JPH10249416A - 圧延ロール研削方法及びシステム - Google Patents

圧延ロール研削方法及びシステム

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JPH10249416A
JPH10249416A JP5303397A JP5303397A JPH10249416A JP H10249416 A JPH10249416 A JP H10249416A JP 5303397 A JP5303397 A JP 5303397A JP 5303397 A JP5303397 A JP 5303397A JP H10249416 A JPH10249416 A JP H10249416A
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rolling
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rolling roll
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茂 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷間圧延設備の圧延機の圧延ロール研削システ
ムにおいて、ロールショップを含めた研削設備の簡素化
を図り、合わせて圧延ロールを軸受箱と一体で研削で
き、圧延ロールの研削に必要な作業者数を削減できるよ
うにする。 【解決手段】圧延機3の近くに平面型回転砥石51を備
えたロール研削装置1を設け、砥石と圧延ロール31間
の接触力を一定に制御する定圧研削法で一定深さの研削
を行い、ロールプロフィールを修正することなく、圧延
ロールの表面性状を改善し、再度圧延に使用できるよう
にする。この研削、再使用を複数回繰り返した後、ロー
ルショップで圧延ロールを目的のロールプロフィール及
び表面性状に研削し、再度圧延に使用する。砥石51は
可撓性の弾性体機能を有する台金511の側面の円周上
に超砥粒で作られた砥粒層512を貼り付け、砥粒層の
一カ所のみが圧延ロールに接するよう配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧延ロール研削方法
及びシステムに係わり、特に、板用の冷間圧延設備にお
いて、ロールショップではなく圧延機の近くで圧延ロー
ルの表面を研削する圧延ロール研削方法及びシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延設備でのロール研削の現状 冷間圧延設備の場合は、圧延された鋼板が最終製品とな
るので、その鋼板の表面性状に関しては非常に厳しい品
質的要求がなされている。このため、ある程度の量の圧
延材を圧延すると圧延ロールの表面粗度が悪くなり、そ
の表面状態の悪い圧延ロールによって圧延される鋼板の
表面品質が悪くなるので、圧延ロールの表面粗度が悪化
する前に新しい圧延ロールに交換するのが一般的であ
る。このため、冷間圧延では、圧延材の表面品質を守る
ために頻繁に圧延ロール交換が必要となる。
【0003】交換した使用済み圧延ロールはクレーン等
を用いてロールショプへ運搬し、圧延により加熱された
熱を冷却するためロール冷却場所で数時間程度の自然冷
却を行った後、圧延ロールから軸受箱を抜き出し、常温
まで冷却する。その後、圧延ロール単体の状態で専用の
研削盤にセットし、目的の圧延に最適なロールプロフィ
ール及び表面性状(表面祖度)となるようロール外周を
研削する。研削された圧延ロールはロール交換装置に戻
され、圧延機に再度組み込まれる。
【0004】ここで、ロールショップでの研削盤は、圧
延ロールの外周を目的の形状(ロールプロフィール)に
研削するために、通常、円筒型研削砥石を用い位置制御
により研削を行う。この場合、圧延直後の熱によるロー
ルプロフィールが不安定な圧延ロールでは、目的の研削
位置が常に変化し、目的の形状に研削することが困難と
なる。このため、上記のように圧延ロールを常温まで冷
却後、研削している。
【0005】また、円筒型研削砥石を用いたロール研削
盤は、研削時、被研削材である圧延ロールが多少振動し
たり、研削装置に据え付けた基礎が振動の影響を受けて
も、「びびり」等を生じ易くなる。このため、圧延作業
で生じる振動の影響を受けないようにするために、研削
盤の設置する場所を圧延機から離れた場所にする。更
に、軸受箱が圧延ロールと一体では、圧延ロールと軸受
箱間のガタがロール回転時に振動を生じさせる原因とな
るため、上記のように研削前に圧延ロールから軸受箱を
抜き出し、圧延ロール単体の状態にして研削している。
【0006】オンラインロール研削 圧延ロールを圧延機内で研削するオンラインロール研削
の技術について多くの公知例がある。しかし、オンライ
ンロール研削は熱間圧延機においては実用化されている
が、冷間圧延機においては鋼板の表面性状に関しては非
常に厳しい品質的要求がなされているので、冷間圧延に
満足される圧延ロール表面性状に圧延機内で研削するこ
とは困難であり、実用化された例はない。
【0007】実開昭61−158304号公報 実開昭61−158304号公報には、圧延機内で摩耗
して表面粗度が悪くなった圧延ロールをロール交換用の
台車上に抜き出し、この台車上で圧延ロールをロール研
削装置で研削する技術が記載されている。この研削作業
は、単に傷を除去したり、あるいは次の圧延に必要な新
たなロールクラウンを付したりする研削を行うとされて
いる。また、実開昭61−158304号公報の第1図
及び第3図には、ロール研削装置として円筒型研削砥石
を用いたものが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の「冷間圧延設備
でのロール研削の現状」は、今までの冷間圧延設備にお
ける圧延ロールの表面性状が悪化したときの一般的な処
置方法である。このような一般的な処置方法では、圧延
機から抜き出された圧延ロールは、圧延機から離れた場
所に設けられたロールショップに搬送し、このロールシ
ョップで常温まで冷却後、研削される。この場合、圧延
ロールの冷却は自然冷却であるため、冷却に時間がかか
る。また、圧延材表面品質を高いものにするためには圧
延ロール組み替え頻度が多くなり、特にタンデム圧延機
と言われる複数の圧延機を有する設備の場合は、ロール
本数が多いためロール交換頻度が多くなる。
【0009】このため、従来の一般的な処置方法では、
圧延機から抜き出した研削前の多数の圧延ロールをロー
ルショップで冷却のため待機させておく必要があり、多
くの予備ロールが必要となりかつ冷却する広い場所も必
要となり、設備が大がかりとなる。
【0010】また、円筒型研削砥石を用いたロール研削
盤の場合、振動に対して敏感なため、圧延ロールから軸
受箱を抜き出した後、ロール研削盤で研削する必要があ
る等の制約条件もある。このような制約条件のため、圧
延ロールのロール表面を修正するだけでも圧延ロールを
抜き出した後、再度圧延に使用するまでには、かなりの
時間と作業者が必要となる。
【0011】「オンラインロール研削」では、冷間圧延
設備で熱間圧延設備のように圧延機内で圧延ロールの研
削を行う場合、熱間圧延機に比較し、小径の圧延ロール
を使用する冷間圧延機では、圧延機内でのオンライン研
削装置を非常に小型化しなければ設置が困難である。ま
た、研削したときに発生する研削粉が圧延ロール冷却液
の中に混入してしまうと言う問題もある。圧延ロール冷
却液と研削液を完全に分離しようとすれば、オンライン
ロール研削装置の砥石の周囲を完全にシールして研削液
が漏れないような構造にしなければならない。しかし、
圧延ロールは使用する毎に径の異なる圧延ロールが組み
込まれることがあるので、研削液を完全にシールする構
造は複雑となる。
【0012】また、圧延機内に研削装置を設けた場合
は、圧延ロール冷却用のロールクーラント用のヘッダを
設置するスペースを十分に確保できなくなり、圧延ロー
ル冷却能力の問題が生じる。
【0013】更に、冷間圧延機に使用される圧延ロール
はロール表面粗度精度が高いので、圧延に用いられる圧
延油では研削に適しない場合があり、圧延機内で研削し
た圧延ロールが圧延材に悪い影響を及ぼすことが考えら
れる。
【0014】このようにオンライン研削装置は、圧延機
内へ設置する際の構造的な問題等があり、実用化は困難
である。
【0015】実開昭61−158304号公報には、圧
延ロールを研削するのに摩耗した圧延ロールをロール交
換用の台車上に引き出した後、そのロール交換用台車上
に円筒型研削砥石を用いた研削装置を取り付け研削する
こと、研削作業として、単に傷を除去するだけでなく、
次の圧延に必要な新たなロールクラウンを付すことが述
べられている。
【0016】しかし、円筒型回転砥石により圧延ロール
にロールクラウンを付す研削は、ロールショップでの研
削と同じであり、定位置制御による研削が必要となる。
このため、圧延ロールを常温まで冷却し、ロール形状が
安定してから研削する必要があり、ロールショップの場
合と同様、ロール交換頻度が増えると研削する前の冷却
中のロール本数が増え、多数の予備ロールが必要とな
り、またロール交換用の台車を大きなものとしなければ
ならない等、設備が大がかりとなる。
【0017】また、圧延機の非常に近い場所で研削する
ため、圧延機からの振動がロール研削装置の円筒型回転
砥石に伝わり、この振動により研削時に「びびり」等の
現象が生じ、圧延ロール表面の研削精度が悪くなる。
【0018】更に、現在使用している圧延ロールを抜き
出した後、研削済みの圧延ロールを挿入するには、ロー
