JPH10254579A - クロック信号分配方法 - Google Patents

クロック信号分配方法

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JPH10254579A
JPH10254579A JP10046429A JP4642998A JPH10254579A JP H10254579 A JPH10254579 A JP H10254579A JP 10046429 A JP10046429 A JP 10046429A JP 4642998 A JP4642998 A JP 4642998A JP H10254579 A JPH10254579 A JP H10254579A
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    • GPHYSICS
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    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/22Read-write [R-W] timing or clocking circuits; Read-write [R-W] control signal generators or management 

Abstract

(57)【要約】 【課題】スキューを最小限に抑えて、クロック信号を発
生し、分配するための方法及び装置を提供する。 【解決手段】本発明には、クロック・スキューを最小限
に抑えて、高転送速度でデータの交換を行う、メモリ・
コントローラと、少なくとも1つのメモリ・モジュール
が含まれている。データの読み取り時には、第2のクロ
ック・ライン・セグメントにおいてクロック信号のコピ
ーが供給されると、ループを辿って、メモリ・モジュー
ルから第1のクロック・ライン・セグメントを逆に進
み、第2のクロック・ライン・セグメントに沿ってメモ
リ・コントローラに達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル・システ
ムにおけるクロック信号の発生及び分配に関するもので
ある。とりわけ、本発明は、こうしたクロック信号のス
キューを最小限に抑えることに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル・システムでは、クロック信号
のエッジによって指定される時間に、バスにおけるデー
タが妥当になるように、クロック信号と調和させて、バ
スにデータを送り出すことによって、データの送受信を
行うのが普通である。もちろん、データの伝送はできる
だけ高速であることも望ましいので、可能性のある最高
周波数でクロックを動作させることが望ましい。
【0003】バスからデータを読み取るコンポーネント
を備えたデジタル・システムにおいて、クロック信号の
動作可能な最高周波数は、主として、3つの要素、すな
わち、クロック信号に対するデータのセット・アップ時
間、クロック信号に対するデータのホールド時間、及
び、クロック・スキューによって制限される。クロック
・スキューには、クロック信号のエッジが、回路の異な
る部分において前記クロック信号の同じエッジに対して
スキューを生じるクロック間スキューと、クロックのエ
ッジがバスのデータに対してスキューを生じるクロック
・データ間スキューが含まれる可能性がある。
【0004】デジタル・システムでは、多くのコンポー
ネントが単一クロック信号に結合されるのが普通であ
り、単一の駆動回路で、全コンポーネントのクロック入
力を駆動するのは非現実的である。従って、クロック信
号のコピーを作成して、クロック信号を必要とする全コ
ンポーネントに分配されるようにするために、クロック
・バッファが用いられる。しかし、クロック・バッファ
によって、クロック・スキューがもたらされることにな
る。クロック・スキューを最小限に抑えようとして、先
行技術の構成では、クロック・バッファが木状クロック
分配ネットワークをなすように構成されるので、各コン
ポーネントに供給されるクロック信号は、同じ数のクロ
ック・バッファを移動することになる。こうした構成は
役に立つが、クロック・バッファ間に大幅なスキューの
偏差が生じる可能性がある。
【0005】計算分野においては、コンピュータ・シス
テムに主メモリ記憶装置を設けるために、同期ダイナミ
ック・ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)を利
用する場合が多い。一般に、コンピュータ・システムに
用いられるSDRAMは、シングル・イン−ライン・メ
モリ・モジュール(SIMM)またはデュアル・イン−
ライン・モジュール(DIMM)に取り付けられ、さら
に、コンピュータ・システムのボードのDIMMまたは
SIMMソケットに挿入される。発明の実施の形態と題
するセクションにおいて後述するように、先行技術によ
るSIMM及びDIMM構成に見受けられるクロック・
スキューによって、SDRAMにアクセスするクロック
周波数が約100MHzに制限されるという影響が生じ
る。こうした構成の場合、各クロック・パルスに関連し
た論理状態は、論理状態がスイッチされる前に、クロッ
ク分配ネットワーク全体に完全に伝搬する。
【0006】 SDRAMにアクセスするクロック周波
数が100MHzに制限されるので、コンピュータの設
計者は、メモリ・システムのデータ経路幅の拡大に焦点
を絞って、メモリ帯域幅を拡大させてきた。しかし、こ
のアプローチは、コストが高くつく。データ経路幅が、
64ビットから、128ビット、256ビット、及び、
それを超えて拡大するにつれて、必要な回路基板スペー
スに加えて、回路基板のトレース数も法外なものにな
る。
【0007】Gasbarro他に対する米国特許第
5,432,823号のタイトルは「Method and Circu
itry for Minimizing Clock-Data Skew in a Bus Syste
m」であり、Rambus,Inc(Rambusという
呼称は、Rambus,Incの登録商標)に譲渡され
ている。Gasbarro他による教示のスキュー最小
化技法に加えて、他のいくつかの技法も利用することに
