JPH10256759A - 電子機器のフレキシブル配線体固定構造 - Google Patents

電子機器のフレキシブル配線体固定構造

Info

Publication number
JPH10256759A
JPH10256759A JP5360797A JP5360797A JPH10256759A JP H10256759 A JPH10256759 A JP H10256759A JP 5360797 A JP5360797 A JP 5360797A JP 5360797 A JP5360797 A JP 5360797A JP H10256759 A JPH10256759 A JP H10256759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible wiring
wiring body
fixing
cable
bent portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5360797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3852151B2 (ja
Inventor
Tatsuyuki Nakayama
立幸 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP05360797A priority Critical patent/JP3852151B2/ja
Publication of JPH10256759A publication Critical patent/JPH10256759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3852151B2 publication Critical patent/JP3852151B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0058Laminating printed circuit boards onto other substrates, e.g. metallic substrates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブル配線体を固定する2つの固定爪
の一方で折曲部の表側に重なった部分を引っ掛けて固定
し、フレキシブル配線体の固定側に対する位置精度が高
く、折曲部をベース部材に確実に固定できるようにす
る。 【解決手段】 一対の固定爪42,43のうちフレキシ
ブルフラットケーブル8の折曲部8aの外側に配置され
る外固定爪43には、折曲部8の表側に重なった部分を
収容する凹部46を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルフラ
ットケーブル(FFC)やフレキシブルプリント基板
(FPC)等のフレキシブル配線体を用いて電子部品と
電源側部品とを電気的に接続するCD−ROMドライブ
装置その他の電子機器に関し、特に、フレキシブル配線
体の折曲部をベース部材に固定するための電子機器のフ
レキシブル配線体固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種の電子機器のフレキシブ
ル配線体固定構造としては、例えば、図14〜図23に
示すようなものが知られている。図14は、一般的な構
成を有するCD−ROMドライブ装置1を示す平面図で
あり、図15〜図20は従来のフレキシブル配線体固定
構造の第1の例を示し、図21〜図23は従来のフレキ
シブル配線体固定構造の第2の例を示している。
【0003】このCD−ROMドライブ装置1はシャー
シ2を備えており、このシャーシ2の上面に設けた凹陥
部3内には、スピンドル軸を上に向けた状態でスピンド
ルモータが取り付けられている。このスピンドルモータ
のスピンドル軸の上端部にはターンテーブル4が取り付
けられており、このターンテーブル4にはCD−ROM
(コンパクトディスク−リードオンリメモリ)が情報記
録ディスクDとしてチャッキングされて再生動作に供さ
れる。更に、シャーシ2の凹陥部3内には、互いに平行
をなす2本のガイド軸5a,5bによって両端をガイド
された光学ピックアップ装置6がターンテーブル4に対
して接近・離反可能に配設されている。
【0004】この光学ピックアップ装置6は、モータと
複数枚のギアとラック部材とを有する送り機構7によっ
て凹陥部3内をスライド移動され、その移動時、情報記
録ディスクDの情報記録面に対物レンズを臨ませたヘッ
