JPH10249977A - 撥水部材及びそれを製造する治具 - Google Patents

撥水部材及びそれを製造する治具

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JPH10249977A
JPH10249977A JP6092897A JP6092897A JPH10249977A JP H10249977 A JPH10249977 A JP H10249977A JP 6092897 A JP6092897 A JP 6092897A JP 6092897 A JP6092897 A JP 6092897A JP H10249977 A JPH10249977 A JP H10249977A
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water
repellent film
film
repellent
transparent substrate
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JP6092897A
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Takuya Sakaguchi
琢哉 坂口
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水切り性の向上に更に有利な撥水部材を提供す
ること。 【解決手段】撥水部材は、基体1と、基体1に保持され
た撥水膜2とで構成され、撥水膜2は凹状または凸状に
基体1に積層されている、凹の幅はL1、凸の幅がL
2、凸の高さがL3とすると、(L1/L2)≦1、
(L2/L3)≦2、L1≦1mmを満足することが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撥水部材及びそれを
製造する治具に関する。本発明は、例えば、窓ガラス等
の透明基体に利用できる。
【0002】
【従来の技術】水をはじく性質をもつ撥水膜を窓ガラス
等の透明基体に積層したものが、車両等において提供さ
れている。この技術によれば、透明基体の前面の全体に
まんべんなく、撥水膜が平滑に積層されている。これに
よれば、水滴が大きくなれば、水滴は自重により流下す
る。水滴が小さい場合には、風圧等で除去され、従って
透明基体の透明性が確保され易い。しかし、車両停止時
等のように透明基体に作用する風圧が少ない場合には、
小さな水滴が残留し易く、小さな水滴の水切り性が低下
する。
【0003】実開昭60−161135号公報には、撥
水膜と親水膜とが交互に帯状に並設され、撥水膜の表出
面と親水膜の表出面とが同一高さで平滑とされたガラス
体が開示されている。このものでは、撥水膜ではじいた
水滴が親水膜に移行し、大きな水滴となり易いため、流
下し易くなり、これにより小さな水滴の水切れ性が良好
になると記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た技術においても水切り性は必ずしも充分ではない。本
発明は上記した実情に鑑みなされたものであり、水切り
性の向上に更に有利な撥水部材を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る撥水部材
は、基体と、基体に保持された撥水膜とで構成され、撥
水膜は凹状または凸状に基体に積層されていることを特
徴とするものである。請求項2に係る撥水部材によれ
ば、請求項1において、撥水膜は凹及び凸を形成し、凹
の幅はL1、凸の幅がL2、凸の高さがL3とすると、
(L1/L2)≦1、(L2/L3)≦2、L1≦1m
mを満足することを特徴とするものである。
【0006】請求項3に係る治具は、請求項1に係る撥
水部材を製造する治具であって、請求項1に係る基体に
あてがわれ撥水膜を凹状または凸状に転写するものであ
る。
【0007】
【発明の実施形態】請求項1では、撥水膜は凹状または
凸状をなす。そのため撥水膜の表面は平滑面ではない。
このように凹状または凸状のため、撥水膜により谷が構
成される。従って、撥水膜上の水は谷の側に集まり易く
なる。故に、撥水膜の表面が平滑である場合に比較し
て、水切り性が向上する。
