JPH10248281A - 交流電動機の駆動方式 - Google Patents

交流電動機の駆動方式

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JPH10248281A
JPH10248281A JP9052647A JP5264797A JPH10248281A JP H10248281 A JPH10248281 A JP H10248281A JP 9052647 A JP9052647 A JP 9052647A JP 5264797 A JP5264797 A JP 5264797A JP H10248281 A JPH10248281 A JP H10248281A
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common
bus
inverter device
inverter
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Tomoyasu Hachiro
友康 鉢呂
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易・安価な構成でありながら、回生エネル
ギーの有効利用と適切な制御動作が期待できる交流電動
機の駆動方式を提供すること。 【解決手段】 交流電動機とその可変速制御用インバー
タ装置を複数使用するシステムに共通直流母線40を設
け、その(+)(−)母線DCP、DCN間電圧Vdc
θを監視する。各インバータ装置間で回生エネルギーを
再配分するために、トランジスタTR1とダイオードD1
の逆並列回路をインバータ装置の直流回路の(+)側P
と母線DCPの間に設け、直流回路の(−)側Nを母線
DCNに接続する。トランジスタTR1のオン、オフは
電圧Vdcθに応じ回生制御回路RCC1で制御する。
また、余剰の回生エネルギーを消費する共通ブレーキ回
路30を共通直流母線40に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電動機とその
可変速制御用インバータ装置を複数使用するシステムに
おける交流電動機の駆動方式、特にその回生制動時の回
生エネルギー処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、交流電動機(例えば、誘
導電動機)の速度制御にはインバータ装置が多用されて
おり、適用分野によっては多数のインバータ装置の関連
制御を必要とする。また、同一構成の電気・機械システ
ムが複数配置されることも往々にしてある。図11には
鉄の2次加工プロセスを模した例(従来例1)を、図1
2には合成繊維製造の紡糸システムの例(従来例2)を
示している。図11においては、No.1,No.2の
二つのラインを示している。両ラインは同一構成であ
り、一方のラインNo.1についてのみ構成を図示し、
他方のラインNo.2についてはその構成の図示を省略
する。図12においても、同様にNo.1〜N0.3の
中の一つのラインNo.1のみの構成を図示する。
【0003】図11は、4台の交流電動機を駆動電動機
として設置し、その可変速制御にインバータ装置を用い
た場合である。制動方式は各種方式(発電制動、回生コ
ンバータ、共通コンバータ)を混在させているが、実際
には1種類が採用される。図中、200は薄鋼板、20
1は巻出しロール、202及び203は圧延スタンドの
ロール、204は巻取りロール、205は巻出しロール
駆動用電動機、206及び207はスタンドロール駆動
用電動機、208は巻取りロール駆動用電動機、210
は交流電源、211はスタンドロール駆動用電動機20
6の可変速制御に用いるインバータ装置、212はスタ
ンドロール駆動用電動機207の可変速制御に用いるイ
ンバータ装置、213は巻出しロール駆動用電動機20
5及び巻取りロール駆動用電動機208の可変速制御に
用いるインバータ装置である。インバータ装置211
は、ダイオードブリッジのコンバータ部CON0、平滑
コンデンサC0、IGBTブリッジのインバータ部IN
0などにより構成し、直流側に発電制動のブレーキ回
路を付設している。ブレーキ回路は、トランジスタTR
0と制動抵抗R0を直列に接続した回路構成としている。
インバータ装置212は、ダイオートブリッジとIGB
Tブリッジの逆並列接続(あるいは可逆制御)のコンバ
ータ部CON0´、平滑コンデンサC0、IGBTブリッ
ジのインバータ部INV0、交流入力側の交流リアクト
