JPH1025362A - 樹脂組成物および結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
樹脂組成物および結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法Info
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- JPH1025362A JPH1025362A JP18087896A JP18087896A JPH1025362A JP H1025362 A JPH1025362 A JP H1025362A JP 18087896 A JP18087896 A JP 18087896A JP 18087896 A JP18087896 A JP 18087896A JP H1025362 A JPH1025362 A JP H1025362A
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Abstract
に優れた成形体が得られるような樹脂組成物および結晶
性熱可塑性樹脂組成物の製造方法を提供すること。 【解決手段】(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部
と、(B)ロジン酸および/または金属塩を含まないロ
ジン酸誘導体;0.001〜30重量部と、(C)金属
元素含有化合物;0.001〜60重量部とからなる樹
脂組成物。(A)結晶性熱可塑性樹脂と、(B)ロジン
酸および/または金属以外のロジン酸誘導体と、(C)
金属元素含有化合物とを溶融混練する結晶性熱可塑性樹
脂組成物の製造方法。
Description
結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関し、さらに詳
しくは、結晶性熱可塑性樹脂と、ロジン酸および/また
は金属塩以外のロジン酸誘導体と、金属元素含有化合物
とからなる樹脂組成物、および前記各成分を溶融混練す
る結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関するもので
ある。
ポリアミド、ポリアセタールなどの結晶性熱可塑性樹脂
は、優れた加工性、耐薬品性、電気的性質、機械的性質
などを有しているため、射出成形品、中空成形品、フィ
ルム、シート、繊維などに加工され各種用途に用いられ
ている。しかしながら用途によっては、剛性、耐熱剛
性、透明性などが充分とはいえない場合がある。
性、耐熱剛性、透明性を向上させるには、成形加工時に
微細な結晶を急速に生成させればよいことが知られてい
る。このため従来から結晶性熱可塑性樹脂の結晶化速度
を速めるために、たとえばタルクなどの結晶核剤が用い
られている。このような従来の結晶核剤は、結晶化速度
の向上効果が必ずしも充分ではなく、得られる成形体の
剛性、耐熱剛性などの機械的性質、および/または、透
明性、光沢などの光学的性質が必ずしも満足するもので
はなかった。
は特定のロジン酸金属塩からなる結晶性熱可塑性樹脂用
結晶核剤を特願平6−127478号として提案した。
この結晶核剤を配合した結晶性熱可塑性樹脂組成物は、
機械的性質および/または光学的性質に優れているが、
さらに安価で、機械的性質および/または光学的性質に
優れた結晶性熱可塑性樹脂組成物が求められている。
れたものであって、安価で、機械的性質および/または
光学的性質に優れた成形体が得られるような樹脂組成物
および安価で、機械的性質および/または光学的性質に
優れた成形体が得られるような結晶性熱可塑性樹脂組成
物の製造方法を提供することを目的としている。
性熱可塑性樹脂;100重量部と、(B)ロジン酸およ
び/または金属塩以外のロジン酸誘導体;0.001〜
30重量部と、(C)金属元素含有化合物;0.001
〜60重量部とからなることを特徴としている。
たとえばポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルま
たはポリアセタールが挙げられる。前記ロジン酸および
/または金属塩以外のロジン酸誘導体(B)としては、
たとえばデヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸
もしくはジヒドロピマル酸、またはこれらの誘導体から
選ばれる少なくとも1種のロジン酸が挙げられる。
高級脂肪酸の金属塩、ハイドロタルサイト、タルク、水
酸化マグネシウムまたは酸化マグネシウムが挙げられ
る。本発明に係る結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法
は、前記(A)結晶性熱可塑性樹脂と、(B)ロジン酸
および/または金属塩以外のロジン酸誘導体と、(C)
金属元素含有化合物とを溶融混練することにより製造さ
れることを特徴としている。
