JPH10246512A - 脱臭機能付温風暖房機 - Google Patents

脱臭機能付温風暖房機

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Publication number
JPH10246512A
JPH10246512A JP9049988A JP4998897A JPH10246512A JP H10246512 A JPH10246512 A JP H10246512A JP 9049988 A JP9049988 A JP 9049988A JP 4998897 A JP4998897 A JP 4998897A JP H10246512 A JPH10246512 A JP H10246512A
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JP
Japan
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deodorizing
heating element
heater
adsorption
hot air
Prior art date
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Pending
Application number
JP9049988A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ueno
孝浩 上野
Masami Matsunaga
正美 松永
Toshiki Maeda
利樹 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP9049988A priority Critical patent/JPH10246512A/ja
Publication of JPH10246512A publication Critical patent/JPH10246512A/ja
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機構が極めて簡単でしかも長期にわたりメン
テナンスを必要とせず、室内の悪臭臭気成分を除去する
脱臭機能付き温風暖房機を提供する。 【解決手段】 本体の空気吸込口2から温風吹出口3に
連通する通風路4に送風機6と発熱体9とを設け、送風
機6により空気吸込口2から室内空気を発熱体9に向け
て送風して加熱した後、温風吹出口3から吹き出すこと
により室内の暖房を行う電気温風暖房機において、発熱
体9は、発熱部の表面の全体又は一部に吸着型熱分解触
媒からなる脱臭触媒被覆層8aを設けた脱臭発熱体8に
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の臭気成分
を除去する機能を備えた温風暖房機に関するものであ
り、特に夏期等において温風発生機能を停止せしめた状
態においても悪臭除去装置として使用できる構成に特徴
を有するものである。
【0002】
【従来の技術】温風暖房機の場合、タバコ臭やペット
臭、食器臭等の家庭臭を除去するために本体に空気吸込
口と吹出口の連通する通風路に送風機を設け、前記吸込
口側に活性炭等の脱臭フィルタを配置し、前記吹出口側
に発熱体を設けたものがある。すなわち送風機により吸
込口より吸い込まれた空気は通風路内に配設された脱臭
フィルタである活性炭繊維層に通風して空気中の悪臭成
分を脱臭するものである。又活性炭の代わりにオゾン発
生機能を持たせた機器を通風路中に配設して悪臭成分を
オゾンガスによって酸化分解する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、臭気成分は活性炭からなる脱臭フィル
タに吸着されるものの活性炭には寿命があり、吸着が飽
和に達すると取り替える必要があり、又暖房時間の経過
に伴う空気流の温度上昇や装置内部の熱伝導等により脱
臭フィルタが加熱されると、それまで吸着されていた臭
気成分の脱離が発生し、暖房時には臭気の発生源となる
場合がある。またオゾンにより脱臭を行うものでは高濃
度のオゾンは人体に有害であり、室内に放出する場合に
おいては厚生省の労働環境衛生基準である0.1PPM
