JPH10246791A - 原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構造 - Google Patents

原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構造

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JPH10246791A
JPH10246791A JP9049044A JP4904497A JPH10246791A JP H10246791 A JPH10246791 A JP H10246791A JP 9049044 A JP9049044 A JP 9049044A JP 4904497 A JP4904497 A JP 4904497A JP H10246791 A JPH10246791 A JP H10246791A
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JP
Japan
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insulating material
heat insulating
groove
upper lid
locking
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Application number
JP9049044A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Yamanaka
久幸 山中
Taeko Saito
多恵子 齋藤
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単且つ確実に上蓋保温材を着脱し得るよう
にする。 【解決手段】 格納容器本体7に設けられた保温材支持
構造部11に対し、上蓋保温材8を保持する保温材架構
12をネジ込み得るよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器の
上蓋保温材の取付け部構造に関するものであり、より詳
しくは、簡単且つ確実に上蓋保温材を着脱し得るように
した原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、原子炉圧力容器1
は、外側を原子炉格納容器2によって保護されており、
原子炉圧力容器1と原子炉格納容器2との間には、保温
材3が設けられている。
【0003】そして、上記原子炉施設では、定期点検時
などに、原子炉圧力容器1の圧力容器本体4から圧力容
器上蓋5を取外して内部を検査する必要があるので、原
子炉格納容器2は格納容器上蓋6が格納容器本体7から
取外せる構造になっていると共に、保温材3も上蓋保温
材8部分が取外せる構造となっている。
【0004】尚、図中、9は圧力容器本体4と圧力容器
上蓋5との間を固定するボルト、10は格納容器本体7
と格納容器上蓋6との間を固定するボルト、11は格納
容器本体7上部に周方向に延設された保温材支持構造部
である。
【0005】そして、従来の上蓋保温材の取付け部構造
は、図11〜図13に示すようなものである。
【0006】即ち、上蓋保温材8を保持する保温材架構
12の周方向数箇所(例えば8箇所)の位置に、当接係
止用金具13をボルト14などを用いて取付け、当接係
止用金具13の当接面15の部分に上蓋保温材8の周方
向16両側へ向かって延びる対のボルト係止用切欠部1
7を形成すると共に、格納容器本体7上部に設けられた
保温材支持構造部11の、前記当接係止用金具13と対
応する位置に、当接面15を受ける受け面18を有する
受け金具19を溶接などによって固定し、受け金具19
の受け面18の部分に前記ボルト係止用切欠部17と合
致する対のボルト受け用切欠部20を形成し、更に、受
け金具19に上蓋保温材8の半径方向21へ延びる軸2
2を中心に上下回動して、対のボルト係止用切欠部17
及びボルト受け用切欠部20にそれぞれ嵌合する対のち
ょうつがいボルト23を取付ける。
【0007】尚、24はちょうつがいボルト23に螺着
されたナットである。
【0008】そして、格納容器本体7上部の保温材支持
構造部11に対して周方向数箇所溶接固定された受け金
具19の上に、上蓋保温材8を保持する保温材架構12
に取付けられた当接係止用金具13を乗せ、受け金具1
9の受け面18に形成されたボルト受け用切欠部20
と、当接係止用金具13の当接面15に形成されたボル
ト係止用切欠部17とが合致するよう位置合わせし、軸
22を中心にちょうつがいボルト23を上方へ回動し
て、ボルト係止用切欠部17及びボルト受け用切欠部2
0にちょうつがいボルト23を嵌合させ、ちょうつがい
ボルト23のナット24を締め込むことにより、上蓋保
温材8を格納容器本体7上部の保温材支持構造部11に
固定する。
