JPH10253200A - 膨張弁 - Google Patents
膨張弁Info
- Publication number
- JPH10253200A JPH10253200A JP9062726A JP6272697A JPH10253200A JP H10253200 A JPH10253200 A JP H10253200A JP 9062726 A JP9062726 A JP 9062726A JP 6272697 A JP6272697 A JP 6272697A JP H10253200 A JPH10253200 A JP H10253200A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure refrigerant
- valve
- flow path
- low
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2341/00—Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
- F25B2341/06—Details of flow restrictors or expansion valves
- F25B2341/068—Expansion valves combined with a sensor
- F25B2341/0683—Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas
Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】上流側の高圧冷媒の圧力が変動して上昇しても
安定した動作を維持することができ、さらに、弁体を付
勢するスプリングの付勢力調整部からの冷媒の漏れが少
なく、強度上の問題も小さい膨張弁を提供すること。 【解決手段】蒸発器に送り込まれる高圧冷媒が通る高圧
冷媒流路13と、蒸発器1から送り出された低圧冷媒が
通る低圧冷媒流路12とが同じ本体ブロック11に形成
された膨張弁において、弁体16が、高圧冷媒流路13
の下流側から弁座15に対向して配置され、ロッド23
が、弁座より上流側の高圧冷媒流路13を横切ってパワ
ーエレメント30から弁体16に達している。
安定した動作を維持することができ、さらに、弁体を付
勢するスプリングの付勢力調整部からの冷媒の漏れが少
なく、強度上の問題も小さい膨張弁を提供すること。 【解決手段】蒸発器に送り込まれる高圧冷媒が通る高圧
冷媒流路13と、蒸発器1から送り出された低圧冷媒が
通る低圧冷媒流路12とが同じ本体ブロック11に形成
された膨張弁において、弁体16が、高圧冷媒流路13
の下流側から弁座15に対向して配置され、ロッド23
が、弁座より上流側の高圧冷媒流路13を横切ってパワ
ーエレメント30から弁体16に達している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍サイクルに
おいて蒸発器に送り込まれる冷媒の流量制御を行いつつ
冷媒を断熱膨張させるための膨張弁に関し、特に、蒸発
器に送り込まれる高圧冷媒が通る高圧冷媒流路と、蒸発
器から送り出された低圧冷媒が通る低圧冷媒流路とが同
じ本体ブロックに形成された、いわゆる一体型の膨張弁
に関する。
おいて蒸発器に送り込まれる冷媒の流量制御を行いつつ
冷媒を断熱膨張させるための膨張弁に関し、特に、蒸発
器に送り込まれる高圧冷媒が通る高圧冷媒流路と、蒸発
器から送り出された低圧冷媒が通る低圧冷媒流路とが同
じ本体ブロックに形成された、いわゆる一体型の膨張弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧冷媒が通る高圧冷媒流路と低圧冷媒
が通る低圧冷媒流路とが同じ本体ブロックに形成された
一体型の膨張弁は、一般に、高圧冷媒流路の途中に形成
された弁座に高圧冷媒流路の上流側から対向して配置さ
れた弁体をスプリングによって閉弁方向に付勢してお
き、低圧冷媒流路内を通る冷媒の温度を感知して動作す
るパワーエレメントによってロッドを介して弁体を開弁
方向に付勢し、それによって弁開度を制御するようにな
っている。また、スプリングの付勢力を調整するための
調整部材が本体ブロックに対して外側から螺合して設け
られている。