ル交換用台車上でロール2本が横方向にスライドしなけ
ればならない。このため、使用済みの圧延ロールがロー
ル交換用台車の左右に交互に待機するようになるので、
研削装置の数は圧延ロール1本当たり1個としても4個
必要となる。
【0019】本発明の第1の目的は、冷間圧延設備の圧
延機の圧延ロール研削を圧延機外で行うに当たり、ロー
ルショップを含めた研削設備の簡素化を図れる圧延ロー
ル研削方法及びシステムを提供することである。
【0020】本発明の第2の目的は、冷間圧延設備の圧
延機の圧延ロール研削を圧延機外で行うに当たり、圧延
ロールを軸受箱と一体で研削でき、圧延ロールの研削に
必要な作業者数を削減できる圧延ロール研削方法及びシ
ステムを提供することである。
【0021】本発明の第3の目的は、冷間圧延設備の圧
延機の圧延ロール研削を圧延機外で行うに当たり、圧延
機の近くでロール表面性状の良好な研削を行える圧延ロ
ール研削方法及びシステムを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1及び第2の目的を達成するため、本発明
は、圧延ロールの研削方法において、圧延機からロール
交換装置上へ圧延に使用した圧延ロールを抜き出し、こ
の抜き出した圧延ロールを圧延機の近くに配置したロー
ル研削装置へ搬送し、このロール研削装置で圧延ロール
のロール表面を一定深さで研削することにより圧延ロー
ルのロール表面性状を改善し、この圧延ロールをロール
交換装置上に戻し、再度圧延に使用するものとする。
【0023】このようにロール交換装置上に抜き出した
使用済みの圧延ロールを圧延機の近くに配置したロール
研削装置へ搬送して研削すると共に、このロール研削装
置での研削をロール表面性状を改善する目的で行う研削
とすることにより、ロールショップではロール表面性状
を改善する目的でのみ行う研削が不要となり、目的との
ロールプロフィールに修正する必要が生じた場合のみロ
ールショップに搬送して研削を行えばよくなり、ロール
ショップでの研削頻度が減少する。また、このロール研
削装置での研削は一定深さでの研削よいので、圧延ロー
ルを常温まで冷却すること無く直ちに研削でき、当該ロ
ール研削装置の設備も簡素化できる。このため、圧延ロ
ール研削を圧延機外で行うに当たり、ロールショップを
含めた研削設備の簡素化を図れる。
【0024】(2)また、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、圧延ロールの研削方法において、圧延
機からロール交換装置上へ圧延に使用した圧延ロールを
抜き出し、この抜き出した圧延ロールを圧延機の近くに
配置したロール研削装置へ搬送し、このロール研削装置
で圧延ロールを常温近くまで冷却することなく直接研削
し、この圧延ロールをロール交換装置上に戻し、再度圧
延に使用するものとする。
【0025】このようにロール交換装置上に抜き出した
使用済みの圧延ロールを圧延機の近くに配置したロール
研削装置へ搬送して研削することにより、ロールショッ
プでの研削頻度が減少する。また、ロール研削装置での
研削は圧延ロールを常温まで冷却すること無く直ちに研
削するので、当該ロール研削装置の設備も簡素化でき
る。このため、圧延ロール研削を圧延機外で行うに当た
り、ロールショップを含めた研削設備の簡素化を図れ
る。
【0026】(3)更に、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、圧延機及びロールショップを有する冷
間圧延設備における圧延ロール研削方法において、圧延
機からロール交換装置上へ圧延に使用した圧延ロールを
抜き出し、この抜き出した圧延ロールを、前記ロールシ
ョップとは別に設けたロール研削装置へ搬送し、このロ
ール研削装置で圧延ロールのロール表面を一定深さで研
削することにより圧延ロールのロール表面性状を改善
し、この圧延ロールを前記ロール交換装置上に戻し、再
度圧延に使用すること;前記圧延ロールの抜き出し、搬
送、研削、再使用の工程を複数回繰り返した後、圧延機
からロール交換装置上へ抜き出した圧延ロールを前記ロ
ールショップに搬送し、このロールショップで圧延ロー
ルを目的のロールプロフィール及び表面性状に研削し、
この圧延ロールを前記ロール交換装置上に戻し、再度圧
延に使用することとする。
【0027】このように圧延機の近くに配置したロール
研削装置での研削をロール表面性状を改善する場合の研
削とし、ロールショップでの研削を目的のロールプロフ
ィール及び表面性状にする場合の研削とすることによ
り、ロール研削装置とロールショップでの研削の役割を
分担でき、ロールショップでの研削頻度が減少する。ま
た、ロール研削装置での研削は一定深さでの研削でよい
ので、圧延ロールを常温まで冷却すること無く直ちに研
削でき、当該ロール研削装置の設備も簡素化できる。こ
のため、圧延ロール研削を圧延機外で行うに当たり、ロ
ールショップを含めた研削設備の簡素化を図れる。
【0028】(4)上記(1)〜(3)において、好ま
しくは、前記ロール研削装置として、円盤状の台金の側
面の円周上に超砥粒で作られた砥粒層を貼り付けた平面
型回転砥石を有するロール研削装置を用い、圧延ロール
と平面型回転砥石の接触力が一定となる定圧研削制御、
又は平面型回転砥石の回転トルクが一定となる負荷一定
研削制御により圧延ロール表面を研削範囲に渡り一定深
さで研削する。
【0029】(5)また、上記第2及び第3の目的を達
成するために、本発明は、上記(1)〜(3)の圧延ロ
ール研削方法において、好ましくは、前記ロール研削装
置として、円盤状の台金の側面の円周上に超砥粒で作ら
れた砥粒層を貼り付けた平面型回転砥石を有するロール
研削装置を用い、前記円盤状の台金に可撓性の弾性体機
能を持たせ、前記平面型回転砥石を前記砥粒層の一カ所
のみが圧延ロールに接するよう配置し、圧延ロールを研
削する。
【0030】このようにロールショップとは別に設けた
ロール研削装置の砥石を平面型回転砥石とし、その円盤
状の台金に可撓性の弾性体機能を持たせ、砥粒層の一カ
所のみが圧延ロールに接するよう配置することにより、
圧延ロールと軸受箱間のガタで圧延ロールに微少な振動
が生じたり、圧延機からの振動がロール研削装置の砥石
に伝わっても、平面型砥石の弾性体機能でその振動を吸
収し、砥粒層と圧延ロール表面間の接触力の変化が抑制
され、「びびり」等の現象が生じなくなる。このため、
圧延ロールを軸受箱と一体で研削でき、圧延ロールから
軸受箱を解体したり再度組み立てたりする作業が不要に
なり、圧延ロールの研削に必要な作業者数を削減でき
る。また、圧延機の近くであってもロール表面性状の良
好な研削を行える。
【0031】(6)また、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、圧延ロール研削システムにおいて、圧
延ロールを有する圧延機に隣接して設置され、圧延機の
圧延ロールを抜き出しロール交換を行うロール交換装置
と、このロール交換装置上に抜き出された圧延ロールを
搬送するロール搬送手段と、前記圧延機の近くに配置さ
れ、前記ロール搬送手段により搬送された圧延ロールの
ロール表面を一定深さで研削することにより圧延ロール
のロール表面性状を改善するロール研削装置とを備える
ものとする。
【0032】これにより上記(1)のロール研削方法を
実施でき、冷間圧延設備の圧延機の圧延ロール研削を圧
延機外で行うに当たり、ロールショップを含めた研削設
備の簡素化を図れる。
【0033】(7)更に、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、圧延ロールを有する圧延機に隣接して
設置され、圧延機の圧延ロールを抜き出しロール交換を
行うロール交換装置と、このロール交換装置上に抜き出
された圧延ロールを搬送するロール搬送手段と、このロ
ール搬送手段により搬送された圧延ロールのロール表面
を目的のロールプロフィール及び表面性状に研削するロ
ールショップとを備えた冷間圧延設備の圧延ロール研削
システムにおいて、前記ロールショップとは別に、この
ロールショップより前記圧延機に近い位置に、圧延ロー
ルのロール表面を一定深さで研削することにより圧延ロ
ールのロール表面性状を改善するロール研削装置を配置
したものとする。
【0034】これにより上記(3)のロール研削方法を
実施でき、冷間圧延設備の圧延機の圧延ロール研削を圧
延機外で行うに当たり、ロールショップを含めた研削設
備の簡素化を図れる。
【0035】(8)上記(6)又は(7)において、好
ましくは、前記ロール研削装置は、円盤状の台金の側面
の円周上に超砥粒で作られた砥粒層を貼り付けた平面型
回転砥石と、圧延ロールと平面型回転砥石の接触力が一
定となる定圧研削制御又は平面型回転砥石の回転トルク
が一定となる負荷一定研削制御により圧延ロール表面を
研削範囲に渡り一定深さで研削する駆動制御手段とを有
する。
【0036】(9)また、上記(6)又は(7)におい
て、好ましくは、前記ロール交換装置は、前記圧延ロー
ルを圧延機内より上下に配置された状態で抜き出すロー
ル台車を有し、前記ロール交換装置とロール研削装置の
一方に、上下に配置された状態で抜き出された圧延ロー
ルを左右に並び変えるサイドシフト手段を設け、圧延ロ
ールを1本づつ前記ロール研削装置に挿入し、研削す
る。
【0037】これによりロール交換装置上には従来通り
圧延ロールが上下に配置された状態で抜き出されると共
に、この抜き出された圧延ロールはロール交換装置とロ
ール研削装置のいずれか一方でサイドシフト手段により
左右に並び変えられ、ロール研削装置に1本づつ挿入さ
れ、研削される。
