JPH10252546A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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JPH10252546A
JPH10252546A JP9063372A JP6337297A JPH10252546A JP H10252546 A JPH10252546 A JP H10252546A JP 9063372 A JP9063372 A JP 9063372A JP 6337297 A JP6337297 A JP 6337297A JP H10252546 A JPH10252546 A JP H10252546A
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和彦 中井
Katsumi Takaba
克己 鷹羽
Hirokazu Oguro
浩和 小黒
Yuko Yamamoto
優子 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの書き換えが可能な不揮発性ROMへ
の学習値の書き込み回数を、所定の書込保証回数以内に
抑えることができる車両制御装置を提供する。 【解決手段】 学習制御で算出した学習値をEEPRO
Mに書き込んでおき(S210)、バッテリ外れが生じ
た場合にEEPROMから通常のRAMへ学習値を転送
して(S100:YES,S120)、バッテリ外れに
対する学習値のバックアップを行う車両制御装置におい
て、イグニッションスイッチが投入された後にエンジン
回転数NEが500rpm以上になる、という状態が起こる毎
に、カウンタCをカウントアップし(S170)、カウ
ンタCの値が10以上となった場合に(S190:YE
S)、EEPROMへの学習値の書き込みを行うと共に
カウンタCを初期化する(S210,S220)。この
結果、車両が10回運転される毎にEEPROMへの学
習値の書き込みが行われ、書込回数を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を制御する車
両制御装置に関し、特に、学習制御によって算出した学
習値をEEPROM等、電気的にデータの書き換えが可
能な不揮発性ROMに保存するようにした車両制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のエンジンや自動変速機
(オートマチックトランスミッション)を制御する車両
制御装置においては、制御対象の経時変化や個体差など
の影響をなくすために、過去の制御結果を評価して制御
パラメータや制御論理を修正する、いわゆる学習制御が
広く採用されている。そして、学習制御によって算出し
た制御パラメータなどの学習値を、いわゆるスタンバイ
RAM(バッテリ電圧により電源が常時供給されるRA
Mであり、バックアップRAMともいう)に記憶するよ
うにしていた。
【0003】ところが、学習値をスタンバイRAMに記
憶させておくようにしただけでは、車両からバッテリが
外され、或いは、外れた場合に、それまでに算出した学
習値を失ってしまう。そこで、近年では、EEPROM
といった電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性R
OMに学習値を書き込んでおき、バッテリ外れが発生し
たと判断した場合には、その不揮発性ROMから通常の
RAMへ学習値を転送して、過去に算出した学習値を継
続して使用できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、データの書き
換えが可能なEEPROM等の不揮発性ROMに学習値
を更新して書き込む頻度を多くすれば、バッテリ外れが
生じた際に、できるだけ近い時期の学習値を制御に用い
ることができるのであるが、現状において、この種の不
揮発性ROMには、半導体メーカー側で書込保証回数が
設定されており、その書込保証回数を越えてデータの書
き込みを行った場合には、データが確実に書き込まれる
保証がないため、学習値を頻繁に更新して書き込むこと
はできないという問題がある。
【0005】尚、例えば特開平5−79379号公報に
は、EEPROMへ一定時間毎に最新の学習値を書き込
むようにすることが開示されているが、自動車の使用期
間(最大15年〜20年)を考慮すると、書込保証回数
を越えてしまう可能性が非常に高い。しかも、この種の
車両制御装置は、一般的に車両のイグニッションスイッ
チの投入時に動作電源が供給されるが、イグニッション
スイッチが投入されて当該装置が動作している間に、車
両が常に運転されているとは限らず、この結果、真に有
用ではない学習値をEEPROMに更新して書き込む可
能性があり、EEPROMへのデータの書き込み回数を
必要以上に増加させてしまうこことなる。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性
ROMへの学習値の書き込み回数を、学習制御の制御性
を損ねることなく所定の書込保証回数以内に抑えること
