JPH0698521A - 多極永久磁石を備えた電磁トランスデューサ - Google Patents

多極永久磁石を備えた電磁トランスデューサ

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JPH0698521A
JPH0698521A JP4354743A JP35474392A JPH0698521A JP H0698521 A JPH0698521 A JP H0698521A JP 4354743 A JP4354743 A JP 4354743A JP 35474392 A JP35474392 A JP 35474392A JP H0698521 A JPH0698521 A JP H0698521A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな構造、良好な出力及びコストの
低いモータを提供する。 【構成】 本発明は、主として3つのレベルにわたって
延びる固定子(2)と、第1と第2の一次固定子部分
(4、8)の間に位置する多極永久磁石(48)を含む
回転子(38)から成る可逆性2相電気機械式トランス
デューサについて開示する。第1の固定子部分は、固定
子ホール、及び、固定子ホールのエッジに配置されたギ
ャップ付き円形クラウンのキャストレーション(70)
によって形成される二次磁極に磁気的に結合された第1
と第2の一次磁極(80、82)を形成している。第2
の一次固定子部分は、少なくとも1つの第3の一次磁極
(90)を形成しており、前記第2の一次固定子部分
は、それぞれ、付勢巻線(28、29)を備えた、それ
ぞれの第1と第2の磁束誘導脚(12、13)によっ
て、第1と第2の一次磁極のそれぞれに、磁気的に結合
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多極永久磁石を備えた
電磁トランスデューサに関するものである。とりわけ、
本発明は、可逆性電磁トランスデューサとして用いられ
るようになっている、N対の極を有する(Nは、2を超
える偶数)多極永久磁石を備えた2相トランスデューサ
に関するものである。
【0002】本発明の電磁トランスデューサは、例え
ば、情報またはオーディオ・ビジュアル領域におけるデ
ィスク、巻線、または、カセットの駆動装置といった数
多くの用途においてモータとして利用することができ
る。こうした電磁トランスデューサを利用することによ
って、自動車の速度計あるいは電子時計のようなアナロ
グ・インジケータの針を駆動することができる。
【0003】
【従来の技術】電子時計の場合一般には、ステップ・モ
ードで動作する双極電磁石を備え、各ステップ毎に回転
子が180゜回転する電磁モータが用いられる。電子時
計に、1Hzの周波数でステップが生じる第2の針が備
わっている場合、モータの回転子とこうした針との間で
1/30の原則が必要になる。各ステップ毎に180゜
回転する回転子と、減速の働きをする変速システムとに
よって、基本的には摩擦によるエネルギの損失が生じ、
相対的にかなりのノイズを生じることになる。次に、双
極永久磁石に対する第2の針のほぼ連続した変位を得る
ことが所望の場合には、モータの動作周波数を増し、結
果として、こうしたモータの回転子と針の間における減
速を大きくする必要がある。この結果、特に駆動ギヤの
寸法決めに関する限り、不可避的にエネルギの損失が増
し、計時動作が修正されることになる。
【0004】一方、十分な数の極対を示す多極モータは
エネルギの損失を減少させること、実際には伝動ギヤの
数を減少させることが可能である。また、前述の双極永
久磁石の場合に必要とされる減速を必要とすることなし
に関連するメカニズムのほぼ連続した変位を可能にす
る。また明らかになるように、多極永久磁石を備えたモ
ータは、駆動ノイズの低減を可能にすることができる。
特に、欧州特許EP 0 151 158によって、軸
方向に磁化された多極永久磁石を備えた2相電磁モータ
が知られている。このモータの固定子は、基本的に、そ
れぞれ巻線を備えた4つの一次固定子部分と、それぞれ
こうした固定子部分の2つを結合する2つの磁束誘導脚
から形成される。それぞれ、第1の巻線と第2の巻線に
結合される2つの固定子部分は、互いに嵌合するよう
に、また、第1の固定子部分が多極永久磁石の2つの片
方の1つに配置された南極に重なると、第2の固定子部
分が多極永久磁石の同じ片方の北極に重なるように形成
される。多極磁石の磁化は、軸方向であり、磁束誘導の
働きをする軟質強磁性材料のディスクが、第1の変種の
場合には、固定子部分に面して配置された永久磁石に向
かい合った永久磁石の面に固定される。第2の変種の場
合には、こうしたディスクは、回転子の永久磁石がそれ
と一般的な固定子の平面との間に位置するように取り付
けられる。
【0005】このモータには、下記の欠点がある。 − 互いに嵌合する2つの対応する一次固定子部分が、
微妙な調整を必要とする。さらに、これらは、極数が多
い場合には適さない。次に、対応する巻線に付勢する場
