JPH1025399A - ポリカーボネート/abs樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート/abs樹脂組成物

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JPH1025399A
JPH1025399A JP18225696A JP18225696A JPH1025399A JP H1025399 A JPH1025399 A JP H1025399A JP 18225696 A JP18225696 A JP 18225696A JP 18225696 A JP18225696 A JP 18225696A JP H1025399 A JPH1025399 A JP H1025399A
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JP
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polymer
monomer
polycarbonate
abs
component
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JP18225696A
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Inventor
Ryuichi Sugimoto
隆一 杉本
So Iwamoto
宗 岩本
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性の優れた熱劣化しにくい、耐熱性と衝
撃強度特に低温時での衝撃強度が改善されたポリカーボ
ネート/ABS樹脂組成物を得る。 【解決手段】 (I)熱可塑性ポリカーボネート100
重量部に対して、(II)スチレン系単量体及びアクリロ
ニトリル系単量体よりなる重合体、及びスチレン系単量
体及びアクリロニトリル系単量体をグラフト及び上記単
量体の共重合体をオクルードした粒径0. 3〜3μmの
ゴム状重合体成分を5〜30重量部含むABS系重合体
であって、かつ該ABS系重合体からメチルエチルケト
ンとメタノール7:3の混合液不溶解成分を除いた重合
体成分(A)中のアクリロニトリル成分が8〜30重量
%であり、かつ(A)の還元粘度が0.2〜0.55d
l/gである上記ABS系重合体を10〜500重量部
の割合のポリカーボネート/ABS樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形性および物性に
優れたポリカーボネート/ABS樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、成形性の優れた熱劣化しにくい、耐熱
性と衝撃強度特に低温時での衝撃強度が改善されたポリ
カーボネート/ABS樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリカーボネート/ABS樹脂
は優れた耐熱性と耐衝撃性を有する樹脂組成物として知
られ、成形加工材料として用いられている。近年、これ
らの組成物が大型・薄肉成形及び高速射出成形の材料と
して多用されるに従い、従来の組成物では成形加工時の
流動性が低いために成形加工性が低く、成形に時間を要
している。あるいは成形物の薄肉化に伴って成形物の使
用範囲の拡大されるに従い、特に低温での衝撃性の付与
が必要とされている。
【0003】例えば特開昭62−240352 1頁左
欄12行目〜2頁右上欄20行目に亀裂が入った成形片
の耐衝撃強度低下を改善するために、ゴム状重合体に芳
香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、及びメタク
リル酸アルキルエステル単量体から選ばれる2種以上の
単量体をグラフト共重合して得られるゴム状重合体の含
有量が60重量%以上、ゴム状重合体に対するグラフト
率が50%以下、非グラフト樹脂成分の固有粘度が0.
6dl/g以下であるグラフト共重合体を芳香族ポリカ
ーボネートと混合する方法が開示されている。
【0004】しかし、上記方法においては、ABS系重
合体のゴム状重合体の含有量が多いために機械的強度、
特に剛性、あるいは耐熱性の面で改良が必要であり、ま
た重合法が乳化重合なので乳化剤等の副原料が必要であ
りまた排水処理も必要となり工程が複雑で経済性の面に
おいても未だ解決すべき問題点が残されていた。さら
に、低温における衝撃性の改良については改善が十分で
なかった。
【0005】また、特公昭62−39176 2頁左欄
39行目〜右欄42行目までにポリカーボネートに2種
の、異なる特定の範囲にあるゴム粒子径・グラフト度の
ABS系重合体を混合することにより低温での衝撃強度
