JPH10246487A - ダクト用換気扇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを抑え、化粧板の取り付け方向を
選択することができ、化粧板のデザインを天井の模様に
調和することができるダクト用換気扇を提供することを
目的とする。 【解決手段】 下面を開口した箱状で側面に排気口１を
設けた換気扇本体２内に下面に吸込口３を有した送風機
４を設け、吸込口３の下方において、換気扇本体２の中
央部に設けられる取付孔６を形成した化粧板取付部７を
設け、化粧板８に設けた二叉状のばね９を換気扇本体２
側に設けた取付孔６に係合し化粧板８を取り付けること
により、化粧板８の取付方向を変換し、天井１１の模様
と化粧板８とのデザインを調和するように合わせること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、天井面に設けられ
た開口部に挿入設置され、室内の汚れた空気を排出する
ダクト用換気扇に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、住空間の環境の良化を図るため室
内の汚染された空気を天井面に設置した換気扇を用いて
室外にダクトを介して排気するダクト用換気扇が普及し
ている。そして、室内のインテリア性に対する関心も年
々高まってきている。

【０００３】従来、この種のダクト用換気扇は、たとえ
ば実公平３−２２６８６号公報に示すような構成が一般
的であった。以下、その構成について図６〜図８を参照
しながら説明する。

【０００４】図に示すように、換気扇本体１０１の室内
側吸気口に取り付ける化粧板１０２の裏面にはばね止め
金具１０３を移動自在に保持するレール１０４が約９０
°の範囲で、２箇所に設けられており、このレール１０
４の両端にはストッパー１０５が設けられ、ばね止め金
具１０３には化粧板１０２を換気扇本体１０１に固定す
るためのばね１０６が設けられており、ばね１０６は線
材を二叉状に形成している。

【０００５】一方、換気扇本体１０１の内壁にはばね１
０６を挿入する孔１０７を設けたＬ字形の化粧板止め金
具１０８が固定されている。

【０００６】上記構成において、化粧板１０２を換気扇
本体１０１に取り付ける場合、まずばね１０６を指で押
さえ先端を狭めて、化粧板止め金具１０８の孔１０７に
挿入し、化粧板１０２を換気扇本体１０１に押し付けて
取り付ける。このときばね止め金具１０３はレール１０
４を移動することができるため、化粧板１０２の取り付
け方向を９０°きざみで任意に選択することができるよ
うに構成されていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のダク
ト用換気扇では、換気扇本体１０１が取り付けられる天
井あるいは壁面の模様と化粧板１０２のデザインの調和
を図ることができ、化粧板１０２による違和感をなくす
ことができるが、レール１０４を化粧板１０２の裏面に
設ける必要があり、製造上困難なスライド金型で樹脂成
形するか、別部品として製造しなければならないため、
製造コストが増大するという課題があった。

【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、製造
コストを抑えて化粧板の取り付け方向を選択することが
できるダクト用換気扇を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明のダクト用換気扇
においては、下面を開口した箱状で側面に排気口を設け
た換気扇本体と、この換気扇本体の内部に下面に吸込口
を有し、前記排気口と連通し設けられる送風機と、この
送風機の吸込口外方に設けられる支持脚を介し、前記吸
込口下方において、前記換気扇本体の中心部に設けられ
る化粧板取付部と、この化粧板取付部に設けられる取付
孔と係合する外方に開き勝手の二叉状のばねを上面の中
心部に設けた前記換気扇本体の下面の開口を覆う形状の
化粧板とを備え、前記化粧板取付部に設けられる取付孔
を前記換気扇本体の各内壁に向かい形成される凹溝によ
り形成した構成としたものである。

【００１０】この本発明によれば、製造コストを抑えて
化粧板の取り付け方向を選択することができるダクト用
換気扇を提供することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、下面を開口した箱状で側面に排気口を設けた換気扇
本体と、この換気扇本体の内部に下面に吸込口を有し、
前記排気口と連通し設けられる送風機と、この送風機の
吸込口外方に設けられる支持脚を介し、前記吸込口下方
において前記換気扇本体の中心部に設けられる化粧板取
付部と、この化粧板取付部に設けられる取付孔と係合す
る外方に開き勝手の二叉状のばねを上面の中心部に設け
た前記換気扇本体の下面の開口を覆う形状の化粧板とを
備え、前記化粧板取付部に設けられる取付孔を前記換気
扇本体の各内壁に向かい形成される凹溝により形成した
ダクト用換気扇の構成としたものであり、化粧板に設け
たばねを化粧板取付部に設けた取付孔の凹溝に挿入する
ことにより、ばねの外方に開き勝手の弾性力で化粧板は
換気扇本体に取り付けられる。このとき、換気扇本体の
中心部と化粧板の中心位置とが合致して取り付けられる
とともに、化粧板は９０°方向を変換して取り付けられ
るので、化粧板のデザインと化粧板が配設される天井の
模様との調和を容易に図ることができるという作用を有
する。

【００１２】以下、本発明の実施の形態について、図１
〜図５を参照しながら説明する。 （実施の形態１）図１〜図３に示すように、下面を開口
した４角形の箱状で側面に排気口１を設けた換気扇本体
２の内部に下面に吸込口３を有し、換気扇本体２の排気
口１と連通するように送風機４を設け、送風機４の吸込
口３外方に下方に向け突出する複数の支持脚５を設け、
支持脚５の下端部には換気扇本体２の各内壁に向かい凹
溝が形成されるように略十字形に形成した取付孔６を設
けた化粧板取付部７を設ける。

