JPH1163485A - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
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- JPH1163485A JPH1163485A JP22784397A JP22784397A JPH1163485A JP H1163485 A JPH1163485 A JP H1163485A JP 22784397 A JP22784397 A JP 22784397A JP 22784397 A JP22784397 A JP 22784397A JP H1163485 A JPH1163485 A JP H1163485A
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- Japan
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- temperature
- control
- heater
- fuel
- combustion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液体燃料を燃焼させる燃焼装置に関するもの
で、タール生成による目詰まりを抑制し気化不良を防止
して良好な燃焼ができるようにすることである。 【解決手段】 制御部10には気化部13の温度が所定
温度より下がらないように気化部温度をフィードバック
制御してヒータ21をON/OFF通電するヒータ制御
部10Aを備え、油温検出手段12の検出温度が所定温
度以下の時に、ヒータ制御部10Aは気化部検出手段1
2の検出温度に対するヒータ21の通電開始温度と通電
停止温度のどちらか一方あるいは両方を通常より高く制
御して、気化部13の温度が低くならないようにしてタ
ール生成を低減し、長期にわたって安全で良好な燃焼が
できるようになる。
で、タール生成による目詰まりを抑制し気化不良を防止
して良好な燃焼ができるようにすることである。 【解決手段】 制御部10には気化部13の温度が所定
温度より下がらないように気化部温度をフィードバック
制御してヒータ21をON/OFF通電するヒータ制御
部10Aを備え、油温検出手段12の検出温度が所定温
度以下の時に、ヒータ制御部10Aは気化部検出手段1
2の検出温度に対するヒータ21の通電開始温度と通電
停止温度のどちらか一方あるいは両方を通常より高く制
御して、気化部13の温度が低くならないようにしてタ
ール生成を低減し、長期にわたって安全で良好な燃焼が
できるようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体燃料を気化させ
この気化ガスをノズルから噴出させて燃焼させる温風暖
房機の燃焼装置に関するものである。
この気化ガスをノズルから噴出させて燃焼させる温風暖
房機の燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の温風暖房機は図8、図9に
示すように、タンク29にカートリッジタンク30から
燃料が供給され、タンク29の燃料はポンプ31によっ
て燃焼時に所定温度以上の保たれた気化部32に供給さ
れる。そして供給された燃料は、気化部32内の気化室
33内に設けられた気化促進材34で気化されて気化ガ
スとなって気化室33内で高圧となり、ノズル35より
噴出され、バーナ部36へ供給され、バーナ部36で燃
焼される。また、燃焼ガスはバーナ部36の周囲を覆う
ように配設された燃焼筒39で上方へ導かれ、上記燃焼
筒39を覆ったダクト40で送風機41からの送風と混
合として、吹出口より放出して暖房を行うようにしてい
る。
示すように、タンク29にカートリッジタンク30から
燃料が供給され、タンク29の燃料はポンプ31によっ
て燃焼時に所定温度以上の保たれた気化部32に供給さ
れる。そして供給された燃料は、気化部32内の気化室
33内に設けられた気化促進材34で気化されて気化ガ
スとなって気化室33内で高圧となり、ノズル35より
噴出され、バーナ部36へ供給され、バーナ部36で燃
焼される。また、燃焼ガスはバーナ部36の周囲を覆う
ように配設された燃焼筒39で上方へ導かれ、上記燃焼
筒39を覆ったダクト40で送風機41からの送風と混
合として、吹出口より放出して暖房を行うようにしてい
る。
【0003】そして制御部42は、前記燃焼検出部38
の出力に応じて燃焼制御を行うようになっていて、バー
ナ部37の燃焼が何らかの原因で異常を生じた場合、電
流値の変化を前記燃焼検出部38で検出し、異常と判断
するとポンプ31や送風機41を予め決められたシーケ
ンスでコントロールして燃焼を停止させるようになって
いる。
の出力に応じて燃焼制御を行うようになっていて、バー
ナ部37の燃焼が何らかの原因で異常を生じた場合、電
流値の変化を前記燃焼検出部38で検出し、異常と判断
するとポンプ31や送風機41を予め決められたシーケ
ンスでコントロールして燃焼を停止させるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように灯油を気化促進材34を介して気化させるような
構成の温風暖房機は、長期間保存され酸化した変質油
や、異種油などのように、正常灯油より高い沸点分を多
く含んだものが混入した灯油を使用すると、気化促進材
34に気化されない燃料がタール化して生成され、気化
不良や気化促進材34の目詰まりなどを起こしてしまう
問題があった。また、灯油のタール生成は上記のように
高沸点分を多く含む灯油を気化する場合に発生しやすい
が、気化部32や気化室33の温度が極端に低下するよ
うな場合、さらに燃料の温度が極端に低い場合などにも
発生するものである。一般的に灯油は200℃近傍でタ
ール化するもので、雰囲気温度や燃料の温度が極端に低
下して気化温度が正常な温度にならないような場合はタ
ールの生成が起こる。これにより気化不良や気化促進材
34の目詰まりなどを早くおこしてしまうという問題も
有していた。
ように灯油を気化促進材34を介して気化させるような
構成の温風暖房機は、長期間保存され酸化した変質油
や、異種油などのように、正常灯油より高い沸点分を多
く含んだものが混入した灯油を使用すると、気化促進材
