JPH10258316A - 可変ピッチ式駆動ユニットを有する形鋼ローラ矯正機 - Google Patents

可変ピッチ式駆動ユニットを有する形鋼ローラ矯正機

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JPH10258316A
JPH10258316A JP6318597A JP6318597A JPH10258316A JP H10258316 A JPH10258316 A JP H10258316A JP 6318597 A JP6318597 A JP 6318597A JP 6318597 A JP6318597 A JP 6318597A JP H10258316 A JPH10258316 A JP H10258316A
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JP
Japan
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roller
straightening
drive unit
pitch
drive
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Application number
JP6318597A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Maekawa
義博 前川
Teruo Sekiya
輝男 関谷
Ryoji Ito
良治 伊藤
Yukio Fujii
幸生 藤井
Minoru Komatsubara
実 小松原
Shogo Tomita
省吾 冨田
Makoto Watanabe
渡辺  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】矯正材の噛込み速度や矯正速度の制限を設け
ず、また自在継手の大径化を図らずに、高品質の矯正材
の製造を可能とする形鋼ローラ矯正機を提供する。 【解決手段】制御装置27a,27cにより、負荷差等
により上矯正ローラユニット8a及び駆動ユニット3a
それぞれの移動量に差が生じても、自在継手5aと上矯
正ローラ6aのローラシャフト16aとのなす角度が規
定値以内で駆動ユニット3aを上矯正ローラユニット8
aに連動させるように、駆動ユニット移動用モータ11
aの駆動量が演算される。そして、その演算された駆動
量に基づき、駆動ユニット移動用モータ11aが駆動し
て、多条ネジに加工されたスクリューシャフト44aが
回転し、スクリューシャフト44aと噛合するナット5
4aが移動することにより、ナット54aを有する駆動
ユニット3aは上矯正ローラユニット8aに連動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形鋼ローラ矯正機
に係り、特に、矯正ローラのローラピッチの変更が可能
な可変ピッチ式の形鋼ローラ矯正機に関する。
【0002】
【従来の技術】可変ピッチ式の形鋼ローラ矯正機の従来
技術には、駆動系より大別して、両支持式直接駆動方式
と、片支持式ギア駆動方式の二方式の形鋼ローラ矯正機
がある。
【0003】まず、従来の両支持式直接駆動方式の形鋼
ローラ矯正機を図15〜図17により説明する。図15
は両支持式直接駆動方式の形鋼ローラ矯正機の矯正材搬
出側より搬入側への矢視図であり、図16は両支持式直
接駆動方式の形鋼ローラ矯正機の最小ローラピッチ時に
おける上方より下方への矢視図であり、図17は両支持
式直接駆動方式の形鋼ローラ矯正機の最大ローラピッチ
時における上方より下方への矢視図である。また、各部
材において、矯正材搬出側(以下、単に搬出側という)
に位置する部材の符号は番号に添字aを付し、矯正材搬
入側(以下、単に搬入側という)に位置する部材の符号
は番号に添字bを付して表す。
【0004】図15において、従来の両支持式直接駆動
方式の形鋼ローラ矯正機は、矯正材10を矯正する上矯
正ローラ6a及び下矯正ローラ60aと、上矯正ローラ
6aを両端で回転可能に支持する一対の軸受箱7aと、
下矯正ローラ60aを両端で回転可能に支持する一対の
軸受箱70aと、軸受箱7a,70aをそれぞれ支持す
るメインフレーム9,90と、軸受箱7aの上部に取付
けられ、ナット24aを上部に有する上矯正ローラユニ
ット8aと、軸受箱70aの下部に取付けられ、ナット
240aを下部に有する下矯正ローラユニット80a
と、ナット24aに噛合し、多条ネジに加工されたスク
リューシャフト4aと、ナット240aに噛合し、多条
ネジに加工されたスクリューシャフト40aと、スクリ
ューシャフト4aを回転させる上ローラユニット移動用
モータ25a(図16参照)と、スクリューシャフト4
0aを回転させる下ローラユニット移動用モータ250
a(図示せず)と、上下矯正ローラ6a,60aを有す
る形鋼ローラ矯正機本体から独立して固定に配置され、
上矯正ローラ6aを駆動させる駆動モータ2aと、下矯
正ローラユニット80a上に配置され、下矯正ローラ6
0aを駆動させる駆動モータ200aと、減速機22a
を介して上矯正ローラ6aのローラシャフト16aと駆
動モータ2aとを直結する自在継手5aとを備えてい
る。また、図15には示されていないが、搬入側につい
ても上記と同様な構成である。更に、図16及び図17
に示すように、上矯正ローラ6a,6bはそれぞれ2個
づつあり、図示されていないが下矯正ローラ60a,6
0bもそれぞれ2個づつある。
【0005】そして、上ローラユニット移動用モータ2
5aを駆動しスクリューシャフト4aが回転することに
より、スクリューシャフト4aと噛合するナット24a
が移動するため、図16及び図17に示すように、自在
継手5aと上矯正ローラ6aのローラシャフト16aと
のなす角度θの許容傾き角度θmax以内で、ナット24
aを有する上矯正ローラユニット8aが移動し、スクリ
ューシャフト4aが多条ネジであることを利用して上矯