ができる車両制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】本発明
の車両制御装置は、電気的にデータの書き換えが可能な
不揮発性ROMを備えており、車両を制御する際の学習
制御によって算出した学習値を、所定条件の成立時に前
記不揮発性ROMへ書き込んでおくことにより、学習値
を保存するのであるが、特に、運転検出手段が、車両の
イグニッションスイッチが投入された後に車両が実際に
運転されたか否かを検出し、計数手段が、運転検出手段
により車両が実際に運転されたと検出された回数を計数
し、更に、運転回数判定手段が、計数手段の計数値が所
定値以上になったか否かを判定する。
【0008】そして、当該車両制御装置は、運転回数判
定手段により計数手段の計数値が所定値以上になったと
判定された場合に、不揮発性ROMへの学習値の書き込
みを実行すると共に、計数手段の計数値を初期化する。
このような本発明の車両制御装置においては、イグニッ
ションスイッチがオフ状態からオン状態となって車両が
実際に運転されると、計数手段の計数値が1つ更新され
る。そして、その計数値が所定値以上になると、不揮発
性ROMへの学習値の書き込みが実行されると共に、計
数手段の計数値が初期化される。このため、車両が所定
回数だけ運転される毎に、前記不揮発性ROMへ最新の
学習値が書き込まれることとなる。
【0009】よって、本発明の車両制御装置によれば、
イグニッションスイッチを投入したけれど車両は運転し
ない、といった場合には不揮発性ROMへの学習値の書
き込みは行われず、実際に車両が運転された場合の真に
有用な学習値を、不揮発性ROMに書き込んで保存する
ことができる。そして、車両が所定回数だけ運転される
毎に、不揮発性ROMへ学習値を書き込むこととなるた
め、不揮発性ROMへのデータ書き込み回数を大幅に低
減することができる。
【0010】従って、不揮発性ROMへの学習値の書き
込み回数を、学習制御の制御性を損ねることなく所定の
書込保証回数以内に抑えることができるようになる。と
ころで、運転検出手段は、車両が実際に運転されたこと
を、車両のエンジン回転数が所定回転数以上になったこ
とで判断するように構成することができる。そして、こ
のように構成すれば、車両が運転されたことを簡単且つ
確実に検出することができる。
【0011】一方、前述したように、この種の車両制御
装置は、一般的に車両のイグニッションスイッチが投入
されている時に動作電源が供給されるように構成される
が、この場合、不揮発性ROMへ学習値を書き込む処理
を行っている最中に車両運転者がイグニッションスイッ
チをオフしてしまうと、書き込み処理が中断されて、保
存すべき学習値が破壊されてしまう可能性がある。
【0012】そこで、この問題を解決するためには、車
両が所定の速度以上で走行しているか否かを検出する走
行状態検出手段を追加して設け、運転回数判定手段によ
り計数手段の計数値が所定値以上になったと判定され、
且つ、前記走行状態検出手段により車両が所定の速度以
上で走行していると検出された場合に、不揮発性ROM
への学習値の書き込みを実行すると共に、計数手段の計
数値を初期化するように構成すればよい。
【0013】つまり、運転回数判定手段により計数手段
の計数値が所定値以上になったと判定されても、車両が
所定の速度以上で走行していなければ、不揮発性ROM
への学習値の書き込みは行わず、車両が所定速度以上で
走行している場合に学習値の書き込みを行うのである。
【0014】このように構成すれば、車両運転者により
イグニッションスイッチがオフされる可能性のない状況
下で、不揮発性ROMへの学習値の書き込みを行うこと
ができ、保存すべき学習値が破壊されてしまうことを確
実に回避できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。尚、本発明の実施形態は、下記
のものに何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲
に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでも
ない。
【0016】まず、図1は、実施形態の車両用エンジン
制御装置(以下、ECUという)1の構成を表わすブロ
ック図である。図1に示すように、本実施形態のECU
1は、車両に搭載されたエンジンを制御するための様々
な処理を実行するCPU3と、CPU3により実行され
るプログラムを格納するROM5と、CPU3による制
御演算結果などを一時記憶する演算作業用の通常RAM
(即ち、バッテリ電圧による電源バックアップが施され
ていないRAMであり、以下、N・RAMという)7
と、バッテリ電圧による電源バックアップが施されたス
タンバイRAM(以下、S・RAMという)9と、電気
的にデータの書き換えが可能な不揮発性ROMとしての
EEPROM11とを備えている。
【0017】そして、CPU3とROM5,N・RAM
7,及びS・RAM9は、互いにバス13で接続されて
おり、CPU3とEEPROM11は、シリアルデータ
