JP3394968B2 - H形鋼用ローラ矯正装置 - Google Patents
H形鋼用ローラ矯正装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、H形鋼の反りをその
長手方向に沿って配置したローラ群を通過させることに
よって矯正する矯正装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】H形鋼の反りを矯正する装置としては、
従来から一般的に使用されてきた片持式ローラ矯正機に
おける諸問題の解決を図った例えば特公昭56-40645号公
報に開示のような装置が知られている。 【0003】ところで、近年では例えば外法一定のH形
鋼のように多品種少量生産が要請される傾向にあり、矯
正すべきH形鋼もその種類が極めて多くなっている。そ
して、かかる矯正作業において上記公報に開示のような
装置を適用するに当たっては矯正すべきH形鋼のサイズ
が変更される度にそれに適合するローラに交換する必要
があって、そのために多大の労力と時間を必要とする不
利があった。とくに、効率的な矯正を行うためにウエブ
圧接ローラの交換に加えフラジ端圧接ローラやフランジ
外面拘束ローラの取替えを行う場合には交換作業の負荷
が極めて大きくなり、この点に関する改善が求められて
いた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、矯
正すべきH形鋼のサイズに変更があっても迅速に対応で
き、しかもローラの交換の必要がある場合にはそれを簡
便かつ迅速に実行し得る新規な矯正装置を提案するとこ
ろにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、H形鋼のフ
ランジを左右両側から押さえ込むローラ開度の調整可能
な一対のフランジ拘束ローラと、H形鋼のウエブをその
表裏の少なくとも一方にて圧接するローラ開度の調整可
能な左右一対のウエブ圧接ローラと、H形鋼のフランジ
の各先端部分を幅寸法の変動にかかわらず圧接可能なフ
ランジ先端圧接ローラとを組み合わせたローラユニット
を備え、上記ローラユニットを、H形鋼の長手方向に沿
いそのウエブの表裏で互い違いとなる配列にして移動フ
レーム内に配設し、この移動フレームを装置の本体を構
成する架台に組み込んでなり、移動フレームは上記各ロ
ーラユニットをH形鋼の長手方向と直交する向きに移動
させたのち固定するとともにこの状態を保持したままH
形鋼の長手方向に沿って移動可能な移動機構を有するこ
とを特徴とするH形鋼用ローラ矯正装置である。 【0006】 【作用】この発明は、外法一定のH形鋼を含め、種々の
サイズになるH形鋼の矯正に対応させることができるよ
う各ローラにローラ開度の変更機能をもたせ、フランジ
拘束ローラ、ウエブ圧接ローラおよびフランジ先端圧接
ローラの組合せを一単位にして移動フレーム内に配置し
たものであって、このような構成によれば、サイズの異
なるH形鋼を矯正する場合でもローラの組替えを行う必
要はなく、ある程度の範囲において容易に対応できる。
またローラの組替えを必要とする場合においてはユニッ
ト毎にそっくり取り替えればよいのでローラの取替えに
要する労力や時間を必要最小限にとどめることができ
る。さらにローラユニットの取替えに際しては移動フレ
ームを移動させるだけでよく、また上部に位置するロー
ラユニットについてはその組み込み時に移動フレームで
押圧するだけで所定の位置に配置することが可能なので
一般の工場に備え付けられている天井クレーンを利用し
て組替え作業を行うことができ特別な組替え装置やシフ
ト装置を必要としない。しかもローラユニットの駆動軸
と駆動部との接続もローラユニットのシフトのみで極め
て容易に行い得る。 【0007】 【実施例】以下図面に基づいてこの発明を詳細に説明す
る。図1, 2はこの発明に従うローラ矯正装置の一例を
模式的に示したものであって、図における1は矯正すべ
きH形鋼、2はH形鋼1のフランジ1aを左右両側から
押さえ込むフランジ拘束ローラであって、このフランジ
拘束ローラ2はローラ開度Wが調整できるようになって
いる。また、3はH形鋼1のウエブ1bをその表裏の少
なくとも一方にて圧接するウエブ圧接ローラであって、
このウエブ圧接ローラ3もローラ開度W1 が変更できる
ようになっている。4はH形鋼1のフランジ1aの各先
端部を圧接するフランジ先端圧接ローラであって、この
フランジ先端圧接ローラ4もフランジ拘束ローラ2およ
びウエブ圧接ローラ3と同様にローラ開度W2 が変更で
きるようになっている。また、このフランジ先端圧接ロ