34に気化されない燃料がタール化して生成され、気化
不良や気化促進材34の目詰まりなどを起こしてしまう
問題があった。また、灯油のタール生成は上記のように
高沸点分を多く含む灯油を気化する場合に発生しやすい
が、気化部32や気化室33の温度が極端に低下するよ
うな場合、さらに燃料の温度が極端に低い場合などにも
発生するものである。一般的に灯油は200℃近傍でタ
ール化するもので、雰囲気温度や燃料の温度が極端に低
下して気化温度が正常な温度にならないような場合はタ
ールの生成が起こる。これにより気化不良や気化促進材
34の目詰まりなどを早くおこしてしまうという問題も
有していた。
【0005】さらに、気化不良が進むと、気化されない
状態の燃料が気化ガスと混合してノズル35より噴出さ
れるため気化ガスの噴出が不規則となって、バーナ部3
6の燃焼が大小となり黄火をともなう脈燃焼を発生した
り、ノズル35近傍やバーナ部36に気化されない高沸
点成分の液滴が付着してそこでタールの生成が行われ
る。このタール生成が蓄積されると噴出によるエジェク
タ効果が乱れ一次空気の吸引量が少なくなり、片燃え、
脈燃焼といった燃焼不良が起こる。
状態の燃料が気化ガスと混合してノズル35より噴出さ
れるため気化ガスの噴出が不規則となって、バーナ部3
6の燃焼が大小となり黄火をともなう脈燃焼を発生した
り、ノズル35近傍やバーナ部36に気化されない高沸
点成分の液滴が付着してそこでタールの生成が行われ
る。このタール生成が蓄積されると噴出によるエジェク
タ効果が乱れ一次空気の吸引量が少なくなり、片燃え、
脈燃焼といった燃焼不良が起こる。
【0006】また気化促進材34にタール化して付着す
ると目詰まりの状態となって気化量が減少することにな
る。特に気化室33の燃料入り口近傍の気化促進材34
の目詰まりは、気化室33に燃料が入ってくるのを阻害
するため、気化室33の気化量を極端に減少させること
になり、燃焼不良になりやすいものであった。
ると目詰まりの状態となって気化量が減少することにな
る。特に気化室33の燃料入り口近傍の気化促進材34
の目詰まりは、気化室33に燃料が入ってくるのを阻害
するため、気化室33の気化量を極端に減少させること
になり、燃焼不良になりやすいものであった。
【0007】また、最近の温風暖房機は安全性を重視し
たものであり、僅かの燃焼不良が発生しても機器を遮断
するように構成されており、上記のように気化促進材3
4にタールが付着すると頻繁に機器が停止して、使い勝
手を著しく低下させるものであった。
たものであり、僅かの燃焼不良が発生しても機器を遮断
するように構成されており、上記のように気化促進材3
4にタールが付着すると頻繁に機器が停止して、使い勝
手を著しく低下させるものであった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなしたもので、
灯油の気化温度をタール生成温度以上に保持するように
してタール生成を抑制し、長期にわたって安全で良好な
燃焼ができるようにすることを目的としたものである。
灯油の気化温度をタール生成温度以上に保持するように
してタール生成を抑制し、長期にわたって安全で良好な
燃焼ができるようにすることを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を目的
を達成するために、燃料を貯蔵するタンクと、タンクか
ら燃料を吸引吐出するポンプと、ポンプによって供給さ
れる燃料を気化させる気化部と、気化部を加熱するヒー
タと、気化部の温度を検出する気化部温度検出手段と、
気化部からの燃料気化ガスを燃焼させるバーナ部と、燃
料温度を検出する油温検出手段と、ポンプや電磁ソレノ
イドなどの負荷を制御してバーナ部の燃焼を制御する制
御部と、前記気化温度検出手段の信号に基づき気化部温
度を所定温度に保つようにヒータをON/OFF制御す
るヒータ制御部とを備え、前記ヒータ制御部は油温検出
手段の検出温度に応じてヒータの通電開始温度と通電停
止温度のどちらか一方あるいは両方を変更するように構
成している。
を達成するために、燃料を貯蔵するタンクと、タンクか
ら燃料を吸引吐出するポンプと、ポンプによって供給さ
れる燃料を気化させる気化部と、気化部を加熱するヒー
タと、気化部の温度を検出する気化部温度検出手段と、
気化部からの燃料気化ガスを燃焼させるバーナ部と、燃
料温度を検出する油温検出手段と、ポンプや電磁ソレノ
イドなどの負荷を制御してバーナ部の燃焼を制御する制
御部と、前記気化温度検出手段の信号に基づき気化部温
度を所定温度に保つようにヒータをON/OFF制御す
るヒータ制御部とを備え、前記ヒータ制御部は油温検出
手段の検出温度に応じてヒータの通電開始温度と通電停
止温度のどちらか一方あるいは両方を変更するように構
成している。
【0010】上記発明によれば、燃料供給経路例えばタ
ンクなどに設けた油温検出手段により燃料の温度を検出
してヒータの制御温度を変更するようにしているため、
所定温度以下の燃料が供給された場合などは気化部の温
度が高めになるように制御し、燃料の気化温度を常にタ
ール生成温度以上に保持するようにしている。これによ
り不良燃料が混入されてもタールの生成が抑制され、気
化不良や気化促進材の目詰まりなどが生じないようにな
る。また、上記ヒータ制御部は油温検出手段の検出温度
が所定温度以上になるとヒータの制御温度を初期化して
通常制御温度に復帰するようにしているため、消費電力
や通電頻度がさほど増大することなく、タール抑制効果
を発揮することができる。
ンクなどに設けた油温検出手段により燃料の温度を検出
してヒータの制御温度を変更するようにしているため、
所定温度以下の燃料が供給された場合などは気化部の温
度が高めになるように制御し、燃料の気化温度を常にタ
ール生成温度以上に保持するようにしている。これによ
り不良燃料が混入されてもタールの生成が抑制され、気
化不良や気化促進材の目詰まりなどが生じないようにな
る。また、上記ヒータ制御部は油温検出手段の検出温度
が所定温度以上になるとヒータの制御温度を初期化して
通常制御温度に復帰するようにしているため、消費電力
や通電頻度がさほど増大することなく、タール抑制効果
を発揮することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は燃料を貯蔵する