が通る低圧冷媒流路とが同じ本体ブロックに形成された
一体型の膨張弁は、一般に、高圧冷媒流路の途中に形成
された弁座に高圧冷媒流路の上流側から対向して配置さ
れた弁体をスプリングによって閉弁方向に付勢してお
き、低圧冷媒流路内を通る冷媒の温度を感知して動作す
るパワーエレメントによってロッドを介して弁体を開弁
方向に付勢し、それによって弁開度を制御するようにな
っている。また、スプリングの付勢力を調整するための
調整部材が本体ブロックに対して外側から螺合して設け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】膨張弁に送り込まれる
高圧冷媒には何らかの原因によって上流側において圧力
変動が発生する場合があり、その圧力変動は、高圧冷媒
液を媒体として膨張弁に伝達される。
高圧冷媒には何らかの原因によって上流側において圧力
変動が発生する場合があり、その圧力変動は、高圧冷媒
液を媒体として膨張弁に伝達される。
【0004】すると、上流側の冷媒圧力の上昇が、弁座
に対して上流側から対向配置された弁体に対して、弁体
を閉じさせる方向に作用するので、弁体の上流側の冷媒
圧力がさらに上昇して圧力変動が一層大きなものにな
り、膨張弁の動作が非常に不安定なものになってしまう
場合がある。
に対して上流側から対向配置された弁体に対して、弁体
を閉じさせる方向に作用するので、弁体の上流側の冷媒
圧力がさらに上昇して圧力変動が一層大きなものにな
り、膨張弁の動作が非常に不安定なものになってしまう
場合がある。
【0005】また、スプリングの付勢力を調整するため
の調整部材は、弁座より上流側の冷媒圧力が最も高い部
分で本体ブロックと螺合しているので、その部分から冷
媒が漏れやすいという問題と、螺合部の強度を確保する
ために本体ブロックの素材として金属など高強度のもの
を用いる必要があるという問題がある。
の調整部材は、弁座より上流側の冷媒圧力が最も高い部
分で本体ブロックと螺合しているので、その部分から冷
媒が漏れやすいという問題と、螺合部の強度を確保する
ために本体ブロックの素材として金属など高強度のもの
を用いる必要があるという問題がある。
【0006】そこで本発明は、上流側の高圧冷媒の圧力
が変動して上昇しても安定した動作を維持することがで
き、さらに、弁体を付勢するスプリングの付勢力調整部
からの冷媒の漏れが少なく、強度上の問題も小さい膨張
弁を提供することを目的とする。
が変動して上昇しても安定した動作を維持することがで
き、さらに、弁体を付勢するスプリングの付勢力調整部
からの冷媒の漏れが少なく、強度上の問題も小さい膨張
弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の膨張弁は、蒸発器に送り込まれる高圧冷媒
が通る高圧冷媒流路と、蒸発器から送り出された低圧冷
媒が通る低圧冷媒流路とが同じ本体ブロックに形成さ
れ、上記高圧冷媒流路の途中に形成された弁座に対向し
て配置された弁体がスプリングによって閉弁方向に付勢
されると共に、上記低圧冷媒流路内を通る冷媒の温度を
感知して動作するパワーエレメントによってロッドを介
して上記弁体が開弁方向に付勢され、それによって弁開
度が制御されるようにした膨張弁において、上記弁体
が、上記高圧冷媒流路の下流側から上記弁座に対向して
配置され、上記ロッドが、上記弁座より上流側の上記高
圧冷媒流路を横切って上記パワーエレメントから上記弁
体に達していることを特徴とする。
め、本発明の膨張弁は、蒸発器に送り込まれる高圧冷媒
が通る高圧冷媒流路と、蒸発器から送り出された低圧冷
媒が通る低圧冷媒流路とが同じ本体ブロックに形成さ
れ、上記高圧冷媒流路の途中に形成された弁座に対向し
て配置された弁体がスプリングによって閉弁方向に付勢
されると共に、上記低圧冷媒流路内を通る冷媒の温度を
感知して動作するパワーエレメントによってロッドを介
して上記弁体が開弁方向に付勢され、それによって弁開
度が制御されるようにした膨張弁において、上記弁体
が、上記高圧冷媒流路の下流側から上記弁座に対向して
配置され、上記ロッドが、上記弁座より上流側の上記高
圧冷媒流路を横切って上記パワーエレメントから上記弁
体に達していることを特徴とする。
【0008】なお、上記スプリングの付勢力を調整する
ための調整部材が、上記本体ブロックに対して外側から