ーラ4はその詳細は後で説明するが、これを回転可能に
保持するスライドフレームを上下に移動させることにっ
て圧下力を調整(H形鋼のフランジの幅寸法が変更して
も対応できるようにするための機能)する。5(5a〜
5c)は移動フレームであって、この移動フレーム5は
上記の各ローラの組合せからなるローラユニットU1 〜
U9 を、H形鋼1の長手方向と直交する向きに移動させ
所定の位置で固定するとともにこの状態を維持したまま
H形鋼の長手方向に沿って移動可能な機能を有し、装置
の本体を構成する架台F1 〜F4 (固定式で一体構造)
および移動架台F5 に組み込まれる。 【0008】この発明に従う装置は、H形鋼用ローラ矯
正装置を上記フランジ拘束ローラ2とウエブ圧接ローラ
3およびフランジ先端圧接ローラ4とを組合せ、これら
を一単位としてローラユニットU1 〜U9 をそれぞれ構
成し、H形鋼1の長手方向に沿いこのローラユニットU
1 〜U9 をウエブ1bの表裏で互い違いとなる配列にし
て移動フレーム5に組み込んだ構造になっている。 【0009】とくに移動フレーム5a(このフレームは
H形鋼の長手方向に沿ってのみ移動せさることができ、
以下このフレームを単に駆動側移動フレームという。)
にはモータ等の駆動源6とこの駆動源6につながる減速
機7とこの減速機7につながる継手8が配置され、この
継手8はウエブ圧接ローラ3を回転可能に保持する主軸
9aに接続される。 【0010】また、10は上部の架台F1 に設置したシフ
ト装置であって、このシフト装置10を作動させることに
よって移動架台F5 を架台摺動面Mに沿い図1の紙面に
向かって左右に移動させることができるようになってい
る。移動架台F5 に装架された移動フレーム5b(以下
このフレームを単に操作側移動フレームという。)は、
移動架台F5 の移動に合わせて動くようになっていて、
架台の上方より搬入したローラユニットU2 , U4 , U
6 , U8 (以下これらを単に上ローラユニットUu と記
す) をこの操作側移動フレーム5bによって押圧し駆動
側移動フレーム5aに向けて移動させ、図中二点鎖線で
示すごとく所定の位置に到達した時点でクランプシリン
ダS1 によって上ローラユニットUu を挟持して固定す
る。11は移動フレーム5cに設けた昇降装置であって、
この昇降装置11はローラユニットU1 , U3 , U5 , U
7 ,U9 ( 以下これらを単に下ローラユニットUL と記
す) を載置するシフト装置12に接続される。そして昇降
装置11によってシフト装置12を下ローラユニットUL と
ともに上下に移動させることにより下ローラユニットU
L の上下のレベルを調整する。シフト装置12において、
シフトシリンダ12aを作動させ該ローラユニットUL を
駆動側移動フレーム5aに向けて移動させ、所定の位置
に到達した時点でクランプシリンダS2 にて挟持して固
定する。移動架台F5 の前後面には上ローラユニット相
互の間隔や配置位置を変更するシフト装置13aが、ま
た、架台F2 ,F3 そのそれぞれの前後面には各下ロー
ラユニット相互の間隔や配置位置を変更するシフト装置
13bが配置される。ローラユニット相互の間隔であるい
わゆるローラピッチの変更は、たとえば移動フレームを
貫通するスクリューシャフトと各移動フレーム内に配置
されこのスクリューシャフトに係合するナットからなる
移動機構等、公知のものが適用でき、このような移動機
構を使用する場合にはねじの切り方やピッチをそれぞれ
で変えておくことによりスクリューシャフトの回転駆動
のみでローラピッチを迅速に変更できる。 【0011】ここに、上掲図1はローラユニットU1 ,
U2 の断面を代表にして示してあるが、U2 〜U9 はロ
ーラの駆動機構を除いてはすべて同一の構造になってい
るので、以下ローラユニットU1 を例にとって説明す
る。 【0012】ローラ開度調整用スリーブK (スリーブK
と主軸9bとの間にはそれぞれ主軸9bの軸方向に沿う
キーが配置してあり、スリーブKは主軸9bの回転に併
せて回転するが主軸9bの軸方向に沿って移動させるこ
とができる) を備えた主軸9bは軸受け14、15を介して
チョック16、17に支持されている。駆動側のチョック16
はユニットフレーム18に固定され、操作側のチョック17
はユニットフレーム18内で摺動可能に組み込まれていて
シフト装置19によってスリーブKを主軸9bの軸方向に
沿って移動させることによりウエブ圧接ローラ3のロー
ル開度W1 を変更する。また、20は主軸9bのスラスト
軸受けであり、この軸受け20もユニットフレーム18内に