よび結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法について具体
的に説明する。
熱可塑性樹脂と、(B)ロジン酸および/または金属塩
以外のロジン酸誘導体と、(C)金属元素含有化合物と
からなる。
各成分について説明する。(A)結晶性熱可塑性樹脂 結晶性熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアミドおよびポリアセタールなどが挙げら
れる。
ポリプロピレン、ポリ-1-ブテン、ポリメチルペンテ
ン、ポリメチルブテンなどのオレフィン単独重合体、プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体などのオレフィン
共重合体などを挙げることができ、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ-1-ブテンが特に好ましい。このよう
なポリオレフィンは、単独で用いてもよく、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどの芳香族系ポリエステル、ポリカプ
ロラクトン、ポリヒドロキシブチレートなどを挙げるこ
とができ、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。このようなポリエステルは、単独で用いてもよく、
2種以上組み合わせて用いてもよい。
ロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12、ナイロ
ン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンより製造される芳香族ポリアミドなどを
挙げることができ、ナイロン−6が特に好ましい。この
ようなポリアミドは、単独で用いてもよく、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
デヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセトアルデヒ
ド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチルアルデヒド
などを挙げることができ、ポリホルムアルデヒドが特に
好ましい。このようなポリアセタールは、単独で用いて
もよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
ポリプロピレンが機械的性質および/または光学的性質
の改善効果が大きいため好ましい。(B)ロジン酸および/または金属塩以外のロジン酸誘
導体 ロジン酸としては、ガムロジン、トール油ロジン、ウッ
ドロジンなどの天然ロジン;不均化ロジン、水素化ロジ
ン、脱水素化ロジン、重合ロジン、α, β-エチレン性
不飽和カルボン酸変性ロジンなどの各種変性ロジン;前
記天然ロジンの精製物、変性ロジンの精製物などを例示
できる。なお、前記α, β-エチレン性不飽和カルボン
酸変性ロジンの調製に用いられる不飽和カルボン酸とし
ては、たとえばマレイン酸、無水マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、アク
リル酸、メタクリル酸などを挙げることができる。
ン、天然ロジンの精製物および変性ロジンの精製物から
なる群より選ばれる少なくとも一種のロジン酸が好まし
い。本発明では、ロジン酸としてデヒドロアビエチン
酸、ジヒドロアビエチン酸もしくはジヒドロピマル酸、
またはこれらの誘導体(金属塩を除く)から選ばれる少
なくとも1種のロジン酸を用いることが好ましく、下記
式(Ia)で表される化合物〔化合物(Ia)〕または
下記式(Ib)で表される化合物〔化合物(Ib)〕を
用いることがより好ましい。
2 およびR3 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
ル基である。
チル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、
tert-ブチル、ペンチル、ヘプチル、オクチルなどの炭
素原子数が1〜8のアルキル基が挙げられ、これらの基
はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、ハ
ロゲンなどの置換基を有していてもよい。
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの炭
素原子数が5〜8のシクロアルキル基が挙げれ、これら
の基はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、ハロゲンなどの置換基を有していてもよい。
基、ナフチル基などの炭素原子数が6〜10のアリール
基が挙げられ、これらの基はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシ基、ハロゲンなどの置換基を有して