合、こうした2つの部分間における磁位差を考慮して、
共通の平面に配置されたこうした2つの部分の間には、
相対的にかなりのギャップを設けなければならない。 − 第1の変種の場合、回転子の永久磁石の面の1つに
固定される軟質強磁性材料のディスクによって、回転子
の永久磁石の磁極間に磁気の短絡が生じる。さらに、回
転子の永久磁石は一般的な固定子の平面以外の平面に配
置されており、固定子それ自体によって引きつけられ
る。従って、それを所定位置に保持するために力を加え
る必要があるが、これによって、摩擦が生じ、モータの
出力が低下する。最後に、こうしたディスクによって、
回転子の慣性が増大するが、その有効体積は増大しな
い。 − 第2の変種の場合、回転子の永久磁石の位置決め、
及び、慣性の増大の問題は、部分的に解決されるが、磁
気抵抗の増大という犠牲を払うことになる。実際上、モ
ータの磁気回路の1つに循環する磁束は、固定子と回転
子の永久磁石間の4つのギャップを横断する。
【0006】スイス特許CH 656 990によっ
て、多極永久磁石を備えたもう1つの2相電磁モータも
知られている。このモータの固定子は、主として、固定
子のホールと4つの固定子の極を形成する固定子部分に
よって形成される。隣接する固定子の極は、付勢巻線が
アセンブルされた脚によって互いに結合される。同様
に、残りの2つの極は、第2の付勢巻線を備える第2の
脚によって互いに結合される。回転子の永久磁石の磁極
対の磁性化は、軸方向に行われる。回転子の永久磁石
は、固定子の平面に隣接するが、これとは異なる平面に
配置される。固定子の極と永久磁石の間の磁気結合を可
能にするため、固定子ホールの周囲の約1/4にわたっ
て配置された、その中心に向けられた歯によって形成さ
れる二次固定子極が設けられている。
【0007】共通の一次極に属する各二次極は、こうし
た一次極の他の二次極に対して偶数の回転子の極によっ
て、また、同じ巻線によって付勢される第2の一次極の
二次極に対して奇数の回転子の極によって、こうした一
次極から角度をつけて隔てられており、一方、他の巻線
に磁気的に結合された他の2つの一次極の2磁極に対し
ては、総数+1/2の回転子の極によって角度をつけて
隔てられている。二次極のこの特殊な構造は、2つの巻
線を交互に付勢することによって、軸方向に配置された
30対の極を有する永久磁石について、1回転につき6
0ステップの動作を可能にする。さらに、こうしたモー
タは、回転子の可能性のある2つの回転方向に動作す
る。しかし、このモータは、少なくとも2つの一次な利
点を示す。最初に、磁束の戻りを可能にするため、低磁
気抵抗のディスクは、固定子に面するように配置された
面に向かい合った永久磁石の面に押しつけられる。第1
の変種の先行モータの場合と同様に、このプレートは、
磁気の短絡を生じさせるので、回転子の永久磁石の漏れ
磁界が増大する。さらに、こうしたプレートによって、
回転子の慣性が増大する。次に、回転子の永久磁石は、
固定子内において非平衡位置、すなわち、固定子・回転
子システムの最少エネルギに対応しない位置にも配置さ
れる。従って、回転子の磁石は、永久磁石の平面に隣接
した平面に配置された固定子部分によって引きつけられ
る。磁石をその位置に保持するためには、摩擦力を発生
する機械的持続力を働かせて、こうしたモータの出力を
低下させる必要がある。第2に、関連する巻線に付勢す
る場合、同じ巻線に関連した2つの極は、こうした2つ
の極の間における磁位の差を考慮して、比較的大きいギ
ャップによって磁気的に絶縁しなければならない。この
結果、回転子の永久磁石の磁化体積を利用する可能性が
減じることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、固定
子内における永久磁石の平衡位置である最小エネルギ位
置に回転子の永久磁石の位置をほぼ相当させる2相多極
電磁トランスデューサを設けることによって上述の欠点
を克服することである。このモータはさらに、コンパク
トな構造、極めて良好な出力、及び、比較的低い製造コ
ストを誇示することになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、− 2
つの磁束誘導脚と、中央領域及び前記中央領域を包囲す
る周辺領域を備えた第1の固定子ホールを形成する第1
の一次固定子部分から構成され、前記第1の固定子ホー
ルの形状によって、前記周辺領域内に、第1の固定子平
面内に位置し、スロットで隔てられたキャストレーショ
ンから成る第1のギャップ付き円形クラウンが形成され
るようになっている固定子と、− 前記第1の固定子平
面に対してほぼ垂直で、前記第1の固定子ホールの前記
中央領域を横切る回転軸を備え、それぞれ、前記回転軸
にほぼ垂直な回転子の一般的平面の両側に配置される一
対の磁極を形成する、2を超える偶数の双極永久磁石を
含んでいて、各対をなす磁極によって形成される磁軸
が、前記回転軸とほぼ平行で、隣接する対をなす磁極に
よって形成される磁軸の配向とは逆の配向をなし、前記