正ローラ6aのローラピッチを変更する。また、下ロー
ラユニット移動用モータ250aを駆動しスクリューシ
ャフト40aが回転することにより、スクリューシャフ
ト40aと噛合するナット240aが移動するため、ナ
ット240aを有する下矯正ローラユニット80aが移
動して、下矯正ローラ6aのローラピッチを変更する。
また、搬入側についても、上記の搬出側と同様にして上
下矯正ローラ6b,60bのローラピッチを変更する。
【0006】次に、従来の片支持式ギア駆動方式の形鋼
ローラ矯正機を図18及び図19により説明する。図1
8は片支持式ギア駆動方式の形鋼ローラ矯正機の作業側
より駆動側への矢視図であり、図19は図18のI−I
方向の断面図である。
【0007】図18において、従来の片支持式ギア駆動
方式の形鋼ローラ矯正機は、矯正材10を矯正する4個
の上矯正ローラ6と、4個の下矯正ローラ60とを備え
ている。
【0008】また、図19において、従来の片支持式ギ
ア駆動方式の形鋼ローラ矯正機は、それぞれの上矯正ロ
ーラ6及び下矯正ローラ60に対して、上矯正ローラ6
を片側1箇所で回転可能に支持するメインフレーム9
と、下矯正ローラ60を片側1箇所で回転可能に支持す
るメインフレーム90と、上矯正ローラ6のローラシャ
フト16の上部に固定されたギア15を含むギアボック
ス17と、下矯正ローラ60のローラシャフト160の
下部に固定されたギア150を含むギアボックス170
と、ギア15を介して上矯正ローラ6を駆動する駆動モ
ータ2と、ギア150を介して下矯正ローラ60を駆動
する駆動モータ200と、上矯正ローラ6、ローラシャ
フト16、ギアボックス17及び駆動モータ2を一体に
て支持する上矯正ローラユニット8と、下矯正ローラ6
0、ローラシャフト160、ギアボックス170及び駆
動モータ200を一体にて支持する下矯正ローラユニッ
ト80とを備えている。
【0009】そして、上矯正ローラユニット8をそれぞ
れ移動して上矯正ローラ6のローラピッチを変更し、ま
た下矯正ローラユニット80をそれぞれ移動して下矯正
ローラ60のローラピッチを変更する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】形鋼ローラ矯正機は、
矯正材に塑性モーメントを上下交互に与えることによっ
て矯正材の平坦化や残留応力の除去をすることが目的で
あり、形鋼ローラ矯正機にローラピッチを変更するため
のローラピッチ調整機構が設けられているのは以下の理
由からである。
【0011】矯正材はその断面形状の差異により断面係
数が異なり、矯正作業において必要とする塑性モーメン
トが異なる。つまり、高断面係数の矯正材では、塑性モ
ーメントを大きく与える必要があり、矯正ローラに与え
られる矯正反力は大きくなる。 しかし、矯正反力が大
きくなると、例えばH形鋼では、負荷を受ける部位であ
るウエッブ部に有害な塑性変形を与えてしまい製品の品
質上問題となるため、高断面係数の矯正材では、矯正ロ
ーラピッチを大きくとることにより矯正反力を小さくす
るのが一般的である。
【0012】近年、形鋼ローラ矯正機においては、多種
形鋼への対応が要求されるなかで、広範囲での断面形状
の材料を矯正する必要があるため、ローラピッチ調整範
囲を広くする傾向にある。ところが、ローラピッチ調整
範囲を広くすると、従来の形鋼ローラ矯正機において
は、形鋼ローラ矯正機の駆動系の機構により以下に示す
ような問題があった。
【0013】従来の両支持式直接駆動方式の形鋼ローラ
矯正機においては、図16及び図17に示すように、上
矯正ローラ6a,6bのローラシャフト16a,16b
は、自在継手5a,5bを介して、形鋼ローラ矯正機本
体から独立して固定に配置されている駆動モータ2a,
2bに直結する構成となっている。このため、上矯正ロ
ーラ6a,6bのローラピッチを変更する際に上矯正ロ
ーラユニット8a,8bを移動すると、駆動モータ2
a,2bは固定に配置されているので、自在継手5a,
5bとローラシャフト16a,16bとのなす角度、す
なわち自在継手5a,5bの傾き角度θが生じ、ローラ
ピッチの変更量を大きくすると、その傾き角度θが許容
傾き角度θmaxを超え、自在継手5a,5bは機械的強
度が低下し壊れてしまう。このため、ローラピッチ調整
範囲の広い形鋼ローラ矯正機においては、自在継手5
a,5bの傾き角度θが許容傾き角度θmax以内になる
ように、ローラピッチ調整範囲に応じて自在継手5a,
5bを長くする必要がある。
【0014】ところが、自在継手5a,5bが長くなる
と、駆動モータ2a,2bを含む駆動系のねじり剛性が
低下して、矯正材の噛込み時や矯正作業時における駆動
系のねじり振動が発生し、その振動が上矯正ローラ6
a,6bに作用するため、矯正時の上矯正ローラ6a,
6bの位置が不安定になり、矯正の過不足、矯正むら、
矯正きずの発生等、高品質の製品が得られない。このた
め、矯正材の噛込み速度や矯正速度に制限を設けて上記
のねじり振動を抑えなければならず、生産性が悪化し、
又は自在継手5a,5bの大径化を図りねじり剛性を上
げて上記のねじり振動を抑えなければならず、自在継手
5a,5bのコストアップになるという問題があった。
【0015】また、自在継手5a,5bの伸長化によ
り、駆動モータ2a,2bの位置を矯正ローラユニット
8a,8bから離す必要があるため、形鋼ローラ矯正機
全体の設置面積が増大して、据付け時のスペース効率が
低下するという問題があった。
【0016】一方、従来の片支持式ギア駆動方式の形鋼
ローラ矯正機においては、図19に示すように、上下矯
正ローラ6,60は、それらのローラシャフト16,1
60に固定されたギア15,150を含むギアボックス
17,170を介して駆動モータ2,200により駆動
され、上下矯正ローラユニット8,80は、上下矯正ロ
ーラ6,60、ローラシャフト16,160、ギアボッ
クス17,170及び上下駆動モータ2,200を一体
にて支持する構成であるため、上下矯正ローラ6,60
