JPH10249427A - 熱間連続圧延方法 - Google Patents

熱間連続圧延方法

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JPH10249427A
JPH10249427A JP9059560A JP5956097A JPH10249427A JP H10249427 A JPH10249427 A JP H10249427A JP 9059560 A JP9059560 A JP 9059560A JP 5956097 A JP5956097 A JP 5956097A JP H10249427 A JPH10249427 A JP H10249427A
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JP
Japan
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rolling
temperature
rolled
thickness
rolling speed
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Pending
Application number
JP9059560A
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English (en)
Inventor
Yasushi Asano
康 浅野
Kazuyoshi Kimura
和喜 木村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10249427A publication Critical patent/JPH10249427A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/74Temperature control, e.g. by cooling or heating the rolls or the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/16Control of thickness, width, diameter or other transverse dimensions
    • B21B37/24Automatic variation of thickness according to a predetermined programme
    • B21B37/26Automatic variation of thickness according to a predetermined programme for obtaining one strip having successive lengths of different constant thickness

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被圧延材の温度を目標温度にすべく行う制御
との干渉を抑制して被圧延材の温度制御を高精度に行う
ことができ、設備コストを低減し得る熱間連続圧延方法
を提供する。 【解決手段】 パターン決定部4は、仕上げ温度T2
3 と許容温度領域とを比較し、その比較結果に基づい
て後述する如く圧延速度手順を示す第1パターン又は第
2パターンを決定し、それを出力部5に与える。出力部
5は、例えば第2パターンが与えられた場合、第7スタ
ンド♯7における圧延速度をVa からV b に変更する操
作を、厚さ変更位置Pが第7スタンド♯7を通過後に開
始するように、2回目のトリガが与えられてから所定時
間経過したタイミングで各スタンド♯1〜♯7の周速度
制御装置18,18,…に圧延速度変更指令を与え、各スタ
ンド♯1〜♯7のワークロール11,11,…の周速度を一
斉に変更させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延中に被圧延材
の目標厚さを変更しつつ、熱間連続圧延機出側の被圧延
材の温度を目標温度にする熱間連続圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続圧延機で被圧延材を圧延している間
