JPH10250103A - 画像形成装置のインクカートリッジ収容装置 - Google Patents

画像形成装置のインクカートリッジ収容装置

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JPH10250103A
JPH10250103A JP7656397A JP7656397A JPH10250103A JP H10250103 A JPH10250103 A JP H10250103A JP 7656397 A JP7656397 A JP 7656397A JP 7656397 A JP7656397 A JP 7656397A JP H10250103 A JPH10250103 A JP H10250103A
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JP
Japan
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ink cartridge
locking means
image forming
ink
plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7656397A
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English (en)
Inventor
Yosuke Tatsumi
陽介 立見
Hiroharu Terasawa
弘治 寺沢
Tomohiro Ishizu
知宏 石津
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、インクカートリッジ42を確
実かつ良好に保持させることを可能とする。 【解決手段】 インクカートリッジ42をインク供給位
置の高さに保持する係止手段46を板状部材の単体から
構成することによって、係止手段46の構成を極めて簡
易化するとともに、係止手段46を構成する板状部材を
インクカートリッジの装着基準底面部43に対して直接
的に取り付けて良好な組み付け精度を容易に得、さら
に、係止手段46の係止片46dと固定部とを結ぶ板状
部材の延在方向をインクカートリッジ42の係脱方向で
ある上下方向に略一致させることによって、インクカー
トリッジ42の係止作用力が係止手段46の保持力を解
除するようなモーメントを発生させないようにしたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成用のイン
クを貯蔵したインクカートリッジを装着するための画像
形成装置のインクカートリッジ収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プロッタなどの各種画像形成装
置において、インクカートリッジ内のインクを印字ヘッ
ド等の画像形成部に供給することにより画像形成を行わ
せるようした装置が種々知られている。図8及び図9に
示されているように、上記インクカートリッジ1は、イ
ンクカートリッジ収容装置T内の所定の位置に下方に押
し込まれて装着され、その下方に押し込まれた位置に係
止手段2により保持されることによって、当該インクカ
ートリッジ1のインク吐出口1aが開放され、これによ
りインクの供給が行われるようになっている。
【0003】このように上記インクカートリッジ1をイ
ンク供給位置に保持する従来の係止手段2としては、例
えば図示のように、レバー状部材2aを備えたものが採
用されている。このレバー状部材2aは、インクカート
リッジ1の上方部分に配置されており、装置枠体側に取
り付けられた支持軸2bに対して回動可能に装着されて
いる。そして、このレバー状部材2aのインクカートリ
ッジ1側に突出する係止片2cが、インクカートリッジ
1側に突設された係合凸部1bに対して上方側から当接
されることによってインクカートリッジ1が下方側のイ
ンク供給位置にに押し込まれた状態に保持されるように
構成されている。
【0004】すなわち、インクカートリッジ1を装着す
る場合には、図8に示されているように、ユーザーがイ
ンクカートリッジ1を持ってレバー状部材2aの係止片
2cにインクカートリッジ1の係合凸部1bを上側から
当接させるようにして下方に押し込めば、上記レバー状
部材2aの係止片2cが、図9の二点鎖線のように、コ
イルバネ2dの引張り付勢力に抗して非係合状態に一旦
押し込まれる。そして、上記インクカートリッジ1がイ
ンク供給位置まで押し下げられたときに、上記レバー状
部材2aの係止片2cは、図9の実線で示した係止位置
に突出し、上述したような係合状態が維持されるように
なっている。
【0005】一方、インクカートリッジ1を抜き取る場