よって、Rambusは、SDRAMに用いられている
のと同じタイプのダイナミック・ランダム・アクセス・
メモリ(DRAM)・コアを利用して、500MHzま
での速度で動作するメモリ・サブシステムを市販用に生
産することが可能になった。こうした周波数の場合、ク
ロック分配ネットワークにおいて、該ネットワークに結
合されたコンポーネントに対し同時に2つ以上のクロッ
ク・パルスが「伝送される」ようにすることも可能にな
る。Rambusの設計によれば、データ・バスの幅を
極度に増すことなく、メモリ帯域幅が大幅に拡大され
る。
【0008】図1は、Gasbarro他の明細書の図
3に手を加えたブロック図であり、Rambusメモリ
・システムにおいてクロック・スキューを最小限に抑え
る方法が示されている。図1において、デジタル・シス
テム10は、マスタ受信器/送信器12とスレーブ受信
器/送信器14、16、18、及び、20から構成され
る。マスタ受信器/送信器12及びスレーブ受信器/送
信器14、16、18、及び、20は、データ・バス2
2及びクロック分配システム24に結合されている。ク
ロック分配システム24は、クロック発生源25及びク
ロック・ライン27から構成される。
【0009】クロック分配システム24の動作周波数が
高いため、クロック・ライン27には、所定の時間に2
つ以上のクロック・パルスが含まれている可能性があ
る。従って、ある受信器/送信器に生じるクロック・パ
ルスが、別の受信器/送信器に生じるパルスと一致しな
い場合がある。この問題に対処するため、Gasbar
ro他の特許では、クロック・ライン27の2つの独立
したセグメントを使用することが開示されている。第1
のセグメントは、ClockToMaster28であ
り、第2のセグメントは、ClockFromMast
er26である。2つのセグメントは、端部29で結合
されている。各セグメントは、データ・バス22のほぼ
同じ長さ及び電気特性を備えた導体である。
【0010】セグメント26は、データがマスタ受信器
/送信器12からスレーブ受信器/送信器の1つに伝送
される場合に用いられる。例えば、マスタ受信器/送信
器12からスレーブ受信器/送信器20への書き込み操
作について考察する。クロック・パルスは、クロック発
生源25において発生し、第1のセグメント28及び端
部29を通る。パルスが第2のセグメント26を通り始
めると、すぐに、マスタ受信器/送信器12のTCLK
0に入り、この結果、マスタ受信器/送信器12によっ
てデータ・バス22にデータが送り込まれることにな
る。データは、TCLK0入力に入ったクロック・パル
スがスレーブ受信器/送信器20のRCLK3入力に達
するまで、クロックパルスとほぼ並行してデータ・バス
22を伝搬し、その時点において、スレーブ受信器/送
信器20にはそのデータで刻時する。クロック・パルス
が通るセグメント26の部分とデータが通るデータ・バ
ス22の部分が一致するので、もたらされるクロック・
スキューが最小限で済む。セグメント28は、スレーブ
受信器/送信器の1つからマスタ受信器/送信器12に
読み取り操作を実施する場合に、同様に用いられる。
【0011】従って、各受信器/送信器12、14、1
6、18、及び、20は、そのアクティブ・クロックが
通過する瞬間に、データ・バス22にデータを結合する
ことが可能でなければならない。Gasbarro他
は、これについて、サーファが、波頭を注視して、待ち
かまえ、波頭を捕らえて、それに乗って進む、サーフィ
ンに似ていると説明している。
【0012】2つの独立したクロックを各受信器/送信
器に結合することによって、各受信器/送信器内に同期
問題が生じることになる。端部29に近接して結合され
る装置の場合、送信クロックと受信クロックの位相差は
最小になる。しかし、スレーブ受信器/送信器20のよ
うな、もう一方の端部にある装置には、送信クロックと
受信クロックの間にかなりの位相差が生じる可能性があ
る。従って、受信器/送信器が、交換可能であって、端
部29に対して任意の位置につくことが可能であれば、
各受信器/送信器毎に、送信クロックと受信クロックの
間の異なる位相関係に対処することが可能な同期回路要
素を含んでいなければならない。
【0013】図2は、Rambus64メガビットDR
AM30のブロック図であり、1995年11月29日
に発行されたRambus 64-Megabit Rambus DRAM Product
Summaryからの図に手を加えたものである。DRAM3
0は、スレーブ受信器/送信器として構成され、Ram
busコントローラは、マスタ受信器/送信器として構
成されている。DRAM30は、ClockFromM
asterセグメント26及びClockToMast
erセグメント28、並びに、各種制御信号及びデータ
信号に結合される。図2の目的は、DRAM30の相対
的複雑さを明示することにある。Gasbarro他に
よる開示のように、各受信器/送信器は、送信クロック
のシフトした位相のバージョンを発生する位相ロック・
ループを備えなければならない。さらに、各受信器/送
信器内において、各データ・ラインは、遅延素子、位相
コンパレータ、マルチプレクサ、ラッチ、及び、いくつ
かの追加ステージを備えていなければならない。
【0014】Rambusメモリ・システムは、うまく
高転送周波数を実現したが、この設計は、極めて複雑で
あり、先行技術によるメモリ・サブシステムとは全く異
なっている。位相ロック・ループは、高密度CMOS実
施例における実施が困難になる可能性があり、CMOS
メモリ・サブシステムにしばしば生じるスイッチング・
ノイズの影響を受けやすい。さらに重要なのは、位相ロ
ック・ループが、信号にロックするための起動期間を必
要とするため、電力の減少及び待ち時間の短縮に用いら
れるクロック停止技法に適合しないという点である。計
算分野において必要とされるのは、先行技術によるSI
MM及びDIMM構成に似ているが、Rambusメモ
リ・システムによって実現されるのと同様の転送周波数
を実現するメモリ設計である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決し、スキューを最小限に抑えて、クロッ