組み込まれている。 【0013】フランジ拘束ローラ2とフランジ先端圧接
ローラ4はそれぞれチョック16、17に取付られるが、こ
のうちフランジ先端圧接ローラ4はチョック16、17にお
いて上下に移動可能なスライドフレーム21に回転可能に
支持されていて、液圧シリンダ22によってH形鋼1のフ
ランジ1aの先端を所定の力で押圧する。フランジ拘束
ローラ2についてはチョック16、17に取り付けたガイド
フレーム23において摺動可能なスライドブロック24に連
結してあり、圧下装置25によってフランジ拘束ローラ2
をフランジ1aの外側から押しつけることによってその
倒れ込みを防止する。 【0014】フランジ拘束ローラ2、ウエブ圧接ローラ
3、フランジ先端圧接ローラ4を保持する主軸9bおよ
びスリーブKの配置状況のみを取り出して図3に、ま
た、装置の外観を図4に図解して示す。なお、上掲図
1,2においてはローラユニットUu ,UL は架台F1
を開放してその上方から出し入れする例を示したが、こ
の発明は架台F1 の上方からの出し入れのみに限定され
るものではなく、装置の取り合いや架台の構造を考慮し
て種々の態様が考えられる。 【0015】 【発明の効果】この発明によれば、単一のローラユニッ
ト内でH形鋼の各部分をほぼ同時に圧下することができ
るし、ユニット内のローラの開度や位置調整を単独で行
うことができるので近年需要の多い外法一定H形鋼を対
象とする場合でも容易に対応でき、作業効率を大幅に改
善できる。またウエブ圧接ローラを保持する主軸は両端
支持になるから、H形鋼の矯正時におけるローラの負荷
耐力を高いレベルで保持できる。さらに、この発明によ
れば取替えのための特別な装置や処置を必要とせずにロ
ーラユニットをラインから取り出すことが、それも各ロ
ーラユニットをそれぞれ個別に取り出すことができるの
でローラの交換を簡便にしかも迅速に行い得る。
長手方向に沿って配置したローラ群を通過させることに
よって矯正する矯正装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】H形鋼の反りを矯正する装置としては、
従来から一般的に使用されてきた片持式ローラ矯正機に
おける諸問題の解決を図った例えば特公昭56-40645号公
報に開示のような装置が知られている。 【0003】ところで、近年では例えば外法一定のH形
鋼のように多品種少量生産が要請される傾向にあり、矯
正すべきH形鋼もその種類が極めて多くなっている。そ
して、かかる矯正作業において上記公報に開示のような
装置を適用するに当たっては矯正すべきH形鋼のサイズ
が変更される度にそれに適合するローラに交換する必要
があって、そのために多大の労力と時間を必要とする不
利があった。とくに、効率的な矯正を行うためにウエブ
圧接ローラの交換に加えフラジ端圧接ローラやフランジ
外面拘束ローラの取替えを行う場合には交換作業の負荷
が極めて大きくなり、この点に関する改善が求められて
いた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、矯
正すべきH形鋼のサイズに変更があっても迅速に対応で
き、しかもローラの交換の必要がある場合にはそれを簡
便かつ迅速に実行し得る新規な矯正装置を提案するとこ
ろにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、H形鋼のフ
ランジを左右両側から押さえ込むローラ開度の調整可能
な一対のフランジ拘束ローラと、H形鋼のウエブをその
表裏の少なくとも一方にて圧接するローラ開度の調整可
能な左右一対のウエブ圧接ローラと、H形鋼のフランジ
の各先端部分を幅寸法の変動にかかわらず圧接可能なフ
ランジ先端圧接ローラとを組み合わせたローラユニット
を備え、上記ローラユニットを、H形鋼の長手方向に沿
いそのウエブの表裏で互い違いとなる配列にして移動フ
レーム内に配設し、この移動フレームを装置の本体を構
成する架台に組み込んでなり、移動フレームは上記各ロ
ーラユニットをH形鋼の長手方向と直交する向きに移動
させたのち固定するとともにこの状態を保持したままH
形鋼の長手方向に沿って移動可能な移動機構を有するこ
とを特徴とするH形鋼用ローラ矯正装置である。 【0006】 【作用】この発明は、外法一定のH形鋼を含め、種々の
サイズになるH形鋼の矯正に対応させることができるよ
う各ローラにローラ開度の変更機能をもたせ、フランジ
拘束ローラ、ウエブ圧接ローラおよびフランジ先端圧接
ローラの組合せを一単位にして移動フレーム内に配置し
たものであって、このような構成によれば、サイズの異
なるH形鋼を矯正する場合でもローラの組替えを行う必