合には、レバー状部材2aの操作片2cをコイルバネ2
dの引張り付勢力に抗して持ち上げることにより、当該
レバー状部材2aの係合片2cをインクカートリッジ1
の係合凸部1bから離れるように回動させる。これによ
って、インクカートリッジ1は開放状態となり、当該イ
ンクカートリッジ1のインク吐出口1a内に設けられた
バネ力によって、インクカートリッジ1の全体が上方側
に所定量持ち上げられる。そして、この上方に持ち上げ
られたインクカートリッジ1が、図8に示されているよ
うにしてユーザーにより抜き取られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインクカートリッジ収容装置では、上述した
ようにレバー状部材2aを支持軸2bに対して回動可能
に設けるとともに、コイルバネ2cで引っ張るように構
成しているため、部品点数が多く構成が複雑となってい
るとともに、生産性の低下及びコストの上昇を招来して
いる。
【0007】また、インクカートリッジ1をインク供給
位置に保持するにあたっては、インクカートリッジ1の
下端面を受けている底面部が装着の基準面となるが、上
述した従来装置のように、レバー状部材2aがインクカ
ートリッジ1の上方側に配置されていると、インクカー
トリッジ1の係止手段が装着基準面から離れて設けられ
ることとなって、インクカートリッジ1の装着精度を出
すための組立精度を向上させる必要が生じ、この点にお
いても同様な問題を招いている。
【0008】そこで本発明は、簡易な構成で、インクカ
ートリッジを確実かつ良好に保持させることができるよ
うにした画像形成装置のインクカートリッジ収容装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明にかかる画像形成装置のインク
カートリッジ収容装置では、画像形成部にインクを供給
するインクカートリッジを収容する箱体と、上記インク
カートリッジを受け入れるように上記箱体の装着基準底
面部に凹設された挿入凹部と、この挿入凹部内に装着さ
れたインクカートリッジをインク供給位置の高さまで押
え付けた状態で保持する係止手段と、を備えた画像形成
装置のインクカートリッジ収容装置において、上記係止
手段は、前記箱体の装着基準底面部から上方に向かって
片持ち状に突出する板状部材からなるとともに、この板
状部材は、当該板状部材の撓みによって前記インクカー
トリッジ側に圧接・離間しインクカートリッジを係脱さ
せる係止片を一体に備えている。
【0010】このような手段においては、インクカート
リッジをインク供給位置の高さに押え込んで保持する係
止手段が、板状部材の単体から形成されているため、当
該係止手段の構成が極めて簡易化されている。また、係
止手段を構成する板状部材が、インクカートリッジの装
着基準底面部に対して直接固定されているため、インク
カートリッジの装着基準底面部と係止手段との位置関係
が直接的に得られることとなって、良好な組み付け精度
が容易に得られるようになっている。さらに、係止手段
における係止片と固定部とを結ぶ板状部材の延在方向
が、インクカートリッジの係止力作用方向である上下方
向に略一致しているため、インクカートリッジの係止作
用力が、係止手段の保持力を解除するようなモーメント
を発生させることがほとんどなく、安定した係止力が得
られるようになっている。
【0011】また、請求項2記載の発明にかかる画像形
成装置のインクカートリッジ収容装置では、上記請求項
1記載の係止手段の上端部に、当該係止手段を撓ませる
操作部を備えている。
【0012】この請求項2記載の手段においては、板状
部材を撓ませる操作、特に係止片を解除させる操作が操
作部を通して容易に行われる。
【0013】さらに、請求項3記載の発明にかかる画像
形成装置のインクカートリッジ収容装置では、上記請求
項2記載の操作部を、操作者の手前側に片寄って配置し
ている。
【0014】この請求項3記載の手段においては、イン
クカートリッジの着脱操作が、手前側に配置された操作
部を通して良好に行われる。
【0015】さらにまた、請求項4記載の発明にかかる
画像形成装置のインクカートリッジ収容装置では、上記
請求項3記載の操作部から装着基準底面部に延びる操作
側のスパン部分は、係止手段の撓み方向と直交する方向
の板幅寸法が、当該操作側のスパン部分と略平行に延び
る他の従動側のスパン部分の板幅寸法よりも大きい寸法
を有している。
【0016】この請求項4記載の手段においては、イン
クカートリッジの着脱操作が、手前側で片寄って行われ
る際に係止手段に生じようとする捩じり状態が、スパン
部分の板幅により決定される剛性のバランスによって良
好に解消されるようになっている。
【0017】一方、請求項5記載の発明にかかる画像形
成装置のインクカートリッジ収容装置では、上記請求項
