JPH10257742A - モータ - Google Patents

モータ

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Publication number
JPH10257742A
JPH10257742A JP9059454A JP5945497A JPH10257742A JP H10257742 A JPH10257742 A JP H10257742A JP 9059454 A JP9059454 A JP 9059454A JP 5945497 A JP5945497 A JP 5945497A JP H10257742 A JPH10257742 A JP H10257742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetized
ring
coil
motor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9059454A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuzo Saito
勝三 斉藤
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP9059454A priority Critical patent/JPH10257742A/ja
Publication of JPH10257742A publication Critical patent/JPH10257742A/ja
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  • Brushless Motors (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ロータの回転位相を正確に検出する機能を有す
るモータを提供する。 【解決手段】配線基板上に回転自在に支持された円筒状
のロータヨークと、ロータヨークの内周面に固定された
リング状のマグネット26と、配線基板上のリング状の
マグネット26の内側に位置するように固定され鉄芯と
コイルとを有するステータとを備えるモータにおいて、
リング状のマグネット26が、その内周面の着磁極隣界
線が螺旋形、且つその外周面の着磁隣界線が、その端部
の一部がマグネットの回転軸と平行な直線形である螺旋
形となるように着磁されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオカメ
ラの姿勢制御等の、光学機器一般を駆動する原動機とし
て用いられるブラシレスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図10に示すように鉄芯10
2とコイル104とを有するステータ106と、ロータ
としてのマグネット108を備えるブラシレスモータな
どにおいては、コギングの発生を抑制するために、マグ
ネット108をその回転軸110に平行なパターンで着
磁する代わりに、回転軸110に対して螺旋状のパター
ンで着磁する所謂スキュー着磁が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す従来のモータにおいて、マグネット110にスキ
ュー着磁を行なった場合、図12に示すホール素子11
2の近辺において、磁界は3次元的に複雑な状態とな
り、ロータ108が回転したときのホール素子112の
出力信号も図13に示すように歪んだ波形となる。この
とき、ホール素子112の出力信号114がゼロとなる
各極隣界点の位相θ1と実際のマグネット108の隣界
点θ0との関係を正確に示すことは困難で、誤差が生ず
る。即ち、マグネット108の実際の回転位相とホール
素子112の信号位相に誤差が生ずることとなる。
【0004】図14に示すように、マグネットをスキュ
ー着磁し、ロータヨーク114の下部にマグネットを部
分的に露出させ、その外側にホール素子112を配置し
た場合も、ホール素子112の近辺において、θ0とθ1
との関係に最大Δの誤差が発生する。
【0005】図15に示すように非螺旋部を持つ螺旋着
磁の場合、ホール素子が非螺旋部の極隣界上にあると
き、螺旋部からの磁束(矢印で示す)の影響を受けてホ
ール素子112の信号波形が歪むこととなる。
【0006】こうしたθ0とθ1との誤差は、コイルのス
イッチングのタイミングに誤差を生じさせ、モータの連
続的なスイッチング回転に支障を来す場合がある。
【0007】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ロータの
回転位相を正確に検出する機能を有するモータを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために本発明に係わるモータは、配線基
板上に回転自在に支持された円筒状のロータヨークと、
該ロータヨークの内周面に固定されたリング状のマグネ
ットと、前記配線基板上の前記リング状のマグネットの
内側に位置するように固定され鉄芯とコイルとを有する
ステータとを備えるモータにおいて、前記リング状のマ
グネットが、その内周面の着磁極隣界線が螺旋形、且つ
その外周面の着磁隣界線が、その端部の一部が前記マグ
ネットの回転軸と平行な直線形である螺旋形になるよう
に着磁されていることを特徴としている。
【0009】また、この発明に係わるモータにおいて、
前記リング状のマグネットは、前記着磁隣界線が前記回
転軸と平行な直線形となっている部分が前記ロータヨー
クから露出するように、該ロータヨークに取り付けられ
ており、前記着磁隣界線が直線形となっている部分に対
向する様に、前記配線基板上に磁気検出素子が配置され
ていることを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わるモータにおいて、
前記磁気検出素子は、磁気的に前記マグネットの回転を
検出するホール素子であることを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わるモータにおいて、
前記配線基板とステータ間には、電気部品を取り付け可
能な空間が設けられていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、一実施形態のモータの構成を示す
