JPH10255816A - 電池端面の自動清掃装置 - Google Patents

電池端面の自動清掃装置

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JPH10255816A
JPH10255816A JP9061052A JP6105297A JPH10255816A JP H10255816 A JPH10255816 A JP H10255816A JP 9061052 A JP9061052 A JP 9061052A JP 6105297 A JP6105297 A JP 6105297A JP H10255816 A JPH10255816 A JP H10255816A
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Kazuhiko Harada
和彦 原田
Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
Keisuke Matsukura
圭介 松倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の端面を効率的に、且つ確実に自動清掃
することのできる電池端面の自動清掃装置を提供する。 【解決手段】電池Bを複数の電池保持部11によりそれ
ぞれ両端面が側方へ突出する状態で整列配置して保持し
ながら搬送方向Fに搬送する電池搬送機構2を設ける。
供給側から巻き取り側に供給可能に設けた二つの帯状の
長いクリーニング部材3を、電池搬送機構2により搬送
される複数の電池Bの各々の両端面に対し個々に、且つ
同時に接触するよう配置するとともに、この二つのクリ
ーニング部材3を、個々の加圧調整機構4により所定個
数の電池Bの各々の端面に所定圧で弾力的に押し付け
る。電池Bの端面とクリーニング部材3との間に付与し
た相対運動により、電池Bの両端面を二つのクリーニン
グ部材3により同時に拭き取って自動的に清掃する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の製造工程を
経て組み立てられた電池の端面に付着している埃や汚れ
を自動的に除去するのに用いられる電池端面の自動清掃
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】組立完了した電池における正負両極の端
子部となる端面には、電池部品加工や電池組立の各製造
工程、これら各製造工程間の部品搬送に用いられる搬送
コンベア或いは生産量の時間的変動を調整吸収するため
のバッファである回転円盤などを経る過程で付着した埃
や汚れがそのまま残存している。これら埃や汚れの付着
は、製造設備の日常の清掃、調整および修理を適切に行
うことによって幾分軽減することは可能であるが、完全
に無くすことは困難である。
【0003】上記の電池端面に付着した埃や汚れは、組
立完了後の充放電工程や特性検査工程などにおいて充放
電端子や特性測定端子と電池端面との接触不良に起因す
る各種のトラブルを引き起こす原因となる。例えば、上
記の接触不良により特性を正確に測定できないと、電池
の評価を正しく判定するのが困難となり、良品の電池を
不良品としたり、不良品の電池を良品とする誤判定が発
生する可能性が大きくなる。また、電池の端面に埃や汚
れが付着した電池は商品価値を著しく損なう。したがっ
て、組立完了後の電池は清掃して電池ケースや端面に付
着している埃や汚れを完全に除去する必要があり、現在
では電池の製造工程中に必ず清掃工程が設けられてい
る。
【0004】図5は、単3形または単4形の円筒形電池
Bの従来の清掃工程を示し、電池Bの高さにほぼ等しい
深さを有する矩形状の固定箱1に、数百個の電池Bを直
立姿勢に箱詰めして、各電池Bの各々の端面を面一に揃
えたのちに、作業者が洗浄溶剤を染み込ませたウエスを
用いて手作業により各電池Bの端面の埃や汚れを拭き取
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の清掃工程では、固定箱1に箱詰めした電池を、作
業者が手作業により1箱ずつ埃や汚れを拭き取り、この
箱詰めした各電池を別の固定箱1に上下を逆さにして移
し変えて、同様にして電池Bの反対側の端面の埃や汚れ
を拭き取る手順で行っている。このように従来の清掃工
程は、全て作業員の手作業に頼っているために極めて非