ク信号を発生し、分配するための方法及び装置を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の実施態様の1つ
において、本発明には、クロック・スキューを最小限に
抑えて、高転送速度でデータの交換を行う、メモリ・コ
ントローラと、少なくとも1つのメモリ・モジュールが
含まれている。メモリ・モジュールに書き込みを行う場
合、メモリ・コントローラは、第1のクロック・ライン
・セグメントに沿って伝搬するクロック信号を発生す
る。データ・バスは、書き込みデータを伝送し、データ
・バスと第1のクロック・ライン・セグメントの電気特
性は、データ・バス及びクロック信号の入射波面が、互
いに一定の関係をなしてメモリ・モジュールに到達する
ように整合がとられる。データの読み取り時には、第2
のクロック・ライン・セグメントにおいてクロック信号
のコピーが供給されると、ループを辿って、メモリ・モ
ジュールから第1のクロック・ライン・セグメントを逆
に進み、第2のクロック・ライン・セグメントに沿って
メモリ・コントローラに達することになる。データ・バ
スは、読み取りデータを伝送し、データ・バスと第2の
クロック・ライン・セグメントの電気特性は、データ・
バス及びクロック信号の入射波面が、互いに一定の関係
をなしてメモリ・コントローラに到達するように整合が
とられる。
【0017】ある構成の場合、メモリ・モジュールに
は、第2のクロック・セグメントに結合されたダミー負
荷が設けられる。このダミー負荷によって、メモリ・モ
ジュールの挿入及び除去時に、第2のクロック・セグメ
ントの電気特性が、データ・バスの電気特性に追随する
という保証が得られる。
【0018】本発明によれば、先行技術のモジュールに
最小限の設計変更を施すだけで、メモリの帯域幅が大幅
に拡大される。ある実施態様の場合、メモリ・モジュー
ルのクロック・バッファからメモリ・モジュールの未使
用ピンに出力を結合することによって、先行技術による
メモリ・モジュールが本発明に従って動作するように構
成することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図3は、先行技術によるメモリ・
システム32のブロック図である。メモリ・システム3
2には、メモリ・コントローラ専用集積回路(ASI
C)34、デュアル・イン−ライン・メモリ・モジュー
ル(DIMM)36、38、及び、40、グローバル・
システム・クロック・バッファ42、及び、メモリ・サ
ブシステム・クロック・バッファ44が含まれている。
各DIMMモジュールには、1つ以上の同期ダイナミッ
ク・ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)回路、
及び、低スキュー・クロック・バッファが含まれてい
る。例えば、DIMM40には、SDRAM46A、4
6B、46C、46D、及び、46Eと、低スキュー・
クロック・バッファ48が含まれている。
【0020】メモリ・コントローラASIC34には、
内部クロック・バッファ50、データ・バス・ドライバ
52、データ受信器54、及び、データ・レジスタ56
が含まれている。データ・バス58は、メモリ・コント
ローラASIC34と、DIMMモジュール36、3
8、及び、40のそれぞれに結合されている。クロック
信号は、クロック・バッファ42及び44から構成され
るクロック分配ネットワークによってASICに分配さ
れる。バッファ42は、マスタ・クロック信号をライン
60で受信し、該信号を、それぞれ、ライン62を介し
てASIC34に、ライン64を介してバッファ44に
送る。バッファ44は、クロック信号を、それぞれ、ラ
イン66、68、及び、70を介してDIMM36、3
8、及び、40に対して送り出す。
【0021】従来の技術と題するセクションにおいて上
述したように、クロック信号の動作可能周波数は、主と
して3つの要素、すなわち、クロック信号に対するデー
タのセット・アップ時間、クロック信号に対するデータ
のホールド時間、及び、スキューによって制限される。
スキューは、計算技術において周知の用語である。要す
るに、スキューとは、ある事象が生じるのに要する最短
時間と最長時間の差である。スキューは、加法性であ
り、従って、信号が2つのゲートを通り、各ゲートのス
キューが1.0nsの場合、全スキューは、2.0ns
になる。回路の全スキューを計算するため、例えば、ク
ロック及びデータが、共通装置によってゲートされる
か、あるいは、出力ドライブ及びクロック・バッファの
両方を駆動するクロック・ネットまたはクロック・バッ
ファのようなネットの共通ポイントに存在する、あるポ
イントから開始する。そのポイントから、信号がレジス
タまたは出力ピンのような刻時装置に再収束するまで、
通過する全ての装置のスキューを加算する。最短の許容
可能サイクル時間を計算する場合には、セット・アップ
及びホールド時間も含まなければならない。こうした計
算例について、以下で述べることにする。
【0022】あるタイプのスキューは、信号が装置の入
力から装置の出力に伝搬する際における、装置の総伝搬
遅延(TPD)時間から生じる。本明細書では、このタ
イプのスキューをTPDスキューと呼ぶことにする。別
のタイプのスキューは、装置の独立した出力において観
測される潜在的な時間差間において生じる。本書では、
このタイプのスキューを出力間スキューと呼ぶことにす
る。
【0023】出力間スキューは、そのトランジスタが基
本的に整合している単一の半導体装置の作用であるた
め、制御が容易である。単一の装置は、温度及び電圧が
共通しており、製作の異常によって変動が生じると、全
ての出力に影響し、従って、相殺される。一方、TPD
スキューは、個別の半導体装置の潜在的な時間差を反映
したものであるため、はるかに大きくなる。例えば、メ
モリ・サブシステムのクロック・バッファ44の典型的
なTPDスキューは、1.000nsであるが、典型的
な出力間スキューは、0.175nsである。一般に、
装置のTPDスキューには、装置の出力間スキューが含
まれるので、TPDスキューが関連していなければ、装
置の出力間スキューが唯一の要素になる。
【0024】先行技術によるSDRAM ICは、セッ
ト・アップ時間が約2.5ns、ホールド時間が約1.