【0038】(10)更に、上記(6)又は(7)にお
いて、前記ロール搬送手段は、クレーンと、このクレー
ンの先端に設けられたロールハンガーとを有し、このク
レーンとロールハンガーにより前記ロール交換装置上に
抜き出された圧延ロールを少なくとも1本づつ吊り上
げ、前記ロール研削装置に搬送する。
【0039】これによりロール交換装置上に抜き出され
た圧延ロールは、上下に配置された状態のまま2本まと
めて、又は左右に並び変えられた後1本づつ、従来冷間
圧延設備に一般に備えられているクレーンを用い、ロー
ル研削装置に搬送できる。
【0040】(11)また、上記(6)又は(7)にお
いて、好ましくは、前記ロール研削装置は、軸受箱と一
体で圧延ロールを研削可能とするよう軸受箱を固定保持
する軸受箱保持装置と、圧延ロールの上側と下側の一方
に接触するよう設置された平面型回転砥石と、この平面
型回転砥石をロール軸方向に移動させる移動装置とを有
する。
【0041】これにより圧延ロールを軸受箱から分離す
ることなく、ロールの一端から他端まで平面型回転砥石
をロール軸方向に移動して、ロール表面を研削できる。
【0042】(12)また、上記第2及び第3の目的を
達成するために、本発明は、上記(6)又は(7)の圧
延ロール研削システムにおいて、前記ロール研削装置
は、円盤状の台金の側面の円周上に超砥粒で作られた砥
粒層を貼り付けた平面型回転砥石と、この平面型回転砥
石を回転駆動する回転駆動装置と、平面型回転砥石を圧
延ロールに押し付ける押し付け装置とを備え、前記円盤
状の台金に可撓性の弾性体機能を持たせ、前記平面型回
転砥石を前記砥粒層の一カ所のみが前記圧延ロールに接
するよう配置する。
【0043】これにより上記(5)で述べたように、圧
延ロールと軸受箱間のガタで圧延ロールに微少な振動が
生じたり、圧延機からの振動がロール研削装置の砥石に
伝わっても、平面型砥石の弾性体機能でその振動を吸収
するので、圧延ロールを軸受箱と一体で研削でき、圧延
ロールの研削に必要な作業者数を削減できる。また、圧
延機の近くであってもロール表面性状の良好な研削を行
える。
【0044】(13)上記(12)において、好ましく
は、前記平面型回転砥石を1台のロール研削装置に対し
て複数個準備し、この複数個の平面型研削砥石間で砥粒
層の性状を異ならせるか、円盤状の台金に異なった弾性
体機能を持たせる。
【0045】このように複数個の平面型研削砥石間で砥
粒層の性状を異ならせることにより、研削された圧延ロ
ールの表面性状を変化させることができると共に、台金
に異なった弾性体機能を持たせることにより、局部的な
凹凸の除去性を変化させることができる。
【0046】(14)更に、上記(6)又は(7)にお
いて、好ましくは、前記ロール研削装置は、上下に配置
された状態でかつ軸受箱と一体で2本の圧延ロールを研
削可能とするよう軸受箱を固定保持する軸受箱保持装置
と、前記2本の圧延ロールの各々に設けられた平面型回
転砥石と、各平面型回転砥石をロール軸方向に移動させ
る移動装置とを有する。
【0047】これにより上下に配置された状態の圧延ロ
ールを2本まとめてロール研削装置にセットし、2本の
圧延ロールを同時に研削できる。
【0048】(15)上記(11)又は(14)におい
て、好ましくは、前記ロール研削装置は、前記軸受箱保
持装置により固定保持された軸受箱に支持された圧延ロ
ールを回転する回転駆動装置を有する。
【0049】(16)また、上記(11)又は(14)
において、好ましくは、前記ロール研削装置の軸受箱保
持装置は、前記軸受箱をロール研削装置のフレームに押
し付けるシリンダを有する。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を用いて
説明する。
【0051】まず、本発明の第1の実施形態として、圧
延機より上下に配置された状態で抜き出された圧延ロー
ルを左右に並び変えて、1本づつ研削する場合の実施形
態を図1〜図22により説明する。
【0052】図1及び図2において、冷延鋼板を圧延す
る圧延設備は冷間圧延機3であり、冷間圧延機3は冷延
鋼板を直接延ばす圧延ロール31(このロールは一般に
は作業ロールと言う)、圧延荷重を支持する補強ロール
32を有し、それぞれが圧延材を中心に上下対称に設け
られている。図2では、上側のロールに添え字aを付
し、下側のロールに添え字bを付して示している。これ
らのロール31,32の両端には軸受箱34が設けら
れ、これら軸受箱34は圧延荷重を受けるスタンド35
により支持され、かつ圧延ロール31はスピンドル38
により目的の速度で回転駆動される。また、図示はしな
いが、圧延ロール31と補強ロール32の間にあり、冷
延鋼板の幅に応じてロール軸方向に移動可能な中間ロー
ルが設けられる場合もある。
【0053】冷延鋼板の圧延は強い力で押し付けられた
圧延ロール31の間を冷延鋼板が通るので、圧延ロール
31はロール表面性状が圧延量が増えるに従い悪化す
る。そのため、圧延ロール31を新しい圧延ロールと交
換する必要が生じる。この目的のため、圧延機3に隣接
して圧延機3の操作側にロール交換装置2を配置し、使
用した圧延ロール31を研削された新しい圧延ロールに
交換する。
【0054】ロール交換装置2には、レール10a上を
ロール軸方向に走行可能な全体台車21と、この全体台
車21上をレール10b上によりロール軸直角方向に走
行可能に設けられ、抜き出された古い圧延ロール31と
新しい圧延ロール31をロール軸直角方向に移動できる
サイドシフト台車22と、古い圧延ロール31を圧延機
3からサイドシフト台車22へ抜き出し、新しい圧延ロ
ール31を圧延機3に押し込むプッシュプル装置23が
設けられている。また、サイドシフト台車22上には、
ロール軸方向に2組のレール10cが設けられ、古い圧
延ロール31と新しい圧延ロール31はこれらレール1
0c上に走行可能に載せられ、プッシュプル装置23に
より圧延機3に対して抜き出し、又は押し込みされる。
サイドシフト台車22はサイドシフトシリンダ21bに
よりレール10b上を移動し、その位置をシフトさせ
る。
【0055】また、使用した圧延ロール31を軸受箱3
4一体でロール研削場所へ移動するため、図2に示すよ
うにロールハンガー36をクレーン37の先端に吊り下
げられるようにしている。
【0056】ここまでの設備は公知の圧延設備である。
使用済みの圧延ロール31は、従来は、図28に示すよ
うに、ロール交換装置2上からロールショップクレーン
905により図28に示すロールショップ100Aへ搬
送し、チョック着脱装置901にて圧延により加熱され
た熱を冷却するため数時間程度の自然冷却を行い、圧延
ロールから軸受箱を抜き出した後、ロール冷却エリア9
02に移し、ここで、更に自然冷却を行い、常温まで冷
却する。その後、順次圧延ロール単体で専用の研削盤9
03にセットし、目的の圧延に最適なロールプロフィー
ル及び表面性状(表面祖度)となるようロール外周を研
削する。研削された圧延ロールは研削済みロール保管エ
リア904に移され、順番がくるとロール交換装置2に
戻され、圧延機3に再度組み込まれる。
【0057】本発明では、この使用済みの圧延ロール3
1をロールショップへ運搬せず、図3に示すように圧延
機3の近くに設置されたロール研削装置1に使用済みの
圧延ロール31を1本づつ、又は2本一緒に搬送する。
また、このロール研削装置1では、圧延ロール31のロ
ール表面を一定深さで研削することにより圧延ロールの
ロール表面性状を改善し、この圧延ロールをロール交換
装置2上に戻し、再度圧延に使用する。このとき、ロー
ル研削装置1では圧延ロール31を常温近くまで冷却す
ることなく直ちに研削する。
【0058】一例として、圧延が完了しロール組み替え
時のロール表面温度は、120℃〜150℃程度であ
り、ロール研削装置1で研削するときのロール表面温度
は100℃程度であり、再圧延時のロール表面温度は7
0℃〜100℃程度である。
【0059】また、「常温」とは例えば20℃程度であ
り、これを定性的に言えば、ロール表面温度が周囲温度
とほぼ等しくなり、研削中にロールプロフィールが変化
しなくなる温度、又はロール軸方向、径方向の温度分布
が一様となる温度である。
【0060】以上のようなロール研削装置1での研削は
圧延ロール31の表面性状を改善する目的で行うため、
圧延ロール31の摩耗によるロールプロフィールの修正
は正確に行うことができない。このため、圧延機3から
の圧延ロール31の抜き出し、搬送、ロール研削装置1
での研削、再使用の工程を複数回(例えば3回程度)繰
り返した後、圧延機3からロール交換装置2上へ抜き出
した圧延ロール31をロールショップ100に搬送し、
このロールショップ100のロール研削盤903にて圧
延ロール31を目的のロールプロフィール及び表面性状
に研削し、この圧延ロール31をロール交換装置2上に
戻し、再度圧延に使用する。
【0061】これによりロールショプ100で研削が必
要な圧延ロール31の本数は現在のロール研削システム
に比較し1/4程度に減少し、チョック着脱装置901
a、ロール冷却エリア902a、研削済みロール保管エ
リア904aは、図28に示した従来のものに比べ小規
模となり、ロール研削盤903も従来少なくとも2台必
要であったものが1台でも良くなる。このため、ロール
ショプ100のロール研削盤を含めた設備、建屋の設備
費や作業者の数を大幅に削減できる。
【0062】次に、ロール研削装置1の全体構造を図4
及び図5を用いて説明する。
【0063】ロール研削装置1は全体フレーム11と、
この全体フレーム11上に取り付けられた左右1対の縦
フレーム11aと、縦フレーム11aに取り付けられた
