JPH1025759A - レベル調整可能な柱脚 - Google Patents

レベル調整可能な柱脚

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JPH1025759A
JPH1025759A JP18467896A JP18467896A JPH1025759A JP H1025759 A JPH1025759 A JP H1025759A JP 18467896 A JP18467896 A JP 18467896A JP 18467896 A JP18467896 A JP 18467896A JP H1025759 A JPH1025759 A JP H1025759A
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Michinobu Nishitani
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎等に不等沈下が発生しても、大きな作業
空間を要することなく、簡易かつ迅速なレベル調整の可
能な柱脚を提供する。 【解決手段】 基礎6と柱脚下端のベースプレート4と
の間に積層ゴム等からなる伸縮パッド6を設置する。ベ
ースプレート4と基礎6間をアンカーボルト2で緊結
し、伸縮パッド6に柱脚下端部に作用する荷重以上の圧
縮力を導入しておく。不等沈下が発生し、柱脚のレベル
を調整する場合、柱脚を上方に移動させるためにはアン
カーボルト2の緊張を解除すればよく、伸縮パッド6が
膨張して柱脚を押し上げる。逆に、柱脚を下方に移動さ
せるためには、アンカーボルト2の締付け力を増し、伸
縮パッド6にさらに圧縮力を加えて収縮させることで柱
脚を引き下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、地盤の不等沈下
または浮上がりなどにより建物に不陸が発生した場合に
おいて不陸の修正を可能としたレベル調整可能な柱脚に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、埋立て地等の軟弱地盤に建物を構
築する場合、基礎の支持は杭による場合が多い。このよ
うな地盤において支持杭を用いる場合、ネガティブフリ
クションを考慮する必要があり、支持層が深いときには
建設費の中で杭工事の占める比率が高くなる。また、杭
で支持される建物の周辺地盤が沈下した場合、建物と周
辺地盤のレベル調整が必要となる。
【0003】軟弱地盤に建物を構築する場合の別工法と
して、支持杭を用いないで基礎を直接地盤に支持させる
直接基礎工法があり、コスト低減にはなるが地盤の不等
沈下により周辺地盤や建物に不陸が生じやすい。その場
合、建物の基礎梁や底盤などに十分な剛性を持たせて地
盤沈下に対抗させるが、大きな沈下に対しては追随が不
可能であり、その沈下を修正する必要がある。
【0004】図6はその場合の調整法として、ジャッキ
アップにより鉄骨柱1のベースプレート4の高さを調整
する場合を示したものである。
【0005】ジャッキアップの事前準備としては、作業
期間中、ジャッキ16、油圧ポンプ17、受梁18など
を設置するため、柱周辺の障害物を一時撤去する必要が
ある。そして、鉄骨柱1を上下方向に案内するため、案
内軸(アンカーボルト2または支柱)を予め基礎6の上
に設け、不等沈下に対してそれを軸にしてジャッキアッ
プを行う(図6(a) 参照)。
【0006】その際、受梁18を鉄骨柱1に溶接等によ
って接合した後、基礎6と受梁18の間にジャッキ16
を設置し、建物をリフトアップし、ベースプレート4の
下にモルタル19を充填する。ただし、この方法は受梁
18の溶接時に火を用いるので、火気厳禁の作業場では
使用することができない。
【0007】ジャッキアップによる補修後は、ジャッキ
16、油圧ポンプ17、受梁18は全て撤去され、鉄骨
柱1周辺は自由に使用することができる(図6(b) 参
照)。
【0008】また、モルタル充填をなくして、不等沈下
による不陸の修正をより簡易にかつ迅速に行なえる構造