0ns、クロック・データ間のTPDスキューが約3.
0nsである。しかし、本発明の発明者の信ずるところ
によれば、これらの時間は、SDRAM出力バッファの
遅延を補償して、スキューを短縮するといった、さまざ
まな技法を利用することによって大幅に改善される可能
性があるし、改善されることになるであろう。発明者の
予測では、SDRAMの将来のバージョンは、セット・
アップ時間が約0.5ns、ホールド時間が約0.25
ns、TPDスキューが約0.75nsになる。
【0025】後述するように、本発明では、先行技術に
よるSDRAM ICを利用して、SDRAMから構成
されたメモリ・システムの最高動作周波数をほぼ2倍に
高める。しかし、発明者が予測するものと同様のタイミ
ング特性を備えたSDRAMを利用すれば、本発明によ
って、最高動作周波数は約3〜4倍に高められる。
【0026】以下のタイミング・バジェット(タイミン
グの内訳)は、先行技術のSDRAMによる時間を利用
して計算されたものである。このバジェットは、読み取
り及び書き込み操作の実施時におけるメモリ32のセッ
ト・アップ時間及びホールド時間とスキュー時間を示
し、システム32の最短許容可能サイクル時間を規定し
ている。全てのバジェットは、クロック・パルスの最初
の波面が出力バッファに到達すると、即座に、データ・
バスにデータが送り出される、データ・バス58におけ
る最初の入射波面のスイッチングを想定している。最初
の入射波面のスイッチングは、SDRAM及びASIC
装置に利用される高性能のCMOS FETトランジス
タを利用して簡単に実施される。下記の時間は、こうし
た装置の時間を表している。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】回路32の読み取りバジェットの計算は、
バッファ42から開始される。バッファ42の出力は、
ライン60から導き出されるので、遅延(番号)1に
は、バッファ42の出力間スキューだけしか含まれてい
ない。遅延2及び3は、それぞれ、クロック・バッファ
44とDIMMバッファ(例えば、バッファ48)のT
PDスキューによって生じる。遅延4は、各SDARA
Mにおいて見受けられるクロック及びバス・ドライバに
よってもたらされるスキューである。
【0030】多くのコンピュータ・システムにおいて
は、メモリは、Nのメモリ・サブシステムに編成され、
各メモリ・サブシステム毎に、MのDIMMが駆動され
るので、全体ではN×MのDIMMが駆動されることに
なる。従って、図の場合、Mは3に等しい。信号がDI
MM間のデータ・バスを渡るのに約0.250nsかか
るので、3つのDIMMサブシステムの場合、メモリ・
コントローラASICに最も近いDIMMが、最も遠い
DIMMより約0.7500ns先にデータを受信す
る。さらに、図3に示すようなバスは、約0.250n
sの伝搬変動を生じることになる。データは、両方向に
流れなければならないので、クロック・ラインの長さを
利用して、この遅延を補償することはできない。従っ
て、設計者は、読み取り操作と書き込み操作の両方にク
ロックを利用することができるように、DIMMに流れ
るクロック長を等化させようとしなければならない。遅
延5は、0.250nsの伝搬変動と、異なるDIMM
に伝搬するデータは、異なる長さのデータ・バス58を
通るが、クロック信号はほぼ同じ長さを伝搬するという
事実によってもたらされるスキューを考慮したものであ
る。もちろん、遅延5は、メモリ・サブシステムにおけ
るDIMM数に従って変動することになる。
【0031】遅延6は、ASIC34におけるクロック
・バッファ50のTPDスキューである。遅延6には、
ASIC34のクロック・データ間スキューも含まれて
いる。遅延7は、ASIC34のセット・アップ時間で
あり、遅延8は、ASIC34のホールド時間である。
上述のように、回路32の読み取りバジェットによっ
て、115.3MHzの最高読み取りサイクル周波数が
得られる。
【0032】回路32の書き込みバジェットの計算も、
バッファ42から開始される。遅延9は、クロック・バ
ッファ42の出力間スキューであり、読み取りバジェッ
トにおける遅延1に対応する。遅延10は、ASIC3
4のクロック・バッファ50のTPDスキューを表して
おり、読み取りバジェットの遅延6に対応する。遅延1
1は、ASIC34のバス・ドライバ52のTPDスキ
ューである。遅延12は、DIMMのバック・プレーン
に関連した遅延であり、書き込みバジェットの遅延5に
対応する。遅延14及び15は、それぞれ、SDRAM
46AのようなSDRAM ICのセット・アップ時間
及びホールド時間である。遅延16は、クロック・バッ
ファ44のTPDスキューであり、遅延17は、バッフ
ァ48のようなDIMMクロック・バッファのTPDス
キューである。以上から明らかなように、回路32の書
き込みバジェットによって、回路32の動作可能な最高
周波数である106.1MHzの最高書き込みサイクル
周波数が得られる。
【0033】図4は、本発明によるメモリ・システム7
2のブロック図である。メモリ・システム72には、メ
モリ・コントローラASIC74、DIMM76、7
8、及び、80、グローバル・システム・クロック・バ
