JP4201999B2 - ディスクドライブ装置及びディスクドライブの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はディスクを入れ換えることができるリムーバブルディスクドライブ装置のチャッキングマグネットを用いたチャッキング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハードディスクドライブ装置には、ディスクをスピンドルモータのロータにクランパーを介してネジで強固に固定するチャッキング機構、即ちディスクの入れ換えできない脱着不能なチャッキング構造を採用したものが一般的である。
【0003】
近年に至り、携帯型情報機器の需要の高まり等からリムーバブルHDDも開発されてきた。例えば、チャッキング機構としてチャッキングマグネットを用いたリムーバブルHDDが開発された。このチャッキング機構は、スピンドルモータのロータの上面側に形成された軸部と上部円筒部との間にリング状の単極の永久磁石がチャッキングマグネットとして配置され接着剤等で固着されたものである。ディスクが装填された場合は、ディスクのセンタープレートの中央孔が軸部に位置し、この状態でディスクが下降されて、軸部がディスクのセンタプレートに嵌装される。そして、このチャッキング機構においては、リング状の単極の永久磁石であるチャッキングマグネット、センタープレート、ロータの軸部及び上部円筒部によって閉磁路が形成され、その磁気吸引力によってセンタープレートが上部円筒部に吸引され、ディスクが装着される。
【0004】
このように、上記のリムーバブルHDDにおいては、チャッキングマグネットである単極の永久磁石による磁気吸引力でディスクチャッキングを行っているのである。このため、チャッキング強度はディスクをスピンドルモータのロータにクランパーを介してネジで強固に固定するチャッキング機構による場合に比べて弱く、衝撃によってディスクが飛び跳ねたり、チャッキングが外れるということが起こりうる。そこで、チャッキング強度を高めるためには、より強力な単極の永久磁石をチャッキングマグネットに採用することが考えられるが、これは現実的ではない。より強力な単極の永久磁石をチャッキングマグネットに採用すると、ディスク交換の際にも大きな力が必要となって、手動或いは小型モータによるディスクの装着又は脱着が困難になるからである。また、漏洩磁束が多くなるという問題もある。
【0005】
そこで、特開平11−288540号公報に開示されたディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体を単極の永久磁石のチャッキングマグネットで固定するチャッキング機構の他に、可変磁気吸引力生成装置を設けることにより、衝撃によるディスクの飛び跳ねを生じないようにすること、及び、ディスクの装着又は脱着を容易にすることの2つの要求に応えたものが開示されている。しかしながら、上記可変磁気吸引力生成装置は衝撃センサと電磁石とコントローラを含む自動制御回路で構成されるものであるから、構成が複雑であるという問題がある。また、小型のディスクドライブ装置には採用できないという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする第1の課題は、チャッキングマグネットを用いたチャッキング機構を具備するディスクドライブ装置において、衝撃によってディスクが飛び跳ねたりチャッキングが外れたりしないこと、及びディスクの装着又は脱着を容易にすることという2つの要求に同時に応えることである。解決しようとする第2の課題は、小型のディスクドライブ装置に適した簡単な構成のチャッキング機構を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1及び第2の課題を解決するために、ディスク状記録媒体がスピンドルモータによって回転可能な状態になるように前記ディスク状記録媒体をスピンドルモータのハブに磁気吸引力で装着するチャッキング機構を備えたディスクドライブ装置において、前記チャッキング機構を多極着磁されたリング状永久磁石で構成した。
【0008】
また、第1及び第2の課題を解決するために、前記リング状永久磁石に、N極とS極の一対のヨークからなる着磁ヨークをマグネット本体の表面を円周方向にインデックスさせて移動する多極着磁方法で多極着磁されたものを採用した。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態のチャッキング機構の断面図である図1において、チャッキングマグネット2はリング状永久磁石であって、多極着磁されている。そして、リング状チャッキングマグネット2は、ハブ4の上端部に形成されている円筒状のセンターコア3の中に配置され、接着剤等でセンタコア3の底面に固着されている。センタコア3の上端面と底面との間隔は、リング状チャッキングマグネット2の厚さよりも僅かに大きくしてある。ハブ4は、スピンドルモータのロータ5に取付けられている。
【0010】
上述の如き簡単な構成のチャッキング機構を具備したディスクドライブ装置ににおいて、ディスク1は図示しない位置決め手段によりセンター合わせが行われ、図1に示す如く、そのセンタプレート部1bがセンタコア3の上端面に着座し、ディスク1はリング状チャッキングマグネット2によって吸引され、ハブ4に装着される。
【0011】
図1のチャッキング状態で、図2を参照すれば明らかな如く、隣接する磁極片間にディスク1のセンタプレート部1bを介して夫々磁路が形成される。例えば、8極の多極着磁の場合、8つの磁路が形成されることになる。従って、チャッキングの磁気吸引力はディスクの全周にわたってバランスよく且つ所定の強さを保つものとなる。しかも、リング状チャッキングマグネット2は、円筒状のセンタコア3とディスク1のセンタプレート部1bとで囲まれた空間に収納されており、且つ複数の磁路に分割されて空隙にせり出す磁束は少なくなっているため、ディスクドライブ装置に悪影響を及ぼすような漏洩磁束は発生しない。
【0012】