能率であって、作業工数が多くなる。これに対し、近年
では電池の生産量が需要の拡大に伴って増大しつつあ
り、また、電池Bの生産速度も生産技術の向上に伴って
年々高速化されてきている。そのため、電池の清掃工程
においても生産量の増大と生産速度の高速化に伴って作
業量が格段に増大しているが、上述のような非能率な清
掃作業では、1ラインに対し1人の作業者では処理しき
れない状況になってきている。
【0006】そこで、本発明は、電池の端面を効率的
に、且つ確実に自動清掃することのできる電池端面の自
動清掃装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電池端面の自動清掃装置は、複数の電
池保持部が搬送方向に向け整列配置して設けられ、前記
各電池保持部にそれぞれ電池をその両端面が側方へ突出
する状態で保持しながら前記搬送方向に搬送する電池搬
送機構と、前記電池搬送機構により搬送される複数の電
池の各々の両端面に対しそれぞれ同時に接触するよう配
置されて供給側から巻き取り側に供給可能に設けられた
二つの帯状の長いクリーニング部材と、前記両クリーニ
ング部材をそれぞれ所定個数の電池の各々の端面に所定
圧で弾力的に押し付ける一対の加圧調整機構とを備えて
なり、電池の端面と前記クリーニング部材との間に付与
した相対運動により、電池の両端面を二つの前記クリー
ニング部材により同時に清掃する構成になっている。
【0008】この電池端面の自動清掃装置では、電池を
複数の電池保持部に配列状態に保持して搬送しながら、
搬送中の複数個の電池における電池保持部から両側方へ
それぞれ突出した両端面に二つのクリーニング部材を個
々の加圧調整機構により所定圧で同時にそれぞれ押し付
けて、電池端面とクリーニング部材との間に付与した相
対運動により、電池の両端面を二つのクリーニング部材
で同時に拭き取って清掃する。したがって、搬送中の複
数個の電池の各々の両端面を同時に二つのクリーニング
部材により連続的、且つ機械的に清掃できるので、電池
端面の清掃を極めて能率的に、且つ自動的に行うことが
できる。また、二つのクリーニング部材は常に複数個の
電池の各々の両端面に同時にそれぞれ接触されているの
で、電池の端面がクリーニング部材に接触しながら移送
する距離および時間が長くなり、その分だけ電池端面の
清掃時間を長く設定できるから、電池端面を効果的に確
実に清掃することができる。
【0009】上記発明において、電池保持部は、電池
を、その軸心が水平方向を向き、且つ電池の搬送方向に
対し直交する配置で保持し、二つのクリーニング部材
は、電池の搬送方向に対し異なる方向に連続的または間
欠的に移送される構成とすることができる。
【0010】これにより、多数の電池を効率的な配置で
搬送できるから、清掃作業を一層能率的に行うことがで
きる。また、クリーニング部材は、電池の搬送方向とは
異なる方向、例えば電池の搬送方向とは反対方向に向け
移送されるので、クリーニング部材に接触している電池
のうちの清掃がほぼ完了して仕上げ位置に達した電池
は、常にクリーニング部材における未使用で汚れの無い
表面で拭き取られるので、効果的な清掃を行える。
【0011】上記発明において、クリーニング部材に、
電池に接触する直前位置または接触途中位置において洗
浄液を滴下手段または吹き付け手段により所定量ずつ供
給、含浸させる構成とすることが好ましい。
【0012】これにより、洗浄液を含浸したクリーニン
グ部材が加圧調整機構により所定圧力で電池の端面に押
し付けられるから、電池の端面に付着した電解液や封止
剤などのような油分またはアルカリ成分などの汚れが洗
浄液により溶解または軟化されたのちに、クリーニング
部材で拭き取られる。したがって、ブラシあるいはウエ
スなどでは除去し難い汚れをも確実に除去できる。ま
た、クリーニング部材における電池の接触途中個所に洗
浄液を供給すれば、洗浄液により電池の端面に付着して
いる汚れを溶解または軟化させたのちに、これをクリー
ニング部材の洗浄液を含浸させていない部分で拭き取る
ことができ、効果的な清掃を行える。
【0013】上記発明の洗浄液として、アルコール系溶
剤などの揮発性溶剤、硼酸水溶液または中性洗剤を用い
るのが好ましい。
【0014】これにより、洗浄液としては揮発性溶剤を
用いれば、電池端面の清掃に使用された洗浄液は、清掃
済みの電池の端面に長時間残留することがないので、好
都合である。また、汚れの種類に応じて硼酸水溶液また