以下に抑える必要がある。このため、オゾン発生器より
発生したオゾンのうち脱臭処理後の残ったオゾンの処理
に、分解フィルターを設けるとか、マイコン制御により
オゾン発生量をコントロールする必要があり、衛生上の
不具合とともに、スペース的にも、コスト的にも問題が
あった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、人体
に有害な物質を出すことなく、メンテナンスを必要とし
ない省スペースで安価な脱臭機能を有した温風暖房機を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の脱臭機能付き温風暖房機は、本体の空気吸込
口から温風吹出口に連通する通風路に送風機と発熱体と
を設け、前記送風機により前記空気吸込口から室内空気
を前記発熱体に向けて送風して加熱した後、前記温風吹
出口から吹き出すことにより室内の暖房を行う電気温風
暖房機において、前記発熱体は、発熱部の表面の全体又
は一部に少なくとも活性アルミナとシリカとゼオライト
白金族金属からなる脱臭触媒被覆層を設けた脱臭発熱体
としたものである。
【0006】これにより、人体に有害な物質を出すこと
なく、メンテナンスを必要としない省スペースで安価な
脱臭機能を有した温風暖房機を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の脱臭機能付き温風暖房機
は、本体の空気吸込口から温風吹出口に連通する通風路
に送風機と発熱体とを設け、前記送風機により前記空気
吸込口から室内空気を前記発熱体に向けて送風して加熱
した後、前記温風吹出口から吹き出すことにより室内の
暖房を行う電気温風暖房機において、前記発熱体は、発
熱部の表面の全体又は一部に吸着型熱分解触媒からなる
脱臭触媒被覆層を設けた脱臭発熱体より構成するもので
ある。
【0008】この構成によって、悪臭成分を含む空気
は、送風機により吸込口から吸い込まれ発熱体の発熱部
表面の全体又は一部に吸着型熱分解触媒からなる脱臭触
媒被覆層を設けた脱臭発熱体に接触し悪臭臭気成分が吸
着、除去され同時に脱臭触媒被覆層は発熱体の熱により
活性温度まで加熱され吸着されていた臭気成分を酸化分
解し無臭化され、吹出口より室内に温風として送風され
る。また、夏期及び中間期においては発熱体に間欠的に
通電することにより脱臭機として使用できる。
【0009】また、脱臭発熱体はガラス管とその内部に
発熱ヒータを有し、該ガラス管表面に吸着型分解触媒層
を設けることにより臭気成分を吸着した吸着型熱分解触
媒を短時間にヒータの輻射熱により活性温度まで上げる
ことができる。
【0010】また、脱臭発熱体は金属管とその内部に発
熱ヒータと充填材からなるシーズヒータとシーズヒータ
の全体又は一部を覆うとともにシーズヒータの長手方向
に沿って放熱部を有する金属フィンとこのフィン表面に
ガラス質皮膜を形成し、このガラス質皮膜の上に吸着型
熱分解触媒層を設けることによりヒータを大きくするこ
となく臭気成分を吸着させる脱臭触媒被覆層の表面積を
大きくし、暖房効率を上げることができる。
【0011】また、脱臭発熱体は正特性サーミスタの発
熱部表面に吸着型熱分解触媒層を設けることにより発熱
温度を一定とすることができ、温度管理が容易となり安
定した脱臭が行える。
【0012】また、吸着型熱分解触媒に活性アルミナを
含むことにより脱臭触媒層を多孔質な担体を形成させる
ことができ、塩基性物質を担特させることにより酸性物
質を吸着できる。
【0013】また、無機バインダーとしてシリカを含む
ことにより担体であるアルミナに対する担持物質の結合
力を向上できる。
【0014】また、ゼオライトを含むことにより、非加
熱時のゼオライトによる臭気成分の吸着として特に塩基
性物質の吸着を行うことができる。
【0015】また、白金族金属を含むことにより、白金
族金属の触媒活性作用により脱臭触媒層に吸着された臭
気物質を酸化分解し無臭化することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による脱臭機能付き温風暖房機
の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける脱臭発熱体を設けた温風暖房機の斜視図であり、図
