JPH0960822A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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Publication number
JPH0960822A
JPH0960822A JP21723995A JP21723995A JPH0960822A JP H0960822 A JPH0960822 A JP H0960822A JP 21723995 A JP21723995 A JP 21723995A JP 21723995 A JP21723995 A JP 21723995A JP H0960822 A JPH0960822 A JP H0960822A
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JP
Japan
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vaporization
vaporization chamber
nozzle
fuel
porous body
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Application number
JP21723995A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Ishikawa
克彦 石川
Toshiro Ogino
俊郎 荻野
Masaru Ito
勝 伊東
Takehiko Shigeoka
武彦 重岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体燃料を気化して燃焼させる燃焼装置の気
化素子のタール生成による目詰まりをを抑制して気化素
子全体を気化面として有効活用できるとともに、気化不
良を防止して良好な燃焼ができるようにする。 【構成】 燃料供給部7側における気化室5の内壁と多
孔体の気化素子8の外周との間に間隙9を形成した構成
により、燃料供給部7側の気化室5と気化素子8の温度
を低くでき、燃料供給部7側のタールの生成を抑制でき
る。そして、液体燃料は燃料供給部7側からノズル部3
側に拡散浸透しながら順次高温になり気化ガスとなるの
で良好な気化を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体燃料を気化させ、こ
の気化ガスをノズルから噴出させて燃焼させる燃焼装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の燃焼装置は図8に示すよう
に構成されている。
【0003】図8において、タンク21にカートリッジ
タンク22から燃料が供給され、タンク21の燃料はホ
ンプ23によって給油管24を介して高温に保持された
気化部25内の気化室に供給される。そして供給された
燃料は、気化室内に設けられた気化素子で気化されて気
化ガスとなって気化室内で高圧となり、ノズル26より
噴出される。このノズル26から噴出された燃料は、エ
ジェクター効果により一次空気を吸引しながらノズル2
6の下流側に離れて設けた混合管27内に噴出されここ
で混合されて、バーナ部28に供給され、そこで燃焼さ
れる。生じた燃焼排ガスは、バーナ部28の周囲を覆う
ように配設された燃焼筒29で上方へ導かれ、この燃焼
筒29を覆ったダクト30で送風機31からの空気流と
混合され、温風として送出されて暖房に利用される。そ
して、この種の燃焼装置はホンプ23の駆動周波数や印
加電圧を変えて燃料供給量を調節すると一次空気量もそ
れに従って増減し燃料と燃焼用空気量の比率がほぼ一定
に保たれた状態で燃焼量を変えることができるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成の燃焼装置は、長期間保存されて酸化した変質油
や高沸点の異種成分を混入した燃料を使用すると、燃料
を気化する気化素子にタール分が生成し気化素子の目詰
まりや気化不良を生じ、燃焼量の低下や異常燃焼を発生
するという課題があった。
【0005】すなわち、気化室内の給油管24側からノ
ズル26側に亘っての温度がほぼ同一であるため、気化
室内の給油管24側近傍で燃料の大部分が気化して、こ
の部分にタール生成をして気化素子の給油管24側近傍
に目詰まりを生じていた。
【0006】たとえば気化素子の目詰まりが進むと、特
に気化室の燃料入口近傍の気化素子の目詰まりは、気化
素子全体を気化面として有効活用できなくなり気化器の