ッファ82、データ・バス84、クロック・ライン8
6、及び、遅延線98、104、106、及び、108
が含まれている。各クロック・ラインには、遅延線の1
つが設けられている。各DIMMには、クロック・バッ
ファと、少なくとも1つのSDRAMが含まれている。
例えば、DIMM80は、SDRAM110A、110
B、110C、110D、及び、110Eと、バッファ
120を備えている。各DIMMクロック・バッファ
は、SDRAMのクロック入力に結合された出力を備え
ている。さらに、各クロック・バッファの1つのライン
が、クロック・ラインを介してASIC74に送り返さ
れる。各DIMMは、さらに詳細に後述するダミー負荷
のための接続も備えている。
【0034】メモリ・コントローラASIC74には、
クロック・ドライバ122、データ・バス・ドライバ1
30、データ・バス受信器132、及び、レジスタ13
4、136、及び、138が含まれている。レジスタ1
34、136、及び、138は、DIMMのクロック・
バッファによって供給されるクロック信号によって刻時
される。
【0035】図3の先行技術によるメモリ・システム3
2と本発明のメモリ・システムの基本的な相違は、DI
MMからの読み取りデータを記録するためにASIC7
4によって用いられる用いられるクロックが、DIMM
のクロック・バッファによって供給されるという点であ
る。従って、クロック・パルスは、必ず、データと同じ
方向に進行する。本発明は、データ・バス84に対応す
る電気特性を備えたクロック・ラインを設計することに
よって、メモリ・サブシステムの最高許容可能サイクル
周波数に大幅な改良を加えることが可能である。これら
の技法については、回路72のSDRAM読み取り及び
書き込みバジェットを考慮して、詳述する。下記のタイ
ミング・バジェットは、読み取り及び書き込み操作の実
施時におけるメモリ回路72のセット・アップ及びホー
ルド時間とスキュー時間を示している。全てのバジェッ
トは、データ・バス84における最初の入射波面のスイ
ッチングを想定している。本発明の利点を示すため、タ
イミング・バジェットは、図3に示すものと同一のタイ
ミング特性を備えた先行技術によるクロック・バッフ
ァ、SDRAM、及び、ASICを用いて計算されてい
る。しかし、クロック・バッファ、SDRAM、及び、
ASICを接続する、回路基板のクロック経路とデータ
経路は、後述するようにきっちりと一致しなければなら
ない。本発明と図1の先行技術によるメモリ・サブシス
テム32の比較を助けるため、下記に用いられる遅延参
照番号は、上記で用いられたものと統一されている。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】図3のメモリ・サブシステムの場合、読み
取りバジェットの計算は、グローバル・システム・クロ
ック・バッファ42から開始された。図4の本発明の場
合、読み取りデータの妥当性を検査するためASIC7
4によって利用されるクロックは、DIMMクロック・
バッファによって供給される。これによって得られる利
点の1つは、読み取りバジェットの計算が、DIMMク
ロック・バッファにおいて開始されるということであ
る。これによって、グローバル・システム・クロック・
バッファ及びメモリ・サブシステム・クロック・バッフ
ァからスキューが除去され、DIMMクロック・バッフ
ァのスキューがTPDスキューから出力間スキューに変
換される。上述のように、出力間スキューは、TPDス
キューよりはるかに小さい。従って、遅延18は、バッ
ファ120のようなDIMMクロック・バッファの出力
間スキューである。
【0039】遅延19は、SDRAM TPDスキュー
である。この遅延は、システム32の遅延4に対応す
る。
【0040】図3に関連して上述のように、先行技術に
よるメモリ・システム32は、かなりのバック・プレー
ン・スキューを有している。しかし、図4の場合、各D
IMMからASIC74に延びるクロック・ラインは、
バス84の対応するデータ・ラインとぴったりと一致す
る。さらに、各DIMMからのデータは、ASIC74
の対応する独立したレジスタに記録される。例えば、D
IMM78からのデータは、レジスタ136に記録され
る。その結果、DIMM間のバック・プレーン接続によ
る伝搬遅延は最小限に抑えられ、DIMM数によって変
化することはない。従って、遅延20は、バス84に関
連した0.250nsの伝搬変動を表しているが、デー
タ・バス58の異なる長さを通るデータによってもたら
されるスキューは含まれていない。
【0041】遅延21は、ASIC74のデータ−クロ
ック間スキューである。回路32の場合、この時間はA
SIC34の内部クロック・バッファ50のTPDスキ
ューに含まれていた(遅延6)。本発明では、一致した
ラインに沿ってDIMMからクロック及びデータを供給
することによって、TPDスキューがはるかに小さいデ
ータ・クロック間スキューに置き換えられる。
【0042】遅延22及び23は、それぞれ、ASIC
74のデータ・セット・アップ時間及びデータ・ホール
ド時間である。これらの時間は、システム32の遅延7
及び8に対応する。以上から明らかなように、回路72
の読み取りバジェットによって、239.5MHzの最
