JPH10256883A - デジタル逓倍回路 - Google Patents

デジタル逓倍回路

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JPH10256883A
JPH10256883A JP9051632A JP5163297A JPH10256883A JP H10256883 A JPH10256883 A JP H10256883A JP 9051632 A JP9051632 A JP 9051632A JP 5163297 A JP5163297 A JP 5163297A JP H10256883 A JPH10256883 A JP H10256883A
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JP
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signal
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delay element
output
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JP9051632A
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Masayuki Yakabe
正行 矢ケ部
Jiro Oguri
二郎 大栗
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/00006Changing the frequency
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/156Arrangements in which a continuous pulse train is transformed into a train having a desired pattern
    • H03K5/1565Arrangements in which a continuous pulse train is transformed into a train having a desired pattern the output pulses having a constant duty cycle

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】遅延素子の製造ばらつきや電源電圧変動による
遅延値の変動を改善した逓倍回路を提供する。 【解決手段】被逓倍信号ciを遅延する遅延素子群DL
とその出力do1〜donを選択出力するマルチプレク
サMLからなる遅延素子部DLA1,DLA2と、これ
らの遅延素子部を複数段従属接続して最終段の遅延出力
da2を入力すると共に、この遅延出力da2をさらに
遅延素子群DLの初段の遅延素子と同じ遅延量が得られ
る遅延素子部DLBと、この遅延素子部の出力および遅
延出力da2を比較する遅延量比較部CMPと、この遅
延量比較部から出力する遅延量増加と遅延量減少と遅延
量固定の3信号とを入力し、その出力によりマルチプレ
クサML各々を選択制御する遅延量選択部DLSと被逓
倍信号ciと遅延素子部DLA1の出力信号da1から
逓倍信号を生成するEXRとで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル逓倍回路に
係わり、特に製造ばらつき、環境変動に影響されること
なく所望のパルス幅を発生するデジタル逓倍回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のデジタル逓倍回路の一般
的な例の回路図を示した図18(a)を参照すると、こ
のデジタル逓倍回路は、クロック信号CKが供給される
入力端と排他的論理和回路(以下、EX−ORと称す)
EXR3の一方の入力端との間に遅延素子dl1〜dl
nが従属接続され、他方の入力端はクロック信号入力端
に直接接続されて構成され、EXR3から逓倍信号CK
2Fが得られる。
【0003】図18(a)およびその動作説明用のタイ
ミングチャートを示した図18(b)を併せて参照する
と、クロック信号CKは、偶数段のインバータで構成す
る遅延素子dl1〜dlnによって遅延され、遅延信号
CKDが得られる。この遅延信号CKDは入力したクロ
ック信号CKが論理レベルのハイレベル(以下、“1”
と称す)となる時間をTとした場合、クロック信号CK
がロウレベル(以下、“0”と称す)から“1”へ立ち
上るタイミングから遅延信号CKDの立ち上がるタイミ
ングまでの遅延時間が(1/2)Tの場合を理想的な遅
延時間とする。この遅延信号CKDと入力したクロック
信号CKとがEXR3で排他的論理和され、クロック信
号CKの2倍の周波数の信号CK2Aの波形が出力され
る。
【0004】この逓倍回路は、遅延素子であるインバー
タの遅延時間によって出力される逓倍信号のパルス幅が
決定される。この遅延時間は、設計時に所望するパルス
幅に応じて決めているが、半導体集積回路装置の製造ば
らつき、環境変動に大きく影響される。そのため、クロ
ック信号CKの立ち上がりタイミングから遅延信号CK
Dの立ち上がりタイミングまでの遅延時間が(1/2)
Tよりも大きくなった場合は、遅延信号CKDと入力し
たクロック信号CKとの論理和結果の逓倍信号CK2B
が出力に得られる。
【0005】クロック信号CKの立ち上がりタイミング
から遅延信号CKDの立ち上がりタイミングまでの遅延
時間が(1/2)Tよりも小さくなった場合は、遅延信
号CKDと入力したクロック信号CKとの論理和結果の
逓倍信号CK2Cが同様に出力に得られる。
【0006】これらの逓倍信号CK2BおよびCK2C
はいずれもデューティ比が50%から大きくずれてい
る。このように安定したパルス幅が得られないという問
題点があった。このパルス幅の問題点を解決するための
発明は多く出願されているが、その一例が特開平4−1
05413号公報に記載されている。同公報記載の半導
体遅延回路における一例の回路図を示した図19とを参
照すると、この遅延回路と上述した従来例との相違点
は、遅延素子群に相当するディレイ素子群DLからなる
可変遅延回路VDLと一方の入力端にパルス入力信号P
INが供給されるEXR2の他方の入力端との間にタイ
ミング調整部TCTが挿入されたことである。
【0007】このタイミング調整部CTCは、マルチプ
レクサMPXの出力端YがEXR4の一方の入力端に接
続され、マルチプレクサMPXの入力端D0〜Dnにパ
ルス入力信号PINから分岐したディレイ素子群DLの
入力信号d0とディレイ素子群DLにより作られるタイ
ミングをずらした複数の信号d1〜d(n−1)と最終
段の出力信号dnの各出力端とがそれぞれ接続される。
さらにマルチプレクサMPXの制御端子にはシフトレジ
スタSFRの出力端が接続され、シフトレジスタSFR
の入力端にはシリアルデータSIとシフトクロックSC
Kが供給されるように構成される。
【0008】この従来例は、パルス入力信号PINをデ
ィレイ素子群DLによりタイミングのみをずらしたマル
チプレクサMPXの出力di1をEXR4を通すことに
より、ハイパルス幅Tを所定の値に調整できるというも
のである。
【0009】つまり、予めディレイ信号dnを長めに設
定しておき、半導体製造上の遅延時間のばらつきを調整
するためにdnより前のディレイ信号をマルチプレクサ
MPXで選択している。
【0010】特開平4−105413号公報に記載の他
の例の回路図を示した図20を参照すると、上述した図
19の回路との相違点は、EX−ORに代えてDフリッ
プフロップ、シフトレジスタに代えてEPROMがそれ
ぞれ用いられていることである。すなわち、タイミング
調整回路部TCTの出力端がDフリップフロップFF5
のD端子に接続され、DフリップフロップFF5の基準
信号CKIが供給されて構成される。
【0011】タイミング調整部TCTは、パルス入力信
号DINを入力して信号d0およびディレイ素子群DL
によりつくられるタイミングをずらした複数の信号d1
〜dnを入力して1つの信号di2をマルチプレクサM
PXにより選択する。
【0012】このときマルチプレクサMPXの設定は、
消去可能プログラマブルROM(EPROM)にデータ
を書き込むことにより行う。
【0013】パルス入力信号DINをディレー素子群D
Lによりタイミングのみをずらしたn個の遅延素子群と
をEX−ORを通すことにより、ハイパルス幅Tを所定
の値に調整する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の逓倍回
路の第1の問題点は、出力される逓倍信号のデューティ
比が変動することである。
【0015】その理由は、遅延回路をインバータ素子等
を従属接続したもので構成する場合、トータルの遅延値
はインバータ素子1段分の遅延値とその従属接続段数の
積により決定されるが、製造ばらつきや電源電圧の変動
等の環境の変化によってインバータ素子の遅延値がばら
つくと設計通りの遅延時間が得られなくなる。その結
果、逓倍出力のデューティ非が変動するからである。
【0016】第2の問題点は、調整後の電源電圧変動に
追随できないことである。
【0017】その理由は、デューティ比すなわちパルス
幅の安定化を改善した従来例では、初期時に、内蔵する