ルACLなどにより構成している。また、インバータ装
置213は、ダイオードブリッジのコンバータ部CON
0、平滑コンデンサC0、コンバータ部CON0を共通に
する複数、例えば2個のインバータ部INV01、INV
02などにより構成し、直流側に発電制動のブレーキ回路
を付設している。ブレーキ回路は、インバータ装置21
1と同様にトランジスタTR0と制動抵抗R0を直列に接
続した回路構成としている。
【0004】発電制動の場合は、停止・減速時に直流電
圧Vdcが所定値以上に上昇すると、トランジスタTR
0がオンして制動抵抗R0に電流が流れ、機械からの回生
エネルギーが消費される。この制動作用は、インバータ
装置毎に行われる。
【0005】回生コンバータの場合は、機械(交流電動
機など)からの回生エネルギーがコンバータ部CON0
´、交流リアクトルACLを経て交流電源210に返さ
れる。この回生制動もインバータ装置毎に行われる。
【0006】共通コンバータの場合は、一つのコンバー
タ部CON0から複数のインバータ部INV01、INV
02に直流電力が供給され、機械からの回生エネルギーは
発電制動の場合と同様に制動抵抗R0で消費される。図
11の例では、2個のインバータ部INV01、INV02
を巻出し(常時回生)と巻取り(常時駆動)に使用する
ことにより、両インバータ部INV01、INV02の間で
エネルギーを交換するようにしている。また、ブレーキ
回路は減速時のみ動作する。
【0007】図12は合成繊維製造の紡糸システムの例
であり、押し出し機301、オイリングロール302、
ゴデットロール303、巻取り機304などにそれぞれ
の駆動電動機301A、302A、303A、303
B、304A、304Bなどを備えており、各電動機の
駆動にインバータ装置311、312、313A、31
3B、314A、314Bなどが使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のシステムでは、
それぞれが減速・停止する場合に各々の制動回路(トラ
ンジスタTR0、制動抵抗R0のブレーキ回路や回生制御
可能なコンバータ部CON0で機械からの回生エネルギ
ーを消費するか、または回生する。つまり、各システム
では、これらのインバータ装置毎に制動回路を必要とす
る。換言すれば、一つのラインのみ停止する場合にその
ラインが持つ機械エネルギーを他のラインへ移すこと
(流用すること)ができない。従って、回生に要する制
御回路が複数必要であり、コストが高くなる。特に、電
源回生方式は、6個のスイッチング素子と帰還ダイオー
ドに加えて、3相の交流リアクトルACLを必要とする
ため、高価・複雑である。また、機械エネルギーをロス
するなどの欠点がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、交流電動機とその可変速制御用インバータ装置を複
数使用するシステムに共通直流母線を設け、その直流電
圧を監視して回生状態のインバータ装置から駆動状態の
インバータ装置へ回生エネルギーを自動的に移動させて
有効利用することにより、簡易・安価な構成でありなが
ら回生エネルギーの有効利用が可能であるとともに、適
切な制御動作が期待できる交流電動機の駆動方式を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流電動機と
その可変速制御用インバータ装置を複数使用するシステ
ムにおいて、ダイオードブリッジのコンバータ部、平滑
コンデンサ、1個以上のインバータ部などによりインバ
ータ装置を構成し、複数のインバータ装置に共通の直流
母線とインバータ装置の直流回路との間にスイッチング
素子とダイオードの逆並列接続回路を設け、スイッチン
グ素子を共通直流母線間電圧に応じてオン、オフ制御し
て、回生状態の機械から駆動状態の機械のインバータ装
置へ回生エネルギーを自動的に移すようにしたことを特
徴とする。スイッチング素子とダイオードの逆並列接続
回路は、共通直流母線の(+)側とインバータ装置の直
流回路の(+)側の間、または共通直流母線の(−)側
とインバータ装置の直流回路の(−)側の間に設ける。
【0011】本発明は、交流電動機とその可変速制御用
インバータ装置を複数使用するシステムにおいて、ダイ
オードブリッジのコンバータ部、平滑コンデンサ、1個
以上のインバータ部などによりインバータ装置を構成
し、複数のインバータ装置に共通の直流母線とインバー
タ装置の直流回路との間にスイッチング素子とダイオー