側断面図である。
【0014】図1において、モータ10は、モータ10
の基台となる電気基板12と、この電気基板12に固定
された円筒状の軸受け部材14と、この軸受け部材14
に固定された磁性体からなるステータヨーク16と、こ
のステータヨーク16に取り付けられたコイル18と、
軸受け部材14内に配置され、モータ10の回転軸20
を回転自在に支持するベアリング22と、回転軸20に
固定された略円筒状のロータヨーク24と、ロータヨー
ク24の内周面に固定されたリング状のロータマグネッ
ト26と、電気基板12上に固定され、ロータマグネッ
ト26の回転位相を検出してコイル18のスイッチング
を制御するための信号を出力するホール素子28と、電
気基板12上に配置され、コイル18及びホール素子2
8等を外部の回路と接続するためのコネクタ30とを備
えている。回転軸20の下部には、Eリング32が装着
されており、回転軸20が上方に抜け出さないようにさ
れているとともに、上側のベアリング22の外輪には、
軸受け部材14に対してこの外輪部分を上方に付勢する
バネ34が当接しており、回転軸20の上下方向のガタ
を抑えるようになされている。また、ステータヨーク1
6とコイル18とからなるステータ36と電気基板12
との間には空間38が設けられており、例えば、ジャン
パー抵抗、チップ抵抗、コンデンサ等の電気部品40が
配置できるようになされている。この空間38は、電気
基板12の上方に0.7mm以上の高さで形成されてお
り、この空間38を利用して、必要に応じて上記の電気
部品40を電気基板12上にはんだ付けして配置するこ
とができる。また、ロータマグネット26の下端部26
aは、ロータヨーク24の下端部からL1だけ下方に突
出している。ホール素子28は、この下方に突出したマ
グネットの下端部26aの外周面に対向するように配置
されている。
【0015】図2は、本実施形態の特徴的な部分である
ロータマグネットの着磁パターンを示した図である。
【0016】図2において、ロータマグネット26の内
周面には、S極、N極の隣界線が螺旋状になるように、
所謂スキュー着磁がなされており、外周面には、S極、
N極の隣界線が、中央部では螺旋状であるが、その上下
の端部において、電気基板12に対して垂直となるよう
に直線状の着磁がなされている。図3は、ロータマグネ
ット26の着磁状態を、内周面と外周面を展開して示し
た図であり、図示したように、ロータマグネット26の
外周面の中央部は、内周面と全く同じように螺旋状に着
磁されており、上下端部は直線状に着磁されている。そ
して、この直線状に着磁されている部分の上下方向の長
さは、図1において、ロータマグネット26がロータヨ
ーク24から突出している長さL1と一致している。
【0017】このように、ロータマグネット26の外周
面がその上下において、S極、N極の隣界線が直線状と
なるように着磁されている効果について説明する。
【0018】例えば、ロータマグネット26の外周面が
内周面と同様に螺旋状に着磁されていたとすると、図1
2に示すように、ホール素子28の出力波形は既に述べ
たように歪み、ホール素子28の出力が0となる各極隣
界点の位相θ1と実際のロータマグネット26の隣界点
θ0との関係を正確に示すことは困難であり、図14に
示すように最大Δの誤差が生ずることとなる。これに対
し、本実施形態のように、ロータヨーク24から下方に
突出したマグネット26の部分を直線状に着磁すれば、
ホール素子28の出力波形は歪むことがなく、図3に示
すθ0とθ1の関係は、螺旋状着磁部の角度をα、螺旋状
着磁部の中心から直線状着磁部の上端までの距離をL2
とすると、 θ0=θ1+L2/tanα−L2/tanα=θ1 として、明確に表現することができる。
【0019】これにより、ホール素子28の検出角度と
ロータマグネット26の回転角度との間に誤差が無くな
り、ステータコイル18のスイッチングタイミングを正
確に制御することができることとなる。
【0020】次に、上記のように外周面に直線状の着磁
部を有するロータマグネットを着磁する方法について説
明する。
【0021】図4は、ロータマグネット26を着磁する
ときに、ロータマグネット26の内周側に配置される着
磁用コイル52を平面に展開して示した図である。
【0022】着磁用コイル52は、図4に示すように、
斜めの平行四辺形状に折り曲げられており、この着磁用
コイル52にAからBに向かって電流を流すと、コイル
に囲まれた空間には、紙面に垂直に手前に向かう磁束と
向こう側に向かう磁束とが発生する。この着磁用コイル
52を図5(a),(c)に示すように円柱状の鉄製の
ヨーク54の外周部に埋めこんで配置し、その外周に図
5(b)に示すようにマグネット26を設置し、さらに
着磁用コイル52に電流を流すことにより、マグネット
26に隣界線が螺旋状になった磁極が交互に形成され
る。
【0023】上記の図4に示す着磁用コイル52は、従
来からある通常のスキュー着磁を行なうのに用いられる
ものであるが、本実施形態では、図6及び図7に示すよ
うな着磁用コイル56を図4に示す着磁用コイル52に
組合わせることにより、螺旋状の着磁部の上下に直線状
の着磁部を形成する。
【0024】即ち、図6に示す着磁用コイル56は、斜
めにされていない長方形状に折り曲げられており、この
着磁用コイル56にaからbに向かって電流を流すこと
により、コイルに囲まれた空間には、図4の場合と同様
に、紙面に垂直に手前に向かう磁束と向こう側に向かう
磁束とが発生する。この着磁用コイル56を、図7に示
すようなリング状の鉄製のヨーク58の内周面に埋めこ
んで配置する。そして、マグネット26を着磁する場合
には、ヨーク54をマグネット26の内側に配置すると
ともに、ヨーク58をマグネット26の外側にマグネッ
ト26との重なり高さがL1となるように配置し、着磁
用コイル54,56に電流を流すことによりマグネット
26を着磁する。このとき、着磁用コイル52と56を
平面的に展開すると図9に示すようになり、これらのコ
イルが発生する磁束により、マグネット26の外周面に
は、螺旋状に着磁された部分と高さL1の直線状に着磁
された部分が形成されることとなる。
【0025】なお、図8においては、マグネット26の
下部に配置する着磁用コイル58しか示していないが、
着磁用コイル58と同様の構成の着磁用コイルをマグネ
ット26の上部にも配置することにより、図3に示すよ