を向上させる方法が開示されている。
【0006】しかし、上記方法においても組成の異なる
グラフト重合体を2種別々に製造し、さらに他の単量体
混合物から得られた共重合体を製造し、ポリカーボネー
トと混合するため複雑なプロセスとなり工業的には不利
である。また、低温における衝撃性の改善も未だ十分な
ものとはいえなかった。
【0007】特開昭61−148258 1頁右欄10
行目〜2頁右下欄15行目に耐熱性・耐衝撃性、成形性
のバランス性を改善するために、低ゴム含有量と高ゴム
含有量の異なる2種のABS系重合体、さらにAS系樹
脂も必要に応じて混合する方法が開示されている。
【0008】しかし高ゴム含有量・高グラフト率のAB
S系重合体を製造するためには、おのずから製造方法が
限定され、特に塊状重合法の適用は困難である。さらに
該方法も前記と同様2種、または3種のABS系重合
体、AS系樹脂等をそれぞれ製造し、ポリカーボネート
と混合するため複雑なプロセスとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従ってABS系重合体
とポリカーボネートをブレンドする際、ポリカーボネー
トが劣化することなく、成形性を大幅に改善し、さらに
衝撃強度特に低温時の衝撃強度が改善されたポリカーボ
ネート/ABS樹脂組成物を安価に提供する方法の開発
が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の従
来法とは全く異なり、溶液重合法で製造されたゴム状重
合体に溶液重合または塊状重合法でスチレン、アクリロ
ニトリル及びその他の単量体をグラフトした粒径0.3
μmないし3μmのゴム状重合体成分を含むABS系重
合体のうち、メチルエチルケトンとエタノールの(容
量)7:3の混合液不溶解成分を除いた重合体成分
(A)の還元粘度とアクリルニトリル成分の含有量を特
定の範囲に調整したABS系重合体をポリカーボネート
に配合することにより上記問題点を解決し、成形性が良
好で衝撃強度が向上された製品が得られることを見いだ
し本発明を完成させた。
【0011】即ち本発明は(I)熱可塑性ポリカーボネ
ート100重量部に対して、(II)少なくともスチレン
系単量体及びアクリロニトリル系単量体、必要であれば
前記単量体と共重合可能な他の単量体より成る重合体、
及び少なくともスチレン系単量体及びアクリロニトリル
系単量体、必要であれば前記単量体と共重合可能な他の
単量体をグラフト及び上記単量体の共重合体をオクルー
ドした粒径0.3μmないし3μmのゴム状重合体成分
を5〜30重量部含むABS系重合体であって、かつ該
ABS系重合体からメチルエチルケトンとメタノール
(容量)7:3の混合液不溶解成分を除いた重合体成分
(A)中のアクリロニトリル成分が8〜30重量%であ
り、かつ重合体成分(A)の還元粘度(ηsp/c)が
0.2〜0.5dl/g上記ABS系重合体を10〜5
00重量部の割合で混合されてなるポリカーボネート/
ABS樹脂組成物である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明ではポリカーボネートと混
合するABS系重合体から、メチルエチルケトンとメタ
ノール(容量)7:3の混合液不溶解成分を除いた重合
体成分(A)の還元粘度が重要であり、本願のポリカー
ボネートに混合するABS系重合体の還元粘度の範囲
は、通常ABS系重合体単独で使用する場合よりも低い
範囲であり0.2〜0.55dl/gであり、好ましく
は0.25〜0.5dl/g、さらに好ましくは0.3
〜0.45dl/gである。還元粘度が0.2dl/g
より小さいと衝撃強度が著しく低下するので好ましくな
く、また0.55dl/gを越えると流動性が低下し、
耐衝撃性が低下しさらに色相も不良になるため好ましく
ない。
【0013】ここで還元粘度とは重合体成分(A)を
0.25gを精秤し、ジメチルホルムアミド50mlに
2時間かけて溶解させた溶液を、溶媒の流下時間が20
〜100秒のウベローデ粘度計を用いて30℃の環境で
測定して得られ、還元粘度は溶媒の流下秒数(t0)と
溶液の流下秒数(t)から次式によって求める。 還元粘度(ηsp/c)={(t/t0)ー1}/0.
5 本発明において、(II)のABS系重合体中の重合体成
分(A)に含まれるアクリルニトリル成分を8〜30重
量%、好ましくは10〜23重量%、さらに好ましくは
10〜18重量%有していることが必要である。製品中
のアクリロニトリル成分の含有量が30重量%以上では
ポリカーボネートとブレンドした際の流動性が低下し、
成形性サイクルに影響する。また、8重量%未満であれ
ば衝撃強度が低下するため好ましくない。
【0014】本願発明の(II)のABS系重合体として
は溶液重合または、塊状重合法で得られたものであり、
