JPH10252609A - 筒内噴射エンジン - Google Patents

筒内噴射エンジン

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JPH10252609A
JPH10252609A JP17554597A JP17554597A JPH10252609A JP H10252609 A JPH10252609 A JP H10252609A JP 17554597 A JP17554597 A JP 17554597A JP 17554597 A JP17554597 A JP 17554597A JP H10252609 A JPH10252609 A JP H10252609A
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JP
Japan
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injector
cylinder head
cylinder
nozzle
sleeve
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Application number
JP17554597A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Yamada
哲朗 山田
Takashi Koshiba
孝志 小柴
Tetsuji Yamazaki
哲司 山崎
Hiroki Abe
浩喜 阿部
Nobuo Jinnohara
伸夫 陣野原
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M53/00Fuel-injection apparatus characterised by having heating, cooling or thermally-insulating means
    • F02M53/04Injectors with heating, cooling, or thermally-insulating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/14Arrangements of injectors with respect to engines; Mounting of injectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/12Other methods of operation
    • F02B2075/125Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インジェクタのノズルへのカーボンの付着を
防いで高精度な燃料噴射を安定して行うことができる筒
内噴射エンジンを提供すること。 【構成】 シリンダヘッド1に取り付けられたインジェ
クタ2からシリンダ内に燃料を直接噴射する筒内噴射エ
ンジンにおいて、インジェクタ2の本体フランジ部2c
よりも先の部位とシリンダヘッド1との間に形成された
軸方向隙間に、インジェクタ1よりも大きな熱伝導率を
有するCuガスケット5を介設する。本発明によれば、
燃焼室Sからの熱はインジェクタ2から熱伝導率の高い
Cuガスケット5を通ってシリンダヘッド1に効率良く
伝えられるため、その伝熱経路が短縮されてインジェク
タ2の放熱性が高められ、該インジェクタ2の温度上昇
が抑えられてノズル2aへのカーボンの付着が防がれ、
高精度な燃料噴射が安定して行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダヘッドに
取り付けられたインジェクタからシリンダ内に燃料を直
接噴射する筒内噴射エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】インジェクタからシリンダ内(筒内)に
燃料を直接噴射する筒内噴射エンジンは、高出力、低燃
費及び排ガス特性の改善を実現できる等のメリットを有
するが、斯かる筒内噴射エンジンにおけるインジェクタ
の取付構造の従来例を図12に示す。
【0003】即ち、図12はシリンダヘッド101のイ
ンジェクタ取付部の断面図であり、インジェクタ102
はシリンダヘッド101の各気筒の頂部に形成された大
小異径の円孔101a,101bに差し込まれ、不図示
のボルトによってシリンダヘッド101に取り付けられ
ているが、取付状態においては、インジェクタ本体10
2bのフランジ部102cが金属製のガスケット105
を介してシリンダヘッド101に接触しており、インジ
ェクタ本体102bのフランジ部102cよりも下方の
部位の外周とシリンダヘッド101の円孔101a,1
01bとの間には径方向隙間が形成されている。
【0004】尚、図12において、Sは燃焼室、104
はウォータジャケットである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の取付構造においては、燃焼室Sからの熱は、図12
に矢印にて示すように、インジェクタ102のノズル1
02a、本体102b及びガスケット105を経てシリ
