジ部
の前後両端部がシリンダヘッド側面から浮き上がろうと
する変形を抑制できる。
の前後両端部がシリンダヘッド側面から浮き上がろうと
する変形を抑制できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る排気マニホルド1の
平面図、図2は正面図である。この排気マニホルド1
は、一例としてV型6気筒内燃機関の右バンク用のもの
であって、#2気筒用のブランチ部2と、#4気筒用の
ブランチ部3と、#6気筒用のブランチ部4とを有し、
かつそれぞれの先端部が同一のフランジ部5に接続され
ている。このフランジ部5は、3つの気筒に亙って一体
に連続しているものであって、図示せぬシリンダヘッド
側面に植設されたスタットボルトが挿入される複数のボ
ルト挿入孔6が開口形成されている。詳しくは、上記フ
ランジ部5は、各ブランチ部2〜4毎にそれぞれ厚肉部
5a〜5cを有しており、この厚肉部5a〜5cにおい
て、各ブランチ部2〜4の先端開口を180°離れた二
箇所で挟むように、ボルト挿入孔6が配置されている。
平面図、図2は正面図である。この排気マニホルド1
は、一例としてV型6気筒内燃機関の右バンク用のもの
であって、#2気筒用のブランチ部2と、#4気筒用の
ブランチ部3と、#6気筒用のブランチ部4とを有し、
かつそれぞれの先端部が同一のフランジ部5に接続され
ている。このフランジ部5は、3つの気筒に亙って一体
に連続しているものであって、図示せぬシリンダヘッド
側面に植設されたスタットボルトが挿入される複数のボ
ルト挿入孔6が開口形成されている。詳しくは、上記フ
ランジ部5は、各ブランチ部2〜4毎にそれぞれ厚肉部
5a〜5cを有しており、この厚肉部5a〜5cにおい
て、各ブランチ部2〜4の先端開口を180°離れた二
箇所で挟むように、ボルト挿入孔6が配置されている。
【0024】上記の3本のブランチ部2〜4は、集合部
7において互いに集合している。そして、この集合部7
の下流側に、排気出口8aを有する出口側フランジ部8
が形成されている。この出口側フランジ部8には、図示
せぬ触媒コンバータが接続され、該触媒コンバータを介
して排気管に接続されるようになっている。ここで、上
記排気出口8aは、内燃機関の後方(図1,図2の右
方)へ向かって開口しており、#2気筒のブランチ部2
が、この排気出口8aへ向かうように機関後方へ大きく
傾斜しているとともに、この#2気筒用ブランチ部2に
滑らかに連続するように集合部7も後方へ向かって傾斜
している(図1参照)。尚、図2に示すように、集合部
7の下流側部分ならびに排気出口8aは、僅かに下方へ
向かって傾斜している。
7において互いに集合している。そして、この集合部7
の下流側に、排気出口8aを有する出口側フランジ部8
が形成されている。この出口側フランジ部8には、図示
せぬ触媒コンバータが接続され、該触媒コンバータを介
して排気管に接続されるようになっている。ここで、上
記排気出口8aは、内燃機関の後方(図1,図2の右
方)へ向かって開口しており、#2気筒のブランチ部2
が、この排気出口8aへ向かうように機関後方へ大きく
傾斜しているとともに、この#2気筒用ブランチ部2に
滑らかに連続するように集合部7も後方へ向かって傾斜
している(図1参照)。尚、図2に示すように、集合部
7の下流側部分ならびに排気出口8aは、僅かに下方へ
向かって傾斜している。
【0025】上述したブランチ部2〜4、フランジ部
5、集合部7および出口側フランジ部8から大略構成さ
れる排気マニホルド1は、鋳鉄により各部一体に鋳造さ
れている。そして、その上面側に、さらに二次空気ギャ
ラリ12を構成する通路部11が一体に鋳造されてい
る。この通路部11は、図3に示すように、上下方向に
細長い長円形断面形状の管状をなしており、かつ各気筒
のブランチ部2〜4の先端部上面を横切るように、気筒
列方向に沿って直線状に形成されている。この通路部1
1と各ブランチ部2〜4とが交差する部分においては、
図3に示すように、ブランチ部2〜4の上面の壁部と通
路部11の下方の壁部とが実質的に一体となっている。
また、この実施例においては、上記通路部11は、シリ
ンダヘッド側のフランジ部5に隣接して形成されてお
り、フランジ部5上縁と通路部11下縁とが連続してい
る。尚、フランジ部5のフランジ面と上記通路部11と
の間には、フランジ部5の厚肉部5a〜5cの肉厚にほ
ぼ相当する間隔が確保されている。
5、集合部7および出口側フランジ部8から大略構成さ
れる排気マニホルド1は、鋳鉄により各部一体に鋳造さ
れている。そして、その上面側に、さらに二次空気ギャ
ラリ12を構成する通路部11が一体に鋳造されてい
る。この通路部11は、図3に示すように、上下方向に
細長い長円形断面形状の管状をなしており、かつ各気筒
のブランチ部2〜4の先端部上面を横切るように、気筒
列方向に沿って直線状に形成されている。この通路部1
