JPH06154806A - 熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法 - Google Patents
熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法Info
- Publication number
- JPH06154806A JPH06154806A JP4335647A JP33564792A JPH06154806A JP H06154806 A JPH06154806 A JP H06154806A JP 4335647 A JP4335647 A JP 4335647A JP 33564792 A JP33564792 A JP 33564792A JP H06154806 A JPH06154806 A JP H06154806A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strip
- rolled
- thickness
- rolling
- changing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストリップの非定常部分の仕上温度を、板厚
変更後の目標仕上温度に維持する。 【構成】 走間板厚変更圧延方法において、ストリップ
の板厚変更点と板厚変更終了点との間の、板厚が連続的
に変化する非定常部分に対応する被圧延材部分に、被圧
延材の長手方向に沿って予め温度勾配を付与する。
変更後の目標仕上温度に維持する。 【構成】 走間板厚変更圧延方法において、ストリップ
の板厚変更点と板厚変更終了点との間の、板厚が連続的
に変化する非定常部分に対応する被圧延材部分に、被圧
延材の長手方向に沿って予め温度勾配を付与する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱延ストリップの走
間板厚変更圧延方法、特に、ストリップの非定常部分の
仕上温度を、板厚変更後の目標仕上温度に維持すること
が可能な、熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法に関
するものである。
間板厚変更圧延方法、特に、ストリップの非定常部分の
仕上温度を、板厚変更後の目標仕上温度に維持すること
が可能な、熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、近年、熱間タンデム圧延機によっ
て熱延ストリップを製造する場合において、1枚の連続
したストリップに板厚の異なる複数枚のストリップを混
在させる要求が高まっている。
て熱延ストリップを製造する場合において、1枚の連続
したストリップに板厚の異なる複数枚のストリップを混
在させる要求が高まっている。
【0003】このようなストリップを得るにはタンデム
圧延機によって被圧延材(粗バー)をストリップに圧延
中に圧下率を変更する、所謂、走間板厚変更圧延を行え
ば良い。走間板厚変更圧延方法の一例が、特開昭59-821
02号公報に開示されている。以下、この方法を先行技術
という。以下、先行技術について説明する。
圧延機によって被圧延材(粗バー)をストリップに圧延
中に圧下率を変更する、所謂、走間板厚変更圧延を行え
ば良い。走間板厚変更圧延方法の一例が、特開昭59-821
02号公報に開示されている。以下、この方法を先行技術
という。以下、先行技術について説明する。
【0004】先行技術は、板厚変更点が最終圧延スタン
ドを通過した後に、速度制御器(MRH) によって各圧延ス
タンドの圧延速度を同時に変更して、即ち、板厚を薄く
変更する場合には、各圧延スタンドの圧延速度を速め
て、板厚変更後のストリップの仕上温度を目標温度に制
御するものである。
ドを通過した後に、速度制御器(MRH) によって各圧延ス
タンドの圧延速度を同時に変更して、即ち、板厚を薄く
変更する場合には、各圧延スタンドの圧延速度を速め
て、板厚変更後のストリップの仕上温度を目標温度に制
御するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術は、次のような問題を有している。即ち、ス
トリップの板厚を厚物から薄物に圧延中に変化させる場
合には、板厚変更点が第1圧延スタンドに噛み込まれて
から、最終圧延スタンドを通過するまでの間において
も、マスフロー一定の原則に従って圧延されるので、圧
延速度は下流側スタンドに向かうに従って速くなる。こ
のために、ストリップの非定常部分、即ち、図2に示す
ように、板厚変更点(A) から板厚の変更終了点(B) まで
の板厚が連続的に変化する部分(L) の放熱量が少なくな
るので、仕上温度は、図5中実線で示すように、目標仕
上温度より高くなる。このために、非定常部分は、不良
品として処理せざるを得ず、歩留りの低下を招いてい
た。
た先行技術は、次のような問題を有している。即ち、ス
トリップの板厚を厚物から薄物に圧延中に変化させる場
合には、板厚変更点が第1圧延スタンドに噛み込まれて
から、最終圧延スタンドを通過するまでの間において
も、マスフロー一定の原則に従って圧延されるので、圧
延速度は下流側スタンドに向かうに従って速くなる。こ
のために、ストリップの非定常部分、即ち、図2に示す
ように、板厚変更点(A) から板厚の変更終了点(B) まで
の板厚が連続的に変化する部分(L) の放熱量が少なくな
るので、仕上温度は、図5中実線で示すように、目標仕
上温度より高くなる。このために、非定常部分は、不良
品として処理せざるを得ず、歩留りの低下を招いてい
た。
【0006】図3に、仕上圧延されたストリップの板厚
変化を示し、図4に、仕上圧延機入側のストリップ長手
方向の温度分布を示し、図5に、仕上圧延機出側のスト
リップ長手方向の温度(仕上温度)分布を示し、図6
に、仕上圧延機出側のストリップの板速変化を示す。
変化を示し、図4に、仕上圧延機入側のストリップ長手
方向の温度分布を示し、図5に、仕上圧延機出側のスト
