JPH10259911A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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Publication number
JPH10259911A
JPH10259911A JP6581997A JP6581997A JPH10259911A JP H10259911 A JPH10259911 A JP H10259911A JP 6581997 A JP6581997 A JP 6581997A JP 6581997 A JP6581997 A JP 6581997A JP H10259911 A JPH10259911 A JP H10259911A
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JP
Japan
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temperature
heater
vaporizing
combustion
vaporization
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Application number
JP6581997A
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English (en)
Inventor
Takehiko Shigeoka
武彦 重岡
Kazutada Momoda
和忠 桃田
督郎 ▲かり▼
Tokurou Kari
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体燃料を燃焼させる燃焼装置に関するもの
で、タール生成による目詰まりを抑制し気化不良を防止
して良好な燃焼ができるようにする。 【解決手段】 制御部10には気化部13の温度が所定
温度より下がらないように気化部温度をフィードバック
制御してヒータ21をON/OFF通電するヒータ制御
部10Aを備え、室温検出手段12の検出温度が所定温
度以下の時に、ヒータ制御部10Aは室温検出手段12
の検出温度に対するヒータ21の通電開始温度と通電停
止温度のどちらか一方あるいは両方を通常より高く制御
して、気化部13の温度が低くならないようにしてター
ル生成を低減し、長期にわたって安全で良好な燃焼がで
きるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体燃料を気化さ
せ、この気化ガスをノズルから噴出させて燃焼させる温
風暖房機の燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の温風暖房機は図7、図8に
示すように、タンク29にカートリッジタンク30から
燃料が供給され、タンク29の燃料はポンプ31によっ
て燃焼時に所定温度以上の保たれた気化部32に供給さ
れる。そして供給された燃料は、気化部32内の気化室
33内に設けられた気化促進材34で気化されて気化ガ
スとなって気化室33内で高圧となり、ノズル35より
噴出され、バーナ部36へ供給され、そこで燃焼され
る。また、前記バーナ部36近傍には、燃焼炎中に入れ
たフレーム電極37とバーナ部36に電圧を印加し、流
れた電流量を測定して燃焼状態を検知するフレームロッ
ド方式の燃焼センサ38が配設してある。生じた燃焼排
ガスは、バーナ部36の周囲を覆うように配設された燃
焼筒39で上方へ導かれ、上記燃焼筒39を覆ったダク
ト40で送風機41からの室内空気流と混合され、温風
として排出されて暖房に利用される。
【0003】そして制御部42は、燃焼状態に対応した
出力を、フレーム電極37とバーナ部36に電圧を印加
し、流れた電流量を測定して得られた燃焼センサー38
の出力から得て、燃焼制御するようになっていて、バー
ナ部37の燃焼が何らかの原因で異常を生じた場合、例
えば燃焼用空気が極端に少なくなった場合には電流値が
下がり、制御部42は通常の状態での早切れを防止する
ため、この電流値が所定値より下がった状態で所定時間
保持すると異常と判断して、制御部42はポンプ31や
送風機41を予め決められたシーケンスでコントロール