ところで、2.5インチHDD等の小型のディスクドライブ装置に採用されるチャッキング機構は当然に小型である。従って、そのリング状チャッキングマグネットの中心穴の直径は非常に小さい。このため、従来の多極着磁ヨークを構成することが不可能である。即ち、図2の如き8極の多極着磁を行う場合、従来はこれに対応した8つのヨークを形成する鉄製リングに導線を巻回した着磁ヨークを構成しなければならない。ところが、各ヨークには少なくとも1ターンの導線を施さなければならないので鉄製リングの中心穴では少なくとも8本の導線が集中することになる。このため、着磁電流を流すと導線が絶縁破壊を起こしてしまうので、8極の多極着磁を従来の方法で行う着磁ヨークを構成することが現実には不可能である。これは8極に限らず、小型のリング状チャッキングマグネットに多極着磁する場合に共通する問題である。
【0013】
そこで、小型のリング状チャッキングマグネットに多極着磁するために、インデックス着磁法を採用した。即ち、本発明において採用したインデックス着磁法は、N極とS極の一対のヨークを有する着磁ヨークを、リング状マグネット本体の表面を所定角度間隔で円周上を移動させて着磁させる方法である。
【0014】
図3は、インデックス着磁法で16極の多極着磁を行っている状態を示す。着磁ヨーク6は、360度を8等分した45度の扇形の鉄板に導線6dが巻回されて構成されたものである。着磁ヨーク6の中心には貫通孔6cが穿たれており、この貫通孔6cを境にN極ヨーク6aとS極ヨーク6bの一対の着磁ヨークが形成されている。
【0015】
説明を容易にするために、リング状マグネット本体2は点線で8等分され、図示の着磁ヨーク6の位置を2aとして、反時計回りに2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hと符号を付してある。
【0016】
図3において、インデックス着磁は、図示しないインデックス手段によって、着磁ヨーク6を反時計回りに移動させながら、着磁を行うのである。即ち、図3の2aの位置に着磁ヨーク6を配置し、導線6dに着磁電流を瞬間的に流すと、N極とS極の一対の永久磁石片がリング状マグネット本体2の2aの部分に形成される。次に、図示しないインデックス手段によって、着磁ヨーク6を図3の2bの位置に移動させ、導線6dに着磁電流を瞬間的に流し、リング状マグネット本体2の2bの部分にN極とS極の一対の永久磁石片を形成する。以下同様にして、リング状マグネット本体2の2c、2d、2e、2f、2g、2hにN極とS極の一対の永久磁石片を夫々形成する。このようにして、16極の多極着磁を行うのである。このようにして着磁されたリング状マグネット2は、上下2面が共に16極の多極着磁された永久磁石となる。
【0017】
チャッキングマグネットの極数は漏洩磁束とディスクの吸引力の条件を満足するように選択されるが、本発明において採用したインデックス着磁法はどのような多極着磁にも適用することが可能である。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係るディスクドライブ装置においては、多極着磁されたチャッキングマグネットで構成したチャッキング機構を採用したので、衝撃によってディスクが飛び跳ねたりチャッキングが外れたりしないこと、及びディスクの装着又は脱着を容易にすることという2つの要求に同時に応えることができた。しかも、インデックス着磁法を用いて多極着磁するようにしたので、小型のリング状チャッキングマグネットに多極着磁を簡単に行えるようになった。従って、小型のディスクドライブ装置にも、チャッキングマグネットで構成した簡単な構造のチャッキング機構を採用することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のチャッキング機構の断面図である。
【図2】8極着磁されたチャッキングマグネットの磁束を示した斜視図である。
【図3】リング状チャッキングマグネットに16極のインデックス着磁を施す多極着磁法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク
1a 記録部
1b センタプレート部
2 チャッキングマグネット
3 センタコア
4 ハブ
5 ロータ
6 インデックス着磁用の着磁ヨーク
Claims (1)
- ディスク状記録媒体がスピンドルモータによって回転可能な状態になるように前記ディスク状記録媒体をスピンドルモータのハブに磁気吸引力で装着するチャッキング機構を備え、前記チャッキング機構は前記ハブの上端部に設けられ前記ディスク状記録媒体の回転中心に設けられたセンタープレートと当接する円筒状のセンターコアと前記センターコアの内部に固定された多極着磁されたリング状永久磁石とで構成されたディスクドライブ装置の製造方法であって、N極とS極の一対のヨークからなる着磁ヨークをマグネット本体の表面を円周方向にインデックスさせて移動させながら順次着磁する工程を有することを特徴とするディスクドライブ装置の製造方法。
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JP2001103621A JP4201999B2 (ja) | 2001-04-02 | 2001-04-02 | ディスクドライブ装置及びディスクドライブの製造方法 |
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JP (1) | JP4201999B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102137325A (zh) * | 2010-12-31 | 2011-07-27 | 东莞市高能磁电技术有限公司 | 一种多极磁性吸盘的制备方法及吸盘 |
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2001
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