2は図1のA−A線断面図、図3は脱臭発熱体の斜視図
である。
【0018】1は温風暖房機本体であり、同機体1の後
方面には空気吸込口2、前方面には温風吹出口3を形成
し、同機体1内の空気吸込口2から温風吹出口3に連通
する通風路4中には吸込口2に面して静電集塵装置5と
送風機6を設けている。7は空気清浄フィルタであり、
静電集塵装置5の吸込側の塵を補集するためのものであ
る。
【0019】8は発熱体9の有効発熱部に吸着型熱分解
触媒層8aを有した脱臭発熱体であり送風機6と温風吹
出口3の間の空気通風路4に設けられている。
【0020】10は脱臭発熱体8の通電の制御を行う制
御装置である。以上のように構成された実施例1の脱臭
機能付き温風暖房機について以下にその動作を説明す
る。
【0021】温風暖房機1運転時には送風機6の回転に
より室内の悪臭成分を含んだ空気は吸込口2を通して吸
込まれ空気清浄フィルタ7を通過する間に塵を補集され
次に静電集塵装置5内にて高圧帯電された粒子は集塵電
極板に集められる。
【0022】次に静電集塵装置5を出た空気は脱臭発熱
体8の表面に形成された吸着型熱分解触媒層8aに接触
することにより臭気成分が吸着酸化され暖房と同時に無
臭化される。
【0023】また、脱臭機として使用する場合、送風機
6の回転により室内の悪臭成分を含んだ空気は吸込口2
を通して吸込まれ空気清浄フィルタ7を通過する間に塵
を補集され次に静電集塵装置5内にて高圧帯電された粒
子は集塵電極板に集められる。次に静電集塵装置5を出
た空気は脱臭発熱体8の表面に形成された吸着型熱分解
触媒層8aに接触することにより臭気成分が吸着除去さ
れる。
【0024】制御装置10により脱臭発熱体8に通電信
号が出されると脱臭発熱体8表面に形成された吸着型熱
分解触媒層8aは活性温度まで短時間で加熱され酸化分
解により再生される。
【0025】なお、脱臭機として使用する場合、脱臭発
熱体8への通電制御においては、温風暖房機1の運転積
算時間により間欠的に行うのが良い。
【0026】以上のように、温風暖房機本体1の空気吸
込口2から温風吹出口3に連通する通風路4に送風機6
と発熱体9とを設け、送風機6により空気吸込口2から
室内空気を発熱体9に向けて送風して加熱した後、温風
吹出口3から吹き出すことにより室内の暖房を行う電気
温風暖房機において、発熱体9は、発熱部の表面の全体
又は一部に吸着型熱分解触媒からなる脱臭触媒被覆層8
aを設けた脱臭発熱体8とすることにより、人体に有害
な物質を出すことなく、メンテナンスを必要としない省
スペースで安価な脱臭機能を有した温風暖房機を提供す
ることができる。
【0027】(実施例2)以下、本発明の実施例2につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0028】図4は本発明の実施例2における脱臭発熱
体の斜視図であり、図5はその要部拡大断面図である。
【0029】温風暖房機内へ配置した状態は実施例1と
同様であり、同一構成については同一の符号を付与しそ
の詳細な説明は省略する。
【0030】8は脱臭発熱体であり、送風機6と温風吹
出口3の間の空気通風路4に設けられており、ガラス管
11内にニクロス線等の電気抵抗線12を設け、ガラス
管11の有効発熱部の表面に吸着型熱分解触媒層8aを
有し、ガラス管11の両端は可透性のシリコンゴムやセ
ラミックス等からなるキャップ13で封口されている。
【0031】以上のように構成された実施例2の脱臭機
能付き温風暖房機の動作について、実施例1との相違点
を主に説明し、その他の詳細については省略する。
【0032】温風暖房機1運転時に送風機6により循環
する臭気成分を含んだ空気は、静電集塵装置5を出た
後、脱臭発熱体8のガラス管11表面の外周を覆うよう
に設けられた吸着型熱分解触媒層8aに接触すると同時
に電気抵抗線12から全周方向へ放射される輻射熱によ
り酸化分解され暖房と同時に無臭化される。
【0033】また、脱臭機として使用する場合、送風機
6より循環する臭気成分を含んだ空気は静電集塵装置5
を出た後、脱臭発熱体8のガラス管11表面の外周を覆
うように設けられた吸着型熱分解触媒層8aに接触する
ことにより臭気成分が吸着除去される。
【0034】制御装置10により脱臭発熱体8に通電信