マルチプレクサを含むタイミング調整部で遅延値を決
め、その遅延を決めているマルチプレクサへの入力信号
は、固定している為に、逓倍回路動作中の突発的な電源
電圧変動には追随できない。
【0018】第3の問題点は、遅延値の初期設定、およ
び遅延値設定用のマルチプレクサへの入力信号が必要な
ことである。
【0019】その理由は、上述した公報の従来例では、
マルチプレクサ等を用いて遅延値を決定しており、その
マルチプレクサへの入力信号をEPROM、あるいは外
部入力信号等によって決定している。その設定は、逓倍
出力信号を見ながら少しずつ遅延値を変えていく方法が
取られ、外部入力信号でマルチプレクサを制御している
場合は、その制御信号は、電源を切ってしまうと設定値
が消えてしまうため、電源投入毎に設定しなければなら
なかった。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタル逓倍回
路の特徴は、被逓倍信号の位相が、遅延素子を複数段従
属接続してなる延素子群で順次遅延され、これら遅延素
子それぞれの遅延素子出力信号と前記被逓倍信号との一
致をとることにより所定の逓倍信号を生成するデジタル
逓倍回路において、前記遅延素子群を有する第1遅延素
子部が複数段従属接続され、かつ最終段の出力する第1
の遅延出力信号から、前記所定の逓倍信号のデューティ
比が最適値に対して進みまたは遅れのいずれの状態にあ
るかを前記被逓倍信号の変化タイミングで検出する遅延
量比較手段と、この遅延量比較手段の検出結果に応答し
て、前記第1遅延素子部それぞれの遅延量が最適値にな
るように、前記遅延素子それぞれの前記遅延素子出力信
号を順次選択するための選択制御信号を生成する遅延量
選択手段とを有することにある。
【0021】また、前記遅延量比較手段は、複数の前記
第1遅延素子部のうち初段の有する前記遅延素子群の第
1段目の素子の遅延値と同じ遅延値で前記第1の遅延出
力信号の位相を遅延させる第2遅延素子部と、この第2
遅延素子部の出力する第2の遅延出力信号と前記第1の
遅延出力信号とを比較することによって前記第1遅延素
子部の遅延量が最適値であるか否かを検出し、遅延量が
小さければ遅延量増加を指示する遅延量増加信号と、最
適値であればその遅延量維持を指示する遅延量固定信号
と、遅延量が大きければ遅延量減少を指示する遅延量減
少信号とをそれぞれ生成する遅延量比較部とを備える。
【0022】さらに、前記遅延量比較手段は、前記被逓
倍信号対して位相が遅延された前記第1および前記第2
の遅延出力信号が、共に論理レベルの“0”の第1区間
と、それぞれ“1”および“0”の第2区間と、共に
“1”の第3区間と、それぞれ“0”および“1”の第
4区間とのいずれの区間にあるかを反転された前記被逓
倍信号の立ち下がりのタイミングで1周期ごとに検出す
るとともに、前記第1区間であれば前記遅延量減少信号
のみを活性化し、前記第2区間であれば前記遅延量固定
信号のみを活性化し、前記第3および前記第4区間であ
れば前記遅延量増加信号のみを活性化する。
【0023】さらにまた、前記第1遅延素子部が前記遅
延素子群とこれら遅延素子群それぞれの遅延素子出力信
号を択一的に選択して出力するマルチプレクサとを有し
てなり、前記第1遅延素子部が複数段従属接続され、最
終段の出力端が第2遅延素子部の入力端および前記遅延
量比較手段の一方の入力端にそれぞれ接続されるととも
に前記第2遅延素子部の出力端が前記遅延量比較手段の
他方の入力端に接続され、前記遅延量比較手段の遅延量
増加信号と遅延量減少信号と遅延量固定信号との出力端
が前記遅延量選択手段のそれぞれの入力端に接続され、
かつ前記遅延量比較手段および前記遅延量選択手段それ
ぞれのさらに他の入力端には前記被逓倍信号入力端子が
共通接続され、前記遅延量選択手段の複数の選択制御信
号出力端が前記第1遅延素子部のそれぞれの前記マルチ
プレクサの制御信号入力端に共通接続され、複数段の前
記第1遅延素子部のうち最終段以外の前記第1遅延素子
部の遅延信号出力端と前記被逓倍信号入力端子とがそれ
ぞれ排他的論理和回路部の入力端にそれぞれ接続され、
この排他的論理和回路部の出力端から逓倍信号を取り出
す構成からなる。
【0024】また、前記第1遅延素子部をn(nは整
数)段従属接続することによりn倍の逓倍信号を生成す
ることができる。
【0025】さらに、前記遅延量選択手段がシフトレジ
スタで構成され、遅延量を増加させるときは左シフト動
作により遅延量の小さい方向から大きい方向を選択する
ように前記遅延素子群の前記選択制御信号を順次“1”
にして遅延量を増加させ、遅延量を減少させるときは右
シフト動作により遅延量の大きい方向から小さい方向を
選択するように前記遅延素子群の前記選択制御信号を順
次“1”にして遅延量を減少させる。
【0026】さらにまた、前記n段従属接続された第1
遅延素子部の全ての前記遅延素子を同一遅延値を有する
遅延素子とすることができる。
【0027】また、前記第1遅延素子部それぞれの前記
遅延素子群が固定遅延群および可変遅延群で構成され、
前記可変遅延群のそれぞれの遅延素子の遅延素子出力信
号が前記マルチプレクサに供給されることでもよい。
【0028】また、前記第1遅延素子部が、前記遅延素
子よりも遅延量の大きい大遅延素子を複数段従属接続し
た大遅延素子群とこれら大遅延素子群それぞれの遅延素
子出力信号を択一的に選択して出力する大遅延素子群マ
ルチプレクサと、前記遅延素子よりも遅延量の小さい小
遅延素子を複数段従属接続した小遅延素子群とこれら小
遅延素子群それぞれの小遅延素子出力信号を択一的に選
択して出力する小遅延素子群マルチプレクサとを有し、
前記大遅延素子群マルチプレクサで選択された遅延信号
の出力端が前記小遅延素子群の信号入力端に接続されて
構成され、前記遅延量選択手段が、前記遅延量比較手段
の前記遅延増加信号、前記遅延量減少信号および遅延量
固定信号のそれぞれに応答して、前記小遅延素子群マル
チプレクサの選択制御信号と次段ををカウントアップさ
せるための小遅延量選択キャリー信号とカウントダウン
させるための小遅延量選択ボロー信号とを生成する小遅
延量選択部と、この小遅延量選択部の次段であって前記
小遅延選択キャリー信号および前記小遅延量選択ボロー
信号に応答して、前記大遅延素子マルチプレクサの選択
制御信号を生成する大遅延量選択部とから構成される。
【0029】さらに、前記大遅延素子群および前記小遅
延素子群が、それぞれの素子の入力端に被逓倍信号を入
力するかまたは“1”レベルに固定して動作を停止する
かを選択するセレクト手段を備え、前記第1遅延素子部
が、前記大遅延素子群マルチプレクサからの前記選択制
御信号に応答して、前記大遅延素子群のうち遅延量が選
択されない大遅延素子の動作停止をさせるための選択停
止信号を生成して前記セレクト手段に送出する大遅延素
子群の出力停止手段と、前記小遅延素子群マルチプレク
サからの前記選択制御信号に応答して、前記小遅延素子
群のうち遅延量が選択されない小遅延素子の動作停止を
させるための選択停止信号を生成する小遅延素子群の出
力停止手段とをそれぞれ有する。
【0030】さらにまた、前記小遅延量選択部および大
遅延量選択部がそれぞれアップダウンカウンタで構成さ
れ、遅延量を増加させるときは、遅延量の小さい方向か
ら大きい方向後に活性化させるために前記小遅延量選択
部からアップカウント動作で前記小遅延素子群の前記選
択制御信号を順次“1”に設定することにより遅延量を
増加させ、遅延量が不足のときは前記小遅延量選択キャ
リー信号を発生させてさらに前記大遅延量選択部をカウ
ントアップさせ、前記大遅延素子群の前記選択制御信号
を順次“1”に設定することにより遅延量を増加させ、
遅延量を減少させるときは、遅延量の大きい方向から小
さい方向を選択するように前記小遅延量選択部からダウ
ンカウント動作で前記小遅延素子群の前記選択制御信号
を順次“1”に設定することにより遅延量を減少させ、
遅延量が不足のときは前記小遅延量選択ボロー信号を発
生させてさらに前記大遅延量選択部をカウントダウンさ
せ、前記大遅延素子群の前記選択制御信号を順次“1”
に設定することにより遅延量を減少させることができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明のデジタル逓倍回路の第1
の実施の形態であって外部入力信号の周波数が2逓倍さ
れる2逓倍回路の構成を示すブロック図である。図1を
参照すると、この2逓倍回路の構成は、第1遅延素子部
DLA1およびDLA2が従属接続され初段の第1遅延
素子部DLA1には被逓倍信号ciが端子CKIから供
給される。この端子CKIおよび第1遅延素子部DLA
1の遅延出力信号の出力端はそれぞれEX−OR部EX
Rの入力端に接続され、EX−OR部の逓倍出力端から
逓倍信号coが出力端子CKOから出力される。従属接
続された第1遅延素子部DLA2の遅延出力信号da2
出力端は遅延量比較部CMPおよび第2遅延素子部DL
Bのそれぞれの遅延信号入力端に接続される。
【0033】この遅延素子部DLBの遅延信号出力端は
遅延量比較部CMPの遅延信号入力端に接続され、さら
に他方の入力端には被逓倍信号ciの入力端子CKIが
接続されている。
【0034】遅延量比較部CMPで生成される遅延量減
少信号dwと遅延量固定信号stと遅延量増加信号up
とのそれぞれの出力端は遅延量選択部DLSの対応する
入力端にそれぞれ接続され、さらに他の入力端には被逓