タンクと、タンクから燃料を吸引吐出するポンプと、ポ
ンプによって供給される燃料を気化させる気化部と、気
化部を加熱するヒータと、気化部の温度を検出する気化
部温度検出手段と、気化部からの燃料気化ガスを燃焼さ
せるバーナ部と、燃料温度を検出する油温検出手段と、
ポンプや電磁ソレノイドなどの負荷を制御してバーナ部
の燃焼を制御する制御部と、前記気化温度検出手段の信
号に基づき気化部温度を所定温度に保つようにヒータを
ON/OFF制御するヒータ制御部とを備え、前記ヒー
タ制御部は油温検出手段の検出温度に応じてヒータの通
電開始温度と通電停止温度のどちらか一方あるいは両方
を変更するように構成している。
タンクと、タンクから燃料を吸引吐出するポンプと、ポ
ンプによって供給される燃料を気化させる気化部と、気
化部を加熱するヒータと、気化部の温度を検出する気化
部温度検出手段と、気化部からの燃料気化ガスを燃焼さ
せるバーナ部と、燃料温度を検出する油温検出手段と、
ポンプや電磁ソレノイドなどの負荷を制御してバーナ部
の燃焼を制御する制御部と、前記気化温度検出手段の信
号に基づき気化部温度を所定温度に保つようにヒータを
ON/OFF制御するヒータ制御部とを備え、前記ヒー
タ制御部は油温検出手段の検出温度に応じてヒータの通
電開始温度と通電停止温度のどちらか一方あるいは両方
を変更するように構成している。
【0012】そして、油温検出手段の検出温度に応じて
ヒータの制御温度を変更するようにしているため、温度
の低い燃料が供給されても気化部の温度が通常より下が
らず、正常な気化温度が確保できることになり不良燃料
が混入しても、さほどタール生成を起こさず、気化不良
や気化促進材の目詰まりなどを生じないようになる。
ヒータの制御温度を変更するようにしているため、温度
の低い燃料が供給されても気化部の温度が通常より下が
らず、正常な気化温度が確保できることになり不良燃料
が混入しても、さほどタール生成を起こさず、気化不良
や気化促進材の目詰まりなどを生じないようになる。
【0013】また、請求項2の発明は油温検出手段の検
出温度が所定温度以下でヒータ制御温度を変更すると
き、第1制御温度と第2制御温度の異なる2種類の制御
温度を有し、運転状態に応じて切り替えるように構成し
ている。
出温度が所定温度以下でヒータ制御温度を変更すると
き、第1制御温度と第2制御温度の異なる2種類の制御
温度を有し、運転状態に応じて切り替えるように構成し
ている。
【0014】そして、運転初期と燃焼による熱回収が行
われるときにおいてヒータ制御温度を変更するようにし
て、運転状態に関係なく燃料の気化温度を一定にするこ
とができる。
われるときにおいてヒータ制御温度を変更するようにし
て、運転状態に関係なく燃料の気化温度を一定にするこ
とができる。
【0015】また、請求項3の発明は第1制御温度は通
常のヒータ制御温度より高く、第2制御温度より低く設
定するようにしている。
常のヒータ制御温度より高く、第2制御温度より低く設
定するようにしている。
【0016】そして、運転初期と燃焼による熱回収が行
われるときのヒータ制御温度を変更することで、運転状
態に応じた燃料の気化温度を設定することができる。
われるときのヒータ制御温度を変更することで、運転状
態に応じた燃料の気化温度を設定することができる。
【0017】また、請求項4の発明は運転開始初期に油
温検出手段の検出温度が所定温度以下になったときはヒ
ータ制御温度を第2制御温度としてヒータのON/OF
F制御するようにしている。
温検出手段の検出温度が所定温度以下になったときはヒ
ータ制御温度を第2制御温度としてヒータのON/OF
F制御するようにしている。
【0018】そして、気化部の温度が燃焼による熱回収
が行われていないときは、ヒータ制御温度を最も高い設
定値に設定して燃料の気化温度を確保することで正常な
燃料の気化を行うことができる。
が行われていないときは、ヒータ制御温度を最も高い設
定値に設定して燃料の気化温度を確保することで正常な
燃料の気化を行うことができる。
【0019】また、請求項5の発明は通常燃焼移行後に
油温検出手段の検出温度が所定温度以下になったときは
ヒータ制御温度を第1制御温度としてON/OFF制御
するようにしている。
油温検出手段の検出温度が所定温度以下になったときは
ヒータ制御温度を第1制御温度としてON/OFF制御
するようにしている。
【0020】そして、気化部の温度が燃焼により熱回収
を行われるようなときは、ヒータ制御温度を第2制御温
度より低い設定値に設定して燃料の気化温度を確保する
ことで正常な燃料の気化を行うことができ、消費電力を
さほど増大させることなく、タール抑制効果を発揮する
ことができる。
を行われるようなときは、ヒータ制御温度を第2制御温
度より低い設定値に設定して燃料の気化温度を確保する
ことで正常な燃料の気化を行うことができ、消費電力を
さほど増大させることなく、タール抑制効果を発揮する
ことができる。
【0021】また、請求項6の発明は運転開始初期に油
温検出手段の検出温度が所定温度以下になったとき、ヒ
ータ制御温度を第2制御温度とし、ヒータ制御時間が予
め設定した時間経過すると、前記ヒータ制御温度を通常
の制御温度に切り替えてヒータのON/OFF制御を行
うようにしている。
温検出手段の検出温度が所定温度以下になったとき、ヒ
ータ制御温度を第2制御温度とし、ヒータ制御時間が予
め設定した時間経過すると、前記ヒータ制御温度を通常
の制御温度に切り替えてヒータのON/OFF制御を行
うようにしている。
【0022】そして、気化部の温度が燃焼による熱回収
が行われていないときは、ヒータ制御温度を最も高い設
定値に設定して燃料の気化温度を確保することで正常な
燃料の気化を行うようにすると共に時間経過に伴い、気
化部温度が馴染んでくると、通常の制御温度に切り替え
てヒータの消費電力を抑えるようにしている。
が行われていないときは、ヒータ制御温度を最も高い設
定値に設定して燃料の気化温度を確保することで正常な
燃料の気化を行うようにすると共に時間経過に伴い、気
化部温度が馴染んでくると、通常の制御温度に切り替え
てヒータの消費電力を抑えるようにしている。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の実施例1の燃
焼装置を用いた温風暖房機の構成図である。