ンダヘッド101に伝わるためにその伝熱経路が長く、
インジェクタ102の放熱性が悪いという問題がある。
【0006】上述のようにインジェクタ102の放熱性
が悪いと該インジェクタ102が高温となり、そのノズ
ル102aの燃料噴射口付近に付着した燃料の揮発成分
が着火前に蒸発し、残ったガム成分が熱のために炭化し
てノズル102aの燃料噴射口付近にカーボンが付着堆
積するため、燃料の高精度な噴射が不可能となって筒内
噴射エンジンの前記メリットを享受することが不可能と
なってしまうという問題が発生する。尚、従来の取付構
造によって取り付けられたインジェクタのノズルエンド
部の温度をエンジン回転数に対して実測した結果を図1
1に破線Dにて示すが、一般にインジェクタのノズルエ
ンド部の温度が150℃〜200℃以上になるとカーボ
ンが付着し始め、それ以下の温度ではカーボンの付着の
問題が発生しないことが知られている。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、インジェクタのノズルへのカ
ーボンの付着を防いで高精度な燃料噴射を安定して行う
ことができる筒内噴射エンジンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、シリンダヘッドに取り付け
られたインジェクタからシリンダ内に燃料を直接噴射す
るエンジンであって、前記インジェクタの本体フランジ
部をシリンダヘッドに押圧し、該本体フランジ部よりも
先の部位の外周とシリンダヘッドとの間に径方向隙間を
形成してインジェクタをシリンダヘッドに取り付けて成
る筒内噴射エンジンにおいて、前記インジェクタの本体
フランジ部よりも先の部位とシリンダヘッドとの間に形
成された軸方向隙間に、インジェクタと同等若しくはそ
れよりも大きな熱伝導率を有するガスケットを介設した
ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、シリンダヘッドに
取り付けられたインジェクタからシリンダ内に燃料を直
接噴射するエンジンであって、前記インジェクタの本体
フランジ部をシリンダヘッドに押圧し、該本体フランジ
部よりも先の部位の外周とシリンダヘッドとの間に径方
向隙間を形成してインジェクタをシリンダヘッドに取り
付けて成る筒内噴射エンジンにおいて、前記インジェク
タ先部のノズル外周にシリンダヘッドとの間に形成され
た径方向隙間に、インジェクタと同等若しくはそれより
も大きな熱伝導率を有するスリーブを介設するととも
に、該スリーブの内外周面に軸方向に貫通する複数の切
欠溝を形成したことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、シリンダヘッドに
取り付けられたインジェクタからシリンダ内に燃料を直
接噴射するエンジンであって、前記インジェクタの本体
フランジ部をシリンダヘッドに押圧し、該本体フランジ
部よりも先の部位の外周とシリンダヘッドとの間に径方
向隙間を形成してインジェクタをシリンダヘッドに取り
付けて成る筒内噴射エンジンにおいて、前記インジェク
タの少なくともノズルにインジェクタと同等若しくはそ
れよりも大きな熱伝導率を有するスリーブを装着して該
スリーブでノズルエンド部の一部を覆うとともに、イン
ジェクタの本体フランジ部よりも先の部位とシリンダヘ
ッドとの間に形成された軸方向隙間に、インジェクタと
同等若しくはそれよりも大きな熱伝導率を有する弾性部
材を介設したことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記インジェクタ又はスリーブ
とシリンダヘッドとの間に形成された径方向隙間にオイ
ルを封入したことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記インジェクタのノズル下端面と前記シ
リンダヘッド又は前記スリーブの下端面とを面一とした
ことを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1,3又は
5記載の発明において、前記インジェクタ又はスリーブ
とシリンダヘッドとの間に形成された径方向隙間に、空
気よりも熱伝導率が高くて弾性を有する充填材を介設し
たことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記インジェクタのノズルと前記スリーブ
の燃焼室に露出する面を前記充填材でコーティングした
ことを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、シリンダヘッドに
取り付けられたインジェクタからシリンダ内に燃料を直
接噴射するエンジンであって、前記インジェクタの本体
フランジ部をシリンダヘッドに押圧し、該本体フランジ
部よりも先の部位の外周とシリンダヘッドとの間に径方
向隙間を形成してインジェクタをシリンダヘッドに取り
付けて成る筒内噴射エンジンにおいて、前記インジェク
タの少なくともノズルにインジェクタと同等若しくはそ
れよりも大きな熱伝導率を有するスリーブを圧入して該
スリーブでノズルエンド部の一部を覆うとともに、該ス
リーブとインジェクタの一部をシリンダヘッドに形成さ
れたウォータージャケット内に露出させたことを特徴と