のローラピッチを変更する際に、上下矯正ローラユニッ
ト8,80を移動しても、それらと一体で駆動モータ
2,200も移動するので、両支持式直接駆動方式の形
鋼ローラ矯正機における上記のような問題はない。しか
し、片支持式ギア駆動方式の形鋼ローラ矯正機では、ギ
ア15,150を介する駆動方式であり、また図19に
示すように、駆動モータ2を含む駆動系が上矯正ローラ
ユニット8の上部に位置する構造であるため、以下に示
すような問題がある。
【0017】多段であるギア15,150の噛み合い率
やバックラッシュ等に起因して、駆動モータ2,200
を含む駆動系の振動が矯正ローラ6,60に増幅され
て、その増幅された振動により矯正時の矯正ローラ6,
60の位置が不安定になり、前述の両支持式直接駆動方
式の形鋼ローラ矯正機と同様に、矯正の過不足、矯正む
ら、矯正きずの発生等、高品質の製品が得られないとい
う問題があった。
【0018】また、ギア15,150で変速するため、
矯正材の噛込み時、尻抜け時の衝撃による慣性モーメン
トがギア15,150に伝達され、ギア歯破損が生じる
という問題があった。
【0019】更に、駆動モータ2やギアボックス17を
含む駆動系が矯正機上部へ張り出す構造であるため、駆
動系のメンテナンス性が悪いという問題があり、また図
18に示すように、圧油及びクーラント用のバルブスタ
ンド19等を矯正機の上部に設置できないなど矯正機上
部のスペースを有効に活用できず、バルブスタンド19
等を本体から離れた場所に設置しなければならず、配管
の製造、施工コストの増大の要因になるという問題があ
った。
【0020】これらの問題は、両支持式直接駆動方式の
形鋼ローラ矯正機であれば解決される問題である。
【0021】以上により、ローラピッチ調整量を大きく
する必要がある場合、両支持式直接駆動方式の形鋼ロー
ラ矯正機は、片支持式ギア駆動方式の形鋼ローラ矯正機
に比べ矯正作業上不利であるが、片支持式ギア駆動方式
に起因する問題はない。
【0022】本発明の目的は、大きなローラピッチ調整
能力を必要とする両支持式直接駆動方式の形鋼ローラ矯
正機において、矯正材の噛込み速度や矯正速度の制限を
設けず、また自在継手の大径化を図らずに、高品質の矯
正材を製造することのできる形鋼ローラ矯正機を提供す
ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、上記目的を達成するため、複数の矯正
ローラと、これらの矯正ローラの駆動側に独立して配置
され、前記複数の矯正ローラを駆動する複数の駆動モー
タを含む複数の駆動ユニットと、前記複数の駆動モータ
と前記複数の矯正ローラとを接続する複数の自在継手
と、前記複数の矯正ローラを移動しローラピッチを変更
する第1移動手段とを備えた形鋼ローラ矯正機におい
て、前記複数の駆動ユニットを矯正材の進行方向に平行
な方向に動かし、それら駆動ユニットのピッチを変更す
る第2移動手段を備える構成とする。
【0024】以上のように構成した本発明においては、
複数の駆動ユニットを矯正材の進行方向に平行な方向に
動かし、それら移動ユニット配列ピッチを変更する第2
移動手段を備えることにより、ローラピッチの変更量を
大きくしても、駆動ユニットを移動することができ、自
在継手の傾き角度が許容傾き角度を超えることはない。
このため、従来のように自在継手の傾き角度を許容傾き
角度以下に抑えるために自在継手を長くする必要はな
く、自在継手を最小の長さにすることができ、駆動モー
タを含む駆動系のねじりに対して、高剛性化をもたら
し、矯正材の噛込み時や高速矯正時のねじり振動が抑制
され、矯正材の噛み込み速度や矯正速度の制限を設けな
くても、また自在継手を大径化しなくても高品質の矯正
材を製造することができる。
【0025】また、自在継手を最小の長さにすることが
できるため、駆動ユニットの位置を矯正ローラを有する
形鋼ローラ矯正機本体に接近させることができ、形鋼ロ
ーラ矯正機全体の設置面積が縮小し、据付け時のスペー
ス効率が向上する。
【0026】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記第1移動手段を動かして前記複数の矯正ローラのロ
ーラピッチを変更したとき、前記第1移動手段に連動し
て前記第2移動手段を動かし、前記矯正ロールの変更し
たローラピッチに対応した位置に前記複数の駆動ユニッ
トを移動させる連動手段を更に備える。
【0027】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記ローラピッチに対応した位置は、前記自在継手と前
記矯正ローラのローラシャフトとのなす角度が規定値以
内となる位置である。
【0028】(4)また、上記(2)において、好まし
くは、前記連動手段は、前記第2移動手段を前記第1移
動手段に電子制御で連動させる電子制御装置である。
【0029】(5)更に、上記(2)において、前記連
動手段は、前記第2移動手段を前記第1移動手段に機械
的に連動させる機械的な連結機構であってもよい。
【0030】(6)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記第1及び第2移動手段は、スクリューナ
ット方式の移動機構である。
【0031】(7)また、上記(1)又は(2)におい
て、前記第1及び第2移動手段は、油圧シリンダ方式の
移動機構であってもよい。
【0032】(8)上記(1)において、好ましくは、
前記矯正ローラ上部に、前記形鋼ローラ矯正機で用いる
圧油及びクーラントを供給する装置を備える。
【0033】以上のようにすることによって、圧油及び
クーラント用の配管が短縮され、配管製造や施工コスト
を低減できる。
【0034】(9)また本発明は、上記目的を達成する
ため、上下方向に千鳥状に配置した複数の上下矯正ロー
ラと、前記複数の上下矯正ローラのうち複数の上矯正ロ
ーラの駆動側に独立して配置され、前記複数の上矯正ロ
ーラを駆動する複数の駆動モータを含む複数の駆動ユニ