焼装置を用いた温風暖房機の構成図である。
【0025】図1において、1は本体ケースで、その下
方側部に液体燃料を保有するタンク2とそのタンク2上
部に着脱自在なカートリッジタンク3が配設してある。
4はタンク2の上面に取付けたしたポンプで、その上端
から送油パイプ5を導出して燃焼装置6に燃料を供給す
るようになっている。
方側部に液体燃料を保有するタンク2とそのタンク2上
部に着脱自在なカートリッジタンク3が配設してある。
4はタンク2の上面に取付けたしたポンプで、その上端
から送油パイプ5を導出して燃焼装置6に燃料を供給す
るようになっている。
【0026】7は燃焼装置6からの燃焼ガスを上方へ導
く燃焼筒で、その背部に室内空気流を取入れ送出する送
風機8が配設してある。9は上記燃焼筒7からの燃焼ガ
スと室内空気流を混合して温風にするダクトである。
く燃焼筒で、その背部に室内空気流を取入れ送出する送
風機8が配設してある。9は上記燃焼筒7からの燃焼ガ
スと室内空気流を混合して温風にするダクトである。
【0027】図2は本発明の実施例1の燃焼装置を用い
た温風暖房機の制御ブロック図である。
た温風暖房機の制御ブロック図である。
【0028】図2において、10は燃焼装置6の負荷を
制御する制御部で、図1に示すごとく、操作部11から
入力される燃焼条件とタンク内に設けた燃料温度を検出
する油温検出手段12等の信号に基づいて、予め決めら
れたシーケンスでポンプ4や送風機8や燃焼部6を制御
するようになっている。また制御部10には、燃焼部6
の一部を構成する気化部13の温度が所定温度より下が
らないように、気化部13温度を検出してヒータ21を
ON/OFFするヒータ制御部10Aが設けてある。ま
た、ヒータ制御部10Aは油温検出手段12の検出温度
に応じてヒータ21の制御温度を切り替えるようにして
いる。
制御する制御部で、図1に示すごとく、操作部11から
入力される燃焼条件とタンク内に設けた燃料温度を検出
する油温検出手段12等の信号に基づいて、予め決めら
れたシーケンスでポンプ4や送風機8や燃焼部6を制御
するようになっている。また制御部10には、燃焼部6
の一部を構成する気化部13の温度が所定温度より下が
らないように、気化部13温度を検出してヒータ21を
ON/OFFするヒータ制御部10Aが設けてある。ま
た、ヒータ制御部10Aは油温検出手段12の検出温度
に応じてヒータ21の制御温度を切り替えるようにして
いる。
【0029】図3は本発明の実施例1の燃焼装置の構成
図である。燃焼装置の構成を図3を用いて説明すると、
13は気化部で、その上部に円形のバーナ受け座14を
設け、前記バーナ受け座14のほぼ中央に位置するよう
にノズル15を配置し、前記バーナ受け座14とノズル
15の間に燃焼用空気を供給する一次空気取り入れ用の
開口16を設け、そして、前記ノズル15に連通する連
通口17を介して円筒状の気化室18を外周方向に伸ば
して一体形成してある。
図である。燃焼装置の構成を図3を用いて説明すると、
13は気化部で、その上部に円形のバーナ受け座14を
設け、前記バーナ受け座14のほぼ中央に位置するよう
にノズル15を配置し、前記バーナ受け座14とノズル
15の間に燃焼用空気を供給する一次空気取り入れ用の
開口16を設け、そして、前記ノズル15に連通する連
通口17を介して円筒状の気化室18を外周方向に伸ば
して一体形成してある。
【0030】この気化室18には、気化を促進する気化
促進材19が配設してあり、また、ノズル15の反対側
の気化室18には燃料を供給する給油口20を配設して
ある。また上記気化部13には気化室18の反対側のバ
ーナ受け座14の下面側に沿うように配設したヒータ2
1とその近傍に気化部温度検出手段22が設けてある。
促進材19が配設してあり、また、ノズル15の反対側
の気化室18には燃料を供給する給油口20を配設して
ある。また上記気化部13には気化室18の反対側のバ
ーナ受け座14の下面側に沿うように配設したヒータ2
1とその近傍に気化部温度検出手段22が設けてある。
【0031】23は上記ノズル15の上方に位置する如
くバーナ受け座14に載置した無底筒状の混合管で、前
記ノズル15と対向しており、ノズル15から噴出され
た燃料気化ガスとその燃料ガスの噴出によるエジェクタ
ー効果で吸引する一次空気とを混合させるようになって
いる。24は前記混合管23を覆う如く上開口部側から
バーナ受け座14に重ねて覆着した有天筒状のバーナ部
で、下部周壁に多数の炎孔24Aを形成してある。25
は炎孔24Aの外周部を囲む如くバーナ受け座14に取
り付けた上向きテーパー状のバーナリング、26はバー
ナ受け座12に形成した受熱部である。
くバーナ受け座14に載置した無底筒状の混合管で、前
記ノズル15と対向しており、ノズル15から噴出され
た燃料気化ガスとその燃料ガスの噴出によるエジェクタ
ー効果で吸引する一次空気とを混合させるようになって
いる。24は前記混合管23を覆う如く上開口部側から
バーナ受け座14に重ねて覆着した有天筒状のバーナ部
で、下部周壁に多数の炎孔24Aを形成してある。25
は炎孔24Aの外周部を囲む如くバーナ受け座14に取
り付けた上向きテーパー状のバーナリング、26はバー
ナ受け座12に形成した受熱部である。
【0032】上記のように構成された燃焼装置の作用に
ついて説明すると、カートリッジタンク3から一定油面
を保つようにタンク2に供給されている液体燃料は、ポ
ンプ4によってタンク2から吸い上げられ、送油パイプ
5、給油口20を介して燃焼装置6の気化室18に送ら
れる。送られた燃料はヒータ21で所定温度以上に保た
れた気化室18内で気化し高圧の燃料ガスとなってノズ
ル15から噴出され、その際エジェクタ効果により一次
空気を吸引しながら気化室18の下流側に設けた混合管
23内で混合されてバーナ部24内に供給され、炎孔2
4Aから噴出して燃焼される。生じた燃焼ガスは燃焼筒
7の上方へ流れてゆき、ダクト9内で送風機8からの室
内空気流と混合され、温風として排出されて暖房に利用
される。
ついて説明すると、カートリッジタンク3から一定油面
を保つようにタンク2に供給されている液体燃料は、ポ
ンプ4によってタンク2から吸い上げられ、送油パイプ
5、給油口20を介して燃焼装置6の気化室18に送ら
れる。送られた燃料はヒータ21で所定温度以上に保た
れた気化室18内で気化し高圧の燃料ガスとなってノズ