いてもよい。
(Ib)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそれぞ
れ、同一または異なるアルキル基である化合物が好まし
く、R1がi-プロピル基であり、R2 およびR3 がメチ
ル基である化合物がより好ましい。
ロアビエチン酸などが挙げられ、化合物(Ib)で表さ
れる化合物として具体的には、ジヒドロアビエチン酸な
どが挙げられる。
(Ib)のうちで、たとえば式(Ia)で表されるデヒ
ドロアビエチン酸は、ガムロジン、トール油ロジン、ウ
ッドロジンなどの天然ロジンを不均化または脱水素化
し、次いで精製することにより得られる。なお、天然ロ
ジンには、ピマル酸、サンダラコピマル酸、パラストリ
ン酸、イソピマル酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチ
ン酸、ネオアビエチン酸、ジヒドロピマル酸、ジヒドロ
アビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸などの樹脂酸
が、通常複数種類含まれている。
アルコール、アミン、アミドなどにより前記ロジン酸の
酸の部分が化学的に修飾されたものを指し、たとえば、
ロジン酸のグリセリンエステル、ロジン酸の高級アルキ
ルエステル、ロジン酸の高級アルキルアミドなどが挙げ
られる。
エステル、精製不均化ロジンの高級アルキルエステル、
精製不均化ロジンの高級アルキルアミドが挙げられ、さ
らに具体的にはデヒドロアビエチン酸のグリセリンエス
テル、デヒドロアビエチン酸の高級アルキルエステル、
デヒドロアビエチン酸の高級アルキルアミド、ジヒドロ
アビエチン酸のグリセリンエステル、ジヒドロアビエチ
ン酸の高級アルキルエステル、ジヒドロアビエチン酸の
高級アルキルアミド、テトラヒドロアビエチン酸のグリ
セリンエステル、テトラヒドロアビエチン酸の高級アル
キルエステル、テトラヒドロアビエチン酸の高級アルキ
ルアミドなどが例示できる。このようなロジン酸または
ロジン酸誘導体は、単独で用いてもよく、2種以上組み
合わせて用いてもよい。
金属元素を含有する有機化合物(金属元素含有有機化合
物)、および少なくとも1種類以上の金属元素を含有す
る無機化合物(金属元素含有無機化合物)が挙げられ
る。
ば高級脂肪酸金属塩、芳香族カルボン酸金属塩、アルキ
ルホスホン酸金属塩などが挙げられる。金属元素含有有
機化合物が含有する金属元素としては、I族、II族、II
I族の金属元素から選ばれる少なくとも1種の元素が好
ましく、Na、K、Li、Mg、BaおよびAlから選
ばれる少なくとも1種の元素がより好ましく、Na、
K、MgおよびAlから選ばれる少なくとも1種の元素
がさらに好ましく、Mgが最も好ましい。
は、ステアリン酸、ラウリン酸、パルチミン酸、モンタ
ン酸、オレイン酸、エルカ酸、12-ヒドロキシステアリ
ン酸、安息香酸、p-t-ブチル−安息香酸のマグネシウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アルミニウム塩、リチ
ウム塩などが挙げられる。これらの中では、ステアリン
酸マグネシウムが好ましい。
体の他、金属の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、リン酸塩、水
酸化物、硫化物、酸化物などが挙げられる。無機金属元
素含有化合物が含有する金属元素としては、I族、II
族、III族の金属元素から選ばれる少なくとも1種の元
素が好ましく、Na、K、Li、Mg、BaおよびAl
から選ばれる少なくとも1種の元素がより好ましく、N
a、K、MgおよびAlから選ばれる少なくとも1種の
元素がさらに好ましく、Mgが最も好ましい。
は、ハイドロタルサイト、タルク、水酸化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネ
シウムなどが挙げられる。
用いてもよく、2種類以上組み合わせて用いることがで
きる。樹脂組成物 本発明の樹脂組成物は、(A)結晶性熱可塑性樹脂;1
00重量部と、(B)ロジン酸および/または金属塩以
外のロジン酸誘導体;0.001〜30重量部、好まし
くは0.005〜5重量部、より好ましくは0.01〜
2重量部と、(C)金属元素含有化合物;0.001〜
60重量部、好ましくは0.005〜10重量部、より
好ましくは0.01〜2重量部とからなる。(B)ロジ
ン酸および/または金属塩以外のロジン酸誘導体の配合
量が0.01〜2重量部の範囲にあり、(C)金属元素
含有化合物の配合量が0.01〜2重量部の範囲にある
と、成形時の結晶化速度の向上が大きく、かつ成形体の
物性に影響を与えることが少ない。
述するように溶融樹脂中においてロジン酸またはその誘
導体(B)と、金属元素含有化合物(C)との間でイオ
ン交換が起こり、結晶核剤となりうるロジン酸金属塩が