ド部6aによって情報信号の読み取りが行われる。この
ヘッド部6aで読み込まれた情報信号は光学ピックアッ
プ装置6で電気信号に変換され、この光学ピックアップ
装置6に一端が接続されたフレキシブルフラットケーブ
ル(以下「FFケ−ブル」という。)8からドライブ装
置外に取り出される。同図において9aは、送り機構7
のモータ側と電源側とを接続するFFケ−ブルであり、
9bは、ディスク回転機構のスピンドルモータ側と電源
側とを接続するFFケ−ブルである。
【0005】このFFケ−ブル8は、長手方向の中途部
にて90°に折り曲げられており、従来のフレキシブル
配線体固定構造の第1例の場合には、図15〜図20に
示すような状態で折曲部8aがシャーシ2の裏面に固定
されている。このシャーシ2の裏面には、FFケ−ブル
8を固定するためのケーブル固定部10が設けられてい
る。このケーブル固定部10は、四角形に膨出されたテ
ーブル状の台座11と、この台座11に設けられた左右
一対の固定爪12,13とを有している。
【0006】一対の固定爪12,13のうち、FFケ−
ブル8の折曲部8aの内側に配置される内固定爪12の
基部には、2つのスリットを直角に交わらせることによ
って形成され且つ空間側に270°の角度を開いて隣合
う2つの支持面12a,12bが設けられている。ま
た、FFケ−ブル8の折曲部8aの外側に配置される外
固定爪13の基部には、2つのスリットを角度135°
で交わらせることによって形成され且つ空間側に135
°の角度を開いて隣合う2つの支持面13a,13bが
設けられている。
【0007】かくして、FFケ−ブル8の90°に折り
曲げられた折曲部8aは、折り曲げによって重なった側
を表側にした状態で一対の固定爪12,13間に装着さ
れている。このとき、FFケ−ブル8の折曲部8aは、
その内側の2辺が内固定爪12に当接され、その外側の
2辺が外固定爪13に当接されている。
【0008】即ち、FFケ−ブル8の折曲部8aの一端
側8bでは、内側の辺が内固定爪12の支持面12aに
接触し、外側の辺は外固定爪13の支持面13aに接触
している。そして、FFケ−ブル8の他端側8cでは、
折曲部8aにより位置が逆転されて内側に変化した辺が
内固定爪12の支持面12bに接触し、外側の辺は外固
定爪13の支持面13bに接触している。従って、FF
ケ−ブル8は、2つの固定爪12,13の4つの支持面
12a,12b,13a,13bによって4面支持され
ている。
【0009】また、従来のフレキシブル配線体固定構造
の第2例の場合には、図21〜図23に示すような状態
でシャーシ2の裏面に固定されている。このシャーシ2
の裏面に設けられたケーブル固定部15には、上記2つ
の固定爪12,13に加えて第3の補助固定爪16が設
けられている。この補助固定爪16は、スリットを左右
方向へ通過させることによって設けられた1つの支持面
16aを有し、この支持面16aによってFFケ−ブル
8の他端側8cの外側の辺が支持されている。
【0010】かくして、この第2例のフレキシブル配線
体固定構造の場合には、FFケ−ブル8の内外固定爪1
2,13に対する上述した支持状態に加えて、FFケ−
ブル8の折り曲げによって外側に移動した辺が補助固定
爪16の支持面16aに接触している。従って、この場
合のFFケ−ブル8は、3つの固定爪12,13,16
の5つの支持面12a,12b,13a,13b,16
aによって5面支持されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子機器のフレキシブル配線体固定構造にお
いては、4面支持された前者の場合には、FFケ−ブル
8の折曲部8aの内側及び外側のそれぞれ2辺を、左右
に配置された一対の固定爪12,13のそれぞれ2つの
支持面12a,12b及び13a,13bの合計4辺で
支持して固定する構造となっていた。そのため、内固定
爪12の支持面12a,12bの頂点を支点としてFF
ケ−ブル8にぐらつきが生じ易く、固定側としてのシャ
ーシ2に対する折曲部8aの位置精度が不安定なものに
なっているという課題があった。
【0012】このような位置精度の不安定性を改善する
ためになされた5面支持による後者の場合には、内固定
爪12に対向させるように3つ目の補助固定爪16を設
ける構造となっていたため、補助固定爪16を設けるた
めのスペースが必要となり、シャーシ2が大きくなって
装置の大型化を招くという課題があった。更に、内外固
定爪12,13にFFケ−ブル8の折曲部8aを装着し
た後、3つ目の固定爪16にFFケ−ブル8の他端側8
cを引っ掛けて固定する必要があることから、組立作業
