JPH11272354A - クロック同期遅延制御回路 - Google Patents

クロック同期遅延制御回路

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JPH11272354A
JPH11272354A JP6905998A JP6905998A JPH11272354A JP H11272354 A JPH11272354 A JP H11272354A JP 6905998 A JP6905998 A JP 6905998A JP 6905998 A JP6905998 A JP 6905998A JP H11272354 A JPH11272354 A JP H11272354A
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昌弘 鴨志田
Haruki Toda
春希 戸田
Tsuneaki Fuse
常明 布施
Yukito Owaki
幸人 大脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レシーバの出力が停止した場合及び外部クロッ
クのデューティーが大きい場合でも確実に同期を確立す
る。 【解決手段】状態保持部初期化回路71は最終段の前進パ
ルス用単位遅延回路81-Lに前進パルスが伝播したことを
検出すると、状態保持部82を初期化する。これにより、
レシーバの出力再開から短時間で同期が確立する。ま
た、状態保持部制御回路64は状態保持部82のリセットタ
イミングを制御し、前進パルス調整回路61は、前進パル
ス用遅延線81に供給する前進パルスのパルス幅を制御す
る。これにより、後退パルスが発生した段から初段まで
を確実にセット状態にして後退パルスの伝播を可能にし
て、同期を確立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速クロックを用
いて同期制御するものに好適なクロック同期遅延制御回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータシステムにおいて
は、処理の高速化の要求からシンクロナスDRAM等の
クロック同期型のメモリを採用することがある。同期型
のメモリは、メモリ回路を制御するクロックに対して同
期したクロックをメモリ内部でも使用するようになって
いる。
【0003】メモリ内部で使用するクロック(以下、内
部クロックという)とメモリ回路を制御するクロック等
の外部クロックとの間に遅延が生じると、特に動作速度
が高速である場合には遅延量が僅かであっても、回路の
誤動作が発生しやすくなってしまう。
【0004】そこで、内部クロックを外部クロックに同
期させるためのクロック同期遅延制御回路が半導体集積
回路内に設けられる。
【0005】図20はこのような従来のクロック同期遅
延制御回路20を示す回路図である。また、図21はその
原理を説明するための波形図である。図20の回路は、
クロック同期遅延制御回路としてSTBD(Synchronou
s Traced Backwards Delay)を採用したものである。
【0006】図20において、入力端子1には図21
(a)に示す外部クロックCKが入力される。この外部
クロックCKはレシーバ2を介して取込まれる。レシー
バ2は、外部クロックを波形整形して増幅したクロック
CLKを出力する。レシーバ2における遅延量をD1 で
あるものとすると、レシーバ2の出力クロックCLKは
図21(b)に示すものとなる。なお、外部クロックC
Kの周期はτであるものとする。クロック同期遅延制御
回路20は、レシーバ2の出力クロックCLKを(2τ−
D1 )期間だけ遅延させることによって、外部クロック
に対して外部クロック周期の2周期分遅延した信号を生
成するようになっている。
【0007】即ち、クロック同期遅延制御回路20は、先
ず、図21(c)に示すように、レシーバ2の出力クロ
ックCLKの立ち上がりタイミングから時間Aの後に立
ち上るパルスFCLを生成する。このパルスFCLの立
ち上がりから次のクロックCLKの立ち上がりまでの時
間は、図21(c)に示すように、時間Δ(=τ−A)
である。クロック同期遅延制御回路20は、時間(τ−
A)と同一の時間(τ−A)を求め、パルスFCLの立
ち上がりから時間2(τ−A)の後に次のパルスRCL
を発生する。
【0008】図21(d)はこの状態を示している。こ
の図21(d)に示すように、パルスRCLの立ち上が
りから次のクロックCLKの立ち上がりまでの時間は、
τ−Δ=τ−(τ−A)=Aである。ここで、パルスR
CLの立ち上がりから次に入力される外部クロックCK
の立ち上がりまでの時間をD2 とする。そうすると、図
21から、レシーバ2によって外部クロックCKに対し
て時間D1 だけ遅延したクロックCLKを、更に時間
A,2(τ−A),D2 だけ遅延させることによって、
外部クロックCKに2周期分遅延して同期した内部クロ
ックCK′(図21(e))を作成することができるこ
とが分かる。
【0009】図21(b)乃至(e)に示すように、D
1 ,D2 ,A相互間では(D2 +D1 )=Aの関係を有
する。従って、時間D2 が出力段における遅延量である
ものとすると、レシーバ2による遅延量D1 と出力段に
おける遅延量D2 との和の遅延量Aで動作する遅延回路
を設けると共に、時間2(τ−A)の遅延量の遅延回路
を設けることによって、外部クロックに同期した内部ク
ロックを生成することができることになる。
【0010】図20において、ディレイモニタ3はこの
遅延量Aを得るためのものである。ディレイモニタ3は
レシーバ2からのクロックCLKを遅延時間Aだけ遅延
させた前進パルスFCLを発生して前進パルス用遅延線
5に出力するようになっている。前進パルス用遅延線5
は遅延量(τ−A)を得るためのものであり、また、後
退パルス用遅延線7も遅延時間(τ−A)を得るための
ものである。後述するように、後退パルス用遅延線7の
出力である後退パルスRCLは、外部クロックに対して
D1 +A+2(τ−A)だけ遅延したものとなり、この
後退パルスRCLは、出力バッファ8によって時間D2
だけ遅延されて内部クロックCK′として出力されるよ
うになっている。
【0011】即ち、入力端子1を介して入力された外部
クロックCKは、D1 +A+2(τ−A)+D2 だけ遅
延して出力バッファ8から出力されることになる。ディ
レイモニタ3の遅延量AをD1 +D2 に設定すると、出
力バッファ8からは外部クロックCKに対して2τだけ
遅延して同期した内部クロックCK′が得られることに
なる。
【0012】前進パルス用遅延線5及び後退パルス用遅
延線7は単位遅延ユニット4を複数段縦続接続すること
によって構成される。
【0013】図22乃至図24は夫々図20中の単位遅
延ユニット4を構成する前進パルス用単位遅延回路、状
態保持回路及び後退パルス用単位遅延回路を示す回路図
である。また、図25は図20中の制御パルス生成回路
9を示す回路図である。なお、このような単位遅延ユニ
ット4からなる遅延アレイ(STBD)によって構成さ
れたクロック同期遅延制御回路は、本件出願人が先に出
願した特願平8−100976号明細書によって提案さ
れたものである。
【0014】図20において、ディレイモニタ3からの
前進パルスFCLは前進パルス用遅延線5の初段の前進
パルス用単位遅延回路5-1に供給され、後退パルス用遅
延線7の初段の後退パルス用単位遅延回路7-1からの後
退パルスRCLは出力バッファ8に供給されるようにな
っている。また、各段の単位遅延ユニット4には制御パ
ルスP,/P 及びクロックCLKが供給されるようにな
っている。
【0015】上述したように、前進パルス用遅延線5に
よって前進パルスFCLを時間(τ−A)だけ伝播する
と共に、後退パルス用遅延線7によって後退パルスを
(τ−A)だけ伝播する。前進パルス及び後退パルスを
時間(τ−A)だけ伝播するために、この提案では状態
保持部6が採用される。
【0016】即ち、状態保持部6の各状態保持回路6-
1,6-2,…は、セット状態とリセット状態の2つの状
態を記憶するようになっている。前進パルス用単位遅延
回路5-1,5-2,…は後述する制御パルスPが論理値
“1”に対応したハイレベル(以下、“H”という)の
場合には初期状態に設定され、制御パルスPが論理値
“0”に対応したローレベル(以下、“L”という)の
場合には前進パルスを伝播するようになっている。そし
て、制御パルスPが“L”のとき前進パルスが伝播され
ることによって、前進パルスが伝播した前進パルス用単
位遅延回路に接続された状態保持回路6-1,6-2,…は
順次セット状態となる。制御パルスPはクロックCLK
に同期して立ち上がるように設定されており、前進パル
スが前進パルス用単位遅延線5を伝播する期間は、図2
1(c)に示すように、時間Δである。
【0017】即ち、前進パルスは時間(τ−A)だけ伝
播されるが、この時間(τ−A)に対応した段数だけ状
態保持回路はリセット状態からセット状態に移行する。
即ち、状態保持回路は、前進パルスが伝播した前進パル
ス用遅延線5の段に対応する段以前の段ではセット状態
であり、以降の段ではリセット状態である。
【0018】後退パルス用単位遅延回路7-1,7-2,…
は、状態保持回路がリセット状態の場合にはクロックC
LKを伝播し、状態保持回路がセット状態になると、後
段の後退パルス用単位遅延回路の出力を伝播するように
なっている。従って、クロックCLKの立ち上がりに同
期して制御パルスPが“H”となることによって、前進
パルスの伝播が停止した段に対応する後退パルス用遅延
線7の段以降の段においては、“H”の出力が出力され
る。この“H”出力は、セット状態の後退パルス単位遅
延線を順次伝播して、(τ−A)後に後退パルスとして
出力される。なお、Pが“H”の間に伝播された後退パ
ルスによって、状態保持回路はセット状態からリセット
状態に戻されるようになっている。
【0019】図22はn段目の前進パルス用単位遅延回
路5-nを示している。端子21には(n−1)段の前進パ
ルス用単位遅延回路5-(n-1)の出力である前進パルスF
CL(n-1) が入力される。前進パルスFCL(n-1) はク
ロックドインバータ24に供給され、クロックドインバー
タ24は制御パルス/P の“L”で活性化して導通する。
なお、/P はパルスPの反転信号を意味する。クロック
ドインバータ24の出力はインバータ25を介して端子23か
ら出力されると共に、インバータ27を介して端子22から
出力されるようになっている。端子23の出力が前進パル
スFCL(n) として次段の前進パルス用単位遅延回路5
-(n+1)の入力端子21に供給されるようになっている。な
お、端子22は後述する状態保持回路の端子33に接続され
る。
【0020】クロックドインバータ26には“L”の電位
が供給されている。クロックドインバータ26は制御パル
スPの“H”で導通して、出力をインバータ25を介して
端子23に出力すると共に、インバータ27を介して端子22
に出力するようになっている。なお、インバータ25の出
力端には負荷調整用のインバータ28も接続されている。
【0021】このような構成によれば、前進パルス用単
位遅延回路5-nは、制御パルスPが“H”となることに
よってクロックドインバータ26が導通して、“L”の出
力を端子22,23から出力し、制御パルスPが“L”とな
ることによってインバータ24が導通して、前段からの前
進パルスを後段に伝播するようになっている。
【0022】図23はn段目の状態保持回路6-nを示し
ている。状態保持回路6-nは、クロックドインバータ30
及びインバータ36によって構成されている。クロックド
インバータ30は、2つのpMOSトランジスタ37,38と
2つのnMOSトランジスタ39,40とによって構成され
ており、端子31乃至33を介して入力される信号によって
制御される。端子32には制御パルス/P が入力され、端
子33には(n−y)段目の前進パルスFCL(n-y) が入
力される。また、端子31には後退パルス用遅延線7から
(n−x)段目の後退パルスの反転信号/RCL(n-x)が
入力される。pMOSトランジスタ37とnMOSトラン
ジスタ40を/P で制御し、pMOSトランジスタ38を/
RCL、nMOSトランジスタ39をFCL(n-y)で制御
してもよい。
【0023】クロックドインバータ30は、制御パルス/
P が“L”となることによって(n−x)段の後退パ
ルスに基づくレベルを出力し、制御パルス/P が“H”
となることによって(n−y)段の前進パルスに基づく
レベルを出力する。クロックドインバータ30の出力は、
インバータ36を介して端子34に供給されると共に、その
まま端子35にも供給される。端子34,35の出力は夫々状
態信号Q及びその反転信号/Q として後退パルス用遅延
線7に供給されるようになっている。
【0024】このような構成によれば、制御パルスPの
“L”で、前進パルスFCL(n-y)が“H”となった段