倍信号ciの入力端子CKIが接続されている。
【0035】遅延量選択部DLSで選択された選択制御
信号ds1〜dsnの出力端は従属接続された第1遅延
素子部DLA1およびDLA2のそれぞれの選択制御端
子に並列接続される。
【0036】遅延素子部DLA1は、被逓倍信号ciを
所定時間遅延する遅延素子群DLおよび順次遅延された
遅延素子出力信号do1〜donを選択出力するマルチ
プレクサMLから構成される。遅延素子部DLA2も同
一の構成要素からなる。この遅延素子群DLの回路図を
示した図2を参照すると、遅延素子群DLはインバータ
からなる遅延素子dl1〜dlnが従属接続され、それ
ぞれの遅延素子の出力から被逓倍信号ciを順次に遅延
させた遅延素子出力信号do1〜donが取り出され
る。すなわち、遅延素子出力信号do1が最小遅延量で
あり、遅延素子出力信号donが最大遅延量となる。
【0037】一方、マルチプレクサMLの回路図を示し
た図3を参照すると、マルチプレクサMLは、n個のA
ND回路AD11〜AD1nとこれらのAND回路の出
力端がそれぞれ対応する入力端に接続されたn入力OR
回路OR1とから構成され、AND回路AD11には遅
延素子出力信号do1および選択制御信号ds1、AN
D回路AD12には遅延素子出力信号do2および選択
制御信号ds2、同様にAND回路AD1nには遅延素
子出力信号donおよび選択制御信号dsnがそれぞれ
供給されるとともに、OR回路OR1の出力端から選択
された遅延出力信号da1、〜danのいずれかが出力
される。
【0038】第2遅延素子部DLBは、その回路図は特
に図示されていないが、第1遅延素子部の少なくとも第
1段目の遅延素子と同じ遅延量をもつ遅延素子で構成さ
れている。例えば、この実施の形態例では、第1遅延素
子部DLA1の遅延素子群DLの遅延素子dl1と同等
である。
【0039】遅延量比較部CMPは、遅延量比較部CM
Pの回路図を示した図4を参照すると、遅延量増加信号
upと遅延量固定信号stと遅延量減少信号dwとをそ
れぞれ生成する回路からなり、遅延量増加信号生成回路
は、遅延出力信号da2が供給されるインバータIV1
の出力端がAND回路AD1の一方の入力端に接続さ
れ、他方の入力端には第2遅延素子部DLBの遅延出力
信号dbが供給されるインバータIV2の出力端が接続
されるとともに、AND回路AD1の出力端はフリップ
フロップFF1の端子Dに接続され、このフリップフロ
ップFF1の出力端Qから遅延量増加信号upの出力端
として構成される。
【0040】遅延量固定信号生成回路は、遅延出力信号
da2がAND回路AD2の一方の入力端に直接供給さ
れ、他方の入力端には第2遅延素子部DLBの遅延出力
信号dbが供給されるインバータIV2の出力端が接続
されるとともに、AND回路AD2の出力端はフリップ
フロップFF2のデータ端子Dに接続され、このフリッ
プフロップFF2の出力端Qから遅延量固定信号upの
出力端として構成される。
【0041】遅延量減少信号生成回路は、遅延出力信号
da2が供給されるインバータIV1の出力端がAND
回路AD3の一方の入力端に接続され、他方の入力端に
は遅延出力信号dbが直接供給されるとともに、AND
回路AD3の出力端はOR回路OR2の一方の入力端に
接続される。OR回路OR2の他方の入力端にはAND
回路AD4の出力端が接続され、このAND回路AD4
の一方の入力端には遅延出力信号da2が、他方の入力
端には遅延出力信号dbがそれぞれ直接供給される。O
R回路OR2の出力端がフリップフロップFF3の端子
Dに接続され、このフリップフロップFF3の出力端Q
を遅延量減少信号dwの出力端として構成される。
【0042】これらのフリップフロップFF1、FF2
およびFF3のクロック端子Cには被逓倍信号ciがイ
ンバータIV3を介して供給され、リセット信号RS
が、フリップフロップFF1、FF2のリセット端子R
BとフリップフロップFF3のセット端子SBにはそれ
ぞれリセット信号RSが供給される。
【0043】遅延量選択部DLSは、遅延量選択部DL
Sの回路図を示した図5(a)、セレクタSLのブロッ
クを示した図5(b)、およびフリップフロップのブロ
ックを示した図5(d)をそれぞれ参照すると、セレク
タSLとフリップフロップFFとAND回路ADとから
なる選択回路が複数段従属接続されている。この選択回
路は、セレクタSLのSCAN端子にAND回路AD9
1の出力端が接続され、このAND回路ADの一方の入
力端には遅延量増加信号upが供給され、他方の入力端
には次段に接続される選択回路の出力端が接続される。
セレクタSLのSEL端子には遅延量減少信号dwが供
給され、初段のセレクタSLのD端子は“0”に固定さ
れる。
【0044】2段目以降のD端子には前段の選択回路の
出力端、すなわちフリップフロップFFの出力端Qが接
続され、セレクタSLの出力端はフリップフロップFF
のD端子に接続される。フリップフロップFFのQ出力
端は選択制御信号dsが取り出されるとともに次段の選
択回路の入力端に接続される。フリップフロップFFの
C端子にはAND回路AD10の出力端が接続される。
AND回路AD10の一方の入力端には被逓倍信号ci
が供給され、他方の入力端はインバータIV4の出力端
が接続されるとともにインバータIV4には遅延量固定
信号stが供給されて構成されている。
【0045】上述した第1の実施の形態における2逓倍
回路の動作を説明する。まずそれぞれの機能ブロックの
機能動作から説明しておくことにする。
【0046】第2遅延素子部DLBは、n個の遅延素子
を従属接続して構成され第1遅延素子部DLAで遅延さ
れた遅延出力信号da2をさらに第1の遅延素子部DL
A1の遅延素子群DLを構成する遅延素子のうち第1段
目の遅延素子の遅延量に等しい遅延量だけ遅延させる機
能を有する。
【0047】マルチプレクサMLは、その真理値表を示
した図6を参照すると、一方の入力信号として遅延素子
出力信号do1〜donが与えられているとき、選択制
御信号ds1〜dsnのうちのいずれか1つが“1”に
なると、その選択制御信号に対応する遅延信号が選択出
力される。例えば、ds1=1、ds2〜dsn=0で
あれば出力信号は遅延出力信号da1が選択されて出力
されることを示す。同様に、ds2=1、ds1および
ds3〜dsn=0であれば出力信号は遅延出力信号d
a2が選択されて出力され、dsn=1、ds1〜ds
(n−1)=0であれば出力信号は遅延出力信号dan
が選択されて出力される。
【0048】遅延量比較部CMPは、第2遅延素子部D
LBの遅延出力信号da2とさらにその遅延出力信号d
bを被逓倍信号ciの立ち上がりのタイミングで比較
し、遅延量が小さい場合には遅延量増加信号upとして
“1”を、遅延量固定信号stとして“0”を、遅延量
減少信号dwとして“0”をそれぞれ遅延量選択部DL
Sに出力し、遅延量が最適の場合には遅延量固定信号s
tとして“1”を、遅延量減少信号dwとして“0”
を、遅延量増加信号upとして“0”をそれぞれ遅延量
選択部DLSに出力し、遅延量が大きい場合には遅延量
減少信号dwとして“1”を、遅延量固定信号stとし
て“0”を、遅延量増加信号upとして“0”をそれぞ
れ遅延量選択部DLSに対して出力する機能を有する。
【0049】その真理値表を示した図7を参照すると、
リセット信号RS=1の初期状態においては、被逓倍信
号ciと遅延出力信号da2およびdbの状態に関係な
く遅延量増加信号upのみ“1”であり、他の遅延量減
少信号dwおよび遅延量停止信号stはともに“0”で
ある。リセット信号RS=0のとき、被逓倍信号ciの
反転信号の立ち下がりのタイミングにおいて、遅延出力
信号da2およびdbがともに“0”であれば遅延量減
少信号dwのみ“1”であり、他の遅延量増加信号up
および遅延量固定信号stはともに“0”である。遅延
出力信号da2およびdbがそれぞれ“1”および
“0”であれば遅延量固定信号stのみ“1”であり、
他の遅延量増加信号upおよび遅延量減少信号dwはと
もに“0”である。遅延出力信号da2およびdbがと
もに“1”、または遅延出力信号da2およびdbがそ
れぞれ“0”および“1”であれば、遅延量増加信号u
pのみ“1”であり、他の遅延量固定信号stおよび遅
延量減少信号dwはともに“0”である。
【0050】遅延量選択部DLSは、遅延量減少信号d
w、遅延量固定信号st、遅延量増加信号upのうちど
の信号に“1”が出力されているかにより複数の第1遅
延素子部DLA1およびDLA2のマルチプレクサへ供
給する選択制御信号ds1〜dsnのうち1つを“1”
とし、その他は全て“0”とすることで遅延素子群DL
の遅延値を決定する機能を有する。
【0051】遅延量選択部DLSに用いられるセレクタ
SLの真理値表を示した図5(c)を参照すると、この
セレクタはSEL端子の信号が“1”のときSCAN端
子の信号に関係なくD端子の信号が出力端Yに出力さ
れ、セレクタはSEL端子の信号が“0”のときD端子
の信号に関係なくSCAN端子の信号が出力端Yに出力
される機能を有する。
【0052】上述した遅延量選択部DLSの真理値表を
示した図8を参照すると、状態番号1において、被逓倍
信号ciの立ち上がりのタイミイングで、遅延量減少信
号dwが“1”、その他の遅延量固定信号stおよび遅
延量増加信号upが“0”のときは、選択制御信号ds
nのみ“1”を出力する。
【0053】状態番号2において、被逓倍信号ciの立