ル15から噴出され、その際エジェクタ効果により一次
空気を吸引しながら気化室18の下流側に設けた混合管
23内で混合されてバーナ部24内に供給され、炎孔2
4Aから噴出して燃焼される。生じた燃焼ガスは燃焼筒
7の上方へ流れてゆき、ダクト9内で送風機8からの室
内空気流と混合され、温風として排出されて暖房に利用
される。
【0033】そして、制御部10は操作部11で設定さ
れた条件に基づいて、ヒータ21、ポンプ4、送風機8
などを予め決められたシーケンスで制御して、燃焼の開
始、停止、また燃焼量の可変等の燃焼制御をする。ま
た、制御部10に設けたヒータ制御部10Aは、油温検
出手段12の検出温度に応じてヒータ21の制御温度を
変更する制御温度変更手段10を有するため、燃料の温
度が所定温度以下の時などヒータ制御温度を通常制御温
度より高めに設定して燃料の気化温度が低下しないよう
にしている。
れた条件に基づいて、ヒータ21、ポンプ4、送風機8
などを予め決められたシーケンスで制御して、燃焼の開
始、停止、また燃焼量の可変等の燃焼制御をする。ま
た、制御部10に設けたヒータ制御部10Aは、油温検
出手段12の検出温度に応じてヒータ21の制御温度を
変更する制御温度変更手段10を有するため、燃料の温
度が所定温度以下の時などヒータ制御温度を通常制御温
度より高めに設定して燃料の気化温度が低下しないよう
にしている。
【0034】そして、気化室18に供給された燃料は高
温に保持されている気化室18内壁及び気化促進材19
に触れて、徐々に気化が始まりガス化されて圧力が上昇
し、ノズル15より噴出される。次にノズル15より噴
出された燃料気化ガスは、エジェクタ効果により一次空
気を吸引しながら気化部13の下流側に設けた混合管2
3内で流れ込んでここで混合され、混合管23の上開口
部からバーナ部24内に放出されて混合管23外周を折
り返し流れて、バーナ部24の下方の周壁に設けた多数
の炎孔24Aから噴出し、燃焼する。
温に保持されている気化室18内壁及び気化促進材19
に触れて、徐々に気化が始まりガス化されて圧力が上昇
し、ノズル15より噴出される。次にノズル15より噴
出された燃料気化ガスは、エジェクタ効果により一次空
気を吸引しながら気化部13の下流側に設けた混合管2
3内で流れ込んでここで混合され、混合管23の上開口
部からバーナ部24内に放出されて混合管23外周を折
り返し流れて、バーナ部24の下方の周壁に設けた多数
の炎孔24Aから噴出し、燃焼する。
【0035】このとき上記混合ガスはバーナ部24に折
り返して混合管23の周囲を流れ、この部分で拡散混合
及び圧力の均一化が促進されて炎孔24Aから均一に噴
出し、均一な火炎を形成する。そして、この火炎はその
外周に位置するように設けたバーナリング25によって
上方向きになるように火炎形成方向を制御され、リフト
のない安定した燃焼を行うようになる。また、受熱フラ
ンジ26はバーナ部24の炎孔24Aに形成される火炎
で加熱され、この火炎からの熱回収作用によって、気化
室18の温度を高温に保つようになる。このように火炎
からの熱回収がある場合と無い場合で気化室18の温度
は大きく異なるため、燃料の温度が所定温度以下になっ
た時にヒータ制御温度の設定を変更する場合も第1制御
温度と第2制御温度に区別して設定するようにしてい
る。つまり、火炎からの熱回収が無い場合は燃料の温度
が所定温度以下になった時のヒータ制御温度は通常制御
温度より高く、第2制御温度より低い、第1制御温度に
設定し、火炎からの熱回収がある場合は第2制御温度に
設定するようにしている。
り返して混合管23の周囲を流れ、この部分で拡散混合
及び圧力の均一化が促進されて炎孔24Aから均一に噴
出し、均一な火炎を形成する。そして、この火炎はその
外周に位置するように設けたバーナリング25によって
上方向きになるように火炎形成方向を制御され、リフト
のない安定した燃焼を行うようになる。また、受熱フラ
ンジ26はバーナ部24の炎孔24Aに形成される火炎
で加熱され、この火炎からの熱回収作用によって、気化
室18の温度を高温に保つようになる。このように火炎
からの熱回収がある場合と無い場合で気化室18の温度
は大きく異なるため、燃料の温度が所定温度以下になっ
た時にヒータ制御温度の設定を変更する場合も第1制御
温度と第2制御温度に区別して設定するようにしてい
る。つまり、火炎からの熱回収が無い場合は燃料の温度
が所定温度以下になった時のヒータ制御温度は通常制御
温度より高く、第2制御温度より低い、第1制御温度に
設定し、火炎からの熱回収がある場合は第2制御温度に
設定するようにしている。
【0036】次に、図4のフローチャートを用いて燃焼
時における動作について具体的に説明すると、燃焼中に
油温検出手段12の検出温度が所定温度以下、例えば0
℃以下になると、気化部13の温度も低温の燃料により
冷却され、通常より下がり、例えば通常の燃料温度が2
5℃とすると、気化部13の温度は燃料温度の影響を受
けて25℃以上も下がることになり、さらに気化部13
の温度は空気密度が高くなることなどよって冷却効果が
上がり、気化部13の温度は25℃よりもさらに下がる
ことになる。通常気化部13の温度が340℃に保たれ
ていたとすると、前記低温の燃料が供給されることによ
り気化部13の温度は315℃以下になる。これにより
燃料の気化状態は悪化し、供給される燃料を完全に気化
することが出来ず、気化遅れの現象が発生する。この現
象は気化部13の温度をさらに低下させるように作用
し、タール生成につながる。このため、油温検出手段1
2が所定温度0℃以下を検出すると、ヒータ制御温度を
第1制御温度に変更してヒータ21の通電制御を行うよ
うにする。つまり、ヒータ通電開始温度を通常の300
℃から330℃に変更し、ヒータ通電停止温度を320
℃から350℃に変更する。これにより気化部13の温
度は上昇し、低温の燃料が供給されても気化温度を通常
時と変わらない温度に保つことができる。
時における動作について具体的に説明すると、燃焼中に
油温検出手段12の検出温度が所定温度以下、例えば0
℃以下になると、気化部13の温度も低温の燃料により
冷却され、通常より下がり、例えば通常の燃料温度が2
5℃とすると、気化部13の温度は燃料温度の影響を受
けて25℃以上も下がることになり、さらに気化部13