(前進パルスが伝播された段)においては、状態信号Q
はハイレベル(セット状態)となる。制御パルスPが
“L”の場合には、状態信号Qは後退パルスRCLの影
響を受けないので、前進パルスFCLが“L”になって
も、状態信号Qは“L”のリセット状態にはならない。
【0025】また、制御パルスPの“H”期間で後退パ
ルスRCL(n-y) が“H”になった段(後退パルスが伝
播された段)においては、状態信号Qはローレベル(リ
セット状態)になる。
【0026】図24はn段目の後退パルス用単位遅延回
路7-nを示している。端子44には後段の後退パルス用単
位遅延回路7-(n+1)からの後退パルスRCL(n+1) が入
力され、端子45にはレシーバ2からのクロックCLKが
入力される。端子44,45に入力された信号は夫々クロッ
クインバータ46,47に供給される。
【0027】クロックドインバータ46は(n+z)段目
の状態保持回路6-(n+z)からの状態信号Q(n+z)が
“H”になることによって導通し、クロックドインバー
タ47は(n+z)段目の状態保持回路6-(n+z)からの状
態信号の反転信号/Q(n+z) が“H”になることに
よって導通する。クロックドインバータ46の出力端はイ
ンバータ48を介して端子41に接続されると共に、インバ
ータ49を介して端子42に接続される。また、クロックド
インバータ47の出力端はインバータ49を介して端子42に
接続されると共に、インバータ48を介して端子41に接続
される。インバータ48の出力はインバータ50を介して端
子43に接続されている。端子41は前段の後退パルス用単
位遅延回路7-(n-1)の端子44に接続されている。なお、
インバータ49は負荷調整用である。また、最終段の後退
パルス用単位遅延回路の入力端子44,45にはレシーバ2
からのクロックCLKが供給される。
【0028】このような構成によれば、リセット状態を
示す状態信号Qが入力されている段においては、クロッ
クドインバータ47が導通しており、端子45からのクロッ
クCLKが端子41から前段の後退パルス用単位遅延回路
7-(n-1)に出力される。また、セット状態を示す状態信
号Qが入力されている段においては、クロックドインバ
ータ46が導通しており、後段の後退パルス用単位遅延回
路7-(n+1)からの後退パルスRCL(n+1)が端子41から
前段の後退パルス用単位遅延回路7-(n-1)に出力され
る。
【0029】なお、図22乃至図24中のxはジッタ対
策のものであり、y,zは、前進パルスの伝播が開始し
た後(τ−A)時間経過後のタイミングから、前進パル
スの伝播の停止及び後退パルスの伝播の開始までの遅延
時間を相殺するためのものである。但し、nは0より大
きい整数であり、x、y、zは整数である。
【0030】図20において、レシーバ2からのクロッ
クCLKはインバータ10にも供給される。インバータ10
はクロックCLKを反転させたクロック/CLK を出力
するようになっている。
【0031】単位遅延ユニット4に供給する制御パルス
P,/P は図25に示す制御パルス生成回路9によって
生成される。制御パルス生成回路9は、入力端子56,55
に夫々クロックCLK及びその反転信号/CLK が入力
される(図示略)。
【0032】クロックCLKは遅延回路57に供給され
る。遅延回路57は、ディレイモニタ3の遅延量Aよりも
短い遅延時間A′だけクロックCLKを遅延させてノア
回路58に与える。ノア回路58には端子55からクロック/
CLK も与えられており、ノア回路58は、2入力が共
に“L”の場合にのみ“H”となる制御パルスPを出力
する。制御パルスPはインバータ59によって反転され
て、制御パルス/P が得られる。
【0033】STBDを用いたクロック同期遅延制御回
路においては、前進パルスFCLが初段の単位遅延ユニ
ットに入力する前に全ての前進パルス用単位遅延回路を
初期化する必要がある。この理由から、ディレイモニタ
3の遅延量Aよりも狭幅の制御パルスPを生成し、この
制御パルスPによって制御を行うようになっている。
【0034】次に、このように構成された従来例の回路
の動作について図20に示すブロック図及び図26及び
図27の波形図及び図28及び図29の説明図を参照し
て説明する。特に、前進パルスの伝播状態を状態保持部
に記憶し、その情報に基づいて後退パルスの伝播を制御
するというSTBD特有の動作について詳しく説明す
る。なお、説明を簡略化するために、図22乃至図24
中のx,y,zは、夫々x=y=0,z=1として説明
する。
【0035】図26(a)に示す周期τの外部クロック
CKが入力端子1を通してレシーバ2に入力し、レシー
バ2から図26(b)に示すCLKが生成される。レシ
ーバ2の遅延をD1 とするとCKに対しCLKはD1 遅
延する。クロック同期遅延制御回路を用いない場合はこ
の遅延D1 がそのまま外部クロックと内部クロックのス
キューとなり、外部クロックが高周波になりτが小さく
なるほどこのスキューの影響は大きくなる。レシーバ2
の出力信号CLKはインバータ10と制御パルス生成回路
9とディレイモニタ3に入力する。制御パルス生成回路
9からは図26(c)に示すような制御パルスPが生成
される。ディレイモニタ3の遅延時間をAとすると制御
パルスPのパルス幅A′はAより小さくなる。ディレイ
モニタ3の出力信号FCLはCLKに対しAだけ遅延し
て前進パルス用遅延線5の初段の前進パルス用単位遅延
回路5-1に入力する。
【0036】次に、前進パルスFCLが前進パルス用遅
延線に入力し後退パルス用遅延線から出力信号RCLが
出力されるまでの動作を、図27及び図28及び図29
を用いて詳細に説明する。図28(a)乃至(c)及び
図29は夫々図27のt0 乃至t3 の状態を示してい
る。単位遅延回路の遅延時間を10Δdu 、パルス幅を
4Δdu 、制御パルスPの幅A′を2Δdu 、ディレイ
モニタの遅延時間Aを3Δdu とし、セット状態をS、
リセット状態をRで表す。また、遅延線に記した“1”
(=“H”)と“0”(=“L”)は単位遅延回路の出
力を表す(Δduは単位遅延回路1段あたりの遅延時間
を示す)。
【0037】まず、時刻t0 の初期状態において、全て
の状態保持回路はリセット状態Rになっていると仮定す
る。このとき、外部クロックが入力していないので全て
の前進パルス用単位遅延回路及び後退パルス用単位遅延
回路の出力状態は“L”である(図28(a))。
【0038】前進パルス用単位遅延回路に前進パルスF
CLが入力すると、前進パルスは制御パルスPが“H”
になるまで前進パルス用遅延線を伝播する。図28
(b)に示すように、前進パルスF1 が7段目まで伝播
した時刻t1 でPが“H”になり伝播が停止すると、1
〜7段目の状態保持回路はセット状態Sになり、8段目
から最終段までの状態保持回路はリセット状態Rのまま
である。このとき、7段目から最終段までの後退パルス
用単位遅延回路にCLK(=“H”)が入力し後退パル
スの立ち上がりが形成される。一方、Pは“H”なの
で、前進パルス用単位遅延回路の出力は“L”となり、
前進パルスF1 は消滅する。
【0039】次に、時刻t2 ではPが“H”のままなの
で、後退パルスR1 の立ち上がりは状態保持回路を2段
(=A′/Δdu )リセット状態Rに変えながら前段に
伝播していく(図28(c))。これはジッタにより周
期τが短くなって7段目まで前進パルスが伝播しない場
合でも前進パルスが停止した段から後退パルスが生成さ
れるようにするためである。
【0040】最後に時刻t3 で後退パルス用遅延線への
入力信号CLKが“L”になると、状態保持回路がリセ
ット状態である6段目以降の後退パルス用単位遅延回路
が“L”に変わり、後退パルスの立ち下がりが形成され
る(図29)。
【0041】なお、後退パルスのパルス幅は、ジッタ対
策のためリセットした状態保持回路の段数分細くなるこ
とに注意する必要がある。この後、図28及び図29の
動作を繰り返すことでレシーバの出力信号CLKの立ち
上がりからτ−Aだけ遅れた信号RCLを出力する事が
できる。
【0042】後退パルス用遅延線の出力信号RCLは出
力バッファ8に入力し、後退パルスRCLに対しD2 だ
け遅延して内部クロックCK′として出力される。
【0043】外部クロックCKに対し内部クロックC
K'の遅延量Δtotalは、 Δtotal=D1 +A+2(τ−A)+D2 となる。ここでレシーバ2と出力バッファ8の遅延時間
は既知なのでA=D1 +D2 とすると、下記の式が成立
する。
【0044】 Δtotal=D1 +A+2(τ−A)+D2 =D1 +(D1 +D2 )+2(τ−(D1 +D2 ))+D2 =2(D1 +D2 )+2τ−2(D1 +D2 ) =2τ となりΔtotalは2τとなるので結果的に外部クロック
と内部クロックは同期する。
【0045】しかしながら、図20の従来例において
は、前進パルスが前進パルス用遅延線5の最終段まで伝
播した場合には、内部クロックがうまく生成されない期
間が長く続くという問題と外部クロックのデューティー
が大きい場合には外部クロックと内部クロックとの同期
を取ることができなくなってしまうという2つの互いに
独立した問題がある。
【0046】図30は前進パルスが最終段まで伝播した
場合の問題点を説明するための説明図である。図30
(a)はクロック生成の動作を中断している状態を示
し、図30(a)はクロック生成の動作を再開した状態
を示している。
【0047】STBDはシンクロナスDRAMに応用す
ることが考えられる。この場合には、内部クロックはメ
モリ回路内部で使用するクロックであり、外部クロック
はメモリ回路を制御するクロックである。このようなシ
ンクロナスDRAMにおいては、高速な外部クロックを
常時取り込んだ場合には、電力消費量が極めて増大す
る。そこで、外部クロックの発生を一時中断するか又は
レシーバ2をオフにすることによって必要なときにのみ
外部クロックを取り込むモード(以下、パワーセーブモ
ードという)が採用されることがある。
【0048】このようなパワーセーブモードを採用した
結果、前進パルスFCLが前進パルス用遅延線5を伝播
している途中において、レシーバ2の出力が中断されて
しまうことがある。STBDにおいては、上述したよう
に、パワーセーブモードになる直前に前進パルス用遅延
線5に入力された前進パルスFCLは、制御パルスPが
“H”になるまで前進パルス用遅延線5を伝播し続け
る。同期回路へのクロックの供給が停止すると、前進パ
ルスの伝播を止める制御信号Pが生成されなくなるた
め、図30(a)に示すように、クロック供給が停止す
る直前のクロックによる前進パルスが遅延線の最終段ま
で伝播し、すべての状態保持部がセット状態になる。ま
た、最終段の後退パルス用単位遅延回路にCLKが入力
するため、クロック供給が再開したとき、図30(b)
に示すように前進パルスの伝播が停止した7段目から後
退パルスが生成されない。
【0049】また、図31は2つ目の問題点を説明する
ための説明図である。
【0050】いま、図31に示すように、外部クロック
のデューティが50%を超えるものとする。図31は1
つ目の後退パルスR1 が後退パルス用遅延線を伝播し、
2つ目の前進パルスF2 の伝播が停止し、2つ目の後退
パルスR2 の立ち上がりが生成された状態を示してい
る。
【0051】この状態では図28(b)と同様に制御パ
ルスPは“H”であり、このとき、ジッタ対策のため後
退パルスR1 が伝播している1〜5段目の状態保持回路
がリセット状態Rに変化する。5段目に後退パルスR2
が伝播したとき、前進パルスF3 がまだ到達していない
ため状態保持部はリセット状態Rのままであり、R2の
伝播が停止してしまう。即ち、後退パルスが生成されて
から5段目に到達する時間Tbが後退パルスが生成して
から前進パルスF3 が5段目に到達する時間Tfより大
きいと、Tf−Tbの間だけ伝播が停止する。
【0052】従って、内部クロックの生成時間にこの停
止時間が加わり、外部クロックとの同期がとれなくな
る。
【0053】なお、図31では後退パルスR1 のパルス
幅dはCLKのパルス幅と同一としている。図28
(c)に示すように、後退パルスはx、yによってパル
ス幅が変わるが、このようにパルス幅が変わっても図3
1に示す問題は発生する。
【0054】後退パルスが後退パルス用遅延線7を伝播
するためには、状態保持回路がセット状態である必要が
あるので、後退パルスR1 がN段目に伝播する前に前進
パルスF2 がN段目に伝播しておく必要がある。即ち、
図31から明らかなように、後退パルスR1 がN段より
も前段に伝播する条件は下記の式で表すことができる。
【0055】d<(τ−A)−(d−A)=τ−d 従って、d<τ/2が必要な条件である。
【0056】なお、この条件もCLKのパルス幅と後退
パルスの幅が同じものとして考えたものである。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のクロック同期遅延制御回路においては、前進パル