に、連続圧延機出側の被圧延材の目標厚さ、つまり被圧
延材の仕上げ厚さを変更する、所謂走間厚さ変更圧延方
法が開発されている。走間厚さ変更圧延方法にあって
は、被圧延材の長手方向の仕上げ厚さ変更位置(以後、
厚さ変更位置ともいう)におけるオフゲージが被圧延材
の先端部分に生じるオフゲージより短いため、目標厚さ
が異なる複数の被圧延材をそれぞれ圧延する場合に比べ
て歩留まりが向上するという利点がある。また、連続圧
延にあっては、被圧延材の先端部を連続圧延機に備えら
れた複数のスタンドにそれぞれ装入させるとき、及び被
圧延材の後端部が各スタンドからそれぞれ抜出するとき
に、操業トラブルが生じ易いが、走間厚さ変更圧延方法
にあっては、前述したように圧延中に被圧延材の目標厚
さを変更するため、被圧延材の先端部の各スタンドへの
装入及び被圧延材の後端部のスタンドからの抜出の回数
が減少し、操業トラブルの発生頻度が低減し、従って生
産能率も向上する。そのため、走間厚さ変更圧延方法
は、多品種少量生産を行う場合に好適である。
【0003】このような走間厚さ変更圧延方法を熱間連
続圧延機において実施する場合、所要の成品品質を得る
ために、連続圧延機出側の被圧延材の目標温度、つまり
被圧延材の仕上げ温度を予め定めた目標温度に制御する
ことが重要である。
【0004】そのため、特公平 4−33522 号公報には次
のような方法が開示されている。所定温度まで加熱した
被圧延材を複数のスタンドを備える熱間連続圧延機に給
送し、被圧延材の厚さ変更位置が各スタンドを通過する
都度、そのスタンドの圧下位置を、予め設定した圧下位
置変更量だけ変更すると共に、当該スタンドに設けてあ
る圧延ロールの周速度及びそれより1つ上流側のスタン
ドに設けてある圧延ロールの周速度をマスフローが一定
になるように調整する。また、このように相隣るスタン
ド間においてマスフローを一定に保つべく行う両スタン
ドの圧延ロールの周速度調整のタイミングと略同じタイ
ミングで、被圧延材の温度を目標温度にすべく、ピボッ
トである最終スタンドの圧延ロールの周速度を変更する
と共に、この周速度変更量に基づいて他の全てのスタン
ドの圧延ロールの周速度を変更する。
【0005】また、特開平 7−164012号公報には次のよ
うな方法が開示されている。熱間連続圧延機に被圧延材
を誘導加熱する加熱装置を配設しておく。被圧延材上の
厚さ変更部位をトラッキングすると共に、熱間連続圧延
機出側での厚さ変更部位の温度を推定し、推定温度が目
標温度より低い場合、厚さ変更部位が加熱装置まで搬送
されたときに加熱装置をオンして、その部分の温度を上
昇させる。被圧延材上の厚さ変更部位が各スタンドを通
過する都度、そのスタンドの圧下位置を、予め設定した
圧下位置変更量だけ変更すると共に、当該スタンドに設
けてある圧延ロールの周速度及びそれより1つ上流側の
スタンドに設けてある圧延ロールの周速度をマスフロー
が一定になるように調整する。そして、厚さ変更部位が
最終スタンドを通過した後、全スタンドの圧延ロールの
周速度を変更する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
4−33522 号公報に開示された方法にあっては、マスフ
ローを一定に保つために行う制御と、被圧延材の仕上げ
温度を目標温度にするために行う制御とが互いに干渉し
合うため、両制御の精度が低いという問題があった。ま
た、特開平 7−164012号公報に開示された方法にあって
は、加熱装置を配設するため設備コストが高く、また加
熱装置のランニングコストも要するという問題があっ
た。更に、厚さ変更位置を高精度にトラッキングしなけ
ればならないため、高性能のトラッキング装置を導入す
る必要があり、設備コストが更に高い。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは先行材の厚さ及び後
行材の圧延速度に基づいて熱間連続圧延機出側の被圧延
材の第1温度を推定し、また、後行材の厚さ及び先行材
の圧延速度に基づいて熱間連続圧延機出側の被圧延材の
第2温度を推定し、第1温度及び第2温度と前記目標温
度とを比較し、その比較結果に基づいて、熱間連続圧延
機の先頭スタンドに前記位置が達する前に、先行材の圧
延速度から後行材の圧延速度へ変更しておくか、熱間連