ち上がりのタイミイングで、遅延量減少信号dwがまだ
“1”であり、その他の遅延量固定信号stおよび遅延
量増加信号upが“0”のときは、さらに1つ上位の選
択制御信号ds(n−1)のみ“1”を出力する。
【0054】状態番号3において、被逓倍信号ciの立
ち上がりのタイミイングで、遅延量増加信号upが
“0”、その他の遅延量固定信号stおよび遅延量減少
信号dwが“0”のときは、最上位の選択制御信号ds
1のみ“1”を出力する。
【0055】状態番号4において、被逓倍信号ciの立
ち上がりのタイミイングで、遅延量増加信号upがまだ
“1”であり、その他の遅延量固定信号stおよび遅延
量減少信号dwが“0”のときは、さらに1つ下位の選
択制御信号ds2のみ“1”を出力する。
【0056】状態番号5においては、被逓倍信号ciの
立ち上がりのタイミイングで、遅延量固定信号stが
“1”、その他の遅延量増加信号upおよび遅延量減少
信号dwが“0”のときは、選択制御信号ds1〜ds
nはそれぞれ前の状態を維持する機能を有する。
【0057】EX−OR部EXRは、第1遅延素子部D
LA1〜DLAn、ここではDLA1〜DLA2から入
力した遅延出力信号da1〜dan、ここではda1お
よび被逓倍信号ciを排他的論理和し出力信号CKOと
してn倍、同様にここでは2倍の逓倍出を出力する機能
を有する。
【0058】上述した各機能ブロックの機能動作に基づ
き図1〜図8と2逓倍回路の動作説明用のタイミングチ
ャートを示した図9、図10および図11を参照しなが
ら動作を説明する。
【0059】図2および図3と、選択された遅延量が最
適値の場合の動作説明用タイミングチャートを示した図
9とを併せて参照すると、被逓倍信号ciは第1遅延素
子部DLA1の遅延素子dl1〜dlnにより遅延さ
れ、それぞれ遅延素子dl1〜dlnの出力が遅延素子
出力信号do1〜donとしてマルチプレクサMLに供
給される。マルチプレクサMLでは、遅延量選択部DL
Sから供給される選択制御信号ds1〜dsnのうちの
1つだけ“1”になる信号との論理積により“1”とな
った信号がOR1から出力される。
【0060】つまり反転された被逓倍信号ciの立ち上
がりのタイミングt1に対してタイミングt2まで遅延
された遅延出力信号da1として出力される。ここでの
タイミングt2は被逓倍信号ciが“1”にある区間t
1〜t3の1/2区間である。遅延出力信号da1は2
段目の第1遅延素子部DLA2において同様に選択制御
信号ds1〜dsnにより選択された遅延出力信号da
2となって出力される。
【0061】この遅延出力信号da2は、遅延量比較部
CMPおよび第2遅延素子部DLBに供給される。第2
遅延素子部DLB2では、第1遅延素子部の遅延素子d
l1と同じ遅延量をもつ遅延素子1段により遅延され、
その遅延出力信号dbは遅延量比較部CMPに入力され
る。
【0062】遅延量比較部CMPは、前述した図6の真
理値表に従って遅延量増加信号up、遅延量減少信号d
w、遅延量固定信号stの3つの状態信号を生成し、遅
延量増加信号upが“0”、遅延量減少信号dwが
“0”、遅延量固定信号stが“1”は、遅延量が最適
であることを示している。
【0063】すなわち再び図4を参照すると、第2遅延
素子部DLB2の遅延出力信号dbおよび第1遅延素子
部DLA2の遅延出力信号da2それぞれが“0”のと
き、その反転信号が“1”になり、AND回路AD1で
論理積がとられて“1”が出力される。この“1”信号
を、フリップフロップFF1において被逓倍信号ciが
インバータIV3反転されているので、その立ち下がり
のタイミング(図9のt3,t7)で遅延量増加信号u
pを出力する。
【0064】遅延出力信号da2およびdbがそれぞれ
“1”および“0”のとき、反転されて“1”になる遅
延出力信号dbおよびda2とがAND回路AD2で論
理積がとられて“1”が出力される。この“1”信号
を、フリップフロップF2において反転された被逓倍信
号ciの立ち下がりのタイミングで遅延量固定信号st
を出力する。
【0065】同様に、遅延出力信号da2およびdbが
それぞれ“0”および“1”のとき、遅延出力信号da
2が反転されて“1”になり、この反転信号および遅延
出力信号dbとがAND回路AD3で論理積がとられて
“1”が出力される。この“1”信号と、遅延出力信号
da2およびdbが共に“1”のときのAND回路AD
4の“1”信号とのいずれか一方が、OR回路OR2を
介してフリップフロップF3において反転された被逓倍
信号ciの立ち下がりのタイミングで遅延量減少信号d
wを出力する。
【0066】つまり、被逓倍信号ciの1周期で見たと
きに、反転された被逓倍信号ciの立ち下がりのタイミ
ングに対して、最終段(ここでは2段目)の第1遅延素
子部DLA2の遅延出力信号da2が立ち上がるタイミ
ングt2以前の“0”の区間(状態番号1)と、遅延出
力信号da2の立ち上がりのタイミングt3から第2遅
延素子部DLBの遅延出力信号db(da2に対して少
なくとも遅延素子dl1〜dlnのうちの1個分の遅延
量をもつ)の立ち上がりタイミングまでのda2が
“1”の区間(状態番号2)と、遅延出力信号dbが立
ち上がるタイミング以降のda2が“1”の区間(状態
番号3)と、遅延量が大きくなり(後述の3段以上の場
合)、最終段の遅延出力信号danの立ち下がりのタイ
ミングから遅延出力信号dbの立ち下がりのタイミング
までのdanが“0”の区間(状態番号4)との4区間
における、遅延出力信号danおよびdbの状態を比較
している。
【0067】比較の結果、図6の真理値表および遅延量
が大きい場合の動作説明用タイミングチャートを示した
図10を参照すると、状態番号1の場合は、クロック信
号として供給される被逓倍信号ciの立ち下がりタイミ
ングt3において遅延量が大きくなっていることを認識
する。この時、逓倍出力信号doのデューティ比がくず
れて“1”区間が長い状態にあるから、前述の認識に基
づき遅延量減少信号dwを“1”にし、遅延量が小さく
なるように遅延量選択部DLSに制御指示を出す。その
結果、タイミングt3およびt5区間において最適値へ
の制御動作が行われ、タイミングt5以降の区間では逓
倍信号が最適化されて出力され、、次のクロックサイク
ルの立ち下がりのタイミングt7に同期して遅延量固定
信号stが“1”に変化し、その状態が維持される。
【0068】状態番号2の場合は、再び図9を参照する
と、遅延量が制御されて逓倍出力信号doのデューティ
比が正常になり“1”および“0”区間が等しい(50
%)状態にあるから、遅延量固定信号stを“1”に
し、遅延量が現状を維持するように遅延量選択部DLS
に制御指示を出す。その結果、タイミングt3およびt
5区間において最適値への制御動作は前の状態を維持す
るような動作が行われ、タイミングt5以降の区間にお
いても逓倍信号が最適化された状態を維持して出力さ
れ、次のクロックサイクルの立ち下がりのタイミングt
7においても遅延量固定信号stが“1”状態を維持す
る。
【0069】状態番号3の場合は、遅延量を減少させる
場合の動作説明用タイミングチャートを示した図11参
照すると、タイミングt3において、遅延量が小さすぎ
るので逓倍出力信号doのデューティ比がくずれ、
“0”区間が長い状態にあるから、遅延量増加信号up
を“1”にし、遅延量が大きくなるように遅延量選択部
DLSに制御指示を出す。その結果、タイミングt4お
よびt5区間において最適値への制御動作が行われ、タ
イミングt5以降の区間では逓倍信号が最適化されて出
力され、次のクロックサイクルの立ち下がりのタイミン
グt7に同期して遅延量固定信号stが“1”に変化し
その状態が維持される。
【0070】状態番号4の場合は、図示されていないが
状態番号1の場合がさらに進んだ状態であって、例えば
遅延量素子部DLAが多数従属され、その合計遅延量が
出力される最終段遅延量が大きすぎ、逓倍出力信号do
のデューティ比がくずれて“1”区間がさらに長い状態
になるときであるから、遅延量減少信号dwを“1”に
し、遅延量が小さくなるように遅延量選択部DLSに制
御指示を出す。
【0071】再び図5および図8を参照すると、これら
の遅延量減少信号dw、遅延量固定信号st、遅延量増
加信号upが供給された遅延量選択部DLSは次のよう
に制御動作をする。
【0072】まず、状態番号0の初期状態においてリセ
ット信号RSが“1”になり、この信号が供給されるフ
リップフロップFF1〜FFnのうち、n−1番目のF
F(n−1)のみはセット端子SBに供給されるように
構成されているので、このFF(n−1)は出力が
“1”にセットされ、それ以外のFFは“0”にリセッ
トされる。従って選択制御信号ds(n−1)は“1”
が出力される。
【0073】次に、リッセットが解除されてリセット信
号RSが“0”になると、遅延量比較部BLDから遅延
量増加信号upが“1”で供給され、それ以外の遅延量
減少信号dwおよび遅延量固定信号stは“0”が供給
された状態番号1になると、遅延量増加信号upはセレ
クタSL1〜SLnの端子SELに“1”が与えられ、
端子Sには遅延量減少信号dwがAND回路AD91〜
AD9nをそれぞれ介して与えられる。一方、FF41
〜FF4nには遅延量固定信号stが“0”のときに被
逓倍信号ciがクロック信号として供給され、遅延量固
定信号stが“1”のときにはクロックが遮断され前の
状態を保持する。