対をなす磁極が、少なくとも部分的に、少なくとも前記
キャストレーションの重なる部分に向かい合うように配
置される回転子と、− それぞれ、前記第1と第2の磁
束誘導脚に取り付けられる第1と第2の巻線から構成さ
れ、前記固定子が、さらに、前記対をなす磁極に面する
ように配置され、前記第1の固定子平面とほぼ平行な第
2の固定子平面を形成する、第2の一次固定子部分を備
え、前記キャストレーション及び前記第2の一次固定子
部分の前記重なる部分が、それぞれ、前記一般的固定子
平面の第1の側と第2の側に配置され、前記第1の一次
固定子部分が、第1と第2の一次磁極を形成し、前記第
2の一次固定子部分が、少なくとも1つの第3の一次磁
極を形成し、前記第1と第2の磁束誘導脚が、磁気的
に、それぞれ前記第1と第2の一次磁極を前記第2の一
次固定子部分に結合することを特徴とする、電磁トラン
スデューサを提供することにある。
【0010】本発明の第1の特定の実施例によれば、双
極永久磁石は、数をNとし、それぞれが共通の中心角α
を示すN個の同一の環状セクタを備えた多極永久磁石を
形成することになり、双極永久磁石がこうしたセクタの
それぞれに配置される。本文書において、環状のセクタ
は、共通のポイントから始まる2つの半径及び両方とも
このポイントを中心とし、それぞれ端部が2つの半径の
一方に位置する2つの円弧によって区切られた表面を表
している。本発明のこの第1の特定の実施例の場合、第
1のギャップ付きの円形クラウンが、第1と第2の均等
なギャップ付きクラウンから形成され、こうした第1と
第2の均等なギャップ付きクラウンのキャストレーショ
ンによって、それぞれ第1と第2の二次磁極が形成され
る。第1と第2の均等なギャップ付きクラウン、並びに
共通の均等なギャップ付きクラウンのキャストレーショ
ンの間におけるスロットが、それぞれ回転子の多極永久
磁石の前記環状セクタの中心角αと等しい、中心角αを
備える環状セクタを形成している。
【0011】第1と第2の均等なギャップ付きクラウン
は、それぞれ、その値が、前記中心角に総数±α/2を
かけた値に等しい中心角を形成する2つの中間スロット
によって互いに分離されている。従って、第1の均等な
ギャップ付きクラウンのキャストレーションは、それぞ
れ、回転子の多極永久磁石の1対の磁極に正確に重な
り、第2の均等なギャップ付きクラウンのキャストレー
ションは、それぞれ前記多極永久磁石の2対の隣接磁極
に正確に重なることになる。第1と第2の均等なギャッ
プ付きクラウンは、2つの中間スロットのそれぞれの領
域に配置された峡部またはギャップによって互いに磁気
的に絶縁されている。
【0012】この第1の実施例では、引き続き、環状部
分と、ネックによってそれに結合された、2つの磁気接
触ラグから成る本体によって、第2の固定子部分が形成
される。環状部分の外側エッジに隣接した領域には、第
2のギャップ付きの円形クラウンが設けられるが、その
キャストレーションとスロットは、第1の一次固定子部
分の第1のギャップ付き円形クラウンと同様に配置さ
れ、第1のギャップ付き円形クラウンと第2のギャップ
付き円形クラウンは、基本的に重なり合うようになって
いる。第1の固定子部分は平面であり、第1の固定子の
平面に完全に押しつけられた位置につくが、一方、第2
の一次固定子部分も平面であり、第2の固定子の平面に
完全に押しつけられた位置につく。
【0013】本発明のもう1つの特定の実施例の場合、
第1の一次固定子部分の第1のギャップ付き円形クラウ
ンに重なった第2の一次固定子部分の第2のギャップ付
き円形クラウンは、環状部分の内側エッジに位置するこ
とになり、この場合、巻線によって生じる磁束が回転子
の多極永久磁石を通じてそれ自体に迫るようにするた
め、こうした第2のギャップ付き円形クラウンのキャス
トレーションはリングの厚さを上回る厚さを備えてい
る。
【0014】前述の本発明による特定の実施例は、両方
とも、第2の一次固定子部分の第2のギャップ付き円形
クラウンのキャストレーションが、第3の一次磁極に磁
気的に結合された第3の二次磁極を形成する。しかし、
本発明のもう1つの実施例では、第2の一次固定子部分
には第3の二次磁極を形成するギャップ付き円形クラウ
ンが含まれておらず、磁束コレクタ・リングまたはディ
スクだけしか設けられていない。最後に、本発明のもう
1つの実施例の場合、第2の一次固定子部分が2つの一
次磁極を形成し、こうした2つの一次磁極は、それぞれ
第1の一次固定子部分の一次磁極に対応しており、従っ
てこうした電磁トランスデューサの結果生じる2つの磁
気回路は完全に磁気的に分離されることになる。
【0015】こうした特性の結果として、回転子の多極
永久磁石が、ほぼ、固定子に対する最小磁気エネルギ位
置、すなわち、平衡位置に配置された電磁トランスデュ
ーサが得られる。これによって、トランスデューサの磁
気回路が、軸方向において回転子の多極永久磁石を一度
だけ横切り、従って、こうした電磁トランスデューサの
各磁気回路におけるギャップが制限され、同時に回転子