さらに(II)のゴム状重合体成分が溶液重合で合成され
たゴム状重合体を溶解した、少なくともスチレン系単量
体及びアクリロニトリル系単量体、必要であれば前記単
量体と共重合可能な他の単量体より成る重合体、及び少
なくともスチレン系単量体及びアクリロニトリル系単量
体、必要であれば前記単量体と共重合可能な他の単量体
を溶液重合または、塊状重合法により重合し、重合する
際にゴム状重合体成分が0.3μmないし3μmの粒子
として分散相を形成する工程より製造されるものである
ことが好ましい。
【0015】ゴム状重合体成分の粒子の大きさがこの範
囲よりも大きくても小さくても成型物の衝撃強度が低下
するので好ましくない。本発明ではゴム状重合体成分が
0.4μmないし1.5μmの粒子として分散相を形成
する工程より製造されるものであることが特に好まし
い。また(II)のABS系重合体において使用するゴム
状重合体が少なくともジエンを含有するモノマーの重合
体であり、ジエン部に対するグラフト結合している単量
体から構成される樹脂成分の割合(以下グラフト率とい
う)は55〜200%の範囲にあることが特に好まし
い。
【0016】本発明においては、ポリカーボネートと本
発明のABS系重合体の組み合わせにより、衝撃強度が
全く予知できないほど向上し、特に低温での衝撃強度の
向上が大きく、なおかつ極めて流動性の高い性能が得ら
れることが特徴である。
【0017】本発明において、従来の方法に比して著し
い流動性と低温衝撃性の改善がなされる理由は明らかで
はない。従来知見からは樹脂の分子量が低くなるに従
い、流動性は向上されるが、衝撃強度が低下することが
一般的に知られており、本発明において還元粘度で表さ
れる分子量を低減すると、衝撃強度が向上するのはポリ
カーボネートとABS系重合体の混合物の特別の性質で
あり、さらに特定の製造方法で粒径のコントールされた
グラフト・オクルード構造のゴム状重合体成分を含んで
いるためであると推察している。 上述のように、例え
ば本発明のABS系重合体単独では通常のABS樹脂よ
り著しく分子量が低いために衝撃強度は極めて低い値に
なるが、本発明の組み合わせにより、ポリカーボネート
とABS系重合体混合物の物性は特異的に向上するもの
である。
【0018】また本発明において、熱可塑性ポリカーボ
ネート(I)とABS系重合体(II)の配合比は(I)
を100重量部に対して(II)が10〜500重量部、
好ましくは30〜400重量部、さらに好ましくは50
〜300重量部である。(II)が10重量部未満であれ
ば衝撃強度の厚み依存性が大きくなり、また500重量
部より多いとポリカーボネートが本来有する性質が損な
われる。また、(I),(II)の他に必要に応じて他の
ABS系重合体やその他のポリマー、または添加剤等を
混合することも本発明の構成に含まれる。例えば、他の
ポリマーとして、スチレン−アクリロニトリル樹脂、エ
ラストマー等が挙げられる。
【0019】本発明の(II)のABS系重合体は溶液重
合または、塊状重合法で製造されるため、特に溶液重合
法で得られたガラス転移点が低いゴム状重合体が使用で
き、低温衝撃強度の改善されたABS系重合体が得られ
る。さらに乳化剤等の不純物が製品中に残ることがない
ので、ポリカーボネートと混合した際にポリカーボネー
トの劣化もなく、耐熱性などの熱安定性・耐衝撃性が改
善される。
【0020】本発明におけるABS系重合体の製造方法
は溶液重合または塊状重合法など公知の方法でよく、一
例を挙げると単量体、及び必要であればエチルベンゼ
ン、トルエン、メチルエチルケトン等の溶剤に溶液重合
で合成されたゴム状重合体を溶解し、分子量調節剤、重
合開始剤等を添加するか、あるいは添加しないで、該ゴ
ム状重合体の単量体溶液を攪拌式反応器に連続的に供給
し、該単量体の一部または全量を共重合させゴム状重合
体成分の粒子を形成する。
【0021】この際にゴム状重合体成分が0.3μmな
いし3μmの粒子として分散相を形成するようにゴム状
重合体の溶解量、分子量調節剤、重合開始剤の使用量や
重合温度と攪拌速度を調整する工程を含む。一般的には
ゴム状重合体の溶解量を少なくすると生成するゴムの粒
径は小さくなり、分子量調節剤を多くしたり、重合開始
剤の使用量を多くするとゴムの粒径は大きくなる。また
重合温度を下げたり、撹拌速度を大きくすることにより
ゴム粒子の粒径は小さくなる。これらの重合条件を種々
組み合わせることによりゴム状重合体成分の粒子を粒径
0.3μmないし3μmにコントロール することが可能
であり、さらにゴム状重合体成分を5〜30重量部含む
ように重合率を合わせた上で得られた重合体混合液を脱
揮発分槽に導入し、未反応単量体、溶剤を含んでいる場
合は溶剤を重合体成分から分離する。その後造粒工程を
経てペレット状の樹脂成分が得られる。