【0009】反対に、ちょうつがいボルト23のナット
24を緩めて、軸22を中心にちょうつがいボルト23
を下方へ回動することにより、ボルト係止用切欠部17
及びボルト受け用切欠部20からちょうつがいボルト2
3を外し、保温材架構12を、格納容器本体7の保温材
支持構造部11の上から移動させることにより、上蓋保
温材8が取外される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構造には、
以下のような問題があった。
【0011】即ち、上蓋保温材8は、格納容器本体7側
の受け金具19に形成されたボルト受け用切欠部20
と、上蓋保温材8側の当接係止用金具13に形成された
ボルト係止用切欠部17とを位置合わせして、ちょうつ
がいボルト23を嵌め込み、ナット24を締めることに
よって固定するようにしているが、ボルト受け用切欠部
20とボルト係止用切欠部17は、上蓋保温材8の大き
さに対して、遥かに小さいものであるため、位置合わせ
が微妙となり、作業に予想以上の困難が伴うので、上蓋
保温材8の取付けには多大な手間が掛る。
【0012】又、多数設けられたちょうつがいボルト2
3からナット24を緩める作業も細かい作業であるた
め、上蓋保温材8の取外しも煩雑である。
【0013】本発明は、上述の実情に鑑み、簡単且つ確
実に上蓋保温材を着脱し得るようにした原子炉圧力容器
の上蓋保温材の取付け部構造を提供することを目的とす
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の手段は、
格納容器本体7に設けられた保温材支持構造部11に対
し、上蓋保温材8を保持する保温材架構12をネジ込み
得るよう構成したことを特徴とする原子炉圧力容器の上
蓋保温材の取付け部構造にかかるものである。
【0015】本発明の第二の手段は、格納容器本体7に
設けられた保温材支持構造部11に周溝25を形成する
と共に、上蓋保温材8を保持する保温材架構12に前記
周溝25へ嵌合可能な周方向嵌合部26を形成し、周方
向嵌合部26の周方向16数箇所の位置に、外方へ突出
するロック用凸片30を突設すると共に、周溝25外側
のロック用凸片30と対応する位置に、上下方向へ延び
てロック用凸片30を受ける受け穴31と、受け穴31
の下部から周方向16へ僅かに延びて上面に上部係止壁
部33を有するロック用横溝32とを形成したことを特
徴とする原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構造に
かかるものである。
【0016】この場合において、ロック用凸片30の上
面と上部係止壁部33にテーパ面34,35を形成する
ようにしても良い。
【0017】本発明の第三の手段は、格納容器本体7に
設けられた保温材支持構造部11に、上蓋保温材8を保
持する保温材架構12の下端を当接可能な受け部40を
形成すると共に、保温材架構12の外側にリングナット
部材38を回転可能に係止し、受け部40に対してリン
グナット部材38をネジ込み得るよう構成したことを特
徴とする原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構造に
かかるものである。
【0018】本発明の第四の手段は、格納容器本体7に
設けられた保温材支持構造部11に、上蓋保温材8を保
持する保温材架構12の下端を当接可能な受け部42を
形成し、該受け部42の外周部と保温材架構12の外周
部の一方に傾斜溝43を形成すると共に、他方に水平溝
44を形成し、傾斜溝43と水平溝44の間に嵌着可能
なクランプ部材45を設けたことを特徴とする原子炉圧
力容器の上蓋保温材の取付け部構造にかかるものであ
る。
【0019】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0020】第一の手段によれば、格納容器本体7に設
けられた保温材支持構造部11に対し、上蓋保温材8を
保持する保温材架構12をネジ込むことにより、簡単且
つ確実に上蓋保温材8を着脱することが可能となる。
【0021】第二の手段によれば、格納容器本体7上部
の保温材支持構造部11に形成された周溝25に対し、
上蓋保温材8を保持する保温材架構12の下部に形成さ
れた前記周溝25へ嵌合可能な周方向嵌合部26を位置
合わせし、且つ、周方向嵌合部26の周方向16数箇所
の位置に突設された半径方向21外方へ延びるロック用
凸片30と周溝25に形成された受け穴31とを位置合
わせし、保温材架構12を下へ降ろして周溝25に嵌め
込み、保温材架構12を僅かに周方向21へ回すことに
より、周方向嵌合部26に突設されたロック用凸片30
が、ロック用横溝32の上部に形成される上部係止壁部
33に係止されることとなるので、簡単且つ確実に上蓋
保温材8を取付けることが可能となる。
【0022】この場合において、ロック用凸片30の上
面と上部係止壁部33にテーパ面34,35を形成する