ットと、前記複数の駆動モータと前記複数の上矯正ロー
ラとを接続する複数の自在継手と、前記複数の矯正ロー
ラを移動しローラピッチを変更する第1移動手段とを備
えた形鋼ローラ矯正機において、前記複数の駆動ユニッ
トを矯正材の進行方向に平行な方向に動かし、それら駆
動ユニットの配列ピッチを変更する第2移動手段を備え
る構成とする。
【0035】以上のように構成した本発明においても、
上記(1)と同様の効果が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1〜図9により説明する。
【0037】図1は本実施形態における形鋼ローラ矯正
機の矯正材搬出側より搬入側への矢視図であり、図2は
図1の形鋼ローラ矯正機の上方より下方への矢視図であ
り、図3は本実施形態における駆動ユニット移動用装置
の駆動側より作業側への矢視図である。また、各部材に
おいて、矯正材搬出側(以下、単に搬出側という)に位
置する部材の符号は番号に添字aを付し、矯正材搬入側
(以下、単に搬入側という)に位置する部材の符号は番
号に添字bを付して表す。
【0038】図1において、本実施形態における形鋼ロ
ーラ矯正機は、矯正材10に力を与えて残留応力の除去
しその平坦化や断面形状の適正化を図る上矯正ローラ6
a及び下矯正ローラ60aと、上矯正ローラ6aを両端
で回転可能に支持する一対の軸受箱7aと、下矯正ロー
ラ60aを両端で回転可能に支持する一対の軸受箱70
aと、軸受箱7a,70aをそれぞれ支持するメインフ
レーム9,90と、軸受箱7aの上部に取付けられ、ナ
ット24aを上部に有する上矯正ローラユニット8a
と、軸受箱70aの下部に取付けられ、ナット240a
を下部に有する下矯正ローラユニット80aと、ナット
24aに噛合し、多条ネジに加工されたスクリューシャ
フト4aと、ナット240aに噛合し、多条ネジに加工
されたスクリューシャフト40aと、スクリューシャフ
ト4aを回転させる上ローラユニット移動用モータ25
a(図2参照)と、スクリューシャフト40aを回転さ
せる下ローラユニット移動用モータ250a(図7参
照)と、上下矯正ローラ6a,60aを有する形鋼ロー
ラ矯正機本体から独立して配置され、上矯正ローラ6a
を駆動させる駆動モータ2aと、下矯正ローラユニット
80a上に配置され、下矯正ローラ60aを駆動させる
駆動モータ200aと、減速機22aを介して上矯正ロ
ーラ6aのローラシャフト16aと駆動モータ2aとを
直結する自在継手5aと、駆動モータ2aと減速機22
aとが上部に取付けられ、下部にナット24cを有する
駆動ユニット3aと、ナット54aに噛合し、多条ネジ
に加工されたスクリューシャフト44aと、スクリュー
シャフト44aを回転させる駆動ユニット移動用モータ
11a(図2参照)とを備えている。また、図1には示
されていないが、搬入側についても上記と同様な構成で
ある。
【0039】また、図2に示すように、上矯正ローラユ
ニット8a,8bはそれぞれ2個づつあり、図2には示
されていないが、下矯正ローラユニット80a,80b
(図7参照)もそれぞれ2個づつある。
【0040】更に、図2に示すように、本実施形態にお
ける形鋼ローラ矯正機は、上記に加え、上ローラユニッ
ト移動用モータ25a,25bの回転数をそれぞれ検出
するセルシン12a,12bと、上ローラユニット移動
用モータ25a,25bの駆動量をそれぞれ制御する制
御装置27a,27bと、下ローラユニット移動用モー
タ250a,250bの回転数をそれぞれ検出するセル
シン120a,120b(図7参照)と、駆動ユニット
移動用モータ11a,11bの回転数をそれぞれ検出す
るセルシン12c,12dと、駆動ユニット移動用モー
タ11a,11bの駆動量をそれぞれ制御する制御装置
27c,27dと、駆動ユニット3a,3bの下部に設
置された駆動ユニット移動用フレーム23とを更に備え
ている。
【0041】ここで、上下ローラユニット移動用モータ
25a,25b,250a,250b及びスクリューシ
ャフト4a,4b,40a,40bは、矯正ローラ6
a,6b,60a,60bを移動しローラピッチを変更
する第1移動手段を構成し、駆動ユニット移動用モータ
11a,11b及びスクリューシャフト44a,44b
は、駆動ユニット3a,3bのピッチを変更する第2移
動手段(以下、駆動ユニット移動用装置1という、図3
参照)を構成し、制御装置27a,27b,27c,2
7d及びセルシン12a,12b,12c,12dは、
矯正ローラ6a,6b,60a,60bの変更したロー
ラピッチに対応した位置に駆動ユニット3a,3bを移
動させる連動手段を構成する。
【0042】次に本実施形態の動作を図4〜図9を用い
て説明する。
【0043】図4は制御装置27a,27b,270
a,270bの制御機能を示す制御ブロック図であり、
図5は制御装置27c,27dの制御機能を示す制御ブ
ロック図であり、図6は図1の形鋼ローラ矯正機の最小
ローラピッチ時における上方より下方への矢視図であ
り、図7は図1の形鋼ローラ矯正機の最小ローラピッチ
時における作業側より駆動側への矢視図であり、図8は
図1の形鋼ローラ矯正機の最大ローラピッチ時における
上方より下方への矢視図であり、図9は図1の形鋼ロー
ラ矯正機の最大ローラピッチ時における作業側より駆動
側への矢視図である。
【0044】まず、図4の制御装置27aにおいて、作
業者が目標ローラピッチP0を制御装置27aに入力す
ると、ピッチ偏差ΔPR演算部102において、セルシ
ン12aからの信号によりローラピッチPR演算部10
1で演算したローラピッチPRと目標ローラピッチP0と
の差ΔPR、すなわち上矯正ローラユニット8aの移動
量ΔPRを演算し、モータ出力演算部103において、
ピッチ偏差ΔPR演算部102で演算した移動量ΔPRが
得られるように上ローラユニット移動用モータ25aの
駆動量を演算し、その駆動量に応じた駆動電流値Iを上
ローラユニット移動用モータ25aに出力する。
【0045】そして、上ローラユニット移動用モータ2