寿命を短縮していた。またタール分が生成して目詰まり
を生じると、気化室内の流路抵抗が大きくなり、その抵
抗によりポンブ3から供給される燃料の供給量が減少し
て燃焼量が低下して、ついには燃焼限界を越え燃焼不良
となり臭気を発生したり失火したりする。
【0007】また気化不良が進み、そのまま使用者が知
らずに使用し続けると、燃料ガスの噴出によって吸引さ
れる燃焼用空気量の比率が崩れて燃焼状態を悪化させ、
脈燃焼や臭気、スス、一酸化炭素を生じたりついには失
火したりする。
【0008】そこで燃焼装置は、臭気の発生や失火する
前に燃焼センサ−などで異常を検知して機器の運転を停
止するようになっていて、気化素子のタール生成による
目詰まりや気化不良は機器の寿命を左右するという課題
があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、気化
素子のタール生成による目詰まりをを抑制して気化素子
全体を気化面として有効活用できるとともに、気化不良
を防止して良好な燃焼ができるようにすることを目的と
したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、液体燃料を供給する燃料供給部と、供給され
た燃料を気化させる気化部と、この気化部に燃料を気化
する略筒状の気化室と、気化室に内装された多孔体の気
化素子と、気化室で気化したガスを噴出させるノズル部
と、ノズル部から噴出したガスを燃焼させるバーナ部を
備え、前記燃料供給部側における前記気化室の内壁と前
記多孔体の気化素子の外周との間に間隙を設けた構成と
したものである。
【0011】また、気化室の燃料供給部側に先広がり状
部を設けて前記多孔体の気化素子の外周との間に間隙を
設けた構成としたものである。
【0012】また、多孔体の気化素子の燃料供給部側に
細径状部を設けて前記気化室の燃料供給部側における内
壁との間に間隙を設けた構成としたものである。
【0013】そしてまた、液体燃料を気化させる気化部
と、この気化部で気化したガスを噴出させるノズル部
と、ノズル部から噴出したガスを燃焼させるバーナ部を
備え、前記ノズル部に連設された略筒状の気化室と、こ
の気化室のノズル部側に一部が内装された多孔体の気化
素子と、前記ノズル部の反対側の気化室の端部に液体燃
料を供給する給油口を配設したキャップを気化室の内側
に装着し、前記キャップの内壁と前記多孔体の気化素子
の給油口側の外周との間に間隙を設けた構成としたもの
である。
【0014】そしてまた、ノズル部の反対側の気化室の
端部に液体燃料を供給する給油口を配設したキャップを
気化室の外側に装着し、前記キャップの内壁と前記多孔
体の気化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けた構
成としたものである。
【0015】そしてさらに、気化室のノズル部側に一部
が内装された多孔体の気化素子と、ノズル部の反対側の
気化室の端部に液体燃料を供給する給油口を配設したキ
ャップを装着し、多孔体の気化素子の給油口側に細径状
部を設けてキャップの内壁と多孔体の気化素子の給油口
側の外周との間に間隙を設けた構成としたものである。
【0016】さらにまた、多孔体の気化素子の給油口側
に先細テーパ状部を設けてキャップの内壁と多孔体の気
化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けた構成とし
たものである。
【0017】さらにまた、キャップは、気化室より厚さ
を薄くするか、または、熱伝導度の小さい材料で構成し
たものである。
【0018】
【作用】本発明は、上記構成によって燃料供給部側にお
ける気化室の内壁と多孔体の気化素子の外周との間に間
隙を形成して構成してあるので、燃料供給部側の気化室
と気化素子の温度を低くでき、燃料供給部側のタールの
生成を抑制できる。そして、液体燃料は燃料供給部側か
らノズル部側に拡散浸透しながら順次高温になり気化ガ
スとなるので良好な気化を得ることができる。
【0019】また、気化室の燃料供給部側に先広がり状
部を設けて多孔体の気化素子の外周との間に間隙を設け
たものは、この構成においては燃料供給部側の気化室と
気化素子の温度をより低くでき、燃料供給部側のタール
の生成をより抑制できる。
【0020】また、多孔体の気化素子の燃料供給部側に
細径状部を設けて気化室の燃料供給部側における内壁と
の間に間隙を設けたものは、この構成においても上記と
同様の作用を有するものである。
【0021】そしてまた、気化室のノズル部側に一部が
内装された多孔体の気化素子と、ノズル部の反対側の気