横フレーム11bと、横フレーム11b上に取り付けら
れた摺動レール17に横行自在に支持された研削ヘッド
5とを有している。研削ヘッド5には圧延ロール31を
研削する平面型回転砥石51が取り付けられている。
【0064】また、ロール研削装置1に圧延ロール31
をセットするために、圧延ロール31を軸受箱34と一
体にした状態でロール研削装置1に搬送可能なロール挿
入台車18が設けられ、このロール挿入台車18はロー
ル研削装置1からロール軸方向に延長されたレール19
上を走行可能に配置されている。圧延ロール31をセッ
トしたロール挿入台車18はシリンダ等により、ロール
研削装置1の全体フレーム11の上に挿入される。挿入
と同時に圧延ロール31を回転駆動するカップリング1
4に圧延ロール31の軸端がはまり込み、ロール回転モ
ータ15により任意のロール速度になるよう回転駆動さ
れる。
【0065】研削時、圧延ロール31がロールの回転に
より大きなずれが生じないようにするため、軸受箱34
を全体フレーム11に固定する軸受箱保持装置13が2
個、全体フレーム11上に取り付けられている。この軸
受箱保持装置13は保持フレーム13aを有し、この保
持フレーム13aには軸受箱34を全体フレーム11側
に押し付ける押し付けシリンダ131が内蔵されてい
る。
【0066】更に、ロール挿入台車18の車輪が直接押
し付けシリンダ131の力を受けないようにするため、
全体フレーム11とロール挿入台車18のそれぞれに、
テーパー状の形状をしたブロック16a,16bを取り
付け、ロール挿入台車18が押し込まれた状態ではロー
ル挿入台車18の車輪がレール19から離れる構造とな
っている。
【0067】次に、圧延機より上下に配置された状態で
抜き出された圧延ロールを左右に並び変え、自動的に1
本づつロール研削装置1にをセットするサイドシフト手
段について説明する。
【0068】圧延機3から抜き出された圧延ロール31
は上下の軸受箱34がずれず圧延ロールが互いに接触し
ないように、上下の軸受箱34a,34b間にスペーサ
ーが入る構造になっている。この構造について図6を用
いて説明する。
【0069】図6において、下軸受箱34bは車輪34
1と一体となったロッド342を有し、ロッド342は
下軸受箱34に取り付けられたブッシュ343により、
上下方向に摺動自在に支持されている。車輪341がレ
ール10c上に載ると、上軸受箱34aはロッド342
により持ち上げられた状態で、下軸受箱34が下がり、
上下圧延ロール31a,31b間に隙間ができる。圧延
機3の中では、レール10cが無くなるとロッド342
が下がり、上下圧延ロール31a,31b間が接触す
る。上軸受箱34aにはロッド342がはまり込んで、
上下の軸受箱34a,34b間でずれが生じないように
なっている。
【0070】サイドシフト手段は、上記のような構造に
なっている軸受箱34を分離し、自動的に1本づつロー
ル研削装置1に圧延ロール31をセットするものであ
る。
【0071】まず、サイドシフト手段の第1の例とし
て、ロール研削装置に搬送後に上下に配置した状態にあ
る圧延ロールを左右に並び変え、セットする例を図7〜
図11を用いて説明する。この例では、図1に示す公知
のロール交換台車2を用い、図4に示したロール挿入台
車18の周囲に以下のようなサイドシフト手段としての
設備を追加する。
【0072】図7において、ロール交換装置2上に抜き
出された上下圧延ロール31は、2本同時にロールハン
ガー36により吊り上げられ、図8及び図9に示すロー
ル研削装置1の脇に設けられたロール準備台車12まで
搬送する。
【0073】ロール準備台車12は、自動で2本の圧延
ロール31を分離し、1本づつロール研削装置1にセッ
トし、ロール研削装置1での研削後、再度2本一体でロ
ール交換装置2まで搬送する機能を有している。
【0074】ロール準備台車12は圧延ロール31をロ
ール軸直角方向に移動させるフレーム121を有し、こ
のフレーム121上にはロール研削装置1内のレール1
9Aと接続可能な2組のレール19Bが設けられ、この
レール19B上に前述したロール研削装置1の中に圧延
ロール31を挿入するロール挿入台車18が2台載せら
れる。図9では、2台のロール挿入台車は18aと18
bとで示され、ロール挿入台車18aは下圧延ロール3
1b用であり、ロール挿入台車18bは上圧延ロール3
1a用である。フレーム121上に載せられたロール挿
入台車18はシリンダ181によりレール19B,19
A上をロール研削装置1内まで移動され、セットされ
る。シリンダ181を用いず、ロール挿入台車18を自
走式の搬送車としても良い。
【0075】フレーム121は、上下圧延ロール31を
上下方向から左右方向に並べ替え、1本づつ研削するた
め、フレーム121に取り付けた横行モータ123のピ
ニオン123aとラック124との噛み合いにより、レ
ール122上をロール軸直角方向に移動できる。
【0076】更に、上圧延ロール31を昇降させるロー
ルリフト装置4a,4bが圧延ロール31の両端に2台
設けられている。ロールリフト装置4aは、圧延ロール
31の両端のテーパー穴に挿入するテーパーシャフト4
1と、テーパーシャフト41を押し付けるシリンダ42
と、テーパーシャフト41及びシリンダ42を組み込ん
だ摺動フレーム43と、摺動フレーム43を昇降させる
昇降シリンダ45と、摺動フレーム43が上下するとき
これをガイドするロールリフトフレーム44とより構成
されており、ロールリフト装置4bも同じ構造をしてい
る。
【0077】以上のロールリフト装置4a,4bを用
い、ロール準備台車12をシフトすることにより、上下
2本の圧延ロール31は分離され、図10に示すように
それぞれのロール台車18a,18b上に左右方向に並
べ替えられる。
【0078】次に、以上のロール準備台車12、ロール
リフト装置4a,4bを用いて圧延ロールを1本づつロ
ール研削装置1に挿入し、研削する手順を説明する。
【0079】上下圧延ロール31は、2本同時にロール
ハンガー36により吊り上げ、ロール研削装置1の脇に
設けられたロール準備台車12まで搬送され、図11
(a)のように2本一緒にロール挿入台車18aに載せ
る。ロール準備台車12の両脇に設けたロールリフト装
置4a,4bのテーパーシャフト41を上圧延ロール3
1aの両端のテーパー穴に押し付け、摺動フレーム43
を昇降シリンダ45により下軸受箱34bに設けられた
車輪341と一体となったロッド342が上軸受箱34
aのはまりこみ部から離れるまで持ち上げる。ロール準
備台車12のフレーム121をロール挿入台車18aの
レール19Bがロール研削装置1のレール19Aと一致
する位置までサイドシフトさせ、図11(b)の状態に
する。上圧延ロール31aがロール挿入台車18bに載
るように摺動フレーム43を下げる。
【0080】下圧延ロール31bはシリンダ181によ
りロール研削装置1の中に挿入され、軸受箱保持装置1
3に内蔵された押し付けシリンダ131により下圧延ロ
ール31bを軸受箱34bと一体で全体フレーム11側
に押し付ける。この状態で下圧延ロール31bをロール
回転モータ15により回転駆動し、研削ヘッド5を用い
て研削する。研削完了後、軸受箱保持装置13に内蔵さ
れた押し付けシリンダ131の力を解放し、ロール挿入
台車18aをロール準備台車12のフレーム121上に
引き戻す。
【0081】次に、上圧延ロール31aを研削するた
め、フレーム121をロール挿入台車18bのレール1
9Bがロール研削装置1のレール19Aと一致する位置
までサイドシフトし、図11(c)の状態にする。下圧
延ロール31bと同様、上圧延ロール31aをロール研
削装置1の中に挿入し、研削後再度フレーム121まで
引き戻す。
【0082】研削が完了した2本の圧延ロール31を載
せたフレーム121を再び図11(b)に示す位置にサ
イドシフトし、この位置で上圧延ロール31aをロール
リフト装置4a,4bにて持ち上げ、図11(b)の状
態に戻す。更に、図11(a)の位置までサイドシフト
後、下圧延ロール31b上に上圧延ロール31aを降ろ
し、上下2本の圧延ロール31が重なった状態に戻す。
【0083】上下圧延ロール31は、2本同時にロール
ハンガー36により吊り上げ、ロール交換装置2の上に
搬送され、圧延に使用される。
【0084】なお、上記実施例では、ロールハンガー3
6により上下圧延ロール31を2本一緒にロール挿入台
車18aに載せた後、ロールリフト装置4a,4bを用
いて上下圧延ロール31を左右方向に並び替え、1本づ
つ圧延ロール31をロール研削装置1に挿入し研削した
が、ロールハンガー36により上下圧延ロール31を2
本一緒にロール挿入台車18aに載せた後、上圧延ロー
ル31aのみをロールハンガー36により吊り上げ、ロ
ール挿入台車18bに載せることで、ロールリフト装置
4a,4bを用いずとも1本づつ圧延ロールをロール研
削装置1に挿入し研削することができる。
【0085】サイドシフト手段の第2の例を図12及び
図13により説明する。この例は、ロール研削装置に運
ぶ前にロール交換台車2を利用し、上下圧延ロールを左
右に分離するものである。
【0086】図12及び図13において、ロール交換台
車2Aは、図1に示した公知のロール交換台車2の全体
台車21の両脇に図8に示したロールリフト装置4a,
4bを取り付けたものである。
【0087】ロール交換台車2A上のサイドシフト台車
22上に圧延機から使用済みの上下圧延ロール31a,
31bを抜き出した後、ロールリフト装置4a,4bの
テーパーシャフト41を上圧延ロール31aの両端のテ
ーパー穴に押し付け、昇降シリンダ45にて持ち上げ、