続圧延機の最終スタンドを前記位置が通過した後に、先
行材の圧延速度から後行材の圧延速度へ変更するかを選
択することによって、熱間連続圧延において、マスフロ
ーを一定に保つべく行う制御と、被圧延材の温度を目標
温度にすべく行う制御との干渉を抑制して被圧延材の温
度制御を高精度に行うことができ、設備コストを低減し
得る熱間連続圧延方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱間連続圧
延方法は、熱間連続圧延機出側の被圧延材の厚さを圧延
方向で段階的に異ならせるべく、圧延中に被圧延材の目
標厚さを変更し、一方、熱間連続圧延機出側の被圧延材
の温度を目標温度にすべく、被圧延材の目標厚さ変更部
分より下流側の先行材について予め設定された第1圧延
速度から、目標厚さ変更部分より上流側の後行材につい
て予め設定された第2圧延速度へ変更する熱間連続圧延
方法において、先行材の厚さ及び第2圧延速度に基づい
て熱間連続圧延機出側の被圧延材の第1温度を推定し、
また、後行材の厚さ及び第1圧延速度に基づいて熱間連
続圧延機出側の被圧延材の第2温度を推定し、第1温度
及び第2温度と前記目標温度とを比較し、その比較結果
に基づいて、熱間連続圧延機の入側スタンドに目標厚さ
変更部分が達する前に、第1圧延速度から第2圧延速度
へ変更しておく第1パターンか、熱間連続圧延機の最終
スタンドを目標厚さ変更部分が通過した後に、第1圧延
速度から第2圧延速度へ変更する第2パターンかを選択
し、選択したパターンになるように被圧延材の圧延速度
を変更することを特徴とする。
【0009】本発明方法にあっては、先行材の厚さ及び
後行材の圧延速度に基づいて熱間連続圧延機出側の被圧
延材の第1温度を推定し、また、後行材の厚さ及び先行
材の圧延速度に基づいて熱間連続圧延機出側の被圧延材
の第2温度を推定する。熱間連続圧延機出側の被圧延材
の温度、所謂仕上げ温度は、被圧延材の厚さ及び圧延速
度に比例する。そこで、先行材の厚さ及び後行材の圧延
速度、後行材の厚さ及び先行材の圧延速度という組み合
わせによって仕上げ温度を推定することによって、被圧
延材の厚さの変更及び圧延速度の変更によって変化する
仕上げ温度の最大温度を推定することができる。
【0010】そして、第1温度及び第2温度と目標温度
とを比較する。その結果、第1温度のみが適宜温度幅を
有する目標温度の領域内にある場合、熱間連続圧延で先
行材の目標厚さから後行材の目標厚さに変更している間
の被圧延材を後行材の圧延速度で圧延しても、仕上げ温
度は目標温度の領域内に維持されると判断し、熱間連続
圧延機の先頭スタンドに、被圧延材の目標厚さを変更す
る位置が達する前に、第1圧延速度から第2圧延速度へ
変更しておく。一方、第2温度のみが目標温度の領域内
にある場合、熱間連続圧延で先行材の目標厚さから後行
材の目標厚さに変更している間の被圧延材を先行材の圧
延速度で圧延しても、仕上げ温度は目標温度の領域内に
維持されると判断し、熱間連続圧延機の最終スタンド
を、被圧延材の目標厚さを変更する位置が通過した後
に、第1圧延速度から第2圧延速度へ変更する。
【0011】なお、第1温度及び第2温度が共に目標温
度の領域内にある場合は、温度が高くなるように第1パ
ターン又は第2パターンで圧延速度を変更し、何方とも
目標温度の領域内にない場合は、目標温度の領域に近い
温度になるように、第1パターン又は第2パターンで圧
延速度を変更する。
【0012】このような本発明方法によれば、熱間連続
圧延で先行材の目標厚さから後行材の目標厚さに変更し
ている間では実施されないため、目標厚さ変更に伴って
マスフローを一定に保つべく行う制御と、被圧延材の温
度を目標温度にすべく行う制御とが干渉せず、両制御を
高精度に行うことができる。また、加熱装置及び高性能
なトラッキング装置等を使用しないため、設備コストが
低い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明方法を適用
した熱間連続圧延機とその制御系を示すブロック図であ
り、図中Sは加熱炉(図示せず)によって所要温度まで
昇温された被圧延材である。被圧延材Sは矢符方向に搬
送されており、被圧延材Sの搬送方向の所定位置には厚
さ変更位置Pが予め設定してある。被圧延材Sの厚さ変
更位置Pより下流側は厚さ変更位置Pに対する先行材S