生成する。
は、結晶性熱可塑性樹脂(A)が本来有する優れた特性
を有し、かつ、結晶化速度が速い。また、本発明の樹脂
組成物は、架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、離
型剤、無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは染料など
の各種配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で含有
していてもよい。
用品に至る広い用途、たとえば、食品容器、電気部品、
電子部品、自動車部品、機械機構部品、フィルム、シー
ト、繊維などの素材として好適に使用される。
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタールなどの
結晶性熱可塑性樹脂(A)と、ロジン酸および/または
金属塩以外のロジン酸誘導体(B)と、金属元素含有化
合物(C)とからなり、成形時の結晶化速度が速く、得
られる成形体は、剛性、耐熱剛性などの機械的特性およ
び/または透明性、光沢などの光学的特性に優れてい
る。また、高価な核剤が配合されていないので経済的に
も有利である。
結晶性熱可塑性樹脂(A)と、前記ロジン酸および/ま
たは金属塩以外のロジン酸誘導体(B)と、前記金属元
素含有化合物(C)とを、押出機、ニーダーなどを用い
て、結晶性熱可塑性樹脂(A)の融点以上の温度で溶融
混練する。
性樹脂;100重量部に対して、(B)ロジン酸および
/または金属塩以外のロジン酸誘導体は、通常0.00
1〜30重量部、好ましくは0.005〜5重量部、よ
り好ましくは0.01〜2重量部の量で用いられ、
(C)金属元素含有化合物は、通常0.001〜60重
量部、好ましくは0.005〜10重量部、より好まし
くは0.01〜2重量部の量で用いられる。
配合剤を配合することができる。(B)ロジン酸および
/または金属塩以外のロジン酸誘導体の配合量が0.0
1〜2重量部の範囲にあり、(C)金属元素含有化合物
の配合量が0.01〜2重量部の範囲にあると、得られ
る結晶性熱可塑性樹脂組成物は、結晶化速度の向上が大
きく、かつ成形体の物性に影響を与えることが少ない。
熱可塑性樹脂(A)がポリオレフィンである場合には、
溶融混練時の温度は通常170〜300℃、好ましくは
180〜250℃の範囲であり、溶融混練時間は通常
0.2〜20分、好ましくは0.5〜10分である。
の温度は通常260〜330℃、好ましくは270〜3
00℃の範囲であり、溶融混練時間は通常0.2〜20
分、好ましくは0.5〜10分である。
温度は通常220〜330℃、好ましくは260〜33
0℃の範囲であり、溶融混練時間は通常0.2〜20
分、好ましくは0.5〜10分である。
時の温度は通常180〜300℃、好ましくは180〜
250℃の範囲であり、溶融混練時間は通常0.2〜2
0分、好ましくは0.5〜10分である。
と、ロジン酸および/または金属塩以外のロジン酸誘導
体(B)と、金属元素含有化合物(C)とを、結晶性熱
可塑性樹脂(A)の融点以上の温度で溶融混練すると、
溶融樹脂中においてロジン酸またはその誘導体(B)
と、金属元素含有化合物(C)との間でイオン交換が起
こり、たとえば下記一般式(IIa)または(IIb)で示
されるようなロジン酸金属塩が生成する。
子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を
示し、各同一であっても異なっていてもよいく、Mは、
1〜3価の金属イオンであり、具体的には、リチウム、
ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどの1
価の金属のイオン;ベリリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛などの2価の金
属のイオン;アルミニウムなどの3価の金属のイオンが
挙げられ、nは、前記金属イオンMの価数と同一の整数
であり、1〜3の整数である。) ロジン酸またはその誘導体(B)と、金属元素含有化合
物(C)とから生成するロジン酸金属塩は、本願出願人
らが特願平6−127478号などに提案したロジン酸
金属塩であり、このロジン酸金属塩が核剤効果を示すた
め、得られる組成物は、機械特性および/または光学的
性質に優れている。本発明では、結晶性熱可塑性樹脂組
成物の調製工程においてロジン酸金属塩が生成するの
で、ロジン酸を金属塩化した後結晶性熱可塑性樹脂組成
物に配合する従来の方法に比較して安価に機械的性質お
よび/または光学的性質に優れた結晶性熱可塑性樹脂組
成物が得られる。
庭用品から工業用品に至る広い用途、たとえば、食品容
器、電気部品、電子部品、自動車部品、機械機構部品、
フィルム、シート、繊維などの素材として好適に使用さ
れる。
械的性質および/または光学的性質に優れた成形体が得
られる。