ことにより、楔効果を利用して強固な取付け状態を得る
ことができる。
【0023】第三の手段によれば、格納容器本体7に設
けられた保温材支持構造部11の受け部40に、上蓋保
温材8を保持する保温材架構12の下端を当接させ、保
温材架構12の外側に係止されたリングナット部材38
を回転することにより、受け部40に対してリングナッ
ト部材38をネジ込むことにより、簡単且つ確実に上蓋
保温材8を着脱することが可能となる。
【0024】第四の手段によれば、格納容器本体7に設
けられた保温材支持構造部11の受け部42に、上蓋保
温材8を保持する保温材架構12の下端を当接させ、受
け部42の外周部と保温材架構12の外周部に形成され
た傾斜溝43と水平溝44との間にクランプ部材45を
嵌着することにより、簡単且つ確実に上蓋保温材8を着
脱することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0026】図1〜図3は、本発明の第一の実施の形態
である。
【0027】原子炉施設の基本的な構造については、図
10と同様であるため、同一の部分については同一の符
号を付すことにより説明を省略する。
【0028】本実施の形態では、格納容器本体7上部の
保温材支持構造部11に原子炉圧力容器1と同心状の周
溝25を形成すると共に、上蓋保温材8を保持する保温
材架構12の下部に前記周溝25へ嵌合可能な周方向嵌
合部26を設け、周溝25に雌ネジ27を形成すると共
に、周方向嵌合部26に前記雌ネジ27に螺着可能な雄
ネジ28を形成し、ネジ固定部29を構成する。
【0029】次に作動について説明する。
【0030】本実施の形態では、格納容器本体7上部の
保温材支持構造部11に形成された周溝25に対し、上
蓋保温材8を保持する保温材架構12の下部に形成され
た前記周溝25へ嵌合可能な周方向嵌合部26を位置合
わせし、保温材架構12を周方向16へ回すことによ
り、周溝25に形成された雌ネジ27に対して周方向嵌
合部26に形成された雄ネジ28が螺着されるので、簡
単且つ確実に上蓋保温材8を取付けることが可能とな
る。
【0031】この際、保温材支持構造部11の周溝25
と、保温材架構12の周方向嵌合部26とが嵌合される
こととなるので、地震などによっても簡単に上蓋保温材
8が半径方向21などへ動かないような強固な取付け状
態を確保することができる。
【0032】又、保温材支持構造部11の周溝25と、
保温材架構12の周方向嵌合部26とが嵌合されること
により、保温材支持構造部11と上蓋保温材8との間の
隙間を小さくする、或いは、保温材支持構造部11と上
蓋保温材8との間の隙間をなくすことが可能となるの
で、高い保温性を確保することが可能となる。
【0033】そして、保温材架構12を反対に回すこと
により、周溝25に形成された雌ネジ27に対する、周
方向嵌合部26に形成された雄ネジ28の螺着状態が解
除されるので、簡単に上蓋保温材8を取外すことが可能
となる。
【0034】図4・図5は、本発明の第二の実施の形態
であり、保温材架構12に形成した周方向嵌合部26の
周方向16数箇所の位置に、半径方向21外方へ延びる
ロック用凸片30を突設すると共に、保温材支持構造部
11に形成した周溝25外側のロック用凸片30と対応
する位置に、上下方向へ延びてロック用凸片30を受け
る受け穴31と、受け穴31の下部から周方向16へ僅
かに延びて、上面に上部係止壁部33を有するロック用
横溝32を形成したものである。
【0035】本実施の形態では、格納容器本体7上部の
保温材支持構造部11に形成された周溝25に対し、上
蓋保温材8を保持する保温材架構12の下部に形成され
た前記周溝25へ嵌合可能な周方向嵌合部26を位置合
わせし、且つ、周方向嵌合部26の周方向16数箇所の
位置に突設された半径方向21外方へ延びるロック用凸
片30と周溝25に形成された受け穴31とを位置合わ
せし、保温材架構12を下へ降ろして周溝25に嵌め込
み、保温材架構12を僅かに周方向21へ回すことによ
り、周方向嵌合部26に突設されたロック用凸片30
が、ロック用横溝32の上部に形成される上部係止壁部
33に係止されることとなるので、簡単且つ確実に上蓋
保温材8を取付けることが可能となる。
【0036】この際、保温材支持構造部11の周溝25
と、保温材架構12の周方向嵌合部26とが嵌合される
こととなるので、地震などによっても簡単に上蓋保温材
8が半径方向21などへ動かないような強固な取付け状
態を確保することができる。
【0037】又、保温材支持構造部11の周溝25と、
保温材架構12の周方向嵌合部26とが嵌合されること
により、保温材支持構造部11と上蓋保温材8との間の
隙間を小さくする、或いは、保温材支持構造部11と上
蓋保温材8との間の隙間をなくすことが可能となるの
で、高い保温性を確保することが可能となる。
【0038】そして、保温材架構12を反対に回して持
上げることにより、周溝25の上部係止壁部33と周方
向嵌合部26から突設されたロック用凸片30とのロッ