高読み取りサイクル周波数が得られる。これは、回路3
2によって得られる115.3MHzの最高読み取りサ
イクル周波数に対して極めて大幅な改善である。しか
し、両回路とも、同様のタイミング特性を備えたコンポ
ーネントを利用している。
【0043】本発明の場合、DIMMからデータを読み
取る場合、クロック及びデータが、DIMMから生じ、
一致したラインに沿って伝搬する。同様に、DIMMに
データを書き込む場合、クロック及びデータがASIC
74から生じ、一致したラインに沿って伝搬する。
【0044】図3のメモリ・システム32の場合、書き
込みバジェットの計算は、グローバル・システム・クロ
ック・バッファ42から開始された。図4の本発明のメ
モリ・システム72の場合、書き込みバジェットの計算
は、ASIC74のクロック及びデータ出力から開始さ
れる。クロックをASIC74に送り込む経路選択とA
SIC74から送り出す経路選択を行うことによって、
グローバル・システム・クロック・バッファによって発
生するスキューは、除去され、ASICの内部クロック
・バッファのスキューは、ASIC74が単一装置であ
るため、はるかに小さいクロック・ドライバ−データ・
ドライバ間スキューに置き換えられる。遅延24は、A
SIC74のクロック・ドライバ−データ・ドライバ間
スキューである。
【0045】上述のように、本発明は、バック・プレー
ン・スキューを最小限に抑える。遅延25は、バック・
プレーン・スキューである。
【0046】遅延27及び28は、SDRAM110A
のようなSDRAMのセット・アップ時間及びホールド
時間である。遅延27及び28は、それぞれ、メモリ・
システム32の遅延14及び15に対応する。
【0047】遅延29は、DIMMクロック・バッファ
(バッファ120のような)のTPDスキューであり、
システム32の遅延17に対応する。上記から明らかな
ように、回路72の書き込みバジェットによって、19
0.5MHZの最高読み取りサイクル周波数が得られる
が、これは、システム32によって得られる106.1
MHzの最高読み取りサイクル周波数に比べて大幅な改
善である。従って、本発明のメモリ・システムは、19
0.5MHzで動作するが、先行技術のメモリ・システ
ムは、106.1MHzで動作する。従って、本発明に
よれば、先行技術のコンポーネントを利用して、最高動
作周波数が80%向上する。
【0048】システム72の読み取り及び書き込みバジ
ェットの計算に用いられたコンポーネントは、図3の先
行技術によるシステム32のものと同じタイミング特性
を備えている。しかし、こうしたコンポーネントの場
合、メモリ・システム72の読み取りサイクルのタイミ
ング(239.5MHz)と書き込みサイクルのタイミ
ング(190.5MHz)の間にかなりの相違がある。
わずかなコンポーネントの取り替えにとどめて、この相
違を大幅に減少させることが可能である。
【0049】システム32及び72におけるDIMMに
用いられるクロック・バッファのTPDスキュー値は
1.000nsである。これは、DIMMにおいて一般
に用いられている低電圧TTLクロック・バッファに相
当する。しかし、各DIMMに、よりコストの高いEC
Lクロック・バッファを用いると、バッファのTPDス
キューは、0.200nsに短縮される。これによっ
て、全最短許容可能書き込みサイクル時間は4.45n
sに短縮され、従って、最高許容可能書き込み周波数は
224.7MHzにまで上昇し、この結果、書き込み周
波数は読み取り周波数に近づくことになる。この取り替
えの場合、より小幅ではあるが、DIMMクロック・バ
ッファの出力間スキューも短縮されるので、最高許容可
能読み取り周波数も多少上昇する。
【0050】次に、先行技術によるメモリ・システム3
2と本発明のメモリ・システム72は、本発明の予測に
従い、セット・アップ時間が約0.5ns、ホールド時
間が約0.25ns、TPDスキューが約0.75ns
のSDRAMの将来のバージョンを利用して構成される
ものと仮定する。読み取りバジェット及び書き込みバジ
ェットは、下記の通りである:
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】従って、当業者には予想が付くように、先
行技術によるメモリ・システム32は将来のSDRAM
を用いる時は149.8MHzで動作する。
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】従って、メモリ・システム72は、発明者
の予測によれば、将来のSDRAMを利用する場合、4
00.0MHzで動作することになる。これは、先行技
術による回路32に比べて167%の向上である。EC
L DIMMクロック・バッファが回路32及び72の
両方に用いられる場合、周波数は、170MHz及び5
88MHzに急上昇する。ECLバッファと将来のSD
RAMによって、メモリ・システム72は、先行技術に
よるメモリ・システム32よりも246%速くなる。
【0057】先行技術によるSIMM及びDIMMの利
点の1つは、メモリの取り付け及び取り外しが容易に行
えるということである。各DIMMのダミー負荷接続に
よって、本発明は、性能を犠牲にすることなく、この利