号が出されると脱臭発熱体8のガラス管11の有効発熱
部の表面に形成された吸着型熱分解触媒層8aは、電気
抵抗線12から全周に放射される輻射熱により活性温度
まで短時間で加熱され酸化分解により再生される。
【0035】以上のように、温風脱臭機本体1の空気の
循環路にガラス管11とその内部に電気抵抗線12を有
し、その表面に吸着型熱分解触媒層8aを設けた脱臭発
熱体8を配設することにより、人体に有害な物質を出す
ことなくメンテナンスを必要としない省スペースで安価
な脱臭機能を有した温風暖房機を提供することができ
る。
【0036】(実施例3)以下、本発明の実施例3につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0037】図6は本発明の実施例3における脱臭発熱
体の斜視図であり、図7はその要部拡大断面図である。
【0038】温風暖房機内へ配置した状態は実施例1と
同様であり、同一構成については同一の符号を付与しそ
の詳細な説明は省略する。
【0039】8は脱臭発熱体であり、送風機6と温風吹
出口3の間の空気通風路4に設けられており、構成とし
て金属管20の内部にニクロム線等の電気抵抗線21と
酸化マグネシウムからなる充填材22よりなるシーズヒ
ータの有効発熱部の外郭円周上を覆うようにアルミニウ
ムなどの比較的熱伝導のよい材料からなる金属フィン2
3がかしめ等の方法により固定されている。金属フィン
23の表面には、たとえばホーロ等のガラス質皮膜層2
4が施され、さらにその表面に吸着型熱分解触媒層8a
を有している。
【0040】また、シーズヒータである金属管20の端
部にはシリコンゴムやセラミック等からなる絶縁キャッ
プ25が設けられている。
【0041】以上のように構成された実施例3の脱臭機
能付き温風暖房機の動作について、実施例1との相違点
を主に説明し、その他の詳細については省略する。
【0042】温風暖房機1運転時に送風機6により循環
する臭気成分を含んだ空気は、静電集塵装置5を出た
後、脱臭発熱体8のガラス質皮膜層24表面の外周を覆
うように設けられた吸着型熱分解触媒層8aに接触する
と同時に電気抵抗線22から全周方向へ放射される熱伝
導により酸化分解され暖房と同時に無臭化される。
【0043】また、脱臭機として使用する場合、送風機
6より循環する臭気成分を含んだ空気は静電集塵装置5
を出た後、脱臭発熱体8のガラス質皮膜層24表面の外
周を覆うように設けられた吸着型熱分解触媒層8aに接
触することにより臭気成分が吸着除去される。
【0044】制御装置10により脱臭発熱体8に通電信
号が出されると脱臭発熱体8のガラス質皮膜層24の表
面に形成された吸着型熱分解触媒層8aは、電気抵抗線
22から全周に放射される熱伝導により活性温度まで短
時間で加熱され酸化分解により再生される。
【0045】以上のように、温風脱臭機本体1の空気の
循環路に金属管20とその内部に電気抵抗線21と充填
材22からなるシーズヒータとシーズヒータの全体又は
一部を覆うとともにシーズヒータの長手方向に沿って放
熱部を有する金属フィン23と金属フィン23表面にガ
ラス質皮膜24を形成し、このガラス質皮膜の上に吸着
型分解触媒層8aを設けた脱臭発熱体8を配設すること
により、人体に有害な物質を出すことなくメンテナンス
を必要としない省スペースで安価な脱臭機能を有した温
風暖房機を提供することができる。
【0046】また、金属フィン付き脱臭発熱体は表面積
が大きく、空気の循環路の抵抗を小さくすることができ
るため、暖房効率及び脱臭効率が向上するものである。
【0047】(実施例4)以下、本発明の実施例4につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0048】図8は本発明の実施例4における脱臭発熱
体の斜視図であり、図9はその要部拡大断面図である。
【0049】温風暖房機内へ配置した状態は実施例1と
同様であり、同一構成については同一の符号を付与しそ
の詳細な説明は省略する。
【0050】8は脱臭発熱体であり、送風機6と温風吹
出口3の間の空気通風路4に設けられており、例えば、
チタン酸バリウム系(BaTiO3セラミック)、酸化
亜鉛系(ZnO−NiO−TiO2セラミック)、酸化