の永久磁石の磁化体積の最適利用が保証されるものと仮
定すると、こうしたトランスデューサの出力が増大する
ことになる。
【0016】第2の一次固定子部分が、第1の固定子部
分の第1のギャップ付き円形クラウンに重なる第2のギ
ャップ付き円形クラウンから成る実施例の場合、回転子
の多極永久磁石の漏れ磁界が極めてわずかなため、本発
明による電磁トランスデューサの出力はさらに向上す
る。本発明の他の特性については、例示のためだけに描
かれた付属の図面に関連して行われる以下の詳細説明を
読むことによって、さらに明らかになる。
【0017】
【実施例】図1〜5を参照して、以下では、本発明によ
る電磁トランスデューサの第1の実施例について解説す
る。こうした電磁トランスデューサは、第1の固定子の
平面6に対して配置された第1の平面状一次固定子部分
4と、第1の平面6と平行な第2の固定子の平面10に
対して配置された第2の平面状一次固定子部分8を有す
る固定子2から構成される。こうした第1と第2の一次
固定子部分4及び8は、第1と第2の磁束誘導脚12及
び13を介して互いに磁気的に結合されている。こうし
た脚のそれぞれはコア16を構成している。それぞれの
第1と第2の端部18、22に第1と第2の磁気接触ラ
グ20、24が形成されている。それぞれの第1と第2
の磁気接触ラグ20、24は、固定ネジ26によってそ
れぞれの第1と第2の一次固定子部分4、8に磁気的に
結合されており、他の固定手段については予測可能であ
る。2つのコア16のそれぞれには、それぞれの第1と
第2の巻線28及び29が取り付けられており、この2
つの巻線がモータに適した制御システムから成る電気的
付勢源(不図示)に結合されている。
【0018】第1の一次固定子部分4に第1の固定子ホ
ール31が形成されている。第1の固定子ホール31は
円形の中心領域34と環状の周囲領域35から構成され
る。回転子38は、その回転軸42が第1と第2の固定
子平面6、10に対して垂直をなし、第1の固定子ホー
ル31の中央円形領域34の中心を通るようにケージ4
0内に取り付けられる。回転子38は、円形の非磁性中
央部分46と、対の磁極を形成する10個の永久双極磁
石50を含む多極永久磁石48から成る環状の周囲部分
47とによって構成されるディスク44を有する。留意
すべきは、非磁性の中央部分46は絶対に必要というわ
けでなく、磁石をディスクの中心まで延ばすことが可能
である。磁極対は軸方向に、すなわち、回転子38の回
転軸42に平行な方向に沿って配置される。本発明によ
る電磁トランスデューサの本実施例に関して選択された
極対数は例示のためだけのものである。実際上、本発明
による電磁トランスデューサは、2を超える偶数である
N個の双極永久磁石から構成される。
【0019】双極永久磁石50は、ディスク44の環状
周囲部分47に均等に配置されているので、この極永久
磁石はそれぞれ環状セクタ52を形成し、その中心角α
は、各セクタ52のそれぞれについて同じ値になってい
る。本文書において、環状セクタは、単一ポイントから
始まる2つの半径、及びこのポイントを中心とした2つ
の円弧によって区画されている。上記2つの円弧はそれ
ぞれの端部が前記2つの半径のいづれかに位置してい
る。本書に解説の例の場合中心角αは値が36゜であ
る。回転子38のディスク44は、こうした回転子の回
転軸に対して垂直であり、第1と第2の固定子平面6及
び10の間の回転平面56に配置されている。
【0020】第1の一次固定子部分4に形成された第1
の固定子ホール31の形状が、第1の固定子ホール31
の周囲領域に位置する第1のギャップ付き円形クラウン
60を形成する。こうした第1のギャップ付き円形クラ
ウン60は、第1と第2の中間スロット66、68によ
って互いに隔てられた第1と第2の均等なギャップ付き
クラウン62、64によって形成される。第1と第2の
均等なギャップ付き円形クラウン62、64は、交互に
なった、キャストレーション70、72、及びそれぞ
れ、共通の均等なギャップ付きクラウンの2つの隣接す
るキャストレーション間に位置するスロット74、76
によって形成される。
【0021】固定子2の第1の一次固定子部分4は第1
と第2の磁気絶縁峡部84、85によって互いに磁気的
に絶縁された第1と第2の一次磁極80、82を形成す
る。第1の峡部84及び第2の峡部85は、それぞれ第
1の固定子ホール31の周囲領域35の第1と第2の中
間スロット66、68に隣接する領域に配置される。第
1と第2の磁束誘導脚12、13の第1の磁気接触ラグ
20は、磁気的にそれぞれ第1と第2の一次磁極80、
82に結合される。
【0022】第2の一次固定子部分8は第3の磁極90
に属する環状部分88を具備している。前記第2の一次
固定子部分8は、さらに、ネック91によって環状部分
88に結合され、2つの磁気接触ラグ93及び94を末
端に形成した本体92を具備している。環状部分88の
外側エッジから突き出したキャストレーション96は、
その中心角αが第1の一次固定子部分4の第1のギャッ