1と各ブランチ部2〜4とが交差する部分においては、
図3に示すように、ブランチ部2〜4の上面の壁部と通
路部11の下方の壁部とが実質的に一体となっている。
また、この実施例においては、上記通路部11は、シリ
ンダヘッド側のフランジ部5に隣接して形成されてお
り、フランジ部5上縁と通路部11下縁とが連続してい
る。尚、フランジ部5のフランジ面と上記通路部11と
の間には、フランジ部5の厚肉部5a〜5cの肉厚にほ
ぼ相当する間隔が確保されている。
【0026】上記通路部11内部に形成される二次空気
ギャラリ12は、各部で同一の断面形状を有し、かつそ
の前端つまり#2気筒側の端部がプラグ13によって閉
塞されているとともに、後端つまり#6気筒側の端部
に、二次空気導入管接続部14が設けられている。この
二次空気導入管接続部14には、図2に示すように、金
属パイプからなる二次空気導入管15がナット16を介
して接続されるようになっている。尚、この二次空気導
入管15は、図示せぬ上流側の端部が、二次空気供給用
のエアポンプに接続されている。
ギャラリ12は、各部で同一の断面形状を有し、かつそ
の前端つまり#2気筒側の端部がプラグ13によって閉
塞されているとともに、後端つまり#6気筒側の端部
に、二次空気導入管接続部14が設けられている。この
二次空気導入管接続部14には、図2に示すように、金
属パイプからなる二次空気導入管15がナット16を介
して接続されるようになっている。尚、この二次空気導
入管15は、図示せぬ上流側の端部が、二次空気供給用
のエアポンプに接続されている。
【0027】また上記通路部11と各ブランチ部2〜4
とが交差する部分には、図3に示すように、各ブランチ
部2〜4内の排気通路18と上記二次空気ギャラリ12
とを連通する二次空気供給孔17がそれぞれ形成されて
いる。この二次空気供給孔12は、例えば二次的にドリ
ル加工されたものであって、二次空気ギャラリ12の下
部からブランチ部2〜4の先端開口へ向かって斜めに形
成されており、図示せぬシリンダヘッド側の排気ポート
へ向かって二次空気を噴射供給するようになっている。
とが交差する部分には、図3に示すように、各ブランチ
部2〜4内の排気通路18と上記二次空気ギャラリ12
とを連通する二次空気供給孔17がそれぞれ形成されて
いる。この二次空気供給孔12は、例えば二次的にドリ
ル加工されたものであって、二次空気ギャラリ12の下
部からブランチ部2〜4の先端開口へ向かって斜めに形
成されており、図示せぬシリンダヘッド側の排気ポート
へ向かって二次空気を噴射供給するようになっている。
【0028】上記のように構成された排気マニホルド1
の外側面には、排気マニホルド1全体の曲げ剛性を高め
るための補強リブ19が一体に鋳造されている。詳しく
は、#2気筒のブランチ部2および集合部7の外側面に
亙って、フランジ部5近傍から出口側フランジ部8に達
するように、気筒列方向に連続した形で補強リブ19が
設けられている。この補強リブ19は、図2および図3
に示すように、ブランチ部2および集合部7の通路中心
線に沿うように位置し、かつこれらの外壁面からほぼ水
平方向へ所定量突出している。
の外側面には、排気マニホルド1全体の曲げ剛性を高め
るための補強リブ19が一体に鋳造されている。詳しく
は、#2気筒のブランチ部2および集合部7の外側面に
亙って、フランジ部5近傍から出口側フランジ部8に達
するように、気筒列方向に連続した形で補強リブ19が
設けられている。この補強リブ19は、図2および図3
に示すように、ブランチ部2および集合部7の通路中心
線に沿うように位置し、かつこれらの外壁面からほぼ水
平方向へ所定量突出している。
【0029】上記実施例の構成においては、二次空気
は、二次空気導入管15を介して排気マニホルド1の二
次空気ギャラリ12へ供給され、かつここで各気筒へ分
配されて、それぞれの二次空気供給孔17を介して各ブ
ランチ部2〜4内の排気通路18へ導入される。従っ
て、従来のように外部配管を介して各気筒へ二次空気を
導入する構成に比べて、エンジンルーム内での占有スペ
ースが非常に小さなものとなる。特に、上記構成では、
排気出口8aが向かう内燃機関後端部に二次空気導入管
15が配置されるので、エンジンルーム内でのレイアウ
トが非常に容易となる。
は、二次空気導入管15を介して排気マニホルド1の二
次空気ギャラリ12へ供給され、かつここで各気筒へ分
配されて、それぞれの二次空気供給孔17を介して各ブ
ランチ部2〜4内の排気通路18へ導入される。従っ
て、従来のように外部配管を介して各気筒へ二次空気を
導入する構成に比べて、エンジンルーム内での占有スペ
ースが非常に小さなものとなる。特に、上記構成では、
排気出口8aが向かう内燃機関後端部に二次空気導入管
15が配置されるので、エンジンルーム内でのレイアウ
トが非常に容易となる。
【0030】また上記のように二次空気ギャラリ12が
排気マニホルド1の内部通路として構成されることによ