する。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1〜7又は
8記載の発明において、前記インジェクタのノズルを燃
焼室中心に配置するとともに、点火プラグをインジェク
タに隣接して配置したことを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1〜8又
は9記載の発明において、前記インジェクタのノズルに
開口する燃焼噴射口の周縁を面取りしたことを特徴とす
る。
【0018】従って、請求項1記載の発明によれば、燃
焼室からの熱はインジェクタから熱伝導率の高いガスケ
ットを通ってシリンダヘッドに効率良く伝えられるた
め、その伝熱経路が短縮されてインジェクタの放熱性が
高められ、該インジェクタの温度上昇が抑えられてノズ
ルへのカーボンの付着が防がれ、高精度な燃料噴射が安
定して行われる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、燃焼室から
の熱はインジェクタから直接スリーブを通ってシリンダ
ヘッドに効率的に伝えられるため、インジェクタの放熱
性が高められてその温度上昇が抑えられ、該インジェク
タのノズルへのカーボンの付着が防がれる。尚、スリー
ブの圧入による内外周面の圧力は複数の切欠溝によって
緩和される。
【0020】請求項3記載の発明によれば、スリーブに
よってインジェクタのノズルの受熱面積が縮小されるた
め、インジェクタへの伝熱量が小さく抑えられるととも
に、熱の大部分はスリーブを通ってシリンダヘッドに効
率良く伝えられ、インジェクタの温度上昇が一層効果的
に抑えられてノズルへのカーボンの付着が防がれ、高精
度な燃料噴射が安定して行われる。
【0021】請求項4記載の発明によれば、空気よりも
熱伝導率の高いオイルを介してもインジェクタからシリ
ンダヘッドへと熱が伝えられるため、インジェクタの放
熱性が更に高められてその温度上昇が一層抑えられ、該
インジェクタのノズルへのカーボンの付着が防がれる。
【0022】請求項5記載の発明によれば、噴射後の燃
料の液垂れが防がれるとともに、段差に伴う局部的な高
温部の発生が抑えられてノズルへのカーボンの付着が効
果的に防がれる。
【0023】請求項6記載の発明によれば、インジェク
タ又はスリーブとシリンダヘッドの寸法公差や熱変形が
充填材の弾性変形によって吸収されるとともに、インジ
ェクタの放熱性が高められてノズルの温度上昇が抑制さ
れ、該ノズルへのカーボンの付着が効果的に防がれる。
【0024】請求項7記載の発明によれば、ノズルやス
リーブの燃焼室への露出面にカーボンが付着したとして
も、このカーボンはノズルとスリーブの露出面にコーテ
ィングされた充填材によって剥離又は離脱せしめられ
る。
【0025】請求項8記載の発明によれば、スリーブと
インジェクタの本体の一部はウォータジャケットを流れ
る冷却水によって直接冷却され、インジェクタのノズル
の温度上昇が一層効果的に抑えられて該ノズルへのカー
ボンの付着が確実に防がれ、当該筒内噴射エンジンにお
いて高精度な燃料噴射が安定して行われる。
【0026】請求項9記載の発明によれば、所謂センタ
ーインジェクション方式によってインジェクタから燃料
がシリンダ中心に向かって噴射されるため、燃焼室での
混合気の燃焼状態が良好に保たれる。
【0027】請求項10記載の発明によれば、ヒートス
ポットとなるノズルの燃料噴射口の開口部周縁の角部を
面取りによって除去したため、熱集中が避けられるとと
もに、燃料の流れが改善され、燃料噴射口での燃料噴霧
の縮流に伴うノズル下面側への燃料の巻き込みが抑えら
れて燃料の付着が防がれ、ノズルへのカーボンの付着が
防がれる。
【0028】
【発明の実施の形態】
[第1発明]以下に第1発明の実施の形態を添付図面に
基づいて説明する。
【0029】図1は第1発明に係る筒内噴射エンジンの
インジェクタ取付構造を示すシリンダヘッドの部分断面
図である。
【0030】図1において、1は筒内噴射エンジンの不
図示のシリンダブロックの上面に被着されたAl合金製
のシリンダヘッドであり、該シリンダヘッド1の各気筒
の頂部には、燃焼室Sに燃料を直接噴射するためのイン
ジェクタ2がその軸中心がシリンダ中心線に一致するよ
うに垂直に取り付けられ、該インジェクタ2に隣接して
点火プラグ3が斜めに螺着されている。尚、点火プラグ
3の電極3aは燃焼室S内のインジェクタ2による燃料
噴射点に向かって臨んでおり、シリンダヘッド1のイン
ジェクタ2及び点火プラグ3の周囲にはウォータジャケ
ット4が形成されている。
【0031】ここで、前記インジェクタ2のシリンダヘ
ッド1への取付構造の詳細について説明する。
【0032】シリンダヘッド1のシリンダ中心線上には
大小異径の円孔1a〜1dが形成されており、これらの
円孔1a〜1dにはSUS製のインジェクタ2が差し込
まれており、該インジェクタ2のノズル2aに形成され
た不図示の燃料噴射口は燃焼室Sに開口している。ここ
で、インジェクタ2は大径の本体2bの先部に小径の前
記ノズル2aを有しており、インジェクタ本体2bの軸
方向中間部に一体に形成されたフランジ部2cはシリン
ダヘッド1の円孔1aの底面に直接接触しており、イン