ドの逆並列接続回路を設け、スイッチング素子を共通直
流母線間電圧に応じてオン、オフ制御して、回生状態の
機械から駆動状態の機械のインバータ装置へ回生エネル
ギーを自動的に移すようにしたものであって、スイッチ
ング素子とダイオードの逆並列接続回路の両端のいずれ
かに、この回路の保護と動作バランス保持のための低抵
抗を挿設したことを特徴とする。
【0012】また本発明は、交流電動機とその可変速制
御用インバータ装置を複数使用するシステムにおいて、
ダイオードブリッジのコンバータ部、平滑コンデンサ、
1個以上のインバータ部などによりインバータ装置を構
成し、複数のインバータ装置に共通の直流母線とインバ
ータ装置の直流回路との間にスイッチング素子とダイオ
ードの逆並列接続回路を設け、スイッチング素子を共通
直流母線間電圧に応じてオン、オフ制御して、回生状態
の機械から駆動状態の機械のインバータ装置へ回生エネ
ルギーを自動的に移すようにしたもの、または交流電動
機とその可変速制御用インバータ装置を複数使用するシ
ステムにおいて、ダイオードブリッジのコンバータ部、
平滑コンデンサ、1個以上のインバータ部などによりイ
ンバータ装置を構成し、複数のインバータ装置に共通の
直流母線とインバータ装置の直流回路との間にスイッチ
ング素子とダイオードの逆並列接続回路を設け、スイッ
チング素子を共通直流母線間電圧に応じてオン、オフ制
御して、回生状態の機械から駆動状態の機械のインバー
タ装置へ回生エネルギーを自動的に移すようにするとと
もに、スイッチング素子とダイオードの逆並列接続回路
の両端のいずれかに、この回路の保護と動作バランス保
持のための低抵抗を挿設したものであって、共通直流母
線に発電制動の共通ブレーキ回路を設け、その動作レベ
ルを各インバータ装置に設けた逆並列トランジスタの動
作レベルよりも高く設定したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施形態1を示
す。図中、1は交流電源、11〜13はラインN0.1
の交流電動機(例えば、誘導電動機)、14〜16は各
電動機11〜13の可変速制御に用いるインバータ装
置、21〜23はラインNo.2の交流電動機、24〜
26は各電動機21〜23の可変速制御に用いるインバ
ータ装置、30は発電制動の共通ブレーキ回路、40は
共通直流母線で、(+)側母線DCPと(−)側母線D
CNを有する。共通ブレーキ回路30は共通直流母線4
0に接続している。
【0014】各インバータ装置11〜13、21〜23
は同じ構成であり、同一構成部分に同じ符号を付して説
明する。インバータ装置は、ダイオードブリッジのコン
バータ部CON1、平滑コンデンサC1、IGBTブリッ
ジのインバータ部INV1などにより構成し、その直流
回路の(+)側PをトランジスタTR1とダイオードD1
の逆並列回路を介して共通直流母線40の(+)側母線
DCPに、また(−)側Nを共通直流母線40の(−)
側母線DCNにそれぞれ接続している。トランジスタT
1のオン、オフ制御は、回生制御回路RCC1により行
うようにしている。
【0015】回生制御回路RCC1は、図2に示す回路
構成としている。即ち、共通直流母線40の(+)
(−)側母線DCP、DCN間の電圧Vdcθを抵抗R
1、R2により分圧し、ヒステリシスコンパレータCNP
1で基準電圧Vrefと比較する。この比較結果をフォ
トカプラPC1を介して端子Gに伝達し、トランジスタ
TR1のオン、オフを制御する。この回生制御回路RC
1は、共通直流母線40の電圧Vdcθが一定値(自
身の定格直流電圧よりも高く、自身の過電圧保護レベル
よりも低い値)に達すると、トランジスタTR1をオン
するように動作する。ヒステリシスコンパレータCNP
1は、上記レベルよりも低い電圧になった時、トランジ
スタTR1のスイッチング周波数が過度に上昇しないよ
うに設けている。Rh1はヒステリシスを作るための帰
還抵抗である。
【0016】共通ブレーキ回路30は、図3に示す回路
構成としている。即ち、電圧Vdcθを抵抗R3、R4
より分圧し、コンパレータCNP2で基準電圧Vref
θと比較する。この比較結果でトランジスタTR2のオ
ン、オフを制御し、オン時に制動抵抗R5に電流を流し
て回生エネルギーを消費させる。トランジスタTR2
動作レベル(基準電圧Vrefθ)は、各インバータ装
置の動作レベル(基準電圧Vref)よりも高く設定す
る。これは、通常は各インバータ装置間でエネルギーの
再配分を行わせるためである。Rh2は帰還抵抗であ
る。
【0017】なお、インバータ部の構成素子は、IGB
