JPH10258954A - 可撓性長尺材の蛇行修正装置 - Google Patents
可撓性長尺材の蛇行修正装置Info
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- JPH10258954A JPH10258954A JP9064467A JP6446797A JPH10258954A JP H10258954 A JPH10258954 A JP H10258954A JP 9064467 A JP9064467 A JP 9064467A JP 6446797 A JP6446797 A JP 6446797A JP H10258954 A JPH10258954 A JP H10258954A
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Abstract
成樹脂シート、各種フィルムあるいは布等の長尺材の蛇
行修正を確実に行うことができ、しかも構造が簡単でメ
ンテナンスフリーな蛇行修正装置を提供することこと。 【構成】搬送機の機枠側であって長尺材Wの少なくとも
一方の側端縁側に配置されて、長尺材Wの蛇行を検知す
る検知手段11と、この検知手段11の上流側に位置す
べく機枠に取付けられて、搬送されてくる長尺材Wの一
方の面を支える支え板12と、この支え板12の長尺材
Wとは反対側であって、長尺材Wの少なくとも一端縁側
に配置され、長尺材Wの長尺方向に対して傾斜する状態
で前記機枠側に支持される磁性体からなる押圧ローラ1
3と、この押圧ローラ13に対向する支え板12の裏面
側に設置されて、検知手段11からの信号を得て押圧ロ
ーラ13を支え板12側に向けて吸着する電磁石とを備
えたこと。
Description
ト、各種フィルムあるいは布等の可撓性長尺材の搬送を
行う際に、その蛇行を修正するための装置に関するもの
である。
いは布等の可撓性長尺材は、これによって種々なものを
連続的に製造するための所謂「原反」として使用される
ものであるが、このような長尺材は、搬送装置によって
種々な加工機に向け連続的に搬送されるものである。こ
の種の長尺材は、その搬送途中において種々な原因によ
って蛇行するものであり、搬送途中においてはこの蛇行
を常に修正する必要があある。
が講じられてきているが、その代表的な考え方は、次の
二種類である。第1の方法は、長尺材あるいはこれを支
承する無端ベルトを送る送りローラの軸心角度を調整す
ることにより、長尺材の蛇行を言わば間接的に修正する
方法であり、第2の方法は、長尺材そのものに直接的に
力を加えて、その蛇行を直接的に修正する方法である。
平1−281237号公報にて提案されているような
「ベルトの蛇行修正装置」が代表として挙げられる。こ
の従来の蛇行修正装置では、上記公報の特許請求の範囲
に記載されているように、「…無端状のベルトをその周
回経路中で修正ローラに掛装し、その修正ローラはベル
トの進行方向に対し傾動可能に支持」するものであり、
修正ローラを選択的に傾動させることができる構造とし
なければならないから、装置全体としては、非常に複雑
なものにならざるを得ない。
の長尺方向に対して傾斜する押圧ローラを設けて、この
押圧ローラによって長尺材の端縁を常に外側に引っ張る
ようにして行う方法が一般的である。このような押圧ロ
ーラを採用した場合には、その長尺材の引っ張り力を安
定させるための微妙な調整を行わなければならないだけ
でなく、長尺材に対して比較的小さな「線」で蛇行修正
を行わなければならないから、修正が確実にならないこ
とがあり得る。また、この第2の方法では、その押圧ロ
ーラの摩擦力の低下を常にチェックしなければならない
ことになって、メンテナンスが非常に面倒なものであ
る。
する装置として、構造が簡単でメンテナンスフリーなも
のとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重
ねてきた結果、本発明を完成したのである。
な実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする
課題は、上記第2の方法を採用しながらも、作動が確実
でしかもメンテナンスフリーなものとすることである。
とするところは、押圧ローラを採用するものであって
も、紙、合成樹脂シート、各種フィルムあるいは布等の