し燃焼を停止させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成の温風暖房機は、長期間保存され酸化した
変質油や、異種油などの灯油より高い沸点分を多く含ん
だ異種成分を混入したものを燃料として使用すると、気
化促進材34に気化されない燃料が気化されないままタ
ール生成して、気化不良や気化促進材34の目詰まりな
どを起こしてしまう問題があった。これは、供給される
燃料が冷たい状態の上に、気化部32近傍を流れる冷た
い燃焼用空気や周囲の温度の低い壁や機材の冷輻射を受
けて気化部32の温度が低く上がりにくい場合、つまり
雰囲気温度が低い状態で気化部32が冷やされ気化部3
2の温度が低い場合、また、燃焼開始の初期時の気化部
32の温度が低いときに、そして供給される燃料が冷た
い時などに生じやすく、この状態が続くと、さらにター
ル生成していき、気化不良や気化促進材34の目詰まり
などを早く起こしてしまう問題があった。
【0005】たとえば気化不良が進むと、液体の状態で
燃料がノズル35近傍まで流れていき、燃料の気化の際
に、気化ガスにまぎれて液滴の状態で飛び散った高沸点
成分がノズル35より噴出して、ノズル35より噴出す
る気化ガスが不規則になって、バーナ部36の燃焼が大
きくなったり小さくなったり黄火をともなう脈燃焼を発
生したり、ノズル35近傍やバーナ部36に上記の高沸
点成分の液滴が付着してそこでタール化して、噴出によ
るエジェクタ効果が乱れ弱まって、一次空気の吸引量が
少なくなりバーナ部36の燃焼状態が悪くなってしま
い、片燃え、脈燃焼をして臭気、スス、一酸化炭素を生
じたりついには失火したりする。
【0006】また気化促進材34の目詰まりが進むと、
特に気化室33の燃料入り口近傍の気化促進材34の目
詰まりは、気化室33に燃料が入ってくるのを阻害し
て、ポンプ31からの供給力に対して気化室33に入る
燃料つまり気化量が減少してしまい、気化室33の内圧
は高くなっても燃焼量が減少して、ついには微弱燃焼と
なって燃焼限界を超えて臭気を発生したり失火したりす
る。
【0007】そして温風暖房機は、臭気や失火する前に
燃焼センサー38などで異常を検知して機器の燃焼を停
止するようになっていて、気化促進材34のタール生成
による気化不良や気化促進材34の目詰まりは機器の寿
命を左右するという問題があった。本発明は上記課題を
解決したもので、気化部の温度が低くならないようにし
てタール生成をを低減し、長期にわたって安全で良好な
燃焼ができるようにすることを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、燃料を貯蔵するタンクと、前記タンクから
燃料を吸引吐出するポンプと、このポンプによって供給
される燃料を気化させる気化部と、前記気化部を加熱す
るヒータと、前記気化部の温度を検出する気化部温度検
出手段と、前記気化部からの燃料気化ガスを燃焼させる
バーナ部と、雰囲気温度を検出する室温検出手段と、ポ
ンプや電磁ソレノイドなどの燃焼条件を制御して前記バ
ーナ部の燃焼を制御する制御部と、この制御部には前記
気化部の温度が所定温度より下がらないように気化部温
度をフィードバック制御して前記ヒータをON/OFF
通電するヒータ制御部とを備え、前記室温検出手段の検
出温度が所定温度以下の時に、前記ヒータ制御部は前記
気化部検出手段の検出温度に対する前記ヒータの通電開
始温度と通電停止温度のどちらか一方あるいは両方を通
常より高く制御するように構成してある。
【0009】そして、気化室に入った燃料は気化してノ
ズル部より噴出され燃焼されるが、雰囲気温度が低い状
態で気化部が冷やされても、室温検出手段の検出温度が
所定温度以下の時に、気化部の温度が通常より下がらな
いように気化部温度をフィードバック制御してヒータを
通電し気化部を加熱するように構成してあるので、気化
部の温度は高い温度で保持されて、不良燃料が混入され
ても、さほどタール生成せず、気化不良や気化促進材3
4の目詰まりなどを生じないようになる。
【0010】また、通常時から気化部温度をフィードバ
ック制御してヒータに通電し気化部を加熱して気化部の
温度を高めに設定するように構成すると、通常時から電
力を消費する問題があるが、これは、雰囲気温度が低い
場合のみ、気化部の温度が通常より下がらないように気
化部温度をフィードバック制御してヒータを通電し気化