f であり、被圧延材Sの厚さ変更位置Pより上流側は厚
さ変更位置Pに対する後行材Sb である。
【0014】被圧延材Sの搬送域には、被圧延材Sを圧
延する上下一対のワークロール11,11及びそれらを支持
するバックアップロール12,12をそれぞれ備える第1〜
7スタンド♯1〜♯7が所定距離を隔ててタンデムに配
置してある。各スタンド♯1〜♯7の間には所要の張力
を与えるルーパ装置19,19,…が配設してあり、ルーパ
装置19,19,…はルーパ制御装置20,20,…によって所
定の角度で被圧延材Sに転接するように制御されてい
る。
【0015】各スタンド♯1〜♯7には、ワークロール
11,11の圧下位置(ギャップ)を調整して被圧延材Sに
荷重を加える圧下装置15,15,…、及びワークロール1
1,11,…を回転駆動するモータM,M,…がそれぞれ
設けてあり、圧下装置15,15,…の圧下動作及びモータ
M,M,…の回転駆動は圧下制御装置16,16,…及び周
速度制御装置18,18,…によって制御されるようになっ
ている。圧下制御装置16,16,…及び周速度制御装置1
8,18,…には、被圧延材Sの走行中に仕上げ目標厚さ
変更を制御する厚さ変更制御装置1から、先行材Sf
仕上げ厚さ及び仕上げ目標温度等に基づいて予め設定さ
れた圧下位置及びワークロール11,11,…の周速度がそ
れぞれ与えられており、圧下制御装置16,16,…及び周
速度制御装置18,18,…は、与えられた圧下位置及び周
速度になるように圧下装置15,15,…及びモータM,
M,…の動作を制御する。
【0016】厚さ変更制御装置1は、厚さ変更位置Pが
各スタンド♯1〜♯7に達する都度、後行材Sb に係る
圧下位置及びマスフローが一定になる周速度を対応する
圧下制御装置16,16,…及び周速度制御装置18,18,…
に順次与えて、圧下装置15,15,…及びモータM,M,
…の動作を制御させるようになっている。
【0017】一方、周速度制御装置18,18,…には、被
圧延材Sの仕上げ温度を許容温度領域に制御する温度制
御装置2から、被圧延材Sの圧延速度を変更すべく次の
ように圧延速度変更指令が与えられる。温度制御装置2
には被圧延材Sの仕上げ温度を推定する仕上げ温度推定
部3が備えられている。仕上げ温度推定部3には、先行
材Sf 及び後行材Sb の仕上げ厚さta ,tb 、ピボッ
トである最終スタンドでの圧延速度Va ,Vb 並びに温
度を推定するための演算式が予め設定してあり、仕上げ
温度推定部3は、次の(1)式〜(4)式によって、先
行材Sf に係る圧延が定常状態になった場合の仕上げ温
度T1 、被圧延材Sの厚さの変更及び圧延速度の変更に
よって変化する仕上げ温度の最大温度T2 ,T3 、及び
後行材S b に係る圧延が定常状態になった場合の仕上げ
温度T4 をそれぞれ推定し、それらを圧延速度の変更パ
ターンを決定するパターン決定部4に与える。 T1 =Q(ta ,Va ) …(1) T2 =Q(ta ,Vb ) …(2) T3 =Q(tb ,Va ) …(3) T4 =Q(tb ,Vb ) …(4)
【0018】パターン決定部4は、仕上げ温度T1 ,T
4 を基準としてそれより高低側に所定温度だけ隔てた温
度領域を許容温度領域にし、仕上げ温度T2 ,T3 と許
容温度領域とを比較し、その比較結果に基づいて後述す
る如く圧延速度手順を示す第1パターン又は第2パター
ンを決定し、それを圧延速度変更指令を出力する出力部
5に与える。なお、先行材Sf 及び後行材Sb の圧延速
度Va ,Vb は、仕上げ温度T1 ,T4 が略同じになる
ように定めてある。
【0019】図2〜図4は第1パターン又は第2パター
ンの決定方法を説明する説明図である。なお、図2〜図
4にあっては、先行材Sf の厚さより後行材Sb の厚さ
の方が薄い場合を示しており、仕上げ温度T2 ,T3
2 <T3 である。図2〜図4のように、仕上げ温度T
1 ,T4 は略同じ温度であり、それらより±α℃だけ隔
てた温度領域を許容温度領域に設定してある。
【0020】図2に示したように、仕上げ温度T2 のみ
が許容温度領域内にある場合、パターン決定部4は、図
1に示した各スタンド♯1〜♯7で先行材Sf の目標厚
さから後行材Sb の目標厚さに変更している間に被圧延
材Sを後行材Sb の圧延速度で圧延しても、仕上げ温度