は中性洗剤を用いれば、効果的に汚れを除去できる。
【0015】上記発明において、クリーニング部材は、
ポリプロピレンを主要材料として厚さが0.1 〜0.2 mm
の帯状に形成することが好ましい。
【0016】これにより、クリーニング部材は、稼働中
に作用する張力により破断しないだけの十分な強度を有
するとともに、含浸された洗浄液の保持能力に優れたも
のとなるから、洗浄液の供給量を必要最小限としながら
も電池の端面の汚れを効果的に除去できる洗浄機能を得
ることができる。さらに、クリーニング部材は、その幅
を可及的に小さくできるから、経済的効果が大となる。
【0017】上記発明において、加圧調整機構を、クリ
ーニング部材を電池端面に押し付ける弾性体と、この弾
性体の全体に対し設定圧力を均等に付与する加圧機構と
により構成することができる。
【0018】これにより、クリーニング部材の電池端面
に対する接触圧は加圧機構により最適値に適宜調整する
ことができ、しかも、個々の電池の高さ寸法のばらつ
き、クリーニング部材の局部的な厚さのばらつきなどの
機械的加工精度のばらつきや誤差などを、弾性体の屈撓
や弾性的変形により吸収することができ、常に安定、且
つスムーズな清掃動作を得ることができる。
【0019】上記発明において、弾性体は、フエルト、
ゴムシート、ポリウレタンゴムまたは発泡材などの有機
物弾性素材により形成し、加圧機構はコイルばね、板ば
ねまたはエアーシリンダにより構成することが好まし
い。
【0020】これにより、弾性体は、機械的加工精度の
ばらつきや誤差などを確実に吸収するよう機能し、加圧
機構は安価な構成により所期の機能を得ることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本
発明の一実施の形態に係る電池端面の自動清掃装置の平
面図、図2は同装置の要部の切断側面図、図3は同装置
の正面図をそれぞれ示し、この実施の形態では、単3形
電池Bの清掃に適用した場合を例示してある。この自動
清掃装置は、複数の電池Bを整列配置で保持しながら搬
送方向Fに向け搬送する電池搬送機構2と、電池搬送機
構2により搬送される各電池Bのうちの所定個数の電池
Bの各々の両端面に対しそれぞれ接触するよう配置され
て搬送方向Fとは反対方向Rに移送される二つの帯状の
長いクリーニング部材3,3と、この各クリーニング部
材3,3の移送機構5,5と、各クリーニング部材3,
3をそれぞれ所定個数の電池の各々の対向する端面に所
定圧で弾力的に押し付ける加圧調整機構4,4とを主構
成要素として構成されている。
【0022】電池搬送機構2は、図3に示すように、無
端の搬送用コンベア9が駆動用スプロケット7と従動用
スプロケット8とに巻き架けられて回送され、搬送用コ
ンベア9の表面側には、電池Bをその軸心が搬送方向F
に対し水平方向に直交する配置で嵌まり込ませて保持す
る溝状の電池保持部11が等間隔で凹設されたタイミン
グベルト状のベルト10が接合されている。ベルト10
の幅、つまり電池保持部11の長さは、図1および図2
に明示するように、電池Bの高さ寸法よりも小さく設定
されている。したがって、電池Bはその両端部がベルト
10の側方に突出する状態で電池保持部11に保持され
る。電池Bは、電池供給シュート12から送給されて、
搬送用コンベア9の回送に伴って送られてくる各電池保
持部11に順次嵌まり込み、所定の配置で保持される。
【0023】クリーニング部材3は、ポリプロピレンを
主要材料として厚さ0.1 〜0.2 mmの長い帯状に形成さ
れており、供給リール13から繰り出されて巻取りリー
ル14に巻き取られる。このクリーニング部材3の移送
機構5は、供給リール13から水平面に沿った状態で繰
り出されたクリーニング部材3を鉛直面に沿った向きに
変更する方向転換ローラ17と、一対のガイドローラ1
8,19と、図3に示すギャードモータ20により回転
駆動される移送駆動用ローラ21と、クリーニング部材
3を移送駆動用ローラ21に押し付けてクリーニング部
材3に移送力を確実に伝達するピンチローラ22とによ
り構成されている。
【0024】加圧調整機構4は、クリーニング部材3を
電池Bの端面に押し付ける弾性体23と、この弾性体2
3の全体に対し設定圧力を均等に付与する圧縮コイルば
ね24との2種の弾性加圧部材の組み合わせにより、加
圧力調整機能を有する構成になっている。弾性体23
は、フエルト、ゴムシート、ポリウレタンゴムまたは発