鉛系(PbO3セラミック)等の正特性サーミスタ(P
TCヒータ)30の表面に吸着型熱分解触媒層8aを有
したものである。
【0051】以上のように構成された実施例4の脱臭機
能付き温風暖房機の動作について、実施例1との相違点
を主に説明し、その他の詳細については省略する。
【0052】温風暖房機1運転時に送風機6により循環
する臭気成分を含んだ空気は、静電集塵装置5を出た
後、脱臭発熱体8の正特性サーミスタ30表面の外周を
覆うように設けられた吸着型熱分解触媒層8aに接触す
ると同時に正特性サーミスタ30の熱伝導により酸化分
解され暖房と同時に無臭化される。
【0053】また、脱臭機として使用する場合、送風機
6より循環する臭気成分を含んだ空気は静電集塵装置5
を出た後、脱臭発熱体8の正特性サーミスタ30表面の
外周を覆うように設けられた吸着型熱分解触媒層8aに
接触することにより臭気成分が吸着除去される。
【0054】制御装置10により脱臭発熱体8に通電信
号が出されると脱臭発熱体8の正特性サーミスタ30の
表面に形成された吸着型熱分解触媒層8aは、正特性サ
ーミスタ30からの熱伝導により活性温度まで短時間で
加熱され酸化分解により再生される。すなわち、正特性
サーミスタはそのもの自体の温度がキューリ点に達する
と急激に抵抗値が増大して電流が抑制されるため安定し
た発熱が得られるとともに多数の通風路を有するため臭
気成分を効率よく吸着型熱分解触媒層8aに接触させる
ことができる。
【0055】以上のように、温風脱臭機本体1の空気の
循環路に正特性サーミスタ30とその表面に吸着型熱分
解触媒層8aを設けた脱臭発熱体8を配設することによ
り、人体に有害な物質を出すことなくメンテナンスを必
要としない省スペースで安価な脱臭機能を有した温風暖
房機を提供することができる。
【0056】次に本発明の温風暖房機の脱臭発熱体8に
おける吸着型熱分解触媒層8aの組成の一例を示す。
【0057】吸着型熱分解触媒層8aはセラッミク多孔
質触媒であり、活性アルミナ粉末1000g、シリカ含
有率20wt%のコロイダルシリカ1000g、水12
00gおよび塩化白金酸をPtとして30g、塩化パラ
ジウムをPdとして15g加えボールミルを用いて充分
に混合して、スラリーを調整したものである。
【0058】吸着型熱分解触媒層8aは活性アルミナを
含む。活性アルミナは、触媒層8aを多孔質に形成させ
るための担体であり、塩基性物質を担持させることによ
り酸性物質の吸着を行う。
【0059】吸着型熱分解触媒層8aはシリカを含む。
シリカを含むことにより触媒層8aの担体であるアルミ
ナに対する担持物質の結合力の向上及びホーロ等のガラ
ス質皮膜層24と吸着型熱分解触媒層8aの密着性を強
固にすることができる。
【0060】吸着型熱分解触媒層8aはゼオライトを含
むのがよい。ゼオライトを触媒層8aに含むことによ
り、非加熱時のゼオライトによる臭気成分の吸着として
特に塩基性物質の吸着を行うことができ、加熱時のゼオ
ライトの加熱再生および臭気成分の触媒分解とを合せて
交互に繰り返して用いることにより、長期間に渡って悪
臭を連続的に除去できる。
【0061】吸着型分解触媒層8aは白金族金属を含む
のがよい。白金族金族を触媒層8aに含むことにより、
白金族金属の触媒活性作用により脱臭触媒層に吸着され
た臭気物質を酸化分解し無臭化することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明は、本体の空気吸込
口から温風吹出口に連通する通風路に送風機と発熱体と
を設け、前記送風機により前記空気吸込口から室内空気
を前記発熱体に向けて送風して加熱した後、前記温風吹
出口から吹き出すことにより室内の暖房を行う電気温風
暖房機において、前記発熱体は、発熱部の表面の全体又
は一部に吸着型熱分解触媒からなる脱臭触媒被覆層を設
けた脱臭発熱体であるので、人体に有害な物質を出すこ
となくメンテナンスを必要としない省スペースで安価な
脱臭機能を有した温風暖房機を提供することができる。
【0063】また、夏期及び中間期においては発熱体に
間欠的に通電することにより脱臭機として使用できる。
【0064】また、脱臭発熱体はガラス管とその内部に
発熱ヒータを有し、該ガラス管表面に吸着型熱分解触媒
層を設けることにより臭気成分を吸着した吸着型熱分解