スが前進パルス用遅延線の最終段まで伝播した場合に
は、内部クロックが生成されない期間が長く続くという
問題点があった。また、外部クロックのデューティーが
大きい場合には外部クロックと内部クロックとの同期を
取ることができなくなってしまうという問題点もあっ
た。
【0058】本発明は、外部クロックを取り込むレシー
バの出力を一時停止させた場合でも、次の内部クロック
の生成に遅延が生じることを防止することができるクロ
ック同期遅延制御回路を提供することを目的とする。
【0059】また、本発明は、外部クロックのデューテ
ィーが大きい場合でも、外部クロックと内部クロックと
の同期を確立することができるクロック同期遅延制御回
路を提供することを目的とする。
【0060】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
クロック同期遅延制御回路は、入力された信号を所定の
遅延時間で伝播させて遅延させる前進パルス用単位遅延
回路を複数段縦続接続して構成され、第1のクロックを
第1の遅延時間だけ遅延させて得た第2のクロックに基
づく前進パルスを前記第1のクロックの周期及び前記第
1の遅延時間に基づく第2の遅延時間だけ遅延させる前
進パルス用遅延線と、入力された信号を所定の遅延時間
で伝播させて遅延させる後退パルス用単位遅延回路を複
数段縦続接続して構成され、前記第2の遅延時間後に前
記前進パルスが伝播された段に対応する段がリセット状
態に設定されると共に、初段から前記前進パルスが伝播
された段までの段に対応する段がセット状態に設定され
ることにより、前記リセット状態の段において発生した
後退パルスを前記セット状態の段を伝播して初段から出
力する後退パルス用遅延線と、前記第1のクロックが入
力されていない期間に前記前進パルスが伝播された段を
セット状態にすると共に、前記第1のクロックの立ち上
がりから所定の期間だけ前記後退パルスが伝播された段
をリセット状態にする状態保持手段と、前記前進パルス
用遅延線の最終段の前進パルス用単位遅延回路に前記前
進パルスが伝播した場合には、前記状態保持手段をリセ
ット状態に初期化する状態保持部初期化手段とを具備し
たものであり、本発明の請求項4に係るクロック同期遅
延制御回路は、入力された信号を所定の遅延時間で伝播
させて遅延させる前進パルス用単位遅延回路を複数段縦
続接続して構成され、第1のクロックを第1の遅延時間
だけ遅延させて得た第2のクロックに基づく前進パルス
を前記第1のクロックが入力されていない期間に第2の
遅延時間だけ遅延させる前進パルス用遅延線と、入力さ
れた信号を所定の遅延時間で伝播させて遅延させる後退
パルス用単位遅延回路を複数段縦続接続して構成され、
前記第2の遅延時間後に前記前進パルスが伝播された段
に対応する段がリセット状態に設定されると共に、初段
から前記前進パルスが伝播された段までの段に対応する
段がセット状態に設定されることにより、前記リセット
状態の段において発生した後退パルスを前記セット状態
の段を伝播して初段から出力する後退パルス用遅延線
と、前記第1のクロックが入力されていない期間に前記
前進パルスが伝播された段をセット状態にすると共に、
第1の期間だけ前記後退パルスが伝播された段をリセッ
ト状態にする状態保持手段と、前記後退パルス用遅延線
から出力される後退パルスに基づいて前記第1の期間を
設定するための制御信号を生成する状態保持部制御手段
とを具備したものであり、本発明の請求項7に係るクロ
ック同期遅延制御回路は、入力された信号を所定の遅延
時間で伝播させて遅延させる前進パルス用単位遅延回路
を複数段縦続接続して構成され、第1のクロックを第1
の遅延時間だけ遅延させて得た第2のクロックに基づく
前進パルスを前記第1のクロックが入力されていない期
間に第2の遅延時間だけ遅延させる前進パルス用遅延線
と、入力された信号を所定の遅延時間で伝播させて遅延
させる後退パルス用単位遅延回路を複数段縦続接続して
構成され、前記第2の遅延時間後に前記前進パルスが伝
播された段に対応する段がリセット状態に設定されると
共に、初段から前記前進パルスが伝播された段までの段
に対応する段がセット状態に設定されることにより、前
記リセット状態の段において発生した後退パルスを前記
セット状態の段を伝播して初段から出力する後退パルス
用遅延線と、前記第1のクロックが入力されていない期
間に前記前進パルスが伝播された段をセット状態にする
と共に、前記第1の期間だけ前記後退パルスが伝播され
た段をリセット状態にする状態保持手段と、前記後退パ
ルス用遅延線から出力される後退パルスに基づいて前記
第1の期間を設定するための制御信号を生成する状態保
持部制御手段と、前記後退パルス用遅延線から出力され
る後退パルスと前記前進パルスとに基づいて前記前進パ
ルスの幅を調整する前進パルス調整手段とを具備したも
のである。
【0061】本発明の請求項1において、前進パルス用
遅延線には第1のクロックの周期及び第1の遅延時間に
よって定まる第2の遅延時間だけ前進パルスが伝播す
る。第1のクロックが停止すると、伝播途中の前進パル
スは最終段の前進パルス用単位遅延回路まで伝播する。
状態保持部初期化手段は、最終段まで伝播した前進パル
スを検出して、状態保持手段をリセット状態にする。こ
れにより、第1のクロックが再開した時点において、第
2の遅延時間に対応する段はリセット状態となってお
り、後退パルス用単位遅延線上に遅延することなく後退
パルスが発生する。この後退パルスはセット状態の後退
パルス用単位遅延回路を伝播して初段から出力される。
【0062】本発明の請求項4において、前進パルス用
遅延線には第2の遅延時間だけ前進パルスが伝播し、後
退パルス用遅延線に発生した後退パルスは、前進パルス
によってセット状態にされた後退パルス用単位遅延回路
を伝播して初段から出力される。第1の期間が第1のク
ロックのエッジタイミング発生する場合には、後退パル
スの出力終了前に次の後退パルスが発生すると、先に伝
播している後退パルスによってリセット状態となった段
では、前進パルスによってセット状態に戻される前に新
たに発生した後退パルスが伝播することがある。状態保
持部制御手段は、この場合において第1の期間を適宜設
定することにより、先に伝播している後退パルスによっ
てリセット状態に設定されることを防止することによ
り、新たに発生した後退パルスの伝播を可能にする。
【0063】本発明の請求項7において、前進パルス用
遅延線上に2つの後退パルスが発生している場合におい
て、先に伝播している後退パルスによってリセット状態
に設定されることを防止するために、状態保持部制御手
段が第1の期間を適宜設定した場合には、前進パルスの
通過後にリセット状態に設定されてしまう段が発生す
る。前進パルス調整手段は、この場合において、前進パ
ルスのパルス幅を延ばすことにより、通過した段を確実
にセット状態にして、不必要な段から後退パルスが発生
することを防止する。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
クロック同期遅延制御回路の一実施の形態を示す回路図
である。図1において図20と同一の構成要素には同一
符号を付してある。
【0065】本実施の形態においては、状態保持部初期
化回路71を付加した点が図20の従来例と異なる。な
お、単位遅延ユニット80は従来例における単位遅延ユニ
ット4と同一構成のものを採用してもよい。状態保持部
初期化回路71は、外部クロックを取り込むレシーバの出
力を一時停止させた場合において、次の内部クロックの
生成に遅延が生じることを防止するためのものである。
【0066】入力端子1には外部クロックCKが入力さ
れる。外部クロックの周期はτであるものとする。この
外部クロックCKはレシーバ2に供給され、レシーバ2
は、外部クロックを波形整形して増幅したクロックCL
Kを出力する。なお、レシーバ2における遅延量はD1
であるものとする。レシーバ2からのクロックCLKは
インバータ10、ディレイモニタ3及び複数の単位遅延ユ
ニット80に供給されるようになっている。
【0067】インバータ10はクロックCLKを反転させ
てクロック/CLK を出力する。ディレイモニタ3はク
ロックCLKを時間Aだけ遅延させて前進パルスFCL
を発生するようになっている。ディレイモニタ3の出力
は初段の単位遅延ユニット80に供給されるようになって
いる。
【0068】クロックCLK,/CLK は制御パルス生
成回路9にも供給されるようになっている。制御パルス
生成回路9は、クロックCLKの立ち上がりで立ち上が
りパルス幅がA′の制御パルスP及びその反転信号/P
を生成して各単位遅延ユニット80に供給するようになっ
ている。なお、A′はA>A′を満足する値に設定す
る。
【0069】単位遅延ユニット80は、前進パルス用単位
遅延回路、状態保持回路及び後退パルス用単位遅延回路
によって構成されている。単位遅延ユニット80を複数段
縦続接続することにより、初段から最終段までの前進パ
ルス用単位遅延回路が縦続接続されると共に、初段から
最終段までの後退パルス用単位遅延回路が縦続接続され
て、前進パルス用遅延線81及び後退パルス用遅延線83が
夫々構成される。
【0070】単位遅延ユニット80としては、前進パルス
用単位遅延回路、状態保持回路及び後退パルス用単位遅
延回路が夫々図22乃至図24に示される単位遅延ユニ
ット4を用いてもよく、また、他の構成のものを用いて
もよい。
【0071】各単位遅延ユニット80の前進パルス用単位
遅延回路81-1,81-2,…,81-Lは、制御パルスPの
“H”期間に“L”の出力を出力することによって前進
パルス用遅延線81を初期化し、制御パルスPの“L”期
間に前段の前進パルス用単位遅延回路の出力を後段の前
進パルス用単位遅延回路に伝播するようになっている。
【0072】各単位遅延ユニット80の状態保持回路82-
1,82-2,…,82-Lは、制御パルスPが“L”の期間に
前進パルスが伝播された段では状態信号Qを“H”にし
てセット状態にし、制御パルスPが“H”の期間に後退
パルスが伝播された段では状態信号Qを“L”にしてリ
セット状態にするようになっている。状態保持回路82-
1,82-2,…,82-Lは、制御パルス/P によって、前進
パルスに基づく状態信号Qを出力するか、後退パルスに
基づく状態信号Qを出力するかを決定するようになって
いる。
【0073】各単位遅延ユニット80の後退パルス用単位
遅延回路83-1,83-2,…,83-Lは、“L”(リセット状
態)の状態信号Qが入力された段においては、レシーバ
2からのクロックCLKを出力し、“H”(セット状
態)の状態信号が入力された段においては、後段の後退
パルス用単位遅延回路の出力を前段の後退パルス用単位
遅延回路に伝播するようになっている。なお、最終段の
後退パルス用単位遅延回路83-Lにはセット状態において
もクロックCLKを供給するようになっている。
【0074】本実施の形態においても、前進パルス用遅
延線81は入力された前進パルスを期間(τ−A)だけ遅
延させ、後退パルス用遅延線83は前進パルスの伝播の停
止から期間(τ−A)だけ後退パルスを伝播して初段の
後退パルス用単位遅延回路83-1から出力するようになっ
ている。後退パルス用遅延線83からの後退パルスRCL
は出力バッファ8に供給される。出力バッファ8は入力
された後退パルスRCLを遅延時間D2 だけ遅延させ
て、内部クロックCK′として出力するようになってい
る。
【0075】本実施の形態においては、最終段の前進パ
ルス用単位遅延回路81-Lの出力端又は状態保持部82-Lの
出力端を状態保持部初期化回路71に接続するようになっ
ている。
【0076】図2は図1中の状態保持部初期化回路71並
びに最終段の前進パルス用単位遅延回路81-L及び状態保
持回路82-Lの具体的な構成を示す回路図である。
【0077】図2の例では、前進パルス用単位遅延回路
81-L及び状態保持回路82-Lとして、図22及び図23に
示すものと同一構成のものを採用している。最終段の前
進パルス用単位遅延回路81-Lは、クロックドインバータ
24,26及びインバータ25,27,28によって構成されてい
る。クロックドインバータ24は制御パルス/Pの“H”
で活性化して導通して端子21に入力された前段からの前
進パルスをインバータ25及びインバータ27に出力するよ
うになっている。クロックドインバータ26は“L”の電
位が供給されており、制御パルスPが“H”になること
によって活性化して導通し、“H”の出力をインバータ
25,27に出力する。インバータ25,27は入力を反転させ
て夫々端子23,22に出力するようになっている。インバ
ータ25の出力端に接続されたインバータ28は負荷調整用
である。
【0078】このような構成によれば、前進パルス用単
位遅延回路81-Lは、制御パルスPが“H”となることに
よってクロックドインバータ26が導通して、“L”の出
力を端子22,23から出力し、制御パルスPが“L”とな
ることによってインバータ24が導通して、前段からの前