泡材などの有機物弾性素材により形成されており、これ
らは以下の構成により支持されている。
【0025】すなわち、電池搬送機構2の両側方には、
支持体27,27がそれぞれ搬送方向Fに沿った配置で
固定されており、この各支持体27には、2本の支持シ
ャフト28が、互いに平行に配置されて、図2に示すス
ライドブッシュ29を介して摺動自在に片持ち式に支持
されている。両支持シャフト28,28の先端には、電
池搬送機構2により搬送される複数個(この実施の形態
では7個)の電池に対向する長さを有する加圧ヘッド3
0の両端部が、搬送方向Fに平行な配置で固定されてい
る。上記弾性体23は、加圧ヘッド30の前面の凹所に
嵌め込まれて接着手段またはクランプ手段により固定さ
れ、支持シャフト28に巻装されて加圧ヘッド30と支
持体27との間に介在する圧縮コイルばね24の付勢力
を受けて、クリーニング部材3を搬送中の所定個数の電
池Bの各々の端面に押し付けている。このクリーニング
部材3の電池Bの端面に対する接触圧は、圧縮コイルば
ね24のばね定数により所定値に設定されている。換言
すると、圧縮コイルばね24は、クリーニング部材3を
電池Bの端面に対し所定圧力で押圧できるばね定数のも
のを選定して装着されている。
【0026】クリーニング部材3が加圧調整機構4によ
り電池Bの端面に押し付けられる直前位置には、クリー
ニング部材3に対し洗浄液を所定量ずつ供給するための
洗浄液供給装置31が配置されている。洗浄液として
は、この実施の形態ではアルコール溶剤などの揮発性溶
剤が用いられているが、電池Bの種類により異なる汚れ
に対しては、硼酸水溶液など用いることにより汚れを効
果的に除去できる。また、洗浄液は、滴下手段または吹
き付け手段によりクリーニング部材3に所定量ずつ供給
される。
【0027】つぎに、上記自動清掃装置の作用について
説明する。電池Bは、搬送用コンベア9の回送に伴って
順次送られてくる各電池保持部11に対して、これら電
池保持部11が電池供給シュート12の下方に到達した
時点で順次嵌まり込み、各電池保持部11により所定の
配置に整列状態で保持されながら搬送方向に一定速度で
搬送されていく。一方、クリーニング部材3は、ギャー
ドモータ20の駆動により供給リール13から繰り出さ
れて、方向転換ローラ17を介して鉛直方向に向きを転
換されたのちに、ガイドローラ18を介して加圧調整機
構4と電池Bの端面との間に向けて、例えば300 〜500
mm/分の一定速度で連続的に移送されていく。また、
クリーニング部材3は、加圧調整機構4により電池Bの
端面に押し付けられる直前位置において、洗浄液供給装
置31から所定量ずつ供給される洗浄液を含浸する。
【0028】この洗浄液を含浸したクリーニング部材3
は、加圧調整機構4により所定個数の電池Bの各々の端
面に対し均等な圧力、例えば全体として1.5 〜3 kgf
の加圧力で押し付けられながら電池Bの搬送方向Fとは
反対方向Rに向け移送される。このようにして電池Bと
クリーニング部材3との間には相対運動が付与されるこ
とにより、連続的に移送される電池Bのうちの所定個数
の電池Bの各々の両端面が二つのクリーニング部材3に
より同時に清掃されていくので、電池Bの清掃を極めて
能率的に行うことができる。
【0029】ここで、洗浄液が含浸されたクリーニング
部材3は、加圧調整機構4により所定圧力で電池Bの端
面に押し付けられるから、洗浄液は、電池Bの端面に付
着した電解液や封止剤などのような油分またはアルカリ
成分などの汚れを溶解または軟化させる。この溶解また
は軟化された汚れがクリーニング部材3で拭き取られる
ので、ブラシあるいはウエスなどでは除去し難い汚れを
含む電池の製造工程で生じるあらゆる汚れを効果的に除
去できる。また、クリーニング部材3は、電池Bの搬送
方向Fとは反対方向Rに向け移送されているので、クリ
ーニング部材3に接触している電池Bのうちの搬送方向
Fの最前段に位置する電池B、つまり清掃がほぼ完了し
て仕上げ位置に達した電池Bは、常にクリーニング部材
3における未使用で汚れの無い表面で拭き取られる。
【0030】なお、洗浄液を、クリーニング部材3にお
ける電池Bの接触途中個所に供給するようにすれば、洗
浄液で軟化または溶解した汚れを、クリーニング部材3
の未使用で汚れの無い表面で拭き取ることができ、一層
効果的な清掃を行える。
【0031】また、この自動清掃装置では、クリーニン