長尺材の蛇行修正を確実に行うことができ、しかも構造
が簡単でメンテナンスフリーな蛇行修正装置を提供する
ことにある。
ころは、上記請求項1に係る発明の目的を達成すること
ができる他、紙、合成樹脂シート、各種フィルムあるい
は布等の長尺材の蛇行修正を確実に行うことができて、
信頼性をさらに高くすることのできる蛇行修正装置を提
供することにある。
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述す
る実施の形態の説明中で使用する符号を付して説明する
と、「紙、合成樹脂シート、各種フィルムあるいは布等
の可撓性長尺材Wを、その長尺方向に向けて搬送する搬
送機に付設されて、長尺材Wの搬送途中における蛇行を
修正する蛇行修正装置10であって、前記搬送機の機枠
側であって長尺材Wの少なくとも一方の側端縁側に配置
されて、長尺材Wの蛇行を検知する検知手段11と、こ
の検知手段11の上流側に位置すべく機枠に取付けられ
て、搬送されてくる長尺材Wの一方の面を支える支え板
12と、この支え板12の長尺材Wとは反対側であっ
て、長尺材Wの少なくとも一端縁側に配置され、長尺材
Wの長尺方向に対して傾斜する状態で前記機枠側に支持
される磁性体からなる押圧ローラ13と、この押圧ロー
ラ13に対向する支え板12の裏面側に設置されて、検
知手段11からの信号を得て押圧ローラ13を支え板1
2側に向けて吸着する電磁石14とを備えたことを特徴
とする可撓性長尺材Wの蛇行修正装置10」である。
置10においては、基本的には上記従来技術の項で述べ
た第2の方法を採用しているものであるが、通常時には
押圧ローラ13を言わばフリーの状態のままにしておい
て、紙、合成樹脂シート、各種フィルムあるいは布等の
長尺材Wが蛇行したときにのみ、これを検知した検知手
段11からの信号によって電磁石14を作動させ、押圧
ローラ13による蛇行修正の力を長尺材W上に掛けるよ
うにしたのである。なお、押圧ローラ13による押圧
は、押圧ローラ13自体の重力を利用するとより効果的
になるため、図2に示すように、軸心が水平状になるよ
うに当該押圧ローラ13及び長尺材Wの配置を行うとよ
い。勿論、ある程度の重力が掛かればよいから、押圧ロ
ーラ13及び長尺材Wを斜めに設置するようにしてもよ
い。
10を採用した場合、例えば、長尺材Wが図1の図示左
方に蛇行したとすると、これを検知した図示左側の検知
手段11が、反対側である図示右側の押圧ローラ13の
下方ある電磁石14に信号を送ってこれを励磁させる。
この電磁石14は、図2に示すように、支え板12を介
してではあるが押圧ローラ13に近接しているため、励
磁した電磁石14の磁力によって、長尺材Wを支え板1
2上に押圧することになる。
尺材Wの長尺方向、つまり進行方向に対して傾斜してい
るため、これが当該長尺材Wの右端縁を支え板12に向
けて押圧することによって、長尺材Wの右端縁を図1の
図示右側に引っ張る力、摩擦力を発生することになるの
である。従って、図1の図示左側に蛇行しようとしてい
た長尺材Wは、上記の右側へ引っ張る力によって、その
蛇行が修正されることになるのである。勿論、長尺材W
が右側への蛇行を始めれば、上述したのとは逆の作用が
なされて、蛇行修正がなされるのである。
知手段11や電磁石14を配置して、長尺材Wの左右の
どちらの蛇行に対しても対応することができるようにし
ているが、本発明に係る蛇行修正装置10は、次のよう
な搬送機であれば、長尺材Wの一方に対して付設して実
施すればよい。つまり、搬送機として、長尺材Wの一方
の側端縁を案内定規等の固定物によって案内するように
し、この固定物側への長尺材Wの蛇行を防止するもので
ある場合には、当該固定物側に押圧ローラ13や電磁石
14を配置する必要はないのである。
正装置10は、各部の構造が非常に簡単になっているの
であり、容易に製造することができることは当然とし
て、既設の搬送機に対して簡単に付設することもできる
ものとなっているのである。しかも、この蛇行修正装置
10は、その構造が簡単であることから、メンテナンス
フリーなものともなっているのである。
2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係る蛇行
修正装置10について、「支え板12の長尺材W側の表
面に、押圧ローラ13の軸方向と略直交する送り条15