1記載の係止手段の上端部に、インクカートリッジの挿
入側面に当接することによって係止手段を撓ませる導入
案内部を備えている。
【0018】この請求項5記載の手段においては、イン
クカートリッジを装着する際の挿入力によって、係止手
段が開放されることとなるため、開放操作を行うことな
くインクカートリッジの装着が容易に行われるようにな
っている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明するが、それに先立ってインクジェ
ット方式のカラープロッタを例にとって画像形成装置の
概要を説明しておく。
【0020】図6に示されているように、プロッタ11
は、キャスタ12a付きのスタンド12の上部に固定さ
れている。このプロッタ11の手前側から奥側、すなわ
ち図示A方向に向って右側部分には、ユーザが所定のス
イッチ操作等を行なうための操作部13が設けられてお
り、この操作部13に設置された各種のスイッチ等によ
り、紙種別、オンライン/オフライン、コマンド等の各
種操作が入力されるようになっている。
【0021】また、このプロッタ11の中央部分には、
横細長状に開口する記録紙挿入口14が設けられてお
り、当該記録紙挿入口14から矢印A方向に挿入された
記録媒体が、上記操作部13からの入力指示に基づいて
内部側に搬送され、外部コンピュータ等から与えられる
データに基づいてカラー画像が記録媒体上に印字され
る。記録済みの記録媒体は、プロッタ11の前面上部の
排出口から矢印Aと逆方向に排出される。また、このプ
ロッタ11の上部には、内部側を覆うカバー15が設け
られているとともに、上記操作部13の反対側の背面部
分には、複数のインクカートリッジ(図示省略)を収容
した本願発明にかかるインクカートリッジ収容装置Tが
取り付けられている。
【0022】インクカートリッジ収容装置Tの構造を説
明する前に、図7を参照して記録紙の搬送経路と印字
(画像形成)工程の概要を説明する。図7は、図6のプ
ロッタ11の一部を切り開いて記録紙の挿入から排出ま
での経路を示す斜視図であって、当該プロッタ11は、
上記記録紙挿入口14から挿入される大判のカット紙等
のシート状の記録媒体、及びカバー17の内部に装備さ
れたロール状の記録紙(ロール紙)16のいずれにも印
字できるものであるが、ここでは、記録紙挿入口14か
ら挿入されたカット紙の搬送経路について説明する。な
お、ロール紙についても入り口が異なるのみで他の部分
はカット紙と同様である。
【0023】ユーザによりロール紙16のカバー17上
に整置された大判のカット紙等のシート状記録媒体は、
上記記録媒体挿入口14を通して矢印A方向に挿入さ
れ、挿入された記録媒体は、カバー17と上ガイド18
との間を通って、駆動ローラ22の外周側に紙搬送コロ
20a,20bにより挾持されながら印字板23の上部
に搬送される。印字板23の上部を通過した記録媒体
は、その後、排出ローラ24とその上方に位置する拍車
25とに挾持されて外部へ排出される。なお、上記拍車
25は拍車板26に回転自在に支持されている。
【0024】また、プロッタ11は、矢印B方向に往復
動するキャリッジ27を備えている。このキャリッジ2
7はヘッドホルダ28を有しており、当該ヘッドホルダ
28内に複数の印字ヘッド29が装着されている。これ
らの各印字ヘッド29には、上述したタンク収容装置T
内のインクカートリッジから延びるインク供給管(図示
省略)がそれぞれ連結されており、上記インクカートリ
ッジ内に貯蔵された、例えば、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの各インクが上記インク供給管を通して
各印字ヘッド29に必要量が送給されるようになってい
る。インクカートリッジ収容装置Tの詳細構造について
は後述する。
【0025】上記キャリッジ27は、プロッタ11の幅
方向に延在する長尺状の案内レール31に対して摺動自
在に装架されているとともに、図示を省略した駆動モー
タに掛設されたベルト30に固定されており、駆動モー
タの正逆回転によりベルト30が矢印B方向に往復動す
ることよって、キャリッジ27も矢印B方向に往復動す
るように構成されている。
【0026】このようなキャリッジ27の往復動方向B
に対して、記録媒体は、矢印B方向と略直交する方向に
断続的に搬送される。そして、この記録媒体に画像を形
成するときは、記録媒体を一時的に停止させ、キャリッ
ジ27を矢印B方向に往復動させながら、入力された画
像情報に基づいて、印字ヘッド29の移動経路に対応す
る画像形成領域において記録媒体上にインクが吐出さ
れ、これにより1バンド(帯状部)分の画像が形成され
る。その後、所定長さだけ記録媒体が搬送されて新たな
画像形成領域に次のバンド分の画像が形成されるが、こ