【0008】撥水膜の形態は適宜選択でき、帯状形態で
も、面状形態でも、散乱形態でも良い。撥水膜の断面形
状は適宜選択でき、三角形状、疑似三角形状、半楕円形
状、疑似半楕円形状にできる。代表的な基体としては透
明ガラス等の透明基体、反射鏡、メッキ層をもつ部材等
のように水切り性が要請されるものを採用できる。基体
は透明でも非透明でも良い。
【0009】請求項2では、寸法関係が規定されている
ため、撥水膜による撥水効果、水の流下案内効果、フラ
ッシング現象抑制効果が良好となる。請求項3では、請
求項1に係る撥水部材が簡単に得られる。治具として
は、板状、盤状、フィルム状でも良い。治具は、一般的
には、凸または凹を備えた転写面をもつ。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して説
明する。 実施例1 撥水部材は、平滑な表出面をもつ透明ガラスで構成され
た透明基体1と、透明基体1の表出面において帯状に部
分的に積層された撥水膜2とで構成されている。透明基
体1は透明ガラスであり、無機ガラスや有機ガラスで構
成でき、撥水膜2に比較して親水性をもつ。透明基体1
は辺1a〜1dをもつ。使用の際に辺1aは上辺とな
り、辺1cは下辺となる。
【0011】図2は図1のa−b線に沿った断面を示
す。図2から理解できるように、撥水膜2の断面は凸状
とされている。従って撥水膜2は断面で三角形状をなし
ており、頂部2eからのびる斜面2fをもつ。従って撥
水膜2上の水滴は、斜面2fに沿って谷方向つまり矢印
K1方向に流下し易くなる。図2から理解できるよう
に、互いに隣設する撥水膜2の間の領域は、水路3とと
なる凹を構成する。図2から理解できるように、凹の幅
をL1、撥水膜2で構成された凸の幅をL2、凸の高さ
をL3とする。更に、透明基体1の辺1a、1b、つま
り水平線Hkに対する撥水膜2の延設角度をθとする。
【0012】本実施例では次の(1)(2)(3)を満
足する。更に(4)も満足することが好ましい。 (1)…(L1/L2)≦1 (2)…(L2/L3)≦2 (3)…L1≦1mm (4)…45°≦θ≦90° 換言すれば、L1:L2=(1:1以上)、L2:L3
=(2:1以上)の関係にできる。特に(3)において
は、L1≦0.1mmにできる。
【0013】上記したように(L1/L2)≦1である
ため、撥水膜2で構成された凸の幅L2は、凹の幅L1
よりも大きい。従って撥水膜2の面積割合が確保され、
撥水膜2による撥水効果が良好となる。本実施例では、
図1から理解できるように、透明基体1の撥水膜2であ
る凸と凸との間に構成された凹となる水路3は、矢印S
1方向に下降傾斜しており、水案内効果を期待できる。
勿論、水路3における水は、重力方向に直接流下するこ
とも期待できる。
【0014】水の流下を促進するには、試験によれば、
凸と凸との間の水路3の幅を狭くした方が好ましいと考
えられる。そこで上記(2)(3)のように規定した。
このように本実施例では、水流下促進効果が得られる。
撥水膜2においてはその性質上、水滴の接触角が大きく
なることから、細かい水滴が付着し易い傾向がある。こ
の場合には、撥水膜2上の細かい水滴の影響で、光の乱
反射が生じることがある。これを効果的に抑えるには、
L1≦0.5mm、特にL1≦0.1mmが好ましい。
【0015】前述したように凸と凸との間の凹で構成さ
れる水路3に溜まった水の流下を促進するには、撥水膜
2を水平線Hkに対して傾斜させた状態で透明基体1に
積層することが好ましい。そこで上記(4)に設定する
ことが好ましい。場合によっては、20°≦θ≦90
°、30°≦θ≦90°にしても良い。本実施例では、
透明基体1の表出面1xのうち撥水膜2が形成されてい
ない領域は、親水性をもつ。そのため凹では水滴が広が
り、薄い水膜が形成され易い。従って、撥水膜2上の細
かい水滴は、撥水膜2間の領域つまり凹の水膜に吸収さ
れ易い。このように吸収により水が成長すると、自重に
より流下しやすくなる。
【0016】このように本実施例では、撥水膜2上の細
かい水滴は、撥水膜2間の凹である水路3に移行し易
く、撥水膜2上の細かい水滴を除去するのに有利であ
る。このように撥水膜2における細かい水滴を抑制でき
るため、撥水膜2に付着した細かい水滴の影響による乱