グ部材3が常に所定個数の電池Bの各々の端面に接触さ
れているので、電池Bの端面がクリーニング部材3に接
触しながら移送される距離および時間が長くなり、電池
Bの端面を十分に清掃することができる。さらに、クリ
ーニング部材3の電池Bの端面に対する接触圧は、適切
なばね定数の圧縮コイルばね24を選定して所定値に設
定されているとともに、所定の長さを有する加圧ヘッド
30と一対の圧縮コイルばね24とにより各電池Bの端
面の全体にわたり均等に作用するようになっている。し
かも、クリーニング部材3は、有機物弾性素材により形
成された弾性体23を介して電池Bの端面に押し付けら
れているので、個々の電池Bの高さ寸法のばらつき、ク
リーニング部材3の局部的な厚さのばらつき、あるいは
電池Bの正側と負側とで異なる端面形状の相違などの機
械的加工精度のばらつきや誤差などは、弾性体23の屈
撓や弾性的変形により吸収することができる。これらに
より、電池Bの端面の埃や汚れを一層効果的に、且つス
ムーズに除去することができる。
【0032】また、上述のように、クリーニング部材3
を電池Bの端面に対し所定圧力で押し付けながら電池B
の端面に接触する長さを大きくしているので、クリーニ
ング部材3は、摩擦力により大きな張力が発生して破断
し易くなる。これに対し、上記の自動清掃装置ではクリ
ーニング部材3として、ポリプロピレンを主要材料とし
て厚さ0.1 〜0.2 mmの帯状に形成したものを用いてい
るので、このクリーニング部材3は、稼働中に作用する
張力により破断しないだけの十分な強度を有しており、
その上に電池Bの端面の汚れを効果的に除去できる機能
を備えている。
【0033】さらに、クリーニング部材3は、ガイドロ
ーラ18により方向転換されて直接的に引っ張られる長
さが短くなるように配置されているので、過大な張力が
作用することがない。
【0034】また、上記のクリーニング部材3は、含浸
させた洗浄液の保持能力に優れており、洗浄液の供給量
を必要最小限としながらも所要の洗浄機能を得ることが
でき、クリーニング部材3の幅も可及的に小さくでき
る。一方、加圧ヘッド30は、電池Bの生産量などによ
って異なるが、5〜15個程度の電池Bの端面にクリー
ニング部材3を同時に接触させる長さを有し、且つ電池
Bの端面の直径の2〜4倍程度の幅に設定するのが好ま
しい。上記の実施の形態では、洗浄液としてアルコール
溶剤などの揮発性溶剤を用いているので、清掃したのち
の電池Bの端面に溶剤が長時間残留することがない。
【0035】なお、クリーニング部材3が張力により破
断するのを防止するために、クリーニング部材3と弾性
体23との間に補助駆動用のべルトを走行させて、クリ
ーニング部材の移送を補助するようにしてもよい。ま
た、洗浄液供給装置31は、洗浄液の供給量および供給
タイミングをさらに正確に制御するために、洗浄液タン
クと供給ノズルとの間に電磁弁や流量調整弁を設ける構
成とするのが好ましい。
【0036】さらに、洗浄液としては、汚れの種類に応
じて硼酸水溶液を用いれば、効果的に汚れを除去でき
る。ただし、硼酸水溶液を用いる場合には、これが残留
しないよにするための簡単な後処理機構を設けて、錆の
発生を防止する必要がある。
【0037】図4は本発明の他の実施の形態に係る電池
端面の自動清掃装置における要部の正面図を示す。この
実施の形態では、クリーニング部材3を搬送方向Fとは
異なる斜め下方の方向Rに向け移送させるようになって
いる。これにより、クリーニング部材3の幅方向の全体
を有効に活用できるとともに、クリーニング部材3に接
触する何れの電池Bの端面に対しても、クリーニング部
材3の未使用の汚れの無い部分が接触されることにな
る。この構成により、クリーニング部材3における搬送
方向Fの前方側の電池Bに接触する部分に洗浄液を含浸
させるとともに、搬送方向Fの後方側の電池Bに接触す
る部分には洗浄液を含浸させずに電池Bの端面に接触さ
せることが可能となる。それにより、電池に付着してい
る汚れを洗浄液により溶解または軟化させたのちに、ク
リーニング部材3の洗浄液を含浸させていない部分によ
り溶解または軟化させた汚れを拭き取ることができ、よ
り一層効果的な清掃を行える。この場合、クリーニング
部材3は、一定時間毎に所定長さだけ間欠的に移送する
ことが好ましい。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る電池端面の自動清掃装置に