Tに限定されるものではなく、トランジスタ、GTOな
どを用いてもよく、仕様に応じて適宜選定する。
【0018】次に、動作について述べる。例えば、交流
電動機12が回生状態にあり、他の交流電動機11、1
3、21〜23は駆動状態にあるものとする。この場
合、ラインNo.1のインバータ装置15の直流電圧V
dc(平滑コンデンサC1の両端間電圧)が上昇し、順
方向のダイオードD1を通じて共通直流母線40の母線
DCP、DCN間の電圧Vdcθも上昇する。その様子
を図4のa部分に示す。電圧Vdcθがインバータ装置
14の回生制御回路RCC1の基準電圧Vrefθより
も高くなると、トランジスタTR1がオンして、インバ
ータ装置15の直流回路の(+)側P→インバータ装置
15の逆並列回路のダイオードD1→共通直流回路40
の母線DCP→インバータ装置14の逆並列回路のトラ
ンジスタTR1→インバータ装置14の直流回路の
(+)側Pの経路が導通し、電流が流れる。その結果、
電動機12の回生エネルギーは、電動機11で利用され
ることになる。この回生エネルギーの処理により、電圧
VdcθはトランジスタTR1がオフするレベルに下が
り、トランジスタTR1はオフする。この後、交流電動
機12が回生状態にある間、図4の電圧レベル101、
102でトランジスタTR1のオン、オフが繰り返され
る。
【0019】もし、回生エネルギーがより大きい場合に
は、他のインバータ装置16、24〜26の逆並列回路
のトランジスタTR1が回生エネルギーを利用する優先
順位でオン、オフするようになり、最上位のインバータ
装置14だけでは消費できないエネルギーが他のインバ
ータ装置16、24〜26において順次消費される。つ
まり、回生エネルギーの再配分が自律的・自動的に行わ
れる。その様子を図4のb部分に示す。
【0020】これ以上回生エネルギーが増加し、システ
ム全体で回生エネルギーが駆動エネルギーを上回ると、
駆動状態のインバータ装置だけでは回生エネルギーを消
費仕切れなくなる。例えば、全インバータ装置の半数以
上が一斉に停止する、といった事態が想定される。その
場合には、共通直流母線40の電圧Vdcθは上昇を続
けて過電圧となる。この時は、共通ブレーキ回路30の
トランジスタTR2がオンし、制動抵抗R5に電流が流れ
る。つまり、回生エネルギーが制動抵抗R5で消費さ
れ、所要の交流電動機は適確に制動される。
【0021】上述したように、各インバータ装置14〜
16、24〜26の直流電圧の上昇分は、逆並列回路の
ダイオードD1を通じて共通直流母線40に送り出され
ている。同時に、共通直流母線40の電圧Vdcθは常
時監視されており、一定電圧以上では該当するインバー
タ装置にその逆並列回路のトランジスタTR1を介して
エネルギーが流入し、駆動エネルギーとして利用され
る。つまり、回生エネルギーの再配分が適切に行われ
る。融通するエネルギーの放出と吸収は、従来の単体の
制御と同様の制御で実施可能であり、その回路は簡易・
安価に構成できる。また、共通直流母線40と各インバ
ータ装置14〜16、24〜26の直流回路との間をト
ランジスタTR1とダイオードD1の逆並列回路により接
続したので、休止インバータ装置に他のインバータ装置
から直流電流が流入することは、確実に阻止される。
【0022】図5に本発明の実施形態2を示す。この実
施形態2では、ラインNo.1、No.2のインバータ
装置14´〜16´、24´〜26´は、前述の実施形
態1のトランジスタTR1とダイオードD1の逆並列回路
をインバータ装置の直流回路の(−)側Nと共通直流母
線40の(−)側母線DCNとの間に移し、直流回路の
(+)側Pと共通直流母線40の(+)側母線DCPと
を接続した回路構成としている。そして、トランジスタ
TR1のオン、オフ制御は、回生制御回路RCC2で行う
ようにしている。回生制御回路RCC2は、図6に示す
ように前述の実施形態1に使用した回生制御回路RCC
1のフォトカプラPC1を省いた回路構成としており、同
一構成部分に同じ符号を付してその構成説明は省略す
る。
【0023】実施形態2も、その基本動作は前述の実施
形態1と同様である。即ち、回生中のインバータ装置の
エネルギーは、ダイオードD1を通して共通直流母線4
0に放出され、このエネルギーが別のインバータ装置の
直流回路にその逆並列回路のトランジスタTR1を通じ
て流入し、駆動エネルギーとして利用される。
【0024】図7に本発明の実施形態3を示す。この実
施形態3では、ラインNo.1、No.2の交流電動機