反射、つまりフラッシング現象を抑えるのに有利であ
る。更に本実施例では、撥水膜2は凸状であるため、水
を流下させ易くする樋機能を果たす水路3を形成するの
に有利となり、水の流れの円滑化に有利である。
【0017】上記した撥水膜2は例えば次のように形成
できる。即ち、図3から理解できるように、撥水膜2の
断面形状に相応する断面形状をもつ(本実施例では断面
三角形状)の凹としての窪み部42をもつ転写面4wを
備えた治具4を用いる。そして、透明基体1の表出面1
xに治具4をあてがった状態で、窪み部42に撥水剤を
流しこみ、撥水剤を乾燥硬化させ、撥水膜2を形成す
る。適宜な時期を見計らって、治具4を透明基体1の撥
水膜2から外す。例えば撥水剤としては、FAS(フル
オロアルキルシラン)を採用できる。
【0018】実施例2 実施例2を図4、図5に示す。この例では、図4から理
解できるように、透明基体1の表出面1xに積層された
撥水膜2は、帯状であり、矢印S2、S3方向に下降傾
斜している。即ち、撥水膜2は、透明基体1の上辺とな
る辺1aの略中央域1rを頂部とし、透明基体1の辺1
b、1dに向かうにつれて下降傾斜している。従って凸
と凸との間で構成される凹である水路3も、矢印S2、
S3方向に下降傾斜しており、水案内効果を期待でき
る。
【0019】本実施例においても、図5から理解できる
ように、撥水膜2は透明基体1の表出面1xに凸状に積
層されている。従って、撥水膜2上の水滴は谷方向つま
り矢印K1方向に流下し易くなる。本実施例において
も、実施例1の場合と同様に水流下促進効果とフラッシ
ング抑制効果が得られる。
【0020】本実施例では、図5から理解できるよう
に、撥水膜2は、頂部2eから円弧凹状に延設された曲
線状の斜面2fをもつ。本実施例においても、前記した
(1)〜(4)を満足することが好ましい。更に別例と
して、図6に示すように、撥水膜2の断面を半楕円形状
にすることもできる。この場合においても、撥水膜2上
の水滴は谷方向つまり矢印K1方向に流下し易くなる。
図6に示す実施例においても、前記した(1)〜(4)
を満足することが好ましい。なお実施例2の撥水膜2
は、実施例1と同様な治具を用いることにより、製造で
きる。
【0021】実施例3 実施例3を図7、図8に示す。本実施例では。帯状の撥
水膜2が透明基体1の辺1a、1cに沿って、つまり水
平方向に沿って透明基体1の表出面1xに帯状に延設さ
れている。本実施例においても断面では、撥水膜2は三
角形状の凸であり、立面2hと下降傾斜する斜面2fと
をもつ。撥水膜2である凸と凸とにより、凹となる水路
3が形成されている。撥水膜2上の水滴は、撥水膜2の
斜面2fに沿って矢印K2方向に重力により流下し易
い。
【0022】本実施例においても、前記した(1)〜
(3)を満足することが好ましい。本実施例において
も、透明基体1の表出面1xのうち撥水膜2が形成され
ていない領域は、親水性をもつ。そのため凹では水滴が
広がり、薄い水膜が形成され易い。従って、撥水膜2上
の細かい水滴は、撥水膜2間の領域つまり凹の水膜に吸
収され易い。故に撥水膜2の細かい水滴を抑えるのに有
利である。なお実施例3の撥水膜2は、実施例1と同様
な治具を用いることにより、製造できる。
【0023】実施例4 実施例4を図9、図10に示す。本実施例では、多数個
の帯状の撥水膜2が透明基体1の表出面1xに略平行に
延設されている。撥水膜2は、一端2sから他端2tに
向かうにつれて帯状に下降傾斜している。本実施例では
図10に示すように、断面では、撥水膜2は三角形状の
凸であり、立面2hと斜面2fとをもつ。撥水膜2であ
る凸と凸とにより、凹である水路3が形成されており、
水路3は矢印S4方向に沿っているため、水案内効果を
期待できる。図10に示すように立面2hは、透明基体
1の表出面1xに対して立設されているため、矢印S5
方向への水の流れを抑制し、矢印S4方向への水案内効
果を高めることを期待できる。
【0024】この実施例においても、前記した(1)〜
(4)を満足することが好ましい。なお実施例4の撥水
膜2は、実施例1と同様な治具を用いることにより、製
造できる。 実施例5 実施例5を図11〜図13に示す。本実施例では、小面
積の多数個の撥水膜2が透明基体1の表出面1xに凸状
に設けられている。撥水膜2である凸と凸とにより、凹