よれば、搬送中の複数個の電池の各々の両端面を同時に
クリーニング部材により連続的、且つ機械的に清掃でき
るので、電池の両端面の清掃を極めて能率的に、且つ自
動的に行うことができる。また、クリーニング部材は常
に複数個の電池の各々の両端面に同時に接触しているの
で、電池の端面がクリーニング部材に接触しながら移送
する距離および時間が長くなった分だけ電池端面の清掃
時間を長く設定でき、電池の両端面を効果的に清掃する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電池端面の自動清
掃装置を示す平面図。
【図2】同上装置の切断側面図。
【図3】同上装置の正面図。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る電池端面の自動
清掃装置に係る要部の正面図。
【図5】従来の電池端面の清掃工程を示す斜視図。
【符号の説明】
2 電池搬送機構 3 クリーニング部材 4 加圧調整機構 11 電池保持部 13 供給リール(供給側) 14 巻取りリール(巻取り側) 23 弾性体 24 圧縮コイルばね(加圧機構) 31 洗浄液供給装置 B 電池 F 搬送方向 R 搬送方向の反対方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電池保持部が搬送方向に向け整列
    配置して設けられ、前記各電池保持部にそれぞれ電池を
    その両端面が側方へ突出する状態で保持しながら前記搬
    送方向に搬送する電池搬送機構と、 前記電池搬送機構により搬送される複数の電池の各々の
    両端面に対しそれぞれ同時に接触するよう配置されて供
    給側から巻き取り側に供給可能に設けられた二つの帯状
    の長いクリーニング部材と、 前記両クリーニング部材をそれぞれ所定個数の電池の各
    々の端面に所定圧で弾力的に押し付ける一対の加圧調整
    機構とを備えてなり、 電池の端面と前記クリーニング部材との間に付与した相
    対運動により、電池の両端面を二つの前記クリーニング
    部材により同時に清掃するようにしたことを特徴とする
    電池端面の自動清掃装置。
  2. 【請求項2】 電池保持部は、電池を、その軸心が水平
    方向を向き、且つ電池の搬送方向に対し直交する配置で
    保持し、 二つのクリーニング部材は、電池の搬送方向に対し異な
    る方向に連続的または間欠的にそれぞれ移送されるよう
    になった請求項1記載の電池端面の自動清掃装置。
  3. 【請求項3】 クリーニング部材は、電池に接触する直
    前位置または接触途中位置において洗浄液を滴下手段ま
    たは吹き付け手段により所定量ずつ供給されて含浸する
    ようなった請求項1または請求項2に記載の電池端面の
    自動清掃装置。
  4. 【請求項4】 洗浄液として、アルコール系溶剤などの
    揮発性溶剤、硼酸水溶液または中性洗剤を用いた請求項
    3に記載の電池端面の自動清掃装置。
  5. 【請求項5】 クリーニング部材はポリプロピレンを主
    要材料として厚さが0.1 〜0.2 mmの帯状に形成されて
    いる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電池端
    面の自動清掃装置。
  6. 【請求項6】 加圧調整機構は、クリーニング部材を電
    池端面に押し付ける弾性体と、この弾性体の全体に対し
    設定圧力を均等に付与する加圧機構とにより構成されて
    いる請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電池端
    面の自動清掃装置。
  7. 【請求項7】 弾性体はフエルト、ゴムシート、ポリウ
    レタンゴムまたは発泡材などの有機物弾性素材により形
    成され、加圧機構はコイルばね、板ばねまたはエアーシ
    リンダからなる請求項6に記載の電池端面の自動清掃装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114388995A (zh) * 2021-12-29 2022-04-22 深圳赛骄阳能源科技股份有限公司 一种圆柱形锂离子电池二氧化碳超临界清洗方法

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