の動作は、記録媒体の長さ方向に必要回数繰り返され、
これによって、所定のカラー画像が記録媒体上に形成さ
れる。カラー画像が形成された記録媒体は、排出ローラ
24と拍車25とに挾持されながら排出ガイド32に沿
って排出される。
【0027】次に、インクカートリッジ収容装置Tの構
造について説明する。まず図1に示されているように、
インクカートリッジ収容装置Tは、インクカートリッジ
を収容するための箱体40を有しており、この箱体40
の上部に開閉可能に設けられた透明蓋41を開放させる
ことによって、図示を省略した4体のインクカートリッ
ジの出し入れが行われるように構成されている。
【0028】また、図2ないし図5にも示されているよ
うに、上記箱体40の内部には、インクカートリッジ4
2を支持するための装着基準底面部43が設けられてお
り、この装着基準底面部43の一部を窪ませるようにし
て平面略矩形状の挿入凹部44が4個並べて凹設されて
いる。これらの各挿入凹部44の底面部には、インクカ
ートリッジ42の吐出口42aを受け入れる接続口44
aが設けられており、この接続口44aの中央部に立設
されたピン部材44bが、インクカートリッジ42の吐
出口42a内に設けられた弁体42bをコイルバネ42
cの付勢力に抗して押し上げることにより、インクカー
トリッジ42の吐出口42aが開放されて上述した印字
ヘッド19側にインクが供給されるように構成されてい
る。
【0029】一方、上記各挿入凹部44の手前側部分と
奥側部分には、インクカートリッジ42の両端面にそれ
ぞれ近接する位置に、水平断面略コの字状の一対の案内
フレーム45a,45bが対向するようにして立設され
ており、この一対の案内フレーム45a,45bの対向
空間部分に、インクカートリッジ42が上下方向に摺動
案内されるようになっている。
【0030】上記一対の案内フレーム45a,45bの
うちの奥側に配置された案内フレーム45aには、4つ
の爪45cが略水平方向に並列するように切欠形成され
ており、その4つの爪45cのうちの一体が略水平状態
に曲げ起こされることによって、インクカートリッジ4
2の端面に設けられた溝部42dに収容されるようにな
っている。このとき、上記案内フレーム45aに設けら
れた4つの爪45cは、4体の各案内フレーム45aご
とに異なる位置の爪が曲げ起こされているとともに、4
体の各色インクカートリッジ42のそれぞれには、イン
クの色ごとに異なる位置に溝部42dが形成されてお
り、これら色ごとに異なる溝部42dが、上記4体の各
案内フレーム45aのいずれかの爪45cに嵌合するよ
うに構成されている。このような構成によって、各色イ
ンクカートリッジ42の装着位置が色ごとに決定される
こととなり、挿入位置の間違いが防止されるようになっ
ている。
【0031】また、上記4つの奥側の案内フレーム45
aの外周側には、当該各案内フレーム45aの回りを取
り囲むようにして、係止手段46が配置されている。こ
の係止手段46は、インクカートリッジ42をインク供
給位置の高さに押え付けて保持させるものであって、矩
形アーチ状に形成された板状部材から形成されている。
この係止手段46を構成する板状部材は、上述した箱体
40の装着基準底面部43から上方に向かって突出する
一対の縦スパン部分46a,46bを略平行に備えてい
るとともに、これら両縦スパン部分46a,46bの上
端部分どうしが横スパン部分46cにより一体に接続さ
れている。
【0032】上記両縦スパン部分46a,46bは、当
該両縦スパン部分46a,46bの下端部分が前記装着
基準底面部43に対して螺子止めされることにより、片
持ち状に固定されており、装着されたインクカートリッ
ジ42の端面に対して略平行に延在する。すなわち、イ
ンクカートリッジ42の奥側端面に対して、上記両縦ス
パン部分46a,46b及び横スパン部分46cが、近
接・離間する方向に撓む構成になされている。
【0033】一方、上記横スパン部分46cの下縁にお
ける長手方向の略中央部分には、斜め下方に向って突出
する係止片46dが一体に設けられている。この係止片
46dは、インクカートリッジ42の奥側端面から離れ
ていく方向に延在しており、特に図3の実線で示されて
いるように、インクカートリッジ42がインク供給高さ
まで押し付けられるようにして装着されたときに、当該
係止片46dの下端部が、インクカートリッジ42の奥
側端面に突設された係合凸部42eに対して上方側から
圧接し、これによって、インクカートリッジ42の全体
が、そのインク供給位置に保持されるようになってい
る。
【0034】また、上記係止片46dは、上記両縦スパ
ン部分46a,46bが、横スパン部分46cとともに
インクカートリッジ42の端面から離れる方向に撓ませ
られることによって、インクカートリッジ42の係合凸