化室の端部に液体燃料を供給する給油口を配設したキャ
ップを気化室の内側に装着し、キャップの内壁と前記多
孔体の気化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けた
ものは、この構成においても上記と同様の作用を有する
ものであり、さらに給油口側の気化素子の温度を低くで
き、燃料供給部側のタールの生成を抑制できる。
【0022】そしてまた、ノズル部の反対側の気化室の
端部に液体燃料を供給する給油口を配設したキャップを
気化室の外側に装着し、キャップの内壁と前記多孔体の
気化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けたもの
は、気化室5の端部に別体のキャップ20を外側に装着
しているから、キャップ20の装着部分が周囲の空気で
直接冷却されるので燃料供給部7側の温度はより低温に
なり、上記と同様の作用がより得られる。
【0023】そしてさらに、多孔体の気化素子の給油口
側に細径状部を設けてキャップの内壁と多孔体の気化素
子の給油口側の外周との間に間隙を設けたものは、この
構成においても上記と同様の作用を有するものである。
【0024】さらにまた、多孔体の気化素子の給油口側
に先細テーパ状部を設けてキャップの内壁と多孔体の気
化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けたものにお
いては、この構成においても上記と同様の作用を有する
ものであり、そして気化素子の給油口側に先細テーパ状
部を設けているので、液体燃料は燃料供給部側からノズ
ル部側に円滑に拡散浸透しながら順次高温になり気化ガ
スとなるので良好な気化を得ることができる。
【0025】さらにまた、キャップは、気化室より厚さ
を薄くするか、または、熱伝導度の小さい材料で構成し
たものにおいては、給油口側の温度をさらに低くできる
ので給油口側のタールの生成をより抑制できる。
【0026】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す燃焼装置の要部断面
図である。
【0027】図1において、1は気化部で、その上部に
円形のバーナ受け座2を設け、バーナ受け座2のほぼ中
央に位置するようにノズル部3を配置し、バーナ受け座
2とノズル部3の間に燃焼用空気を供給する一次空気流
入用の開口部4を設けている。5は気化室で、略筒状に
形成されており一端は連通口6を介してノズル部3に連
通し、半径方向に伸長した他端には燃料供給部7が設け
てある。気化室5内には多孔体の気化素子8が配設され
ており、燃料供給部側7における気化室5の内壁と多孔
体の気化素子8の外周との間に間隙9が形成されてい
る。そしてノズル部3の細孔を開閉制御するニードル1
0を駆動するソレノイド11が設けられ、燃焼時ノズル
部3の細孔が開き、消火時には閉じられてタンク(図示
せず)に気化部1内の残留燃料を戻すようリターン管1
2が設けられている。13はヒータで気化室5を除くバ
ーナ受け座2の裏面に沿うように設けてある。14は気
化部1の温度を検出する温度検出手段である。15はノ
ズル部3の上方に位置しバーナ受け座2に載置した混合
管、16は下部周壁に多数の炎口部17を設けたバーナ
部、18は炎口部17を覆うごとく配置したバーナリン
グ、19はバーナ受け座2に設けた受熱部である。
【0028】上記構成において、燃料供給部7より気化
室5に送られた燃料はヒータ13と温度検出手段14と
制御手段(図示せず)で所定の温度に維持された気化室
5内で気化し気化ガスとなってノズル部3の細孔より噴
出する。気化ガスがノズル部3の細孔より噴出する際に
エジェクター効果により開口部4より1次空気を吸入し
混合管15内で気化ガスと混合しながらバーナ部16内
に流入し炎口部17で燃焼する。
【0029】燃焼を開始すると炎口部17に形成される
火炎が受熱部19を加熱するとともに、炎口部17から
の伝導熱がバーナ受け座2に伝熱し、これらの熱により
気化部1が加熱され所定温度以上になると温度検出手段
14の信号と制御手段(図示せず)の制御によりヒータ
13への通電の一部あるいは全部を停止し、気化部1は
一定温度に維持される。
【0030】本実施例の構成によれば、燃料供給部側7
における気化室5の内壁と多孔体の気化素子8の外周と
の間に間隙9を設けることによって、ノズル部3側にお
いては比較的高温になり燃料供給部7側の気化室5と気
化素子8は比較的低温に設定できる。燃料供給部7から
供給された液体燃料は気化室5内の低温部の気化素子8
に接触し浸透拡散されながら次第に高温になって気化す