【0074】セレクタSELの真理値表を示した図5
(c)を参照すると、端子SELが“1”のときは出力
端Yには、一義的に端子Dの信号が出力されることにな
っているので、状態1で“1”がセットされて保持され
たFF(n−1)の出力“1”がSLnで選択され次の
クロックサイクルでFFnに読み込まれ、選択制御信号
dsnとして出力される。それ以外のFF1〜FF(n
−1)はセレクタSELの出力が“0”であるから
“0”を保持し出力する。
【0075】次に遅延量減少信号dwが“1”になりそ
れ以外の遅延量固定信号および遅延量増加信号が“0”
になる状態番号2に遷移すると、AND回路AD9(n
−1)に一方の入力端には遅延量減少信号dwの“1”
が、他方の入力端には前の状態を保持するFF4nの出
力“1”がそれぞれ供給され、その論理積結果の信号
“1”がセレクタSEL(n−1)の端子SCANにセ
ットされる。端子SELには遅延量増加信号upが
“0”として供給されているので、このセレクタは端子
SCANの“1”を選択し次のクロックサイクルでFF
4(n−1)から選択制御信号ds(n−1)が出力さ
れる。
【0076】同様に遅延量増加信号upが供給される度
に左シフト動作が繰り返されて、FF4(n−2)〜F
F41に“1”が順次転送され、状態番号n−3では選
択制御信号ds2が“1”、状態番号n−2では選択制
御信号ds1が“1”がそれぞれ出力される。
【0077】次に、状態番号n−1では遅延量増加信号
upが“1”が供給され、それ以外の遅延量固定信号s
tおよび遅延量減少信号dwがそれぞれ“0”になるの
で、セレクタSELの端子SELには“1”が設定され
る。一方、AND回路AD91〜AD9nに供給される
遅延量減少信号dwが“0”になるので、その論理積出
力は一義的に“0”になってセレクタSLは全て端子S
CANが“0”に設定される。したがって、セレクタS
Lは全て端子Dの信号を端子Yに出力する。
【0078】セレクタSL1の端子Dは“0”固定にな
っているのでFF41は次のクロックサイクルで選択制
御信号ds1を“0”として出力し、セレクタSL2の
端子DはFF41の保持する状態番号n−1の信号
“1”が供給されているので、この“1”をFF42は
選択制御信号ds2として出力する。
【0079】同様に遅延量増加信号upが“1”の間は
クロックサイクル毎に右シフトが繰り返されて、FF4
3〜FF4nに“1”が順次転送され、この右シフトの
n−1回目には選択制御信号ds2が“1”、n回目に
は選択制御信号ds1が“1”になる。
【0080】状態番号nは、遅延量調整により遅延量が
最適状態に調整されて遅延量比較部CMから供給される
遅延量固定信号stが“1”になった状態であり、前述
したように、AND回路AD10一方の入力は遅延量固
定信号stがINV1により反転されて“0”になるの
で、被逓倍信号ciはAND回路AD10からのクロッ
ク信号としては“0”固定になり、全てのフリップフロ
ップFF41〜FF4nは、それぞれ1クロック前の状
態を保持する。
【0081】上述したように、複数段従属接続された第
1遅延素子部DLAの最終段の遅延出力信号da2か
ら、遅延量が最適か否かの状態が遅延量比較部CMPに
よって検出され、その状態により遅延量増加信号up、
遅延量固定信号st、遅延量減少信号dwのいずれかを
アクティブ状態にすることにより、遅延量選択部DLS
は、左シフトおよび右シフト機能をもつシフトレジスタ
として動作し、遅延量増加信号upがアクティブであれ
ば遅延量を増加させるための選択制御信号ds1〜ds
nを遅延量の小さい方向から大きい方向後に活性化させ
るために左シフトにより順次“1”にする。遅延量減少
信号が活性化されていれば遅延量を減少させるための選
択制御信号を遅延量の大きい方向から小さい方向を選択
するようにシフト回路の内容を右シフトにより順次
“1”にすることによって、第1遅延素子部DLA1お
よびDLA2の遅延量が変更され遅延量が最適となる。
【0082】この様に遅延量が調整された第1遅延素子
部DLA1のマルチプレクサMLの出力および入力され
た被逓倍信号ciを排他的論理和回路部でEXRで比較
され、逓倍された信号が出力される。
【0083】次に第1の実施の形態の変形例として3逓
倍回路を示した図12を参照すると、前述した2逓倍回
路との相違点は、第1遅延素子部DLA1、DLA2お
よびDLA3の3段だけ従属接続し、3段目の第1遅延
素子部DLA3の遅延出力信号da3の出力端を第2遅
延素子部DLBおよび遅延量比較部CMPの入力端にそ
れぞれ接続したことと、EX−OR部EXRも3入力E
X−ORになり、その入力端には被逓倍信号ciの入力
端子CKIと第1遅延素子部DLA1およびDLA2の
遅延出力信号da1およびda2の出力端のみがそれぞ
れ接続されたことと、遅延量選択部DLSの選択制御信
号ds1〜dsnの出力端が第1遅延素子部DLA1、
DLA2およびDLA3それぞれのマルチプレクサML
の選択制御信号入力端に共通接続されたことであり、そ
れ以外の構成要素は図1と同様であるから、ここでの構
成の説明は省略する。その動作も2逓倍回路における遅
延出力信号da2をda3に読み換えれば同様に理解す
ることが出来る。
【0084】すなわち、遅延量比較部CMPでは、第2
遅延素子部DBの入力信号da3と第2遅延素子部DL
Bの遅延出力信号dbを被逓倍信号ciの立ち上がり
(遅延量比較部内ではINV3により反転されてその立
ち下がり)タイミングで比較し、遅延量が小さい場合に
は遅延量減少信号dwに“0”、遅延量固定信号stに
“0”、遅延量増加信号upに“1”を遅延量選択部に
出力し、遅延量が最適の場合には遅延量減少信号dwに
“0”、遅延量固定信号stに“1”、遅延量増加信号
upに“0”を遅延量選択部DLSに出力し、遅延量が
大きい場合には遅延量減少信号dwに“0”、遅延量固
定信号stに“0”、遅延量増加信号upに“1”を遅
延量選択部DLSに対して出力する。
【0085】遅延量選択部DLSは、遅延量減少信号d
w、遅延量固定信号st、遅延量増加信号upのうちど
の信号に“1”が出力されているかにより複数の第1遅
延素子部DLA1、DLA2、DLA3のマルチプレク
サそらぞれの選択信号ds1〜dsnの1つを“1”と
し、その他は全て“0”とすることで遅延素子群DLの
遅延値を決定する。従属接続された3個の第1遅延素子
部DLA1、DLA2、DLA3のうち第1遅延素子部
DLA1、DLA2の遅延出力信号da1,da2と被
逓倍信号ciとをEX−OR部EXRで排他的論理和
し、その出力信号coが出力端子CKOから出力され
る。
【0086】逓倍信号coは、選択された遅延値がそれ
ぞれ同一値となり、その遅延値づつ位相がずれるので、
その一致がとられたEX−ORの逓倍出力は、第1遅延
素子部DLA1、DLA2、DLA3のうち第1遅延素
子部DLA1の遅延出力信号のパルス幅であり、被逓倍
信号ciのパルス幅に対し1/3パルス幅となることか
ら3逓倍となる。
【0087】次に第1の実施の形態の変形例としてn逓
倍回路を示した図13を参照すると、前述した2逓倍回
路との相違点は、第1遅延素子部DLA1〜DLAnの
n段が従属接続され、n段目の第1遅延素子部DLAn
の遅延出力信号danの出力端を第2遅延素子部DLB
および遅延量比較部CMPの入力端にそれぞれ接続した
ことと、EX−OR部EXRもn入力EX−ORにな
り、その入力端には被逓倍信号ciの入力端子CKIと
第1遅延素子部DLA1〜DLAnの遅延出力信号da
1〜da(n−1)の出力端がそれぞれ接続されたこと
と、遅延量選択部DLSの選択制御信号ds1〜dsn
の出力端が第1遅延素子部DLA1〜DLAnそれぞれ
のマルチプレクサMLの選択制御信号入力端に共通接続
されたことであり、それ以外の構成要素は図1と同様で
あるから、ここでの構成の説明は省略する。その動作も
2逓倍回路における遅延出力信号da2をdanに読み
換えれば同様に理解することが出来る。
【0088】すなわち、遅延量比較部CMPでは、第2
遅延素子部DBの入力信号danと第2遅延素子部DL
Bの遅延出力信号dbを被逓倍信号ciの反転された信
号の立ち下がりタイミングで比較し、遅延量が小さい場
合には遅延量減少信号dwに“0”、遅延量固定信号s
tに“0”、遅延量増加信号upに“1”を遅延量選択
部に出力し、遅延量が最適の場合には遅延量減少信号d
wに“0”、遅延量固定信号stに“1”、遅延量増加
信号upに“0”を遅延量選択部DLSに出力し、遅延
量が大きい場合には遅延量減少信号dwに“0”、遅延
量固定信号stに“0”、遅延量増加信号upに“1”
を遅延量選択部DLSに対して出力する。
【0089】遅延量選択部DLSは、遅延量減少信号d
w、遅延量固定信号st、遅延量増加信号upのうちど
の信号に“1”が出力されているかにより第1遅延素子
部DLA1〜DLAnのマルチプレクサMLそれぞれの
選択信号ds1〜dsnの1つを“1”とし、その他は
全て“0”とすることで遅延素子群DLの遅延値を決定
する。従属接続されたn個の第1遅延素子部DLA1〜
DLAnのうち第1遅延素子部DLA1〜DLA(n−
1)の遅延出力信号da1〜da(n−1)と被逓倍信
号ciとをEX−OR部EXRで排他的論理和し、その
出力信号coが出力端子CKOから出力される。
【0090】逓倍信号coは、選択された遅延値がそれ
ぞれ同一値となり、その遅延値づつ位相がずれるので、