5aが駆動してスクリューシャフト4aが回転し、スク
リューシャフト4aと噛合するナット24aが移動する
ことにより、ナット24aを有する上矯正ローラユニッ
ト8aが移動し、スクリューシャフト4aが多条ネジで
あるため、それぞれの上矯正ローラユニット8aの移動
量が変わりローラピッチを変更する。
【0046】なお、上矯正ローラ6b及び下矯正ローラ
60a,60bのローラピッチの変更に関しても、制御
装置27b,270a,270bにより制御されて上記
と同様に作動する。
【0047】一方、図5の制御装置27cでは、ピッチ
偏差ΔPD演算部105において、セルシン12cから
の信号により駆動ピッチPD演算部104で演算した駆
動ユニット3aのピッチ(以下、駆動ピッチという)P
Dと目標ローラピッチP0との差ΔPD、すなわち駆動ユ
ニット3aの移動量ΔPDを演算する。またPR・PD偏
差ΔPRD演算部106において、制御装置27aのロー
ラピッチPR演算部101で演算したローラピッチPRが
入力され、そのローラピッチPRと駆動ピッチPD演算部
104で演算した駆動ピッチPDとの差ΔPRDを演算す
る。そして、モータ出力演算部107において、ピッチ
偏差ΔPD演算部105で演算した移動量ΔPDが得られ
るように駆動ユニット移動用モータ11aの駆動量を演
算しその駆動量に応じた駆動電流値Iを求め、また負荷
差等により上矯正ローラユニット8a及び駆動ユニット
3aそれぞれの移動量に差が生じても、自在継手5aと
上矯正ローラ6aのローラシャフト16aとのなす角度
が規定値以内で駆動ユニット3aを上矯正ローラユニッ
ト8aに連動させるために、PR・PD偏差ΔPRD演算部
106で演算したローラピッチPRと駆動ピッチPDとの
差ΔPRDに応じた駆動電流値ΔIも求めて、駆動電流値
Iに加算し、駆動ユニット移動用モータ11aに出力す
る。
【0048】そして、駆動ユニット移動用装置1の駆動
ユニット移動用モータ11aが駆動して、多条ネジに加
工されたスクリューシャフト44aが回転し、スクリュ
ーシャフト44aと噛合するナット54aが移動するこ
とにより、図6〜図9に示すように、ナット54aを有
する駆動ユニット3aは上矯正ローラユニット8aに連
動する。
【0049】なお、搬入側の駆動ユニット3bに関して
も上記の搬出側の駆動ユニット3aと同様に、制御装置
27bのローラピッチPR演算部101により演算され
たローラピッチPRが制御装置27dに入力され、制御
装置27dにより制御されて駆動ユニット3bは上矯正
ローラユニット8bに連動する。
【0050】ここで、実機について一例を示すと、矯正
する形鋼の種類や他の条件等により形鋼ローラ矯正機の
構造、寸法は異なるが、ローラ径:1250mmの9段
配列、最大矯正荷重:270トン、最大モータ容量:1
80kw*1200rpmという主仕様を有する形鋼ロ
ーラ矯正機における自在継手の長さと最大ローラピッチ
移動量に関して従来の形鋼ローラ矯正機と比較すると、
駆動ユニットにピッチ調整機構がない従来の形鋼ローラ
矯正機においては、その自在継手の長さは、約1.5メ
ートルであり、自在継手の許容傾き角度は約6度である
ため、最大ローラピッチ移動量は300mm以内に制限
されてしまい、実際に必要な最大ローラピッチ移動量2
400mmを確保できない。ところが、本発明における
形鋼ローラ矯正機では、自在継手の長さは、従来の形鋼
ローラ矯正機に比べて短い約1.0メートルであるが、
上矯正ローラユニットに連動して駆動ユニットも移動す
るため、それら自在継手の許容傾き角度に関係なく、実
際に必要な最大ローラピッチ移動量2400mmを確保
することができ、必要であれはローラピッチ移動量を更
に大きくすることは容易である。
【0051】以上のように本実施形態においては、上矯
正ローラ6a,6bのローラピッチを変更するために上
矯正ローラユニット8a,8bを移動すると、駆動ユニ
ット移動用装置1により上矯正ローラユニット8a,8
bに連動して駆動ユニット3a,3bを移動することが
できるので、ローラピッチの変更量を大きくしても、自
在継手5a,5bの傾き角度θが許容傾き角度θmaxを
超えることはない。このため、自在継手5a,5bの長
さを最小にすることができ、駆動モータ2a,2bを含
む駆動系のねじりに対して、高剛性化をもたらし、矯正
材の噛込み時や高速矯正時のねじり振動が抑制され、矯
正材の噛み込み速度や矯正速度の制限を設けなくても、
また自在継手を大径化しなくても高品質の矯正材を製造
することができる。
【0052】また、自在継手5a,5bを最小の長さを
にすることができるため、駆動ユニット3a,3bの位
置を上矯正ローラ6a,6b側である形鋼ローラ矯正機
本体に接近させることができ、形鋼ローラ矯正機全体の
設置面積が縮小し、据付け時でのスペース効率が向上す
る。
【0053】更に、ローラピッチを大きくして高速で矯
正作業をする必要がある形鋼ローラ矯正機においても、
片支持式ギア駆動方式を採用する必要がなく、両支持式
直接駆動方式が採用できるので、図1に示すように、形
鋼ローラ矯正機の上部の空きスペースに、プラットフォ
ーム18やバルブスタンド19を設置することができ、
圧油及びクーラント用の配管20が短縮され、配管製造
や施工コストを低減できる。
【0054】なお、本実施形態においては、作業者が制
御装置27a,27bに入力した目標ローラピッチP0
に基づいて、制御装置27c,27dにより、自動的に
駆動ユニット3a,3bは矯正ローラユニット8a,8
bに連動するが、作業者が手動で上矯正ローラユニット
8a,8b及び駆動ユニット3a,3bの位置を移動し
てもよい。
【0055】また、本実施形態においては、一本のスク
リューシャフト4a,4b,40a,40b,44a,
44bにそれぞれ条数の異なるネジが設けられている
が、それぞれに対し複数のスクリューシャフトを設けて
もよい。
【0056】本実施形態の第2の実施形態を図10,1
1により説明する。図10は本実施形態の形鋼ローラ矯