進パルスを伝播するようになっている。
【0079】最終段の状態保持回路82-Lは、クロックド
インバータ30及びインバータ36によって構成されてい
る。クロックドインバータ30はpMOSトランジスタ3
7,38及びnMOSトランジスタ39,40によって構成さ
れている。トランジスタ37のゲートには端子31から後退
パルスが供給され、トランジスタ40のゲートには端子33
から前進パルスが供給される。トランジスタ38,39のゲ
ートには端子32から制御パルス/P が供給されるように
なっている。pMOSトランジスタ37とnMOSトラン
ジスタ40を/P で制御し、pMOSトランジスタ38を後
退パルスの反転信号、nMOSトランジスタ39を前進パ
ルスで制御してもよい。
【0080】即ち、クロックドインバータ30は、制御パ
ルス/P が“H”となることによってトランジスタ39が
オンとなって、トランジスタ40のゲートに供給される前
進パルスに応じたレベルを出力し、制御パルス/P が
“L”となることによってトランジスタ38がオンとなっ
て、トランジスタ37のゲートに供給される後退パルスに
応じたレベルを出力する。インバータ36はクロックドイ
ンバータ30の出力を反転させて状態信号Qとして端子34
に出力する。また、クロックドインバータ30の出力は状
態信号/Q として端子35から出力されるようになってい
る。
【0081】このような構成によれば、状態保持回路82
-Lは、制御パルスPの“L”期間には、前進パルスの出
力に応じた状態信号Qを出力する。前進パルスが伝播し
た段においては、状態信号Qをハイレベル(セット状
態)にする。また、状態保持回路82-Lは、制御パルスP
の“H”期間には、後退パルスの出力に応じた状態信号
Qを出力する。即ち、入力される後退パルスの反転信号
が“L”の段においては、状態信号Qをローレベル(リ
セット状態)にする。つまり、前進パルスだけが状態保
持部をセットし、後退パルスだけが状態保持部をリセッ
トする。
【0082】本実施の形態においては、端子23からの前
進パルスは状態保持部初期化回路71に供給されるように
なっている。状態保持部初期化回路71は、前進パルス検
出回路72及び初期化回路73によって構成されている。前
進パルス検出回路72は、前進パルスが入力されたことを
検出して検出信号を初期化回路73に供給するようになっ
ている。即ち、前進パルス検出回路72は、バッファ75及
びインバータ76によって構成されている。前進パルス用
遅延線の最終段から出力された前進パルスはインバータ
76で反転され、バッファ75に入力する。バッファ75は全
ての初期化回路を駆動できる駆動力を持ち、状態保持部
をリセットするのに十分なパルス幅の信号を生成するこ
とができるとする。初期化回路73は状態保持部と同じ数
だけあり、全ての状態保持部に1つずつ接続される。
【0083】pMOSトランジスタ77は、“L”の検出
信号が入力されることによってオンとなって、“H”の
信号を全ての状態保持回路82-1乃至82-Lのクロックドイ
ンバータ30の出力端に供給して、強制的に状態信号Qを
リセット状態を示す“L”に変化させるようになってい
る。
【0084】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0085】レシーバ2、ディレイモニタ3及び出力バ
ッファ8の遅延時間は夫々D1 ,A,D2 である。レシ
ーバ2の出力を一時停止させるまでの動作は、図26に
示す従来例の動作と同様である。即ち、入力端子1には
図26(a)に示す外部クロックCKが入力される。こ
の外部クロックCKはレシーバ2によって取り込まれ
て、図26(b)に示すように、遅延時間D1 の後にク
ロックCLKとしてディレイモニタ3及びインバータ10
に供給される。
【0086】インバータ10はクロックCLKを反転させ
たクロック/CLK を出力する。これらのクロックCL
K,/CLK は制御パルス生成回路9に供給されて、ク
ロックCLKに同期しパルス幅がA′の制御パルスP
(図26(c))が生成される。
【0087】一方、ディレイモニタ3はクロックCLK
を時間Aだけ遅延させて図26(d)に示す前進パルス
FCLを初段の前進パルス用単位遅延回路81-1に供給す
る。
【0088】いま、初期状態であり、全ての単位遅延ユ
ニット80は初期化されているものとする。即ち、前進パ
ルス用単位遅延回路81-1,81-2,…及び後退パルス用単
位遅延回路83-1,83-2,…は“L”の出力を出力し、状
態保持回路82-1,82-2,…はリセット状態を示す“L”
の状態信号Qを出力しているものとする。
【0089】ここで、制御パルスPが“L”のとき、前
進パルス用遅延線81は前進パルスFCLの伝播を開始す
る。前進パルスFCLが伝播することによって、伝播し
た段の状態保持回路はセット状態に変化する。前進パル
スFCLが前進パルス用遅延線81に入力されてから時間
(τ−A)が経過すると、制御パルスPが“H”にな
り、前進パルスFCLの伝播は停止する。
【0090】前進パルスFCLがm段まで伝播したもの
とすると、初段からm段までの状態保持回路はセット状
態となり、(m+1)段以降の段の状態保持回路はリセ
ット状態となる。このタイミングでは、クロックCLK
は“H”であるので、(m+1)段以降の段の後退パル
ス用単位遅延回路は“H”の後退パルスを出力する。こ
の後退パルスはm段の後退パルス用単位遅延回路83-mに
供給される。m段以前の段の後退パルス用単位遅延回路
はセット状態であるので、以後、後退パルスは後退パル
ス用遅延線83を前段側に順次伝播する。なお、後退パル
スの発生から時間A′に対応する段数だけ、伝播した後
退パルスによって状態保持回路はリセット状態に戻され
る。
【0091】こうして、後退パルスの発生から時間(τ
−A)後に、初段の後退パルス用単位遅延回路83-1は後
退パルスRCLを出力する。後退パルスRCLは出力バ
ッファ8によって時間D2 だけ遅延されて内部クロック
CK′として出力される。
【0092】ディレイモニタ3の遅延時間AをA=D1
+D2 に設定することによって、外部クロックCKに2
τ遅延して同期した内部クロックCK′を生成すること
ができる。
【0093】ここで、レシーバ2の出力が一時停止する
ものとする。そうすると、制御パルスPが生成されない
ので、前進パルス用遅延線81を伝播している前進パルス
は最終段の前進パルス用遅延線81-Lまで伝播する。
【0094】最終段の前進パルス用遅延線81-Lまで伝播
した前進パルスは、端子23から前進パルス検出回路72の
インバータ76に供給される。インバータ76は前進パルス
を反転させてバッファ75に入力し、バッファ75の出力信
号が全てのpMOSトランジスタ77-1乃至77-Lのゲート
に入力する。これにより、状態信号Qは“L”となっ
て、状態保持回路は強制的にリセット状態となる。
【0095】次に、レシーバ2の出力が再開するものと
する。レシーバ2から出力されたクロックCLKはディ
レイモニタ3によって時間Aだけ遅延されて前進パルス
用遅延線81に供給される。前進パルスFCLは制御パル
スPの“L”期間に前進パルス用遅延線81を伝播して、
前進パルスFCLの入力から時間(τ−A)後に伝播が
停止する。前進パルスFCLの伝播した段は、リセット
状態からセット状態に変化する。
【0096】一方、“H”のクロックCLKは、リセッ
ト状態の後退パルス用単位遅延回路から後退パルスとし
て出力される。即ち、状態保持部初期化回路71によっ
て、全ての段の状態保持回路はリセット状態になってお
り、前進パルスFCLが伝播した段まではセット状態
で、前進パルスが伝播した段の次の段以降の段ではリセ
ット状態である。従って、レシーバ2の出力の再開後、
遅延することなく内部クロックCK′を生成することが
できる。
【0097】このように、本実施の形態においては、前
進パルスが最終段まで伝播したことを検出すると、状態
保持部初期化回路71によって全ての状態保持部を初期化
するようになっており、レシーバ2の出力が再開した場
合でも、内部クロックCK′を遅延することなく生成す
ることができる。
【0098】なお、上述したように、単位遅延ユニット
としては図22乃至図24に示すもの以外に、種々のも
のを採用することができる。また、図2の状態保持部初
期化回路71では、初期化回路73としてpMOSトランジ
スタを採用したが、他の回路構成も可能である。例え
ば、インバータ76を省略しnMOSトランジスタによっ
て初期化回路73を構成してもよく、また、初期化回路73
をパスゲートによって構成してもよい。また、図2の点
線で示したように、前進パルス用遅延線の出力の代わり
に状態保持部の出力QL を状態保持部初期化回路に接続
し、QL の変化で前進パルスが遅延線の最終段まで伝播
したかどうかを判断してもよい。
【0099】図1の実施の形態によって解決しようとす
る問題は、遅延線の長さが長い場合に生じるので、遅延
線の長さが短く前進パルスが(τ−A)だけ伝播するよ
りも早く、最終段から伝播してくる後退パルスが伝播す
る場合には、状態保持部初期化回路は不要である。しか
し、STBDの動作周波数帯域を大きくするために遅延
線を長くする必要がある場合が多く、状態保持部初期化
回路71が必要となることが多い。
【0100】図3は本発明の他の実施の形態を示す回路
図である。図3において図1と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0101】本実施の形態は、状態保持部制御回路64を
付加した点が図1と異なる。なお、単位遅延ユニット80
は従来例における単位遅延ユニット4と同一構成のもの
を採用してもよい。状態保持部制御回路64は、外部クロ
ックのデューティーが大きい場合でも、外部クロックと
内部クロックとの同期を確立するためのものである。な
お、状態保持部初期化回路71は、状態保持部制御回路64
の動作に影響を与えないので、上述したように、遅延線
が比較的短い場合等には不要である。
【0102】本実施の形態では、後退パルスが伝播中に
新たに後退パルス用遅延線83上に後退パルスが発生する
場合において前進及び後退パルスのデューティが大きい
ときには、伝播中の後退パルスによる状態保持回路のリ
セット動作のタイミングをずらすことによって、図31
の状態が発生することを防止するようになっている。
【0103】即ち、図1の実施の形態における状態保持
部82においては、後退パルスの発生時から期間A′だけ
“L”になる制御パルス/P によってリセット動作を行
っているが、本実施の形態においては、各単位遅延ユニ
ット80の状態保持回路82-1,82-2,…,82-Lは、制御パ
ルス/P に代えて後述する状態保持部制御回路64からの
制御パルスBPMによって制御されるようになってい
る。
【0104】即ち、状態保持回路82-1乃至82-Lは、制御
パルスBPMが“H”の場合には、前進パルスに基づく
状態信号Qを設定し、制御パルスBPMが“L”の場合
には、後退パルスに基づく状態信号Qを設定するように
なっている。従って、制御パルスBPMが“H”の期間
には、前進パルスが伝播された段では状態信号Qを
“H”にしてセット状態にし、制御パルスBPMが
“L”の期間には、後退パルスが伝播された段では状態
信号Qを“L”にしてリセット状態にするようになって
いる。
【0105】本実施の形態においては、単位遅延ユニッ
ト80として図22乃至図24に示す単位遅延ユニット4
と同一構成のものを採用してもよい。全ての状態保持回
路82-1乃至82-Lの端子32に制御パルス/P に代えて制御
パルスBPMを供給すればよい。この場合には、クロッ
クドインバータ30は、制御パルスBPMが“H”となる
ことによってpMOSトランジスタ39がオンとなって、
トランジスタ40のゲートに供給される前進パルスに応じ
たレベルを出力し、制御パルスBPMが“L”となるこ
とによってトランジスタ38がオンとなって、トランジス
タ37のゲートに供給される後退パルスに応じたレベルを
出力する。インバータ36はクロックドインバータ30の出
力を反転させて状態信号Qとして端子34に出力する。ま
た、クロックドインバータ30の出力は状態信号/Q とし
て端子35から出力されるようになっている。
【0106】このような構成によれば、各段の状態保持
回路は、制御パルスBPMの“H”期間には、前進パル
スの出力に応じた状態信号Qを出力する。即ち、前進パ
ルスが伝播した段においては、状態信号Qをハイレベル
(セット状態)にする。また、各段の状態保持回路は、
制御パルスBPMの“L”期間には、後退パルスの出力
に応じた状態信号Qを出力する。即ち、入力される後退
パルスの反転信号が“L”の段においては、状態信号Q
をローレベル(リセット状態)にする。
【0107】制御パルスBPMは状態保持部制御回路64
によって生成されるようになっている。状態保持部制御
回路64には制御パルス/P 及び後退パルス用遅延線83か
らの後退パルスRCLが与えられる。状態保持部制御回