螺合していてもよい。
ための調整部材が、上記本体ブロックに対して外側から
螺合していてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示し
ている。図中、1は蒸発器、2は圧縮機、3は凝縮器、
4は、凝縮器3の出口側に接続されて高圧の液体冷媒を
収容する受液器、10は膨張弁であり、これらによって
冷凍サイクルが形成されており、例えば自動車の室内冷
房装置(カーエアコン)に用いられる。
態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示し
ている。図中、1は蒸発器、2は圧縮機、3は凝縮器、
4は、凝縮器3の出口側に接続されて高圧の液体冷媒を
収容する受液器、10は膨張弁であり、これらによって
冷凍サイクルが形成されており、例えば自動車の室内冷
房装置(カーエアコン)に用いられる。
【0010】膨張弁10の本体ブロック11は、プラス
チック成形によって一体的に形成されていて、蒸発器1
から圧縮機2へ送り出される低温低圧の冷媒ガスを通す
ための低圧冷媒流路12と、蒸発器1に送り込まれる高
温高圧の冷媒液を通して断熱膨張させるための高圧冷媒
流路13とが形成されている。
チック成形によって一体的に形成されていて、蒸発器1
から圧縮機2へ送り出される低温低圧の冷媒ガスを通す
ための低圧冷媒流路12と、蒸発器1に送り込まれる高
温高圧の冷媒液を通して断熱膨張させるための高圧冷媒
流路13とが形成されている。
【0011】低圧冷媒流路12は、入口側が蒸発器1の
出口に接続され、出口側が圧縮機2の入口に接続されて
いる。高圧冷媒流路13は、入口側(上流側)流路13
aが受液器4の出口に接続され、出口側(下流側)流路
13bが蒸発器1の入口に接続されている。
出口に接続され、出口側が圧縮機2の入口に接続されて
いる。高圧冷媒流路13は、入口側(上流側)流路13
aが受液器4の出口に接続され、出口側(下流側)流路
13bが蒸発器1の入口に接続されている。
【0012】低圧冷媒流路12と高圧冷媒流路13とは
平行に形成されており、これに垂直な貫通孔14が低圧
冷媒流路12と高圧冷媒流路13との間を貫通してい
る。また、低圧冷媒流路12から外方に抜けるように、
貫通孔14の延長線上に形成された開口部には、パワー
エレメント30が取り付けられている。
平行に形成されており、これに垂直な貫通孔14が低圧
冷媒流路12と高圧冷媒流路13との間を貫通してい
る。また、低圧冷媒流路12から外方に抜けるように、
貫通孔14の延長線上に形成された開口部には、パワー
エレメント30が取り付けられている。
【0013】高圧冷媒流路13の途中には、流路面積を
途中で狭く絞った形の、断面形状が円形の弁座孔15が
中央部に形成されていて、その弁座孔15に下流側から
対向して、弁座孔15の直径より大きな直径の球状の弁
体16が配置されている。
途中で狭く絞った形の、断面形状が円形の弁座孔15が
中央部に形成されていて、その弁座孔15に下流側から
対向して、弁座孔15の直径より大きな直径の球状の弁
体16が配置されている。
【0014】そして、弁体16と弁座孔15の入口部テ
ーパ面(弁座)との間の隙間の最も狭い部分が高圧冷媒
流路13の絞り部になり、そこから蒸発器1に到る下流
側の流路13b内において、高圧冷媒が断熱膨張する。
ーパ面(弁座)との間の隙間の最も狭い部分が高圧冷媒
流路13の絞り部になり、そこから蒸発器1に到る下流
側の流路13b内において、高圧冷媒が断熱膨張する。
【0015】したがって、高圧冷媒流路13中であって
も、弁座孔15より下流側の流路13b内の冷媒圧力
は、弁座孔15より上流側の流路13a内の冷媒圧力に
比べて格段に低い圧力になっている。
も、弁座孔15より下流側の流路13b内の冷媒圧力
は、弁座孔15より上流側の流路13a内の冷媒圧力に
比べて格段に低い圧力になっている。
【0016】弁体16は、圧縮コイルスプリング17に
よって下流側から弁座孔15に接近する方向(即ち、閉
弁方向)に付勢されている。20は、圧縮コイルスプリ
ング17の一端と弁体16とを受けるように配置された
受け部材である。
よって下流側から弁座孔15に接近する方向(即ち、閉
弁方向)に付勢されている。20は、圧縮コイルスプリ
ング17の一端と弁体16とを受けるように配置された
受け部材である。