ジェクタ2のフランジ部2cよりも下方の部位の外周と
シリンダヘッド1の円孔1b〜1dとの間には径方向隙
間が形成されるとともに、インジェクタ本体2bの底面
とシリンダヘッド1の円孔1cの底面との間には軸方向
隙間が形成されている。そして、インジェクタ2とシリ
ンダヘッド1との間に形成された上記軸方向隙間にはリ
ング状のCuガスケット5が介設されている。尚、Cu
ガスケット5に代えてCu合金、Al又はAl合金製の
ガスケットを用いても良い。
【0033】而して、上述のようにインジェクタ2をシ
リンダヘッド1の円孔1a〜1dに差し込むとともに、
インジェクタ2とシリンダヘッド1との間の軸方向隙間
にCuガスケット5を介設した状態で、ホルダー6の円
筒部6aの下端をインジェクタ2のフランジ部2cの上
面に当接させて該ホルダー6を複数のボルト7によって
シリンダヘッド1に取り付けることによって、インジェ
クタ2はホルダー6によって下方に押圧されてシリンダ
ヘッド1に図示のように取り付けられる。このとき、イ
ンジェクタ2のフランジ部2cはシリンダヘッド1に圧
接され、Cuガスケット5は押し潰されてインジェクタ
2とシリンダヘッド1に密着する。
【0034】従って、本実施の形態においては、インジ
ェクタ2はフランジ部2cでシリンダヘッド1に直接接
触するとともに、Cuガスケット5を介してシリンダヘ
ッド1に接触している。
【0035】以上において、当該筒内噴射エンジンにお
いては、インジェクタ2によって適当なタイミングで燃
料が燃焼室Sの中心部に直接噴射されてシリンダ内の新
気と混合され、シリンダ内には所定の空燃比の混合気が
形成される。そして、混合気はシリンダ内で圧縮された
後に点火プラグ3によって着火燃焼され、この混合気の
燃焼によって発生した燃焼熱の一部が動力に変換され、
排気ガスは排気行程においてシリンダ外へ排出される。
尚、本実施の形態に係る筒内噴射エンジンにおいては、
所謂センターインジェクション方式によってインジェク
タ2から燃料がシリンダ中心に向かって噴射されるた
め、燃焼室Sでの混合気の燃焼状態が良好に保たれる。
【0036】而して、本実施の形態においては、図1に
矢印にてその経路を示すように、燃焼室Sからインジェ
クタ2に伝達される熱の一部はシリンダヘッド1よりも
熱伝導率の高いCuガスケット5を通ってシリンダヘッ
ド1に効率良く伝えられ、他の熱はインジェクタ本体2
bのフランジ部2cからシリンダヘッド1に直接伝えら
れるため、その伝熱経路が短縮されてインジェクタ2の
放熱性が高められ、この結果、該インジェクタ2の温度
上昇が抑えられてノズル2aへのカーボンの付着が防が
れ、高精度な燃料噴射が安定して行われる。
【0037】ここで、各エンジン回転数において実測し
たインジェクタ2のノズル2aのエンド部(先端部)の
温度を図11に一点鎖線Aにて示すが、本発明によれ
ば、同図に破線Dにて示す従来の取付構造において実測
した結果に対してノズル2aの温度を著しく下げること
ができることが実証された。 [第2発明]次に、第2発明の実施の形態を図2及び図
3に基づいて説明する。尚、図2は第2発明に係る筒内
噴射エンジンのインジェクタ取付構造を示すシリンダヘ
ッドの部分断面図、図3は図2のX−X線拡大断面図で
あり、これらの図においては図1に示したと同一要素に
は同一符号を付しており、以下、それらについての説明
は省略する。
【0038】本実施の形態においては、インジェクタ2
のノズル2aの外周にシリンダヘッド1よりも熱伝導率
の高いCu製のスリーブ8を圧入し、このスリーブ8を
シリンダヘッド1の円孔1dに圧入している。
【0039】ところで、上記スリーブ8の内外周面に
は、図3に示すように、複数(図示例では、8つ)の切
欠溝8a,8bが等角度ピッチで軸方向に貫設されてお
り、これらの切欠溝8a,8bによってスリーブ8の圧
入による内外周面の圧力が緩和されている。
【0040】従って、本実施の形態においては、インジ
ェクタ2はフランジ部2cでシリンダヘッド1に直接接
触するとともに、スリーブ8を介してシリンダヘッド1
に接触している。
【0041】而して、本実施の形態においては、図2に
矢印にてその経路を示すように、燃焼室Sからインジェ
クタ2に伝達される熱は熱伝導率の高いスリーブ8を通
ってシリンダヘッド1に効率良く伝えられるとともに、
インジェクタ本体2bのフランジ部2cからシリンダヘ
ッド1に直接伝えられるため、インジェクタ2の放熱性
が更に高められてその温度上昇が一層抑えられ、該イン
ジェクタ2のノズル2aへのカーボンの付着が効果的に
防がれる。
【0042】ここで、各エンジン回転数において実測し
たインジェクタ2のノズル2aのエンド部(先端部)の
温度を図11に二点鎖線Bにて示すが、本発明によれ
ば、同図に破線Dにて示す従来の取付構造において実測
した結果に対しては勿論、一点鎖線Aにて示す第1発明
において実測した結果に対してもノズル2aの温度を更
に低く抑えることができる。
【0043】尚、本実施の形態に係る筒内噴射エンジン
においても、所謂センターインジェクション方式によっ
てインジェクタ2から燃料がシリンダ中心に向かって噴
射されるため、燃焼室Sでの混合気の燃焼状態が良好に
保たれる。 [第3発明]以下に第3発明の実施の形態を添付図面に
基づいて説明する。