【0022】本発明で使用するABS系重合体の好まし
い製造条件の一例を挙げると重合工程に供給するゴム状
重合体の単量体溶液中のゴム状重合体の含有率を5〜2
0重量%とし、ゴム状重合体の5重量%スチレン溶液の
25℃での粘度が5〜35cpsのものが好ましく用い
られる。重合工程は複数の重合槽を有することが好まし
く、このうちゴム状重合体が分散粒子に相転移する重合
機内での重合体成分(A)の還元粘度を0.2〜0.5
5dl/g、アクリロニトリル含有率が10〜30%と
なるように重合条件をコントロールし、その際にゴム状
重合体の溶解量、分子量調節剤、重合開始剤の使用量や
重合温度と攪拌速度を調整することにより粒径0.3μ
mないし3μmのゴム状重合体成分形成し、さらに重合
を進め、ゴム状重合体成分を5〜30重量部含むように
上記ABS系重合体を単量体の重合体転化率が40〜6
0%になるまで行い、脱揮発工程へ供給する。即ち重合
体成分(A)の還元粘度とアクリロニトリル含有率及び
最終の単量体の転化率を特定することによってコントロ
ールされる。
【0023】従来、塊状もしくは溶液状で製造されるA
BS系重合体とポリカーボネートの混合物については、
流動性と衝撃性が優れるということが知られているが、
本発明は従来の範囲のABS系重合体とは全く異なる分
子量、ηsp/cを有するところに特徴がある。
【0024】例えば特開昭59−187052、特開昭
59−193950では、ABS樹脂のメルトフローレ
ートは実施例及び比較例では、1.5〜2.8であり、
これらのABS重合体のηsp/cは、0.6〜0.7
dl/gに相当する。それに対して本発明でのABS重
合体のηsp/cは、0.2〜0.55dl/g、好ま
しくは0.25〜0.5dl/gであり、ゴム状重合体
成分の粒径が粒径0.3μmないし3μmより好ましく
は粒径0.4μmないし1.5μmとすることによりさ
らに飛躍的に優れた低温衝撃強度と流動性のバランスを
発現するものである。
【0025】本発明においてABS系重合体(II)のA
BS系重合体において使用するゴム状重合体が好ましく
は少なくともブタジエンを含有するモノマーの重合体で
あり、ブタジエン部に対するグラフト率が好ましくは5
5〜200%、さらに好ましくは60〜150%、特に
好ましくは65〜130%である。ブタジエン部に対す
るグラフト率が55%未満の場合はゴム状重合体に結合
した樹脂成分の割合が小さいため、ゴム粒子を形成後も
ゴム粒子の凝集が起こりやすく、そのためゴム状重合体
成分が不定形の粒子を形成するため衝撃強度が低下す
る。また200%を越えるとポリカーボネート樹脂と混
合した際、流動性が低下するので好ましくない。
【0026】ここでいうグラフト率は、次式により求め
た値である。
【0027】
【数1】G=100(P−B)/B G:グラフト率(%) P:ABS系重合体をメチルエチルケトンとメタノール
(容量)7:3の混合液に漬けて可溶分を溶解させ、遠
心分離によって分離された不溶解分の重量(g) B:ゴム状重合体中のブタジエン部の重量(g)。
【0028】一般にゴム状重合体成分の粒子径とグラフ
ト率は比例関係にあることが知られており、粒子径が小
さくなるとグラフト率が低下してしまう。特に本発明の
特に好ましいゴム状重合体成分の粒径範囲が0.4μm
ないし1.5μmの粒径ではグラフト率が通常の溶液重
合あるいは塊状重合ではグラフト率を55%以上にする
ことは難しい。グラフト率を高めるためには予備重合な
どを行なう等の工夫が必要である。本発明では粒径範囲
が0.4μmないし1.5μmでは、粒径とグラフト率
の関係が次式(数2)の関係であることが好ましい。
【0029】
【数2】G/X>80 G:グラフト率(%) X:ゴム状重合体成分の粒子径 この関係にある場合は衝撃強度の向上効果が大きい。
【0030】本発明において形成するゴム状重合体成分
の粒子径とは、以下の方法で測定した体積平均粒子径で
ある。すなわち、樹脂を超薄切片法によって超薄切片と
し、電子顕微鏡写真を撮影する。写真中のゴム状粒子5
00〜700個の粒子の短径及び長径を測定して平均を
粒子径とし、次式(数3)により体積平均粒子径を算出
するものである。
【0031】
【数3】体積平均粒子径=ΣnD4/ΣnD3 (但し、nは粒子径Dμmのゴム粒子の個数である) 体積平均粒子は、ゴム状重合体を粒子化する反応槽にお
ける攪拌強度、反応温度、有機過酸化物の量によって調
整され、攪拌強度を強くすれば粒子径は小さくなり、反
応温度を高くすれば粒子径は大きくなり、有機過酸化物
を増加すれば粒子径は小さくなる傾向にあるのでこれら
を調節することで当業者であれば適宜制御することがで
きる。
【0032】本発明でいうABS系重合体は、ゴム状重
合体とスチレン系単量体、アクリロニトリル系単量体及