要はなく、ある程度の範囲において容易に対応できる。
またローラの組替えを必要とする場合においてはユニッ
ト毎にそっくり取り替えればよいのでローラの取替えに
要する労力や時間を必要最小限にとどめることができ
る。さらにローラユニットの取替えに際しては移動フレ
ームを移動させるだけでよく、また上部に位置するロー
ラユニットについてはその組み込み時に移動フレームで
押圧するだけで所定の位置に配置することが可能なので
一般の工場に備え付けられている天井クレーンを利用し
て組替え作業を行うことができ特別な組替え装置やシフ
ト装置を必要としない。しかもローラユニットの駆動軸
と駆動部との接続もローラユニットのシフトのみで極め
て容易に行い得る。 【0007】 【実施例】以下図面に基づいてこの発明を詳細に説明す
る。図1, 2はこの発明に従うローラ矯正装置の一例を
模式的に示したものであって、図における1は矯正すべ
きH形鋼、2はH形鋼1のフランジ1aを左右両側から
押さえ込むフランジ拘束ローラであって、このフランジ
拘束ローラ2はローラ開度Wが調整できるようになって
いる。また、3はH形鋼1のウエブ1bをその表裏の少
なくとも一方にて圧接するウエブ圧接ローラであって、
このウエブ圧接ローラ3もローラ開度W1 が変更できる
ようになっている。4はH形鋼1のフランジ1aの各先
端部を圧接するフランジ先端圧接ローラであって、この
フランジ先端圧接ローラ4もフランジ拘束ローラ2およ
びウエブ圧接ローラ3と同様にローラ開度W2 が変更で
きるようになっている。また、このフランジ先端圧接ロ
ーラ4はその詳細は後で説明するが、これを回転可能に
保持するスライドフレームを上下に移動させることにっ
て圧下力を調整(H形鋼のフランジの幅寸法が変更して
も対応できるようにするための機能)する。5(5a〜
5c)は移動フレームであって、この移動フレーム5は
上記の各ローラの組合せからなるローラユニットU1 〜
U9 を、H形鋼1の長手方向と直交する向きに移動させ
所定の位置で固定するとともにこの状態を維持したまま
H形鋼の長手方向に沿って移動可能な機能を有し、装置
の本体を構成する架台F1 〜F4 (固定式で一体構造)
および移動架台F5 に組み込まれる。 【0008】この発明に従う装置は、H形鋼用ローラ矯
正装置を上記フランジ拘束ローラ2とウエブ圧接ローラ
3およびフランジ先端圧接ローラ4とを組合せ、これら
を一単位としてローラユニットU1 〜U9 をそれぞれ構
成し、H形鋼1の長手方向に沿いこのローラユニットU
1 〜U9 をウエブ1bの表裏で互い違いとなる配列にし
て移動フレーム5に組み込んだ構造になっている。 【0009】とくに移動フレーム5a(このフレームは
H形鋼の長手方向に沿ってのみ移動せさることができ、
以下このフレームを単に駆動側移動フレームという。)
にはモータ等の駆動源6とこの駆動源6につながる減速
機7とこの減速機7につながる継手8が配置され、この
継手8はウエブ圧接ローラ3を回転可能に保持する主軸
9aに接続される。 【0010】また、10は上部の架台F1 に設置したシフ
ト装置であって、このシフト装置10を作動させることに
よって移動架台F5 を架台摺動面Mに沿い図1の紙面に
向かって左右に移動させることができるようになってい
る。移動架台F5 に装架された移動フレーム5b(以下
このフレームを単に操作側移動フレームという。)は、
移動架台F5 の移動に合わせて動くようになっていて、
架台の上方より搬入したローラユニットU2 , U4 , U
6 , U8 (以下これらを単に上ローラユニットUu と記
す) をこの操作側移動フレーム5bによって押圧し駆動
側移動フレーム5aに向けて移動させ、図中二点鎖線で
示すごとく所定の位置に到達した時点でクランプシリン
ダS1 によって上ローラユニットUu を挟持して固定す
る。11は移動フレーム5cに設けた昇降装置であって、
この昇降装置11はローラユニットU1 , U3 , U5 , U
7 ,U9 ( 以下これらを単に下ローラユニットUL と記
す) を載置するシフト装置12に接続される。そして昇降
装置11によってシフト装置12を下ローラユニットUL と
ともに上下に移動させることにより下ローラユニットU
L の上下のレベルを調整する。シフト装置12において、
シフトシリンダ12aを作動させ該ローラユニットUL を
駆動側移動フレーム5aに向けて移動させ、所定の位置
に到達した時点でクランプシリンダS2 にて挟持して固
定する。移動架台F5 の前後面には上ローラユニット相
互の間隔や配置位置を変更するシフト装置13aが、ま