路64は、後退パルスが後退パルス用遅延線83から出力さ
れている途中、即ち、後退パルスRCLが“H”である
場合に制御パルス/P が“L”になったら後退パルス用
遅延線83から出力されている後退パルスRCLが“L”
になった後に、“L”の制御パルスBPMを生成する。
【0108】また、状態保持部制御回路64は、後退パル
ス用遅延線83からの後退パルスRCLが“L”である場
合に即ち後退パルスが後退パルス用遅延線83から出力さ
れた後に制御パルス/P が“L”になるときには、この
制御パルス/P に同期して“L”になる制御パルスBP
Mを出力するようになっている。これにより、状態保持
部制御回路64は、後退パルスRCLの出力中に状態保持
部82がリセット状態Rになることを防ぐようになってい
る。
【0109】図4は図3中の状態保持部制御回路64の具
体的な構成を示す回路図である。
【0110】状態保持部制御回路64は、フリップフロッ
プ93、インバータ100 ,101 ,104、ナンド回路102 ,1
03 及びパルス生成回路99によって構成されている。フ
リップフロップ93は、ナンド回路94,95によって構成さ
れており、入力端子91,92に夫々入力された制御パルス
/P 及び後退パルスRCLが入力される。フリップフロ
ップ93は、制御パルス/P が“L”で後退パルスRCL
が“H”の場合に“H”となり、制御パルス/P が
“H”で後退パルスRCLが“L”の場合に“L”とな
り、制御パルス/P 及び後退パルスRCLがいずれも
“H”の場合には変化しない出力パルスCを出力する。
【0111】インバータ100 は後退パルスRCLを反転
させてナンド回路102 に出力する。ナンド回路102 はイ
ンバータ100 の出力とパルスCとのナンド演算によっ
て、後退パルスRCLが“L”でパルスCが“H”のと
きにのみ“L”となるパルスRCLDをナンド回路103
に出力する。
【0112】フリップフロップ93からのパルスCはイン
バータ101 にも与えられる。インバータ101 はパルスC
を反転させてパルス生成回路99に与える。パルス生成回
路99は、インバータ96、遅延回路97及びナンド回路98に
よって構成されている。パルスCの反転信号/C はイン
バータ96によって反転され、遅延回路97によって時間D
1 だけ遅延されて、パルスDとしてナンド回路98に与え
るられる。ナンド回路98は遅延回路97からのパルスDと
パルス/C とのナンド演算によって、パルスCの立ち下
がりで立ち下り、パルス幅がD1 のパルスNを生成して
ナンド回路103に出力する。なお、パルス生成回路99
は、入力信号の立ち上がりに同期して立ち下がる負のパ
ルスを生成することができるものであれば、他の回路で
もよい。
【0113】ナンド回路103 はパルスN,RCLDのナ
ンド演算によって、2入力が“H”の場合にのみ“L”
となるパルスPMを出力する。インバータ104 はパルス
PMを反転させて、制御パルスBPMとして出力する。
【0114】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図5乃至図7の波形図を参照して説明す
る。図5乃至図7の(a)はクロックCLKを示し、
(b)は制御パルス/P を示し、(c)は後退パルスR
CLを示し、(d)はパルスCを示し、(e)はパルス
Dを示し、(f)はパルス/C を示し、(g)はパルス
Nを示し、(h)はパルスRCLDを示し、(i)は制
御パルスBPMを示している。
【0115】本実施の形態においては、前進パルス用遅
延線81における前進パルスFCLの伝播は、図1の実施
の形態と同様である。また、後退パルスの発生及び伝播
が状態保持回路の状態によって制御されることも図1の
実施の形態と同様である。本実施の形態においては、状
態保持回路の後退パルスに基づくリセットの設定方法が
異なる。
【0116】即ち、本実施の形態においては、図31に
示すように、後退パルスの伝播中に新たに後退パルス用
遅延線83上に後退パルスが発生する場合において前進及
び後退パルスのデューティが大きいときには、伝播中の
後退パルスによる状態保持回路のリセット動作をずらす
ように、状態保持部制御回路64からの制御パルスBPM
によって状態保持回路を制御する。
【0117】制御パルス/P の発生タイミングと後退パ
ルス用遅延線83からの後退パルスRCLが立ち下がるタ
イミングとは図5乃至図7に示す3通りが考えられる。
【0118】(I)制御パルス/P が“L”になる前に
後退パルスRCLが立ち下がる場合 図5はこの場合の例を示している。この場合には、制御
パルス/P が“L”になったとき既に後退パルスは後退
パルス用遅延線から出力され終わっているので、状態保
持部制御回路64は、制御パルス/P の立ち下がりに同期
して立ち下がる制御パルスBPMを生成する。
【0119】即ち、後退パルスRCLが“L”のときに
制御パルス/P が“L”になるので、フリップフロップ
93の出力パルスCは図5(d)に示すものとなる。イン
バータ101 によって、図5(f)に示すパルス/C が生
成される。また、パルスCはインバータ101 、インバー
タ96及び遅延回路97によって、図5(e)に示すよう
に、パルスCから時間D1 だけ遅延したパルスDとな
る。パルスDとパルス/Cとのナンド演算によって、ナ
ンド回路98からは図5(g)に示すパルスNが出力され
る。
【0120】ナンド回路102 はパルスCが“H”の場合
に後退パルスRCLを伝播し、パルスCが“L”の場合
には“H”を出力するので、ナンド回路102 からは制御
パルス/P と同期して立ち下がるパルスRCLDが出力
される(図5(h))。ナンド回路103 はパルスRCL
DとパルスNとのナンド演算を行い、インバータ104は
ナンド回路103 の出力を反転させて図5(i)に示す制
御パルスBPMを得る。結果として制御パルス/P が
“L”になる前に後退パルスが後退パルス用遅延線から
出力され終わっている場合、/P に同期して立ち下がる
制御パルスBPMを得る。
【0121】(II)制御パルス/P が“L”の期間に
後退パルスRCLが立ち下がる場合 図6はこの場合の例を示している。この場合には、制御
パルス/P が“L”になっている間に後退パルスの出力
が終わるので、状態保持部制御回路64は、後退パルスR
CLの立ち下がりに同期して立ち下がる制御パルスBP
Mを生成する。
【0122】即ち、図6(b),(c)に示すように、
制御パルス/P が“L”の期間に後退パルスRCLが立
ち下がる場合には、フリップフロップ93の出力パルスC
は図6(d)に示すものとなる。パルス生成回路99によ
って、パルスCの立ち下がりに立ち下がり、パルス幅が
D1 のパルスN(図6(g))が生成される。ナンド回
路102 はパルスCが“H”のとき後退パルスRCLを伝
播し、パルスCが“L”のときに“H”を出力するの
で、ナンド回路102 からは、図6(h)に示すように、
後退パルスRCLに同期して立ち下がるパルスRCLD
が出力される。ナンド回路103 はパルスRCLDとパル
スNとのナンド演算を行い、インバータ104 はナンド回
路103 の出力を反転させて、図6(i)に示す制御パル
スBPMを生成する。この場合には、上記(I)の場合
と異なり、後退パルスRCLの立ち下がりに同期して制
御パルスBPMが立ち下がっている。結果として制御パ
ルス/P が“L”の間に後退パルスの出力が終わる場
合、後退パルスの出力が終わると同時に立ち下がる制御
パルスBPMを得る。
【0123】(III)制御パルス/P の“L”期間が
終了した後に後退パルスRCLが立ち下がる場合 図7はこの場合の例を示している。この場合には、後退
パルスが後退パルス用遅延線83から出力されている最中
に制御パルス/P が“L”になるので、状態保持部制御
回路64は、後退パルスRCLの立ち下がりに同期して立
ち下がる制御パルスBPMを生成する。
【0124】図7(b),(c)に示すように、後退パ
ルスRCLが“H”のときに制御パルス/P が立ち下が
るので、図7(d)に示すように、フリップフロップ93
は制御パルス/P が立ち下がってから後退パルスRCL
が立ち上がるまでの間“H”となるパルスCを出力す
る。パルス生成回路99は、パルスCの立ち下がりで立ち
下がりパルス幅がD1 のパルスN(図7(g))を生成
する。ナンド回路102 はパルスCが“H”のとき後退パ
ルスRCLを伝播し、パルスCが“L”のときに“H”
を出力するので、ナンド回路102 からは図7(h)に示
すように、“H”に固定されたパルスRCLDが出力さ
れる。このパルスRCLDとパルスNとナンド演算結果
を反転させた制御パルス(図7(i))がインバータ10
4 から出力される。即ち、制御パルスBPMは後退パル
スRCLの立ち下がりに同期して立ち下がる。結果とし
て、後退パルスが後退パルス用遅延線から出力している
最中に制御パルスが“L”となった場合、後退パルスの
出力が終わると同時に立ち下がる制御パルスBPMを得
る。
【0125】上記(I)〜(III)の場合に対応した
図5乃至図7に示したように、制御パルスBPMは、い
ずれの場合においても、後退パルス用遅延線83からの後
退パルスRCLが“L”となった後に、“L”となる。
状態保持部82の各状態保持回路は、制御パルスBPMが
“L”の場合に後退パルスが伝播された段ではリセット
状態を呈するので、後退パルスの伝播中にはリセット状
態に設定されないことになる。
【0126】例えば、図31のように、後退パルス用遅
延線83から後退パルスR0 が出力されている途中で、レ
シーバ2からのクロックCLKが後退パルス用遅延線83
に入力される場合には、後退パルスR0 が出力された
後、状態保持部82をリセット状態Rにする制御パルスB
PMが生成される。このため、後退パルス用遅延線83に
2つの後退パルスが存在する場合であっても、状態保持
部82がリセット状態Rにされることはなく、前進パルス
及び後退パルスのパルス幅がτ/2よりも大きい場合で
も、新たに発生した後退パルスは確実に初段まで伝播さ
れる。
【0127】このように、本実施の形態においては、後
退パルスが後退パルス用遅延線83から出力された後に発
生する制御パルスBPMによって状態保持部82を制御し
ているので、後退パルス用遅延線83に2つの後退パルス
が存在し、前進パルス及び後退パルスのパルス幅がτ/
2よりも大きい場合でも、後退パルスを確実に初段まで
伝播して、外部クロックCKに同期した内部クロックC
K′を生成することができる。
【0128】図28(c)で制御パルス/P が“L”
(Pが“H”)で後退パルスが伝播した段に対応する段
の状態保持部がリセット状態になる機能は上述の通りジ
ッタ対策であった。これに対しBPMで状態保持部を制
御することでジッタ対策がうまくいかなくなると考えら
れる。図9に示す後退パルスR1 が出力されきったとき
後退パルスR2 は3段目まで伝播しており、このとき状
態保持部をリセットされるので、3段目以降がリセット
状態Rになる。このためジッタにより前進パルスF2 の
周期が短くなるように変化しても、外部クロックと内部
クロックを同期することが可能になる。
【0129】図8は本発明の他の実施の形態を示す回路
図である。図8において図3と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0130】本実施の形態は、前進パルス調整回路61を
付加した点が図3の実施の形態と異なる。なお、単位遅
延ユニット80は従来例における単位遅延ユニット4と同
一構成のものを採用してもよい。前進パルス調整回路61
は、状態保持部制御回路64と共に作用して外部クロック
のデューティーが大きい場合でも、外部クロックと内部
クロックとの同期を確立するためのものである。なお、
状態保持部初期化回路71は、前進パルス調整回路61及び
状態保持部制御回路64の動作に影響を与えないので、上
述したように、遅延線が比較的短い場合等には不要であ
る。
【0131】図3の実施の形態においては、状態保持部
制御回路64を採用することによって、例えば、図29の
例のように、伝播中の後退パルスによって状態保持部82
がリセットされて、(M−1)段から入力した後退パル
スがN段目で伝播が停止してしまうことを防止してい
る。
【0132】しかしながら、状態保持部制御回路64の作
用によって、後退パルスの伝播が停止されてしまう場合
が新たに生じる。図9はこの場合を説明するための説明
図である。なお、図9は図面を簡略化するために前進パ
ルス及び後退パルスの正確な位置は示していない。
【0133】STBDにおいては、前進パルスが初段か
ら時間(τ−A)に相当する段まで前進パルス用遅延線
81を伝播しながら状態保持回路をセット状態にすること
によって、発生した後退パルスを初段まで伝播するよう
になっている。しかし、状態保持部制御回路64は後退パ
ルス用遅延線83から後退パルスが出力された後に制御パ
ルスBPMを発生させて、伝播される後退パルスによっ
て状態保持回路をリセット状態に設定する。前進パルス