として、特開平3−2418号公報記載のレベル調整可
能な柱脚が提案されている。
【0009】これは、アンカーボルトに通して基礎中に
埋設固定した筒体に対し、柱の基端部に一体化した架台
を上下動可能に嵌入し、その架台の外端部より立設した
吊りボルトを柱に外嵌した吊り枠を貫通させてナットで
吊り枠に係止し、吊り枠と吊りボルトとで架台を支持し
鉛直荷重を受け止めるようにしたものである。
【0010】不等沈下等により修正が必要となったとき
には、床梁と基礎との間にジャッキを設置し、このジャ
ッキによって建物をリフトアップする。そうすると、柱
の基端部に設けた架台が基礎中に埋め込んだ筒体の内部
を上方に摺動移動する。次に、吊りボルトを吊り枠に係
止するナット等を調整固定してからジャッキを外すこと
により、モルタル等の充填を伴うことなく柱脚のレベル
調整が完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図6の調整法あるいは
特開平3−2418号公報記載の発明の場合、油圧ジャ
ッキ等の大がかりな装置が必要である。また、柱脚のレ
ベルを調整するためにはジャッキに支持される床梁が必
要となるため、床梁が不要な構造(工場、事務所等)と
比較すると、ジャッキ据付面から床梁天端が無駄な空間
となる。したがって、工費も高くつき、工期も長くな
る。
【0012】さらに、架台が筒体内を摺動移動する構造
は、基礎自体の不均等な沈下により、基礎と一体化して
いる吊り枠および筒体が傾くことになるが、柱および架
台は床梁によって固定されているので鉛直精度が確保さ
れ、傾き難い状態にある。したがって、両者の摺動が円
滑でなくなり、レベル調整作業が困難となる。
【0013】また、基礎に傾きが発生した場合におい
て、柱脚部を水平にするためには、ジャッキで床梁をリ
フトアップし、吊り枠を係止するナットを吊り枠の上端
に当接するようにしてからジャッキを元に戻し取り外す
ことになるが、このとき基礎の傾きを修正した後の鉄骨
柱と吊り枠との間に隙間が生じ、水平力に対する構造物
の安定性が低下する。
【0014】一方、建物の免震を目的として地下1階と
地上1階部の間に、上下部にフランジが取り付けられた
積層ゴムを設置した構造がある。このような免震構造
は、柱脚部のレベル調整機能を持たないため、据付初期
に構造物をフラットにするためには、各柱脚に作用する
荷重に対応する積層ゴムを据え付ける必要があり、精細
な検討を行わなければならない。
【0015】本願発明は、従来技術における上述のよう
な課題の解決を図ったものであり、据付時の柱脚相互間
のレベル差を容易に調整することができ、さらに基礎自
体あるいは基礎相互間に不等沈下または浮き上がりが発
生しても、簡易かつ迅速な調整が可能であり、レベル調
整のために大きな空間を必要としない柱脚の構造を提供
することを目的としたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明のレベル調整可
能な柱脚は、基礎と柱脚との間に弾性を有する伸縮パッ
ドを介在させるとともに、これらの柱脚と基礎間をアン
カーボルト等の締付け材で緊結することで、伸縮パッド
に柱脚下端部に作用する荷重(建物の柱や床等からの荷
重)以上の圧縮力を予め導入してあることを特徴とする
ものである。
【0017】伸縮パッドとしては、ある程度厚みのある
積層ゴム等が適するが、必要とする圧縮力が導入可能
で、調整に必要な伸縮量が得られるものであれば特に限
定されない。
【0018】柱脚のレベルを調整するに際して、まず柱
脚を上方に移動させるためには締付け材の緊張を解除す
ればよく、例えば締付け材としてアンカーボルトを用い
ナットで締め付けている場合には、そのナットを緩める
ことにより、伸縮パッドが膨張して柱脚を押し上げる。
【0019】逆に、柱脚を下方に移動させるためには、
締付け材による締付け力を増し、伸縮パッドにさらに圧
縮力を加えて収縮させることで柱脚を引き下げることが
できる。
【0020】このような柱脚のレベル調整を実施するこ
とにより、基礎相互間あるいは一基礎の柱脚のレベル調