正機の上方より下方への矢視図である。図中、図2に示
す部材と同等の部材には同じ符号を付している。
【0057】図9において、本実施形態における形鋼ロ
ーラ矯正機は、第1の実施形態の形鋼ローラ矯正機にお
ける駆動ユニット移動用モータ11a,11b及びセル
シン12c,12dの代わりに、スクリューシャフト4
a,4bの片端にそれぞれ設けたギア64a,64b
と、スクリューシャフト44a,44bの片端にそれぞ
れ設けたギア74a,74bと、ギア64aに噛合する
ギア65a及びギア74aに噛合するギア75aをそれ
ぞれ両端に設けたシャフト66aと、ギア64bに噛合
するギア65b及びギア74bに噛合するギア75bを
それぞれ両端に設けたシャフト66bとで構成される機
械的な連結機構14a,14bを備えており、駆動ユニ
ット3a,3bを上矯正ローラユニット8a,8bに機
械的に連動させる。その他の構成は第1の実施形態と同
様である。
【0058】次に、本実施形態の動作について図10の
制御装置27Aa,27Abの制御機能を示す制御ブロ
ック図を用いて説明する。
【0059】作業者が目標ローラピッチP0を制御装置
27Aaに入力すると、第1の実施形態における制御装
置27aでの制御と同様に、ピッチ偏差ΔPR演算部1
12において、セルシン12aからの信号によりローラ
ピッチPR演算部111で演算したローラピッチPRと目
標ローラピッチP0との差(上矯正ローラユニット8a
の移動量)ΔPRを演算し、モータ出力演算部113に
おいて、その移動量ΔPRが得られるように上ローラユ
ニット移動用モータ25aの駆動量を演算し、その駆動
量に応じた駆動電流値Iを上ローラユニット移動用モー
タ25aに出力する。
【0060】そして、上ローラユニット移動用モータ2
5aが駆動してスクリューシャフト4aが回転し、スク
リューシャフト4aと噛合するナット24aが移動する
ことにより、ナット24aを有する上矯正ローラユニッ
ト8aが移動し、上スクリューシャフト4aが多条ネジ
であるため、それぞれの上矯正ローラユニット8aの移
動量が変わりローラピッチを変更する。一方、スクリュ
ーシャフト4aが回転すると、連結機構14aを介して
駆動ユニット3a側のスクリューシャフト44aも回転
し、スクリューシャフト44aと噛合するナット54a
が移動することにより、ナット54aを有する駆動ユニ
ット3aは上矯正ローラユニット8aに連動する。
【0061】なお、上矯正ローラ6b及び下矯正ローラ
60a,60bのローラピッチの変更に関しても、制御
装置27Ab,270Aa,270Abにより制御され
て上記と同様に作動し、また搬入側の駆動ユニット3b
に関しても、上記の搬出側の駆動ユニット3aと同様
に、連結機構14bを介して上矯正ローラユニット8b
に連動する。
【0062】以上のように、本実施形態においても、上
矯正ローラユニット8a,8bに連動して駆動ユニット
3a,3bを移動することができ、第1の実施形態と同
様な効果が得られる。
【0063】本実施形態の第3の実施形態を図12〜図
14により説明する。図12は本実施形態の形鋼ローラ
矯正機の上方より下方への矢視図である。図中、図2に
示す部材と同等の部材には同じ符号を付している。
【0064】図12において、本実施形態における形鋼
ローラ矯正機は、第1の実施形態の形鋼ローラ矯正機に
おける上ローラユニット移動用モータ25a,25b、
駆動ユニット移動用モータ11a,11b、セルシン1
2a,12b,12c,12d、ローラシャフト4a,
4b,44a,44b及びナット24a,24b,54
a,54bの代わりに、2個の上矯正ローラユニット8
aをそれぞれ移動させる油圧シリンダ13a,83a
と、2個の上矯正ローラユニット8bをそれぞれ移動さ
せる油圧シリンダ13b,83bと、2個の駆動ユニッ
ト3aをそれぞれ移動させる油圧シリンダ13c,83
cと、2個の駆動ユニット3bをそれぞれ移動させる油
圧シリンダ13d,83dと、油圧シリンダ13a,8
3aのシリンダ位置をそれぞれ検出するシリンダ位置検
出装置32aと、油圧シリンダ13b,83bのシリン
ダ位置をそれぞれ検出するシリンダ位置検出装置32b
と、油圧シリンダ13c,83cのシリンダ位置をそれ
ぞれ検出するシリンダ位置検出装置32cと、油圧シリ
ンダ13d,83dのシリンダ位置をそれぞれ検出する
シリンダ位置検出装置32dと、制御装置27Ba,2
7Bb,27Bc,27Bdからの電気信号に応じて油
圧信号に変換するための油圧回路34a〜34dとを備
えており、油圧シリンダ13a,13b,83a,83
b及び油圧回路34a,34bは、矯正ローラ6a,6
bを移動しローラピッチを変更する第1移動手段を構成
し、油圧シリンダ13c,13d,83b,83d及び
油圧回路34c,34dは、駆動ユニット3a,3bの
ピッチを変更する第2移動手段を構成し、制御装置27
Ba,27Bb,27Bc,27Bd及び位置検出装置
32a,32b,32c,32dは、矯正ローラ6a,
6bの変更したローラピッチに対応した位置に駆動ユニ
ット3a,3bを移動させる連動手段を構成する。その
他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0065】次に、本実施形態の動作について、図13
及び図14を用いて説明する。
【0066】図13は制御装置27Ba,27Bbの制
御機能を示す制御ブロック図であり、図14は制御装置
27Bc,27Bdの制御機能を示す制御ブロック図で
ある。
【0067】まず、図13の制御装置27Baにおい
て、作業者が目標ローラピッチP0を制御装置27Ba
に入力すると、ピッチ偏差ΔPR演算部122におい
て、シリンダ位置検出装置32aからの信号によりロー
ラピッチPR演算部121で演算したローラピッチPRと
目標ローラピッチP0との差ΔPR、すなわち上矯正ロー
ラユニット8aの移動量ΔPRを演算し、シリンダ駆動
量演算部123において、ピッチ偏差ΔPR演算部12