が所定の段に伝播したか否かに拘わらず、前進パルスが
通過した後に後退パルスが伝播する単位遅延ユニットが
あるときに制御パルスBPMが発生することがある。
【0134】例えば、図9のX段目に示すように、X段
をセット状態にするための前進パルスがX段を通過した
後に、後退パルスによるX段のリセットが行われてしま
うことがある。そうすると、リセット状態となった段に
おいては、後退パルス用単位遅延回路83-Xからクロック
が入力されて、後退パルスとして伝播されてしまい、同
期がとれなくなる。
【0135】本実施の形態はこの場合における問題を解
決することを可能にするものである。
【0136】本実施の形態においては、ディレイモニタ
3からの前進パルスFCLは前進パルス調整回路61を介
して前進パルス用単位遅延回路81-1に供給されるように
なっている。前進パルス調整回路61は前進パルスFCL
のパルス幅を変更して補正後の前進パルスFCL′を前
進パルス用遅延線81に供給する。
【0137】前進パルス調整回路61は、後退パルスRC
Lの出力中又は後退パルスRCLの出力終了後において
“L”の制御パルスBPMが発生する場合には、この制
御パルスBPMの発生中に前進パルスが前進パルス用遅
延線81に入力されるときには、制御パルスBPMが
“H”となるまで前進パルス用遅延線81の入力信号(前
進パルスFCL′)を“H”に保つようになっている。
なお、前進パルス調整回路61は、後退パルスの出力が終
わった後に前進パルスFCLが“H”となってディレイ
モニタ3から出力される場合には、ディレイモニタ3の
出力をそのまま前進パルスFCL′として前進パルス用
遅延線81に供給するようになっている。
【0138】これにより、後退パルスの出力中には前進
パルス用遅延線81への入力信号を“H”に保つことが可
能となり、図9のX段目のように前進パルスが通過した
後に後退パルスが伝播し、リセット状態になる単位遅延
ユニットを無くすことができる。
【0139】図10は図8中の前進パルス調整回路61の
具体的な構成を示す回路図である。
【0140】前進パルス調整回路61は、パルス幅調整部
制御回路63とパルス幅調整部62とによって構成されてい
る。パルス幅調整部制御回路63は、状態保持部制御回路
64からのパルスCとディレイモニタ3からの前進パルス
FCLとの関係を調べ、前進パルスFCLをそのまま前
進パルスFCL′として前進パルス用遅延線81に供給す
るか又は前進パルスFCLのパルス幅を増加させた補正
後の前進パルスFCL′を供給するかを判断する。
【0141】図10において、パルス幅調整部制御回路
63の入力端子111 にはディレイモニタ3からの前進パル
スFCLが入力され、入力端子117 には後退パルス用遅
延線83からの後退パルスRCLが入力される。また、入
力端子112 ,122 には夫々状態保持部制御回路64からパ
ルスC及びパルスPMが入力される。
【0142】パルス幅調整部制御回路63は、パルス生成
回路113 ,123 、フリップフロップ118 ,126 及びイン
バータ121 によって構成されている。パルス生成回路11
3 は、端子111 から入力された前進パルスFCLを反転
させるインバータ114 、インバータ114 の出力を時間D
2 だけ遅延させる遅延回路115 並びにパルスC、前進パ
ルスFCL及び遅延回路115 の出力のナンド演算を行う
ナンド回路116 によって構成されている。パルス生成回
路113 は、パルスCと前進パルスFCLとが同時に
“H”となる場合において、前進パルスFCLの立ち上
がりで立ち下りパルス幅がD2 のパルスN1 を出力す
る。
【0143】フリップフロップ118 は、パルスN1 が入
力されるナンド回路119 及び端子117 から後退パルスR
CLが入力されるナンド回路120 によって構成されてい
る。フリップフロップ118 は、パルスN1 が“L”で後
退パルスRCLが“H”の場合に“H”となり、パルス
N1 が“H”で後退パルスRCLが“L”の場合に
“L”となり、パルスN1 及び後退パルスRCLがいず
れも“H”の場合には変化しない出力パルスN2 を出力
する。パルスN2 はインバータ121 及びパルス生成回路
123 に供給される。インバータ121 は、パルスN2 の反
転信号であるパルスN4 をフリップフロップ126 に出力
する。
【0144】パルス生成回路123 は、遅延時間がD3 の
遅延回路124 及びオア回路125 によって構成されてい
る。パルス生成回路123 は、遅延回路124 によってパル
スN2を時間D3 だけ遅延させ、オア回路125 によって
この遅延信号と端子122 を介して入力される状態保持部
制御回路64からのパルスPMとのオア演算を行って、パ
ルスN3 を出力する。パルスN3 は、パルスN2 の立ち
上がりから時間D3 だけ遅延して立ち上がりパルスPM
の立ち下がりで立ち下がるパルスである。
【0145】フリップフロップ126 はナンド回路127 ,
128 によって構成されている。ナンド回路127 にはパル
スR4 が供給され、ナンド回路128 にはパルスN3 が供
給される。フリップフロップ126 は、パルスN4 が
“L”でパルスN3 が“H”の場合に“H”となり、パ
ルスN4 が“H”でパルスN3 が“L”の場合に“L”
となり、パルスN4 ,N3 がいずれも“H”の場合には
変化しないパルスを制御パルスCTLとしてパルス幅調
整部62に出力するようになっている。
【0146】図11は図8中のパルス幅調整部62の具体
的な構成を示す回路図である。
【0147】パルス幅調整部62は例えばオア回路133 に
よって構成することができる。オア回路133 は、端子12
9 を介して入力されるディレイモニタ3からの前進パル
スFCLとパルス幅調整部制御回路63からの制御パルス
CTLとのオア演算を行って、演算結果を前進パルスF
CL′として前進パルス用遅延線81に供給するようにな
っている。オア演算を行えれば他の回路でも構わない。
パルス幅調整部はディレイモニタ3と前進パルス用遅延
線の間に付加されるため、パルス幅調整部の遅延時間と
等しい遅延時間を持つ回路をレシーバ又は出力バッファ
に付加するなどしてA+(パルス幅調整部の遅延時間)
=D1 +D2 を満たすようにする。
【0148】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図12のフローチャート及び図13乃至図
19の波形図を参照して説明する。図13乃至図15は
前進パルス調整回路61の動作を説明するためのものであ
り、図13乃至図15の(a)はパルスCを示し、
(b)はディレイモニタ3からの前進パルスFCLを示
し、(c)はパルスN1 を示し、(d)は後退パルス用
遅延線83からの後退パルスRCLを示し、(e)はパル
スN2 を示し、(f)はパルスN4 を示し、(g)はパ
ルスPMを示し、(h)はパルスN3 を示し、(i)は
制御パルスCTLを示し、(j)は補正後の前進パルス
FCL′を示している。
【0149】本実施の形態は、前進パルス用遅延線81に
供給する前進パルスのパルス幅を調整する点のみが図3
の実施の形態と異なる。図12は本実施の形態における
動作フローを示している。図12のステップS1 乃至S
3 の処理は状態保持部制御回路64による処理であり、ス
テップS4 乃至S6 が前進パルス調整回路61による処理
である。
【0150】状態保持部制御回路64による処理は図3と
同様である。即ち、状態保持部制御回路64は、ステップ
S1 において、制御パルス/P が立ち上がったときに後
退パルスRCLが“H”であるか否かを判定する。後退
パルスRCLが“H”である場合には、処理をステップ
S2 に移行して、後退パルスRCLが“L”になった後
に制御パルスBPMを発生させる。後退パルスRCLが
“L”である場合には、処理をステップS3 に移行し
て、制御パルス/P に同期した制御パルスBPMを発生
させる。
【0151】次に、図13乃至図15を参照して前進パ
ルス調整回路61の動作について説明する。
【0152】前進パルス調整回路61は、状態保持部制御
回路64の制御によって新たに発生する問題を除去するも
のであるので、状態保持部制御回路64からの制御パルス
BPMが制御パルス/P と同期したものである場合に
は、図11のステップS6 に示すように、前進パルスF
CLのパルス幅を延ばすことなく、そのまま前進パルス
FCL′として前進パルス用遅延線81に供給する。
【0153】状態保持部制御回路64が制御パルス/P と
同期しない制御パルスBPMを発生する場合であって
も、前進パルスFCL′のパルス幅を延ばす必要がない
ことがある。前進パルス調整回路61のパルス幅調整部制
御回路63は、状態保持部制御回路64からの出力パルスC
と前進パルスFCL′との関係を調べることによって、
前進パルスFCL′のパルス幅の変更の要不要を判断す
る。なお、以下、前進パルスの立ち上がり及び立ち下が
りタイミングについては前進パルスがディレイモニタ3
から出力される時点又は前進パルス用遅延線81に入力さ
れる時点のものをいうものとする。
【0154】状態保持部制御回路64の出力パルスCが生
成されるタイミングと前進パルスFCL′が立ち上るタ
イミングとは図13及び図14に示す2通りが考えられ
る。パルス幅調整部制御回路63は図11のステップS4
において前進パルスFCLが立ち上がったときに後退パ
ルスRCLが“H”であるか否か判定する。
【0155】(IV)パルスCが立ち下がった後に前進
パルスFCL′が立ち上がる場合 図13はこの場合の例を示している。この場合には、前
進パルス用遅延線の入力FCL′が立ち上がる前に後退
パルスが後退パルス用遅延線から出力され終わっている
ので、パルス幅調整部制御回路63からの制御パルスCT
Lは、図13(i)に示すように、“L”に固定され
る。初期状態ではCTL=“L”なので、ディレイモニ
タ3の出力FCLと“L”のオアがFCL′として遅延
線に入力する(FCLとFCL′の立ち上がりは同期す
る)。
【0156】即ち、図13(a),(b)に示すよう
に、パルスCが立ち下がった後に前進パルスFCLが立
ち上がる(即ち、FCL′が立ち上がる)場合には、パ
ルス生成回路113 の出力パルスN1 は“H”に固定され
る。この状態で後退パルスRCLが“H”から“L”に
変化するか又は“L”から“H”に変化すると、フリッ
プフロップ118 の出力パルスN2 は“L”に固定され
る。このため、フリップフロップ126 の入力パルスN4
は“H”に固定される。パルス生成回路123 は、パルス
N2 を遅延回路124 によって時間D3 だけ遅延させて、
状態保持部制御回路64の出力パルスPMとオア演算を行
ってパルスN3 (図13(h))を生成する。このパル
スN3 が立ち下がるとフリップフロップ126 の出力制御
パルスCTLは“L”に固定される。
【0157】この出力制御パルスCTLはパルス幅調整
部62に供給される。パルス幅調整部62はオア回路なの
で、この場合には、制御パルスCTLは“L”に固定さ
れており、パルス幅調整部62は、図11のステップS6
において前進パルスFCLをそのまま前進パルスFC
L′として前進パルス用遅延線81に供給する。結果とし
て、後退パルスが後退パルス用遅延線から出力され終わ
った後に、前進パルスが入力する場合、前進パルスのパ
ルス幅はそのままに保たれる。
【0158】(V)パルスCが“H”の間に前進パルス
FCLが立ち上がる場合 図14はこの場合の例を示している。この場合には、前
進パルス用遅延線の入力FCL′が立ち上がるとき、後
退パルスが後退パルス用遅延線から出力されている最中
なので、パルス幅調整部制御回路63からの制御パルスC
TLは、図14(i)に示すように、制御パルスFCL
の立ち上がりに同期して立ち上がり、状態保持部制御回
路64の出力信号PM(PMはBPMの反転信号)に同期
して立ち下がるパルスとなる。初期状態ではCTL=
“L”なので、ディレイモニタ3の出力FCLと“L”
のオアがFCL′として遅延線に入力する(FCLとF
CL′の立ち上がりは同期する)。
【0159】即ち、図14(a),(b)に示すよう
に、パルスCが“H”のときに前進パルスFCLが立ち
上がると、即ち、FCL′が立ち上がると、パルス生成
回路113 は図14(c)に示すように、パルスCが
“L”のとき“H”となり、パルスCが“H”のとき前
進パルスFCLの立ち上がりに同期して立ち下がり、パ
ルス幅がD2 のパルスN1 を生成する。フリップフロッ
プ118 の出力パルスN2 はパルスN1 の立ち上がりに同
期して立ち上がり、後退パルスRCLの立ち下がりに同
期して立ち下がる。パルス生成回路123 は後退パルスR
CLの立ち下がりに同期して立ち上がるパルスPMと、
パルスN2 を時間D3 だけ遅延させた信号とのオア演算
によってパルスN3 を生成する。フリップフロップ126
はパルスN2 の反転信号であるパルスN4 の立ち下がり
に同期して立ち上がり、パルスN3 の立ち下がりに同期