である水路3が形成されている。本実施例では撥水膜2
は帯状に延びるのではなく、透明基体1の表出面1xの
全域に散点状に設けられている。撥水膜2が散点状に設
けられているため、透明基体1の視界面積の確保に有利
である。
【0025】本実施例では、図13に示すように多数の
開口50をもつ網材等のマスキング部材5を用い、マス
キング部材5を透明基体1の表出面1xに接近させて透
明基体1にあてがう。その状態で、マスキング部材5の
上方から撥水剤を透明基体1の表出面1xに塗布する。
これによりマスキング部材5の開口50に撥水剤が流
れ、撥水膜2が形成される。適当な時期を見計らって、
マスキング部材5を透明基体1から取り外す。マスキン
グ部材5は、これの開口50が撥水膜2として透明基体
1に転写されるため、前記した治具として機能する。開
口50の大きさは適宜選択でき、比較的大きな開口面積
をもつ形態でもよいし、網目状の形態でも良い。
【0026】本実施例においても、透明基体1の表出面
1xのうち撥水膜2が形成されていない領域、つまり凹
の領域では、親水性をもち、そのため水滴が広がり、薄
い水膜が形成され易い。従って本実施例では、撥水膜2
上の小さい水滴Waは、撥水膜2から、撥水膜2間の凹
に移行し易い。よって、撥水膜2上の小さい水滴を除去
するのに有利である。従って、撥水膜2上の小さい水滴
による乱反射、つまりフラッシング現象を抑えるのに有
利である。
【0027】本実施例では、撥水膜2は散点状に設けら
れているが、これに限らず、図14に示すように、上下
方向にのびる帯状にすることもできる。 実施例6 実施例6を図15〜図18に示す。本実施例では、透明
基体1の表出面1xに撥水膜2が積層されている。但
し、撥水膜2の表面に凹2mが多数形成されている。凹
2mは断面三角形状をなし、辺20 〜2P をもつ。水が
谷方向つまり撥水膜2の凹2mに流れ、図16から理解
できるように撥水膜2上の小さい水滴Waの量が減少す
る。そのため、撥水膜2上の小さい水滴に起因する乱反
射、つまりフラッシング現象を抑制するのに有利であ
る。
【0028】本実施例では、凹2mの幅をL5とし、凹
2mの全面積(投影面積)をP1とし、透明基体1の撥
水膜2が積層される表出面1xの面積をP2とすると、
次の(1−1)(1−2)を満足することが好ましい。 (1−1)……L5≦0.1mm (1−2)……(P1/P2)≧0.5 フラッシング現象を誘発するのは、0.1mm以下の小
さい水滴であると一般的に考えられているため、小さい
水滴を除去するには、(1−1)による規定を満足する
ことが好ましい。
【0029】透明基体1の視界を確保するためには、
(1−2)による規定を満足することが好ましい。本実
施例では図17、図18に示すように製造できる。即
ち、図17に示すように透明基体1の表出面1xに撥水
膜2を積層した後に、多数の突部60をもつ転写面6w
を備えた押圧治具6を撥水膜2に押しつけ、これにより
撥水膜2に凹2mを形成する。適当な時期を見計らっ
て、押圧治具6を透明基体1上の撥水膜2から取り外
す。
【0030】実施例7 実施例7を図19、図20に示す。本実施例では、透明
基体1の表出面1xの全体に撥水膜2が積層されてい
る。但し図20から理解できるように、撥水膜2の表面
に、略同サイズの多数の凹2mが形成されている。図2
0から理解できるように、凹2mの断面形態は三角形状
であり、傾斜面2O 〜2P をもつ。図19から理解でき
るように凹2mの平面形態は四角形状であり、辺2V
W 、2XY をもつ。
【0031】本実施例においても、凹2mの幅をL5と
し、凹2mの全面積(投影面積)をP1とし、透明基体
1の撥水膜2が積層される表出面1xの面積をP2とす
ると、次の(1−1)(1−2)を満足することが好ま
しい。 (1−1)……L5≦0.1mm (1−2)……(P1/P2)≧0.5 本実施例においても、前述同様に撥水膜2上の水滴が撥
水膜2の凹2mに移行し、撥水膜2上の小さい水滴が減
少するため、小さい水滴に起因する乱反射、つまりフラ
ッシング現象を抑制するのに有利である。
【0032】なお実施例7の撥水膜2は、実施例6と同
様な治具を用いることにより、製造できる。 実施例8 実施例8を図21、図22に示す。本実施例は実施例8
と基本的に同様の構成である。従って、透明基体1の表