2で演算した移動量ΔPRが得られるように油圧シリン
ダ13a,83aの駆動量を演算し、その駆動量に応じ
た駆動電流値Iを求めて油圧回路34aに出力する。
【0068】そして、油圧シリンダ13a,83aが駆
動することによって、2個の上矯正ローラユニット8a
がそれぞれ移動して、矯正ローラ6aのローラピッチを
変更する。
【0069】一方、図14の制御装置27Bcでは、ピ
ッチ偏差ΔPD演算部125において、シリンダ位置検
出装置32aからの信号により駆動ピッチPD演算部1
24で演算した駆動ピッチPDと目標ローラピッチP0と
の差ΔPD、すなわち駆動ユニット3aの移動量ΔPDを
演算する。またPR・PD偏差ΔPRD演算部126におい
て、制御装置27aのローラピッチPR演算部121で
演算したローラピッチPRが入力され、そのローラピッ
チPRと駆動ピッチPD演算部124で演算した駆動ピッ
チPDとの差ΔPRDを演算する。そして、シリンダ駆動
量演算部127において、ピッチ偏差ΔPD演算部12
5で演算された移動量ΔPDが得られるように油圧シリ
ンダ13cの駆動量を演算しその駆動量に応じた駆動電
流値Iを求め、また負荷差等により上矯正ローラユニッ
ト8a及び駆動ユニット3aそれぞれの移動量に差が生
じても、駆動ユニット3aを上矯正ローラユニット8a
に連動させるために、PR・PD偏差ΔPRD演算部126
で演算したローラピッチPRと駆動ピッチPDとの差ΔP
RDに応じた駆動電流値ΔIも求めて、駆動電流値Iに加
算し、油圧回路34cに出力する。
【0070】そして、油圧シリンダ13c,83cが駆
動して、駆動ユニット3aは上矯正ローラユニット8a
に連動する。
【0071】また、搬入側の上矯正ローラユニット8b
及び駆動ユニット3bに関しても、上記の搬出側の場合
と同様に、制御装置27Bb及び制御装置27Bdによ
り制御されて、駆動ユニット3bは上矯正ローラユニッ
ト8bに連動する。
【0072】以上のように、本実施形態においても、上
矯正ローラユニット8a,8bに連動して駆動ユニット
3a,3bを移動することができ、第1の実施形態と同
様な効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、大きなローラピッチ調
整能力を必要とする両支持式直接駆動方式の形鋼ローラ
矯正機において、矯正材の噛込み速度や矯正速度の制限
を設けず、また自在継手の大径化を図らずに、高品質の
矯正材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における形鋼ローラ矯
正機の矯正材搬出側より搬入側への矢視図である。
【図2】形鋼ローラ矯正機の上方より下方への矢視図で
ある。
【図3】駆動ユニット移動用装置の駆動側より作業側へ
の矢視図である。
【図4】制御装置の制御機能を示す制御ブロック図であ
る。
【図5】制御装置の制御機能を示す制御ブロック図であ
る。
【図6】形鋼ローラ矯正機の最小ローラピッチ時におけ
る上方より下方への矢視図である。
【図7】形鋼ローラ矯正機の最小ローラピッチ時におけ
る作業側より駆動側への矢視図である。
【図8】形鋼ローラ矯正機の最大ローラピッチ時におけ
る上方より下方への矢視図である。
【図9】形鋼ローラ矯正機の最大ローラピッチ時におけ
る作業側より駆動側への矢視図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における形鋼ローラ
矯正機の上方より下方への矢視図である。
【図11】制御装置の制御機能を示す制御ブロック図で
ある。
【図12】本発明の第3の実施形態における形鋼ローラ
矯正機の上方より下方への矢視図である。
【図13】制御装置の制御機能を示す制御ブロック図で
ある。
【図14】制御装置の制御機能を示す制御ブロック図で
ある。
【図15】従来技術における両支持式直接駆動方式の形
鋼ローラ矯正機の矯正材搬出側より搬入側への矢視図で
ある。
【図16】両支持式直接駆動方式の形鋼ローラ矯正機の
最小ローラピッチ時における上方より下方への矢視図で
ある。
【図17】両支持式直接駆動方式の形鋼ローラ矯正機の
最大ローラピッチ時における上方より下方への矢視図で
ある。
【図18】片支持式ギア駆動方式の形鋼ローラ矯正機の
作業側より駆動側への矢視図である。
【図19】図18のI−I方向の断面図である。
【符号の説明】
1 駆動ユニット移動用装置 2,2a,2b 駆動モータ 3a,3b 駆動ユニット 4a,4b スクリューシャフト 5a,5b 自在継手 6,6a,6b 上矯正ローラ 7a,7b 軸受箱 8,8a,8b 上矯正ローラユニット 9 メインフレーム 10 矯正材 11a,11b 駆動ユニット移動用モータ 12a,12b,12c,12d セルシン 13a,13b,13c,13d 油圧シリンダ 14a,14b 連結機構 15 ギア 16,16a,16b ローラシャフト 17 ギアボックス 18 プラットフォーム 19 バルブスタンド 20 配管 22a,22b 減速機 23 駆動ユニット移動用フレーム 24a,24b ナット 25a,25b 上矯正ローラ移動用モータ 27a〜27d,27Aa〜27Ad,27Ba〜27
Bd 制御装置 32a,32b,32c,32d シリンダ位置検出装