の温度は空気密度が高くなることなどよって冷却効果が
上がり、気化部13の温度は25℃よりもさらに下がる
ことになる。通常気化部13の温度が340℃に保たれ
ていたとすると、前記低温の燃料が供給されることによ
り気化部13の温度は315℃以下になる。これにより
燃料の気化状態は悪化し、供給される燃料を完全に気化
することが出来ず、気化遅れの現象が発生する。この現
象は気化部13の温度をさらに低下させるように作用
し、タール生成につながる。このため、油温検出手段1
2が所定温度0℃以下を検出すると、ヒータ制御温度を
第1制御温度に変更してヒータ21の通電制御を行うよ
うにする。つまり、ヒータ通電開始温度を通常の300
℃から330℃に変更し、ヒータ通電停止温度を320
℃から350℃に変更する。これにより気化部13の温
度は上昇し、低温の燃料が供給されても気化温度を通常
時と変わらない温度に保つことができる。
【0037】次に、気化部13における燃料の気化につ
いて詳細に説明すると、燃料として用いる灯油は一般的
に初溜点が150℃前後で、終溜点が280℃前後であ
る。つまり、150℃から280℃の間で気化を行うこ
とができるため、気化部13の温度は280℃以上であ
れば十分気化される。しかし、長期間保存され酸化した
変質油や、異種油などの灯油より高い沸点分を多く含ん
だものを燃料として使用すると終溜点が上昇するため気
化温度を上げる必要があった。例えば灯油に軽油が混ざ
った燃料を使用した場合などは、軽油の終溜点は340
℃前後であるため、気化部13の温度は340℃以上な
いと気化が十分行われず、気化促進材34に気化されな
い燃料がタール化して付着し、気化不良や気化促進材3
4の目詰まりなどを起こしてしまうことになる。このよ
うに終溜点の高い灯油においても火炎の熱回収が正常に
作用すれば気化部13の温度は340℃程度確保できる
ためタール生成は少ないが、加えて低温の燃料が供給さ
れ、気化部13の温度が低下するような条件が重なると
確実に気化部13を中心にタールの生成が起こる。これ
を回避するため常時、気化部13の温度を高温に保つよ
うにヒータ制御温度を高く設定すると、正常灯油で通常
の燃料を燃焼するときも気化部13の温度は高温に保た
れ、無駄なヒータ21への通電が行われることとなり、
消費電力が増大したり、ヒータ21や気化部13の耐熱
性が問題となるものであったが、上記で説明したように
油温検出手段12により燃料温度が低いときのみヒータ
制御温度を通常制御温度より高く設定し、気化部13の
温度を高めにして燃料の気化温度を略一定にするように
制御することで、さほど消費電力を増大させることなく
タールの生成を抑制し、気化不良や気化促進材19の目
詰まりなどが生じないようになる。
いて詳細に説明すると、燃料として用いる灯油は一般的
に初溜点が150℃前後で、終溜点が280℃前後であ
る。つまり、150℃から280℃の間で気化を行うこ
とができるため、気化部13の温度は280℃以上であ
れば十分気化される。しかし、長期間保存され酸化した
変質油や、異種油などの灯油より高い沸点分を多く含ん
だものを燃料として使用すると終溜点が上昇するため気
化温度を上げる必要があった。例えば灯油に軽油が混ざ
った燃料を使用した場合などは、軽油の終溜点は340
℃前後であるため、気化部13の温度は340℃以上な
いと気化が十分行われず、気化促進材34に気化されな
い燃料がタール化して付着し、気化不良や気化促進材3
4の目詰まりなどを起こしてしまうことになる。このよ
うに終溜点の高い灯油においても火炎の熱回収が正常に
作用すれば気化部13の温度は340℃程度確保できる
ためタール生成は少ないが、加えて低温の燃料が供給さ
れ、気化部13の温度が低下するような条件が重なると
確実に気化部13を中心にタールの生成が起こる。これ
を回避するため常時、気化部13の温度を高温に保つよ
うにヒータ制御温度を高く設定すると、正常灯油で通常
の燃料を燃焼するときも気化部13の温度は高温に保た
れ、無駄なヒータ21への通電が行われることとなり、
消費電力が増大したり、ヒータ21や気化部13の耐熱
性が問題となるものであったが、上記で説明したように
油温検出手段12により燃料温度が低いときのみヒータ
制御温度を通常制御温度より高く設定し、気化部13の
温度を高めにして燃料の気化温度を略一定にするように
制御することで、さほど消費電力を増大させることなく
タールの生成を抑制し、気化不良や気化促進材19の目
詰まりなどが生じないようになる。
【0038】(実施例2)構成は実施例1と同一である
ため説明を省略する。
ため説明を省略する。
【0039】図5は本発明の実施例2の燃焼装置の制御
フローチャートである。実施例2は運転初期において、
油温検出手段12の検出温度が所定温度以下のときヒー
タ制御温度変更手段10Bによりヒータ制御温度を第2
制御温度に設定するように構成したものである。
フローチャートである。実施例2は運転初期において、
油温検出手段12の検出温度が所定温度以下のときヒー
タ制御温度変更手段10Bによりヒータ制御温度を第2
制御温度に設定するように構成したものである。
【0040】まず、運転が開始され油温検出手段12に
より検出される燃料温度が所定温度以上の場合は通常の
ヒータ制御温度でヒータの通電制御が行われ、前記油温
検出手段12の検出温度が所定温度以下のとき、ヒータ
制御温度はヒータ制御温度変更手段10Bを介して最も
高い制御温度である第2制御温度が選択され、この第2
制御温度により気化部13は通常制御温度よりかなり高
い温度で制御されることとなる。よって、運転開始初期
において火炎からの熱回収がなく、低温の燃料による気
化部13の冷却作用が働くなかでも、通常の時の燃料の
気化温度と略同一の温度を確保することができ、燃焼開
始前に発生しやすいタールの生成を抑制し、気化不良や
気化促進材19の目詰まりを防止することが出来る。
より検出される燃料温度が所定温度以上の場合は通常の
ヒータ制御温度でヒータの通電制御が行われ、前記油温
検出手段12の検出温度が所定温度以下のとき、ヒータ
制御温度はヒータ制御温度変更手段10Bを介して最も
高い制御温度である第2制御温度が選択され、この第2
制御温度により気化部13は通常制御温度よりかなり高
い温度で制御されることとなる。よって、運転開始初期
において火炎からの熱回収がなく、低温の燃料による気