部を加熱するように構成してあるので、電力の消費も少
なくできる。
【0011】そしてまた、同様にヒータの通電回数も少
なくできるとともに、雰囲気温度が低いときのみに通電
するために、ヒータの使用温度も常温の時よりも低く保
て、ヒータの寿命を延ばすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】燃料を貯蔵するタンクと、前記タ
ンクから燃料を吸引吐出するポンプと、このポンプによ
って供給される燃料を気化させる気化部と、前記気化部
を加熱するヒータと、前記気化部の温度を検出する気化
部温度検出手段と、前記気化部からの燃料気化ガスを燃
焼させるバーナ部と、雰囲気温度を検出する室温検出手
段と、ポンプや電磁ソレノイドなどの燃焼条件を制御し
て前記バーナ部の燃焼を制御する制御部と、この制御部
には前記気化部の温度が所定温度より下がらないように
気化部温度をフィードバック制御して前記ヒータをON
/OFF通電するヒータ制御部とを備え、前記室温検出
手段の検出温度が所定温度以下の時に、前記ヒータ制御
部は前記気化部検出手段の検出温度に対する前記ヒータ
の通電開始温度と通電停止温度のどちらか一方あるいは
両方を通常より高く制御するように構成してある。
【0013】そして、気化室に入った燃料は気化してノ
ズル部より噴出され燃焼されるが、雰囲気温度が低い状
態で気化部が冷やされても、室温検出手段の検出温度が
所定温度以下の時に、気化部の温度が通常より下がらな
いように気化部温度をフィードバック制御してヒータを
通電し気化部を加熱するように構成してあるので、気化
部の温度は高い温度で保持されて、不良燃料が混入して
も、さほどタール生成せず、気化不良や気化促進材の目
詰まりなどを生じないようになる。
【0014】また、通常時から気化部温度をフィードバ
ック制御してヒータを通電し気化部を加熱してこの気化
部の温度を高めに設定するように構成すると、通常時か
ら電力を消費する問題があるが、これは、雰囲気温度が
低い場合のみ、気化部の温度が通常より下がらないよう
に気化部温度をフィードバック制御してヒータを通電し
気化部を加熱するように構成してあるので、電力の消費
も少なくできる。
【0015】そしてまた、同様にヒータの通電回数も少
なくできるとともに、雰囲気温度が低いときのみに通電
するために、ヒータの使用温度も常温の時よりも低く保
て、ヒータの寿命を延ばすことができる。さらに、室温
検出手段の検出温度が所定温度以下の時に、燃焼開始の
気化部温度検出手段の温度が所定温度になるまで、ヒー
タ制御部は気化部検出手段の検出温度に対するヒータの
通電停止温度を通常より高く制御するように構成してあ
る。
【0016】そして、気化室に入った燃料は気化してノ
ズル部より噴出され燃焼されるが、雰囲気温度が低い状
態で気化部が冷やされていても、室温検出手段の検出温
度が所定温度以下の時に、燃焼開始の気化部の温度が所
定温度になるまで、気化部の温度を通常より高く気化部
温度をフィードバック制御してヒータを通電して気化部
を加熱するように構成してあるので、燃焼開始時に気化
部の温度は通常より高い温度になり、不良燃料が混入し
ても、さほどタール生成せず、気化不良や気化促進材の
目詰まりなどを生じないようになる。
【0017】また、通常時から気化部温度をフィードバ
ック制御してヒータを通電し気化部を加熱して気化部の
温度を高めに設定するように構成すると、通常時から電
力を消費する問題があるが、これは、雰囲気温度が低い
場合のみ、燃焼開始の気化部の温度が所定温度になるま
で、気化部の温度を通常より高く気化部温度をフィード
バック制御してヒータを通電して気化部を加熱するよう
に構成してあるので、ヒータのフィードバック制御は燃
焼開始時に雰囲気温度が低いときだけの1回となり、電
力の消費も少なくできる。
【0018】そしてまた、上述のことからヒータを通常
より高くフィードバック制御するのは、低温時の運転開
始の1回だけとなり、ヒータの通電回数も少なくできる
とともに、雰囲気温度が低いときのみに通電するため
に、ヒータの使用温度も常温の時よりも低く保て、ヒー
タの寿命を延ばすことができる。そしてさらに、室温検
出手段の検出温度が所定温度以下の時に、燃焼開始の所
定時間、ヒータ制御部は、気化部検出手段の検出温度に
対するヒータの通電開始温度と通電停止温度のどちらか