ク状態が解除されて、簡単に上蓋保温材8を取外すこと
が可能となる。
【0039】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0040】図6は、本発明の第三の実施の形態であ
り、ロック用凸片30の上面と上部係止壁部33にテー
パ面34,35を形成して、楔効果によって、保温材架
構12と保温材支持構造部11とを締め付けることがで
きるようにしたものである。
【0041】このようにすることにより、より強固な取
付け状態を得ることができる。
【0042】上記以外については、前記第二の実施の形
態と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0043】図7は、本発明の第四の実施の形態であ
り、保温材架構12の下端に外方へ張出す外フランジ部
36を形成し、保温材架構12の外側に、外フランジ部
36に対して係止可能な内フランジ部37をその上端に
有するリングナット部材38を嵌合係止し、リングナッ
ト部材38の内周側に雌ネジ39を形成すると共に、保
温材支持構造部11に、保温材架構12の下端面と下端
内側面に当接係止可能な断面L字状をして周方向16へ
延びる受け部40を形成し、受け部40の外周側に前記
リングナット部材38の雌ネジ39を螺着可能な雄ネジ
41を形成したものである。
【0044】本実施の形態では、格納容器本体7上部の
保温材支持構造部11に形成された受け部40に対し、
上蓋保温材8を保持する保温材架構12の下端に形成さ
れた外フランジ部36の下端面と下端内側面を当接係止
させ、リングナット部材38を回すことにより、リング
ナット部材38の内周側に形成された雌ネジ39と受け
部40の外周側に形成された雄ネジ41が螺着されるの
で、簡単且つ確実に上蓋保温材8を取付けることが可能
となる。
【0045】この際、保温材支持構造部11の受け部4
0と、保温材架構12の外フランジ部40とが当接係止
されることとなるので、地震などによっても簡単に上蓋
保温材8が半径方向21などへ動かないような強固な取
付け状態を確保することができる。
【0046】又、保温材支持構造部11の受け部40
と、保温材架構12の外フランジ部40とが当接係止さ
れることにより、保温材支持構造部11と上蓋保温材8
との間の隙間を小さくする、或いは、保温材支持構造部
11と上蓋保温材8との間の隙間をなくすことが可能と
なるので、高い保温性を確保することが可能となる。
【0047】そして、リングナット部材38を反対に回
すことにより、受け部40に形成された雄ネジ41に対
するリングナット部材38に形成された雌ネジ39の螺
着状態が解除されるので、簡単に上蓋保温材8を取外す
ことが可能となる。
【0048】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0049】図8・図9は、本発明の第五の実施の形態
であり、保温材支持構造部11に、保温材架構12の下
端面と下端内側面に当接係止可能な断面L字状をして周
方向16へ延びる受け部42を形成し、受け部42の外
周側に傾斜溝43を形成し、保温材架構12の外周側に
水平溝44を形成すると共に、傾斜溝43と水平溝44
に対して同時に嵌着及び係止可能な、側方から見てコの
字状をしたクランプ部材45を周方向16に複数設けた
ものである。尚、46はクランプ部材45の取手であ
る。
【0050】本実施の形態では、格納容器本体7上部の
保温材支持構造部11に形成された受け部42に対し、
上蓋保温材8を保持する保温材架構12の下端面と下端
内側面に当接係止させ、受け部42の外周側に形成され
た傾斜溝43と、保温材架構12の外周側に形成された
水平溝44に対して同時にクランプ部材45を嵌着さ
せ、クランプ部材45を周方向16で且つ傾斜溝43が
下方へ向かう側へ僅かにずらせることにより、楔効果で
保温材支持構造部11と保温材架構12とが締め付けら
れた状態となるので、簡単且つ確実に上蓋保温材8を取
付けることが可能となる。
【0051】この際、保温材支持構造部11の受け部4
2と、保温材架構12の外フランジ部40とが当接係止
されることとなるので、地震などによっても簡単に上蓋
保温材8が半径方向21などへ動かないような強固な取
付け状態を確保することができる。
【0052】又、保温材支持構造部11の受け部42
と、保温材架構12の外フランジ部40とが当接係止さ
れることにより、保温材支持構造部11と上蓋保温材8
との間の隙間を小さくする、或いは、保温材支持構造部
11と上蓋保温材8との間の隙間をなくすことが可能と
なるので、高い保温性を確保することが可能となる。
【0053】そして、クランプ部材45を反対に動かし
て傾斜溝43と水平溝44の間から引き抜くことによ
り、保温材支持構造部11と保温材架構12との締め付
け状態が解除されるので、簡単に上蓋保温材8を取外す
ことが可能となる。
【0054】尚、傾斜溝43を受け部42側に、水平溝
