JPH10251825A - 鋳鉄管の溶射方法 - Google Patents
鋳鉄管の溶射方法Info
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- JPH10251825A JPH10251825A JP9056769A JP5676997A JPH10251825A JP H10251825 A JPH10251825 A JP H10251825A JP 9056769 A JP9056769 A JP 9056769A JP 5676997 A JP5676997 A JP 5676997A JP H10251825 A JPH10251825 A JP H10251825A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ショットブラストとフレーム溶射とを一つの設
備で行い、設備の省略と皮膜の品質向上を課題とする。 【解決手段】複数のフレーム溶射ガン３、４を鋳鉄管１
の管軸方向に沿って側面に配列し、鋳鉄管１を管軸周囲
に回転させながら前記複数のフレーム溶射ガン３、４を
軸方向に移動させ、この移動過程において、移動先端側
の単数又は複数のフレーム溶射ガン３からはフェロシリ
コン合金粉末を溶射し、前記移動先端側フレーム溶射ガ
ン３に続く後端側フレーム溶射ガン４からは溶射材料を
溶射する。
備で行い、設備の省略と皮膜の品質向上を課題とする。 【解決手段】複数のフレーム溶射ガン３、４を鋳鉄管１
の管軸方向に沿って側面に配列し、鋳鉄管１を管軸周囲
に回転させながら前記複数のフレーム溶射ガン３、４を
軸方向に移動させ、この移動過程において、移動先端側
の単数又は複数のフレーム溶射ガン３からはフェロシリ
コン合金粉末を溶射し、前記移動先端側フレーム溶射ガ
ン３に続く後端側フレーム溶射ガン４からは溶射材料を
溶射する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋳鉄管の溶射方
法に関し、詳しくは、鋳鉄管外周の金属溶射塗装を行う
場合の鋳鉄管の溶射方法の改良に関する。
法に関し、詳しくは、鋳鉄管外周の金属溶射塗装を行う
場合の鋳鉄管の溶射方法の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、鋳鉄管の外周の耐蝕性を向上させ
るため、耐蝕性に優れる金属粉末をフレーム溶射〜超高
速フレーム溶射で溶射し金属皮膜を形成することが行わ
れる。
るため、耐蝕性に優れる金属粉末をフレーム溶射〜超高
速フレーム溶射で溶射し金属皮膜を形成することが行わ
れる。
【０００３】この金属溶射皮膜を形成する場合、溶射皮
膜の密着性をよくするため鋳鉄下地の酸化スケールを除
去する必要がある。この除去手段として一般に、鋳鉄管
外周にショットブラストを行って表面を十分に研磨した
後に、必要な予備加熱を行って超高速フレーム溶射ガン
で金属粉末を溶射し付着させることが行われる。
膜の密着性をよくするため鋳鉄下地の酸化スケールを除
去する必要がある。この除去手段として一般に、鋳鉄管
外周にショットブラストを行って表面を十分に研磨した
後に、必要な予備加熱を行って超高速フレーム溶射ガン
で金属粉末を溶射し付着させることが行われる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は上記ショットブラストを行う工程と金属粉末の溶射工
程とが別々の設備とされていたため、ショットブラスト
後溶射工程への搬送過程で水分、油分あるいは塵埃類が
付着し、これが溶射皮膜に欠陥を生じさせる原因となる
問題があった。
は上記ショットブラストを行う工程と金属粉末の溶射工
程とが別々の設備とされていたため、ショットブラスト
後溶射工程への搬送過程で水分、油分あるいは塵埃類が
付着し、これが溶射皮膜に欠陥を生じさせる原因となる
問題があった。
【０００５】また、ショットブラスト用と金属溶射用の
二つの設備を設ける必要がある上その間の搬送装置を含
め設備が大がかりとなり、また予備加熱装置も必要とな
る場合があるなど、ランニングコストも高価となる問題
があった。
二つの設備を設ける必要がある上その間の搬送装置を含
め設備が大がかりとなり、また予備加熱装置も必要とな
る場合があるなど、ランニングコストも高価となる問題
があった。
【０００６】この発明は、上記問題点に鑑み金属溶射を
行うフレーム溶射ガンの特徴を利用し、ショットブラス
トとフレーム溶射とを一つの設備で可能とし、設備の省
略と皮膜の品質向上が可能な鋳鉄管の溶射方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
行うフレーム溶射ガンの特徴を利用し、ショットブラス
トとフレーム溶射とを一つの設備で可能とし、設備の省
略と皮膜の品質向上が可能な鋳鉄管の溶射方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の鋳鉄管
の溶射方法は、複数のフレーム溶射ガンを鋳鉄管の管軸
方向に沿って側面に配列し、鋳鉄管を管軸周囲に回転さ
せながら前記複数のフレーム溶射ガンを軸方向に移動さ
せ、この移動過程において、移動先端側の単数又は複数
のフレーム溶射ガンからはフェロシリコン合金粉末を溶
射し、前記移動先端側フレーム溶射ガンに続く後端側フ
レーム溶射ガンからは溶射材料を溶射することを特徴と