一方あるいは両方を通常より高く制御するように構成し
てある。
【0019】そして、気化室に入った燃料は気化してノ
ズル部より噴出され燃焼されるが、雰囲気温度が低い状
態で気化部が冷やされていても、室温検出手段の検出温
度が所定温度以下の時に、燃焼開始の所定時間、気化部
の温度を通常より高く気化部温度をフィードバック制御
してヒータを通電して気化部を加熱するように構成して
あるので、燃焼開始時に気化部の温度は通常より高い温
度で保持されていて、不良燃料が混入しても、さほどタ
ール生成せず、気化不良や気化促進材の目詰まりなどを
生じないようになる。
【0020】また、通常時から気化部温度をフィードバ
ック制御してヒータを通電し気化部を加熱して気化部の
温度を高めに設定するように構成すると、通常時から電
力を消費する問題があるが、これは、雰囲気温度が低い
場合のみ、燃焼開始の所定時間のみ、気化部の温度を通
常より高く気化部温度をフィードバック制御してヒータ
を通電して気化部を加熱するように構成してあるので、
ヒータのフィードバック制御は燃焼開始時に雰囲気温度
が低いときだけとなり、電力の消費も少なくできる。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。 (実施例1)図2は本発明の実施例1の燃焼装置を用い
た温風暖房機の構成図である。図2において、1は本体
ケースで、その下方側部に液体燃料を保有するタンク2
とそのタンク2上部に着脱自在なカートリッジタンク3
が配設してある。4はタンク2の上面に取付けたしたポ
ンプで、その上端から送油パイプ5を導出して燃焼装置
6に燃料を供給するようになっている。
【0022】7は燃焼装置6からの燃焼排ガスを上方へ
導く燃焼筒で、その背部に室内空気流を取入れ送出する
送風機8が配設してある。9は上記燃焼筒7からの燃焼
排ガスと室内空気流を混合して温風にするダクトであ
る。図1は本発明の実施例1の燃焼装置を用いた温風暖
房機の制御ブロック図である。
【0023】図1において、10は燃焼装置6の燃焼条
件や送風機8を制御する制御部で、図2に示すごとく、
操作部11から入力される燃焼条件と本体ケースの後背
部に設けた雰囲気温度を検出する室温検出手段12等の
信号に基づいて、予め決められたシーケンスでポンプ4
や送風機8や燃焼装置6を制御するようになっている。
また制御部10には、後で説明する燃焼装置6の気化部
13の温度が所定温度より下がらないように、気化部1
3温度をフィードバック制御してヒータ21をON/O
FF通電するヒータ制御部10Aが設けてある。
【0024】燃焼装置6の構成を図3を用いて説明す
る。図3は実施例1の燃焼装置の要部構成図である。1
3は気化部で、その上部に円形のバーナ受け座14を設
け、前記バーナ受け座14のほぼ中央に位置するように
ノズル15を配置し、前記バーナ受け座14とノズル1
5の間に燃焼用空気を供給する一次空気取り入れ用の開
口16を設け、そして、前記ノズル15に連通する連通
口17を介して円筒状の気化室18を外周方向に伸ばし
て一体形成してある。
【0025】この気化室18内には、気化を促進する気
化促進材19が配設してあり、また、ノズル15の反対
側の気化室18には燃料を供給する給油口20を配設し
てある。また上記気化部13には気化室18の反対側の
バーナ受け座14の下面側に沿うように配設したヒータ
21とその近傍に気化部温度検出手段22が設けてあ
る。
【0026】23は上記ノズル15の上方に位置する如
くバーナ受け座14に載置した無底筒状の混合管で、前
記ノズル15と対向しており、ノズル15から噴出され
た燃料気化ガスとその燃料ガスの噴出によるエジェクタ
ー効果で吸引する一次空気とを混合させるようになって
いる。24は前記混合管23を覆う如く上開口部側から
バーナ受け座14に重ねて覆着した有天筒状のバーナ部
で、下部周壁に多数の炎孔24Aを形成してある。25
は炎孔24Aの外周部を囲む如くバーナ受け座14に取
り付けた上向きテーパー状のバーナリング、26はバー
ナ受け座12に形成した受熱部である。
【0027】つぎに作用について説明する。カートリッ
ジタンク3から一定油面を保つようにタンク2に供給さ
れている液体燃料は、ポンプ4によってタンク2から吸
い上げられ、送油パイプ5、給油口20を介して燃焼装
置6の気化室18に送られる。送られた燃料はヒータ2