【0044】<実施の形態1>図4は第3発明の実施の
形態1に係る筒内噴射エンジンのインジェクタ取付構造
を示すシリンダヘッドの部分断面図であり、本図におい
ても図1に示したと同一要素には同一符号を付してお
り、以下、それらについての説明は省略する。
【0045】本実施の形態においては、インジェクタ2
のノズル2aの外周にシリンダヘッド1と同等の熱伝導
率を有するAl製のスリーブ9を圧入し、該スリーブ9
の下端部9aを径方向内方に延在させてインジェクタ2
のノズル2aのエンド部の一部(不図示の燃料噴射口を
除く部分)を該スリーブ9で覆うとともに、スリーブ9
の上端フランジ部9bとシリンダヘッド1の円孔1aの
底面との間にリング状のCuガスケット5を介設してい
る。ここで、インジェクタ2のフランジ部2cよりも下
方の部位の外周とシリンダヘッド1の円孔1bとの間及
びスリーブ9とシリンダヘッド1の円孔1cとの間には
それぞれ径方向隙間が形成されており、インジェクタ2
とシリンダヘッド1の円孔1bとの間に形成された径方
向隙間にはオイルが封入されている。
【0046】従って、本実施の形態においては、インジ
ェクタ2はフランジ部2cでシリンダヘッド1に直接接
触するとともに、スリーブ9及びCuガスケット5を介
してシリンダヘッド1に接触し、更に、オイルを介して
シリンダヘッド1に接触している。
【0047】而して、本実施の形態においては、スリー
ブ9によってインジェクタ2のノズル2aの受熱面積が
縮小されるため、インジェクタ2への伝熱量が小さく抑
えられる。このため、図4に矢印にて伝熱経路を示すよ
うに、熱の大部分はスリーブ9からCuガスケット5を
通ってシリンダヘッド1に効率良く伝えられるととも
に、インジェクタ2のフランジ部2cからシリンダヘッ
ド1に直接伝えられる他、空気よりも熱伝導率の高いオ
イルを介してシリンダヘッド1に伝えられるため、イン
ジェクタ2のノズル2aの温度上昇が一層効果的に抑え
られて該ノズル2aへのカーボンの付着が確実に防が
れ、当該筒内噴射エンジンにおいて高精度な燃料噴射が
安定して行われる。
【0048】尚、噴射後の燃料の液垂れを防ぐために、
図5に示すように、インジェクタ2のノズル2aの先端
面とスリーブ9の下端面とを面一とすることが望まし
い。
【0049】ここで、各エンジン回転数において実測し
たインジェクタ2のノズル2aのエンド部(先端部)の
温度を図11に実線Cにて示すが、本発明によれば、同
図に破線Dにて示す従来の取付構造において実測した結
果に対しては勿論、一点鎖線A、二点鎖線Bにてそれぞ
れ示す第1、第2発明において実測した結果に対しても
ノズル2aの温度を更に低く抑えることができる。
【0050】尚、本実施の形態に係る筒内噴射エンジン
においても、所謂センターインジェクション方式によっ
てインジェクタ2から燃料がシリンダ中心に向かって噴
射されるため、燃焼室Sでの混合気の燃焼状態が良好に
保たれる。
【0051】ところで、本実施の形態では、スリーブ9
の材質をAlとしたが、該スリーブ9の材質としてはシ
リンダヘッド1よりも熱伝導率の高いAl合金、Cu、
Cu合金等の他、耐摩耗性の高いW(タングステン)又
はその合金を選定しても良い。
【0052】<実施の形態2>次に、第3発明の実施の
形態2を図6乃至図8に基づいて説明する。尚、図6は
本実施の形態に係る筒内噴射エンジンのインジェクタノ
ズル部の断面図、図7は図6のY部拡大詳細図、図8
(a),(b)は本実施の形態と従来のインジェクタの
燃料噴射口近傍での燃料の流れとカーボンの付着状況を
示す説明的断面図である。
【0053】本実施の形態においては、図6に示すよう
に、インジェクタ2のノズル2aを先部に向かって先細
りの2段テーパ状に成形するとともに、該ノズル2aの
下端面とスリーブ9の下端面とを面一とし、ノズル2a
とスリーブ9との間に形成された径方向隙間に、空気よ
りも熱伝導率が高くて弾性を有するテフロン等の充填材
10を介設している。尚、本実施の形態では、インジェ
クタ2を組み込む前にその表面に0.1〜0.5mmの
厚さのテフロンをコーティングした。
【0054】而して、本実施の形態によれば、インジェ
クタ2のノズル2aが先部に向かって先細りのテーパ状
に成形されるため、その受熱面積が最小に抑えられて該
ノズル2aへの入熱も最小に抑えられるとともに、空気
よりも高い熱伝導率を有する充填材10を介してノズル
2aからシリンダヘッド1への熱伝導が効率的に行われ
るためにノズル2aの放熱性が高められ、該ノズル2a
の温度上昇が効果的に抑えられてカーボンの付着が確実
に防がれ、当該筒内噴射エンジンにおいて高精度な燃料
噴射が安定して行われる。そして、インジェクタ2のノ
ズル2aとスリーブ9との間の径方向隙間は充填材10
によってシールされるため、その隙間への燃焼ガスの流
入が防がれる。
【0055】又、ノズル2aの下端面とスリーブ9の下
端面とを面一として両者間に段差が生じないようにした
ため、局部的な高温部の発生が防がれ、このことによっ
てもノズル2aへのカーボンの付着が効果的に防がれ
る。
【0056】一方、本実施の形態においては、図7に詳
細に示すように、インジェクタ2のノズル2aの端面に
開口する燃料噴射口2a−1の開口部周縁を45°面取