化部13の冷却作用が働くなかでも、通常の時の燃料の
気化温度と略同一の温度を確保することができ、燃焼開
始前に発生しやすいタールの生成を抑制し、気化不良や
気化促進材19の目詰まりを防止することが出来る。
【0041】(実施例3)図6は本発明の実施例3の燃
焼装置のヒータ制御部10Aのブロック部である。
焼装置のヒータ制御部10Aのブロック部である。
【0042】実施例3は運転開始初期の所定時間、気化
部13の温度を高めに制御し、温度がほぼ安定した状態
になった後は通常のヒータ制御温度でヒータ21の通電
制御を行うようにして、さほど消費電力を増大させるこ
となくタールの生成を抑制しようとするもので、ヒータ
制御部10Aは操作部11からの運転開始信号で作動す
るタイマー手段10Cと、前記操作部11と油温検出手
段12の信号でヒータ制御温度を選択するヒータ制御温
度変更手段10Bと、このヒータ制御温度変更手段10
Bにより設定された温度でヒータ21のON/OFF制
御を行うヒータ制御部10Aで構成されている。
部13の温度を高めに制御し、温度がほぼ安定した状態
になった後は通常のヒータ制御温度でヒータ21の通電
制御を行うようにして、さほど消費電力を増大させるこ
となくタールの生成を抑制しようとするもので、ヒータ
制御部10Aは操作部11からの運転開始信号で作動す
るタイマー手段10Cと、前記操作部11と油温検出手
段12の信号でヒータ制御温度を選択するヒータ制御温
度変更手段10Bと、このヒータ制御温度変更手段10
Bにより設定された温度でヒータ21のON/OFF制
御を行うヒータ制御部10Aで構成されている。
【0043】上記のように構成されたヒータ制御部10
Aの動作を図7のフローチャートを用いて説明すると、
まず、操作部11より運転信号が入力されると、タイマ
ー手段11Cがカウントを開始する。次に、油温検出手
段12が燃料温度を検出し、その温度が所定温度以上の
時は(イ)のフローに従い通常のヒータ制御温度でヒー
タ21の通電制御が行われる。前記検出温度が所定温度
以下の時は(ロ)のフローに従い、ヒータ制御温度変更
手段10Bにより、ヒータ制御温度を第2制御温度に切
り替えてヒータ21の通電制御を行うようにしている。
ここで、前記タイマー手段10Cが所定時間経過すると
ヒータ制御温度変更手段10Bを介してヒータ制御温度
を通常の制御温度に切り替え、ヒータ21の通電制御を
行うようにしている。
Aの動作を図7のフローチャートを用いて説明すると、
まず、操作部11より運転信号が入力されると、タイマ
ー手段11Cがカウントを開始する。次に、油温検出手
段12が燃料温度を検出し、その温度が所定温度以上の
時は(イ)のフローに従い通常のヒータ制御温度でヒー
タ21の通電制御が行われる。前記検出温度が所定温度
以下の時は(ロ)のフローに従い、ヒータ制御温度変更
手段10Bにより、ヒータ制御温度を第2制御温度に切
り替えてヒータ21の通電制御を行うようにしている。
ここで、前記タイマー手段10Cが所定時間経過すると
ヒータ制御温度変更手段10Bを介してヒータ制御温度
を通常の制御温度に切り替え、ヒータ21の通電制御を
行うようにしている。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
油温検出手段の検出温度に応じてヒータ制御温度を変更
するようにしているため、温度の低い燃料が供給されて
も気化部の温度が通常より下がらず、正常な気化温度が
確保できることになり不良燃料が混入しても、さほどタ
ール生成をせず、気化不良や気化促進材の目詰まりなど
が生じないものである。
油温検出手段の検出温度に応じてヒータ制御温度を変更
するようにしているため、温度の低い燃料が供給されて
も気化部の温度が通常より下がらず、正常な気化温度が
確保できることになり不良燃料が混入しても、さほどタ
ール生成をせず、気化不良や気化促進材の目詰まりなど
が生じないものである。
【0045】また、請求項2の発明によれば、運転初期
と燃焼による熱回収が行われるときにおいてヒータ制御
温度を変更するようにして、運転状態に関係なく燃料の
気化温度を略一定にすることができる。
と燃焼による熱回収が行われるときにおいてヒータ制御
温度を変更するようにして、運転状態に関係なく燃料の
気化温度を略一定にすることができる。
【0046】また、請求項3の発明によれば、運転初期
と燃焼による熱回収が行われるときのヒータ制御温度を
変更することで運転状態に応じた燃料の気化温度を設定
することができる。
と燃焼による熱回収が行われるときのヒータ制御温度を
変更することで運転状態に応じた燃料の気化温度を設定
することができる。
【0047】また、請求項4の発明によれば、気化部の
温度が燃焼による熱回収が行われていないときは、ヒー
タ制御温度を最も高い温度に設定して燃料の気化温度を
確保することで正常な燃料の気化を行うことができる。
温度が燃焼による熱回収が行われていないときは、ヒー
タ制御温度を最も高い温度に設定して燃料の気化温度を
確保することで正常な燃料の気化を行うことができる。
【0048】また、請求項5の発明によれば、気化部の
温度が燃焼により熱回収を行われるようなときは、ヒー
タ制御温度を第2制御温度より低い設定値に設定して燃
料の気化温度を確保することで正常な燃料の気化を行う
ことができ、消費電力をさほど増大させることなく、タ
ール抑制効果を発揮することができる。
温度が燃焼により熱回収を行われるようなときは、ヒー
タ制御温度を第2制御温度より低い設定値に設定して燃
料の気化温度を確保することで正常な燃料の気化を行う
ことができ、消費電力をさほど増大させることなく、タ
ール抑制効果を発揮することができる。
【0049】また、請求項6の発明によれば、気化部の
温度が燃焼による熱回収が行われていないときは、ヒー
タ制御温度を最も高い温度に設定して燃料の気化温度を
確保することで正常な燃料の気化を行うようにすると共
に時間経過に伴い、気化部温度が馴染んできた場合、通
常の制御温度に切り替えるようにしているため、消費電
力をさほど増大させることなく、タール抑制効果を発揮
することができる。
温度が燃焼による熱回収が行われていないときは、ヒー
タ制御温度を最も高い温度に設定して燃料の気化温度を
確保することで正常な燃料の気化を行うようにすると共