ライン15で接続されている。また更に、ECU1は、
エンジンの回転数NEを検出する回転数センサ17や車
両の走行速度(車速)vを検出する車速センサ19など
の各種センサからの信号を、CPU3へ入力するための
入力回路21と、CPU3から出力される駆動信号に応
じて、インジェクタやイグナイタなどのアクチュエータ
23を作動させる出力回路25と、車両のバッテリ27
からイグニッションスイッチ29を介して供給されるイ
グニッション電圧VIGを受けて、CPU3,ROM5,
N・RAM7,S・RAM9,及びEEPROM11へ
動作電圧VD を出力する共に、バッテリ27からイグニ
ッションスイッチ29を介さずに直接供給されるバッテ
リ電圧VBBを受けて、S・RAM9へデータ保持用のバ
ックアップ電圧VS を出力する電源回路31とを備えて
いる。
【0018】このようなECU1においては、イグニッ
ションスイッチ29がオン(投入)されると、電源回路
31からCPU3,ROM5,及びN・RAM7などに
動作電圧VD が供給される。そして、CPU3が、RO
M5に格納されたプログラムに従いエンジン制御処理を
実行して、各種センサからのセンサ信号に基づきアクチ
ュエータ23を作動させることにより、エンジンの制御
を行う。
【0019】ここで、CPU3が実行するエンジン制御
処理は学習制御によるものである。そして、CPU3
は、学習制御によってN・RAM7上で算出した制御パ
ラメータなどの学習値と、後述するようにN・RAM7
上でカウントアップされるカウンタCの値とをS・RA
M9へ定期的にコピーして、イグニッションスイッチ2
9のオフ中にも学習値とカウンタCの値を失わないよう
にしている。また、CPU3は、後述する条件が成立し
たときに、N・RAM7上の学習値をEEPROM11
へ書き込むようにしており、これにより、バッテリ27
が外れてS・RAM9の記憶データが消失しても、学習
値を失わないようにしている。
【0020】そこで次に、このようなECU1でCPU
3により実行される処理について、図2のフローチャー
トに沿って説明する。尚、図2に示す処理において、カ
ウンタCや後述するフラグFの操作及び判定はN・RA
M7上で行われる。図2に示すように、CPU3は、イ
グニッションスイッチ29のオンに伴い動作を開始する
と、最初に、ステップ(以下、Sと記す)100〜S1
30の初期化処理を行う。
【0021】即ち、まずS100にて、バッテリ外れの
履歴(つまり、バッテリ27が外れた痕跡)があるか否
かを判定する。尚、この判定は、例えばS・RAM9の
記憶データをチェックすることにより行われ、記憶デー
タが正常であればバッテリ外れの履歴が無いと判断さ
れ、逆に異常であればバッテリ外れの履歴があると判断
される。
【0022】ここで、バッテリ外れの履歴が無かった場
合には、S110に進んで、S・RAM9の記憶データ
(つまり、イグニッションスイッチ29のオフ中にS・
RAM9にバックアップ保存されていた学習値及びカウ
ンタCの値)をN・RAM7に書き込む。また、バッテ
リ外れの履歴があった場合には、S・RAM9の記憶デ
ータは不定であることから、S120に移行して、その
時点でEEPROM11に書き込まれている学習値を、
N・RAM7に書き込む。
【0023】そして、S110及びS120のうちの何
れかの処理を行った後、S130に進んで、イグニッシ
ョンスイッチ29が投入された後に車両が実際に運転さ
れたか否かを示すフラグFへ、車両が未だ運転されてい
ないことを示す「0」をセットする。
【0024】このようなS100〜S130の初期化処
理を終えると、CPU3は、学習制御によるエンジン制
御処理の実行を開始すると共に、そのエンジン制御処理
と並行して、S140〜S230の処理を定期的に繰り
返し実行する。即ち、まずS140にて、N・RAM7
に現在格納されている学習値とカウンタCの値とを、S
・RAM9に書き込む(コピーする)。
【0025】そして、続くS150にて、フラグFが
「0」であるか否かを判定し、「0」であれば、S16
0に進んで、回転数センサ17からの信号に基づき検出
されるエンジン回転数NEが、予め設定された所定回転
数(本実施形態では、アイドル回転数付近の値である5
00rpm )以上であるか否かを判定する。
【0026】ここで、エンジン回転数が500rpm 以上
であれば、イグニッションスイッチ29が投入された後
に車両が実際に運転されたと判断して、S170に進
み、このS170にて、カウンタCの値をN・RAM7
上で1インクリメントし、更に続くS180にて、フラ
グFへ、車両が運転されたことを示す「1」をセットす
る。
【0027】そして、このようにS180でフラグFに
「1」をセットするか、或いは、S150にてフラグF
が「0」ではないと判定するか、或いは、S160にて
エンジン回転数NEが500rpm 以上ではないと判定し
た場合には、S190に移行して、カウンタCの値が予
め設定された所定値(本実施形態では10)以上である
か否かを判定する。そして、カウンタCの値が10以上
であれば、S200に進んで、車速センサ19からの信