点を継承することが可能である。基本的に、ダミー負荷
は、追加DIMMを加えることによってデータ・バスに
生じる効果をクロック・ラインにおいて再現しようとす
る。例えば、ASIC74からDIMM80にデータが
書き込まれており、DIMM76及び78が取り付けら
れているものと仮定する。データ・バス・ドライバ13
0は、DIMM76及び78内に延びるデータ・バス8
4の一部のキャパシタンスを駆動し、ダミー負荷140
及び142は、これらの部分の電気的効果を再現するこ
とによって、DIMM80とASIC74の間における
クロック・ライン92とデータ・バス84の電気特性を
一致した状態に保つ。次に、DIMM78が取り除かれ
るものと仮定する。DIMM78が取り除かれると、デ
ータ・バス84の一部を取り除かれる。しかし、それに
よって、ダミー負荷142も取り除かれるので、クロッ
ク・ライン92の電気的特性は、データ・バスの電気的
特性と一致したままである。各DIMM毎に設けなけれ
ばならないダミー負荷数は、メモリ・サブシステムに配
置することが可能なDIMM数から1つ引いた数に等し
い。
【0058】SDRAMへの書き込み時に、SDRAM
よって必要とされるセット・アップ時間をつくり出すた
めに、遅延線98が必要になる可能性がある。遅延線
は、当該技術において既知のように、単純に経路長を延
長したタイプ、または、他の何らかのタイプの遅延線と
することが可能である。代替案として、遅延線98をA
SIC74に送り込むことが可能であり、その場合、遅
延線98の遅延を簡単に変更することができる。
【0059】同様に、SDRAM伝搬遅延を補償し、A
SIC74が必要とするセット・アップ時間をつくり出
すために、遅延線104、106、及び、108が必要
になる可能性がある。やはり、遅延線104、106、
及び、108をASIC74に送り込むことが可能であ
り、その場合、遅延線の遅延を簡単に変更することがで
きる。
【0060】遅延線98が必要とする遅延は、DIMM
クロック・バッファの伝搬遅延とSDRAMが必要とす
るセット・アップ時間によって決まる。遅延線98、1
04、106、及び、108は、有効データ・ウインド
ウの中央にクロックの中心がくるように調整することが
可能であり、この結果、クロックとデータは、適正な位
相関係をなして、DIMM及びASIC74に到着す
る。
【0061】本発明によれば、先行技術のDIMM及び
SIMM設計に最小限の変更を加えることによって、D
IMM及びSIMMをベースにした先行技術のメモリ・
サブシステムに対して大幅に性能が向上する。先行技術
のDIMM設計は、上述のように、ただ単にDIMMの
クロック・バッファの出力をDIMMの未使用のピンに
対して経路指定し、他の未使用ピンにダミー負荷を設け
るだけで、修正することが可能である。性能のかなりの
追加利得は、ただ単にDIMMの低電圧TTLクロック
・バッファをECLクロック・バッファに置き換えるだ
けで実現することが可能である。
【0062】現行メモリ構成に適用すると、本発明によ
って、かなりの利点が得られるが、本明細書に開示の概
念は、SDRAMが本発明によって機能するように設計
される場合、いっそう多くの利点をもたらすことが可能
になる。例えば、SDRAMパッケージ数を減らして、
DIMMクロック・バッファが除去され、クロックが直
接SDRAMに供給されるようになっている、また、S
DRAMに、データと共にメモリ・コントローラASI
Cに送ることが可能なクロックの出力ピンが設けられて
いる小システムの場合、メモリ・システムの周波数は、
さらに上昇させることが可能である。こうした構成の場
合、読み取りバジェットから、SDRAM TPDスキ
ュー(0.750ns)が除去され、DIMMクロック
・バッファ出力間スキューが、SDRAMの出力におけ
る出力間スキューに置き換えられる。これによって、読
み取りサイクル時間が1.175nsに短縮され、最高
読み取りサイクル周波数が851.0MHzに上昇す
る。同様に、こうした構成によって、DIMMクロック
・バッファTPDスキュー(1.000ns)が書き込
みバジェットから除去され、この結果、書き込みサイク
ル時間が1.5nsに短縮され、最高読み取りサイクル
周波数が666.7MHzに上昇する。
【0063】本発明の説明は、メモリ・コントローラ及
びメモリ・モジュールに関連して行われてきた。しか
し、当該技術の技術者には明らかなように、本発明は、
データが第1と第2のデータ・ブロック間において送ら
れ、クロック信号によって妥当性が検査される多くの他
のタイプのデジタル・システムにおける利用に適応させ
ることも可能である。さらに、本発明の利点のいくつか
は、ただ単にシャドー・クロック・バッファをDIMM
ソケットに近接して配置するだけで実現することが可能
であり、シャドー・クロック・バッファは戻りクロック
を発生する。この構成の場合、本発明の利点の多くは、
先行技術のDIMMを用いることによって実現すること
が可能である。
【0064】本発明によれば、先行技術によるDIMM
及びSIMMメモリ構成に比べて性能が大幅に向上する
が、本発明には、Rambus,Inc.製のような先
行技術による高速メモリ・システムに対してもいくつか