して立ち下がる制御パルスCTLを生成する。
【0160】この場合には、パルス幅調整部62は図11
のステップS5 において、制御パルスCTLに基づいて
前進パルスFCLのパルス幅を延ばした前進パルスFC
L′を前進パルス用遅延線81に供給するようになってい
る(図14(j))。
【0161】なお、パルス生成回路123 における遅延時
間D3 は制御パルスCTLにヒゲが生じることを防止す
るためのものである。図15はこの場合の例を示してい
る。
【0162】例えば、パルスN2 が図15(e)に示す
ものであって、パルスPMが図15(g)に示すもので
ある場合には、制御パルスCTLは図15(i)に示す
ように、ヒゲを生じる。これを防止するために遅延時間
D3 を付加するようになっている。
【0163】なお、図12のフローチャートに示したよ
うに、ステップS4 において前進パルスFCL′と後退
パルスRCLとの関係を判定するよりも先に、ステップ
S1において後退パルスRCLと制御パルス/P との関
係を判定するので、RCLと/P の関係を示すパルスC
が生成されるタイミングは前進パルスFCL′が立ち上
がるタイミングに必ず先行する。従って、パルスCが前
進パルスFCL′の立ち上がりよりも後に立ち上ること
はなく、この場合については考慮する必要がない。
【0164】このように、前進パルス調整回路61は、後
退パルスRCLが“H”のときに制御パルス/P が立ち
下がる場合で、前進パルスFCLが“H”になるときに
後退パルスRCLが“H”になるとき、即ち、後退パル
ス用遅延線83から後退パルスが出力されている最中で制
御パルス/P が“L”になり、前進パルスが前進パルス
用遅延線に入力するときには、制御パルスBPMが
“H”になるまで前進パルスFCL′を“H”に維持す
る。こうして、前進パルスFCL′では状態保持部初期
化回路71からの制御パルスBPMの作用でセット状態に
されずに残る単位遅延ユニット80を前進パルスFCL′
によってセット状態にすることができる。結果として、
図9に示す前進パルスF2 のパルス幅が増加し(但し、
F2 の立ち上がりのタイミングは同じ)、x段目も前進
パルスが“H”になり、状態保持部がリセット状態にな
っても前進パルスF2 によってセット状態に戻され、x
段目から後退パルスが生成しなくなる。よって、外部ク
ロックと内部クロックの同期確立が可能になる。
【0165】なお、前進パルス調整回路61においては、
前進パルスFCL′が立ち上がったときに前進パルスF
CL′を“H”に維持するか否かを判断している。本
来、前進パルスFCL′が立ち下がったときに前進パル
スFCL′を“H”に維持するか否かを判断するべきで
あるが、前進パルスFCL′が立ち下がったときに後退
パルスRCLのレベルを判定する方法では、前進パルス
FCL′が“L”になってから前進パルスFCL′を
“H”に維持するか否かを判定することになるため、制
御パルスCTLにヒゲが生じてしまうことがある。この
理由から、前進パルス調整回路61では前進パルスFC
L′が立ち上がったときに前進パルスFCL′を“H”
に維持するか否かを判断している。
【0166】次に、図16乃至図19を参照して状態保
持部制御回路64と前進パルス調整回路61とを用いた場合
の動作について説明する。図16乃至図19の(a)は
クロックCLKを示し、(b)は前進パルスFCLを示
し、(c)は後退パルスRCLを示し、(d)は制御パ
ルス/P を示し、(e)はパルスCを示し、(f)は制
御パルスBPMを示し、(g)は制御パルスCTLを示
し、(h)は前進パルスFCL′を示している。
【0167】最初に、状態保持部制御回路64及び前進パ
ルス調整回路61が必要な場合について説明する。
【0168】先ず、上述した(III)の場合、即ち、
後退パルス用遅延線83からの後退パルスRCLの出力中
に制御パルス/P が立ち下がる場合であって、前進パル
スが前進パルス用遅延線81に入力するときも後退パルス
が後退パルス用遅延線83から出力されている状態である
ものとする。
【0169】図16はこの場合の例を示している。この
ような状態においては、制御パルス/P が立ち下がった
ときに後退パルスRCLは“H”で、前進パルスFCL
が立ち下がっても後退パルスRCLは“H”のままであ
る。
【0170】この場合には、図7に示したように、後退
パルス用遅延線83からの後退パルスRCLが“L”にな
った後に、状態保持部制御回路64から“L”の制御パル
スBPM(図16(f))が出力される。図16(e)
に示すように、状態保持部制御回路64の出力パルスCは
制御パルス/P が立ち下がって後退パルスRCLが立ち
下がるまで“H”を維持し(図7参照)、図16(c)
乃至(g)に示すように、前進パルスFCLが“H”に
なってから制御パルスBPMが“H”(パルスPMが
“L”)になるまでの間、制御パルスCTLは“H”で
ある(図14参照)。従って、パルス幅調整部62からの
前進パルスFCL′は、図16(g)に示すように、前
進パルスFCLが“H”になってから制御パルスBPM
が“H”になるまでの間“H”に保たれる。
【0171】これにより、制御パルスBPMは後退パル
スRCLが立ち下がると同時に立ち下がる一方、パルス
幅調整部62から出力される前進パルスFCL′は、ディ
レイモニタ3の出力FCLが立ち上がってから制御パル
スBPMが立ち上がるまでの期間“H”に維持される。
従って、状態保持部82が制御パルスBPMによってリセ
ットされるときに後退パルス用遅延線83を伝播する後退
パルスは1つしか存在せず、制御パルスBPMが“H”
になって状態保持部82のリセットが終了するまで前進パ
ルスFCL′は“H”を維持する。こうして、図9のx
段目の単位遅延ユニット80-xのように前進パルスが通過
した後に後退パルスの通過によってリセットされる単位
遅延ユニット80がなくなる。この結果、外部クロックC
Kと内部クロックCK’との同期を確立することができ
る。
【0172】図17は、後退パルスRCLが後退パルス
用遅延線83から出力されている最中に、制御パルス/P
が立ち下がり、前進パルスが前進パルス用遅延線81に入
力しているときに後退パルスは出力され終わっているが
制御パルスBPMが“L”である状態を示している(図
17(b),(f))。制御パルスBPMのパルス幅が
比較的大きい場合には、制御パルスBPMが“H”の間
に前進パルスが通過し、更に制御パルスBPMが“L”
になったときに後退パルスが伝播している単位遅延ユニ
ット80はリセット状態になり、図9に示す状態が発生す
る。しかし、前進パルスFCL′がBPMが“H”にな
るまで“H”に固定されているので、図9に示す問題を
回避することができる。
【0173】即ち、後退パルスRCLが“H”の場合に
制御パルス/P が立ち下がるので、図7に示すように、
状態保持部制御回路64の出力パルスCは制御パルス/P
の立ち下がりから後退パルスRCLの立ち下がりまで
“H”になり(図17(e))、図17(f)に示すよ
うに、制御パルスBPMは後退パルスRCLが立ち下が
ってから立ち下がる(図7参照)。パルスCが“H”の
間に前進パルスFCLが立ち上がるので、図17に示す
ように、制御パルスCTLは前進パルスFCLが立ち上
がってからパルスBPMが“H”になるまで“H”に保
たれる(図14参照)。FCL′はFCLとCTLのオ
アなので、この結果、前進パルスFCL′は前進パルス
FCLが立ち上がってから制御パルスBPMが“H”に
なるまで“H”を維持する。
【0174】制御パルスBPMは後退パルスRCLが立
ち下がってから立ち下がる。即ち、BPMは後退パルス
用遅延線から遅延パルスの出力が終わってから“L”に
なる。前進パルスFCLが立ち下がったときに後退パル
スRCLは“L”である。しかし、制御パルスBPMの
パルス幅が広く前進パルスFCLが立ち下がったときに
制御パルスBPMが“L”であるので、図17に示すよ
うに、制御パルスBPMが“H”になるまで前進パルス
FCL′は“H”を維持する。
【0175】このため、状態保持部82がリセットされる
ときに後退パルス用遅延線83には1つの後退パルスしか
存在せず、制御パルスBPMが“H”になるまで前進パ
ルスFCL′は“H”を維持し、図9のように前進パル
スが通過した後に後退パルスによってリセットされ、リ
セット状態に保たれる単位遅延ユニット80がなくなる。
これにより、外部クロックCKと内部クロックCK′と
の同期を確立することができる。
【0176】図18は、後退パルスが後退パルス用遅延
線83から出力されているときに制御パルス/P が立ち下
がり、前進パルスが前進パルス用遅延線81に入力すると
きには後退パルスは出力され終わって、BPMも“H”
になっている状態を示している。
【0177】このような状態においては、制御パルス/
P が立ち下がったときに後退パルスが“H”で、前進
パルスが立ち上がったときに後退パルスRCLは“L”
である。図7に示すように、この場合には、後退パルス
RCLが立ち下がることによって制御パルスBPMが立
ち下がる(図18(c),(f))。図18(e)に示
すように、状態保持部制御回路64の出力パルスCは制御
パルス/P が立ち下がった後に後退パルスRCLが立ち
下がるまで“H”である(図7参照)。一方、この状態
では制御パルスCTLは“L”に固定されているので
(図18(g))、パルス幅調整部62は前進パルスFC
Lをそのまま前進パルスFCL′として出力する(図1
8(h))。
【0178】この場合には、制御パルスBPMは後退パ
ルスRCLが立ち下がると同時に立ち下がり、ディレイ
モニタ3からの前進パルスFCLは前進パルスFCL′
としてそのまま前進パルス用遅延線81に供給される。状
態保持部82をリセットする後退パルスは後退パルス用遅
延線83上に1つしか存在しないため図29に示す状態は
起こらない。また、前進パルスFCL′が遅延線に入力
するとき後退パルスは出力され終わり、BPMも“H”
に戻っているので図9に示すような問題が起こらないの
で、前進パルスFCLがそのまま前進パルス用遅延線81
に入力される。このような動作をするので、外部クロッ
クCKと内部クロックCK′との同期が確立する。
【0179】次に、状態保持部制御回路64と前進パルス
調整回路61とを付加したことによって、従来のSTBD
では正常に動作した条件において逆に同期不能となって
しまう状態が発生しないかを検証する。特に、同期不能
となる可能性が高い場合について説明する。
【0180】図19は、後退パルス用遅延線83からの後
退パルスの出力終了後に制御パルス/P が立ち下がり、
前進パルスが前進パルス用遅延線81に人力されるとき
(FCL′が“H”)には後退パルスRCLが出力され
ている(RCLが“L”)途中である状態を示してい
る。
【0181】この場合には、図5に示すように、制御パ
ルスBPMは制御パルス/P の立ち下がりに同期して立
ち下がる信号になり、状態保持部制御回路64の出力パル
スCは制御パルス/P の反転信号になる(図19
(e))。パルスCが“L”のときに前進パルスFCL
が“H”になるので、図19(g)に示すように、制御
パルスCTLは常に“L”となる(図13参照)。この
ためディレイモニタ3の出力がそのままパルス幅調整部
62から前進パルスFCL′として出力される。
【0182】従って、この場合には、制御パルスBPM
は制御パルス/P と同期した信号になるが、後退パルス
用遅延線83には後退パルスがないので、状態保持部82を
リセット状態Rにすることができる。また、ディレイモ
ニタ3の出力がそのまま前進パルスFCL′として前進
パルス用遅延線81に入力されるので、後述するパルスが
消える問題が生じないため、外部クロックCKと内部ク
ロックCK′との同期を確立することができる。
【0183】このような図19に示す状態は、外部クロ
ックの周期τに対してディレイモニタ3の遅延時間Aが
大きい場合に発生する。例えば、入力される外部クロッ
クが高周波である場合にはこのような状態になることが
ある。このような状態においては、前進パルス用遅延線
81に前進パルスが入力されたときに後退パルスが後退パ
ルス用遅延線83から出力されていても、前進パルスのパ
ルス幅を増加させてはならない。外部クロックの周波数
が高く前進パルスのデューティーが大きくなる場合には
パルスの幅を太らせると、パルスがなくなる可能性があ
るからである。単に前進パルスが前進パルス用遅延線81
に入力される時点で後退パルスが出力されているか否か
を判断して、前進パルスのパルス幅を増加させるか否か
を決定すると、図19に示す状態においても前進パルス
のパルス幅を増加させてしまいパルスを消してしまう可
能性があるが、前進パルス調整回路は上記の条件の他に
RCLと/P の関係を判断の条件として用いているた
め、この危険を回避している。前進パルスの立ち下がり
によって前進パルスFCLを“H”に維持するか否かを
決定すればこのような問題を回避することができるが、
本実施の形態においては、上述したように前進パルスに
ヒゲが発生してしまうことがあることから、前進パルス