るので燃料供給部7側のタールの生成を抑制できる。し
たがって気化素子8全体を気化面として有効活用できる
ようになるので気化素子8のタール生成による目詰まり
をを抑制して、燃焼量の低下を防止することができる。
そして、液体燃料は燃料供給部7側からノズル部3側に
拡散浸透しながら順次高温になり気化ガスとなるので良
好な気化を得ることができる。
【0031】また、他の実施例を図面に基づいて説明す
る。図2は本発明の他の実施例を示す燃焼装置の要部断
面図である。
【0032】図2において、先の実施例で述べた部分と
同じ部分は同一符号を付記して説明を省略し、異なる部
分のみを説明する。気化室5の燃料供給部7側に先広が
り状部5aを設けて前記多孔体の気化素子8の外周との
間に間隙9を設けた構成としてある。この構成において
は、気化室5の燃料供給部7側に先広がり状部5aを設
けているので燃料供給部7側の温度をより低温にできる
ので、上記と同様の作用効果がより得られるものであ
る。
【0033】また、他の実施例を図面に基づいて説明す
る。図3は本発明の他の実施例を示す燃焼装置の要部断
面図である。
【0034】図3において、先の実施例で述べた部分と
同じ部分は同一符号を付記して説明を省略し、異なる部
分のみを説明する。多孔体の気化素子8の燃料供給部7
側に細径状部8aを設けて気化室5の燃料供給部7側に
おける内壁との間に間隙9を設けた構成としてある。こ
の構成においても上記図1の実施例と同様の作用効果が
得られるるものである。そして製造時における気化室の
穴あけ加工が簡単にできるので生産性の向上が図れる。
【0035】そしてまた、他の実施例を図面に基づいて
説明する。図4は本発明の他の実施例を示す燃焼装置の
要部断面図である。
【0036】図4において、先の実施例で述べた部分と
同じ部分は同一符号を付記して説明を省略し、異なる部
分のみを説明する。気化室5のノズル部3側に一部が内
装された多孔体の気化素子8と、ノズル部3の反対側の
気化室5の端部に液体燃料を供給する給油口7を配設し
たキャップ20を気化室5の内側に装着し、キャップ2
0の内壁と多孔体の気化素子8の給油口7側の外周との
間に間隙9を設けた構成としてある。この構成において
は、気化室5の端部に別体のキャップ20を装着してい
るから燃料供給部7側の温度をより低温にできるので、
上記と同様の作用効果がより得られるものである。
【0037】そしてまた、他の実施例を図面に基づいて
説明する。図5は本発明の他の実施例を示す燃焼装置の
要部断面図である。
【0038】図5において、先の実施例で述べた部分と
同じ部分は同一符号を付記して説明を省略し、異なる部
分のみを説明する。ノズル部3の反対側の気化室5の端
部に液体燃料を供給する給油口7を配設したキャップ2
0を気化室5の外側に装着し、キャップ20の内壁と多
孔体の気化素子8の給油口7側の外周との間に間隙9を
設けた構成としてある。この構成においては、気化室5
の端部に別体のキャップ20を外側に装着しているか
ら、キャップ20の装着部分が周囲の空気で直接放冷さ
れるので燃料供給部7側の温度はより低温になり、上記
と同様の作用効果がより得られるものである。そして製
造時における気化室の穴あけ加工が上記図4の実施例よ
りも簡単にできるので生産性の向上が図れる。
【0039】そしてさらに、他の実施例を図面に基づい
て説明する。図6は本発明の他の実施例を示す燃焼装置
の要部断面図である。
【0040】図6において、先の実施例で述べた部分と
同じ部分は同一符号を付記して説明を省略し、異なる部
分のみを説明すると、多孔体の気化素子8の給油口7側
に細径状部8aを設けてキャップ20の内壁と多孔体の
気化素子8の給油口7側の外周との間に間隙9を設けた
構成としてある。この構成においても上記と同様の効果
が得られるものである。そして、図6に示したものはキ
ャップ20を気化室5の内側に装着させたものについて
述べたが、外側に装着させたものであっても同様の効果
が得られるものである。
【0041】さらにまた、他の実施例を図面に基づいて
説明する。図7は本発明の他の実施例を示す燃焼装置の
要部断面図である。
【0042】図7において、先の実施例で述べた部分と
同じ部分は同一符号を付記して説明を省略し、異なる部
分のみを説明する。多孔体の気化素子8の給油口7側に
先細テーパ状部8bを設けてキャップ20の内壁と多孔
体の気化素子8の給油口7側の外周との間に間隙9を設
けた構成としてある。この構成においても上記と同様の
効果が得られるものであり、さらに、気化素子8の給油
口7側に先細テーパ状部8bを設けているので、液体燃