リップ長手方向の温度(仕上温度)分布を示し、図6
に、仕上圧延機出側のストリップの板速変化を示す。
【0007】従って、この発明の目的は、ストリップを
走間板厚変更圧延する場合の、ストリップの非定常部分
を、板厚変更変更後の目標仕上温度に容易に維持するこ
とが可能な、熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法を
提供することにある。
走間板厚変更圧延する場合の、ストリップの非定常部分
を、板厚変更変更後の目標仕上温度に容易に維持するこ
とが可能な、熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、被圧延材を
仕上圧延機によってストリップに圧延する際に、圧延中
に前記ストリップの板厚を変更する走間板厚変更圧延方
法において、前記ストリップの板厚変更点と板厚変更終
了点との間の、板厚が連続的に変化する非定常部分に対
応する前記被圧延材部分に、前記被圧延材の長手方向に
沿って予め温度勾配を付与し、かくして、前記非定常部
分の仕上温度を、前記ストリップの板厚変更後の目標仕
上温度に維持することに特徴を有するものである。
仕上圧延機によってストリップに圧延する際に、圧延中
に前記ストリップの板厚を変更する走間板厚変更圧延方
法において、前記ストリップの板厚変更点と板厚変更終
了点との間の、板厚が連続的に変化する非定常部分に対
応する前記被圧延材部分に、前記被圧延材の長手方向に
沿って予め温度勾配を付与し、かくして、前記非定常部
分の仕上温度を、前記ストリップの板厚変更後の目標仕
上温度に維持することに特徴を有するものである。
【0009】次に、この発明の、熱延ストリップの走間
板厚変更圧延方法の一実施態様を、図面を参照しながら
説明する。
板厚変更圧延方法の一実施態様を、図面を参照しながら
説明する。
【0010】図1は、この発明の、熱延ストリップの走
間板厚変更圧延方法の一実施態様を示す概略正面図であ
る。
間板厚変更圧延方法の一実施態様を示す概略正面図であ
る。
【0011】図1において、2は、被圧延材、3は、被
圧延材2の長手方向の温度分布を検出するための温度検
出器、4は、被圧延材2を仕上圧延する前に被圧延材2
を予め加熱するための加熱器、5は、温度検出器3によ
る被圧延材2の温度分布に従って加熱器4による被圧延
材2の加熱部分および加熱温度を決定するための加熱制
御器、そして、6は、被圧延材2をストリップに圧延す
るための仕上圧延機である。
圧延材2の長手方向の温度分布を検出するための温度検
出器、4は、被圧延材2を仕上圧延する前に被圧延材2
を予め加熱するための加熱器、5は、温度検出器3によ
る被圧延材2の温度分布に従って加熱器4による被圧延
材2の加熱部分および加熱温度を決定するための加熱制
御器、そして、6は、被圧延材2をストリップに圧延す
るための仕上圧延機である。
【0012】仕上圧延機6によって被圧延材2の板厚を
厚物から薄物に圧延中に変更する場合には、ストリップ
の非定常部分の圧延速度は、上述したように、圧延スタ
ンド下流側に向かうに従って速くなるので、非定常部分
の仕上温度は、図5中実線で示すように、目標仕上温度
より高くなる。
厚物から薄物に圧延中に変更する場合には、ストリップ
の非定常部分の圧延速度は、上述したように、圧延スタ
ンド下流側に向かうに従って速くなるので、非定常部分
の仕上温度は、図5中実線で示すように、目標仕上温度
より高くなる。
【0013】そこで、この発明は、温度検出器3によっ
て検出された被圧延材2の長手方向の温度分布に従っ
て、加熱制御器5によって被圧延材2の所定部分を所定
温度に加熱する指令を加熱器4に出す。これによって、
被圧延材2をストリップに圧延したときに、非定常部分
以外の部分に対応する被圧延材部分が積極的に加熱され
る。この結果、ストリップの非定常部分の温度は、図4
中点線で示すように、他の部分の温度に比べて低くな
る。このように、非定常部分に対応する被圧延材部分
に、被圧延材2の長手方向に沿って予め温度勾配を付与
することによって、被圧延材2を仕上圧延した場合、ス
トリップの非定常部分の仕上温度は、図5中点線で示す
ように、ストリップの板厚変更後の目標仕上温度に維持
される。
て検出された被圧延材2の長手方向の温度分布に従っ
て、加熱制御器5によって被圧延材2の所定部分を所定
温度に加熱する指令を加熱器4に出す。これによって、
被圧延材2をストリップに圧延したときに、非定常部分
以外の部分に対応する被圧延材部分が積極的に加熱され
る。この結果、ストリップの非定常部分の温度は、図4
中点線で示すように、他の部分の温度に比べて低くな
る。このように、非定常部分に対応する被圧延材部分
に、被圧延材2の長手方向に沿って予め温度勾配を付与
することによって、被圧延材2を仕上圧延した場合、ス
トリップの非定常部分の仕上温度は、図5中点線で示す
ように、ストリップの板厚変更後の目標仕上温度に維持
される。
【0014】以上の実施態様は、厚物から薄物に板厚を
変更する場合であるが、薄物から厚物に板厚を変更する
場合には、ストリップの非定常部分の温度は、圧延速度
が遅くなることによる放熱量の増加によって降下する。
従って、この場合には、ストリップの非定常部分の温度
が、他の部分の温度に比べて高くなるように、加熱制御
器5によって、ストリップの非定常部分を積極的に加熱
する指令を加熱器4に出す。これによって、ストリップ
の非定常部分の仕上温度は、上述した場合と同様に、ス
トリップの板厚変更後の目標仕上温度に維持される。
変更する場合であるが、薄物から厚物に板厚を変更する
場合には、ストリップの非定常部分の温度は、圧延速度
が遅くなることによる放熱量の増加によって降下する。
従って、この場合には、ストリップの非定常部分の温度
が、他の部分の温度に比べて高くなるように、加熱制御
器5によって、ストリップの非定常部分を積極的に加熱
する指令を加熱器4に出す。これによって、ストリップ
の非定常部分の仕上温度は、上述した場合と同様に、ス