に時間経過に伴い、気化部温度が馴染んできた場合、通
常の制御温度に切り替えるようにしているため、消費電
力をさほど増大させることなく、タール抑制効果を発揮
することができる。
【図1】本発明の実施例1における燃焼装置のブロック
図
図
【図2】同燃焼装置を用いた温風暖房機の構成図
【図3】同燃焼装置の構成図
【図4】同燃焼装置の制御フローチャート
【図5】本発明の実施例2の燃焼装置の制御フローチャ
ート
ート
【図6】本発明の実施例3の燃焼装置の制御部のブロッ
ク図
ク図
【図7】同燃焼装置の制御フローチャート
【図8】従来の燃焼装置を用いた温風暖房機の構成図
【図9】従来の燃焼装置の構成図
2 タンク 4 ポンプ 10 制御部 10A ヒータ制御部 10B ヒータ制御制御温度変更手段部 12 油温検出手段 13 気化部 21 ヒータ 22 気化部温度検出手段
Claims (6)
- 【請求項1】燃料を貯蔵するタンクと、タンクから燃料
を吸引吐出するポンプと、ポンプによって供給される燃
料を気化させる気化部と、気化部を加熱するヒータと、
気化部の温度を検出する気化部温度検出手段と、気化部
からの燃料気化ガスを燃焼させるバーナ部と、燃料温度
を検出する油温検出手段と、ポンプや電磁ソレノイドな
どの負荷を制御してバーナ部の燃焼を制御する制御部
と、前記気化温度検出手段の信号に基づき気化部温度を
所定温度に保つようにヒータをON/OFF制御するヒ
ータ制御部とを備え、前記ヒータ制御部は油温検出手段
の検出温度に応じてヒータの通電開始温度と通電停止温
度のどちらか一方あるいは両方を変更するヒータ制御温
度変更手段を有してなる燃焼装置。 - 【請求項2】上記ヒータ制御部は油温検出手段の検出温
度が所定温度以下でヒータ制御温度を変更するとき、第
1制御温度と第2制御温度の異なる2種類の制御温度を
有し、運転状態に応じて切り替えるように構成した請求
項1記載の燃焼装置。 - 【請求項3】第1制御温度は通常のヒータ制御温度より
高く、第2制御温度より低く設定した請求項1または2
記載の燃焼装置。 - 【請求項4】運転開始初期に油温検出手段の検出温度が
所定温度以下になったとき、ヒータ制御温度を第2制御
温度としてヒータのON/OFF制御を行うようにした
請求項1ないし3のいずれか1項記載の燃焼装置。 - 【請求項5】通常燃焼移行後に油温検出手段の検出温度
が所定温度以下になったとき、ヒータ制御温度を第1制
御温度としてON/OFF制御するようにした請求項1
ないし3のいずれか1項記載の燃焼装置。 - 【請求項6】運転開始初期に油温検出手段の検出温度が
所定温度以下になったとき、ヒータ制御温度を第2制御
温度とし、ヒータ制御時間が予め設定した時間経過する
と、前記ヒータ制御温度を通常の制御温度に切り替えて
ヒータのON/OFF制御を行うようにした請求項4記
載の燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22784397A JPH1163485A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22784397A JPH1163485A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 燃焼装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1163485A true JPH1163485A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16867247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22784397A Pending JPH1163485A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1163485A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7004234B2 (en) | 2000-04-04 | 2006-02-28 | Applied Materials, Inc. | Vaporizer for generating feed gas for an arc chamber |
CN109028055A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-12-18 | 江西南洋能源科技有限公司 | 一种精准控温且安全的智能控制器 |
CN109028056A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-12-18 | 江西南洋能源科技有限公司 | 一种同步送风智能控制器 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP22784397A patent/JPH1163485A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7004234B2 (en) | 2000-04-04 | 2006-02-28 | Applied Materials, Inc. | Vaporizer for generating feed gas for an arc chamber |
CN109028055A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-12-18 | 江西南洋能源科技有限公司 | 一种精准控温且安全的智能控制器 |
CN109028056A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-12-18 | 江西南洋能源科技有限公司 | 一种同步送风智能控制器 |
CN109028055B (zh) * | 2018-07-12 | 2019-11-01 | 江西南洋能源科技有限公司 | 一种精准控温且安全的智能控制器 |
CN109028056B (zh) * | 2018-07-12 | 2019-11-05 | 江西南洋能源科技有限公司 | 一种同步送风智能控制器 |
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