製造方法は、安価に、機械的性質および/または光学的
性質に優れた成形体が得られるような組成物が得られ
る。
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
価は次の方法によった。結晶化温度(Tc) 得られたペレットを、示差走査熱量計(DSC)により
溶融状態から一定速度(10℃/分)で冷却し、結晶化
発熱ピーク温度〔結晶化温度(Tc)〕を測定すること
により結晶化速度を評価した。結晶化温度(Tc)の上
昇効果の高いものほど結晶化速度が速い。
出成形試験片を用い、ASTM D638に準拠して曲
げ弾性率を測定した。
出成形試験片を用い、ASTM D648に準拠して熱
変形温度を測定した。熱変形温度が高い物ほど耐熱性が
大きい。
714に準拠したヘイズを測定した。ヘイズの低いもの
は透明性が高い。
荷重2.16kgで測定したメルトフローレート:12
g/10分)100重量部に、イルガノックス1010TM
(チバガイギー社製)0.1重量部、下記式(III)で
表されるロジン酸0.4重量部、およびステアリン酸マ
グネシウムを0.1重量部を添加し、20mm一軸押出
機により樹脂温度220℃で溶融混練しペレットを製造
した。
を用いシリンダ温度200℃、金型温度40℃で射出成
形、および溶融温度200℃、冷却温度20℃で圧縮成
形し各種の試験片を作成した。この試験片を用いて前記
の試験方法により各種物性の測定を行った。結果を表1
に示す。
成ハイドロタルサイト(DHT−4A:協和化学社製)
を0.1重量部添加した以外は実施例1と同様にしてペ
レットを製造した。得られたペレットを用い、実施例1
と同様にして各種の試験片を作成した。この試験片を用
いて前記の試験方法により各種物性の測定を行った。結
果を表1に示す。
化マグネシウムを0.1重量部添加した以外は実施例1
と同様にしてペレットを製造した。得られたペレットを
用い、実施例1と同様にして各種の試験片を作成した。
この試験片を用いて前記の試験方法により各種物性の測
定を行った。結果を表1に示す。
酸化マグネシウムを0.1重量部添加した以外は実施例
1と同様にしてペレットを製造した。得られたペレット
を用い、実施例1と同様にして各種の試験片を作成し
た。この試験片を用いて前記の試験方法により各種物性
の測定を行った。結果を表1に示す。
以外は実施例1と同様にしてペレットを製造した。得ら
れたペレットを用い、実施例1と同様にして各種の試験
片を作成した。この試験片を用いて前記の試験方法によ
り各種物性の測定を行った。結果を表1に示す。
同様にしてペレットを製造した。得られたペレットを用
い、実施例1と同様にして各種の試験片を作成した。こ
の試験片を用いて前記の試験方法により各種物性の測定
を行った。結果を表1に示す。
同様にしてペレットを製造した。得られたペレットを用
い、実施例1と同様にして各種の試験片を作成した。こ
の試験片を用いて前記の試験方法により各種物性の測定
を行った。結果を表1に示す。
を用いなかった以外は実施例1と同様にしてペレットを
製造した。得られたペレットを用い、実施例1と同様に
して各種の試験片を作成した。この試験片を用いて前記
の試験方法により各種物性の測定を行った。結果を表1
に示す。
Claims (19)
- 【請求項1】(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部
と、(B)ロジン酸および/または金属塩以外のロジン
酸誘導体;0.001〜30重量部と、(C)金属元素
含有化合物;0.001〜60重量部とからなることを
特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項2】(A)結晶性熱可塑性樹脂;100重量部
と、(B)ロジン酸および/または金属塩以外のロジン
酸誘導体;0.01〜2重量部と、(C)金属元素含有
化合物;0.01〜2重量部とからなることを特徴とす
る樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記結晶性熱可塑性樹脂(A)が、ポリ
オレフィン、ポリエステル、ポリアミドおよびポリアセ
タールからなる群より選ばれる1種の結晶性熱可塑性樹
脂である請求項1または2に記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記ロジン酸および/または金属塩以外
のロジン酸誘導体(B)がデヒドロアビエチン酸、ジヒ
ドロアビエチン酸もしくはジヒドロピマル酸、またはこ
れらの誘導体から選ばれる少なくとも1種のロジン酸で
ある請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記ロジン酸および/または金属塩以外
のロジン酸誘導体(B)が、下記式(Ia)で表される
ロジン酸および下記式(Ib)で表されるロジン酸から
選ばれる少なくとも1種のロジン酸である請求項1〜3