た、架台F2 ,F3 そのそれぞれの前後面には各下ロー
ラユニット相互の間隔や配置位置を変更するシフト装置
13bが配置される。ローラユニット相互の間隔であるい
わゆるローラピッチの変更は、たとえば移動フレームを
貫通するスクリューシャフトと各移動フレーム内に配置
されこのスクリューシャフトに係合するナットからなる
移動機構等、公知のものが適用でき、このような移動機
構を使用する場合にはねじの切り方やピッチをそれぞれ
で変えておくことによりスクリューシャフトの回転駆動
のみでローラピッチを迅速に変更できる。 【0011】ここに、上掲図1はローラユニットU1 ,
U2 の断面を代表にして示してあるが、U2 〜U9 はロ
ーラの駆動機構を除いてはすべて同一の構造になってい
るので、以下ローラユニットU1 を例にとって説明す
る。 【0012】ローラ開度調整用スリーブK (スリーブK
と主軸9bとの間にはそれぞれ主軸9bの軸方向に沿う
キーが配置してあり、スリーブKは主軸9bの回転に併
せて回転するが主軸9bの軸方向に沿って移動させるこ
とができる) を備えた主軸9bは軸受け14、15を介して
チョック16、17に支持されている。駆動側のチョック16
はユニットフレーム18に固定され、操作側のチョック17
はユニットフレーム18内で摺動可能に組み込まれていて
シフト装置19によってスリーブKを主軸9bの軸方向に
沿って移動させることによりウエブ圧接ローラ3のロー
ル開度W1 を変更する。また、20は主軸9bのスラスト
軸受けであり、この軸受け20もユニットフレーム18内に
組み込まれている。 【0013】フランジ拘束ローラ2とフランジ先端圧接
ローラ4はそれぞれチョック16、17に取付られるが、こ
のうちフランジ先端圧接ローラ4はチョック16、17にお
いて上下に移動可能なスライドフレーム21に回転可能に
支持されていて、液圧シリンダ22によってH形鋼1のフ
ランジ1aの先端を所定の力で押圧する。フランジ拘束
ローラ2についてはチョック16、17に取り付けたガイド
フレーム23において摺動可能なスライドブロック24に連
結してあり、圧下装置25によってフランジ拘束ローラ2
をフランジ1aの外側から押しつけることによってその
倒れ込みを防止する。 【0014】フランジ拘束ローラ2、ウエブ圧接ローラ
3、フランジ先端圧接ローラ4を保持する主軸9bおよ
びスリーブKの配置状況のみを取り出して図3に、ま
た、装置の外観を図4に図解して示す。なお、上掲図
1,2においてはローラユニットUu ,UL は架台F1
を開放してその上方から出し入れする例を示したが、こ
の発明は架台F1 の上方からの出し入れのみに限定され
るものではなく、装置の取り合いや架台の構造を考慮し
て種々の態様が考えられる。 【0015】 【発明の効果】この発明によれば、単一のローラユニッ
ト内でH形鋼の各部分をほぼ同時に圧下することができ
るし、ユニット内のローラの開度や位置調整を単独で行
うことができるので近年需要の多い外法一定H形鋼を対
象とする場合でも容易に対応でき、作業効率を大幅に改
善できる。またウエブ圧接ローラを保持する主軸は両端
支持になるから、H形鋼の矯正時におけるローラの負荷
耐力を高いレベルで保持できる。さらに、この発明によ
れば取替えのための特別な装置や処置を必要とせずにロ
ーラユニットをラインから取り出すことが、それも各ロ
ーラユニットをそれぞれ個別に取り出すことができるの
でローラの交換を簡便にしかも迅速に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う装置の構成を示した図である。
【図2】この発明に従う装置の構成を示した図である。
【図3】この発明に従う装置の要部を示した図である。
【図4】この発明に従う装置の外観を示した図である。
【符号の説明】
1 H形鋼
1a フランジ
1b ウエブ
2 フランジ拘束ローラ
3 ウエブ圧接ローラ
4 フランジ先端圧接ローラ
5a 移動フレーム
5b 移動フレーム
5c 移動フレーム
6 駆動源
7 減速機
8 継手
9a 主軸
9b 主軸
10 シフト装置
11 昇降装置
12 シフト装置
13a シフト装置
13bシフト装置
14 軸受
15 軸受
16 チョック
17 チョック
18 ユニットフレーム
19 シフト装置
20 スラスト軸受
21 スライドフレーム
22 液圧シリンダ
23 ガイドフレーム
24 スライドブロック
25 圧下装置
K スリーブ
U1 〜U9 ローラユニット
F1 〜F4 架台
F5 移動架台
S1 クランプシリンダ