するものである。
の溶射方法は、複数のフレーム溶射ガンを鋳鉄管の管軸
方向に沿って側面に配列し、鋳鉄管を管軸周囲に回転さ
せながら前記複数のフレーム溶射ガンを軸方向に移動さ
せ、この移動過程において、移動先端側の単数又は複数
のフレーム溶射ガンからはフェロシリコン合金粉末を溶
射し、前記移動先端側フレーム溶射ガンに続く後端側フ
レーム溶射ガンからは溶射材料を溶射することを特徴と
するものである。
【０００８】フレーム溶射ガンは金属粉末を高温炎と共
に噴射して炎中で溶融させながら鋳鉄管外周に高圧で吹
き付ける。従って、溶射ガンで溶射しても鋳鉄管外周に
付着しない金属粉、例えばフェロシリコン粉末などを溶
射すれば、ショットブラストと同一の効果が得られ、し
かも溶射金属により鋳鉄管外周が加熱されることにもな
って以後の金属溶射に対し好条件の下地とすることがで
きる。
に噴射して炎中で溶融させながら鋳鉄管外周に高圧で吹
き付ける。従って、溶射ガンで溶射しても鋳鉄管外周に
付着しない金属粉、例えばフェロシリコン粉末などを溶
射すれば、ショットブラストと同一の効果が得られ、し
かも溶射金属により鋳鉄管外周が加熱されることにもな
って以後の金属溶射に対し好条件の下地とすることがで
きる。
【０００９】また、前記溶射ガンに引き続き、これに連
続配置した溶射ガンから金属皮膜材料となる金属を溶射
すれば完璧な状態の下地に直ちに金属皮膜を溶射形成す
ることができ、皮膜性能も非常に良くなる。
続配置した溶射ガンから金属皮膜材料となる金属を溶射
すれば完璧な状態の下地に直ちに金属皮膜を溶射形成す
ることができ、皮膜性能も非常に良くなる。
【００１０】上記フレーム溶射ガンとして超高速フレー
ム溶射ガンを用いれば研磨効果と予備加熱効果がさらに
良好に得られる。
ム溶射ガンを用いれば研磨効果と予備加熱効果がさらに
良好に得られる。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を説
明する。図１はこの発明の一実施の形態の断面図であ
る。
明する。図１はこの発明の一実施の形態の断面図であ
る。
【００１２】鋳鉄管１を管軸周囲に回転させる支持装置
２の側面に、二つの溶射ガン３、４を設置した台車５を
設置した。次に、鋳鉄管１を回転させつつ移動方向先端
側のフレーム溶射ガン３からは粒度50〜150 μ程度のフ
ェロシリコン粉末を、移動方向後端側のフレーム溶射ガ
ン４からはAl-Si 合金粉末を溶射させつつ台車５を鋳鉄
管１の一端から他端側へと移動させて金属溶射を行っ
た。
２の側面に、二つの溶射ガン３、４を設置した台車５を
設置した。次に、鋳鉄管１を回転させつつ移動方向先端
側のフレーム溶射ガン３からは粒度50〜150 μ程度のフ
ェロシリコン粉末を、移動方向後端側のフレーム溶射ガ
ン４からはAl-Si 合金粉末を溶射させつつ台車５を鋳鉄
管１の一端から他端側へと移動させて金属溶射を行っ
た。
【００１３】上記のフェロシリコン粉末は鋳鉄管に対す
る付着力が極めて小さく、殆ど付着せず、フレーム溶射
ガン３からの金属溶射により鋳鉄管１の外周表面は十分
に研磨された。
る付着力が極めて小さく、殆ど付着せず、フレーム溶射
ガン３からの金属溶射により鋳鉄管１の外周表面は十分
に研磨された。
【００１４】またフレーム溶射ガン４から溶射されたAl
-Si 合金粉末は付着性が良く鋳鉄管１外周面に均一に付
着した。この結果、ピンホールの殆どない金属皮膜が形
成されるのが確認された。
-Si 合金粉末は付着性が良く鋳鉄管１外周面に均一に付
着した。この結果、ピンホールの殆どない金属皮膜が形
成されるのが確認された。
【００１５】なお、上記において金属溶射ガンを三台以
上設け、最初と二台目のフレーム溶射ガンから付着性の
無いフェロシリコン粉末を溶射し、最後のフレーム溶射
ガンから付着性のあるAl-Si 合金粉末を溶射しても良
い。
上設け、最初と二台目のフレーム溶射ガンから付着性の
無いフェロシリコン粉末を溶射し、最後のフレーム溶射
ガンから付着性のあるAl-Si 合金粉末を溶射しても良
い。
【００１６】さらに、フレーム溶射ガンとしては超高速
フレーム溶射ガンを使用すれば研磨効果、予備加熱効果
がより得られて都合が良い。
フレーム溶射ガンを使用すれば研磨効果、予備加熱効果
がより得られて都合が良い。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
ショットブラスト装置を全く使用せず、フレーム溶射
ガンを複数台用意し、前方の溶射ガンで付着性の無い又
は極めて低い金属を溶射して鋳鉄管表面を研磨すると同
時に溶射される金属で加熱を行い、次いで後方の溶射ガ
ンで付着性の高い金属を溶射するので、研磨から金属溶
射までの時間が極めて短く、その間の水分、油分や塵埃
類の付着が全く無く、極めて良好な下地表面に金属皮膜
を形成することができ、欠陥の無い金属皮膜が形成可能
となる。
ショットブラスト装置を全く使用せず、フレーム溶射
ガンを複数台用意し、前方の溶射ガンで付着性の無い又
は極めて低い金属を溶射して鋳鉄管表面を研磨すると同
時に溶射される金属で加熱を行い、次いで後方の溶射ガ
ンで付着性の高い金属を溶射するので、研磨から金属溶
射までの時間が極めて短く、その間の水分、油分や塵埃
類の付着が全く無く、極めて良好な下地表面に金属皮膜
を形成することができ、欠陥の無い金属皮膜が形成可能
となる。