が難しくて作業時間が長くなるという課題もあった。
【0013】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、フレキシブル配線体を固定する2
つの固定爪の一方で折曲部の表側に重なった部分を引っ
掛けて固定できるようにすることにより、フレキシブル
配線体の固定位置の精度が高く、折曲部をベース部材側
に確実に固定することができる電子機器のフレキシブル
配線体固定構造を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、電子部
品と電源側部品とを電気的に接続するフレキシブル配線
体を長手方向の中途部で折り曲げて折曲部を形成し、こ
の折曲部の内側及び外側に配設される一対の固定爪をベ
ース部材に設け、一対の固定爪で両側から折曲部を保持
してフレキシブル配線体をベース部材に固定するように
した電子機器のフレキシブル配線体固定構造において、
一対の固定爪のうち折曲部の外側に配置される固定爪
に、フレキシブル配線体の折曲部の表側に重なった部分
を収容する凹部を設けたことを特徴としている。
【0015】本発明は、上述のように構成したことによ
り、フレキシブル配線体の折曲部をベース部材に精度良
く確実に固定できると共に、固定側であるベース部材の
小型化を図ることができ、更に、組立作業が簡単であっ
て作業に長時間を要することもない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図13は本発明の一実
施例を示すもので、図1〜図10は本発明の電子機器の
フレキシブル配線体固定構造を示す斜視図、底面図、正
面図、平面図、側面図及びそれぞれ断面図、図11〜図
13は本発明の電子機器のフレキシブル配線体固定構造
が用いられたCD−ROMドライブ装置を示す斜視図、
底面図及び正面図である。尚、これらの図において、図
14〜図23で示した従来例と同一部分には同一符号を
付して説明する。
【0017】本実施例のフレキシブル配線体固定構造
は、電子機器の一具体例を示すCD−ROMドライブ装
置1に適用したものである。このCD−ROMドライブ
装置1は、情報記録ディスクとして読出し専用のCD−
ROMが用いられるもので、図11〜図13に示すよう
に、ベース部材の一具体例を示すシャーシ2と、このシ
ャーシ2に搭載されるスピンドルモータ21と光学ピッ
クアップ装置6等を備えている。
【0018】シャーシ2は、合成樹脂材によって形成さ
れた板状のフレーム部材からなり、このシャーシ2の四
隅には、図示しないマウントインシュレータが装着され
るインシュレータ取付部20が設けられている。このイ
ンシュレータ取付部20に装着されるマウントインシュ
レータを介してシャーシ2が、ディスク再生装置等のメ
インシャーシに弾性的に支持される。このシャーシ2に
は、一部を下方へ膨出させることによって上面に開口さ
せた凹陥部3が設けられている。この凹陥部3内にはス
ピンドルモータ21が収容され、スピンドル軸を上方へ
向けた状態でシャーシ2に複数本の固定ねじによって締
付固定されている。
【0019】このスピンドルモータ21のスピンドル軸
にはターンテーブル4が取り付けられており、このター
ンテーブル4に情報記録ディスクが装着される。このタ
ーンテーブル4の上方には、図示しないチャッキングプ
レートが配設され、このチャッキングプレートで情報記
録ディスクをターンテーブル4側に押圧することによ
り、情報記録ディスクがターンテーブル4にチャッキン
グされて一体的に回転駆動される。
【0020】更に、シャーシ2の凹陥部3内には、光学
ピックアップ装置6がターンテーブル4に対して接近・
離反可能に配設されている。この光学ピックアップ装置
6は、情報記録ディスクの情報記録面に対面して情報信
号を読み取るヘッド部としてのピックアップ部6aと、
このピックアップ部6aを搭載してシャーシ2にスライ
ド移動可能に支持されたスライド本体6b等を備えてい
る。この光学ピックアップ装置6のスライド本体6bに
は、半導体レーザ、対物レンズその他のレンズ、光検出
器等が取り付けられている。
【0021】この光学ピックアップ装置6は電子部品の
一具体例を示すもので、その端子が電気接続されたプリ
ント基板にはFF(フレキシブルフラット)ケーブル8
の一端が接続されている。このFFケーブル8は、フレ
キシブル配線体の一具体例を示すもので、この他にもフ
レキシブルプリント基板(FPC)、その他の帯状或い
はリボン状の配線ケーブルを用いることができる。
【0022】この光学ピックアップ装置6に関連してシ
ャーシ2には、情報記録ディスクの半径方向にスライド