プ付き円形クラウン60のキャストレーション70、7
2の中心角と同じ環状セクタを形成する。第2のギャッ
プ付き円形クラウン98は、第1のギャップ付き円形ク
ラウン60のキャストレーション70及び72の数と同
じ数のキャストレーション96を具備しており、第2の
ギャップ付き円形クラウン98のこうしたキャストレー
ションのそれぞれが、第1のギャップ付き円形クラウン
60のキャストレーション70、72の一方と同じ配向
をなしている。回転子38のディスク44の周囲環状部
分47は、基本的に、第1のギャップ付き円形クラウン
60が配置された第1の固定子ホール31の周囲領域3
5に重ねられる。
【0023】回転子38の磁極対50に、2つの巻線2
8または29の一方またはもう一方によって生じる磁束
を通過させるため、第1と第2の一次固定子部分4及び
8の間の重なる領域が、それぞれの第1と第2のギャッ
プ付き円形クラウン60、98のキャストレーション7
0、72、及び、96によって形成される。これを構成
するため、環状部分88を本体92に結合する第2の固
定子部分8のネック91は、第1の一次固定子部分4に
部分的に重なる前記第2の一次固定子部分8のキャスト
レーション96の外側における唯一の部分をなしてい
る。第2の一次固定子部分8のネック91と第1の一次
固定子部分4の間において重なり合う領域は、ネック9
1が狭いバンド106の中央領域に配置された第2の絶
縁峡部85の領域で第1の一次固定子部分に重なるとい
う事実によって、最小限にとどめられる。従って、回転
子38の多極永久磁石を横切らずに、一次固定子部分4
から第2の一次固定子部分8に直接通ることの可能な磁
束量は、ないに等しい。
【0024】第1と第2の一次固定子部分の間におい
て、第1の一次固定子部分4のキャストレーション7
0、72以外の重なり合う領域をなくすため、図6に関
連して解説の本発明の第2の実施例における場合のよう
に、第2の磁気絶縁峡部85と狭いバンド106の代わ
りに、ギャップを設けることも可能である。また、第1
の磁気絶縁峡部84の代わりに、本発明のもう1つの変
種におけるギャップを用いることもできる点にも留意さ
れたい。
【0025】これまでに述べた電磁トランスデューサは
2つの一次磁気回路を備えている。第1と第2の一次磁
気回路は、それぞれ、第1と第2の磁束誘導脚、第1と
第2の一次磁極80、82、及び、第1と第2の均等な
ギャップ付きクラウン62、64、さらに、回転子38
の多極永久磁石48の1/2、第2のギャップ付き円形
クラウン98、そして、最後に、第3の一次磁極90に
よって形成される。従って、第1と第2の均等なギャッ
プ付きクラウン62、64のキャストレーション70、
72は、それぞれ、第1と第2の二次磁極110、11
2を形成する。同様に、第2の一次固定子部分8の第2
のギャップ付き円形クラウン98のキャストレーション
96は第3の二次磁極114を形成する。
【0026】これまでに述べた電磁トランスデューサの
場合、それぞれの第1と第2の均等なギャップ付きクラ
ウン62、64の2つのキャストレーション70、72
の間における分離角は、角度αの値の2倍に等しく、第
1の均等なギャップ付きクラウン62のキャストレーシ
ョン70と第2の均等なギャップ付きクラウン64の間
の分離角は、角度α+α/2の整数倍に等しい。従っ
て、第1の均等なギャップ付きクラウン62のキャスト
レーション70はそれに面した北極の上に重なり、この
第1の均等なギャップ付きクラウンの他の全てのキャス
トレーションも、やはり、それらに面した多極永久磁石
48の北極に重なっているが、一方、第2の均等なギャ
ップ付きクラウン64のキャストレーション72のそれ
ぞれは、それに面した多極永久磁石48の北極及び南極
の上に均等に重なっている。
【0027】上述の電磁トランスデューサの可能な動作
は、次の通りである。第1の巻線28は第2の巻線29
と交互に付勢される。巻線28、29が付勢されると、
回転子38の多極永久磁石48によって、極対50とこ
うした巻線が属している一次磁気回路のキャストレーシ
ョンとのアライメントがとれることになる。従って、こ
うした電磁トランスデューサのステッピング・モードに
よる動作の場合、回転子は各ステップ毎にα/2だけ回
転する。磁極対50を備えた多極磁石48の場合、回転
子38は20ステップ毎に1回転する。
【0028】本書に記載の本発明の実施例において、回
転子38が取り付けられるケージ40は、単なる例示で
しかない。回転子38のケージ40は、円形のボトム1
22によって形成される第1の部分120と、側壁12
4によって形成される第1の部分120を具備してお
り、こうしたケージ40は、さらに、その側面に開口部
130のある中空のブラインド・シリンダ128及び端
部フランジ132を含む第2の部分126を具備してい
る。開口部130は、ギヤが、機械的力の伝達ピニオン
136とかみ合うことができるようにするために設けら
れている。
【0029】回転子のケージ40の第1の部分120
は、自由端の側の側面に、そのキャストレーション14