び、必要であれば他の単量体の共重合体からなる樹脂で
ある。ここでスチレン系単量体としては、スチレン、α
−アルキルモノビニリデン芳香族単量体(例えばα−メ
チルスチレン;α−エチレンスチレン;α−メチルビニ
ルトルエン;αメチルジアルキルスチレン;等)、環置
換アルキルスチレン(例えばo−m−及びp−ビニルト
ルエン;o−エチルスチレン;p−エチルスチレン;
2,4−ジメルスチレン;p−第三級ブチルスチレン;
等)、環置換ハロスチレン(例えばo−クロロスチレ
ン;p−クロロスチレン;o−プロモスチレン;2,4
−ジクロスチレン;等)環−アルキル、環ハロ−置換ス
チレン(例えば2−クロロ−4−メチルスチレン;2,
6−ジクロロスチレン;等)ビニルナフタレン、ビニル
アントラセンの一種または混合物が用いられる。
【0033】上記の置換アルキル基は1〜4個の炭素原
子を有し、そしてイソプロピル及びイソブチル基を含
む。このうちモノビニリデン芳香族単量体の一種もしく
は混合物が好ましく用いられる。
【0034】また、アクリロニトリル系単量体として
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリ
ロニトリル、フマロニトリル及びこれらの混合物等が挙
げられる。
【0035】また、ゴム状重合体は溶液重合で得られた
ものが用いられ、好ましくは、共役1,3−ジエン(例
えばブタジエン;イソプレン;等)等の重合体、好まし
くはポリブタジエンやスチレン−ブタジエン共重合体ま
たはEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンメチレン
リンケージ)等又はこれらの混合物が挙げられる。
【0036】特にスチレン−ブタジエンブロック共重合
体(S−B,またはS−B−Sタイプ)が全ゴム状重合
体の内50重量%以上を占めていることが好ましい。
【0037】本発明におけるABS系重合体中のゴム状
重合体成分の粒径は0.3μmないし3 μmより好まし
くは粒径0.4μmないし1.5μmであり、ゴム状重
合体成分 の含有量は、5〜30重量%、好ましくは1
0〜25重量%、さらに好ましくは15〜25重量%が
好ましい。ゴム状重合体成分の粒径が0.3μmよりも
小さいと 衝撃強度の向上が少なく、ゴム状重合体成分
の粒径が3μmよりも大きくても衝撃強度が低下するだ
けでなく、成型品の表面が荒れるので好ましくない。さ
らに30重量%を超えた多量のゴム状重合体は衝撃強度
の向上の効率が低く、かえってポリカーボネートと混合
した後の流動性を低下させるので好ましくない。また、
5%以下では本発明の効果が出ない。
【0038】本発明でいう他の単量体とは、スチレン、
アクリロニトリルと共重合可能な単量体であれば特に限
定しないが、メチルメタクリレート等のアクリレート類
や、N−フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミ
ド等のマレイミド類が挙げられる。
【0039】本発明におけるポリカーボネートは、芳香
族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、脂肪族
−芳香族ポリカーボネート等を挙げることができる。一
般には2,2−ビス(4−オキシフェニル)アルカン
系、ビス(4−オキシフェニル)エーテル系、ビス(4
−オキシフェニル)スルホン、ビス(4−オキシフェニ
ル)フルフィドまたはビス(4−オキシフェニル)スル
ホキサイド系等のビスフェノール類からなる重合体、も
しくは共重合体であり、目的に応じてハロゲンで置換さ
れたビスフェノール類を用いた重合体も含まれる。ま
た、上記ポリカーボネート樹脂では単独で、または2種
以上混合して用いることができる。
【0040】本発明におけるABS系重合体(II)の重
合体成分(A)は、ABS系重合体(II)を溶剤、メチ
ルエチルケトンとメタノール(容量)7:3よりなる混
合液に溶解し(樹脂1gに対して溶剤30g加え室温で
2時間攪拌して溶解)、遠心分離で可溶分と不溶分に分
け、上澄みの可溶分をメタノール中で再沈させて重合体
成分(A)を得る。
【0041】本発明の組成物を製造する方法としては、
(I),(II)または必要に応じて他の樹脂を、例えば
押出機等の公知の混合機で混練する方法が挙げられる。
また、(I),(II)を上記配合後、樹脂組成物に光
沢、難燃性、機械的強度、耐薬品性、その他の性能を付
与する目的で、熱可塑性重合体組成物に通常用いられる
アクリロニトリル・スチレン共重合体、MBS、スチレ
ン・ブラジエン共重合体、アクリル系ゴム状重合体等の
公知の重合体等を添加して用いることもできる。
【0042】また、本発明の組成物のメリットとして、
従来のポリカーボネート・ABS系重合体の混合物にお
いては成形加工時に、例えば射出成形時に金型にヤニ状