本体6bをスライド移動させるためのラックピニオン式
の送り機構30が設けられている。この送り機構30
は、シャーシ2に固定される駆動源としての送りモータ
31と、互いに平行に設けられ且つスライド本体6bを
摺動可能に支持する2本のガイド軸32a,32bと、
スライド本体6bに一体的に設けられたラック部材33
と、送りモータ31の回転力をラック部材33に伝達し
て光学ピックアップ装置6を移動させる送りギア列34
等を備えている。
【0023】送り機構30の2本のガイド軸32a,3
2bは、凹陥部3の幅方向両側において長手方向に延在
させて設けられており、これらのガイド軸32a,32
bには、スライド本体6bの両端に設けられた軸受部3
5が摺動可能に係合されている。ラック部材33は、そ
れらの歯がガイド軸32aと平行に延びるように設けら
れていて、シャーシ2に回転自在に支持された駆動ギア
34aが噛合されている。この駆動ギア34aには、同
じくシャーシ2に回転自在に支持された中間ギア34b
の小歯車が噛合されており、この小歯車と一体の大歯車
には、送りモータ31の回転軸に取り付けられた出力ギ
アが噛合されている。この出力ギアと中間ギア34bの
大小歯車と駆動ギア34aとによって送りギア列34が
構成されている。
【0024】かくして、送りモータ31を駆動してその
回転力を送りギア列34からラック部材33に伝達する
ことにより、送りモータ31の回転方向に応じてスライ
ド本体6bが、ターンテーブル4に対して接近し、又は
離反するように移動する。これにより、ターンテーブル
4にチャッキングされて回転駆動される情報記録ディス
クの半径方向に光学ピックアップ装置6がスライド移動
して、スライド本体6bに搭載されたピックアップ部6
aによる情報信号の読取りが行われる。
【0025】この送り機構30の送りモータ31の端子
が電気接続されたプリント基板には、FFケーブル9a
の一端が接続されている。また、スピンドルモータ21
の端子が電気接続されたプリント基板には、FFケーブ
ル9bの一端が接続されている。そして、これらFFケ
ーブル9a,9bの他端側はシャーシ2の底面側に引き
回され、その底面に設けられた穴から裏面側に引き出さ
れている。
【0026】また、光学ピックアップ装置6に一端が接
続されたFFケーブル8の他端側は、シャーシ2の底面
側に引き出されたところで90°に折り曲げられ、この
折曲部8aから先端側が他のFFケーブル9a,9bと
平行となるように配線されている。そして、このFFケ
ーブル8は、図12及び図1〜図10に示すような状態
で折曲部8aをケーブル固定部40に係合支持すること
により、シャーシ2の裏面に着脱可能に支持固定されて
いる。
【0027】このケーブル固定部40は、シャーシ2の
裏面に一体に設けられており、四角形に膨出されたテー
ブル状の台座41と、この台座41に設けられた左右一
対の固定爪42,43とを有している。
【0028】一対の固定爪42,43のうち、FFケ−
ブル8の折曲部8aの折り曲げ側である内側に配置され
る内固定爪42の基部(台座41側)には、2つの固定
爪42,43を結ぶ方向(Y方向)とこれに直交する方
向(X方向)とに延びるスリット44a,44bが設け
られている。これらのスリット44a,44bによって
内固定爪42には、空間側に270°の角度を開いて隣
合う2つの支持面42a,42bと、これらの支持面4
2a,42b側に庇のように突出された爪部42cとが
設けられている。これらスリット44a,44bの幅
は、FFケ−ブル8の折曲部8aの厚みよりも若干広く
設定されている。
【0029】また、FFケ−ブル8の折曲部8aの反折
り曲げ側である外側に配置される外固定爪43の基部に
は、X方向に延びるスリット45aと、このスリット4
5aが延びる方向に対して角度135°で交差する方向
に延びるスリット45bとが設けられている。これらの
スリット45a,45bによって外固定爪43には、空
間側に135°の角度を開いて隣合う2つの支持面43
a,43bと、これらの支持面43a,43b側に庇の
ように突出された爪部43cとが設けられている。
【0030】これらスリット45a,45bのうち、一
方のスリット45bの幅は、スリット44a,44bの
幅と同程度に設定する。これに対して、他方のスリット
45aの幅は、一方のスリット45bの幅よりも若干狭
く形成し、これにより、2つの支持面43a,43bが
交わる線を一方の側縁としてY方向に延びる段部を有す
る凹部46を形成する。この凹部46には、FFケ−ブ
ル8の折り曲げによって形成された折曲部8aの表側に