りしているが、それは以下の理由による。
【0057】即ち、図8(b)に示す従来のインジェク
タ202においては燃料噴射口202a−1の開口部周
縁には面取りがなされていなかったため、燃料噴射口2
02a−1の周縁の角部が燃焼ガスからの受熱によって
ヒートスポットとなり、この部分にカーボンが付着し易
くなる他、角部の燃焼室側に燃料の縮流が生じて噴霧が
巻き込まれるためにノズル202aの下端面に燃料が付
着してカーボンが付着し易くなる。
【0058】これに対して、本実施の形態では、ヒート
スポットとなるノズル2aの燃料噴射口2a−1の開口
部周縁の角部を面取りによって除去したため、熱集中が
避けられるとともに、図8(b)に示すように燃料の流
れが改善され、燃料噴射口2a−1での燃料噴霧の縮流
に伴うノズル2aの下面側への燃料の巻き込みが抑えら
れて燃料の付着が防がれるため、ノズル2aへのカーボ
ンの付着が防がれる。
【0059】本実施の形態では、以上の理由によってイ
ンジェクタ2のノズル2aに開口する燃料噴射口2aの
開口部周縁を45°面取りしたが、面取りは45°面取
りに限定されず、R面取り等でも良い。
【0060】尚、本実施の形態ではインジェクタ2のノ
ズル2aとスリーブ9との間に形成された径方向隙間に
充填材10を介設したが、充填材10は図1に示す第1
発明においてインジェクタ2のノズル2aとシリンダヘ
ッド1との間に形成された径方向隙間に介設しても良
い。
【0061】<実施の形態3>次に、第3発明の実施の
形態3を図9に基づいて説明する。尚、図9は本実施の
形態に係る筒内噴射エンジンのインジェクタノズル部の
断面図である。
【0062】本実施の形態においては、前記実施の形態
2と同様にインジェクタ2のノズル2aを先部に向かっ
て先細りの2段テーパ状に成形するとともに、ノズル2
aとスリーブ9との隙間に、空気よりも熱伝導率が高く
て弾性を有するテフロン等の充填材10を介設し、更に
燃焼室Sに露出するノズル2aの下端面(燃料噴射口2
a−1の開口部を除く)とスリーブ9の下端面を同様の
充填材11でコーティングしている。尚、本実施の形態
では、充填材10,11としてテフロンを用いた。
【0063】而して、本実施の形態においても前記実施
の形態2と同様の効果が得られる他、ノズル2aとスリ
ーブ9の隙間に介在する充填材10の弾性変形によって
ノズル2aとスリーブ9の寸法公差及び熱変形が吸収さ
れるとともに、ノズル2aやスリーブ9の燃焼室Sへの
露出面にカーボンが付着したとしても、このカーボンは
ノズル2aとスリーブ9の下面にコーティングされた充
填材11によって剥離又は離脱されるという効果が得ら
れる。 [第4発明]次に、第4発明の実施の形態を図10に基
づいて説明する。尚、図10は第4発明に係る筒内噴射
エンジンのインジェクタ取付構造を示すシリンダヘッド
の部分断面図であり、本図においても図1に示したと同
一要素には同一符号を付しており、以下、それらについ
ての説明は省略する。
【0064】本実施の形態においては、インジェクタ2
と点火プラグ3がシリンダヘッド1のウォータジャケッ
ト4を縦断するように設けられており、インジェクタ2
の本体2bの一部とノズル2aを覆うスリーブ9及び点
火プラグ3を覆うスリーブ12がウォータジャケット4
に露出せしめられている。
【0065】即ち、前記第3発明の実施の形態1と同様
に、インジェクタ2の本体2bの一部とノズル2aの外
周にシリンダヘッド1と同等の熱伝導率を有するAl製
のスリーブ9が圧入され、このスリーブ9とインジェク
タ2の本体2bの一部がシリンダヘッド1のウォータジ
ャケット4に露出せしめられている。そして、スリーブ
9とシリンダヘッド1及びインジェクタ2のフランジ部
2cとシリンダヘッド1との間にはOリング13がそれ
ぞれ介設されており、これらの間からの冷却水の漏れが
Oリング13のシール作用によって防がれている。
【0066】又、点火プラグ3のウォータジャケット4
に臨む部分の外周は、その下端外周部がシリンダヘッド
1に圧入された前記スリーブ12によって覆われてお
り、該スリーブ12がウォータジャケット4に露出せし
められるとともに、その上端フランジ部12aとシリン
ダヘッド1との間にはOリング14が介設され、両者間
からの冷却水の漏れがOリング14のシール作用によっ
て防がれている。
【0067】而して、本実施の形態では、前述のように
スリーブ9とインジェクタ2の本体2bの一部がシリン
ダヘッド1のウォータジャケット4に露出せしめられて
いるため、これらはウォータジャケット4を流れる冷却
水によって直接冷却される。従って、インジェクタ2の
ノズル2aの温度上昇が一層効果的に抑えられて該ノズ
ル2aへのカーボンの付着が確実に防がれ、当該筒内噴
射エンジンにおいて高精度な燃料噴射が安定して行われ
る。
【0068】又、本実施の形態に係る筒内噴射エンジン
においても、所謂センターインジェクション方式によっ
てインジェクタ2から燃料がシリンダ中心に向かって噴
射されるため、燃焼室Sでの混合気の燃焼状態が良好に
保たれる。
【0069】尚、本実施の形態では、スリーブ9の材質
をAlとしたが、該スリーブ9の材質としてはシリンダ
ヘッド1よりも熱伝導率の高いAl合金、Cu、Cu合
金等の他、耐摩耗性の高いW(タングステン)又はその