11A、11B、12A、12B、21A、21B、2
2A、22Bの可変速制御に用いるインバータ装置14
A、15A、24A、25Aは、共通のコンバータ部C
ON1、平滑コンデンサC1、複数(例えば、2個)のイ
ンバータ部INV11、INV12やトランジスタTR1
ダイオードD1の逆並列回路、回生制御回路RCC1など
により構成している。インバータ装置の直流回路と、ト
ランジスタTR1及びダイオードD1の逆並列回路との接
続関係や回生制御回路RCC1の回路構成は、前述の実
施形態1と同様である。
【0025】実施形態3も、その基本動作は前述の実施
形態1と同様である。各インバータ装置内では、回生・
駆動のエネルギー移動は、自律的に行われる。1台のイ
ンバータ装置内のインバータ部INV11、INV12の総
合で回生エネルギーが駆動エネルギーを上回ると、イン
バータ装置としては回生状態となり、トランジスタTR
1とダイオードD1の逆並列回路の働きによりインバータ
装置間でエネルギーの授受が行われる。
【0026】図8に本発明の実施形態4を示す。この実
施形態4では、ラインNo.1、No.2の交流電動機
11A、11B、12A、12B、21A、21B、2
2A、22Bの可変速制御に用いるインバータ装置14
A´、15A´、24A´、25A´は、共通のコンバ
ータ部CON1、平滑コンデンサC1、複数(例えば、2
個)のインバータ部INV11、INV12やトランジスタ
TR1とダイオードD1の逆並列回路、回生制御回路RC
2などにより構成している。インバータ装置の直流回
路と、トランジスタTR1及びダイオードD1の逆並列回
路との接続関係や回生制御回路RCC2の回路構成は、
前述の実施形態2と同様である。
【0027】実施形態4も、その基本動作は上述の実施
形態3と同様である。
【0028】図9、図10に回生用逆並列回路の他の構
成例を示す。前述の構成(図1、図2、図5〜図8)で
は、回生中のインバータ装置から駆動状態のインバータ
装置への導通経路にはスイッチング素子(例えば、トラ
ンジスタTR1)またはダイオードが入っているだけで
あり、電流を制限するものが何もないため、トランジス
タTR1、ダイオードD1の過電流やインバータ装置の動
作負担がアンバランスになる懸念がある。これを防止す
るために、トランジスタTR1とダイオードD1の逆並列
回路の両接続端部のいずれかに抵抗R6を挿入してい
る。例えば、図9では、トランジスタTR1のエミッタ
側か、トランジスタTR1のコレクタとダイオードD1
カソードの間に抵抗R6を挿入している。また、図10
では、トランジスタTR1のコレクタ側か、トランジス
タTR1のエミッタとダイオードD1のアノードの間に抵
抗R6を挿入している。この抵抗R6は、上記目的を達成
し、かつ無駄な発熱を防止するために、その抵抗値を
0.01〜10Ωの低い値に選定する。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、交流電動
機とその可変速制御用インバータ装置を複数使用するシ
ステムにおいて、共通直流母線を設けてその電圧を監視
し、回生エネルギー発生箇所から他のインバータ装置の
直流回路に回生エネルギーの移動を自律的に行うように
したので、複数のインバータ装置間のエネルギー交換が
可能となり、簡易な構成でありながら回生エネルギーを
有効に利用することができる。また、回生エネルギーが
余剰に生じる特異な場合でも、発電制動の共通ブレーキ
回路を設けることにより、過電圧の発生を防止すること
ができる。更に、休止中のインバータ装置があっても、
そのブレーキ回路の働きにより共通直流母線からエネル
ギーが流入することを確実に阻止することができたり、
ブレーキ制御回路に限流抵抗を挿入することによって、
インバータ装置構成素子の保護と動作バランスの維持を
図ることができる、といった利点が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す回路構成図。
【図2】実施形態1の回生制御回路の構成を示す回路
図。
【図3】実施形態1の共通ブレーキ回路の構成を示す回
路図。
【図4】実施形態1などの共通直流母線電圧の波形図。
【図5】本発明の実施形態2を示す回路構成図。
【図6】実施形態2の回生制御回路の構成を示す回路
図。
【図7】本発明の実施形態3を示す回路構成図。
【図8】本発明の実施形態4を示す回路構成図。
【図9】実施形態1、3における回生用逆並列回路の他
の構成例を示す回路図。
【図10】実施形態2、4における回生用逆並列回路の