の利点がある。こうした先行技術による高速メモリ・シ
ステムは、500MHzを超える周波数で動作するが、
クロック・スキューを取り扱うためには、複雑な位相検
出器、位相ロック・ループ、遅延線等を必要とする。本
発明では、こうした技法を用いなくても、少なくとも同
じ速度が得られる。必要とされるのは、いくつかの追加
相互接続を行い、クロック・ライン及びデータ・ライン
に入念な注意を払って、それらの電気特性が適正に一致
するという保証が得られるようにすることと、(オプシ
ョンにより)各DIMM毎に高速クロック・バッファを
利用することだけである。最後に、本発明は、位相ロッ
ク・ループに左右されないので、電力に減少及び待ち時
間の短縮に利用されるクロック停止技法を用いるのが容
易である。位相ロック・ループは、信号にロックするの
に起動期間を必要とする。
【0065】本発明の説明は、望ましい実施態様に関連
して行われてきたが、当該技術の技術者には明らかなよ
うに、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、形態
及び細部に変更を施すことが可能である。
【0066】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0067】(実施態様1)メモリ・モジュールからデ
ータを読み取る際、クロックとデータ信号のスキューを
最小限に抑える方法であって、メモリ・コントローラか
らメモリ・モジュールにクロック信号を転送すること
と、メモリ・モジュールにおいて、データ・バスにデー
タを送り出すことと、メモリ・モジュールからメモリ・
コントローラにクロック信号のコピーを送ることと、ク
ロック信号のコピーを利用して、メモリ・コントローラ
において、データ・バスのデータの妥当性を検査するこ
ととを含む方法。
【0068】(実施態様2)メモリ・モジュールにデー
タを書き込む際、クロックとデータ信号のスキューを最
小限に抑える方法であって、メモリ・コントローラから
メモリ・モジュールにクロック信号を転送することと、
メモリ・コントローラにおいて、データ・バスにデータ
を送り出すことと、メモリ・コントローラからメモリ・
モジュールにクロック信号のコピーを送ることと、クロ
ック信号のコピーを利用して、メモリ・モジュールにお
いて、データ・バスのデータの妥当性を検査することと
を含む方法。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、数百メ
ガヘルツの速度で動作するプロセッサが将来発生するこ
とによって生じる問題に対処する、低コストで高性能の
メモリ・システムによる解決策が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Gasbarro他に対する米国特許第5,4
32,823号の図3に手を加えたものであり、Ram
busメモリ・システムにおいてクロック・スキューを
最小限に抑える方法を明らかにするブロック図である。
【図2】Rambus64メガ・ビットDRAMのブロ
ック図であり、1995年11月29日に発行されたR
ambus 64−Megabit Rambus D
RAM Product Summaryの図に手を加
えた図である。
【図3】デュアル・イン−ライン・メモリ・モジュール
(DIMM)を用いた先行技術によるメモリ・システム
のブロック図である。
【図4】本発明によるメモリ・システムのブロック図で
ある。
【符号の説明】
32:メモリ・システム 34:メモリ・コントローラASIC 36、38、40:DIMM 42:グローバル・システム・クロック・バッファ 44:メモリ・サブシステム・クロック・バッファ 46:SDRAM 48:クロック・バッファ 50:内部クロック・バッファ 52:データ・バス・ドライバ 54:データ受信器 56:データ・レジスタ 58:データ・バス 60、62、64、66、70:ライン 72:メモリ・システム 74:メモリ・コントローラASIC 76、78、80:DIMM 82:グローバル・システム・クロック・バッファ 84:データ・バス 86、92:クロック・ライン 98、104、106、108:遅延線 110:SDRAM 120:DIMMクロック・バッファ 122:クロック・ドライバ 130:データ・バス・ドライバ 132:データ・バス受信器 134、136、138:レジスタ 140、142:ダミー負荷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリ・モジュールからデータを読み取る
    際、クロックとデータ信号のスキューを最小限に抑える
    方法であって、 メモリ・コントローラからメモリ・モジュールにクロッ
    ク信号を転送することと、 メモリ・モジュールにおいて、データ・バスにデータを
    送り出すことと、 メモリ・モジュールからメモリ・コントローラにクロッ
    ク信号のコピーを送ることと、 クロック信号のコピーを利用して、メモリ・コントロー
    ラにおいて、データ・バスのデータの妥当性を検査する
    こととを含む方法。
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