合金を選定しても良い。
【0070】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、燃焼室からの熱はインジェクタか
ら熱伝導率の高いガスケットを通ってシリンダヘッドに
効率良く伝えられるため、その伝熱経路が短縮されてイ
ンジェクタの放熱性が高められ、該インジェクタの温度
上昇が抑えられてノズルへのカーボンの付着が防がれ、
高精度な燃料噴射が安定して行われるという効果が得ら
れる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、燃焼室から
の熱はインジェクタから直接スリーブを通ってシリンダ
ヘッドに効率的に伝えられるため、インジェクタの放熱
性が高められてその温度上昇が抑えられ、該インジェク
タのノズルへのカーボンの付着が防がれるという効果が
得られる。
【0072】請求項3記載の発明によれば、スリーブに
よってインジェクタのノズルの受熱面積が縮小されるた
め、インジェクタへの伝熱量が小さく抑えられるととも
に、熱の大部分はスリーブを通ってシリンダヘッドに効
率良く伝えられ、インジェクタの温度上昇が一層効果的
に抑えられてノズルへのカーボンの付着が防がれ、高精
度な燃料噴射が安定して行われるという効果が得られ
る。
【0073】請求項4記載の発明によれば、空気よりも
熱伝導率の高いオイルを介してもインジェクタからシリ
ンダヘッドへと熱が伝えられるため、インジェクタの放
熱性が更に高められてその温度上昇が一層抑えられ、該
インジェクタのノズルへのカーボンの付着が防がれると
いう効果が得られる。
【0074】請求項5記載の発明によれば、噴射後の燃
料の液垂れが防がれるとともに、段差に伴う局部的な高
温部の発生が抑えられてノズルへのカーボンの付着が効
果的に防がれるという効果が得られる。
【0075】請求項6記載の発明によれば、インジェク
タ又はスリーブとシリンダヘッドの寸法公差や熱変形が
充填材の弾性変形によって吸収されるとともに、インジ
ェクタの放熱性が高められてノズルの温度上昇が抑制さ
れ、該ノズルへのカーボンの付着が効果的に防がれると
いう効果が得られる。
【0076】請求項7記載の発明によれば、ノズルやス
リーブの燃焼室への露出面にカーボンが付着したとして
も、このカーボンはノズルとスリーブの露出面にコーテ
ィングされた充填材によって剥離又は離脱せしめられる
という効果が得られる。
【0077】請求項8記載の発明によれば、スリーブと
インジェクタの本体の一部はウォータジャケットを流れ
る冷却水によって直接冷却され、インジェクタのノズル
の温度上昇が一層効果的に抑えられて該ノズルへのカー
ボンの付着が確実に防がれ、当該筒内噴射エンジンにお
いて高精度な燃料噴射が安定して行われるという効果が
得られる。
【0078】請求項9記載の発明によれば、所謂センタ
ーインジェクション方式によってインジェクタから燃料
がシリンダ中心に向かって噴射されるため、燃焼室での
混合気の燃焼状態が良好に保たれるという効果が得られ
る。
【0079】請求項10記載の発明によれば、ヒートス
ポットとなるノズルの燃料噴射口の開口部周縁の角部を
面取りによって除去したため、熱集中が避けられるとと
もに、燃料の流れが改善され、燃料噴射口での燃料噴霧
の縮流に伴うノズル下面側への燃料の巻き込みが抑えら
れて燃料の付着が防がれ、ノズルへのカーボンの付着が
防がれるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る筒内噴射エンジンのインジェク
タ取付構造を示すシリンダヘッドの部分断面図である。
【図2】第2発明に係る筒内噴射エンジンのインジェク
タ取付構造を示すシリンダヘッドの部分断面図である。
【図3】図2のX−X線拡大断面図である。
【図4】第3発明の実施の形態1に係る筒内噴射エンジ
ンのインジェクタ取付構造を示すシリンダヘッドの部分
断面図である。
【図5】第3発明の実施の形態1に係る筒内噴射エンジ
ンのインジェクタ取付構造の変形例を示すインジェクタ
のノズル先端部の断面図である。
【図6】第3発明の本実施の形態2に係る筒内噴射エン
ジンのインジェクタノズル部の断面図である。
【図7】図6のY部拡大詳細図である。
【図8】第3発明の本実施の形態2と従来のインジェク
タの燃料噴射口近傍での燃料の流れとカーボンの付着状
況を示す説明的断面図である。
【図9】第3発明の本実施の形態3に係る筒内噴射エン
ジンのインジェクタノズル部の断面図である。
【図10】第4発明に係る筒内噴射エンジンのインジェ
クタ取付構造を示すシリンダヘッドの部分断面図であ
る。
【図11】インジェクタのノズルエンド部の温度とエン
ジン回転数との関係を示す図である。
【図12】従来の筒内噴射エンジンにおけるインジェク
タ取付構造を示すシリンダヘッドの部分断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 インジェクタ 2a ノズル 2a−1 燃料噴射口 2b インジェクタ本体 2c フランジ部 3 点火プラグ 4 ウォータジャケット 5 Cuガスケット(弾性部材) 8,9 スリーブ(弾性部材) 8a,8b 切欠溝 10,11 充填材 S 燃焼室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 浩喜 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内 (72)発明者 陣野原 伸夫 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに取り付けられたインジ