物質が付着するという問題が生じるが、本発明の組成物
は、このヤニ状付着物質が大幅に低減されるものであ
り、これも本発明の大きな効果である。この効果につい
ての原理は明確ではないが、本発明のABS系重合体の
重合体成分(A)が低分子量であること、特定のゴム状
重合体を用いることが、かかるヤニ状物質の発生量の低
減につながると推定される。
【0043】以下に実施例及び比較例により本発明を具
体的に説明する。ただし本発明はこれらの実施例により
限定されるものではない。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。性能評価は下記の基準で測定した。 (1)衝撃強度の測定 衝撃強度は成形物を切り出し試験片とし、Izod衝撃
試験法(ASTM D256)で行った。 (2)耐熱温度の測定 ビカット軟化点はASTM D 1525に準拠して、
成形物から試験片を切り出したサンプルを用いて評価し
た。 (3)金型付着物質の観察 成形機のシリンダー温度260℃、金型温度50℃、2
50ショット後の金型のガス抜け口の内部の付着物を目
視により観察し、付着物が無ければ〇、有ると×の判断
を行った。
【0045】実施例1 [(I)熱可塑性ポリカーボネート]市販のポリカーボ
ネート系重合体を用いた。下表にその特徴を示す。
【0046】
【表1】 *測定条件:230℃ 2.16kg [(II)ABS系重合体の製造]スチレン62重量
部、アクリロニトリル13重量部、エチルベンゼン15
重量部、ゴム状重合体(スチレン−ブタジエンブロック
共重合体 溶液粘度11cst5%スチレン溶液 25
℃)10重量部、有機過酸化物〔1,1−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン〕500ppm、ターシャリードデシルメルカプタン
1800ppmよりなる原料溶液を調整し、この原料を
4段の攪拌式重合槽列反応器に連続的に供給して重合を
行った。1段目の槽の平均反応温度105℃、2段目の
槽では105℃、3段目の槽では120℃、4段目の槽
では125℃とした。4段目の槽より重合液を予熱器と
減圧室より成る分離回収工程に導いた。回収工程から出
た樹脂は押し出し工程を経て粒状のペレットとしてAB
S系重合体を得た。得られたABS系重合体の重合体成
分(A)の還元粘度は0.44dl/g、アクリロニト
リル化合物含有量は15%、グラフト率は73%、ゴム
状重合体含有量は18.7%であった。ゴム状重合体成
分の粒径は0.8μmであった。
【0047】[ポリカーボネート/ABS樹脂組成物]
上記ポリカーボネート100重量部と上記で得られたA
BS重合体100重量部、及び抗酸化剤0.2重量部を
押出機により260℃で混合した。結果を表2に示す。
なお、押し出し操作の前にABS重合体・ポリカーボネ
ートとも100℃にて12時間の乾燥を施した。
【0048】実施例2 実施例1のポリカーボネート100重量部と実施例1で
得られたABS重合体67重量部を混合する以外は実施
例1と同じとした。結果を表2に示す。
【0049】実施例3 スチレン62重量部、アクリロニトリル13重量部、エ
チルベンゼン25重量部、ゴム状重合体(スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体 溶液粘度11cst:5%
スチレン溶液 25℃)11重量部、有機過酸化物
〔1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン〕450ppm、ターシャリ
ードデシルメルカプタン2000ppmよりなる原料溶
液を調整し、3段の攪拌式重合槽列反応器にて重合を行
った。1段目の槽から原料溶液を連続的に供給した。1
段目の槽の反応温度105℃、2段目の槽では110
℃、3段目の槽では130℃とした以外は実施例1と同
じとした。
【0050】得られたABS系重合体の重合体成分
(A)の還元粘度は0.40dl/g、アクリロニトリ
ル化合物含有量は13%、グラフト率は80%、ゴム状
重合体成分の粒径は1.1μmであり、その含有量は2
5%であった。ポリカーボネートとABS重合体の混合
は実施例1と同じとした。結果を表2に示す。
【0051】実施例4 アクリロニトリル8重量部、エチルベンゼン20重量
部、ゴム状重合体(実施例1で用いたもの)10重量
部、有機過酸化物(実施例1で用いたもの)500pp
m、ターシャリードデシルメルカプタン1800ppm
とする以外は実施例1と同じとした。得られたABS系
重合体の重合体成分(A)の還元粘度は0.42dl/
g、アクリロニトリル化合物含有量は11%、グラフト
率は68%、ゴム状重合体成分の粒径は0.7μmであ
り、その含有量は23.0%であった。ポリカーボネー
ト100重量部に対して、得られたABS樹脂67重量