44を保温材架構12側に設けるようにしても良い。
【0055】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0056】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原子炉圧
力容器の上蓋保温材の取付け部構造によれば、簡単且つ
確実に上蓋保温材を着脱することができるという優れた
効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の部分拡大側方断面
図である。
【図2】図1の部分拡大分解図である。
【図3】図2の概略斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態の部分拡大側方断面
図である。
【図5】図4の概略斜視図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態にかかる図5と同様
の斜視図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態の部分拡大側方断面
図である。
【図8】本発明の第五の実施の形態の部分拡大側方断面
図である。
【図9】図8のIX−IX矢視図である。
【図10】原子炉施設の概略側方断面図である。
【図11】従来例の部分拡大図である。
【図12】図11のXII−XII矢視図である。
【図13】図11のXIII−XIII矢視図である。
【符号の説明】
7 格納容器本体 8 上蓋保温材 11 保温材支持構造部 12 保温材架構 16 周方向 25 周溝 26 周方向嵌合部 30 ロック用凸片 31 受け穴 32 ロック用横溝 33 上部係止壁部 34,35 テーパ面 38 リングナット部材 40,42 受け部 43 傾斜溝 44 水平溝 45 クランプ部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格納容器本体(7)に設けられた保温材
    支持構造部(11)に対し、上蓋保温材(8)を保持す
    る保温材架構(12)をネジ込み得るよう構成したこと
    を特徴とする原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構
    造。
  2. 【請求項2】 格納容器本体(7)に設けられた保温材
    支持構造部(11)に周溝(25)を形成すると共に、
    上蓋保温材(8)を保持する保温材架構(12)に前記
    周溝(25)へ嵌合可能な周方向嵌合部(26)を形成
    し、周方向嵌合部(26)の周方向(16)数箇所の位
    置に、外方へ突出するロック用凸片(30)を突設する
    と共に、周溝(25)外側のロック用凸片(30)と対
    応する位置に、上下方向へ延びてロック用凸片(30)
    を受ける受け穴(31)と、受け穴(31)の下部から
    周方向(16)へ僅かに延びて上面に上部係止壁部(3
    3)を有するロック用横溝(32)とを形成したことを
    特徴とする原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構
    造。
  3. 【請求項3】 ロック用凸片(30)の上面と上部係止
    壁部(33)にテーパ面(34)(35)を形成した請
    求項2記載の原子炉圧力容器の上蓋保温材の取付け部構
    造。
  4. 【請求項4】 格納容器本体(7)に設けられた保温材
    支持構造部(11)に、上蓋保温材(8)を保持する保
    温材架構(12)の下端を当接可能な受け部(40)を
    形成すると共に、保温材架構(12)の外側にリングナ
    ット部材(38)を回転可能に係止し、受け部(40)
    に対してリングナット部材(38)をネジ込み得るよう
    構成したことを特徴とする原子炉圧力容器の上蓋保温材
    の取付け部構造。
  5. 【請求項5】 格納容器本体(7)に設けられた保温材
    支持構造部(11)に、上蓋保温材(8)を保持する保
    温材架構(12)の下端を当接可能な受け部(42)を
    形成し、該受け部(42)の外周部と保温材架構(1
    2)の外周部の一方に傾斜溝(43)を形成すると共
    に、他方に水平溝(44)を形成し、傾斜溝(43)と
    水平溝(44)の間に嵌着可能なクランプ部材(45)
    を設けたことを特徴とする原子炉圧力容器の上蓋保温材
    の取付け部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019211392A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉格納容器

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