    ェクタからシリンダ内に燃料を直接噴射するエンジンで
    あって、前記インジェクタの本体フランジ部をシリンダ
    ヘッドに押圧し、該本体フランジ部よりも先の部位の外
    周とシリンダヘッドとの間に径方向隙間を形成してイン
    ジェクタをシリンダヘッドに取り付けて成る筒内噴射エ
    ンジンにおいて、 前記インジェクタの本体フランジ部よりも先の部位とシ
    リンダヘッドとの間に形成された軸方向隙間に、インジ
    ェクタと同等若しくはそれよりも大きな熱伝導率を有す
    るガスケットを介設したことを特徴とする筒内噴射エン
    ジン。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドに取り付けられたインジ
    ェクタからシリンダ内に燃料を直接噴射するエンジンで
    あって、前記インジェクタの本体フランジ部をシリンダ
    ヘッドに押圧し、該本体フランジ部よりも先の部位の外
    周とシリンダヘッドとの間に径方向隙間を形成してイン
    ジェクタをシリンダヘッドに取り付けて成る筒内噴射エ
    ンジンにおいて、 前記インジェクタ先部のノズル外周にシリンダヘッドと
    の間に形成された径方向隙間に、インジェクタと同等若
    しくはそれよりも大きな熱伝導率を有するスリーブを介
    設するとともに、該スリーブの内外周面に軸方向に貫通
    する複数の切欠溝を形成したことを特徴とする筒内噴射
    エンジン。
  3. 【請求項3】 シリンダヘッドに取り付けられたインジ
    ェクタからシリンダ内に燃料を直接噴射するエンジンで
    あって、前記インジェクタの本体フランジ部をシリンダ
    ヘッドに押圧し、該本体フランジ部よりも先の部位の外
    周とシリンダヘッドとの間に径方向隙間を形成してイン
    ジェクタをシリンダヘッドに取り付けて成る筒内噴射エ
    ンジンにおいて、 前記インジェクタの少なくともノズルにインジェクタと
    同等若しくはそれよりも大きな熱伝導率を有するスリー
    ブを装着して該スリーブでノズルエンド部の一部を覆う
    とともに、インジェクタの本体フランジ部よりも先の部
    位とシリンダヘッドとの間に形成された軸方向隙間に、
    インジェクタと同等若しくはそれよりも大きな熱伝導率
    を有する弾性部材を介設したことを特徴とする筒内噴射
    エンジン。
  4. 【請求項4】 前記インジェクタ又はスリーブとシリン
    ダヘッドとの間に形成された径方向隙間にオイルを封入
    したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の筒内噴
    射エンジン。
  5. 【請求項5】 前記インジェクタのノズル下端面と前記
    シリンダヘッド又は前記スリーブの下端面とを面一とし
    たことを特徴とする請求項3記載の筒内噴射エンジン。
  6. 【請求項6】 前記インジェクタ又はスリーブとシリン
    ダヘッドとの間に形成された径方向隙間に、空気よりも
    熱伝導率が高くて弾性を有する充填材を介設したことを
    特徴とする請求項1,3又は5記載の筒内噴射エンジ
    ン。
  7. 【請求項7】 前記インジェクタのノズルと前記スリー
    ブの燃焼室に露出する面を前記充填材でコーティングし
    たことを特徴とする請求項6記載の筒内噴射エンジン。
  8. 【請求項8】 シリンダヘッドに取り付けられたインジ
    ェクタからシリンダ内に燃料を直接噴射するエンジンで
    あって、前記インジェクタの本体フランジ部をシリンダ
    ヘッドに押圧し、該本体フランジ部よりも先の部位の外
    周とシリンダヘッドとの間に径方向隙間を形成してイン
    ジェクタをシリンダヘッドに取り付けて成る筒内噴射エ
    ンジンにおいて、 前記インジェクタの少なくともノズルにインジェクタと
    同等若しくはそれよりも大きな熱伝導率を有するスリー
    ブを圧入して該スリーブでノズルエンド部の一部を覆う
    とともに、該スリーブとインジェクタの一部をシリンダ
    ヘッドに形成されたウォータージャケット内に露出させ
    たことを特徴とする筒内噴射エンジン。
  9. 【請求項9】 前記インジェクタのノズルを燃焼室中心
    に配置するとともに、点火プラグをインジェクタに隣接
    して配置したことを特徴とする請求項1〜7又は8記載
    の筒内噴射エンジン。
  10. 【請求項10】 前記インジェクタのノズルに開口する
    燃焼噴射口の周縁を面取りしたことを特徴とする請求項
    1〜8又は9記載の筒内噴射エンジン。
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