トリップの板厚変更後の目標仕上温度に維持される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、非定常部分に対応する被圧延材部分に予め温度勾配
を付与することによって、非定常部分の仕上温度を、ス
トリップの板厚変更後の目標仕上温度に維持することが
可能となるので、ストリップの製品歩留りを向上させる
ことができるといった有用な効果がもたらされる。
ば、非定常部分に対応する被圧延材部分に予め温度勾配
を付与することによって、非定常部分の仕上温度を、ス
トリップの板厚変更後の目標仕上温度に維持することが
可能となるので、ストリップの製品歩留りを向上させる
ことができるといった有用な効果がもたらされる。
【図1】この発明の、熱延ストリップの走間板厚変更圧
延方法の一実施態様を示す概略正面図である。
延方法の一実施態様を示す概略正面図である。
【図2】非定常部分を有するストリップの部分正面図で
ある。
ある。
【図3】仕上圧延されたストリップの板厚変化を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図4】仕上圧延機入側のストリップ長手方向の温度分
布を示すグラフである。
布を示すグラフである。
【図5】仕上圧延機出側のストリップ長手方向の温度分
布を示すグラフである。
布を示すグラフである。
【図6】仕上圧延機出側のストリップの板速変化を示す
グラフである。
グラフである。
1:ストリップ、 2:被圧延材、 3:温度検出器、 4:加熱器、 5:加熱制御器。
Claims (1)
- 【請求項1】 被圧延材を仕上圧延機によってストリッ
プに圧延する際に、圧延中に前記ストリップの板厚を変
更する走間板厚変更圧延方法において、前記ストリップ
の板厚変更点と板厚変更終了点との間の、板厚が連続的
に変化する非定常部分に対応する前記被圧延材部分に、
前記被圧延材の長手方向に沿って予め温度勾配を付与
し、かくして、前記非定常部分の仕上温度を、前記スト
リップの板厚変更後の目標仕上温度に維持することを特
徴とする、熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335647A JPH06154806A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335647A JPH06154806A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06154806A true JPH06154806A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18290942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4335647A Pending JPH06154806A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 熱延ストリップの走間板厚変更圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06154806A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6336350B1 (en) * | 1999-08-06 | 2002-01-08 | Muhr Und Bender Kg | Method for the flexible rolling of a metallic strip |
US6536254B1 (en) * | 1998-10-12 | 2003-03-25 | Thyssen Krupp Ag | Method and device for producing a metal strip for tailored blanks to be cut to length |
US7650728B2 (en) | 1996-06-11 | 2010-01-26 | UNILIN BEHEER BV besloten vennootschap | Floor panels with edge connectors |
JP2012240077A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Kobe Steel Ltd | 差厚板の製造方法及び圧延装置 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP4335647A patent/JPH06154806A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7650728B2 (en) | 1996-06-11 | 2010-01-26 | UNILIN BEHEER BV besloten vennootschap | Floor panels with edge connectors |
US6536254B1 (en) * | 1998-10-12 | 2003-03-25 | Thyssen Krupp Ag | Method and device for producing a metal strip for tailored blanks to be cut to length |
US6336350B1 (en) * | 1999-08-06 | 2002-01-08 | Muhr Und Bender Kg | Method for the flexible rolling of a metallic strip |
JP2012240077A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Kobe Steel Ltd | 差厚板の製造方法及び圧延装置 |
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