【0017】圧縮コイルスプリング17の他端側は、本
体ブロック11に対して外側から螺合して取り付けられ
た調整ネジ部材18に受けられており、調整ネジ部材1
8を外側から回転させて軸線方向に進退させることによ
って、圧縮コイルスプリング17の付勢力を調整するこ
とができる。19は、調整ネジ部材18と本体ブロック
11との隙間から外部に冷媒が漏れないようにシールを
するためのOリングである。
体ブロック11に対して外側から螺合して取り付けられ
た調整ネジ部材18に受けられており、調整ネジ部材1
8を外側から回転させて軸線方向に進退させることによ
って、圧縮コイルスプリング17の付勢力を調整するこ
とができる。19は、調整ネジ部材18と本体ブロック
11との隙間から外部に冷媒が漏れないようにシールを
するためのOリングである。
【0018】貫通孔14内に挿通されたロッド23は、
軸線方向に摺動自在に設けられていて、その上端はパワ
ーエレメント30に達し、中間部分が低圧冷媒流路12
と弁座孔15より上流側の高圧冷媒流路13aとを垂直
に横切って、貫通孔14内を通り、下端は弁体16の頭
部に当接している。その結果、弁体16が、パワーエレ
メント30によってロッド23を介して開弁方向に付勢
されている。
軸線方向に摺動自在に設けられていて、その上端はパワ
ーエレメント30に達し、中間部分が低圧冷媒流路12
と弁座孔15より上流側の高圧冷媒流路13aとを垂直
に横切って、貫通孔14内を通り、下端は弁体16の頭
部に当接している。その結果、弁体16が、パワーエレ
メント30によってロッド23を介して開弁方向に付勢
されている。
【0019】ロッド23は、弁座孔15の壁面との間を
冷媒が通過できるよう、弁座孔15に比べて細く形成さ
れている。なお、ロッド23の端部を弁体16に対して
溶接などによって固着してもよい。
冷媒が通過できるよう、弁座孔15に比べて細く形成さ
れている。なお、ロッド23の端部を弁体16に対して
溶接などによって固着してもよい。
【0020】パワーエレメント30は、厚い金属板製の
ハウジング31と可撓性のある金属製薄板からなるダイ
アフラム32によって気密に囲まれている。そして、ダ
イアフラム32の下面中央部に面して、大きな皿状に形
成されたダイアフラム受け盤33が配置されていて、そ
の下面中央部にロッド23の頂部が当接している。
ハウジング31と可撓性のある金属製薄板からなるダイ
アフラム32によって気密に囲まれている。そして、ダ
イアフラム32の下面中央部に面して、大きな皿状に形
成されたダイアフラム受け盤33が配置されていて、そ
の下面中央部にロッド23の頂部が当接している。
【0021】また、パワーエレメント30内には、冷媒
流路12,13内に流されている冷媒と同じか又は性質
の似ている飽和蒸気状態のガスが封入されていて、ガス
封入用の注入孔は、栓34によって閉塞されている。3
6はシール用のOリングである。
流路12,13内に流されている冷媒と同じか又は性質
の似ている飽和蒸気状態のガスが封入されていて、ガス
封入用の注入孔は、栓34によって閉塞されている。3
6はシール用のOリングである。
【0022】低圧冷媒流路12とパワーエレメント30
との間の不動部分には、熱伝導率の低いプラスチック材
などからなるブシュ38が固定されていて、パワーエレ
メント30側への低圧冷媒の回り込みが規制されてい
る。
との間の不動部分には、熱伝導率の低いプラスチック材
などからなるブシュ38が固定されていて、パワーエレ
メント30側への低圧冷媒の回り込みが規制されてい
る。
【0023】ただしブシュ38には、低圧冷媒流路12
とパワーエレメント30側とを連通させるための通気溝
40が貫通して穿設されているので、低圧冷媒流路12
を流れる低圧冷媒が、通気溝40を通ってパワーエレメ
ント30側へ少量だけ回り込む。その結果、低圧冷媒流
路12内を流れる冷媒の温度が、ゆっくりとパワーエレ
メント30に伝達される。
とパワーエレメント30側とを連通させるための通気溝
40が貫通して穿設されているので、低圧冷媒流路12
を流れる低圧冷媒が、通気溝40を通ってパワーエレメ
ント30側へ少量だけ回り込む。その結果、低圧冷媒流
路12内を流れる冷媒の温度が、ゆっくりとパワーエレ
メント30に伝達される。
【0024】ブシュ38からキノコの茎状に下方に延び