整が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本願
発明の具体的な実施形態について説明する。
【0022】図1は、本願発明の柱脚を適用したラーメ
ン構造の建物の基礎が沈下した場合のレベル調整方法を
説明するための図面であり、(a) に基礎が沈下して不陸
が生じた状態、(b) にレベル調整を行った状態の鉛直断
面を示している。
【0023】H形の鉄骨柱1の下端にはベースプレート
4が接合されており、ベースプレート4をアンカーボル
ト2で固定し支持している。また、基礎6とベースプレ
ート4との間には積層ゴム等の伸縮パッド5を設置して
いる。
【0024】アンカーボルト2はその下端を基礎6に定
着させ、伸縮パッド5およびベースプレート4を貫通さ
せて、ナット(図2のナット3に対応)で最頂部から締
め付け、伸縮パッド5に圧縮力を導入している。このと
き伸縮パッド5の膨張力(抵抗)によってアンカーボル
ト2には引張力が作用しており、ベースプレート4、伸
縮パッド5を基礎6に対し一体的に強固に固定定着して
いる。
【0025】なお、伸縮パッド5は大地震時にはせん断
変形に伴う座屈による性能の低下が考えられる。そこ
で、図示した例ではせん断変形抑止用のストッパー14
をボルト15で土間10に取り付け、大地震以上の水平
力に対しては、伸縮パッド5とともに土間10が水平力
を受け持つようにしている。
【0026】また、ベースプレート4のレベル調整を行
うためには、伸縮パッド5を伸縮させることのできる空
間を作る必要がある。そこで、この例では土間10と伸
縮パッド周囲基礎11によって伸縮パッド5が取り囲ま
れる空間を作っている。
【0027】さらに、基礎6と土間10が同時に沈下す
ることにより、土間10が変形するのを防止するため、
両者の縁を切ってある。そのため、ベースプレート4の
上方において、床板12を土間10の高さと合わせるよ
うにして床面積を広く確保している。また、アンカーボ
ルト2の締付けを調整するため、床板12の鉄骨柱1周
辺部には開口を設けている。
【0028】床面積の確保の必要がない場合は、周囲基
礎11、床板12、ストッパー14等を設置せず、基礎
6の天端と土間10の天端を一致させることもできる。
【0029】次に、図1(a) のように基礎6の沈下によ
って変形したラーメン構造におけるベースプレート4の
高さを、伸縮パッド5により図1(b) のように調整する
場合について説明する。
【0030】図1(a) のベースプレート4の高さ調整前
において、2つのベースプレート4の各位置天端20〜
23の高さ関係が、22>20=21>23だったとす
る。
【0031】伸縮パッド5は伸縮自在なため、ベースプ
レート4の高さ調整の際、基準高さを22〜23までの
間で設定することができる。例えば、20=21の高さ
にベースプレート4を合わせるとき、以下のようにな
る。
【0032】ベースペレート天端22は基準高さより高
いので、アンカーボルト2頭頂部のナットにより締め付
けて伸縮パッド5を圧縮する。一方、ベースプレート天
端23は基準高さより低いので、ナットを緩めて伸縮パ
ッド5を膨張させる。
【0033】以上の調整法では、鉄骨柱1の上下移動量
が少なく、ベースプレート4の高さを合わせて、基礎6
の沈下による鉄骨柱1等の応力緩和を図ることができ
る。
【0034】以上、ラーメン構造について示したが、本
願発明はトラス構造等にも適用可能であり、各部材の圧
縮、引張応力を緩和することができる。
【0035】図2は本願発明の他の実施形態として、基
礎6の天端と土間10の天端が一致している場合を示し
たものである。(a) は平面図、(b) はそのI−I断面
図、(c) は(b) のII−II断面図である。
【0036】H形の鉄骨柱1の下端にはベースプレート
4が接合されており、基礎6とベースプレート4との間
に積層ゴム等の伸縮パッド5を設置し、伸縮パッド5を
挟み込む形でベースプレート4をアンカーボルト2で固
定し支持している。
【0037】図に示すように、ベースプレート4にアン