2がギャップ付き円形クラウン60のスロット74、7
6、及び、2つの中間スロット66及び68に対応す
る、ギャップ付きクラウン140が設けられている。キ
ャストレーションには、第2の一次固定子部分8のネッ
ク91のために、中間スロット68に対応するスロット
が設けられているが、このスロットは、端部フランジ1
32の厚さが付加された第1の一次固定子部分4の厚さ
に対応する深さを備えた、ケージ40の前記第1の部分
120のギャップ付きクラウン140の他のスロットよ
りも深い。回転子ケージ自体の第2の部分126の端部
フランジ132は、回転子ケージの第1の部分120の
ギャップ付きクラウン140と相補形のギャップ付きク
ラウン146によって終わっており、端部フランジ13
2のギャップ付きクラウン146のキャストレーション
148は、キャストレーション142及び148が互い
にぴったりとはまるように、回転子ケージの第1の部分
120のギャップ付きクラウン140のスロットに対応
する。さらに留意すべきは、回転子ケージの第1の部分
120の底部122には、くぼみ150が設けられてい
るが、こうしたくぼみは、回転子ケージの前記第1の部
分120の底部122に重ねられる第2の一次固定子部
分の形状に対応している。
【0030】次に、図6を参照しながら、以下では、本
発明による電磁トランスデューサの第2の実施例につい
て解説を行う。この電磁トランスデューサの固定子16
2は、第1と第2の一次固定子部分164,166から
構成されている。第1の一次固定子部分164は、主と
して、まず、第1の実施例の狭いバンド106及び磁気
絶縁峡部85が、第2の一次固定子部分166のネック
170において第1の一次固定子部分164と重なる表
面をなくすことが可能な、十分な幅のギャップ168に
置き換えられるという事実によって、図1〜5に示す第
1の実施例と区別される。第2に、こうした第1の一次
固定子部分162は、その2つの磁気接触ラグ172、
173が、回転子の多極永久磁石180に対して、第2
の一次固定子部分168の本体176が配置された領域
に隣接し、向かい合う領域に配置される、という事実を
特徴とする(図面を分かりやすくするため、図6には、
回転子の多極永久磁石だけしか描かれていない)。
【0031】2つの一次固定子部分164及び166
は、円弧の形をなす脚178、179によって互いに結
合されている。固定子162のこの特殊構造によって、
比較的長い巻線181、182を備えたコンパクトな形
の電磁トランスデューサが得られる。さらに、固定子1
62のこの構成は、ここでの場合のように、特に、比較
的大きい多極永久磁石180から構成される回転子に適
している。この第2の実施例における多極永久磁石18
0には、それぞれ同一の環状セクタを形成する30対の
軸方向に配向が施された極186が含まれている。
【0032】第1の固定子部分162は、やはり、それ
ぞれ、第1と第2の均等なギャップ付きクラウン19
6、198のキャストレーションによって形成される第
1と第2の二次磁極192、194に対して、磁気的
に、それぞれ結合された第1と第2の一次磁極188、
190を形成するが、前記第1と第2の均等なギャップ
付きクラウンは、第1と第2の中間スロット197、1
98によって互いに隔てられている。第1の変種の場合
のように、これら2つの均等なギャップ付きクラウンの
各キャストレーションは、多極永久磁石180の極対1
86が配置された環状セクタによって形成される中心角
に等しい中心角の環状セクタを形成する。これら2つの
均等なギャップ付きクラウン196及び198のそれぞ
れにおけるキャストレーションを分離するスロットは、
やはり、これら第1と第2の均等なギャップ付きクラウ
ン196、198のキャストレーションによって形成さ
れる中心角と同じ中心角の環状セクタを形成する。
【0033】第2の一次固定子部分166は、本体17
6と、第3の一次磁極202を形成するネック170に
よって互いに接合されたリング200によって形成され
る。リング200は、外径が多極永久磁石180の直径
とほぼ同じであり、こうしたリング200の内部開口部
は、少なくとも、こうした電磁トランスデューサの回転
子のシャフトを通す働きをする。本発明の第1の実施例
のように、それぞれの第1と第2の一次固定子部分16
4、166及び回転子の多極永久磁石は、平面構造を備
えていて、隣接した平行な3つの平面を形成し、多極永
久磁石180の平面は他の2つの平面の間に位置してい
る。
【0034】次に、図7及び8を参照しながら、以下で
は、本発明による電磁トランスデューサの第3の実施例
について解説する。この電磁トランスデューサは、第1
の固定子ホール214及び第1と第2の一次磁極21
5、216を形成する第1の固定子部分212から成る
固定子210を具備しており、前記2つの一次磁極は、
それぞれ磁気接触ラグ218によって連結されたバタフ
ライ・ウイングの形を備えている。これまでに述べた本
発明の2つの実施例と全く同じように、第1の固定子ホ