重なった部分が係合される。この凹部46の段部が、外
側に配置される外固定爪43に設けられた5つ目の支持
面をなしている。尚、図2等に示す、47及び48は、
固定爪42,43を成形するために設けた成形用穴であ
る。
【0031】このような構成を有するケーブル固定部4
0にFFケ−ブル8の折曲部8aを組付ける作業は、例
えば、次のようにして簡単に行うことができる。まず、
図2において破線で示すように、FFケ−ブル8の折曲
部8aの外側の辺をX方向と平行にして、折曲部8aの
内側の交差部分を内固定爪42の爪部42c内に差し込
む。このとき、内固定爪42の爪部42cの隙間は、図
3及び図7等に示すように、スリット44a,44bに
よって形成された比較的細い溝であるが、折曲部8aを
斜め方向から挿入することによって簡単に行うことがで
きる。
【0032】次に、折曲部8aの内側を中心にしてFF
ケ−ブル8の全体を、図2において反時計方向Tに回動
させ、折曲部8aを外固定爪43の爪部43cの下に差
し込む。このとき、外固定爪43の爪部43cの隙間
は、図6及び図8等に示すように、スリット45aによ
って形成された極めて細い溝であるが、FFケ−ブル8
の回動方向がスリット45aの延在方向と平行であるた
め、極めて簡単に挿入することができる。
【0033】そして、FFケ−ブル8の折曲部8aが幅
狭のスリット45a内に深く入り込み、このスリット4
5a内を通過して幅広のスリット45b側に入り込む
と、折曲部8aの折り曲げによって重なった部分が凹部
46に係合される。その結果、FFケ−ブル8が角度4
5°を回転変位して、図2において破線で示す状態から
二点鎖線で示す状態に変化する。これにより、シャーシ
2のケーブル固定部40に対するFFケ−ブル8の折曲
部8aの固定作業が完了する。
【0034】かくして、FFケ−ブル8の90°に折り
曲げられた折曲部8aは、折り曲げによって重なった側
を表側にした状態で一対の固定爪42,43間に装着さ
れ、これら固定爪42,43の5つの支持面42a,4
2b,43a,43b,46によって固定される。即
ち、このFFケ−ブル8は、折曲部8aの内側の2辺が
内固定爪42の支持面42a,42bに当接され、外側
の2辺は外固定爪43の支持面4a,42bに当接され
ると共に、凹部46に係合されて段部に当接される。こ
れにより、FFケ−ブル8の折曲部8aを確実に固定す
ることができ、固定位置の変動による位置精度の不安定
性をなくすことができる。
【0035】このような折曲部8aの固定状態におい
て、FFケ−ブル8の一端側8bに、図2においてX方
向に向かう外力Fxが作用したものとする。この場合、
FFケ−ブル8の一端側8bに外力Fxを作用させて引
っ張ると、折曲部8aのY方向に延びる内側の辺が内固
定爪42の支持面42bと、外固定爪43の凹部46の
面とに引っ掛かり、これらの支持面42b及び凹部46
によって一端側8bに作用する外力Fxが受けられる。
【0036】このように、X方向の外力Fxに対して
は、FFケ−ブル8の幅方向両側の辺が左右の固定爪4
2,43に係合して折曲部8aの移動を阻止するため、
両固定爪42,43に対してぐらつくことなく固定され
る。従って、ケーブル固定部40からの折曲部8aの抜
け出しが防止され、位置精度を安定性良く維持すること
ができる。
【0037】次に、折曲部8aの同様の固定状態におい
て、FFケ−ブル8の他端側8cに、図2においてY方
向に向かう外力Fyが作用したものとする。この場合に
は、FFケ−ブル8の他端側8cに外力Fyを作用させ
て引っ張ると、折曲部8aのX方向に延びる内側の辺が
内固定爪42の支持面42aに引っ掛かると共に、同じ
く内側の辺が外固定爪43の凹部46の段部に引っ掛か
る。そして、これらの支持面42a、特に凹部46の段
部によって他端側8cに作用する外力Fyが受けられる
ため、折曲部8aがぐらつくことなく固定される。従っ
て、このように外力Fyが作用した場合にも、折曲部8
aを動かないようにしてケーブル固定部40からの折曲
部8aの抜け出しを防止し、位置精度を安定性良く維持
することができる。
【0038】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、本発明に係るフレキシブル配線体構造を情報記録デ
ィスクとして再生専用のCD−ROMを用いたCD−R
OMドライブ装置の光学ピックアップ装置のフレキシブ
ルフラットケーブルに適用した例について説明したが、
送りモータ31用のFFケーブル9aやスピンドルモー
タ21用のFFケーブル9b等に適用することができる
ことは勿論である。更に、CD−ROMドライブ装置の