カーボルト2の頭頂部を通し、ナット3で締め付けるこ
とにより、伸縮パッド5の膨張力によってアンカーボル
ト2に引張力が作用させ、ベースプレート4、伸縮パッ
ド5を基礎6に一体的に強固に定着している。
【0038】また、この例ではアンカーボルト2とボル
ト孔との間に高減衰ゴム等からなる減衰材8を取り付け
てある。取付けのための接着力は地震時の水平力や鉛直
力に抵抗し得る接着力とする。
【0039】ボルト孔と柱脚のアンカーボルト2との間
に減衰材8を取り付けることにより、ベースプレート4
と基礎6との間の伸縮パッド5が鉛直荷重を受けとめ、
さらにアンカーボルト2から柱脚に伝達される水平力が
伸縮パッド5および減衰材8の減衰能力に応じて小さく
なる。
【0040】さらに、柱脚のボルト孔を大地震による伸
縮パッド5の変位量以内の大きさとすることにより、大
地震時のダンパーとしての役割を果たす。
【0041】伸縮パッド5は大地震時にはせん断変形に
伴う座屈による性能の低下が考えられる。そこで、この
例では大地震以上の水平力に対するせん断変形抑止用の
減衰材8’を、鋼製の減衰材用台座9の上にベースプレ
ート4の下部と離して設置している。
【0042】この場合、減衰材8’とベースプレート4
の鉛直方向の隙間を、伸縮パッド5のせん断変形による
座屈発生時の鉛直変位量以内に設定することで、減衰材
8’によって伸縮パッド5の座屈を止めることができ
る。さらに、この減衰材8’はベースプレート4と接す
るときに、鉛直方向の振動に対する抑制作用が働く。ま
た、台座9を設けることで、減衰材8’の高さが低くな
り、減衰材8’の座屈を防止できる。
【0043】伸縮パッド5は、積層ゴムのほか、天然ゴ
ム、高減衰ゴムなどでもよい。減衰材8,8’は天然ゴ
ムなどでもよい。減衰材用台座9はコンクリート、煉
瓦、FRP、ステンレスなどでもよい。
【0044】伸縮パッド5に導入する圧縮力としては、
建設当初、柱脚下端部に作用する荷重に加え、予想沈下
量以上の圧縮力を伸縮パッド5に与える。
【0045】その後、基礎の沈下により、柱脚の高さが
個々異なり、構造物の強制変形による応力の発生がみら
れた場合には、これを緩和するため、各柱脚レベルの相
対高さ関係を、建設当初と同じにする。このレベル調整
が終了した時点での柱脚レベルを修正後柱脚高さと呼ぶ
ことにする。
【0046】柱脚が修正後柱脚高さより下がっている場
合に、柱脚を上方に移動させるためには、アンカーボル
ト2の引張力を保持しているナット3を緩めることで、
伸縮パッド5が膨張してベースプレート4を押し上げ
る。
【0047】逆に、柱脚が修正後柱脚高さより上がって
いる場合に、柱脚を下方に移動させるためには、アンカ
ーボルト2の引張力を保持しているナット3をさらに締
め付けることにより、伸縮パッド5に圧縮力を加えて収
縮させてベースプレート4を下げる。
【0048】図5は積層ゴムからなる伸縮パッドにおけ
る反力−ひずみ関係を示したもので、柱脚下端部に作用
する荷重P0 (ton) のときの伸縮パッドのひずみδ
0 (%)に対し、柱脚下端部に作用している荷重以上の
圧縮力Pを導入することで、伸縮パッドにはひずみδが
生じる。
【0049】伸縮パッドは、柱脚据付時において、柱脚
を下方に移動させることができるように、基礎の圧密沈
下量以上の変形が可能な高さのものを用いる。
【0050】実際の数値は構造物の設計や用いる積層ゴ
ムの性能に応じて異なるが、この例ではアンカーボルト
による締付力(T=P−P0 ≒58 ton)分による積層
ゴムの変形量(δ−δ0 ≒6.8cm)に対し、基礎の
沈下δs ≒5.0cmとすると、その分だけ締付力を緩
めることで、積層ゴムを膨張させて据付当初の高さに戻
すことができる。逆に、浮き上がった場合は締付力を増
すことで対処することができる。
【0051】以上のような条件で伸縮パッドを据え付け
ることにより、基礎自体が傾いて沈下した場合にも締付
力を一部解放することで、柱脚の傾きを自由に補正する
ことができる。基礎相互間のレベルの補正に関しても同
様に、柱脚レベルの補正を行い対処することができる。