ール214は、中心領域220及び、第1の固定子ホー
ル214の形状が第1のギャップつき円形クラウン22
4を形成する周囲領域222から構成される。こうした
第1のギャップつき円形クラウン224は、やはり、第
1と第2の均等なギャップ付きクラウン226、228
によって形成され、こうした2つの均等なギャップ付き
クラウンは、第1と第2の中間スロット230、232
によって互いに分離されている。
【0035】第1と第2の中間スロット230、232
に隣接した領域には、そらぞれ、第1と第2の一次磁極
215及び216を磁気的に絶縁するための第1と第2
の峡部234、236が、設けられている。留意すべき
は、第1の固定子部分212の構造は、第1の中間スロ
ット230に隣接した領域、及び、第2の中間スロット
232に隣接した領域とほぼ同様ということである。
【0036】多極永久磁石238が、軸方向に配向が施
された20対の磁極240からなると仮定すると、第1
と第2の均等なギャップ付きクラウン226、228の
キャストレーションは18゜の中心角を形成する。多極
永久磁石238の有効体積を最大限に利用するため、第
2の中間スロット232を形成する2つのキャストレー
ション242及び244は、第2の中間スロット232
が、第2の峡部236と共に、第1と第2の一次磁極2
15及び216を絶縁するのに十分になるように寸法が
縮小される。2つのキャストレーション242及び24
4は、従って、他のキャストレーションによって形成さ
れる中心角よりも小さい中心角を形成する。図7に示す
例の場合、2つのキャストレーション242及び244
は、約14゜の中心角を形成する。第1のギャップつき
円形クラウン224のこの特殊な構造によって、多極永
久磁石238及び巻線246、247の相互結合磁束が
通る第2の磁極を形成する、最大数のキャストレーショ
ンを備えることが可能になる。従って、こうした構造に
よって、多極永久磁石と巻線の間における最大磁気結合
を得ることが可能になる。
【0037】また、こうした電磁トランスデューサは、
一方の端部が2つの磁気接触ラグ252によって終わ
り、もう一方の端部が第2の固定子ホール255を形成
する磁束コレクタ・リング254によって終わる中央本
体250から成る第2の一次固定子部分を具備してい
る。前記リング254は第3の一次磁極256を形成し
ている。磁束コレクタ・リング254の内側エッジ26
0に隣接した領域には、第2のギャップ付き円形クラウ
ン258が設けられている。前記第2のギャップ付き円
形クラウン258のキャストレーションは第3の二次磁
極を形成している。第2の一次固定子部分の一般的平面
264における第2のギャップ付き円形クラウン258
の突出部は、第1の一次固定子部分の第1の固定子平面
265に対する第1のギャップ付き円形クラウン224
の突出部と同一である。ただし、第1と第2の一次固定
子部分212及び248が、第1と第2のギャップ付き
円形クラウン224及び258のキャストレーション表
面以外に、比較的大きい重なり合う表面を備えている場
合、第2のギャップ付き円形クラウン258におけるキ
ャストレーション26の大部分の厚さが、磁束コレクタ
・リング254の厚さを上回ることになる。キャストレ
ーション262の大部分は、一般的平面265に平行
な、この電磁トランスデューサの多極永久磁石238が
配置されている回転子の一般的平面266の方向に、第
2の一次固定子部分248が基本的に構成されている一
般的平面264から突き出して、前記キャストレーショ
ン262の端部が、多極永久磁石238の平面266と
平行な第2の固定子平面268を形成している。分かり
やすくするため、図7及び図8には、多極永久磁石23
8と回転子269の軸だけしか示されていない点に留意
されたい。
【0038】また、本発明による電磁トランスデューサ
のこの第3の実施例の変種においては、既述の本発明の
第2の実施例以上ではないが、それと同様のコンパクト
な構造を得ることができる。さらに、本発明のもう1つ
の実施例の場合には、磁束コレクタ・リングにはギャッ
プ付き円形クラウンが含まれておらず、従って、こうし
たリングは、多極永久磁石238と部分的に重なるもの
とする。
【0039】図9及び10を参照しながら、以下では、
本発明による電磁トランスデューサの第4の実施例につ
いて解説する。この電磁トランスデューサは、第1と第
2の一次固定子部分274、276を含む固定子272
から構成される。この実施例の場合、電磁トランスデュ
ーサは4つの一次磁極から構成される。実際上、第1と
第2の一次固定子部分274、276は、それぞれ第1
と第2の一次磁極278、279及び第3と第4の一次
磁極280、281を形成する。
【0040】この電磁トランスデューサの固定子272
は、基本的には、2つの平行な一般的平面306及び3
08に配置され、回転子の多極永久磁石284は、これ
ら2つの一般的固定子平面の間にある一般的回転子平面
310に配置される。やはりわかりやすくするため、図