他にも、CD(コンパクトディスク)プレーヤ装置、L
D(レーザディスク)プレーヤ装置、DVD(ディジタ
ルビデオディスク)ドライブ装置等は勿論のこと、一度
だけ書けるライトワンス型や何度でも再書込みが可能な
リライタブル型の光磁気ディスク等を用いるCD−R
(レコーダブル)レコーダ装置、MD(ミニディスク)
トライブ装置、MO(光磁気記録)ドライブ装置、HD
(ハードディスク)トライブ装置その他各種の電子装置
に適用することができる。
【0039】また、上記実施例においては、FFケーブ
ル8の曲げ角度を90°に設定した例について説明した
が、この角度に限定されるものではなく、例えば45
°、60°、105°、135°等のように任意の角度
に設定できるものである。更に、内外固定爪42,43
の形状は、本実施例に示した四角形に限定されるもので
はなく、円形、六角形、その他各種の形状を適用するこ
とができる。そして、内外固定爪42,43の材質につ
いても同様であり、合成樹脂は勿論のこと、板金、セラ
ミックス、その他を適用することができ、製法等につい
ても特に限定されるものではない。
【0040】更に、外固定爪43に設けられた凹部46
の深さは、折曲部8aの折り曲げによって重なった部分
を係合して支持固定できるものであればよく、また、ス
リット44a,44b,45a,45bの幅についても
適宜に設定できるものである。このように、本発明は、
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものであ
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
折曲部の外側に配置される固定爪に、フレキシブル配線
体の折曲部の表側に重なった部分を収容する凹部を設け
る構造としたため、フレキシブル配線体の折曲部を動か
ないようにしてベース部材に確実に固定することがで
き、固定位置の変動による位置精度の不安定性をなくし
て、固定側に対する位置精度を飛躍的に向上させること
ができる。
【0042】しかも、従来のように位置精度の不安定性
を改善するための3つ目の固定爪を必要としないため
に、構造が複雑になるのを防ぐことができると共に、3
つ目の固定爪のためのスペースを必要としない分、ベー
ス部材等の固定側の小型化を図ることができる。更に、
フレキシブル配線体を2つの固定爪に引っ掛けて固定す
るだけであるため、その固定作業を極めて簡単に行うこ
とができ、その作業に時間がかかることがないという効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子機器のフレキシブル配線体固
定構造の一実施例を示すもので、図12のケーブル固定
部を拡大して示す斜視図である。
【図2】図1に示すケーブル固定部の底面図である。
【図3】図1に示すケーブル固定部の正面図である。
【図4】図1に示すケーブル固定部の平面図である。
【図5】図1に示すケーブル固定部の側面図である。
【図6】図2に示すケーブル固定部のA−A線断面図で
ある。
【図7】図2に示すケーブル固定部のB−B線断面図で
ある。
【図8】図2に示すケーブル固定部のC−C線断面図で
ある。
【図9】図2に示すケーブル固定部のD−D線断面図で
ある。
【図10】図2に示すケーブル固定部のE−E線断面図
である。
【図11】本発明に係る電子機器のフレキシブル配線体
固定構造が用いられたCD−ROMドライブ装置を示す
斜視図である。
【図12】図11に示すCD−ROMドライブ装置の底
面図である。
【図13】図11に示すCD−ROMドライブ装置の正
面図である。
【図14】従来のCD−ROMドライブ装置を示す平面
図である。
【図15】従来の電子機器のフレキシブル配線体固定構
造の第1例を示す斜視図である。
【図16】図15に示すケーブル固定部の底面図であ
る。
【図17】図15に示すケーブル固定部の正面図であ
る。
【図18】図16に示すケーブル固定部のA−A線断面
図である。
【図19】図16に示すケーブル固定部のB−B線断面
図である。
【図20】図16に示すケーブル固定部のC−C線断面
図である。
【図21】従来の電子機器のフレキシブル配線体固定構
造の第2例を示す底面図である。
【図22】図21に示すケーブル固定部の正面図であ
る。
【図23】図21に示すケーブル固定部のA−A線断面
図である。
【符号の説明】
1 CD−ROMドライブ装置(電子機器)、 2 シ
ャーシ(ベース部材)、 6 光学ピックアップ装置
(電子部品)、 8 フレキシブルフラットケーブル
(フレキシブル配線体)、 8a 折曲部、 8b 一