を形成した」ことである。
置10では、その支え板12の長尺材W側の表面に送り
条15を形成したものであるが、この送り条15は、支
え板12の表面に突出する突条であってもよいし、また
支え板12表面の凹溝であってもよい。また、これらの
各送り条15は、押圧ローラ13の軸方向と略直交する
ものとして形成する必要があるが、その理由は、これら
各送り条15によっても長尺材Wの裏面に外側へ引っ張
り出す力を付与するためであり、この力を発揮させるた
めには、長尺材Wの端縁が常に外側に案内されるように
各送り条15の角度を規定しておかなければならないか
らである。
10によれば、蛇行修正のために上記押圧ローラ13が
作動したときには、当該押圧ローラ13による押圧力が
長尺材Wの表面に、また各送り条15による摩擦力を長
尺材Wの裏面に、それぞれ同時に発生されるから、これ
らの力によって長尺材Wの端縁が外側に引っ張られ、蛇
行修正が確実になされるのである。
求項に係る発明を、図面に示した実施の形態に係る蛇行
修正装置10に従って説明するが、この実施形態の蛇行
修正装置10は、上記各請求項に係る発明の全てを含む
ものであるから、以下では、この実施形態の蛇行修正装
置10を中心にした説明を行うこととする。
紙、合成樹脂シート、各種フィルムあるいは布等の長尺
材Wの、図示しない搬送機に、本発明に係る蛇行修正装
置10を実施した場合の平面図が示してあり、図2には
同部分側面図が示してある。この蛇行修正装置10は、
図示しない搬送機の機枠側であって長尺材Wの両側端縁
側に配置した検知手段11と、この検知手段11の上流
側に位置すべく機枠に取付けた支え板12と、前記機枠
側に支持した押圧ローラ13と、この押圧ローラ13に
対向する支え板12の裏面側に設置されて、検知手段1
1からの信号を得て押圧ローラ13を支え板12側に向
けて吸着する電磁石14とを備えたものである。この実
施形態の蛇行修正装置10は、上記検知手段11、押圧
ローラ13及び電磁石14を、長尺材Wの両側にそれぞ
れ一個づつ設けたものである。
図2にも示したように、その蛇行検知バーに長尺材Wの
端縁が当接したときに、反対側の電磁石14を通電する
ように信号を発するものである。従って、この実施形態
の蛇行修正装置10では、各検知手段11とこれによっ
て作動する電磁石14とは逆に配置してある。
11としては、このような形態のものには限らない。例
えば、通常は長尺材Wの外端縁が存在していることを検
知していて、この外端縁が内方に蛇行したとき、つまり
長尺材Wが規定範囲内に存在しなくなったときに、長尺
材Wの蛇行を検知するものであってもよい。このような
場合には、各検知手段11の信号は、同じ位置にある電
磁石14に向けて発信されなければならない。
材Wの全幅を支えるものであってもよいが、押圧ローラ
13の押圧力を受けられるものであれば、例えば長尺材
Wの端縁部分を支持する2つのものに分割したものを採
用して実施してもよい。特に、この支え板12の長尺材
Wに当接することになる表面に、請求項2に係る送り条
15を設けて実施するとよい。各送り条15は、上述し
たように、支え板12の表面に突出する突条であっても
よいし、また支え板12表面の凹溝であってもよい。
るものであるが、本実施形態にあっては、押圧時に、
紙、合成樹脂シート、各種フィルム、あるいは布等の長
尺材Wの表面に損傷を与えないようにするために、当該
押圧ローラ13の表面にセレーションのような凹凸を形
成することはしていない。ただし、この押圧ローラ13
は、電磁石14の磁力によって吸着されるものであるか
ら、その大部分を磁性体によって形成したものである。
との協動によって搬送途中の長尺材Wを挟持したとき、
その挟持部分、つまり端縁を外側に引き出さなければな
らないものであるから、図1にも示したように、図示し
ない搬送機に、長尺材Wの長尺方向に対して傾斜状態で
支持されるものである。なお、本実施形態の押圧ローラ
13は、図1の左側のもので示したように、磁性体から
なる筒体を、一本の支持軸に回転自在に支持させたもの
であり、当該押圧ローラ13の自重によっても長尺材W
の支え板12上に対する押圧が行えるようにしたもので
ある。
る、長尺材Wの蛇行を修正できる程度の磁力を発生させ
るものであり、一般的なものである。勿論、長尺材Wが
蛇行したときに、各電磁石14のいずれが起動するか