9及び10には、多極永久磁石284及び回転子の軸だ
けが、示されている。ここに解説の第4の実施例の変種
では、第1の一次固定子部分274は、第2の一次固定
子部分276と完全に同一である。これらの一次固定子
部分274、276は、それぞれ、その周囲部分にギャ
ップ付き円形クラウン288から成る固定子ホール28
6を形成する。こうしたギャップ付き円形クラウン28
8は、2つの均等なギャップ付きクラウン290、29
2によって形成され、そのキャストレーションは、それ
ぞれ、第1と第2の二次磁極及び第3と第4の二次磁極
を形成している。こうした均等なギャップ付きクラウン
290、292は、2つの均等なギャップ付きクラウン
290及び292を分離する中間スロット298及び3
00の領域に配置された峡部294及び296によっ
て、互いに磁気的に絶縁されている。それぞれ、第1と
第4の一次磁極及び第2と第3の一次磁極が、それぞ
れ、巻線316、318を備えた、それぞれの第1と第
2の磁束誘導脚312、314によって磁気的に結合さ
れる。
【0041】ここに解説の変種の場合、多極永久磁石
は、軸方向に配向が施された30対の磁極から構成され
る。第1と第2の一次固定子部分274及び276の間
における漏れ磁界を回避するため、ギャップ付き円形ク
ラウン288のキャストレーション302の大部分は、
多極永久磁石284が配置されている中間平面310の
方向に、それぞれの一次固定子部分274、276のそ
れぞれの一般的平面306、308から突き出してお
り、前記キャストレーション302の端部は、一般的回
転平面310と平行な第1と第2の固定子平面312、
314を形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁トランスデューサの第1の実
施例に関する平面図である。
【図2】図1の回転子の多極永久磁石を示す図である。
【図3】図1の電磁トランスデューサの第1の一次固定
子部分を示す図である。
【図4】図1の電磁トランスデューサの第2の一次固定
子部分を示す図である。
【図5】図1のセクション・ラインV−Vに沿った断面
図である。
【図6】本発明による電磁トランスデューサの第2の実
施例を示す図である。
【図7】本発明による電磁トランスデューサの第3の実
施例を示す図である。
【図8】図7のセクション・ラインVIII−VIII
に基づく断面図である。
【図9】本発明による電磁トランスデューサの第4の実
施例を示す図である。
【図10】図9のセクション・ラインX−Xに基づく断
面図である。
【符号の説明】
2 固定子 4 第1の一次固定子部分 8 第2の一次固定子部分 12 第1の磁束誘導脚 13 第2の磁束誘導脚 28 付勢巻線 29 付勢巻線 38 回転子 48 多極永久磁石 70 キャストレーション 80 第1の一次磁極 82 第2の一次磁極 90 第3の一次磁極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの磁束誘導脚と、中央領域及び前記
    中央領域を包囲する周辺領域を備えた第1の固定子ホー
    ルを形成する第1の一次固定子部分から構成され、前記
    第1の固定子ホールの形状によって、前記周辺領域内に
    第1の固定子平面内に位置し、スロットで隔てられたキ
    ャストレーションから成る第1のギャップ付き円形クラ
    ウンが形成されている固定子と、 前記第1の固定子平面に対してほぼ垂直で、前記第1の
    固定子ホールの前記中央領域を横切る回転軸を備え、そ
    れぞれ、前記回転軸にほぼ垂直な回転子の一般的平面の
    両側に配置される1対の磁極を形成する、2を超える偶
    数の双極永久磁石を含んでいて、各対をなす磁極によっ
    て形成される磁軸が前記回転軸とほぼ平行で、隣接する
    対をなす磁極によって形成される磁軸の向きとは逆の向
    きで、前記対をなす磁極が、少なくとも部分的に、少な
    くとも前記キャストレーションの重なる部分に向かい合
    うように配置される回転子と、 それぞれ、前記第1と第2の磁束誘導脚に取り付けられ
    る第1と第2の巻線とから構成され、 前記固定子が、さらに、前記対をなす磁極に面するよう
    に配置され、前記第1の固定子平面とほぼ平行な第2の
    固定子平面を形成する、第2の一次固定子部分を備え、
    前記キャストレーション及び前記第2の一次固定子部分
    の前記重なる部分が、それぞれ、前記一般的固定子平面
    の第1の側と第2の側に配置され、前記第1の一次固定
    子部分が第1と第2の一次磁極を形成し、前記第2の一
    次固定子部分が、少なくとも1つの第3の一次磁極を形
    成し、前記第1と第2の磁束誘導脚が、磁気的に、それ
    ぞれ、前記第1と第2の一次磁極を前記第2の一次固定
    子部分に結合することを特徴とする電磁トランスデュー
    サ。
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