下軸受箱34bに組み込まれたロッド342を上軸受箱
34aのはまりこみ部から外す。サイドシフト台車22
をサイドシフトシリンダ24によりシフトして、下圧延
ロール31bを全体台車21の中央に移動し、図13の
状態とする。この状態で上圧延ロール31a、上軸受箱
34aを1本づつロールハンガー36により吊り上げ、
図4に示したロール挿入台車18上へ搬送する。
【0088】この例は、第1の例に比較し、圧延ロール
31の搬送作業が2倍になるが、ロール研削装置1の脇
に図8に示したロール準備台車12を設ける必要が無
く、図4に示したロール準備台車12だけがあれば良い
ので、ロール研削装置1側の設備を簡素化できる利点が
ある。
【0089】サイドシフト手段の第3の例を図14及び
図15により説明する。この例は、第2の例と同様、上
下2本の圧延ロールをロール交換台車2の側で左右に分
離するものであるが、その別例を示すものである。
【0090】図14において、ロール交換台車2Bの反
圧延機3側にはロール台車6が設置され、圧延機3より
抜き出した上下圧延ロール31a,31bのうちの下圧
延ロール31bをこのロール台車6に移動させ、圧延ロ
ール31a,31bを1本づつロールハンガー36によ
り吊り上げ易いようにする。
【0091】ロール交換台車2Bには、上圧延ロール3
1aを下圧延ロール31bから分離し、昇降させるロー
ルリフトフレーム27a,27bを軸受箱34の両脇の
それぞれに設ける。ロールリフトフレーム27a,27
bは上軸受箱34aを昇降させるシリンダ271を有し
ている。
【0092】ロール台車6は下圧延ロール31bを載せ
る全体フレーム61、下圧延ロール31bを全体フレー
ム61上に引き込むレール62及びシリンダ64を有
し、レール61はサイドシフト台車22上のレール10
cと全体台車21上に設けたレール10dを介して接続
可能である。また、ロール台車6を圧延ロール31のロ
ール軸直角方向に移動可能とする横行レール63が設け
られている。
【0093】圧延機3よりプッシュプル装置23で引き
抜かれた上下圧延ロール31はサイドシフト台車22に
てシフト後、上軸受箱34aをロールリフトフレーム2
7にて、上圧延ロール31aと一緒に持ち上げ、ロッド
342を上軸受箱34aのはまりこみ部から外す。シリ
ンダ64により下軸受箱34bをサイドシフト台車22
上のレール10c及び全体フレーム61のレール62上
を移動させ、ロール台車6上に下圧延ロール31bを下
軸受箱34bと一体でセットする。上圧延ロール31a
はロール交換台車2B上から、下圧延ロール31bはロ
ール台車6上から、それぞれロールハンガー36により
吊り上げられ、図4に示すロール挿入台車18上に搬送
される。
【0094】次に、ロール研削装置1における研削ヘッ
ド5を用いた研削について説明する。
【0095】図4及び図5において、圧延ロール31は
ロール挿入台車18にセットされた後、ロール挿入台車
18の上に載せられた状態でロール研削装置1に挿入さ
れる。ロール研削装置1では軸受箱保持装置13で圧延
ロール31を固定した後、研削ヘッド5で研削を行う。
研削ヘッド5は平面型回転砥石51が圧延ロール31の
上面に接触するよう配置され、レール17を横行するこ
とによって圧延ロール31の一方の端部より他方の端部
まで研削する。
【0096】圧延ロール31を研削する場合、研削ヘッ
ド5の取付の面からは圧延ロール31の上面や下面を研
削するより側面を研削する方が容易である。しかし、軸
受箱34は圧延ロール31の側面側で圧延ロールより前
方に突出しているため、平面型研削砥石51を用いた研
削ヘッド5を圧延ロール31の側面を研削するよう取り
付けた場合、圧延ロールの両端位置では平面型研削砥石
51の外周と軸受箱34aが干渉し、圧延ロール31の
一方の端部より他方の端部まで研削を行うことが困難と
なる。この理由のため、本実施形態では圧延ロール31
の上面を研削するよう研削ヘッド5を取り付けている。
なお、ロール研削装置1の下側に空間を設け、圧延ロー
ル31の下面を研削するよう研削ヘッド5を取り付けて
も良い。
【0097】平面型回転砥石51は、図16に示すよう
に、薄板円盤で作られた台金511の側面外周に砥粒層
512を有し、回転砥石軸513により回転駆動され
る。砥粒層512は立方晶窒化ホウ素砥粒又はダイアモ
ンド砥粒で作られており、その厚みは可動部の質量を小
さくするため2mmから5mm程度の厚さで作られてい
る。
【0098】また、砥石回転軸513の軸芯Rbを圧延
ロール31の軸芯Rcの直角軸芯Raに対し、微少角α
だけ傾け、平面型回転砥石51の砥粒層512の一カ所
のみが圧延ロール31表面と接し、研削できるように配
置してある。このように一箇所で支持すると、同じ薄板
円盤からなる台金511を使用してより大きな撓みを得
ることができる。
【0099】なお、薄板円盤で作られた台金511を一
箇所で支持し撓ませるには、図17に示すように、砥石
回転軸513の軸心が圧延ロール31の軸心に対してオ
フセットするように平面型回転砥石51を配置してもよ
い。この場合、砥石回転軸513の軸芯Rbを圧延ロー
ル31の軸芯Rcの直角軸芯Raに対して微小角度α傾
ける(図16参照)必要はなく、軸芯Rbと軸芯Rcは
直角になるように配置する。
【0100】平面型回転砥石51の薄板円盤で作られた
台金511は可撓性で弾性体機能を有し、研削時圧延ロ
ール31の微少な振動により砥粒層512と圧延ロール
31表面間の接触力の変化が生じないよう、台金511
が振動を吸収する機能を有している。薄板円盤で作られ
た台金511の弾性体としてのバネ定数は1000Kg
/mmから30Kg/mmがよい。そのため、圧延機3
からの振動が基礎を通じて伝えられたり、軸受箱34と
圧延ロール31間の隙間により生ずる振動等があって
も、「びびり」等により研削されたロール表面性状を悪
化させるない機能を有している。
【0101】このロール研削装置1での研削は圧延ロー
ル31の表面性状を改善する目的で行うため、圧延ロー
ル31の摩耗によるロールプロフィールの修正は正確に
行うことができない。このため、先に述べたように、圧
延機3の近くに設けられたロール研削装置1で圧延ロー
ル31の表面性状を改善を行った後、圧延に使用し、こ
れを3回程度繰り返した後、ロールショップ100のロ
ール研削盤にてロールプロフィールを修正する。ロール
ショプ100で研削が必要な圧延ロール31の本数は現
在のロール研削システムに比較し1/4程度に減少する
ため、ロールショプ100の設備、作業者の数を大幅に
削減できる。
【0102】また、通常のロール研削盤では、円筒型研
削砥石を用いるため、研削時、被研削材である圧延ロー
ル31が多少振動したり、研削装置に据え付けた基礎が
振動の影響を受けても、「びびり」等を生じ易くなる。
このため、圧延作業で生じる振動の影響を受けないよう
にするために、研削盤の設置する場所を圧延機から離れ
た場所にする。更に、軸受箱34が圧延ロール31と一
体では、圧延ロール31と軸受箱34間のガタがロール
回転時に振動を生じさせる原因となるため、研削前に圧
延ロール31から軸受箱34を抜き出し、圧延ロール単
体の状態にして研削している。
【0103】本発明では、ロール研削装置1の砥石を平
面型回転砥石51とし、その円盤状の台金511に可撓
性の弾性体機能を持たせ、砥粒層512の一カ所のみが
圧延ロール31に接するよう配置したので、圧延ロール
31と軸受箱34間のガタで圧延ロール31に微少な振
動が生じたり、圧延機3からの振動がロール研削装置1
の砥石51に伝わっても、台金511の弾性体機能でそ
の振動を吸収し、砥粒層512と圧延ロール表面間の接
触力の変化が抑制され、「びびり」等の現象が生じなく
なる。このため、圧延ロール31を軸受箱34と一体で
ロール研削装置1にセットして研削できるようになり、
圧延ロール31から軸受箱34を解体したり再度組み立
てたりする作業が不要になり、圧延ロール31の研削に
必要な作業者数を大幅に削減できる。また、圧延機3の
近くであってもロール表面性状の良好な研削を行える。
【0104】圧延ロール31は圧延する材料により異な
ったロール表面性状を要求される。このような要求を満
たすため、平面型回転砥石51の砥粒層512は砥粒層
512に含まれる超砥粒材のサイズ、超砥粒材を固定す
る結合材の種類を変化させ、研削された圧延ロール31
の表面性状を変化させることができる。砥粒層512を
支える薄板円盤で作られた台金511の弾性体機能を変
える、つまり台金511のバネ定数を変化させることに
より、局部的な凹凸の除去性を変化させることができ
る。バネ定数を高くすることにより、局部的な凹凸の除
去性が向上するが、同じ砥粒層512を用いた場合スク
ラッチなど圧延ロール31の表面性状を悪化させる要因
を待っている。バネ定数を低くすることにより、局部的
な凹凸の除去性は低下するが、同じ砥粒層512を用い
た場合スクラッチなど圧延ロール31の表面性状を悪化
させる要因を減らすことができる。複数個の平面型回転
砥石51を持つことにより、より目的にかなったロール
研削が可能となる。
【0105】次に、研削ヘッド5の構造及び制御系の詳
細を図18〜図20により説明する。研削ヘッド5の構
造は特開平6−47654号公報に記載のものと実質的
に同じである。
【0106】研削ヘッド5は、図18及び図19に示す
ように、圧延ロール31を研削する平面型回転砥石51
を連結した砥石回転軸513を回転駆動する回転駆動装
置522と、圧延ロール31に平面型回転砥石51を押
し付ける押し付け装置523と、平面型回転砥石51を
圧延ロール31の軸方向に移動させる移動装置524と
を備えている。