【００１８】さらに、ショットブラスト装置、運搬装置
や予備加熱装置などが不要となるので、設備が大幅に省
略でき、さらにランニングコストも低減化できるなどの
効果を有する。
や予備加熱装置などが不要となるので、設備が大幅に省
略でき、さらにランニングコストも低減化できるなどの
効果を有する。
【図１】この発明の実施の形態を示す平面図である。
１…鋳鉄管 ２…回転支持装置 ３…溶射ガン ４…溶射ガン ５…台車
Claims (1)
- 【請求項１】複数のフレーム溶射ガンを鋳鉄管の管軸方
向に沿って側面に配列し、鋳鉄管を管軸周囲に回転させ
ながら前記複数のフレーム溶射ガンを軸方向に移動さ
せ、この移動過程において、移動先端側の単数又は複数
のフレーム溶射ガンからはフェロシリコン合金粉末を溶
射し、前記移動先端側フレーム溶射ガンに続く後端側フ
レーム溶射ガンからは溶射材料を溶射することを特徴と
する鋳鉄管の溶射方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05676997A JP3356960B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 鋳鉄管の溶射方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05676997A JP3356960B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 鋳鉄管の溶射方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10251825A true JPH10251825A (ja) | 1998-09-22 |
| JP3356960B2 JP3356960B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=13036701
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05676997A Expired - Fee Related JP3356960B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 鋳鉄管の溶射方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3356960B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008174787A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Tocalo Co Ltd | 溶射皮膜形成方法 |
| KR101039602B1 (ko) | 2010-12-30 | 2011-06-09 | (주)한국스틸코트 | 금속 표면 및 콘크리트 표면 코팅에 사용되는 자동 용사장치 및 방법 |
| JP2015183283A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 株式会社栗本鐵工所 | 溶射下地の形成方法 |
| KR20200097893A (ko) * | 2019-02-11 | 2020-08-20 | 정찬옥 | 다수의 용사로봇을 이용한 용사코팅장치 |
| CN112517343A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-19 | 宁波龙元盛宏生态建设工程有限公司 | 一种适用于顶管作业中自动涂抹熔结环氧粉末防腐工艺 |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP05676997A patent/JP3356960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008174787A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Tocalo Co Ltd | 溶射皮膜形成方法 |
| KR101039602B1 (ko) | 2010-12-30 | 2011-06-09 | (주)한국스틸코트 | 금속 표면 및 콘크리트 표면 코팅에 사용되는 자동 용사장치 및 방법 |
| JP2015183283A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 株式会社栗本鐵工所 | 溶射下地の形成方法 |
| KR20200097893A (ko) * | 2019-02-11 | 2020-08-20 | 정찬옥 | 다수의 용사로봇을 이용한 용사코팅장치 |
| CN112517343A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-19 | 宁波龙元盛宏生态建设工程有限公司 | 一种适用于顶管作业中自动涂抹熔结环氧粉末防腐工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3356960B2 (ja) | 2002-12-16 |
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