り、各気筒へ分岐する二次空気通路つまり二次空気供給
孔17の通路長が非常に短くなり、各気筒の排気脈動が
二次空気に確実に作用する。この結果、各気筒へ供給さ
れる二次空気流量が、二次空気供給孔17の形成位置に
影響されずに、非常に均一なものとなる。
排気マニホルド1の内部通路として構成されることによ
り、各気筒へ分岐する二次空気通路つまり二次空気供給
孔17の通路長が非常に短くなり、各気筒の排気脈動が
二次空気に確実に作用する。この結果、各気筒へ供給さ
れる二次空気流量が、二次空気供給孔17の形成位置に
影響されずに、非常に均一なものとなる。
【0031】図4および図5は、各気筒へ導入される二
次空気量ならびにその排気組成への影響を示したもので
あり、特に、図6に示した従来例と対比して、その特性
を示してある。これらの特性図に明らかなように、従来
の構成では、破線で示すように、一部気筒(例えば中央
の#4気筒)に多量の二次空気が導入され、他の気筒
(例えば両端の#2,#6気筒)の二次空気量が相対的
に不足する。これに対し、上記実施例では、図4,図5
に実線で示すように、二次空気流量がほぼ均等となり、
所定の空燃比に相当する排気組成が各気筒で確実に得ら
れる。従って、排気中のHCが各気筒で確実に低減する
とともに、下流側に位置する触媒コンバータにおいて、
所期の触媒性能が得られる。また、過度の二次空気の導
入による排気マニホルド1の局部的な冷却が抑制され、
排気マニホルド1の温度差が小さなものとなる。
次空気量ならびにその排気組成への影響を示したもので
あり、特に、図6に示した従来例と対比して、その特性
を示してある。これらの特性図に明らかなように、従来
の構成では、破線で示すように、一部気筒(例えば中央
の#4気筒)に多量の二次空気が導入され、他の気筒
(例えば両端の#2,#6気筒)の二次空気量が相対的
に不足する。これに対し、上記実施例では、図4,図5
に実線で示すように、二次空気流量がほぼ均等となり、
所定の空燃比に相当する排気組成が各気筒で確実に得ら
れる。従って、排気中のHCが各気筒で確実に低減する
とともに、下流側に位置する触媒コンバータにおいて、
所期の触媒性能が得られる。また、過度の二次空気の導
入による排気マニホルド1の局部的な冷却が抑制され、
排気マニホルド1の温度差が小さなものとなる。
【0032】また上記のように中空管状の通路部11が
気筒列方向に沿って一体に鋳造された排気マニホルド1
においては、そのフランジ部5ならびに排気マニホルド
1全体として、気筒列方向に沿った剛性が大幅に向上
し、熱変形に伴う経時的な気筒列方向に沿った収縮に対
抗することができる。そのため、集合部7等における応
力集中による割れ等を防止できる。尚、一連に連続した
フランジ部5は、各気筒毎にずれることがないので、ボ
ルト挿入孔6に過度の余裕を与える必要がなくなり、シ
リンダヘッドに対する組付時における位置決めが容易と
なる。
気筒列方向に沿って一体に鋳造された排気マニホルド1
においては、そのフランジ部5ならびに排気マニホルド
1全体として、気筒列方向に沿った剛性が大幅に向上
し、熱変形に伴う経時的な気筒列方向に沿った収縮に対
抗することができる。そのため、集合部7等における応
力集中による割れ等を防止できる。尚、一連に連続した
フランジ部5は、各気筒毎にずれることがないので、ボ
ルト挿入孔6に過度の余裕を与える必要がなくなり、シ
リンダヘッドに対する組付時における位置決めが容易と
なる。
【0033】また上記構成では、フランジ部5と反対側
となる位置に補強リブ19が設けられているため、排気
マニホルド1全体の気筒列方向の収縮に伴うフランジ部
5両端が浮き上がろうとする変形を効果的に抑制でき
る。
となる位置に補強リブ19が設けられているため、排気
マニホルド1全体の気筒列方向の収縮に伴うフランジ部
5両端が浮き上がろうとする変形を効果的に抑制でき
る。
【図1】この発明に係る排気マニホルドの一実施例を示
す一部断面の平面図。
す一部断面の平面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】各気筒の二次空気量を従来のものと対比して示
す特性図。
す特性図。
【図5】各気筒の排気組成(空燃比相当として示す)を
従来のものと対比して示す特性図。
従来のものと対比して示す特性図。
【図6】従来の排気マニホルドの一構成例を示す正面
図。
図。
1…排気マニホルド 2〜4…ブランチ部 5…フランジ部 7…集合部 11…通路部 12…二次空気ギャラリ 17…二次空気供給孔 19…補強リブ
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダヘッドの側面に取り付けられる
複数気筒に亙って連続したフランジ部と、各気筒に対応
して分岐形成され、かつそれぞれの先端が上記フランジ
部に接続された複数のブランチ部と、この複数のブラン