た部分は、ロッド23をガイドするロッドガイド42に
なっていて、低圧冷媒流路12内を貫通している。そし
て、ロッドガイド42の先端は貫通孔14内に嵌挿され
ていて、ロッド23と貫通孔14との嵌合面をシールす
るためのOリング24が、貫通孔14の途中に形成され
た段部14aとロッドガイド42の先端面との間に挟ま
れる状態に配置されている。
た部分は、ロッド23をガイドするロッドガイド42に
なっていて、低圧冷媒流路12内を貫通している。そし
て、ロッドガイド42の先端は貫通孔14内に嵌挿され
ていて、ロッド23と貫通孔14との嵌合面をシールす
るためのOリング24が、貫通孔14の途中に形成され
た段部14aとロッドガイド42の先端面との間に挟ま
れる状態に配置されている。
【0025】このように構成された膨張弁においては、
低圧冷媒流路12内を流れる低圧冷媒の温度が下がる
と、ダイアフラム32の温度が下がって、パワーエレメ
ント30内の飽和蒸気ガスがダイアフラム32の内表面
で凝結する。
低圧冷媒流路12内を流れる低圧冷媒の温度が下がる
と、ダイアフラム32の温度が下がって、パワーエレメ
ント30内の飽和蒸気ガスがダイアフラム32の内表面
で凝結する。
【0026】すると、パワーエレメント30内の圧力が
下がってダイアフラム32が変位するので、ロッド23
が圧縮コイルスプリング17に押されて移動し、その結
果、弁体16が弁座孔15側に移動して高圧冷媒の流路
面積が狭くなるので、蒸発器1に送り込まれる冷媒の流
量が減る。
下がってダイアフラム32が変位するので、ロッド23
が圧縮コイルスプリング17に押されて移動し、その結
果、弁体16が弁座孔15側に移動して高圧冷媒の流路
面積が狭くなるので、蒸発器1に送り込まれる冷媒の流
量が減る。
【0027】低圧冷媒流路12内を流れる低圧冷媒の温
度が上がると、上記と逆の動作によって弁体16がロッ
ド23に押されて弁座孔15から離れ、高圧冷媒の流路
面積が広がるので、蒸発器1に送り込まれる高圧冷媒の
流量が増える。
度が上がると、上記と逆の動作によって弁体16がロッ
ド23に押されて弁座孔15から離れ、高圧冷媒の流路
面積が広がるので、蒸発器1に送り込まれる高圧冷媒の
流量が増える。
【0028】そして、本発明の膨張弁は、弁体16が高
圧冷媒流路13の下流側から弁座孔15に対向している
ので、受液器4に接続されている上流側の高圧冷媒流路
13a内の冷媒圧力が変動して上昇したとき、その圧力
上昇は弁体16を開く方向に作用する。したがって、上
流側の高圧冷媒流路13a内の異常高圧はすぐに降下し
て圧力変動が解消し、膨張弁が安定した作動をする。
圧冷媒流路13の下流側から弁座孔15に対向している
ので、受液器4に接続されている上流側の高圧冷媒流路
13a内の冷媒圧力が変動して上昇したとき、その圧力
上昇は弁体16を開く方向に作用する。したがって、上
流側の高圧冷媒流路13a内の異常高圧はすぐに降下し
て圧力変動が解消し、膨張弁が安定した作動をする。
【0029】また調整ネジ部材18は、冷媒がある程度
断熱膨張をして圧力が低下した弁座孔15より下流側の
流路13b部分にあるので、Oリング19部分から外部
への冷媒漏れのおそれが少なく、又、調整ネジ部材18
と本体ブロック11との螺合部にかかる圧力が低いの
で、本体ブロック11をプラスチック成形品で形成して
も破損せず、容易にプラスチック化することができる。
断熱膨張をして圧力が低下した弁座孔15より下流側の
流路13b部分にあるので、Oリング19部分から外部
への冷媒漏れのおそれが少なく、又、調整ネジ部材18
と本体ブロック11との螺合部にかかる圧力が低いの
で、本体ブロック11をプラスチック成形品で形成して
も破損せず、容易にプラスチック化することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、高圧冷媒流路と低圧冷
媒流路とが同じ本体ブロックに形成された一体型の膨張
弁において、弁体が高圧冷媒流路の下流側から弁座に対
向して配置されているので、高圧冷媒流路の上流側の冷
媒の圧力が変動して上昇しても、その力は開弁方向に作
用してさらなる圧力上昇を招かないので安定した動作を
維持することができる。
媒流路とが同じ本体ブロックに形成された一体型の膨張
弁において、弁体が高圧冷媒流路の下流側から弁座に対
向して配置されているので、高圧冷媒流路の上流側の冷