うな上下に直線状の着磁部を有するマグネットを形成す
ることが可能である。
【0026】以上説明したように上記の実施形態によれ
ば、ロータマグネットの螺旋状の着磁部の端部に直線状
の着磁部を形成することにより、ホール素子によるロー
タマグネットの回転位相の検出を正確に行なうことがで
き、ステータコイルのスイッチングのタイミングを正確
に制御することができる。
【0027】なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能
である。
【0028】例えば、上記実施形態では、螺旋状の着磁
部の上下に直線状の着磁部を形成するように説明した
が、図10に示すように、螺旋状の着磁部の下部のみに
直線状の着磁部を形成するようにしてもよい。この場合
には、直線状の着磁部を形成する着磁用コイル58を、
図8に示すように、マグネット26の下部のみに配置し
て着磁を行なえばよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロータマグネットの螺旋状の着磁部の端部に直線状の着
磁部を形成することにより、ホール素子によるロータマ
グネットの回転位相の検出を正確に行なうことができ、
ステータコイルのスイッチングのタイミングを正確に制
御することができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のモータの構成を示す側断面図であ
る。
【図2】着磁されたマグネットを示す斜視図である。
【図3】マグネットを平面的に展開して、磁極の隣界線
を示した図である。
【図4】螺旋状に着磁するコイルを平面的に展開して示
した図である。
【図5】図4に示すコイルをヨーク上に配置した様子を
示す図である。
【図6】直線状に着磁するコイルを平面的に展開して示
した図である。
【図7】図6に示すコイルをヨーク上に配置した様子を
示す図である。
【図8】着磁用コイルとマグネットの位置関係を示す図
である。
【図9】螺旋状に着磁するコイルと直線状に着磁するコ
イルを組合わせた様子を示した図である。
【図10】磁石の着磁状態の他の例を示す図である。
【図11】従来のモータの構成を示した図である。
【図12】ロータマグネットとホール素子の位置関係を
示した図である。
【図13】ホール素子の出力波形が歪む様子を示した図
である。
【図14】ロータマグネットとホール素子の位置関係を
示した図である。
【図15】ロータマグネットとホール素子の位置関係を
示した図である。
【符号の説明】
10 モータ 12 電気基板 14 軸受け部材 16 ステータヨーク 18 ステータコイル 20 回転軸 22 ベアリング 24 ロータヨーク 26 ロータマグネット 28 ホール素子 30 コネクタ 32 Eリング 34 バネ 36 ステータ 38 空間 40 電気部品 52,56 着磁用コイル 54,58 ヨーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線基板上に回転自在に支持された円筒
    状のロータヨークと、該ロータヨークの内周面に固定さ
    れたリング状のマグネットと、前記配線基板上の前記リ
    ング状のマグネットの内側に位置するように固定され鉄
    芯とコイルとを有するステータとを備えるモータにおい
    て、 前記リング状のマグネットが、その内周面の着磁極隣界
    線が螺旋形、且つその外周面の着磁隣界線が、その端部
    の一部が前記マグネットの回転軸と平行な直線形である
    螺旋形になるように着磁されていることを特徴とするモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記リング状のマグネットは、前記着磁
    隣界線が前記回転軸と平行な直線形となっている部分が
    前記ロータヨークから露出するように、該ロータヨーク
    に取り付けられており、前記着磁隣界線が直線形となっ
    ている部分に対向する様に、前記配線基板上に磁気検出
    素子が配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    のモータ。
  3. 【請求項3】 前記磁気検出素子は、磁気的に前記マグ
    ネットの回転を検出するホール素子であることを特徴と
    する請求項2に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記配線基板とステータ間には、電気部
    品を取り付け可能な空間が設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のモータ。
JP9059454A 1997-03-13 1997-03-13 モータ Withdrawn JPH10257742A (ja)

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JP9059454A JPH10257742A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 モータ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008136352A (ja) * 2008-02-12 2008-06-12 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石形電動機の回転子及び永久磁石形電動機の回転子の製造方法及び永久磁石形電動機及び圧縮機及び冷凍サイクル
JP2016082669A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 日本電産株式会社 シーリングファン用モータ、およびシーリングファン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008136352A (ja) * 2008-02-12 2008-06-12 Mitsubishi Electric Corp 永久磁石形電動機の回転子及び永久磁石形電動機の回転子の製造方法及び永久磁石形電動機及び圧縮機及び冷凍サイクル
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Effective date: 20040601