【0107】回転駆動装置522は、図18に示すよう
に、平面型回転砥石51を所定の砥石周速になるよう回
転駆動する電動モータ554と、電動モータ554の出
力軸554a回転を砥石回転軸513に伝えるプーリシ
ャフト554b及びベルト555とを有し、出力軸55
4aとプーリシャフト554bとは平行スプライン55
4cを介して連結されている。プーリシャフト554b
はボデー559に回転自在に支持されている。電動モー
タ554には電動モータ554の回転角度を検出するエ
ンコーダー554aが設けられている。
【0108】また、砥石回転軸513はスライド型のラ
ジアル軸受521a,521bを介してボデー559内
に回転自在にかつ軸方向に移動可能に支持されている。
砥石回転軸513の反回転砥石側には平面型回転砥石5
1と圧延ロール31間の接触力を測定するロードセル5
53がボデー559に収納されている。
【0109】ボデー559はケース525に収納されて
おり、電動モータ554はケース525に取り付けられ
ている。また、ボデー559は、図19に示すように、
ケース525の底部にスライドベアリング525aを介
して砥石回転軸513の軸方向に移動可能に搭載されて
いる。
【0110】押し付け装置523は、図18に示すよう
に、ケース525に取り付けられた押し付けモータ55
7と、押し付けモータ557の回転でボデー559を圧
延ロール31の接離方向に移動させ、平面型回転砥石5
1、砥石回転軸513及びロードセル553を一緒に前
後送りするバックラッシュレスタイプの予圧式ボールね
じ556と、押し付けモータ557の回転角度を検出す
るエンコーダー557aとを有している。予圧式ボール
ねじ556の代わりにバックラッシュレスタイプの歯車
機構を用いてもよい。
【0111】移動装置524は、図19に示すように、
ケース525に取り付けられたトラバースモータ558
と、トラバースモータ558の回転軸に装着され、ラッ
ク514と噛み合うピニオン58aと、ケース525の
上面に取り付けられ、摺動レール17と係合する2対の
ガイドローラ526と、トラバースモータ558の回転
数を検出するエンコーダ558bとを有している。摺動
レール17は、図4に示すように横フレーム11bに水
平に差し渡されており、ラック514は摺動レール17
の上側面に形成されている。このように研削ヘッド5
は、ガイドローラ526を介して摺動レール17に支え
られながら、トラバースモータ558の回転とピニオン
558aとラック514の噛合いによりスムーズにロー
ル軸方向に移動可能としてある。
【0112】回転駆動装置522の電動モータ554、
押し付け装置523の押し付けモータ557、及び移動
装置524のトラバースモータ558は、図20に示す
ように、それぞれ制御装置513a,513b,513
cにより制御される。また、電動モータ554のエンコ
ーダー554a、ロードセル553、押し付けモータ5
57のエンコーダー557a、トラバースモータ558
のエンコーダー558bの検出信号は情報処理装置51
3dに送られ処理される。また、制御装置513bは、
平面型回転砥石51を回転させたときの回転力(負荷)
を求めるために、電動モータ554aに流れる電流を検
出し、この検出信号を情報処理装置513dに送る機能
を有している。
【0113】情報処理装置513dは種々の処理機能を
有しており、処理した結果の信号を制御装置513a,
513b,513cに送り、電動モータ554、押し付
けモータ557及びトラバースモータ558を制御す
る。
【0114】上述したように、ロール研削装置1では圧
延ロール31のロール表面を一定深さで研削することに
より圧延ロール31の表面性状を改善する。この研削制
御方法を図21及び図22を用いて説明する。
【0115】圧延ロール31のロール表面を一定深さで
研削する第1の方法は、圧延ロール31と平面型回転砥
石51の接触力が一定となるよう定圧研削制御を行うこ
とである。図21にこの制御の処理手順を示す。
【0116】研削ヘッド5の平面型回転砥石51を回転
駆動装置522の電動モータ554により回転駆動し、
押し付けモータ557により圧延ロール31の表面に押
し付け、研削ヘッド5をトラバースモータ558により
レール17に沿って圧延ロールの軸方向に移動すること
により、圧延ロール31の表面を研削する。このような
研削の間、情報処理装置513dは、ロードセル53の
検出信号を入力し(手順S100)、ロードセル53で
検出した圧延ロール31と平面型回転砥石51との接触
力が設定値を越えたかどうかを監視し(手順S11
0)、接触力が設定値を越えた場合は接触力を低下させ
るよう、平面型回転砥石51を圧延ロール31から離れ
る方向に動かす押し付けモータ557の回転方向指令値
を算出し(手順S120)、逆に接触力が設定値以下の
時は接触力を増加させるよう、平面型回転砥石51を圧
延ロール31に向かう方向に動かす押し付けモータ55
7の回転方向指令値を算出し(手順S130)、これら
の指令値を制御装置513aに出力する(手順S14
0)。制御装置513aはその指令値に応じた指令信号
を作成し、押し付けモータ557の回転方向を制御す
る。これにより、圧延ロール31と平面型回転砥石51
との接触力が一定の設定値に保たれるようになる。
【0117】圧延ロール31のロール表面を一定深さで
研削する第2の方法は、平面型回転砥石51の回転トル
クが一定となる負荷一定研削制御を行うことである。図
22にこの制御の処理手順を示す。
【0118】研削ヘッド5の平面型回転砥石51を回転
駆動装置522の電動モータ554により回転駆動し、
押し付けモータ557により圧延ロール31の表面に押
し付け、研削ヘッド5をトラバースモータ558により
レール17に沿って圧延ロールの軸方向に移動すること
により、圧延ロール31の表面を研削する。このような
研削の間、情報処理装置513dは、電動モータ554
のエンコーダー554aからの検出信号と制御装置51
3bからの電動モータ554aに流れる電流の検出信号
を入力し(手順S200)、一定の砥石回転速度での研
削駆動力を算出する(手順S210)。この駆動圧力が
設定値を越えたかどうかを監視し(手順S220)、研
削駆動力が設定値を越えた場合は研削駆動力を低下させ
るよう、平面型回転砥石51を圧延ロール31から離れ
る方向に動かす押し付けモータ557の回転方向指令値
を算出し(手順230)、逆に、研削駆動力が設定値以
下の時は研削駆動力を増加させるよう、平面型回転砥石
51を圧延ロール31に向かう方向に動かす押し付けモ
ータ557の回転方向指令値を算出し(手順S24
0)、これらの指令値を制御装置513aに出力する
(手順S250)。制御装置513aはその指令値に応
じた指令信号を作成し、押し付けモータ557の回転方
向を制御する。これにより、圧延ロール31を研削する
研削駆動力、つまり平面型回転砥石51の回転トルクが
一定に設定値に保たれるようになる。
【0119】次に、本発明の第2の実施形態として、2
本の圧延ロールを同時に研削する場合の実施形態を図2
3〜図25により説明する。
【0120】図23〜図25において、ロール研削装置
1Bは全体フレーム11Bを有し、この全体フレーム1
1Bに軸受箱保持装置13Bが取り付けられている。軸
受箱保持装置13Bは、全体フレーム11Bの上部に取
り付けられた固定ブロック135と、全体フレーム11
Bの後部に取り付けられた保持ブロック13bと、保持
ブロック13bに内蔵され、上軸受箱34aを固定ブロ
ック135に押し付け上下方向のガタをとるシリンダ1
32とを有している。また、軸受箱保持装置13Bは、
下軸受箱34bに対しても同様にガタをとるために、保
持ブロック13bに取り付けられた固定ブロック136
と、全体フレーム11の下部に取り付けられたシリンダ
133とを有している。更に、軸受箱保持装置13は、
軸受箱34a,34bの水平方向のガタを取るために保
持ブロック13bに内蔵されたシリンダ134(下軸受
箱34b用のみ図示)を有している。このような軸受箱
保持装置13Bの構成によりロール研削装置1Bは、上
圧延ロール31a、下圧延ロール31bを軸受箱34
a,34bと一体に全体フレーム11Bにしっかり固定
した状態で研削することが可能となる。
【0121】上下2本の圧延ロールを載せ走行させるレ
ール19Bがロール研削装置1Bの内側から外側へ伸び
ており、このレール19B上には、2本の圧延ロール3
1を一体にロール研削装置1Bに挿入、抜き出すプッシ
ュプル装置182が走行可能に搭載されている。
【0122】また、ロール研削装置1B内に引き込まれ
た圧延ロール31a,31bを所定の研削回転速度に駆
動するモータ15a,15bと、モータ15a,15b
の回転力を圧延ロール31a,31bに伝えるスピンド
ル14a,14bとが設けられている。
【0123】更に、平面型回転砥石51を取り付けた研
削ヘッド5として、上圧延ロール31a用の研削ヘッド
5aと下圧延ロール31b用の研削ヘッド5bとが設け
られ、これら研削ヘッド5a,5bはそれぞれ研削フレ
ーム52a,52bに取り付けられた摺動レール17
a,17bを介して圧延ロール31a,31bの軸方向
に横行自在に取り付けられている。また、研削フレーム
52a,52bは圧延ロール31a,31bをロール研
削装置1B外に引き出すとき、圧延ロール31a,31
bと研削ヘッド5a,5bとが干渉しないように、フレ
ームガイド53a,53bと図示しないシリンダにより
圧延ロール31a,31bの軸方向と直角方向に移動可
能としている。フレームガイド53a,53bは全体フ
レーム11Bに取り付けられている。
【0124】次に、以上のロール研削装置19Bを用い