端側、 8c 他端側、 40 ケーブル固定部、 4
1 台座、 42 内固定爪(固定爪)、43 外固定
爪(固定爪)、 42a,42b,43a,43b 支
持面、 42c,43c 爪部、 44a,44b,4
5a,45b スリット、 46凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品と電源側部品とを電気的に接続
    するフレキシブル配線体を長手方向の中途部で折り曲げ
    て折曲部を形成し、上記折曲部の内側及び外側に配設さ
    れる一対の固定爪をベース部材に設け、上記一対の固定
    爪で両側から折曲部を保持してフレキシブル配線体をベ
    ース部材に固定するようにした電子機器のフレキシブル
    配線体固定構造において、 上記一対の固定爪のうち上記折曲部の外側に配置される
    固定爪に、上記フレキシブル配線体の折曲部の表側に重
    なった部分を収容する凹部を設けたことを特徴とする電
    子機器のフレキシブル配線体固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子機器のフレキシブル
    配線体固定構造において、 上記一対の固定爪のうち内側に配置される内固定爪は、
    上記フレキシブル配線体の折曲部の内側縁に沿った2つ
    の支持面を有し、外側に配置される外固定爪は、上記フ
    レキシブル配線体の折曲部の外側縁に沿った2つの支持
    面を有し、上記外固定爪の2つの支持面の頂点を境にフ
    レキシブル配線体の重なった側に上記凹部を設けたこと
    を特徴とする電子機器のフレキシブル配線体固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子機器のフレキシブル
    配線体固定構造において、 上記フレキシブル配線体は、フレキシブルフラットケー
    ブル又はフレキシブルプリント基板であることを特徴と
    する電子機器のフレキシブル配線体固定構造。
JP05360797A 1997-03-07 1997-03-07 電子機器のフレキシブル配線体固定構造 Expired - Lifetime JP3852151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05360797A JP3852151B2 (ja) 1997-03-07 1997-03-07 電子機器のフレキシブル配線体固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05360797A JP3852151B2 (ja) 1997-03-07 1997-03-07 電子機器のフレキシブル配線体固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10256759A true JPH10256759A (ja) 1998-09-25
JP3852151B2 JP3852151B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=12947589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05360797A Expired - Lifetime JP3852151B2 (ja) 1997-03-07 1997-03-07 電子機器のフレキシブル配線体固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3852151B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006173176A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Nec Corp フレキシブルケーブルの実装構造、電子回路装置、及び携帯電話端末
US7131130B2 (en) 2003-02-07 2006-10-31 Orion Electric Co., Ltd. Pickup mounting structure with pickup cable holder bridging periphery-ribbed opening
DE102008055683A1 (de) * 2008-10-28 2010-04-29 Würth Elektronik Rot am See GmbH & Co. KG Leiterbahnenanordnung