置 34a,34b,34c,34d 油圧回路 40a,40b スクリューシャフト 44a,44b スクリューシャフト 54a,54b ナット 60,60a,60b 下矯正ローラ 64a,64b,65a,65b ギア 66a,66b シャフト 70a,70b 軸受箱 74a,74b,75a,75b ギア 80,80a,80b 下矯正ローラユニット 83a,83b,83c,83d 油圧シリンダ 90 メインフレーム 101 ローラピッチ演算部 102 ピッチ偏差演算部 103 モータ出力演算部 104 駆動ピッチ演算部 105 ピッチ偏差演算部 106 PR・PD偏差演算部 107 モータ出力演算部 111 ローラピッチ演算部 112 ピッチ偏差演算部 113 モータ出力演算部 120a,120b セルシン 121 ローラピッチ演算部 122 ピッチ偏差演算部 123 シリンダ駆動量演算部 124 駆動ピッチ演算部 125 ピッチ偏差演算部 126 PR・PD偏差演算部 127 シリンダ駆動量演算部 150 ギア 160,160a,160b ローラシャフト 170 ギアボックス 200,200a,200b 駆動モータ 220,220a,220b 減速機 240a,240b ナット 250a,250b 下矯正ローラ移動用モータ 270a,270b,270Aa,270Ab 制御装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 良治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 藤井 幸生 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小松原 実 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 冨田 省吾 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡辺 誠 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の矯正ローラと、これらの矯正ロー
    ラの駆動側に独立して配置され、前記複数の矯正ローラ
    を駆動する複数の駆動モータを含む複数の駆動ユニット
    と、前記複数の駆動モータと前記複数の矯正ローラとを
    接続する複数の自在継手と、前記複数の矯正ローラを移
    動しローラピッチを変更する第1移動手段とを備えた形
    鋼ローラ矯正機において、 前記複数の駆動ユニットを矯正材の進行方向に平行な方
    向に動かし、それら駆動ユニットのピッチを変更する第
    2移動手段を備えることを特徴とする可変ピッチ式駆動
    ユニットを有する形鋼ローラ矯正機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変ピッチ式駆動ユニッ
    トを有する形鋼ローラ矯正機において、前記第1移動手
    段を動かして前記複数の矯正ローラのローラピッチを変
    更したとき、前記第1移動手段に連動して前記第2移動
    手段を動かし、前記矯正ローラの変更したローラピッチ
    に対応した位置に前記複数の駆動ユニットを移動させる
    連動手段を更に備えることを特徴とする可変ピッチ式駆
    動ユニットを有する形鋼ローラ矯正機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の可変ピッチ式駆動ユニッ
    トを有する形鋼ローラ矯正機において、前記ローラピッ
    チに対応した位置は、前記自在継手と前記矯正ローラの
    ローラシャフトとのなす角度が規定値以内となる位置で
    あることを特徴とする可変ピッチ式駆動ユニットを有す
    る形鋼ローラ矯正機。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の可変ピッチ式駆動ユニッ
    トを有する形鋼ローラ矯正機において、前記連動手段
    は、前記第2移動手段を前記第1移動手段に電子制御で
    連動させる電子制御装置であることを特徴とする可変ピ
    ッチ式駆動ユニットを有する形鋼ローラ矯正機。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の可変ピッチ式駆動ユニッ
    トを有する形鋼ローラ矯正機において、前記連動手段
    は、前記第2移動手段を前記第1移動手段に機械的に連
    動させる機械的な連結機構であることを特徴とする可変
    ピッチ式駆動ユニットを有する形鋼ローラ矯正機。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の可変ピッチ式駆動
    ユニットを有する形鋼ローラ矯正機において、前記第1
    及び第2移動手段は、スクリューナット方式の移動機構
    であることを特徴とする可変ピッチ式駆動ユニットを有
    する形鋼ローラ矯正機。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の可変ピッチ式駆動
    ユニットを有する形鋼ローラ矯正機において、前記第1
    及び第2移動手段は、油圧シリンダ方式の移動機構であ
    ることを特徴とする可変ピッチ式駆動ユニットを有する
    形鋼ローラ矯正機。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の可変ピッチ式駆動ユニッ
    トを有する形鋼ローラ矯正機において、前記矯正ローラ
    上部に、前記形鋼ローラ矯正機で用いる圧油及びクーラ
    ントを供給する装置を備えることを特徴とする可変ピッ
    チ式駆動ユニットを有する形鋼ローラ矯正機。
  9. 【請求項9】 上下方向に千鳥状に配置した複数の上下
    矯正ローラと、前記複数の上下矯正ローラのうち複数の
    上矯正ローラの駆動側に独立して配置され、前記複数の
    上矯正ローラを駆動する複数の駆動モータを含む複数の
    駆動ユニットと、前記複数の駆動モータと前記複数の上
    矯正ローラとを接続する複数の自在継手と、前記複数の
    矯正ローラを移動しローラピッチを変更する第1移動手
    段とを備えた形鋼ローラ矯正機において、 前記複数の駆動ユニットを矯正材の進行方向に平行な方
    向に動かし、それら駆動ユニットの配列ピッチを変更す
    る第2移動手段を備えることを特徴とする可変ピッチ式
    駆動ユニットを有する形鋼ローラ矯正機。
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