媒の圧力が変動して上昇しても、その力は開弁方向に作
用してさらなる圧力上昇を招かないので安定した動作を
維持することができる。
【0031】また、弁体を弁座に向けて付勢するスプリ
ングの付勢力を調整するための調整部材が、冷媒が断熱
膨張を始めて圧力がある程度低下した位置にあるので、
付勢力調整部からの冷媒の漏れが少なくて、螺合部の強
度上の問題も小さく、本体ブロックのプラスチック化等
も容易に行うことができる。
ングの付勢力を調整するための調整部材が、冷媒が断熱
膨張を始めて圧力がある程度低下した位置にあるので、
付勢力調整部からの冷媒の漏れが少なくて、螺合部の強
度上の問題も小さく、本体ブロックのプラスチック化等
も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の膨張弁の縦断面図であ
る。
る。
10 膨張弁 11 本体ブロック 12 低圧冷媒流路 13 高圧冷媒流路 13a 高圧冷媒流路の上流側流路 13b 高圧冷媒流路の下流側流路 15 弁座孔 16 弁体 17 圧縮コイルスプリング 18 調整ネジ部材 19 Oリング 23 ロッド 30 パワーエレメント
Claims (2)
- 【請求項1】蒸発器に送り込まれる高圧冷媒が通る高圧
冷媒流路と、蒸発器から送り出された低圧冷媒が通る低
圧冷媒流路とが同じ本体ブロックに形成され、上記高圧
冷媒流路の途中に形成された弁座に対向して配置された
弁体がスプリングによって閉弁方向に付勢されると共
に、上記低圧冷媒流路内を通る冷媒の温度を感知して動
作するパワーエレメントによってロッドを介して上記弁
体が開弁方向に付勢され、それによって弁開度が制御さ
れるようにした膨張弁において、 上記弁体が、上記高圧冷媒流路の下流側から上記弁座に
対向して配置され、上記ロッドが、上記弁座より上流側
の上記高圧冷媒流路を横切って上記パワーエレメントか
ら上記弁体に達していることを特徴とする膨張弁。 - 【請求項2】上記スプリングの付勢力を調整するための
調整部材が、上記本体ブロックに対して外側から螺合し
ている請求項1記載の膨張弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9062726A JPH10253200A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 膨張弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9062726A JPH10253200A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 膨張弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10253200A true JPH10253200A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13208664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9062726A Pending JPH10253200A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 膨張弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10253200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170023712A (ko) | 2015-08-24 | 2017-03-06 | 가부시키가이샤 테지케 | 팽창 밸브 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP9062726A patent/JPH10253200A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170023712A (ko) | 2015-08-24 | 2017-03-06 | 가부시키가이샤 테지케 | 팽창 밸브 |
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