部を混合した結果を表2に示す。
【0052】実施例5 スチレン60重量部、アクリロニトリル10.5重量
部、有機過酸化物(実施例1で用いたもの)650pp
m、ターシャリードデシルメルカプタン1300pp
m、1段目の槽の平均反応温度105℃。2段目の槽で
は105℃。3段目の槽では120℃、4段目の槽では
125℃とした以外は実施例1と同じとした。得られた
ABS系重合体の重合体成分(A)の還元粘度は0.5
dl/g、アクリロニトリル化合物含有量は16%、グ
ラフト率は70%、ゴム状重合体成分の粒径は0.47
μmであり、その含有量は20.0%であった。ポリカ
ーボネートとABS重合体の混合は実施例2と同じとし
た。結果を表2に示す。
【0053】実施例6 スチレン63重量部、アクリロニトリル13重量部、エ
チルベンゼン15重量部、ゴム状重合体(実施例1で用
いたもの)9重量部、有機過酸化物(実施例1で用いた
もの)490ppm、ターシャリードデシルメルカプタ
ン2550ppm、1段目の槽の平均反応温度97℃、
2段目の槽では100℃、3段目の槽では120℃とし
て、4段目の槽では130℃としてABS重合体を得
た。得られたABS系重合体の重合体成分(A)の還元
粘度は0.29dl/g、アクリロニトリル化合物含有
量は15%、グラフト率は100%、ゴム状重合体成分
の粒径は2.1μmであり、その含有量18.8%であ
った。ポリカーボネート100重量部に対して、得られ
たABS樹脂300重量部を混合した結果を表2に示
す。
【0054】実施例7 スチレン58重量部、アクリロニトリル14重量部、エ
チルベンゼン20重量部、ゴム状重合体(スチレン−ブ
ラジエンブロック共重合体、5%スチレン溶液、25℃
での溶液粘度30cst)8重量部、ターシャリードデ
シルメルカプタン2400ppmとする以外は実施例1
と同じとした。得られたASBS系重合体の重合体成分
(A)の還元粘度は0.32dl/g、アクリロニトリ
ル化合物含有量は23%、グラフト率は110%、ゴム
状重合体成分の粒径は1.5μmであり、その含有量は
17%であた。ポリカーボネートとABS重合体の混合
は実施例1と同じとした。結果を表1に示す。
【0055】比較例1 スチレン60重量部、アクリロニトリル20重量部、エ
チルベンゼン15重量部、ゴム状重合体(実施例1で用
いたもの)9.5重量部、有機過酸化物(実施例1で用
いたもの)0.05重量部、ターシャリードデシルメル
カプタン0.08重量部、1段目の槽の反応温度105
℃、2段目の槽では120℃、3段目の槽では130℃
とする以外は実施例3と同じとした。得られたABS系
重合体の重合体成分(A)の還元粘度0.68dl/
g、アクリロニトリル化合物含有量は24.7%、グラ
フト率は113%、ゴム状重合体成分の粒径は1.0μ
mであり、その含有量は18.3%であった。ポリカー
ボネートとABS重合体の混合は実施例1と同じとし
た。結果を表3に示す。
【0056】比較例2 スチレン45.8重量部、アクリロニトリル21重量
部、エチルベンゼン15重量部、有機過酸化物(実施例
1で用いたもの)0.05重量部、ターシャリードデシ
ルメルカプタン0.2重量部、1段目の槽の反応温度9
7℃、2段目の槽では115℃、3段目の槽では125
℃とする以外は実施例3と同じとした。得られたABS
系重合体の重合体成分(A)の還元粘度は0.50dl
/g、アクリロニトリル化合物含有量は32%、グラフ
ト率は136%、ゴム状重合体成分の粒径は2.7μm
であり、その含有量は17%であった。ポリカーボネー
トとABS重合体の混合は実施例1と同じとした。結果
を表3に示す。
【0057】比較例3 ポリブタジエンラテックス30重量部(固形分)、スチ
レン34.8重量部、アクリロニトリル5.2重量部の
割合で乳化グラフト重合を行った。得られたグラフト共
重合体のラテックスを希硫酸で凝固し、洗浄・濾過後乾
燥した。得られた共重合体の還元粘度は0.49dl/
g、重合体成分(A)中のアクリロニトリル重合体成分
は18%、グラフト率は45%であった。ポリカーボネ
ートとABS重合体の混合は実施例1と同じとした。結
果を表3に示す。
【0058】比較例4 スチレン63重量部、アクリロニトリル18重量部、エ
チルベンゼン15重量部、ゴム状重合体(実施例1で用
いたもの)9重量部、有機過酸化物(実施例1で用いた
もの)500ppm、ターシャリードデシルメルカプタ
ン2000ppm、1段目の槽の平均反応温度97℃、
2段目の槽では100℃、3段目の槽では120℃とし
て、4段目の槽では130℃としてABS重合体を得
た。得られたABS系重合体の重合体成分(A)の還元
粘度は0.39dl/g、アクリロニトリル化合物含有
量は25%、グラフト率は112%、ゴム状重合体成分
の粒径は3.6μmであり、その含有量19.3%であ