他の構成例を示す回路図。
【図11】従来例1のシステム構成図。
【図12】従来例2のシステム構成図。
【符号の説明】
1…交流電源 11〜13、21〜23…交流電動機 11A〜12B、21A〜22B…交流電動機 14〜16、24〜26…インバータ装置 14´〜16´、24´〜26´…インバータ装置 14A、15A、24A、25A…インバータ装置 14A´、15A´、24A´、25A´…インバータ
装置 30…共通ブレーキ回路 40…共通直流母線 CON1…コンバータ部 INV1、INV11、INV12…インバータ部 C1…平滑コンデンサ RCC1、RCC2…回生制御回路 TR1…回生用逆並列回路のトランジスタ TR2…共通ブレーキ回路30のトランジスタ R5…共通ブレーキ回路30の制動抵抗 R6…回生用逆並列回路の限流抵抗 D1…回生用逆並列回路のダイオード DCP…共通直流母線40の(+)側母線 DCN…共通直流母線40の(−)側母線 P…インバータ装置の直流回路の(+)側 N…インバータ装置の直流回路の(−)側

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電動機とその可変速制御用インバー
    タ装置を複数使用するシステムにおいて、ダイオードブ
    リッジのコンバータ部、平滑コンデンサ、1個以上のイ
    ンバータ部などによりインバータ装置を構成し、複数の
    インバータ装置に共通の直流母線とインバータ装置の直
    流回路との間にスイッチング素子とダイオードの逆並列
    接続回路を設け、スイッチング素子を共通直流母線間電
    圧に応じてオン、オフ制御して、回生状態の機械から駆
    動状態の機械のインバータ装置へ回生エネルギーを自動
    的に移すようにしたことを特徴とする交流電動機の駆動
    方式。
  2. 【請求項2】 スイッチング素子とダイオードの逆並列
    接続回路を共通直流母線の(+)側とインバータ装置の
    直流回路の(+)側の間、または共通直流母線の(−)
    側とインバータ装置の直流回路の(−)側の間に設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の交流電動機の駆動方
    式。
  3. 【請求項3】 交流電動機とその可変速制御用インバー
    タ装置を複数使用するシステムにおいて、ダイオードブ
    リッジのコンバータ部、平滑コンデンサ、1個以上のイ
    ンバータ部などによりインバータ装置を構成し、複数の
    インバータ装置に共通の直流母線とインバータ装置の直
    流回路との間にスイッチング素子とダイオードの逆並列
    接続回路を設け、スイッチング素子を共通直流母線間電
    圧に応じてオン、オフ制御して、回生状態の機械から駆
    動状態の機械のインバータ装置へ回生エネルギーを自動
    的に移すようにしたものであって、スイッチング素子と
    ダイオードの逆並列接続回路の両端のいずれかに、この
    回路の保護と動作バランス保持のための低抵抗を挿設し
    たことを特徴とする交流電動機の駆動方式。
  4. 【請求項4】 共通直流母線に発電制動の共通ブレーキ
    回路を設け、その動作レベルを各インバータ装置の動作
    レベルよりも高く設定したことを特徴とする請求項1、
    2または3に記載の交流電動機の駆動方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7408791B2 (en) 2005-11-25 2008-08-05 Abb Oy Frequency converter assembly and method of using frequency converter assembly
US9660444B2 (en) 2013-03-27 2017-05-23 Denso Wave Incorporated Control unit for robots

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US7408791B2 (en) 2005-11-25 2008-08-05 Abb Oy Frequency converter assembly and method of using frequency converter assembly
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