号に基づき検出される車速vが予め設定された所定速度
(本実施形態では、40km/h)以上であるか否かを判定
する。
【0028】ここで、車速vが40km/h以上であれば、
S210に進んで、N・RAM7に現在格納されている
学習値をEEPROM11に更新して書き込み、更に続
くS220にて、カウンタCの値を「0」に初期化す
る。そして、このようにS220でカウンタCを初期化
するか、或いは、S190にてカウンタCの値が10以
上ではないと判定するか、或いは、S200にて車速v
が40km/h以上ではないと判定した場合には、後続する
他の処理を実行し、その間に、S230に示す如く、N
・RAM7上の学習値が学習制御により更新される。そ
して、その後S140に戻って、N・RAM7に現在格
納されている最新の学習値とカウンタCの値とを、S・
RAM9に書き込み、前述したS150以降の処理を繰
り返す。
【0029】このような本実施形態のECU1では、イ
グニッションスイッチ29が投入されて動作を開始した
後、エンジン回転数NEが500rpm 以上になるまで
は、S160で否定判定され続け、エンジン回転数NE
が500rpm 以上になると、車両が実際に運転されたと
判断されて、S170の処理によりカウンタCの値が1
インクリメントされる。
【0030】そして、カウンタCの値が1インクリメン
トされると、S180の処理によりフラグFに「1」が
セットされるため、その後、イグニッションスイッチ2
9がオン状態である間は、S150で否定判定されて、
もはやカウンタCの値はインクリメントされなくなる。
また、カウンタCの値は、S140の処理によりS・R
AM9に保存されて、次にイグニッションスイッチ29
が投入された場合に、S110の処理によりN・RAM
7へ書き込まれる。
【0031】このため、カウンタCの値は、イグニッシ
ョンスイッチ29が投入された後にエンジン回転数NE
が500rpm 以上になる、という状態が起こる毎に、1
ずつカウントアップされることとなる。そして、カウン
タCの値が10以上になり、且つ、車速vが40km/h以
上となれば、S190とS200の両方で肯定判定され
て、S210の処理により、N・RAM7内の学習値が
EEPROM11に更新して書き込まれ、更にS220
の処理にてカウンタCの値が「0」に初期化される。
【0032】よって、本実施形態のECU1では、イグ
ニッションスイッチ29が投入された後にエンジン回転
数NEが500rpm 以上になる、という状態が10回起
こる毎に、即ち、車両が実際に10回運転される毎に、
EEPROM11への学習値の書き込みが実行されるこ
ととなる。
【0033】よって、本実施形態のECU1によれば、
イグニッションスイッチ29を投入したけれど車両は運
転しない、といった場合にはEEPROM11への学習
値の書き込みは行われず、実際に車両が運転された場合
の真に有用な学習値を、EEPROM11に書き込んで
保存することができる。そして、車両が10回運転され
る毎に、EEPROM11へ学習値を書き込むこととな
るため、EEPROM11へのデータ書き込み回数を大
幅に低減することができる。
【0034】従って、このECU1によれば、車両の使
用期間におけるEEPROM11への学習値の書き込み
回数を、学習制御の制御性を損ねることなく所定の書込
保証回数以内に抑えることができるようになる。また、
車両が実際に運転されたことを、エンジン回転数NEが
所定回転数以上になったことで判断するようにしている
ため、車両が運転されたことを簡単且つ確実に検出する
ことができる。
【0035】尚、バッテリ外れのタイミングによって
は、EEPROM11に最悪9サイクル前の学習値しか
保存されておらず、最新の学習値を制御に反映させるこ
とができない場合も生じるが、例えば新車直後にバッテ
リ27を外すことは通常有り得ず、しかも、数回の学習
制御が実行されていれば数サイクル前の学習値であって
も学習制御の性格から極端に最適値からずれたものでは
ないため、制御性には殆ど影響しない。
【0036】一方更に、本実施形態のECU1では、カ
ウンタCの値が10以上になっても、車速vが40km/h
以上でなければ、EEPROM11への学習値の書き込
みは行わず、車速vが40km/h以上の場合にEEPRO
M11へ学習値を書き込むようにしている。このため、
EEPROM11へ学習値を確実に書き込むことができ
る。
【0037】つまり、EEPROM11へ学習値を書き
込む処理を行っている最中に車両運転者がイグニッショ
ンスイッチ29をオフしてしまうと、書き込み処理が中
断されて、EEPROM11内の学習値が破壊されてし
まう。よって、その直後にバッテリ外れが起こった場合
には、過去の学習値を使用することができなくなってし
まうのであるが、車速vが40km/h以上であれば、イグ
ニッションスイッチ29がオフされる可能性は無く、E
EPROM11へ学習値を確実に書き込むことができる
ようになり、学習値が破壊されてしまうといった問題が
生じないのである。
【0038】尚、本実施形態では、S130,S15