1で所定温度以上に保たれた気化室18内で気化し高圧
の燃料ガスとなってノズル15から噴出され、その際エ
ジェクタ効果により一次空気を吸引しながら気化室18
の下流側に設けた混合管23内で混合されてバーナ部2
4内に供給され、炎孔24Aから噴出して燃焼される。
生じた燃焼排ガスは燃焼筒7の上方へ流れてゆき、ダク
ト9内で送風機8からの室内空気流と混合され、温風と
して排出されて暖房に利用される。
【0028】そして、制御部10は操作部11で設定さ
れた条件に基づいて、ヒータ21、ポンプ4、送風機8
などを予め決められたシーケンスで制御して、燃焼の開
始、停止、また燃焼量の可変等の燃焼制御をする。ま
た、制御部10に設けたはヒータ制御部10Aは、室温
検出手段12の検出温度が所定温度以下たとえば0℃以
下の時に、気化部検出手段22の検出温度に対するヒー
タ21の通電開始温度と通電停止温度の両方を通常より
高くたとえば30℃高く制御するように構成してある。
【0029】そして、上記バーナ部24での燃焼につい
て説明すると、気化室18に供給された燃料は高温に保
持されている気化室18内壁及び気化促進材19に触れ
て、徐々に気化が開始され、気化室18の入り口側は液
体であるが出口側はガス化されて高圧となってノズル1
5へ供給され噴出される。次にノズル15より噴出され
た燃料気化ガスは、エジェクタ効果により一次空気を吸
引しながら気化部13の下流側に設けた混合管23内で
流れ込んでここで混合され、混合管23の上開口部から
バーナ部24内に放出されて混合管23外周を折り返し
流れて、バーナ部24の下方の周壁に設けた多数の炎孔
24Aから噴出し、燃焼する。
【0030】このとき上記混合ガスはバーナ部24に折
り返して混合管23の周囲を流れ、この部分で拡散混合
及び圧力の均一化が促進されて炎孔24Aから均一に噴
出し、均一な火炎を形成する。そしてこの火炎はその外
周に位置するように設けたバーナリング25によって上
方向きになるようその火炎形成方向を制御され、リフト
のない安定した燃焼を行うようになる。また、受熱フラ
ンジ26はバーナ部24の炎孔24Aに形成される火炎
で加熱され、この火炎からの熱回収作用によって、気化
室18の温度を高温に保つようになり、たとえば340
℃を保てるようになり、ヒータ21への通電は300℃
より低下すると通電され、320℃を上回るとヒータ2
1への通電を停止するようになっていて、通常は、ばら
ついてもヒータ21への通電しないようにしてあり、ヒ
ータ21への軽減することが可能となる。
【0031】また、図4のフローチャートのように示す
ように、燃焼中に室温検出手段12の検出温度が所定温
度以下たとえば0℃以下になると、気化部13の温度は
通常より下がりたとえば通常の雰囲気温度が25℃とす
ると、気化部13の温度は25℃以上も下がることにな
り、さらに気化部13の温度は空気密度が高くなること
などよって冷却効果が上がり、気化部13の温度は25
℃よりもさらに下がることになり、通常気化部13の温
度が340℃に保たれているとすると、気化部13の温
度は315℃を切るようになる。しかしながら、気化部
温度検出手段22の通常の温度より低い温度27で気化
部13の温度が通常より下がらないように、気化部温度
検出手段22の検知温度が通常より高い所定温度たとえ
ば30℃高い温度330℃でヒータ21を通電開始し、
そして同じく気化部温度検出手段22の検知温度が通常
より高い温度たとえば30℃高い温度350℃でヒータ
21を通電停止するようフィードバック制御して、気化
部13を加熱するようにしてあり、気化部13は340
℃前後の温度を保てるようになる。
【0032】そして、気化室18に入った燃料は気化し
てノズル15より噴出され燃焼されるが、雰囲気温度が
低い状態で気化部13の周囲や開口16を流れる空気に
よって気化部13が冷やされても、室温検出手段12の
検出温度が所定温度以下たとえば0℃以下の時に、気化
部13の温度が通常より下がらないように、気化部温度
検出手段22の検知温度が通常より高い温度たとえば3
0℃高い温度でヒータ21を通電するフィードバック制
御して気化部13を加熱するように構成してある。
【0033】ここで、気化部13での燃料の気化につい
ての説明する。燃料として用いる灯油は初溜点は150
℃前後であり気化を開始し、終溜点が280℃前後であ