料は燃料供給部7側からノズル部3側に円滑に拡散浸透
しながら順次高温になり気化ガスとなるので良好な気化
を得ることができる。そして、図7に示したものはキャ
ップ20を気化室5の内側に装着させたものについて述
べたが、外側に装着させたものであっても同様の効果が
得られるものである。
【0043】さらにまた、図4から図7の本発明の実施
例におけるキャップ20は、気化室5より厚さを薄くす
るか、または、熱伝導度の小さい材料で設けたものであ
れば給油口7側の温度をさらに低くできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃焼装置
は、燃料供給部側における気化室の内壁と多孔体の気化
素子の外周との間に間隙を形成して構成してあるので、
燃料供給部側の気化室と気化素子の温度を低くでき、燃
料供給部側のタールの生成を抑制できる。したがって気
化素子全体を気化面として有効活用できるようになるの
で気化素子のタール生成による目詰まりをを抑制して、
燃焼量の低下を防止することができる。そして、液体燃
料は燃料供給部側からノズル部側に拡散浸透しながら順
次高温になり気化ガスとなるので良好な気化を得ること
ができる。
【0045】また、気化室の燃料供給部側に先広がり状
部を設けて多孔体の気化素子の外周との間に間隙を設け
たものは、燃料供給部側の温度をより低温にできるの
で、上記と同様の効果がより得られる。
【0046】また、多孔体の気化素子の燃料供給部側に
細径状部を設けて気化室の燃料供給部側における内壁と
の間に間隙を設けたものは、上記と同様の効果が得られ
るものであり、さらに気化室の穴あけ加工が簡単にな
る。
【0047】そしてまた、気化室のノズル部側に一部が
内装された多孔体の気化素子と、ノズル部の反対側の気
化室の端部に液体燃料を供給する給油口を配設したキャ
ップを気化室の内側に装着し、キャップの内壁と前記多
孔体の気化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けた
ものは、給油口側の気化素子の温度をより低くでき、燃
料供給部側のタールの生成をより抑制できる。
【0048】そしてまた、ノズル部の反対側の気化室の
端部に液体燃料を供給する給油口を配設したキャップを
気化室の外側に装着し、キャップの内壁と前記多孔体の
気化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けたもの
は、キャップを気化室の外側に装着してあるので、給油
口側の気化素子の温度をより低くでき、燃料供給部側の
タールの生成をより抑制できる。そして気化室の穴あけ
加工が上記の実施例よりも簡単にできる。
【0049】そしてさらに、多孔体の気化素子の給油口
側に細径状部を設けてキャップの内壁と多孔体の気化素
子の給油口側の外周との間に間隙を設けたものは、この
構成においても上記と同様の効果が得られるものであ
る。
【0050】さらにまた、多孔体の気化素子の給油口側
に先細テーパ状部を設けてキャップの内壁と多孔体の気
化素子の給油口側の外周との間に間隙を設けたものは、
上記と同様の効果が得られるものであり、さらに気化素
子の給油口側に先細テーパ状部を設けているので、液体
燃料は燃料供給部側からノズル部側に円滑に拡散浸透し
ながら順次高温になり気化ガスとなるので良好な気化を
得ることができる。
【0051】さらにまた、キャップは、気化室より厚さ
を薄くするか、または、熱伝導度の小さい材料で設けた
ものは、給油口側の温度をさらに低くできるので、給油
口側のタールの生成をより抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における燃焼装置の要部拡大
断面図
【図2】本発明の他の実施例における燃焼装置の要部拡
大断面図
【図3】本発明の他の実施例における燃焼装置の要部拡
大断面図
【図4】本発明の他の実施例における燃焼装置の要部拡
大断面図
【図5】本発明の他の実施例における燃焼装置の要部拡
大断面図
【図6】本発明の他の実施例における燃焼装置の要部拡
大断面図
【図7】本発明の他の実施例における燃焼装置の要部拡
大断面図
【図8】従来の燃焼装置の断面図
【符号の説明】
1 気化部 3 ノズル部 5 気化室 7 燃料供給部 8 気化素子 9 間隙 16 バーナ部 20 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重岡 武彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体燃料を供給する燃料供給部と、供給さ