その一致がとられたEX−ORの逓倍出力は、第1遅延
素子部DLA1〜DLAnのうち第1遅延素子部DLA
1の遅延出力信号のパルス幅であり、被逓倍信号ciの
パルス幅に対し1/nパルス幅となることからn逓倍と
なる。
【0091】上述したように、必要な逓倍数に応じて第
1遅延素子部DLAを従属接続することにより、所望の
デジタル逓倍回路を実現することが出来る。
【0092】第1の実施の形態に用いる遅延素子群DL
の変形例を示した図14を参照すると、この遅延素子群
DLは固定遅延素子群DLsおよび可変遅延素子群DL
vとからなる。
【0093】固定遅延素子群DLsは、直列に接続され
た単位遅延素子dl1、dl2、〜dl(n−1)、d
lnからなり、可変遅延素子群DLvは単位遅延素子d
v1、dv2、〜dv(n−1)、dvnからなる。固
定遅延素子群DLsの最終段の固定遅延素子dlnの遅
延出力信号は、可変遅延素子群DLvの直列に接続され
た単位遅延素子dv1、dv2、〜dv(n−1)、d
vnの初段の単位遅延素子dv1に供給され、可変遅延
群の単位遅延素子dv1、dv2、〜dv(n−1)、
dvnそれぞれの遅延出力信号do1、do2、〜do
(n−1)、donは、マルチプレクサMLへ接続され
る。この例は遅延量を大きくし、かつ細かく遅延量を調
整するときに有効である。
【0094】第2の実施の形態のデジタル逓倍回路のブ
ロック図を示した図15を参照すると、このデジタル逓
倍回路の構成は、第1遅延素子部DLA1およびDLA
2が従属接続され初段の第1遅延素子部DLA1には被
逓倍信号ciが端子CKIから供給される。この端子C
KIおよび第1遅延素子部DLA1の遅延出力信号出力
端はそれぞれEX−OR部EXRの入力端に接続され、
EX−OR部の逓倍出力端から逓倍信号coが出力端子
CKOから出力される。
【0095】遅延素子部DLA1は、被逓倍信号ciを
所定時間遅延する遅延量の大きい遅延素子が複数個従属
接続された大遅延素子群DLa1とこの大遅延素子群D
La1の非選択遅延素子の動作を停止させる出力停止部
OSaと大遅延素子群dla1の遅延出力信号do1〜
donを選択し出力する大遅延素子群マルチプレクサM
LTaと、遅延量の小さい遅延素子を複数直列に接続し
た小遅延素子群DLb1とこの小遅延素子群DLb1の
非選択遅延素子の動作を停止させる出力停止部OSbと
小遅延素子群dla1の遅延出力信号do1〜donを
選択し出力する小遅延素子群マルチプレクサMLTbと
を有して構成される。遅延素子部DLA2も同一の構成
要素からなる。
【0096】この大遅延素子群DLA1のブロック図を
4段分だけ示した図16(a)を参照すると、大遅延素
子群DLA1は、予め定める所定の大遅延量をもつ大遅
延素子dx1の出力端に、入力端Dおよび出力端Yをも
つセレクタ部SL21、22および23と大遅延素子d
x2、dx3およびdx4とが交互に従属接続されると
ともに、それぞれのセレクタ部SL21、22および2
3の端子SELに選択停止信号dss1、dss2およ
びdss3が供給され、かつ端子Sが“1”に固定さ
れ、かつそれぞれの遅延素子の出力から被逓倍信号ci
を順次に遅延させた遅延素子出力信号do1〜donが
取り出される。すなわち、遅延素子出力信号do1が最
小遅延量であり、遅延素子出力信号donこの図ではd
o4が最大遅延量となる。
【0097】小遅延素子群DLb1の構成は遅延素子の
遅延量が小さくなるだけで構成は大遅延素子群DLa1
と同様であるからここでの構成の説明は省略する。
【0098】出力停止部OSaのブロック図を示した図
16(b)を参照すると、出力停止部OSaの構成は、
一端が“0”に固定されかつ他端に選択停止信号dsa
が供給されるEX−OR回路EXR1、EXR2および
EXR3からなり、それぞれの選択停止信号dss1、
dss2、およびdss3出力端は対応する大遅延素子
群DLaの端子SELに接続される。
【0099】出力停止部OSaの選択制御信号dsa1
〜dsan入力端は大遅延素子群マルチプレクサMLT
aのそれぞれ対応する出力端子に接続される。一方、大
遅延素子群DLa1の遅延出力信号do1〜don出力
端は大遅延素子群マルチプレクサMLTaのそれぞれ対
応する入力端に接続される。大遅延素子群マルチプレク
サMLTaの遅延出力信号do4は小遅延素子群DLb
1の被逓倍信号入力端に接続される。
【0100】小遅延素子群dlb1の選択停止信号ds
s1〜dssn入力端は出力停止部OSbのそれぞれの
対応する出力端に接続される。出力停止部OSbの選択
制御信号dsa1〜dsan入力端は小遅延素子群マル
チプレクサMLTbのそれぞれ対応する出力端子に接続
される。一方、小遅延素子群DLb1の遅延出力信号d
o1〜don出力端は小遅延素子群マルチプレクサML
Tbのそれぞれ対応する入力端に接続される。
【0101】出力停止部OSbの構成も出力停止部OS
aの構成と同様であるからここでの構成の説明は省略す
る。
【0102】大遅延素子群マルチプレクサMLTaは前
述した図3のマルチプレクサMLと同様に構成されるが
選択制御信号dsa1〜dsanをバイパスさせる配線
も有する。
【0103】上述のように従属接続された第1遅延素子
部DLA1bの遅延信号da2出力端は遅延量比較部C
MPおよび第2遅延素子部DLBのそれぞれの遅延信号
入力端に接続される。第2遅延素子部DLBは、前述し
たように、第1遅延素子部DLA1aの少なくとも大遅
延素子dx1と同じ遅延量を有するように構成されてい
る。
【0104】この遅延素子部DLBの遅延信号出力端は
遅延量比較部CMPの遅延信号入力端に接続され、さら
に他方の入力端には被逓倍信号ciの入力端子CKIが
接続されている。
【0105】この遅延量比較部CMPも前述した遅延量
比較部CMPの回路と同様であり、遅延量増加信号up
と遅延量増加停止信号stと遅延量減少信号dwとをそ
れぞれ生成する回路からなる。
【0106】遅延量比較部CMPで生成される遅延量減
少信号dwと遅延量固定信号stと遅延量増加信号up
とのそれぞれの出力端は遅延量選択部の小遅延量選択部
DLSbの対応する入力端にそれぞれ接続され、さらに
他の入力端には被逓倍信号ciの入力端子CKIが接続
されている。
【0107】遅延量選択部は小遅延量選択部DLSbお
よび大遅延量選択部からなり、小遅延量選択部DLSb
の遅延増加信号up、遅延量減少信号dw、および遅延
量固定信号stの3信号入力端は遅延量比較部CMPの
それぞれ対応する出力端に接続される。小遅延量選択部
DLSbの選択制御信号dsb1〜dsbn出力端は、
第1遅延素子部DLA1aおよびDLA1bそれぞれの
小遅延素子群マルチプレクサMLTbのそれぞれ対応す
る入力端子に接続される。小遅延量選択部DLSbの小
遅延量選択キャリー信号caおよび小遅延量選択ボロー
信号br出力端は大遅延量選択部DLSaの対応する入
力端に接続される。大遅延量選択部DLSaの選択制御
信号dsa1〜dsan出力端は第1遅延素子部DLA
1aおよびDLA1bそれぞれの小遅延素子群マルチプ
レクサMLTbのそれぞれ対応する入力端子に接続され
る。
【0108】この実施の形態の動作も、出力停止部の動
作以外は前述した第1の実施の形態の動作と同様であ
る。すなわち、複数段従属接続された第1遅延素子部D
LAの最終段の遅延出力信号da2から、遅延量が最適
か否かの状態が遅延量比較部CMPによって検出され、
その状態により遅延量増加信号up、遅延量固定信号s
t、遅延量減少信号dwのいずれかをアクティブ状態に
することにより、遅延量選択部DLSは、周知のアップ
ダウンカウンタが用いられ、遅延量増加信号upがアク
ティブであれば遅延量を増加させるための選択制御信号
dss1〜dssnを遅延量の小さい方向から大きい方
向後に活性化させるためにアップカウント動作を実行さ
せることによりこれらの信号を順次“1”にする。
【0109】このとき小遅延量選択部からカウントさ
せ、小遅延素子群MLTbに選択制御信号dsb1〜d
sbnを供給して遅延量を増加させる。遅延量が不足の
ときは小遅延量選択キャリー信号caを発生させて、さ
らに大遅延量選択部DLSaをカウントアップさせ、大
遅延素子群MLTaに選択制御信号dsba1〜dsa
nを供給して遅延量を増加させる。
【0110】遅延量減少信号が活性化されていれば遅延
量を減少させるための選択制御信号を遅延量の大きい方
向から小さい方向を選択するようにカウンタをダウンカ
ウント動作を実行させることにより、選択制御信号ds
a1〜dsanの内容を順次“1”にする。このときも
小遅延量選択部DLSbからカウントダウンさせ、遅延
量が不足のときは小遅延量選択ボロー信号brを発生さ
せて、さらに大遅延量選択部DLSaをカウントダウン
させることによって、大遅延素子群MLTaに選択制御
信号dsba1〜dsanを供給して第1遅延素子部D
LA1aおよびDLA1bの遅延量が変更され遅延量が
最適となる。
【0111】上述した遅延量変更時において、従属接続
された大遅延素子のうち、初段の遅延素子から選択され
た遅延量を設定する遅延素子までの遅延素子は従属接続
状態にあるので、被逓倍信号が“1”および“0”を繰
り返す度に電流が流れる。しかし、選択されない残りの
大遅延素子は、選択停止信号により大遅延素子の入力端
が“1”レベルに固定されるので電流が流れない。この
ように大遅延素子の動作を選択的に動作停止とするた
め、消費電流を低減できる。