【0052】図3は、上述した図2(b) の状態から沈下
により傾きが生じた場合における柱脚レベル調整後の状
態を示したものである。
【0053】アンカーボルト2の頭部を通したベースプ
レート4のボルト孔の径に余裕を持たせることで、修正
前の柱脚の水平方向のずれを修正することができ、基礎
6が沈下により傾いた場合にも、ベースプレート4のレ
ベル調整を可能としている。これにより、基礎が沈下し
傾斜した際の柱梁の強制変位による応力の緩和を図るこ
とができる。
【0054】ボルト孔の径としては、基礎の一方が沈下
しないと仮定し、他方が圧密沈下の最大値が発生した場
合に、アンカーボルト2が傾いても移動可能な径であ
り、かつ大地震による伸縮パッド5の変位量以内の径を
設定している。
【0055】ナット3の座金7は、レベル調整の際にア
ンカーボルトの締め付けを容易にするため、ナット3の
下面と座金7の上面が接し、かつナット7の下面とベー
スプレート4の上面が接するようなものを設ける。この
座金7はアンカーボルト2の締め付けにより降伏しない
ものが望ましく、鉄製、FRP製、あるいはステンレス
製のものなどが用いられる。
【0056】また、鉄骨柱1は、図2、図3のようなH
形断面のものに限らず、図4に示すように、円形の鉄骨
柱1でもよく、また角管、溝形鋼などでもよい。
【0057】
【発明の効果】 基礎自体あるいは基礎相互間の不等沈下が発生して
も、油圧ジャッキ等の大がかりな装置を必要とすること
なく、簡易かつ迅速にレベル調整を行うことができる。
【0058】油圧ジャッキ等を用いる場合に比べ、レ
ベル調整に要する空間も小さく、柱周辺部の空間を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の柱脚を適用したラーメン構造の建物
の基礎が沈下した場合の調整方法を説明するための図面
であり、(a) は補修前の鉛直断面図、(b) は補修後の鉛
直断面図である。
【図2】本願発明の他の実施形態を示したもので、(a)
は平面図、(b) はそのI−I断面図、(c) は(b) のII−
II断面図である。
【図3】図2(b) の状態から沈下により傾きが生じた場
合における柱脚レベル調整後の状態を示した断面図であ
る。
【図4】柱脚が円形断面の場合の実施形態を示したもの
で、(a) が平面図、(b) はその III−III 断面図であ
る。
【図5】積層ゴムからなる伸縮パッドにおける反力−ひ
ずみ関係を示すグラフである。
【図6】ラーメン構造における従来のジャッキアップに
よる柱脚のレベル調整方法を示したもので、(a) は補修
前の鉛直断面図、(b) は補修後の鉛直断面図である。
【符号の説明】
1…鉄骨柱、2…アンカーボルト、3…ナット、4…ベ
ースプレート、5…伸縮パッド、6…基礎、7…座金、
8,8’…減衰材、9…減衰材用台座、10…土間、1
1…伸縮パッド周囲基礎、12…床板、13…床板支持
金物、14…ストッパー、15…ストッパー用ボルト、
16…ジャッキ、17…油圧ポンプ、18…受梁、19
…モルタル、20〜23…ベースプレート天端

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎と柱脚との間に弾性を有する伸縮パ
    ッドを介在させ、前記柱脚と基礎間を締付け材で緊結す
    ることで、前記伸縮パッドに前記柱脚下端部に作用する
    荷重以上の圧縮力を予め導入してあることを特徴とする
    レベル調整可能な柱脚。
JP8184678A 1996-07-15 1996-07-15 レベル調整可能な柱脚 Expired - Lifetime JP3031253B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105155602A (zh) * 2015-09-11 2015-12-16 中铁西北科学研究院有限公司 一种多支点地基加固综合纠倾方法
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