り気化を終了するので、気化部13の温度が280℃以
上であれば十分気化される。しかし、長期間保存され酸
化した変質油や、異種油などの灯油より高い沸点分を多
く含んだ異種成分を混入したものを燃料として使用する
と、たとえば灯油に軽油が混ざった燃料を使用したとす
ると、軽油の終溜点は340℃前後であり、気化部13
の温度が340℃以上ないと気化は十分されず、気化促
進材34に気化されない燃料が気化されないままタール
生成して、気化不良や気化促進材34の目詰まりなどを
起こしてしまうが、気化部13の温度が340℃以上で
あれば十分気化される。しかしながら気化部13の温度
を低温時でも高温に保つようにすると、雰囲気温度バー
ナ部24の火炎からの熱回収作用が足らず、気化室18
の温度を高温に保つためにヒータ21への通電が必要と
なって、電力消費が高くなったり、ヒータ21や気化部
13の耐熱が問題となり、あまり高くできない。
【0034】しかし、雰囲気温度が低いときのみ気化部
13温度のフィードバック制御温度を高くしているので
の、気化部13の温度は通常の高い温度で保持され、気
化室18内壁や気化促進材19も高温となり、不良燃料
が混入されても、さほどタール生成せず、気化不良や気
化促進材19の目詰まりなどを生じないようになる。ま
た、通常時から気化部13の温度を高めに設定するよう
フィードバック制御すると、通常時から電力を多めに消
費する問題があるが、これは、雰囲気温度が低い場合の
み、気化部13の温度が通常より下がらないように気化
部温度検出手段22の検出温度をフィードバック制御し
てヒータ21を通電し気化部13を加熱するように構成
してあるので、ヒータ21のフィードバック制御は該機
器によって雰囲気温度が高くなるまでの間だけとなり、
電力の消費も少なくできる。
【0035】そしてまた、上述のことからヒータ21の
通電回数も少なくできるとともに、雰囲気温度が低いと
きのみに通電するために、ヒータ21自身の温度も常温
の時よりも低く保て、ヒータの寿命を延ばすことができ
る。 (実施例2)図5は本発明の実施例2のフローチャート
である。
【0036】実施例1と異なる点は、燃焼中に雰囲気温
度が低い場合のみ、気化部13の温度が通常より下がら
ないように、気化部温度検出手段22の検出温度をフィ
ードバック制御してヒータ21を通電し気化部13を加
熱する構成を、雰囲気温度が低くそして燃焼開始時の場
合のみに、ヒータ制御部10Aは気化部検出手段22の
検出温度に対するヒータ21の通電停止温度を通常より
高くフィードバック制御して、ヒータ21を通電して気
化部13を通常より高く加熱するように構成したところ
である。
【0037】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明を省略する。図5において、ヒータ制御部
10Aは、室温検出手段12の検出温度が所定温度以下
の低温時たとえば0℃以下の時に、28で燃焼開始時か
ら気化部13の温度が所定温度たとえば380℃になる
までヒータ21通電をして、気化部13の温度を通常よ
り高くなるように構成してある。
【0038】そして、室温検出手段12の検出温度が通
常の温度たとえば20℃の時には、気化部13の温度が
通常の気化部13の加熱温度たとえば320℃になるよ
うフィードバック制御してあり、低温時には通常時より
気化部検出手段22の検出温度に対するヒータ21の通
電を通常より高くたとえば60℃高くフィードバック制
御してして気化部13を加熱するようになる。
【0039】上述と同様に、気化室13に入った燃料は
気化してノズル15より噴出され燃焼されるが、雰囲気
温度が低い状態で気化部13が冷やされていても、室温
検出手段12の検出温度が所定温度以下たとえば10℃
の時に、燃焼開始の所定時間たとえば10分間あるいは
気化部13の温度が所定温度たとえば通常より30℃高
い温度になるまで、気化部13の温度を通常より高く気
化部温度検出手段22の検出温度をフィードバック制御
して気化部13を加熱するように構成してあるので、燃
焼開始時に気化部13の温度は通常より高い温度で保持
されているので、不良燃料が混入されても、さほどター
ル生成せず、気化不良や気化促進材19の目詰まりなど
を生じないようになる。
【0040】また、通常時から気化部温度検出手段の検
出温度をフィードバック制御してヒータを通電し気化部