のいずれかに記載の樹脂組成物; 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基またはアリール基を示し、各同一
であっても異なっていてもよい)。 - 【請求項6】 前記式(Ia)および前記式(Ib)に
おいてR1 がイソプロピル基であり、R2 およびR3 が
メチル基である請求項5に記載の樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記金属元素含有化合物(C)がI族、
II族、III族の金属元素を含む化合物である請求項1〜
6のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項8】 前記金属元素含有化合物(C)がMg、
K、NaおよびAlから選ばれる少なくとも1種の金属
元素を含む化合物である請求項1〜6のいずれかに記載
の樹脂組成物。 - 【請求項9】 前記金属元素含有化合物(C)が高級脂
肪酸の金属塩である請求項1〜8のいずれかに記載の樹
脂組成物。 - 【請求項10】 前記金属元素含有化合物(C)がハイ
ドロタルサイト、タルク、水酸化マグネシウムおよび酸
化マグネシウムから選ばれる少なくとも1種の化合物で
ある請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項11】(A)結晶性熱可塑性樹脂と、(B)ロ
ジン酸および/または金属塩以外のロジン酸誘導体と、
(C)金属元素含有化合物とを溶融混練することを特徴
とする結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項12】 前記結晶性熱可塑性樹脂(A)が、ポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリアミドおよびポリア
セタールからなる群より選ばれる1種の結晶性熱可塑性
樹脂である請求項11に記載の結晶性熱可塑性樹脂組成
物の製造方法。 - 【請求項13】 前記ロジン酸および/または金属塩以
外のロジン酸誘導体(B)がデヒドロアビエチン酸、ジ
ヒドロアビエチン酸もしくはジヒドロピマル酸、または
これらの誘導体から選ばれる少なくとも1種のロジン酸
である請求項11または12に記載の結晶性熱可塑性樹
脂の製造方法。 - 【請求項14】 前記ロジン酸および/または金属塩以
外のロジン酸誘導体(B)が、下記式(Ia)で表され
るロジン酸および下記式(Ib)で表されるロジン酸か
ら選ばれる少なくとも1種のロジン酸である請求項11
または12に記載の結晶性熱可塑性樹脂の製造方法; 【化2】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基またはアリール基を示し、各同一
であっても異なっていてもよい)。 - 【請求項15】 前記式(Ia)および前記式(Ib)
においてR1 がイソプロピル基であり、R2 およびR3
がメチル基である請求項14に記載の結晶性熱可塑性樹
脂組成物の製造方法。 - 【請求項16】 前記金属元素含有化合物(C)がI
族、II族、III族の金属元素を含む化合物である請求項
11〜15のいずれかに記載の結晶性熱可塑性樹脂組成
物の製造方法。 - 【請求項17】 前記金属元素含有化合物(C)がM
g、K、NaおよびAlから選ばれる少なくとも1種の
金属元素を含む化合物である請求項11〜15のいずれ
かに記載の結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項18】 前記金属元素含有化合物(C)が高級
脂肪酸の金属塩である請求項11〜17のいずれかに記
載の結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項19】 前記金属元素含有化合物(C)がハイ
ドロタルサイト、タルク、水酸化マグネシウムおよび酸
化マグネシウムから選ばれる少なくとも1種の化合物で
ある請求項11〜15のいずれかに記載の結晶性熱可塑
性樹脂組成物の製造方法。
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JP18087896A JP3575510B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 樹脂組成物および結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
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1996
- 1996-07-10 JP JP18087896A patent/JP3575510B2/ja not_active Expired - Lifetime
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