触媒を短時間にヒータの輻射熱により活性温度まで上げ
ることができ、輻射熱により効率よく暖房ができる。
【0065】また、脱臭発熱体は金属管とその内部に発
熱ヒータと充填材からなるシーズヒータとシーズヒータ
の全体又は一部を覆うとともにシーズヒータの長手方向
に沿って放熱部を有する金属フィンとこのフィン表面に
ガラス質皮膜を形成し、このガラス質皮膜の上に吸着型
熱分解触媒層を設けることによりヒータを大きくするこ
となく臭気成分を吸着させる脱臭触媒被覆層の表面積を
大きくし、暖房効率を上げることができる。
【0066】また、脱臭発熱体は正特性サーミスタの発
熱部表面に吸着型熱分解触媒層を設けることにより発熱
温度を一定とすることができ、温度管理が容易となり安
定した脱臭が行える。
【0067】また、吸着型熱分解触媒に活性アルミナを
含むことにより脱臭触媒層を多孔質な担体を形成させる
ことができ、塩基性物質を担持させることにより酸性物
質を吸着できる。
【0068】また、無機バインダーとしてシリカを含む
ことにより担体であるアルミナに対する担持物質の結合
力を向上できる。
【0069】また、ゼオライトを含むことにより、非加
熱時のゼオライトによる臭気成分の吸着として特に塩基
性物質の吸着を行うことができる。
【0070】また、白金族金属を含むことにより、白金
族金属の触媒活性作用により脱臭触媒層に吸着された臭
気物質を酸化分解し無臭化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における脱臭機能付き温風暖
房機の斜視図
【図2】同実施例における温風暖房機のA−A線断面図
【図3】同実施例における脱臭発熱体の斜視図
【図4】本発明の実施例2における脱臭発熱体の斜視図
【図5】同実施例における脱臭発熱体の要部断面図
【図6】本発明の実施例3における脱臭発熱体の斜視図
【図7】同実施例における脱臭発熱体の要部断面図
【図8】本発明の実施例4における脱臭発熱体の斜視図
【図9】同実施例における脱臭発熱体の要部断面図
【符号の説明】
1 脱臭機能付き温風暖房機 6 送風機 8 脱臭発熱体 8a 吸着型熱分解触媒層 9 発熱体 11 ガラス管 20 金属管 23 金属フィン 24 ガラス質被覆層 30 正特性サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 3/14 B01D 53/34 116A 3/18 53/36 H 3/20 311

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の空気吸込口から温風吹出口に連通
    する通風路に送風機と発熱体とを設け、前記送風機によ
    り前記空気吸込口から室内空気を前記発熱体に向けて送
    風して加熱した後、前記温風吹出口から吹き出すことに
    より室内の暖房を行う電気温風暖房機において、前記発
    熱体は、発熱部の表面の全体又は一部に、吸着型熱分解
    触媒からなる脱臭触媒被覆層を設けた脱臭発熱体である
    ことを特徴とする脱臭機能付温風暖房機。
  2. 【請求項2】 脱臭発熱体はガラス管とその内部に発熱
    ヒータを有し、該ガラス管表面に吸着型熱分解触媒層を
    設けた請求項1記載の脱臭機能付温風暖房機。
  3. 【請求項3】 脱臭発熱体は金属管とその内部に発熱ヒ
    ータと充填材からなるシーズヒータと前記シーズヒータ
    の全体又は一部を覆うとともに前記シーズヒーターの長
    手方向に沿って放熱部を有する金属フィンと前記フィン
    表面にガラス質皮膜を形成し、このガラス質皮膜の上に
    吸着型熱分解触媒層を設けた請求項1記載の脱臭機能付
    温風暖房機。
  4. 【請求項4】 脱臭発熱体は正特性サーミスタの発熱部
    表面に吸着型熱分解触媒層を設けた請求項1記載の脱臭
    機能付温風暖房機。
  5. 【請求項5】 吸着型熱分解触媒は、少なくとも活性ア
    ルミナとシリカとゼオライトと白金族金属からなる請求
    項1から4のいずれか一項に記載の脱臭機能付温風暖房
    機。
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