たロール研削方法を説明する。
【0125】圧延機3より圧延ロール31をロール交換
装置2上に引き抜き、上下2本の圧延ロール31をロー
ル研削装置1Bへロールハンガー36で2本同時に軸受
箱34と一緒に運搬し、レール19B上に載せる。更
に、2本同時にプッシュプル装置182を用いて、ロー
ル研削装置1Bに組み込まれ、同時に圧延ロール31の
端部がスピンドル14に挿入される。上圧延ロール31
a、下圧延ロール31bと軸受箱34a,34bは一緒
にロール研削装置1Bの全体フレーム11Bに軸受箱保
持装置1B3のシリンダ132,133,134により
固定された後、圧延ロール31をモータ15により所定
の研削回転速度に駆動する。研削フレーム52を圧延ロ
ール31側に移動し、研削ヘッド5を圧延ロール31の
一方のロールバレル端部から他方の端部まで移動し研削
する。
【0126】通常は1本の圧延ロール31には1個の研
削ヘッド5を用いて研削する。2本の圧延ロール31を
同時に研削するには、圧延ロール31の側面又は斜め側
面に研削ヘッド5を配置し研削する必要がある。このた
め、1個の研削ヘッド5では平面回転砥石51又は研削
ヘッド5が軸受箱34に干渉し、一方のロールバレル端
部から他方の端部まで全面研削ができない可能性があ
る。バレル全面の研削が必要な時は1本の圧延ロール3
1に2個のロール研削ヘッド5を用いて研削することが
好ましい。この場合、研削ヘッド5の回転軸513の軸
芯Rbを圧延ロール31の軸直角芯Raに対し相反する
方向に微小角傾けて配置する。更に2個の研削ヘッド5
を用いた場合、研削時は圧延ロール31の軸芯Rcと平
面型回転砥石51の中心を高さ方向に合わせるよう配置
する。これにより、2個の平面型回転砥石51の研削目
が圧延ロール31の軸芯Rcと直角方向で同じとなるた
め、ラップ部の平面型回転砥石51による研削目の方向
違いが生じないようになる。
【0127】なお、図17に示したように砥石回転軸5
13の軸心が圧延ロール31の軸心に対してオフセット
するように平面型回転砥石51を配置すれば、圧延ロー
ル31の側面又は斜め側面に1個の研削ヘッド5を配置
し、一方のロールバレル端部から他方の端部まで全面研
削ができる。この場合、前述したように、砥石回転軸5
13の軸芯Rbを圧延ロール31の軸芯Rcの直角軸芯
Raに対して微小角度α傾ける(図16参照)必要はな
く、軸芯Rbと軸芯Rcは直角になるように配置する。
【0128】研削ヘッド5の平面型回転砥石51は、前
述したように台金511に可撓性で弾性体機能を発揮で
きるようにしてある。
【0129】圧延ロール31の表面を目的の粗度に仕上
げた後、再び圧延ロール31をプッシュプル装置182
を用いてロール研削装置1Bより引き出す。引き出され
た圧延ロール31はロールハンガー36を用いてロール
交換装置2上へ、2本の圧延ロール31を同時に運搬す
る。
【0130】次ぎに、ロールハンガー36を用いずロー
ル交換装置2上から2本の圧延ロール31を同時にロー
ル研削装置1Bに運搬する実施形態について図26及び
図27により説明する。
【0131】図26及び図27において、ロール交換装
置2Cの反圧延機側にロール搬送台車20を配置する。
このロール搬送台車20は、ロール交換装置2Cのサイ
ドシフト台車22上のレール10cと全体台車21に設
けたレール10cを介して一直線に繋がるレール20a
を有し、ロール交換装置2C上に抜き出された圧延ロー
ル31を2本同時にプッシュプル装置182よりロール
搬送台車20に移動させることができる。ロール搬送台
車20の下方には圧延方向と平行にロール搬送台車20
を走行可能とするレール20bが設けられている。この
レール20bはロール研削装置1Cの脇まで伸びてお
り、圧延ロール31を2本積載した状態でロール搬送台
車20をレール20bの上をロール研削装置1Cの前面
まで走行移動させる。
【0132】その後、ロール研削装置1Cのレール19
Aとロール搬送台車20のレール20aを一直線になる
ように配置し、圧延ロール31を2本同時にプッシュプ
ル装置182を用いて、ロール研削装置1C内に搬送す
る。ロール研削装置1Cの構造はレール19Aがロール
研削装置外まで伸びていない点を除いて、図23及び図
24を用いて説明したのと同じである。ロール研削装置
1Cに挿入した後は上記で述べた方法で研削を行う。研
削後もロール搬送台車20を用いて圧延ロール31を2
本同時にロール交換装置2C上に戻す。
【0133】以上の方法を用いることによりクレーンの
運転員の必要が無くなり、更に圧延ロール研削の無人化
が図れる。
【0134】以上述べた第2の実施形態によれば、2本
同時に圧延ロール31の研削を行うことが可能となるの
で、ロール研削装置1台当たりの研削能力が倍増し、タ
ンデム圧延機のように短い時間でより多くの圧延ロール
31の表面の改善を必要とする場合に適している。
【0135】なお、第1の実施形態では、圧延ロール3
1、つまり作業ロールを1本づつロール研削装置にセッ
トし、研削す場合について述べたが、中間ロールについ
ても同様に1本づつロール研削装置1にセットし、研削
することができる。
【0136】また、以上の実施形態では、4段圧延機の
圧延ロールの研削について説明したが、冷間圧延機に
は、圧延ロール(作業ロール)と補強ロール間に中間ロ
ールを設けた6段圧延機も多く用いられている。この6
段圧延機の場合にも、中間ロールは圧延量が増えるに従
いロール表面粗度が悪化する。このため、圧延ロール3
1ほど頻繁ではないが、1回/1日程度の交換、研削が
必要となる。この中間ロールについても、第1の実施形
態と同様、1本づつロール研削装置1にセットし、研削
することができる。
【0137】また、中間ロールの場合は、ロール径が作
業ロールと大きく違わないので、上下2本の作業ロール
と上下2本の中間ロールの合計4本を上下に配置された
状態で圧延機から抜き出し、ロール研削装置を、4本の
ロールを回転駆動しかつ各々の軸受箱を固定できる構造
とすることにより、4本のロールを一緒に研削すること
ができる。
【0138】
【発明の効果】本発明によれば、冷間圧延設備の圧延機
のロールをロールショップへ運んで研削する回数が大幅
に減少するので、ロールショップのロール研削盤を含め
た設備、建て屋の設備費を低減できる。
【0139】また、本発明によれば、圧延ロールを軸受
箱と一体で研削できるので、圧延ロールから軸受箱を解
体したり再度組み立てたりする作業が不要になる。この
ため圧延ロール研削に必要な作業者数を大幅に削減が可
能となる。
【0140】更に、本発明によれば、圧延機の近くであ
ってもロール表面性状の良好な研削を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による圧延ロール研削シス
テムの平面図である。
【図2】図1に示す圧延ロール研削システムの圧延機及
びロール交換装置部分の正面図である。
【図3】図1に示す圧延ロール研削システムのロールシ
ョップも含む全体構成の概略を示す平面図である。
【図4】図1に示す圧延ロール研削システムのロール研
削装置部分の正面図である。
【図5】図4に示すロール研削装置の側面図である。
【図6】下軸受箱から上軸受箱を分離する機構を示す部
分断面図である。
【図7】ロール交換台車より上下圧延ロールを軸受箱と
一体でロール研削装置へ搬送する方法を説明する図であ
る。
【図8】ロール交換台車より搬送された上下圧延ロール
を左右方向に分離する機構を備えたロール準備台車の正
面図である。
【図9】図8に示すロール準備台車の平面図である。
【図10】上下圧延ロールを左右方向に分離した後の状
態を示すロール準備台車の平面図である。
【図11】ロール準備台車上で上下圧延ロールを左右方
向に分離する手順を示す工程図である。
【図12】上下圧延ロールを左右方向に分離する機構を
備えたロール交換台車の平面図である。
【図13】図12に示すロール交換台車の側面図であ
る。
【図14】上下圧延ロールを左右方向に分離する他の機
構を備えたロール交換台車の正面図である。
【図15】図14に示したロール交換台車のA−A矢視
図である。
【図16】研削ヘッドに取り付けられた平面型回転砥石
の圧延ロールに対する配置状態を平面型回転砥石の断面
図とともに示す図である。
【図17】研削ヘッドに取り付けられた平面型回転砥石
の圧延ロールに対する他の配置状態を示す図である。
【図18】研削ヘッドの圧延ロールの軸方向に平行な平
面で切った縦断面図である。
【図19】研削ヘッドの圧延ロールの軸方向に直角な平
面で切った縦断面図である。
【図20】ロール研削装置の制御システムを説明する図
である。
【図21】定圧研削制御を示すフローチャートである。
【図22】負荷一定研削制御を示すフローチャートであ
る。
【図23】本発明の他の実施形態による圧延ロール研削
システムにおける圧延ロール2本同時に研削できるロー
ル研削装置の正面図である。
【図24】図23に示すロール研削装置の平面図であ
る。
【図25】図23に示すロール研削装置の側面図であ
る。
【図26】上下圧延ロールを2本同時に搬送するロール
搬送台車を備えた圧延ロール研削システムの平面図であ
る。
【図27】図26に示すロール搬送台車及びロール交換
装置の正面図である。
【図28】従来のロールショップを含む圧延設備のレイ
アウトを示す平面図である。
【符号の説明】