は許容温度領域内に維持されると判断し、厚さ変更位置
Pが第1スタンド♯1に達する前に、圧延速度Va から
圧延速度Vb へ変更しておく第1パターンに決定する。
【0021】また、図3に示したように、仕上げ温度T
3 のみが許容温度領域内にある場合、パターン決定部4
は、各スタンド♯1〜♯7で先行材Sf の目標厚さから
後行材Sb の目標厚さに変更している間に被圧延材Sを
先行材Sf の圧延速度で圧延しても、仕上げ温度は許容
温度領域内に維持されると判断し、厚さ変更位置Pが第
7スタンド♯7を通過した後に、圧延速度Va から圧延
速度Vb へ変更する第2パターンに決定する。
【0022】一方、図4に示したように、仕上げ温度T
2 ,T3 が共に許容温度領域内にある場合、パターン決
定部4は、仕上げ温度T2 ,T3 の内、その温度が高い
方に係る圧延速度変更パターンに決定する。図4にあっ
ては、仕上げ温度T2 の方が高いので第1パターンに決
定する。また、仕上げ温度T2 ,T3 が共に許容温度領
域外である場合、パターン決定部4は、許容温度領域に
より近い方の仕上げ温度T2 又は仕上げ温度T3 に係る
圧延速度変更パターンに決定する。つまり、許容温度領
域に仕上げ温度T2 の方が近い場合は第1パターンに決
定し、許容温度領域に仕上げ温度T3 の方が近い場合は
第2パターンに決定する。
【0023】出力部5には、厚さ変更位置Pが第1スタ
ンド♯1及び第7スタンド♯7に達し、両スタンド♯
1,♯7の圧下装置15,15によって圧下位置が変更され
たとき、両圧下制御装置16,16から圧下位置変更を示す
トリガが各別に与えられる。また、出力部5には厚さ変
更制御装置1から厚さ変更位置Pが第1スタンド♯1に
装入されるタイミングを示す情報が予め与えられるよう
になっている。
【0024】出力部5は、パターン決定部4から第1パ
ターンが与えられた場合、第7スタンド♯7における圧
延速度をVa からVb に変更する操作を、厚さ変更位置
Pが第1スタンド♯1に装入される少し前に完了するよ
うに、厚さ変更制御装置1から与えられた情報に基づい
て適当なタイミングで各スタンド♯1〜♯7の周速度制
御装置18,18,…に、次の(5)式に基づいて圧延速度
変更指令を与え、各スタンド♯1〜♯7のワークロール
11,11,…の周速度を一斉に変更させる。 vi ={(1+f7 )h7 /(1+fi )hi }v7 …(5) 但し、v:ワークロールの周速度 f:先進率 h:スタンド出側における被圧延材の目標厚さ i:スタンドナンバ(i=1〜6)
【0025】また、出力部5は、パターン決定部4から
第2パターンが与えられた場合、第7スタンド♯7にお
ける圧延速度をVa からVb に変更する操作を、厚さ変
更位置Pが第7スタンド♯7を通過後に開始するよう
に、2回目のトリガが与えられてから所定時間経過した
タイミングで各スタンド♯1〜♯7の周速度制御装置1
8,18,…に圧延速度変更指令を与え、各スタンド♯1
〜♯7のワークロール11,11,…の周速度を一斉に変更
させる。
【0026】
【実施例】次に本発明方法を実施した結果について説明
する。図5は、1本の被圧延材の熱間圧延中に3回の走
間厚さ変更を実施するに当たって本発明方法を適用した
結果を示すグラフであり、図中、横軸は時間を示してい
る。図5に示したように仕上げ厚さをta →tb (ta
>tb )、tb →tc(tb >tc )、tc →td (t
c >td )に変更し、略一定の仕上げ温度にすべく圧延
速度をVa →Vb 、Vb →Vc 、Vc →Vd に変更す
る。
【0027】このとき、仕上げ厚さをta (先行材)→
b (後行材)にする走間厚さ変更にあっては、仕上げ
温度T3 のみが許容温度領域内にあると推定されたた
め、前述した第2パターンになるように圧延速度を加速
した。また、仕上げ厚さをtb(先行材)→tc (後行
材)にする走間厚さ変更にあっては、仕上げ温度T2
3 が共に許容温度領域内にあるが、仕上げ温度T2
方が高温であると推定されたため、前述した第1パター
ンになるように圧延速度を加速した。更に、仕上げ厚さ
をtc (先行材)→td (後行材)にする走間厚さ変更
にあっては、仕上げ温度T3 のみが許容温度領域内にあ
ると推定されたため、前述した第2パターンになるよう