出面1xの全体に撥水膜2が積層されている。但し図2
2から理解できるように、撥水膜2の表面に、略同サイ
ズの凹2mが形成されている。図22から理解できるよ
うに凹2mの断面形態は略半円形状である。図21から
理解できるように凹2mの平面形態は略円形状である。
【0033】本実施例においても、上記した(1−1)
(1−2)を満足することが好ましい。 (1−1)……L5≦0.1mm (1−2)……(P1/P2)≧0.5 本実施例においても、前述同様に撥水膜2の水滴が凹2
mに移行して、撥水膜2上の小さい水滴が減少するた
め、小さい水滴に起因する乱反射であるフラッシング現
象を抑制するのに有利である。
【0034】なお実施例8の撥水膜2は、実施例6と同
様な治具を用いることにより、製造できる。 なお図19に示す実施例、図21に示す実施例におい
ては、同サイズの凹2mを多数形成しているが、これに
限らず、サイズが異なる複数種類の凹2mを多数形成す
ることにしても良い。例えば、L5≦0.1mmの凹2
mを多数形成すると共に、L5≦0.05mmの凹2m
を多数形成する形態としても良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る撥水部材によれば、水は
谷の側に集まり易くなり、撥水膜の表面が平滑である場
合に比較して、撥水膜における水切り性が向上する。請
求項2に係る撥水部材によれば、寸法関係が規定されて
いるため、撥水膜による撥水効果、水の流下案内効果、
フラッシング現象抑制効果を得るのに有利である。
【0036】請求項3では、請求項1に係る撥水部材が
簡単に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る撥水部材の斜視図である。
【図2】図1のa−b線に沿う断面図である。
【図3】実施例1に係る撥水部材の製造工程を示す斜視
図である。
【図4】実施例2に係る撥水部材の斜視図である。
【図5】図4のa−b線に沿う断面図である。
【図6】実施例2に係る他の形態を示す断面図である。
【図7】実施例3に係る撥水部材の正面図である。
【図8】図7のa−b線に沿う断面図である。
【図9】実施例4に係る撥水部材の正面図である。
【図10】図9のa−b線に沿う断面図である。
【図11】実施例5に係る撥水部材の使用状態における
断面図である。
【図12】実施例5に係る撥水部材の正面図である。
【図13】実施例5に係る撥水部材の製造工程を示す断
面図である。
【図14】実施例5に係る他の形態を示す撥水部材の断
面図である。
【図15】実施例6に係る撥水部材の断面図である。
【図16】実施例6に係る撥水部材の使用状態における
断面図である。
【図17】実施例6に係る撥水部材の製造工程を示す断
面図である。
【図18】実施例6に係る撥水部材の製造工程が実施さ
れた後の断面図である。
【図19】実施例7に係る撥水部材の斜視図である。
【図20】実施例7に係る撥水部材の断面図である。
【図21】実施例8に係る撥水部材の斜視図である。
【図22】実施例8に係る撥水部材の断面図である。
【符号の説明】
図中、1は透明基体(基体)、2は撥水膜、3は水路を
示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体と、前記基体に保持された撥水膜とで
    構成され、 前記撥水膜は凹状または凸状に前記基体に積層されてい
    ることを特徴とする撥水部材。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記撥水膜は凹及び凸
    を形成し、凹の幅はL1、凸の幅がL2、凸の高さがL
    3とすると、(L1/L2)≦1、(L2/L3)≦
    2、L1≦1mmを満足することを特徴とする撥水部
    材。
  3. 【請求項3】請求項1に係る撥水部材を製造する治具で
    あって、 請求項1に係る基体にあてがわれ撥水膜を凹状または凸
    状に転写する治具。
JP6092897A 1997-03-14 1997-03-14 撥水部材及びそれを製造する治具 Pending JPH10249977A (ja)

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