    れた燃料を気化させる気化部と、この気化部に燃料を気
    化する略筒状の気化室と、気化室に内装された多孔体の
    気化素子と、気化室で気化したガスを噴出させるノズル
    部と、ノズル部から噴出したガスを燃焼させるバーナ部
    を備え、前記燃料供給部側における前記気化室の内壁と
    前記多孔体の気化素子の外周との間に間隙を形成して構
    成した燃焼装置。
  2. 【請求項2】液体燃料を供給する燃料供給部と、供給さ
    れた燃料を気化させる気化部と、この気化部に燃料を気
    化する略筒状の気化室と、気化室に内装された多孔体の
    気化素子と、気化室で気化したガスを噴出させるノズル
    部と、ノズル部から噴出したガスを燃焼させるバーナ部
    を備え、前記気化室の燃料供給部側に先広がり状部を設
    けて前記多孔体の気化素子の外周との間に間隙を形成し
    て構成した燃焼装置。
  3. 【請求項3】液体燃料を供給する燃料供給部と、供給さ
    れた燃料を気化させる気化部と、この気化部に燃料を気
    化する略筒状の気化室と、気化室に内装された多孔体の
    気化素子と、気化室で気化したガスを噴出させるノズル
    部と、ノズル部から噴出したガスを燃焼させるバーナ部
    を備え、前記多孔体の気化素子の燃料供給部側に細径状
    部を設けて前記気化室の燃料供給部側における内壁との
    間に間隙を形成して構成した燃焼装置。
  4. 【請求項4】液体燃料を気化させる気化部と、この気化
    部で気化したガスを噴出させるノズル部と、ノズル部か
    ら噴出したガスを燃焼させるバーナ部を備え、前記ノズ
    ル部に連設された略筒状の気化室と、この気化室のノズ
    ル部側に一部が内装された多孔体の気化素子と、前記ノ
    ズル部の反対側の気化室の端部に液体燃料を供給する給
    油口を配設したキャップを気化室の内側に装着し、前記
    キャップの内壁と前記多孔体の気化素子の給油口側の外
    周との間に間隙を形成して構成した燃焼装置。
  5. 【請求項5】液体燃料を気化させる気化部と、この気化
    部で気化したガスを噴出させるノズル部と、ノズル部か
    ら噴出したガスを燃焼させるバーナ部を備え、前記ノズ
    ル部に連設された略筒状の気化室と、この気化室のノズ
    ル部側に一部が内装された多孔体の気化素子と、前記ノ
    ズル部の反対側の気化室の端部に液体燃料を供給する給
    油口を配設したキャップを気化室の外側に装着し、前記
    キャップの内壁と前記多孔体の気化素子の給油口側の外
    周との間に間隙を形成して構成した燃焼装置。
  6. 【請求項6】液体燃料を気化させる気化部と、この気化
    部で気化したガスを噴出させるノズル部と、ノズル部か
    ら噴出したガスを燃焼させるバーナ部を備え、前記ノズ
    ル部に連設された略筒状の気化室と、この気化室のノズ
    ル部側に一部が内装された多孔体の気化素子と、前記ノ
    ズル部の反対側の気化室の端部に液体燃料を供給する給
    油口を配設したキャップを装着し、前記多孔体の気化素
    子の給油口側に細径状部を設けて前記キャップの内壁と
    前記多孔体の気化素子の給油口側の外周との間に間隙を
    形成して構成した燃焼装置。
  7. 【請求項7】液体燃料を気化させる気化部と、この気化
    部で気化したガスを噴出させるノズル部と、ノズル部か
    ら噴出したガスを燃焼させるバーナ部を備え、前記ノズ
    ル部に連設された略筒状の気化室と、この気化室のノズ
    ル部側に一部が内装された多孔体の気化素子と、前記ノ
    ズル部の反対側の気化室の端部に液体燃料を供給する給
    油口を配設したキャップを装着し、前記多孔体の気化素
    子の給油口側に先細テーパ状部を設けて前記キャップの
    内壁と前記多孔体の気化素子の給油口側の外周との間に
    間隙を形成して構成した燃焼装置。
  8. 【請求項8】キャップは、気化室より厚さを薄くする
    か、または、熱伝導度の小さい材料で構成した請求項4
    から請求項7の何れか1項記載の燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015206537A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 日野自動車株式会社 燃料気化装置

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