JP2876842B2 - インバータ負荷の回生制動方法 - Google Patents

インバータ負荷の回生制動方法

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JP2876842B2
JP2876842B2 JP3232134A JP23213491A JP2876842B2 JP 2876842 B2 JP2876842 B2 JP 2876842B2 JP 3232134 A JP3232134 A JP 3232134A JP 23213491 A JP23213491 A JP 23213491A JP 2876842 B2 JP2876842 B2 JP 2876842B2
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inverter
regenerative braking
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一成 米谷
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Meidensha Corp
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  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変速制御装置の回生制
動法に係り、特にインバータ負荷の回生制動方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】複数台のインバータに対し、順変換器が
1台で構成されるシステムにおいては、負荷側の都合に
より、全インバータを同時に減速停止する必要が発生す
るが、停止をかけた場合はダイナミックブレーキ(DB
R)でエネルギーを吸収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複数台のインバータに
対し、順変換器が1台で構成されるシステムでは、負荷
側の都合により、全インバータ(あるいはそれらの1
部)を同時に減速停止する必要が発生するが、この場合
負荷モータからの回生エネルギーがダイナミックブレー
キ(DBR)の容量を越えると(すなわち、急激な回生
であると)、直流電圧が上昇し、インバータは過電圧検
出により停止する。よって、過電圧検出停止後はモータ
はフリーラン状態となり、大きな負荷GD2をもつモー
タでは止まるまでに時間がかかり過ぎて作業上好ましく
ない。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、複数台のインバータについて駆動状
態から回生状態になるとき、一部停止の場合と一斉停止
の場合との2通りの停止の方法を有効に用いて負荷の停
止時間を速めることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、1台の順変換器に複数台のインバータを接
続し、これらのインバータによりそれぞれ負荷を運転す
ると共に、この負荷からの回生エネルギーをダイナミッ
クブレーキ回路により吸収するようにしたシステムにお
いて、前記順変換器の直流電圧を検出し、この検出値に
応じて前記複数台のインバータを一斉停止または個別停
止させ、前記負荷からの回生エネルギーが前記ダイナミ
ックブレーキ回路の容量を越える場合は一斉停止とす
る。
【0006】
【作用】減速停止の方法を2通り(一斉停止と個別停
止)を用いて、なおかつ、一斉停止の場合(負荷モータ
からの回生エネルギーがDBRの容量を越える場合)
は、クッション時間を長くとる。すなわち、電圧検出を
して自動的にクッションを切換える方法である。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜図4を参照し
ながら説明する。
【0008】図1は本発明の実施例によるインバータ負
荷の回生制動方法を実行するためのシステムを示すもの
で、1は順変換器、2はコンデンサ、3は抵抗4とスイ
ッチング素子であるトランジスタ5からなるダイナミッ
クブレーキ回路、6a〜6nは順変換器1に接続された
インバータ、7はインバータの負荷である電動機M、8
は直流電圧検出回路である。
【0009】本実施例においては、駆動状態から回生状
態になるときインバータ運転の停止方法を一斉停止の場
合と個別停止の場合の2通りに分け、直流電圧検出回路
8の検出信号によりダイナミックブレーキ回路3のトラ
ンジスタを制御する。
【0010】図2はインバータ運転に関する駆動状態か
ら回生状態になる時の回転数Nと時間tとの関係を示す
もので、直線C1は個別停止の場合、直線C2は一斉停止
の場合(負荷モータからの回生エネルギーがDBRの容
量を越える場合)を示すものである。
【0011】また、この時、直流電圧検出回路8によっ
て図3に示す電圧Aで検出を行う。図3においてOVT
は過電圧トリップ電圧、OBRはダイナミックブレーキ
電圧である。
【0012】図2に関して具体的数値を使って説明する
と、図4のような場合、連続抵抗で連続運転可能な状態
にするには、例えば60secにおいて4倍であるからダ
イナミックブレーキ(DBR)の容量が10kwである
とすると、平均値=10÷2=5kw、(平均値)÷4
=1.25kwでこれを倍にした値であるから1.25
×2=2.5kwとなる。
【0013】一斉停止クッション時間に関しては、 W=(1.027/9.8)×T×N=0.1048×T×N ……(1) ここで、WはDBR の容量、Tは制動トルク、Nは回
転数である。
【0014】W=10kwの場合W=W10、T=T10
W=2.5kwの場合W=W2・5、T=T2・5とすると、 t=(J×N)/{9.55×(Tm−TL)} ………(2) ここで、tはクッション時間、Jは慣性モーメント、N
は回転数、Tmはモータトルク、TLは負荷トルクであ
る。
【0015】(2)式よりTL=0と考えて、 60=(J×N)/(9.55×T10) ………(3) t2 =(J×N)/(9.55×T2・5) ………(4) (4)式を(3)式で割ると(t2/60)=(T10
2・5)となり、 t2=60×(T10/T2・5)=60×(W10/W2・5) =60×(10/2.5)=60×4=240[sec] ……(5) となる。
【0016】減速停止方法を2通り(一斉停止と個別停
止)に分けなかった場合を考えると、負荷モータからの
回生エネルギーがDBRの容量を越えると直流電圧が上
昇し、インバータは過電圧検出により停止するが、モー
タはフリーラン状態となっているため作業上好ましくな
い。
【0017】そこで2通りに分ける方法をとると、図2
よりC2の場合(一斉停止)はC1の場合(個別停止)
よりも減速停止時間を長くとればよい。つまりt1<t2
に設定しておく。図4の場合で述べると、t1=60se
c、t2=240sec(t1の4倍)に設定する。こうする
ことにより、負荷モータからの回生エネルギーがDBR
の容量を越えても自動的にクッションを切換えることに
なるので過電圧トリップに致らずに減速停止をする。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上の如くであって、負荷の
減速停止方法として一斉停止と個別停止の2通りを用
い、かつ負荷モータからの回生エネルギーがダイナミッ
クブレーキの容量を越える場合は一斉停止としてクッシ
ョン時間を長くとるものであるから負荷の停止時間を短
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるインバータ負荷の回生制
動方法を実行するためのシステムのブロック図。
【図2】図1のシステムの回転数と時間との関係を示す
特性図。
【図3】図1のシステムの直流電圧レベル特性図。
【図4】図1のシステムの順変換器の出力特性図。
【符号の説明】
1…順変換器、3…ダイナミックブレーキ回路、6a〜
6n…インバータ、7…モータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台の順変換器に複数台のインバータを
    接続し、これらのインバータによりそれぞれ負荷を運転
    すると共に、この負荷からの回生エネルギーをダイナミ
    ックブレーキ回路により吸収するようにしたシステムに
    おいて、前記順変換器の直流電圧を検出し、この検出値
    に応じて前記複数台のインバータを一斉停止または個別
    停止させ、前記負荷からの回生エネルギーが前記ダイナ
    ミックブレーキ回路の容量を越える場合は一斉停止とす
    ることを特徴とするインバータ負荷の回生制動方法。
JP3232134A 1991-09-12 1991-09-12 インバータ負荷の回生制動方法 Expired - Lifetime JP2876842B2 (ja)

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