は、検知手段11の形態によって異なることは、前述し
た通りである。
明においては、上記実施の形態で例示した如く、「搬送
機の機枠側であって長尺材Wの少なくとも一方の側端縁
側に配置されて、長尺材Wの蛇行を検知する検知手段1
1と、この検知手段11の上流側に位置すべく機枠に取
付けられて、搬送されてくる長尺材Wの一方の面を支え
る支え板12と、この支え板12の長尺材Wとは反対側
であって、長尺材Wの少なくとも一端縁側に配置され、
長尺材Wの長尺方向に対して傾斜する状態で機枠側に支
持される磁性体からなる押圧ローラ13と、この押圧ロ
ーラ13に対向する支え板12の裏面側に設置されて、
検知手段11からの信号を得て押圧ローラ13を支え板
12側に向けて吸着する電磁石14とを備えたこと」に
その構成上の特徴があり、これにより、押圧ローラ13
を採用するものであっても、紙、合成樹脂シート、各種
フィルムあるいは布等の長尺材Wの蛇行修正を確実に行
うことができ、しかも構造が簡単でメンテナンスフリー
な蛇行修正装置10を提供することができるのである。
記請求項1に係る蛇行修正装置10について、「支え板
12の長尺材W側の表面に、押圧ローラ13の軸方向と
略直交する送り条15を形成したこと」にその構成上の
特徴があり、これにより、上記請求項1に係る発明の目
的を達成することができる他、紙、合成樹脂シート、各
種フィルムあるいは布等の長尺材Wの蛇行修正を確実に
行うことができて、信頼性がさらに高くできた蛇行修正
装置10を提供することができるのである。
してみた平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 紙、合成樹脂シート、各種フィルムある
いは布等の可撓性長尺材を、その長尺方向に向けて搬送
する搬送機に付設されて、前記長尺材の搬送途中におけ
る蛇行を修正する蛇行修正装置であって、 前記搬送機の機枠側であって前記長尺材の少なくとも一
方の側端縁側に配置されて、前記長尺材の蛇行を検知す
る検知手段と、この検知手段の上流側に位置すべく前記
機枠に取付けられて、搬送されてくる前記長尺材の一方
の面を支える支え板と、この支え板の長尺材とは反対側
であって、前記長尺材の少なくとも一端縁側に配置さ
れ、前記長尺材の長尺方向に対して傾斜する状態で前記
機枠側に支持される磁性体からなる押圧ローラと、この
押圧ローラに対向する前記支え板の裏面側に設置され
て、前記検知手段からの信号を得て前記押圧ローラを支
え板側に向けて吸着する電磁石とを備えたことを特徴と
する可撓性長尺材の蛇行修正装置。 - 【請求項2】 前記支え板の前記長尺材側の表面に、前
記押圧ローラの軸方向と略直交する送り条を形成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の可撓性長尺材の蛇行修
正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06446797A JP3760206B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 可撓性長尺材の蛇行修正装置 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58110610U (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-28 | 富士ゼロックス株式会社 | 幅広ベルトの片寄り防止装置 |
JPH01281237A (ja) * | 1988-05-02 | 1989-11-13 | Shinko Kogyo Kk | ベルトの蛇行修正装置 |
JPH05170366A (ja) * | 1991-11-28 | 1993-07-09 | Hashimoto Denki Co Ltd | 連続単板の蛇行修正方法およびその装置 |
JPH0859039A (ja) * | 1994-08-13 | 1996-03-05 | Sanki Kogyo:Kk | クロスガイダー |
-
1997
- 1997-03-18 JP JP06446797A patent/JP3760206B2/ja not_active Expired - Fee Related
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