の立ち上がりエッジにおいて、前進パルスのパルス幅を
増加させるか否かの決定をしなくてはいけない。
【0184】また、本実施の形態においては、制御パル
ス/P が立ち下がったとき、前進パルスFCLが“H”
で後退パルスRCLが“L”の場合については説明して
いない。この場合には、図20に示す状態保持部制御回
路64及び前進パルス調整回路61を有していない従来の回
路においても、外部クロックCKと内部クロックCK′
の同期をとることができる。このような場合には、状態
保持部制御回路64は、図5に示すように、制御パルス/
P に同期した制御パルスBPMを生成し、前進パルス
調整回路61は、図19に示すように、制御パルスCTL
が“L”になるので、パルス幅調整部62はディレイモニ
タ3の出力をそのまま前進パルスFCL′として前進パ
ルス用遅延線81に供給する。結果として従来の回路と同
様の動作をするので外部クロックと内部クロックの同期
がとれる。
【0185】このように、本実施の形態においては、図
3の実施の形態と同様の効果を得られると共に、前進パ
ルス調整回路61を用いることによって、後退パルス用遅
延線83からの後退パルスの出力終了まで、前進パルスを
“H”に維持することができることから、前進パルスが
伝播した後に後退パルスが伝播して単位遅延ユニット80
をリセットしてしまうことを防止することができる。こ
れにより、外部クロックCKのデューティーが大きい場
合でも、外部クロックCKと内部クロックCK′との同
期を確立することができる。
【0186】なお、状態保持部制御回路64及び前進パル
ス調整回路61は、図12のフローチャートを実現するも
のであれば、図4及び図10に示す回路以外の回路を用
いてもよい。また、パルス幅調整部62の構成も図11に
示すものに限定されるものではない。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、外部クロックを取り込むレシーバの出力を一時
停止させた場合でも、次の内部クロックの生成に遅延が
生じることを防止することができるという効果を有す
る。
【0188】また、本発明の請求項4,7によれば、外
部クロックのデューティーが大きい場合でも、外部クロ
ックと内部クロックとの同期を確立することができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロック同期遅延制御回路の一実
施の形態を示す回路図。
【図2】図1中の状態保持部初期化回路71並びに最終段
の前進パルス用単位遅延回路81-L及び状態保持回路82-L
の具体的な構成を示す回路図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す回路図。
【図4】図3中の状態保持部制御回路64の具体的な構成
を示す回路図。
【図5】図3の実施の携帯の動作を説明するための波形
図。
【図6】図3の実施の携帯の動作を説明するための波形
図。
【図7】図3の実施の携帯の動作を説明するための波形
図。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す回路図。
【図9】図8の実施の形態の動作を説明するための説明
図。
【図10】図8中の前進パルス調整回路61の具体的な構
成を示す回路図。
【図11】図8中のパルス幅調整部62の具体的な構成を
示す回路図。
【図12】図8の実施の形態の動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図13】図8の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図14】図8の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図15】図8の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図16】図8の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図17】図8の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図18】図8の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図19】図8の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図20】従来のクロック同期遅延制御回路を示す回路
図。
【図21】図21はSTBDの原理を説明するための波
形図。
【図22】図20中の前進パルス用単位遅延回路を示す
回路図。
【図23】図20中の状態保持回路を示す回路図。
【図24】図20中の後退パルス用単位遅延回路を示す
回路図。
【図25】図20中の制御パルス生成回路9を示す回路
図。
【図26】従来例の動作を説明するための説明図。
【図27】従来例の動作を説明するための説明図。
【図28】従来例の動作を説明するための説明図。
【図29】従来例の動作を説明するための説明図。
【図30】前進パルスが最終段まで伝播した場合の問題
点を説明するための説明図。
【図31】外部クロックのデューティーが大きい場合の
問題を説明するための説明図。
【符号の説明】
3…ディレイモニタ、61…前進パルス調整回路、62…パ
ルス幅調整部、64…状態保持部制御回路、71…状態保持
部初期化回路、72…前進パルス検出回路、73…初期化回
路、80…単位遅延ユニット、81…前進パルス用遅延線、
82…状態保持部、83…後退パルス用遅延線
フロントページの続き (72)発明者 大脇 幸人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された信号を所定の遅延時間で伝播
    させて遅延させる前進パルス用単位遅延回路を複数段縦
    続接続して構成され、第1のクロックを第1の遅延時間
    だけ遅延させて得た第2のクロックに基づく前進パルス
    を前記第1のクロックの周期及び前記第1の遅延時間に
    基づく第2の遅延時間だけ遅延させる前進パルス用遅延
    線と、 入力された信号を所定の遅延時間で伝播させて遅延させ
    る後退パルス用単位遅延回路を複数段縦続接続して構成
    され、前記第2の遅延時間後に前記前進パルスが伝播さ
    れた段に対応する段がリセット状態に設定されると共
    に、初段から前記前進パルスが伝播された段までの段に
    対応する段がセット状態に設定されることにより、前記
    リセット状態の段において発生した後退パルスを前記セ
    ット状態の段を伝播して初段から出力する後退パルス用
    遅延線と、 前記第1のクロックが入力されていない期間に前記前進
    パルスが伝播された段をセット状態にすると共に、前記
    第1のクロックの立ち上がりから所定の期間だけ前記後
    退パルスが伝播された段をリセット状態にする状態保持
    手段と、 前記前進パルス用遅延線の最終段の前進パルス用単位遅
    延回路に前記前進パルスが伝播した場合には、前記状態
    保持手段をリセット状態に初期化する状態保持部初期化
    手段とを具備したことを特徴とするクロック同期遅延制
    御回路。
  2. 【請求項2】 前記状態保持部初期化手段は、前記最終
    段の前進パルス用単位遅延回路から前進パルスが出力さ
    れたことを検出する検出回路と、 この検出回路の検出結果によって前記状態保持手段を初
    期化する初期化回路とを具備したことを特徴とする請求
    項1に記載のクロック同期遅延制御回路。
  3. 【請求項3】 前記検出回路は、前記状態保持手段を初
    期化するのに十分な時間に相当する遅延時間の遅延回路
    を有することを特徴とする請求項2に記載のクロック同
    期遅延制御回路。
  4. 【請求項4】 入力された信号を所定の遅延時間で伝播
    させて遅延させる前進パルス用単位遅延回路を複数段縦
    続接続して構成され、第1のクロックを第1の遅延時間
    だけ遅延させて得た第2のクロックに基づく前進パルス
    を前記第1のクロックが入力されていない期間に第2の
    遅延時間だけ遅延させる前進パルス用遅延線と、 入力された信号を所定の遅延時間で伝播させて遅延させ
    る後退パルス用単位遅延回路を複数段縦続接続して構成
    され、前記第2の遅延時間後に前記前進パルスが伝播さ
    れた段に対応する段がリセット状態に設定されると共
    に、初段から前記前進パルスが伝播された段までの段に
    対応する段がセット状態に設定されることにより、前記
    リセット状態の段において発生した後退パルスを前記セ
    ット状態の段を伝播して初段から出力する後退パルス用
    遅延線と、 前記第1のクロックが入力されていない期間に前記前進
    パルスが伝播された段をセット状態にすると共に、第1
    の期間だけ前記後退パルスが伝播された段をリセット状
    態にする状態保持手段と、 前記後退パルス用遅延線から出力される後退パルスに基
    づいて前記第1の期間を設定するための制御信号を生成
    する状態保持部制御手段とを具備したことを特徴とする
    クロック同期遅延制御回路。
  5. 【請求項5】 前記状態保持部制御手段は、前記後退パ
    ルス用遅延線からの前記後退パルスの出力終了後に前記
    状態保持手段をリセット状態に設定するための制御信号
    を前記状態保持手段に出力することを特徴とする請求項
    4に記載のクロック同期遅延制御回路。
  6. 【請求項6】 前記状態保持部制御手段は、前記第1の
    クロックに同期して立ち上がる、前記第1の遅延時間よ
    りも狭いパルス幅を持つ制御信号が入力されている期間
    に前記後退パルス用遅延線からの前記後退パルスが出力
    される場合には前記後退パルスの出力終了後に前記状態
    保持手段をリセット状態に設定するための制御信号を前
    記状態保持手段に出力し、そうでない場合には前記第1
    のクロックに同期して前記状態保持手段をリセット状態
    に設定するための制御信号を前記状態保持手段に出力す
    ることを特徴とする請求項4に記載のクロック同期遅延
    制御回路。
  7. 【請求項7】 入力された信号を所定の遅延時間で伝播
    させて遅延させる前進パルス用単位遅延回路を複数段縦
    続接続して構成され、第1のクロックを第1の遅延時間
    だけ遅延させて得た第2のクロックに基づく前進パルス
    を前記第1のクロックが入力されていない期間に第2の
    遅延時間だけ遅延させる前進パルス用遅延線と、 入力された信号を所定の遅延時間で伝播させて遅延させ
    る後退パルス用単位遅延回路を複数段縦続接続して構成
    され、前記第2の遅延時間後に前記前進パルスが伝播さ
    れた段に対応する段がリセット状態に設定されると共
    に、初段から前記前進パルスが伝播された段までの段に
    対応する段がセット状態に設定されることにより、前記
    リセット状態の段において発生した後退パルスを前記セ
    ット状態の段を伝播して初段から出力する後退パルス用
    遅延線と、 前記第1のクロックが入力されていない期間に前記前進
    パルスが伝播された段をセット状態にすると共に、前記
    第1の期間だけ前記後退パルスが伝播された段をリセッ
    ト状態にする状態保持手段と、 前記後退パルス用遅延線から出力される後退パルスに基
    づいて前記第1の期間を設定するための制御信号を生成
    する状態保持部制御手段と、 前記後退パルス用遅延線から出力される後退パルスと前
    記前進パルスとに基づいて前記前進パルスの幅を調整す
    る前進パルス調整手段とを具備したことを特徴とするク
    ロック同期遅延制御回路。
  8. 【請求項8】 前記状態保持部制御手段は、前記後退パ
    ルス用遅延線からの前記後退パルスの出力終了後に前記
    状態保持手段をリセット状態に設定するための制御信号
    を前記状態保持手段に出力し、 前記前進パルス調整手段は、前記制御信号によるリセッ
    ト動作の終了まで前記前進パルスのパルス幅を延ばすこ
    とを特徴とする請求項7に記載のクロック同期遅延制御
    回路。
  9. 【請求項9】 前記前進パルス調整手段は、前記第1の
    クロックが立ち上がったときに前記後退パルス用遅延線
    からの前記後退パルスの出力中でかつ前記後退パルス用
    遅延線からの前記後退パルスの出力中に前記前進パルス
    が前記前進パルス用遅延線に入力されている場合には前
    記前進パルスのパルス幅を延ばすことを特徴とする請求
    項8に記載のクロック同期遅延制御回路。
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