に圧延速度を加速した。その結果、何れの走間厚さ変更
の場合であっても仕上げ温度は許容温度領域内であっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る熱間連
続圧延方法にあっては、圧延中に先行材の目標厚さから
後行材の目標厚さに変更している間を除く適当なタイミ
ングで圧延速度を変更するため、目標厚さ変更に伴って
マスフローを一定に保つべく行う制御と、被圧延材の温
度を仕上げ温度にすべく行う制御とが干渉せず、両制御
を高精度に行うことができる。また、加熱装置及び高性
能なトラッキング装置等を使用しないため、設備コスト
が低い等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した熱間連続圧延機とその制
御系を示すブロック図である。
【図2】第1パターン又は第2パターンの決定方法を説
明する説明図である。
【図3】第1パターン又は第2パターンの決定方法を説
明する説明図である。
【図4】第1パターン又は第2パターンの決定方法を説
明する説明図である。
【図5】1本の被圧延材の熱間圧延中に3回の走間厚さ
変更を実施するに当たって本発明方法を適用した結果を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 厚さ変更制御装置 2 温度制御装置 3 仕上げ温度推定部 4 パターン決定部 5 出力部 15 圧下装置 16 圧下制御装置 18 周速度制御装置 S 被圧延材 Sf 先行材 Sb 後行材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間連続圧延機出側の被圧延材の厚さを
    圧延方向で段階的に異ならせるべく、圧延中に被圧延材
    の目標厚さを変更し、一方、熱間連続圧延機出側の被圧
    延材の温度を目標温度にすべく、被圧延材の目標厚さ変
    更部分より下流側の先行材について予め設定された第1
    圧延速度から、目標厚さ変更部分より上流側の後行材に
    ついて予め設定された第2圧延速度へ変更する熱間連続
    圧延方法において、 先行材の厚さ及び第2圧延速度に基づいて熱間連続圧延
    機出側の被圧延材の第1温度を推定し、また、後行材の
    厚さ及び第1圧延速度に基づいて熱間連続圧延機出側の
    被圧延材の第2温度を推定し、第1温度及び第2温度と
    前記目標温度とを比較し、その比較結果に基づいて、熱
    間連続圧延機の入側スタンドに目標厚さ変更部分が達す
    る前に、第1圧延速度から第2圧延速度へ変更しておく
    第1パターンか、熱間連続圧延機の最終スタンドを目標
    厚さ変更部分が通過した後に、第1圧延速度から第2圧
    延速度へ変更する第2パターンかを選択し、選択したパ
    ターンになるように被圧延材の圧延速度を変更すること
    を特徴とする熱間連続圧延方法。
JP9059560A 1997-03-13 1997-03-13 熱間連続圧延方法 Pending JPH10249427A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001002109A1 (de) * 1999-07-01 2001-01-11 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und einrichtung zum walzen eines walzbandes mit variierender dicke
CN103551397A (zh) * 2013-10-21 2014-02-05 中冶赛迪上海工程技术有限公司 一种轧制生产线控温装置工艺设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001002109A1 (de) * 1999-07-01 2001-01-11 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und einrichtung zum walzen eines walzbandes mit variierender dicke
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