CN115884524A (zh) * 2023-01-05 2023-03-31 安徽百强科技有限公司 一种印刷电路板镭射曝光设备及曝光方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7131130B2 (en) 2003-02-07 2006-10-31 Orion Electric Co., Ltd. Pickup mounting structure with pickup cable holder bridging periphery-ribbed opening
JP2006173176A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Nec Corp フレキシブルケーブルの実装構造、電子回路装置、及び携帯電話端末
JP4517845B2 (ja) * 2004-12-13 2010-08-04 日本電気株式会社 フレキシブルケーブル及び電子機器の製造方法
DE102008055683A1 (de) * 2008-10-28 2010-04-29 Würth Elektronik Rot am See GmbH & Co. KG Leiterbahnenanordnung
CN115884524A (zh) * 2023-01-05 2023-03-31 安徽百强科技有限公司 一种印刷电路板镭射曝光设备及曝光方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3852151B2 (ja) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6160780A (en) Disc clamper and disc drive provided with the disc clamper
US20070109688A1 (en) Voice coil motor coupling structure of hard disk drive
JPH0424552Y2 (ja)
KR100888938B1 (ko) 대물렌즈 구동장치, 광픽업 장치 및 광정보기록 및/또는재생장치
JP4016696B2 (ja) フレキシブル配線板及びそのフレキシブル配線板を用いた記録再生装置
JPH10256759A (ja) 電子機器のフレキシブル配線体固定構造
GB2341717A (en) Disk drive assembly and method
US6993825B2 (en) Tilt adjusting method for guide shafts in a recording medium driving apparatus
JP3754941B2 (ja) 磁気ヘッドアッセンブリおよびその製造方法
JP3858438B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3991435B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JP3079957B2 (ja) ディスク装置
JP3047786B2 (ja) ディスク装置
JP2005302285A (ja) 光記録媒体用の記録又は再生装置
JP3094854B2 (ja) ディスク装置
JP2001256769A (ja) 挿抜装置及び挿抜モジュールを有する電子機器
KR100754817B1 (ko) 헤드 서스펜션, 정보 기억 장치 및 리드
KR100219667B1 (ko) 슬림형 씨디-롬 드라이브의 데크 어셈블리
JPH05342606A (ja) 対物レンズ駆動装置
KR0147658B1 (ko) 픽업 안내장치가 개선된 디스크 드라이브
JPH10312653A (ja) 信号読取部送り機構
JP3619422B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2006120268A (ja) 光ディスク装置の製造方法及び光ディスク装置
JP2007535084A (ja) 光学記録媒体を使用してデータまたは情報を記録または再生するさまざまな機器のための光学走査装置
JPH11186682A (ja) チェックランド付き基板

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20060808

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060828

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915