った。ポリカーボネートとABS重合体の混合は実施例
2と同じとした。結果を表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【発明の効果】本発明でのABS系重合体は乳化重合に
比べ常温および低温での高い衝撃強度を有しており、ポ
リカーボネートを劣化させることなく成形加工性に優れ
たポリカーボネート/ABS樹脂組成物を提供でき、工
業上非常に有意義である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)熱可塑性ポリカーボネート100
    重量部に対して、(II)少なくともスチレン系単量体及
    びアクリロニトリル系単量体、必要であれば前記単量体
    と共重合可能な他の単量体よりなる重合体、及び少なく
    ともスチレン系単量体及びアクリロニトリル系単量体、
    必要であれば前記単量体と共重合可能な他の単量体をグ
    ラフト及び上記単量体の共重合体をオクルードした粒径
    0.3μmないし3μmのゴム状重合体成分を5〜30
    重量部含むABS系重合体であって、かつ該ABS系重
    合体からメチルエチルケトンとメタノール(容量)7:
    3の混合液不溶解成分を除いた重合体成分(A)中のア
    クリロニトリル成分が8〜30重量%であり、かつ重合
    体成分(A)の還元粘度(ηsp/c)が0.2〜0.
    55dl/gである上記ABS系重合体を10〜500
    重量部の割合で混合されてなるポリカーボネート/AB
    S樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (II)のABS系重合体が溶液重合また
    は、塊状重合法で製造される請求項1に記載のポリカー
    ボネート/ABS樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (II)のゴム状重合体成分が溶液重合ま
    たは、塊状重合法により、溶液重合で合成されたゴム状
    重合体を溶解した少なくともスチレン系単量体及びアク
    リロニトリル系単量体、必要であれば前記単量体と共重
    合可能な他の単量体より成る重合体、及び少なくともス
    チレン系単量体及びアクリロニトリル系単量体、必要で
    あれば前記単量体と共重合可能な他の単量体を重合する
    際にゴム状重合体成分が0.3μmないし3μmの粒子
    として分散相を形成する工程より製造される請求項1に
    記載のポリカーボネート/ABS樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (II)のABS系重合体で使用するゴム
    状重合体成分を形成するゴム状重合体が少なくともブタ
    ジエンを含有するモノマーの重合体であり、ブタジエン
    部に対するグラフト率が55〜200%である請求項1
    に記載のポリカーボネート/ABS樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (II)の重合体成分(A)の還元粘度
    (ηsp/c)が0.25〜0.5dl/gである請求
    項1に記載のポリカーボネート/ABS樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (II)重合体成分(A)中のアクリルニ
    トリル成分が10〜23重量%である請求項1に記載の
    ポリカーボネート/ABS樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (II)のABS系重合体のゴム状重合体
    成分を形成するゴム状重合体が全ゴム状重合体中でスチ
    レン−ブタジエンブロック共重合体を50%以上含有す
    る請求項1に記載のポリカーボネート/ABS樹脂組成
    物。
  8. 【請求項8】 (II)のABS系重合体のゴム状重合体
    成分の粒径が0.4ないし1.5μmである請求項1に
    記載のポリカーボネート/ABS樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11269368A (ja) * 1998-01-28 1999-10-05 General Electric Co <Ge> 難燃性ポリカ―ボネ―ト樹脂/absグラフトコポリマ―ブレンド
JP2003524027A (ja) * 1999-09-02 2003-08-12 バイエル アクチェンゲゼルシャフト 耐燃性ポリカーボネート−abs成形用材料

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