【0112】上述した選択的動作停止を実現するための
出力停止部OSaおよび大遅延素子部DLaの動作を説
明する。大遅延素子群のブロック図を示した図16
(a)と出力停止部OSaのブロック図を示した図16
(b)と、その動作の真理値表を示した図17とを併せ
て参照すると、出力停止部OSaを構成するEXR1〜
EXR3のそれぞれの一方の入力端に選択制御信号ds
a1〜dsa3が供給され、他方の入力端は“0”に固
定されているものとする。
【0113】被逓倍信号ciが“0”で、選択制御信号
dsa1のみが“1”で他の選択制御信号dsa2およ
びdsa3は“0”の場合は、初段の大遅延素子dx1
の遅延素子出力信号do1はそのまま“0”が出力され
る。選択制御信号dsa1のみが“1”であるからEX
R1の出力は“0”になりセレクタ部SL21の端子S
ELが“0”に設定される。それ以外のEXR2、3は
“1”が出力され、セレクタ部SL22、23の端子S
ELは“1”に設定される。
【0114】セレクタ部の真理値表を示した図15
(c)を参照すると、端子SELの信号が“0”のとき
は端子Sの信号が選択されるので、この場合、端子Sは
“1”に固定されているからセレクタ部SL21は
“1”固定が出力される。セレクタ部SL22、23の
端子SELはそれぞれ“1”であるから、真理値表に従
い端子Dの信号、すなわち前段のセレクタ部で選択され
た“1”固定信号が選択出力される。
【0115】つまりセレクタ部SL21の出力“1”固
定が大遅延素子dx2を介して遅延素子出力信号do2
として出力され、さらに大遅延素子dx3およびdx4
をそれぞれ介して遅延素子出力信号do3およびdo4
として出力される。この“1”固定信号により大遅延素
子dx2、dx3およびdx4はそれぞれ入力端が
“1”に固定された状態になり被逓倍信号ciの変化に
無関係となり動作電流が流れないので、消費電流が低減
される。
【0116】被逓倍信号ciが“1”に変化し、選択制
御信号dsa1のみが“1”で他の選択制御信号dsa
2およびdsa3は“0”を維持した場合は、初段の大
遅延素子dx1の遅延出力信号od1は“1”が出力さ
れる。選択制御信号dsa1のみが“1”であるからE
XR1の出力は“0”を維持しセレクタ部SL21の端
子SELも“0”に設定される。セレクタ部の端子SE
Lの信号が“0”であるから端子Sの信号が選択される
ので、この場合も“1”が出力される。セレクタ部SL
22、23の端子SELはそれぞれ“1”であるから、
前述同様に真理値表に従い端子Dの信号、すなわち前段
のセレクタ部で選択された“1”固定信号が選択出力さ
れる。したがって、この“1”固定信号により大遅延素
子dx2、dx3およびdx4はそれぞれ入力端が
“1”に固定された状態になり被逓倍信号ciの変化に
無関係となり動作電流が流れない。
【0117】被逓倍信号ciが再び“0”に変化し、選
択制御信号dsa2のみが“1”で他の選択制御信号d
sa1およびdsa3は“0”を維持した場合は、初段
の大遅延素子dx1の遅延素子出力信号od1は“0”
が出力される。選択制御信号dsa2のみが“1”であ
るからEXR2の出力は“0”を出力しセレクタ部SL
22の端子SELも“0”に設定される。セレクタ部S
EL22の端子SELの信号が“0”であるから端子S
の信号が選択されるので、この場合も“1”固定が出力
されるので大遅延素子dx3は入力端が“1”に固定さ
れる。セレクタ部SEL23はこの“1”固定を選択す
るので同様に大遅延素子dx4も入力端が“1”に固定
される。
【0118】一方、セレクタ部SL21の端子SELは
“1”であるから、前述同様に真理値表に従い端子Dの
信号、すなわち大遅延素子dx1の出力do1を選択し
て次段の大遅延素子dx2に送出し、大遅延素子dx2
から遅延素子出力信号do2が出力される。つまり、被
逓倍信号ciは大遅延素子dx1およびdx2でそれぞ
れ遅延され、次段以降の大遅延素子dx3およびdx4
は動作せず消費電流が低減される。
【0119】この“1”固定信号により大遅延素子dx
2、dx3およびdx4はそれぞれ入力端が“1”に固
定された状態になり被逓倍信号ciの変化に無関係とな
り動作電流が流れない。
【0120】以下同様に、選択制御信号dsa1〜ds
anのうち順次1つだけが“1”に変化するのに応答し
て遅延量が選択されるとともに、選択されない大遅延素
子群はそれぞれの入力端が“1”に固定されるので無駄
な電流が流れず消費電流が低減される。
【0121】また、この実施の形態も第1の実施の形態
同様に、2倍に逓倍するデジタル逓倍回路のほかに3
倍、4倍とn倍に逓倍出力するデジタル逓倍回路にも適
用できることは明らかである。
【0122】また、この実施の形態は出力停止部を有す
る場合について説明したが、消費電流の低減を目的にし
ないときは、出力停止部を削除しても逓倍回路と動作す
ることは明らかである。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明のデジタル回
路は、被逓倍信号の位相が、遅延素子を複数段従属接続
してなる延素子群で順次遅延され、これら遅延素子それ
ぞれの遅延素子出力信号と被逓倍信号との一致をとるこ
とにより所定の逓倍信号を生成するデジタル逓倍回路で
あって、遅延素子群を有する第1遅延素子部が複数段従
属接続され、かつ最終段の出力する第1の遅延出力信号
から、所定の逓倍信号のデューティ比が最適値に対して
進みまたは遅れのいずれの状態にあるかを被逓倍信号の
変化タイミングで検出する遅延量比較手段と、この遅延
量比較手段の検出結果に応答して、第1遅延素子部それ
ぞれの遅延量が最適値になるように、遅延素子それぞれ
の遅延素子出力信号を順次選択するための選択制御信号
を生成する遅延量選択手段とを有するので、まず第1
に、出力される逓倍信号のデューティが変動しないとい
う効果がある。
【0124】その理由は、直列接続で構成する場合遅延
値は、インバータ段数を入力の信号と帰還し、比較、変
更できるために逓倍された出力信号に安定したデューテ
ィが得られることにある。
【0125】第2の効果として、調整後の電源電圧変動
に追随できることである。
【0126】その理由は、シフトレジスタ、アップダウ
ンカウンタ等内部にある遅延量を調整する場合現状の遅
延値を帰還して調整することができることにある。。
【0127】第3の効果として、遅延値の初期設定およ
び遅延値設定用のマルチプレクサへの入力信号が不要な
ことである。
【0128】その理由は、シフトレジスタ、アップダウ
ンカウンタ等内部にある遅延量を調整する場合現状の遅
延値を帰還して調整することができることにある。
【0129】第4の効果として、消費電力低減ができる
ことである。
【0130】その理由は、直列接続された遅延素子のう
ち、未使用の遅延素子については、非選択信号により出
力停止とするため、必要のない遅延素子の停止すること
で消費電流を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であって外部入力信
号の周波数が2逓倍される2逓倍回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】遅延素子群DLの回路図である。
【図3】マルチプレクサMLの回路図である。
【図4】遅延量比較部CMPの回路図である。
【図5】(a)遅延量選択部DLSの回路図である。 (b)セレクタSLのブロック図である。 (c)セレクタSLの真理値表を示した図である。 (d)フリップフロップのブロック図である。
【図6】マルチプレクサMLの真理値表を示した図であ
る。
【図7】遅延量比較部CMPの真理値表を示した図であ
る。
【図8】遅延量選択部DLSの真理値表を示した図であ
る。
【図9】2逓倍回路の動作説明用のタイミングチャート
である。
【図10】2逓倍回路の動作説明用の他のタイミングチ
ャートである。
【図11】2逓倍回路の動作説明用のさらに他のタイミ
ングチャートである。
【図12】第1の実施の形態の変形例として3逓倍回路
のブロック図である。
【図13】第1の実施の形態の変形例としてn逓倍回路
のブロック図である。
【図14】遅延素子群DLの変形例を示した回路図であ
る。
【図15】第2の実施の形態のデジタル逓倍回路のブロ
ック図である。
【図16】(a)大遅延素子群DLA1を4段分だけ示
したブロック図である。 (b)大遅延素子群DLA1を4段分に対応した出力停
止部OSaのブロック図である。
【図17】出力停止部OSaの動作の真理値表を示す図
である。
【図18】図16の動作をあらわすタイムチャートであ
る。
【図19】従来の他の逓倍回路の回路図である。
【図20】従来のさらに他の逓倍回路の回路図である。
【符号の説明】
AD1〜AD9n AND回路 br 小遅延選択ボロー信号 ca 小遅延選択キャリー信号 ci 被逓倍信号 co 逓倍信号 CMP 遅延量比較部 dl1〜dln 固定遅延素子 da1〜dan 遅延出力信号 DL 遅延素子群 ds1〜dsn 選択制御信号 dv1〜dvn 可変遅延素子 DLA1〜DLAn 第1遅延素子部 DLa1 大遅延素子群 DLB 第2遅延素子部 DLb1 小遅延素子群 DLS 遅延量選択部 DLSa 大遅延量選択部 DLSb 小遅延量選択部 DLs 固定遅延素子群 DLv 可変遅延素子群 do1〜don 遅延素子出力信号 dw 遅延量減少信号 EXR,EXR1〜EXR4 EX−OR部 FF1〜FF3,FF41〜FF4n フリップフロ