13を加熱して気化部13の温度を高めに設定するよう
に構成すると、通常時から電力を消費する問題がある
が、これは、雰囲気温度が低い場合のみ、燃焼開始の気
化部検出手段22の検出温度が所定温度たとえば通常よ
り高い温度380℃になるまで、気化部13の温度を通
常より高く気化部温度をフィードバック制御してヒータ
21を通電して気化部13を加熱するように構成してあ
るので、ヒータ21のフィードバック制御は燃焼開始時
に雰囲気温度が低いときだけの1回となり、電力の消費
も少なくできる。
【0041】そしてまた、上述のことからヒータ21を
通常より高くフィードバック制御するのは、低温時の運
転開始の1回だけとなり、ヒータ21の通電回数も少な
くできるとともに、雰囲気温度が低いときのみに通電す
るために、ヒータ21の使用温度も常温の時よりも低く
保て、ヒータの寿命を延ばすことができる。 (実施例3)図6は本発明の実施例3のフローチャート
である。
【0042】実施例1、2と異なる点は、燃焼中に雰囲
気温度が低い場合のみ、気化部13の温度が通常より下
がらないように気化部温度検出手段の検出温度をフィー
ドバック制御してヒータ21を通電し気化部13を加熱
する構成を、雰囲気温度が低い場合の燃焼開始時のみ
に、所定時間ヒータ制御部は気化部検出手段の検出温度
に対するヒータの通電開始温度と通電停止温度のどちら
か一方あるいは両方を通常より高くフィードバック制御
してヒータ21を通電して、気化部13を加熱するよう
に構成したところである。
【0043】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明を省略する。図6において、室温検出手段
12の検出温度が所定温度以下たとえば0℃以下の時
に、29で燃焼開始時から所定時間たとえば10分間、
ヒータ制御部10Aは、気化部検出手段22の検出温度
に対するヒータ21の通電開始温度と通電停止温度の両
方を、通常より高くたとえば通電開始温度は通常より3
0℃高く330℃にそして通電停止温度も通常より30
℃高く350℃にヒータ21通電をフィードバック制御
して、気化部13を加熱するように構成してある。
【0044】そして、室温検出手段12の検出温度が通
常の温度たとえば20℃の時には、気化部13の温度が
通常の気化部13の加熱温度たとえば320℃になるよ
うフィードバック制御してあり、低温時には通常時より
気化部検出手段22の検出温度に対するヒータ21の通
電を通常より高くたとえば30℃高くフィードバック制
御してして気化部13を加熱するようになる。
【0045】上述と同様に、気化室13に入った燃料は
気化してノズル15より噴出され燃焼されるが、雰囲気
温度が低い状態で気化部13が冷やされていても、室温
検出手段12の検出温度が所定温度以下たとえば10℃
の時に、燃焼開始の所定時間たとえば10分間あるいは
気化部13の温度が所定温度たとえば通常より30℃高
い温度になるまで、気化部13の温度を通常より高く気
化部温度検出手段22の検出温度をフィードバック制御
して気化部13を加熱するように構成してあるので、燃
焼開始時に気化部13の温度は通常より高い温度で保持
されているので、不良燃料が混入されても、さほどター
ル生成せず、気化不良や気化促進材19の目詰まりなど
を生じないようになる。
【0046】また、通常時から気化部温度検出手段の検
出温度をフィードバック制御してヒータを通電し気化部
13を加熱して気化部13の温度を高めに設定するよう
に構成すると、通常時から電力を消費する問題がある
が、これは、雰囲気温度が低い場合のみ、燃焼開始の所
定時間たとえば10分間あるいは気化部検出手段22の
検出温度が所定温度たとえば通常より高い温度になるま
で、気化部13の温度を通常より高く気化部温度をフィ
ードバック制御してヒータ21を通電して気化部13を
加熱するように構成してあるので、ヒータ21のフィー
ドバック制御は燃焼開始時に雰囲気温度が低いときだけ
となり、電力の消費も少なくできる。
【0047】そしてまた、上述のことからヒータ21の
通電回数も少なくできるとともに、雰囲気温度が低いと
きのみに通電するために、ヒータ21の使用温度も常温
の時よりも低く保て、ヒータ21の寿命を延ばすことが
できる。なお、本発明では、燃焼中に雰囲気温度が低い
場合のヒータ21のフィードバック制御する構成と、雰