0,S160,及びS180の処理が運転検出手段に相
当し、S170の処理が計数手段に相当し、S190の
処理が運転回数判定手段に相当し、S200の処理が走
行状態検出手段に相当している。
【0039】ところで、図2のS160で判定する回転
数は、「500rpm 」に限るものではなく適宜設定する
ことができるが、本実施形態のようにエンジンのアイド
ル回転数付近に設定することが望ましい。また、図2の
S190で判定する回数についても、「10回」に限る
ものではなく、車両の使用期間において予想される総運
転回数と、EEPROM11の書込保証回数とに基づ
き、適宜設定することができる。つまり、車両の使用期
間においてEEPROM11への学習値の書き込み回数
が上記書込保証回数を越えないように設定すれば良い。
【0040】また同様に、図2のS200で判定する車
速(40km/h)についても、適宜設定することができ
る。一方、上記実施形態では、データの書き換えが可能
な不揮発性ROMとして、EEPROMを用いたが、フ
ラッシュROMを用いることもできる。
【0041】また、図2のS210にて、カウンタCの
値を学習値と共にEEPROM11へ書き込むようにし
ても良い。このようにすれば、バッテリ外れの履歴があ
った場合に、図2のS120でEEPROM11内のカ
ウンタCの値がN・RAM7に転送されるため、バッテ
リ外れが起こった時点までにカウントしていたカウンタ
Cの値を継続して用いることができるようになる。
【0042】また更に、上記実施形態のECU1は、車
両のエンジンを制御するものであったが、例えば自動変
速機を制御する電子制御装置など、他の車両制御装置に
ついても全く同様に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の車両用エンジン制御装置(EC
U)の構成を表すブロック図である。
【図2】 図1のECUで実行される処理を表すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…ECU(車両用エンジン制御装置) 3…CPU
5…ROM 7…N・RAM(演算作業用の通常RAM) 9…S・RAM(スタンバイRAM) 11…EEP
ROM 17…回転数センサ 19…車速センサ 21…入
力回路 23…アクチュエータ 25…出力回路 27…バ
ッテリ 29…イグニッションスイッチ 31…電源回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小黒 浩和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 山本 優子 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にデータの書き換えが可能な不揮
    発性ROMを備えると共に、車両を制御する際の学習制
    御によって算出した学習値を、所定条件の成立時に前記
    不揮発性ROMへ書き込んでおくことにより、前記学習
    値を保存するように構成された車両制御装置において、 前記車両のイグニッションスイッチが投入された後に前
    記車両が実際に運転されたか否かを検出する運転検出手
    段と、 該運転検出手段により前記車両が実際に運転されたと検
    出された回数を計数する計数手段と、 該計数手段の計数値が所定値以上になったか否かを判定
    する運転回数判定手段とを備え、 前記運転回数判定手段により前記計数手段の計数値が所
    定値以上になったと判定された場合に、前記不揮発性R
    OMへの学習値の書き込みを実行すると共に、前記計数
    手段の計数値を初期化するように構成されたこと、 を特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両制御装置におい
    て、 前記運転検出手段は、前記車両が実際に運転されたこと
    を、前記車両のエンジン回転数が所定回転数以上になっ
    たことで判断すること、 を特徴とする車両制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車両制御
    装置において、 更に、前記車両が所定の速度以上で走行しているか否か
    を検出する走行状態検出手段を備え、 前記運転回数判定手段により前記計数手段の計数値が所
    定値以上になったと判定され、且つ、前記走行状態検出
    手段により前記車両が所定の速度以上で走行していると
    検出された場合に、前記不揮発性ROMへの学習値の書
    き込みを実行すると共に、前記計数手段の計数値を初期
    化するように構成されたこと、 を特徴とする車両制御装置。
JP06337297A 1997-03-17 1997-03-17 車両制御装置 Expired - Lifetime JP3211708B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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