S2 クランプシリンダ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 芳村 嘉夫
岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な
し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内
(72)発明者 永尾 勝
大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28
号 日立造船株式会社内
(72)発明者 木村 正男
大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28
号 日立造船株式会社内
(56)参考文献 特開 平4−288930(JP,A)
特開 平5−123752(JP,A)
実開 昭56−100221(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B21D 3/05
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 H形鋼のフランジを左右両側から押さえ
込むローラ開度の調整可能な一対のフランジ拘束ローラ
と、H形鋼のウエブをその表裏の少なくとも一方にて圧
接するローラ開度の調整可能な左右一対のウエブ圧接ロ
ーラと、H形鋼のフランジの各先端部分を幅寸法の変動
にかかわらず圧接可能なフランジ先端圧接ローラとを組
み合わせたローラユニットを備え、 上記ローラユニットを、H形鋼の長手方向に沿いそのウ
エブの表裏で互い違いとなる配列にして移動フレーム内
に配設し、この移動フレームを装置の本体を構成する架
台に組み込んでなり、移動フレームは上記各ローラユニ
ットをH形鋼の長手方向と直交する向きに移動させたの
ち固定するとともにこの状態を保持したままH形鋼の長
手方向に沿って移動可能な移動機構を有することを特徴
とするH形鋼用ローラ矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07371493A JP3394968B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | H形鋼用ローラ矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07371493A JP3394968B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | H形鋼用ローラ矯正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06277758A JPH06277758A (ja) | 1994-10-04 |
JP3394968B2 true JP3394968B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=13526171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07371493A Expired - Fee Related JP3394968B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | H形鋼用ローラ矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3394968B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102688914B (zh) * | 2012-05-26 | 2014-04-23 | 无锡市大德科技有限公司 | 机械矫正机上的压辊装置 |
JP5900438B2 (ja) * | 2012-08-30 | 2016-04-06 | Jfeスチール株式会社 | H形鋼の曲がり矯正装置 |
CN110548779A (zh) * | 2019-07-18 | 2019-12-10 | 江西省富煌钢构有限公司 | 一种钢构腹板弧形校正装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP07371493A patent/JP3394968B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06277758A (ja) | 1994-10-04 |
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