囲気温度が低い場合の燃焼開始時のヒータ21のフィー
ドバック制御する構成を個別に説明したが、これは同時
に構成してもよく、またヒータ通電開始温度と停止温度
を同時に同じ温度上げたが、これはどちらか一方でもよ
く、またその上げる温度も個別に分けてもよく、その他
各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であれば、そ
の構成はどのようなものであってよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃焼装置
は、燃焼中に、雰囲気温度が低い状態で気化部が冷やさ
れても、室温検出手段の検出温度が所定温度以下の時
に、気化部の温度が通常より下がらないように気化部温
度検出手段の検出温度をフィードバック制御してヒータ
を通電し気化部を加熱するように構成してあるので、あ
るいは燃焼開始時に、燃焼開始の所定時間あるいは気化
部検出手段の検出温度が所定温度になるまで、気化部検
出手段の検出温度を通常より高くフィードバック制御し
てヒータを通電して気化部を加熱するように構成してあ
るので、気化部の温度は通常より高い温度で保持され、
不良燃料が混入されても、さほどタール生成せず、気化
不良や気化素促進材の目詰まりなどを生じないようにな
る。
【0049】また、雰囲気温度が低い場合のみ、気化部
の温度が通常より下がらないように気化部検出手段の検
出温度をフィードバック制御してヒータを通電し気化部
を加熱するように構成してあるので、ヒータのフィード
バック制御はその機器によって雰囲気温度が高くなるま
での間だけとなり、電力の消費も少なくできとともに、
ヒータの通電回数も少なくできるとともに、雰囲気温度
が低いときのみに通電するために、ヒータ自身の温度も
常温の時よりも低く保て、ヒータの寿命を延ばすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における燃焼装置のブロック
【図2】同燃焼装置を用いた温風暖房機の構成図
【図3】同燃焼装置の要部構成図
【図4】同燃焼装置を用いた温風暖房機の制御フローチ
ャート
【図5】本発明の実施例2の制御フローチャート
【図6】本発明の実施例3の制御フローチャート
【図7】従来の燃焼装置を用いた温風暖房機の構成図
【図8】従来の燃焼装置の要部構成図
【符号の説明】
2 タンク 4 ポンプ 10 制御部 10A ヒータ制御部 12 室温検出手段 13 気化部 21 ヒータ 22 気化部温度検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を貯蔵するタンクと、前記タンクから
    燃料を吸引吐出するポンプと、このポンプによって供給
    される燃料を気化させる気化部と、前記気化部を加熱す
    るヒータと、前記気化部の温度を検出する気化部温度検
    出手段と、前記気化部からの燃料気化ガスを燃焼させる
    バーナ部と、雰囲気温度を検出する室温検出手段と、ポ
    ンプや電磁ソレノイドなどの燃焼条件を制御して前記バ
    ーナ部の燃焼を制御する制御部と、この制御部には前記
    気化部の温度が所定温度より下がらないように気化部温
    度をフィードバック制御して前記ヒータをON/OFF
    通電するヒータ制御部とを備え、前記室温検出手段の検
    出温度が所定温度以下の時に、前記ヒータ制御部は前記
    気化部検出手段の検出温度に対する前記ヒータの通電開
    始温度と通電停止温度のどちらか一方あるいは両方を通
    常より高く制御してなる燃焼装置。
  2. 【請求項2】室温検出手段の検出温度が所定温度以下の
    時に、燃焼開始の気化部温度検出手段の温度が所定温度
    になるまで、ヒータ制御部は気化部検出手段の検出温度
    に対するヒータの通電停止温度を通常より高く制御して
    なる燃焼装置。
  3. 【請求項3】室温検出手段の検出温度が所定温度以下の
    時に、燃焼開始の所定時間、ヒータ制御部は、気化部検
    出手段の検出温度に対するヒータの通電開始温度と通電
    停止温度のどちらか一方あるいは両方を通常より高く制
    御してなる燃焼装置。
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