チ部が集合してなる集合部と、排気出口を有する出口側
フランジ部と、各気筒のブランチ部の上面を横切るよう
に気筒列方向に沿って略直線状をなす管状に形成され、
かつ内部が二次空気ギャラリとなる通路部と、が一体に
鋳造されているとともに、各ブランチ部内の排気通路と
上記二次空気ギャラリとを連通するように、二次空気供
給孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする内燃機
関の排気マニホルド。 - 【請求項2】 上記通路部の一端部に、二次空気導入管
が接続される接続部を備えていることを特徴とする請求
項1記載の内燃機関の排気マニホルド。 - 【請求項3】 上記通路部は、上記フランジ部に隣接し
て形成されていることを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の内燃機関の排気マニホルド。 - 【請求項4】 上記排気出口が気筒列方向の一方に片寄
っており、かつこの排気出口と反対側となるブランチ部
の外側面から集合部の外側面に亙って、気筒列方向に延
びた補強リブが一体に鋳造されていることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の排気マニホ
ルド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18025696A JPH1026018A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 内燃機関の排気マニホルド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18025696A JPH1026018A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 内燃機関の排気マニホルド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1026018A true JPH1026018A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16080087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18025696A Pending JPH1026018A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 内燃機関の排気マニホルド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1026018A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007094500A1 (ja) | 2006-02-17 | 2007-08-23 | Hitachi Metals, Ltd. | 耐熱鋳鋼製排気マニホールド |
CN106014564A (zh) * | 2015-03-25 | 2016-10-12 | 丰田自动车株式会社 | 气缸盖和内燃发动机 |
JP2016217210A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | ヤンマー株式会社 | エンジン装置 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP18025696A patent/JPH1026018A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007094500A1 (ja) | 2006-02-17 | 2007-08-23 | Hitachi Metals, Ltd. | 耐熱鋳鋼製排気マニホールド |
CN106014564A (zh) * | 2015-03-25 | 2016-10-12 | 丰田自动车株式会社 | 气缸盖和内燃发动机 |
JP2016180395A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | トヨタ自動車株式会社 | シリンダヘッド |
US10107229B2 (en) | 2015-03-25 | 2018-10-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cylinder head and internal combustion engine |
JP2016217210A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | ヤンマー株式会社 | エンジン装置 |
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