部42eから離脱するように構成されており、これによ
りインクカートリッジ42は、当該インクカートリッジ
42の吐出口内42aに設けられたコイルバネ42cの
圧縮付勢力によって上方側に所定量押し上げられるよう
に構成されている。
【0035】このとき、上記係止片46dの係合部位
と、縦スパン部分46a,46bの下端固定部とを結ぶ
縦スパン部分46a,46bの延在方向は、インクカー
トリッジ42の係脱方向である上下方向に略一致するよ
うに設定されている。従って、インクカートリッジ42
の係止作用力は、縦スパン部分46a,46bの延在方
向と略一致しており、縦スパン部分46a,46bを撓
ませるようにはほとんど働かない。すなわち、インクカ
ートリッジ42の係止作用力が、係止手段46の保持力
を解除させる方向のモーメントを発生させることはほと
んどなく、安定した係止力が得られるようになってい
る。
【0036】さらに、上記横スパン部分46cの上縁側
には、インクカートリッジ挿入用の導入案内部46eが
一体的に設けられている。この導入案内部46eは、上
記横スパン部分46cの上縁を、斜め上方にインクカー
トリッジ42から離れるように延在させたものであり、
インクカートリッジ42の挿入側面に当接して係止手段
46を撓ませる構成になされている。このような導入案
内部46eを設ければ、インクカートリッジ42を装着
する際の挿入力によって、係止手段46が開放されるこ
ととなるため、開放操作を行うことなくインクカートリ
ッジ42の装着が容易に行われる。
【0037】一方、上記両縦スパン部分46a,46b
のうちの手前側から見て左側、すなわち操作者側により
近い側に配置された縦スパン部分46aの上端部には、
係止手段46を撓ませるための操作部46fが設けられ
ている。この操作部46fは、縦スパン部分46aの上
端部部分を手前側に向って突き出すように階段状に折曲
形成したものであり、この操作部46fに対して押圧力
を付与することによって、係止手段46の全体がインク
カートリッジ42の端面から後方側に離れるように撓ま
せられ、これによって、前記係止片46dがインクカー
トリッジ42の係合凸部42eから離脱させられるよう
になっている。
【0038】この場合、操作部46fが操作者により近
い側に片寄って配置されていると、操作部46fを通し
て与えられた押圧力が矩形アーチ状の係止手段46を捩
じるように変形させるモーメントとなってしまうが、本
実施形態では、上記操作部46fの直下に延在する操作
側の縦スパン部分46aがより強い剛性を備えるととも
に、これと反対側の従動側の縦スパン部分46bがより
弱い剛性を備えるように構成されており、これによっ
て、係止手段46の捩じれが防止されるようになってい
る。より具体的には、上記両縦スパン部分46a,46
bは、撓み方向と直交する方向の板幅寸法が、操作側の
縦スパン部分46aが幅広に形成されているとともに、
これと略平行に延びる他の従動側の縦スパン部分46b
が狭小な板幅に形成されている。
【0039】このように本実施形態にかかるインクカー
トリッジ42収容装置によれば、インクカートリッジ4
2をインク供給位置の高さに押え付けて保持する係止手
段46が、板状部材の単体から構成されているため、係
止手段46の構成が極めて簡易化されており、係止手段
46の成形性及び組付性が向上されるようになってい
る。
【0040】また、係止手段46を構成する板状部材
が、インクカートリッジ42の装着基準底面部43に対
して直接的に取り付けられているため、インクカートリ
ッジ42の装着基準底面部43と係止手段46との位置
関係が直接的に得られることとなり、良好な組み付け精
度が容易に得られるようになっている。
【0041】さらに、係止手段46の係止片46dと下
端固定部とを結ぶ板状部材の延在方向が、インクカート
リッジ42の係脱方向である上下方向に略一致するよう
に設定されていることによって、インクカートリッジ4
2の係止作用力によって係止手段46の保持力を解除す
るようなモーメントの発生が極めて小さく抑えられ、良
好な係止力が安定的に得られる。
【0042】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。例
えば、本発明によるインクカートリッジ収容装置は、イ
ンクジェット方式の画像形成装置への適用に限定される
ものではなく、またプロッタへの適用に限定されるもの
でもなく、多種多様な画像形成装置に対しても同様に適
用することができるものである。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
にかかるインクカートリッジ収容装置は、インクカート
リッジをインク供給位置の高さに保持する係止手段を板