ップ MLTb 小遅延素子群マルチプレクサ MLTa 大遅延素子群マルチプレクサ ML,MPX マルチプレクサ MPX207 マルチプレクサ OR1,OR2 OR回路 OSa 出力停止部 RS リセット信号 SFR シフトレジスタ SL1〜SLn,SL21〜SL23 セレクタ st 遅延量固定信号 TCT タイミング調整部 up 遅延量増加信号 VDL 可変遅延回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被逓倍信号の位相が、遅延素子を複数段
    従属接続してなる延素子群で順次遅延され、これら遅延
    素子それぞれの遅延素子出力信号と前記被逓倍信号との
    一致をとることにより所定の逓倍信号を生成するデジタ
    ル逓倍回路において、前記遅延素子群を有する第1遅延
    素子部が複数段従属接続され、かつ最終段の出力する第
    1の遅延出力信号から、前記所定の逓倍信号のデューテ
    ィ比が最適値に対して進みまたは遅れのいずれの状態に
    あるかを前記被逓倍信号の変化タイミングで検出する遅
    延量比較手段と、この遅延量比較手段の検出結果に応答
    して、前記第1遅延素子部それぞれの遅延量が最適値に
    なるように、前記遅延素子それぞれの前記遅延素子出力
    信号を順次選択するための選択制御信号を生成する遅延
    量選択手段とを有することを特徴とするデジタル逓倍回
    路。
  2. 【請求項2】 前記遅延量比較手段は、複数の前記第1
    遅延素子部のうち初段の有する前記遅延素子群の第1段
    目の素子の遅延値と同じ遅延値で前記第1の遅延出力信
    号の位相を遅延させる第2遅延素子部と、この第2遅延
    素子部の出力する第2の遅延出力信号と前記第1の遅延
    出力信号とを比較することによって前記第1遅延素子部
    の遅延量が最適値であるか否かを検出し、遅延量が小さ
    ければ遅延量増加を指示する遅延量増加信号と、最適値
    であればその遅延量維持を指示する遅延量固定信号と、
    遅延量が大きければ遅延量減少を指示する遅延量減少信
    号とをそれぞれ生成する遅延量比較部とを備える請求項
    1記載のデジタル逓倍回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延量比較手段は、前記被逓倍信号
    対して位相が遅延された前記第1および前記第2の遅延
    出力信号が、共に論理レベルの“0”の第1区間と、そ
    れぞれ“1”および“0”の第2区間と、共に“1”の
    第3区間と、それぞれ“0”および“1”の第4区間と
    のいずれの区間にあるかを反転された前記被逓倍信号の
    立ち下がりのタイミングで1周期ごとに検出するととも
    に、前記第1区間であれば前記遅延量減少信号のみを活
    性化し、前記第2区間であれば前記遅延量固定信号のみ
    を活性化し、前記第3および前記第4区間であれば前記
    遅延量増加信号のみを活性化する請求項2記載のデジタ
    ル逓倍回路。
  4. 【請求項4】 前記第1遅延素子部が前記遅延素子群と
    これら遅延素子群それぞれの遅延素子出力信号を択一的
    に選択して出力するマルチプレクサとを有してなり、前
    記第1遅延素子部が複数段従属接続され、最終段の出力
    端が第2遅延素子部の入力端および前記遅延量比較手段
    の一方の入力端にそれぞれ接続されるとともに前記第2
    遅延素子部の出力端が前記遅延量比較手段の他方の入力
    端に接続され、前記遅延量比較手段の遅延量増加信号と
    遅延量減少信号と遅延量固定信号との出力端が前記遅延
    量選択手段のそれぞれの入力端に接続され、かつ前記遅
    延量比較手段および前記遅延量選択手段それぞれのさら
    に他の入力端には前記被逓倍信号入力端子が共通接続さ
    れ、前記遅延量選択手段の複数の選択制御信号出力端が
    前記第1遅延素子部のそれぞれの前記マルチプレクサの
    制御信号入力端に共通接続され、複数段の前記第1遅延
    素子部のうち最終段以外の前記第1遅延素子部の遅延信
    号出力端と前記被逓倍信号入力端子とがそれぞれ排他的
    論理和回路部の入力端にそれぞれ接続され、この排他的
    論理和回路部の出力端から逓倍信号を取り出す構成から
    なる請求項1記載のデジタル逓倍回路。
  5. 【請求項5】 前記第1遅延素子部をn(nは整数)段
    従属接続することによりn倍の逓倍信号を生成する請求
    項4記載のデジタル逓倍回路。
  6. 【請求項6】 前記遅延量選択手段がシフトレジスタで
    構成され、遅延量を増加させるときは左シフト動作によ
    り遅延量の小さい方向から大きい方向を選択するように
    前記遅延素子群の前記選択制御信号を順次“1”にして
    遅延量を増加させ、遅延量を減少させるときは右シフト
    動作により遅延量の大きい方向から小さい方向を選択す
    るように前記遅延素子群の前記選択制御信号を順次
    “1”にして遅延量を減少させる請求項4記載のデジタ
    ル逓倍回路。
  7. 【請求項7】 前記n段従属接続された第1遅延素子部
    の全ての前記遅延素子を同一遅延値を有する遅延素子と
    する請求項5記載のデジタル逓倍回路。
  8. 【請求項8】 前記第1遅延素子部それぞれの前記遅延
    素子群が固定遅延群および可変遅延群で構成され、前記
    可変遅延群のそれぞれの遅延素子の遅延素子出力信号が
    前記マルチプレクサに供給される請求項4記載のデジタ
    ル逓倍回路。
  9. 【請求項9】 前記第1遅延素子部が、前記遅延素子よ
    りも遅延量の大きい大遅延素子を複数段従属接続した大
    遅延素子群とこれら大遅延素子群それぞれの遅延素子出
    力信号を択一的に選択して出力する大遅延素子群マルチ
    プレクサと、前記遅延素子よりも遅延量の小さい小遅延
    素子を複数段従属接続した小遅延素子群とこれら小遅延
    素子群それぞれの小遅延素子出力信号を択一的に選択し
    て出力する小遅延素子群マルチプレクサとを有し、前記
    大遅延素子群マルチプレクサで選択された遅延信号の出
    力端が前記小遅延素子群の信号入力端に接続されて構成
    され、前記遅延量選択手段が、前記遅延量比較手段の前
    記遅延増加信号、前記遅延量減少信号および遅延量固定
    信号のそれぞれに応答して、前記小遅延素子群マルチプ
    レクサの選択制御信号と次段ををカウントアップさせる
    ための小遅延量選択キャリー信号とカウントダウンさせ
    るための小遅延量選択ボロー信号とを生成する小遅延量
    選択部と、この小遅延量選択部の次段であって前記小遅
    延選択キャリー信号および前記小遅延量選択ボロー信号
    に応答して、前記大遅延素子マルチプレクサの選択制御
    信号を生成する大遅延量選択部とから構成される請求項
    4記載のデジタル逓倍回路。
  10. 【請求項10】 前記大遅延素子群および前記小遅延素
    子群が、それぞれの素子の入力端に被逓倍信号を入力す
    るかまたは“1”レベルに固定して動作を停止するかを
    選択するセレクト手段を備え、前記第1遅延素子部が、
    前記大遅延素子群マルチプレクサからの前記選択制御信
    号に応答して、前記大遅延素子群のうち遅延量が選択さ
    れない大遅延素子の動作停止をさせるための選択停止信
    号を生成して前記セレクト手段に送出する大遅延素子群
    の出力停止手段と、前記小遅延素子群マルチプレクサか
    らの前記選択制御信号に応答して、前記小遅延素子群の
    うち遅延量が選択されない小遅延素子の動作停止をさせ
    るための選択停止信号を生成する小遅延素子群の出力停
    止手段とをそれぞれ有する請求項9記載のデジタル逓倍
    回路。
  11. 【請求項11】 前記小遅延量選択部および大遅延量選
    択部がそれぞれアップダウンカウンタで構成され、遅延
    量を増加させるときは、遅延量の小さい方向から大きい
    方向後に活性化させるために前記小遅延量選択部からア
    ップカウント動作で前記小遅延素子群の前記選択制御信
    号を順次“1”に設定することにより遅延量を増加さ
    せ、遅延量が不足のときは前記小遅延量選択キャリー信
    号を発生させてさらに前記大遅延量選択部をカウントア
    ップさせ、前記大遅延素子群の前記選択制御信号を順次
    “1”に設定することにより遅延量を増加させ、遅延量
    を減少させるときは、遅延量の大きい方向から小さい方
    向を選択するように前記小遅延量選択部からダウンカウ
    ント動作で前記小遅延素子群の前記選択制御信号を順次
    “1”に設定することにより遅延量を減少させ、遅延量
    が不足のときは前記小遅延量選択ボロー信号を発生させ
    てさらに前記大遅延量選択部をカウントダウンさせ、前
    記大遅延素子群の前記選択制御信号を順次“1”に設定
    することにより遅延量を減少させる請求項9記載のデジ
    タル逓倍回路。
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