1 ロール研削装置 2 ロール交換装置 3 圧延機 4 ロールリフト装置 5 研削ヘッド 6 ロール台車 11 全体フレーム 11a 縦フレーム 11b 横フレーム 13 軸受箱保持装置 14 カップリング 15 回転駆動モータ 17 摺動レール 18 ロール挿入台車 21 全体台車 22 サイドシフト台車 23 プッシュプル装置 31 圧延ロール 32 補強ロール 34 軸受箱 35 ハウジング 36 ロールハンガー 37 クレーン 41 テーパーシャフト 42 押し付けシリンダ 43 摺動フレーム 44 ロールリフトフレーム 45 昇降シリンダ 51 平面型回転砥石 61 全体フレーム 62 レール 63 横行レール 64 シリンダ 100 ロールショップ 121 フレーム 122 レール 123 横行モータ 341 車輪 342 ロッド 511 台金 512 砥粒層

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延機からロール交換装置上へ圧延に使用
    した圧延ロールを抜き出し、この抜き出した圧延ロール
    を圧延機の近くに配置したロール研削装置へ搬送し、こ
    のロール研削装置で圧延ロールのロール表面を一定深さ
    で研削することにより圧延ロールのロール表面性状を改
    善し、この圧延ロールをロール交換装置上に戻し、再度
    圧延に使用することを特徴とする圧延ロール研削方法。
  2. 【請求項2】圧延機からロール交換装置上へ圧延に使用
    した圧延ロールを抜き出し、この抜き出した圧延ロール
    を圧延機の近くに配置したロール研削装置へ搬送し、こ
    のロール研削装置で圧延ロールを常温近くまで冷却する
    ことなく直接研削し、この圧延ロールをロール交換装置
    上に戻し、再度圧延に使用することを特徴とする圧延ロ
    ール研削方法。
  3. 【請求項3】圧延機及びロールショップを有する冷間圧
    延設備における圧延ロール研削方法において、 圧延機からロール交換装置上へ圧延に使用した圧延ロー
    ルを抜き出し、この抜き出した圧延ロールを、前記ロー
    ルショップとは別に設けたロール研削装置へ搬送し、こ
    のロール研削装置で圧延ロールのロール表面を一定深さ
    で研削することにより圧延ロールのロール表面性状を改
    善し、この圧延ロールを前記ロール交換装置上に戻し、
    再度圧延に使用すること;前記圧延ロールの抜き出し、
    搬送、研削、再使用の工程を複数回繰り返した後、圧延
    機からロール交換装置上へ抜き出した圧延ロールを前記
    ロールショップに搬送し、このロールショップで圧延ロ
    ールを目的のロールプロフィール及び表面性状に研削
    し、この圧延ロールを前記ロール交換装置上に戻し、再
    度圧延に使用することを特徴とする圧延ロール研削方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の圧延ロ
    ール研削方法において、前記ロール研削装置として、円
    盤状の台金の側面の円周上に超砥粒で作られた砥粒層を
    貼り付けた平面型回転砥石を有するロール研削装置を用
    い、圧延ロールと平面型回転砥石の接触力が一定となる
    定圧研削制御、又は平面型回転砥石の回転トルクが一定
    となる負荷一定研削制御により圧延ロール表面を研削範
    囲に渡り一定深さで研削することを特徴とする圧延ロー
    ル研削方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項記載の圧延ロ
    ール研削方法において、前記ロール研削装置として、円
    盤状の台金の側面の円周上に超砥粒で作られた砥粒層を
    貼り付けた平面型回転砥石を有するロール研削装置を用
    い、前記円盤状の台金に可撓性の弾性体機能を持たせ、
    前記平面型回転砥石を前記砥粒層の一カ所のみが圧延ロ
    ールに接するよう配置し、圧延ロールを研削することを
    特徴とする圧延ロール研削システム。
  6. 【請求項6】圧延ロールを有する圧延機に隣接して設置
    され、圧延機の圧延ロールを抜き出しロール交換を行う
    ロール交換装置と、このロール交換装置上に抜き出され
    た圧延ロールを搬送するロール搬送手段と、前記圧延機
    の近くに配置され、前記ロール搬送手段により搬送され
    た圧延ロールのロール表面を一定深さで研削することに
    より圧延ロールのロール表面性状を改善するロール研削
    装置とを備えることを特徴とする圧延ロール研削システ
    ム。
  7. 【請求項7】圧延ロールを有する圧延機に隣接して設置
    され、圧延機の圧延ロールを抜き出しロール交換を行う
    ロール交換装置と、このロール交換装置上に抜き出され
    た圧延ロールを搬送するロール搬送手段と、このロール
    搬送手段により搬送された圧延ロールのロール表面を目
    的のロールプロフィール及び表面性状に研削するロール
    ショップとを備えた冷間圧延設備の圧延ロール研削シス
    テムにおいて、 前記ロールショップとは別に、このロールショップより
    前記圧延機に近い位置に、圧延ロールのロール表面を一
    定深さで研削することにより圧延ロールのロール表面性
    状を改善するロール研削装置を配置したことを特徴とす
    る圧延ロール研削システム。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載の圧延ロール研削シス
    テムにおいて、前記ロール研削装置は、円盤状の台金の
    側面の円周上に超砥粒で作られた砥粒層を貼り付けた平
    面型回転砥石と、圧延ロールと平面型回転砥石の接触力
    が一定となる定圧研削制御又は平面型回転砥石の回転ト
    ルクが一定となる負荷一定研削制御により圧延ロール表
    面を研削範囲に渡り一定深さで研削する駆動制御手段と
    を有することを特徴とする圧延ロール研削システム。
  9. 【請求項9】請求項6又は7記載の圧延ロール研削シス
    テムにおいて、前記ロール交換装置は、前記圧延ロール
    を圧延機内より上下に配置された状態で抜き出すロール
    台車を有し、前記ロール交換装置とロール研削装置の一
    方に、上下に配置された状態で抜き出された圧延ロール
    を左右に並び変えるサイドシフト手段を設け、圧延ロー
    ルを1本づつ前記ロール研削装置に挿入し、研削するこ
    とを特徴とする圧延ロール研削システム。
  10. 【請求項10】請求項6又は7記載の圧延ロール研削シ
    ステムにおいて、前記ロール搬送手段は、クレーンと、
    このクレーンの先端に設けられたロールハンガーとを有
    し、このクレーンとロールハンガーにより前記ロール交
    換装置上に抜き出された圧延ロールを少なくとも1本づ
    つ吊り上げ、前記ロール研削装置に搬送することを特徴
    とする圧延ロール研削システム。
  11. 【請求項11】請求項6又は7記載の圧延ロール研削シ
    ステムにおいて、前記ロール研削装置は、軸受箱と一体
    で圧延ロールを研削可能とするよう軸受箱を固定保持す
    る軸受箱保持装置と、圧延ロールの上側と下側の一方に
    接触するよう設置された平面型回転砥石と、この平面型
    回転砥石をロール軸方向に移動させる移動装置とを有す
    ることを特徴とする圧延ロール研削システム。
  12. 【請求項12】請求項6又は7記載の圧延ロール研削シ
    ステムにおいて、前記ロール研削装置は、円盤状の台金
    の側面の円周上に超砥粒で作られた砥粒層を貼り付けた
    平面型回転砥石と、この平面型回転砥石を回転駆動する
    回転駆動装置と、平面型回転砥石を圧延ロールに押し付
    ける押し付け装置とを備え、前記円盤状の台金に可撓性
    の弾性体機能を持たせ、前記平面型回転砥石を前記砥粒
    層の一カ所のみが前記圧延ロールに接するよう配置した
    ことを特徴とする圧延ロール研削システム。
  13. 【請求項13】請求項12記載の圧延ロール研削システ
    ムにおいて、前記平面型回転砥石を1台のロール研削装
    置に対して複数個準備し、この複数個の平面型研削砥石
    間で砥粒層の性状を異ならせるか、円盤状の台金に異な
    った弾性体機能を持たせたことを特徴とする圧延ロール
    研削システム。
  14. 【請求項14】請求項6又は7記載の圧延ロール研削シ
    ステムにおいて、前記ロール研削装置は、上下に配置さ
    れた状態でかつ軸受箱と一体で2本の圧延ロールを研削
    可能とするよう軸受箱を固定保持する軸受箱保持装置
    と、前記2本の圧延ロールの各々に設けられた平面型回
    転砥石と、各平面型回転砥石をロール軸方向に移動させ
    る移動装置とを有することを特徴とする圧延ロール研削
    システム。
  15. 【請求項15】請求項11又は14記載の圧延ロール研
    削システムにおいて、前記ロール研削装置は、前記軸受
    箱保持装置により固定保持された軸受箱に支持された圧
    延ロールを回転する回転駆動装置を有することを特徴と
    する圧延ロール研削システム。
  16. 【請求項16】請求項11又は14記載の圧延ロール研
    削システムにおいて、前記ロール研削装置の軸受箱保持
    装置は、前記軸受箱をロール研削装置のフレームに押し
    付けるシリンダを有することを特徴とする圧延ロール研
    削システム。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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