状部材の単体から構成することによって、係止手段の構
成を極めて簡易化し成形性及び組付性を向上させるとと
もに、係止手段を構成する板状部材をインクカートリッ
ジの装着基準底面部に対して直接的に取り付け、インク
カートリッジの装着基準底面部と係止手段との位置関係
を直接的に得ることにより良好な組み付け精度を容易に
得られるようにしたものであり、さらに、係止手段の係
止片と固定部とを結ぶ板状部材の延在方向をインクカー
トリッジの係脱方向である上下方向に略一致させること
によって、インクカートリッジの係止作用力が係止手段
の保持力を解除するようなモーメントを発生させないよ
うにしたものであるから、簡易な構成で、インクカート
リッジを確実かつ良好に保持させることができる。
【0044】また、請求項2ないし5記載の発明によれ
ば、上述した請求項1記載の発明の効果を一層高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインクカートリッジ収容装置の
一実施形態を表した正面外観説明図である。
【図2】図1に表されたインクカートリッジ収容装置に
用いられているインクカートリッジ保持機構の一つを拡
大して表した外観斜視説明図である。
【図3】図2と同様な側面説明図である。
【図4】係止手段を構成する板状部材の形状を表した正
面説明図である。
【図5】係止手段を構成する板状部材の形状を表した側
面説明図である。
【図6】本発明を適用した画像形成装置の一例としての
プロッタの全体を表した外観斜視説明図である。
【図7】図5に表されたプロッタの画像形成部を表した
分解視説明図である。
【図8】従来のインクカートリッジ収容装置の一例を表
した外観説明図である。
【図9】図9に表されたインクカートリッジ収容装置に
用いられているインクカートリッジ保持機構を拡大して
表した側面説明図である。
【符号の説明】
11 プロッタ T インクカートリッジ収容装置 40 箱体 42 インクカートリッジ 42e 係合凸部 42a 吐出口 42c コイルバネ 43 装着基準底面部 44 挿入凹部 46 係止手段 46a,46b 縦スパン部分 46c 横スパン部分 46d 係止片 46e 導入案内部 46f 操作部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成部にインクを供給するインクカ
    ートリッジを収容する箱体と、 上記インクカートリッジを受け入れるように上記箱体の
    装着基準底面部に凹設された挿入凹部と、 この挿入凹部内に装着されたインクカートリッジをイン
    ク供給位置の高さまで押え付けた状態で保持する係止手
    段と、を備えた画像形成装置のインクカートリッジ収容
    装置において、 上記係止手段は、前記箱体の装着基準底面部から上方に
    向かって片持ち状に突出する板状部材からなるととも
    に、 この板状部材は、当該板状部材の撓みによって前記イン
    クカートリッジ側に圧接・離間しインクカートリッジを
    係脱させる係止片を一体に備えていることを特徴とする
    画像形成装置のインクカートリッジ収容装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の係止手段の上端部に、当
    該係止手段を撓ませる操作部を備えていることを特徴と
    する画像形成装置のインクカートリッジ収容装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の操作部を、操作者の手前
    側に片寄って配置したことを特徴とする画像形成装置の
    インクカートリッジ収容装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の操作部から装着基準底面
    部に延びる操作側のスパン部分は、係止手段の撓み方向
    と直交する方向の板幅寸法が、当該操作側のスパン部分
    と略平行に延びる他の従動側のスパン部分の板幅寸法よ
    りも大きい寸法を有していることを特徴とする画像形成
    装置のインクカートリッジ収容装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の係止手段の上端部に、イ
    ンクカートリッジの挿入側面に当接することによって係
    止手段を撓ませる導入案内部を備えていることを特徴と
    する画像形成装置のインクカートリッジ収容装置。
JP7656397A 1997-03-12 1997-03-12 画像形成装置のインクカートリッジ収容装置 Withdrawn JPH10250103A (ja)

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