【００１３】そして、換気扇本体２の下面を開口を覆う
４角形の化粧板８の上面の中心部に外方に開き勝手の二
叉状のばね９をばね止め金具１０により取り付けた構成
とする。

【００１４】上記構成において天井１１に設けた取付用
開口１２内に挿入されて天井１１に取り付けられた換気
扇本体２に化粧板８を取り付けるときには、化粧板８に
設けたばね９の先端部側を内方に狭めて換気扇本体２に
設けた化粧板取付部７の十字形の取付孔６内の対向する
一対の溝部に挿入し、化粧板８を換気扇本体２側に押し
上げることにより、ばね９の外方に開き勝手の弾性力で
ばね９の先端部側が開き化粧板８が換気扇本体２の下面
の開口を覆うように換気扇本体２の中心部と化粧板８の
中心位置が合致した状態で換気扇本体２に当接し、取り
付けられる。

【００１５】そして、天井１１の模様と化粧板８とのデ
ザインの調和を図るため、化粧板８の縦横の向きを９０
°変換したい場合は、化粧板８をばね９の弾性力に抗し
て引き下げたのち、ばね９の先端部側を内方に狭めてば
ね９を取付孔６の凹溝より脱し、化粧板８の方向を９０
°変換した状態で上記に説明した取り付け時の作用によ
り化粧板８は９０°方向を変換した状態で取り付けら
れ、天井１１の模様と化粧板８のデザインとの調和を図
ることができる。

【００１６】このように実施の形態１のダクト用換気扇
によれば換気扇本体２の中心部に化粧板８の中心位置が
合致し取り付けられ、化粧板８の位置ずれがなくなると
ともに、化粧板８は簡単な取付手段で９０°方向を変換
して取り付けられるので、化粧板８のデザインと天井１
１の模様との調和を容易に図ることができ、化粧板８に
よる違和感を無くすことができ、製造コストも軽減する
ことができる。なお、実施の形態１では、ばね９の係合
する取付孔６を十字形に形成したもので説明したが、中
央にばね９の嵌合する開口を設け、換気扇本体２の内壁
に向かう４箇所の開口周縁位置にばね９の係合する浅い
凹部を設けても良いということはいうまでもない。

【００１７】（実施の形態２）図４および図５に示すよ
うに、換気扇本体２Ａに設けられた化粧板取付部７Ａに
設けられる取付孔６Ａを円形に形成した構成とする。

【００１８】上記構成において、天井１１に設けた取付
用開口１２内に挿入されて天井１１に取り付けられた換
気扇本体２Ａに化粧板８を取り付けるときには、化粧板
８に設けたばね９の先端部側を内方に狭めて換気扇本体
２Ａに設けた化粧板取付部７Ａの取付孔６Ａ内に挿入
し、化粧板８を換気扇本体２Ａ側に向け押し上げること
により、ばね９の外方に開き勝手の弾性力でばね９の先
端部側が開き化粧板８が換気扇本体２Ａの下面の開口を
覆うように換気扇本体２Ａに当接し取り付ける。

【００１９】そして、天井１１の模様と化粧板８のデザ
インの調和を図るために、化粧板８の向きを変換したい
場合には、化粧板８を変換したい方向に回転するように
力を加えると、化粧板８に設けたばね９は円形の取付孔
６Ａに沿い回転して化粧板８を所定の位置に方向変換す
ることができる。

【００２０】このように本発明の実施の形態２のダクト
用換気扇によれば、換気扇本体２Ａに取り付けた状態の
化粧板８が３６０°回転して方向の変換が可能であるた
め、天井１１の模様と化粧板８のデザインとの調和を図
るための化粧板８の方向調節が容易にでき、また、換気
扇本体２Ａの設置状態が天井１１の模様に対し、少し傾
きずれた状態に設置されていても、化粧板８の方向を微
調節することにより天井１１の模様と化粧板８とのデザ
インの調和が図れることができ、化粧板８による違和感
をなくすことができるとともに、化粧板８に設けたばね
９を換気扇本体２Ａに設けた取付孔６Ａに係合し取り付
ける取付作業が容易となる。

【００２１】

【発明の効果】以上の実施の形態から明らかなように、
本発明によれば、製造コストを抑え化粧板の取り付け方
向を選択し、デザインを天井の模様に簡単に合わせるこ
とができるダクト用換気扇を提供できる。

【００２２】また、製造コストを抑えて化粧板の取り付
け方向を３６０°回転自在に選択し、化粧板のデザイン
を天井の模様に簡単に合わせることができ、化粧板の取
り付け作業効率を大幅に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１のダクト用換気扇の設置
状態を示す断面図

【図２】同実施の形態１のダクト用換気扇の化粧板の上
面図

【図３】同実施の形態１のダクト用換気扇の換気扇本体
の斜視図

【図４】同実施の形態２のダクト用換気扇の設置状態を
示す断面図

【図５】同実施の形態２のダクト用換気扇の換気扇本体
の斜視図

【図６】従来のダクト用換気扇の化粧板の上面図

【図７】同ダクト用換気扇の概略横断面図

【図８】同ダクト用換気扇の化粧板の取り付け状態を示
す拡大斜視図

【符号の説明】

１ 排気口 ２ 換気扇本体 ３ 吸込口 ４ 送風機 ５ 支持脚 ６ 取付孔 ６Ａ 取付孔 ７ 化粧板取付部 ７Ａ 化粧板取付部 ８ 化粧板 ９ ばね

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下面を開口した箱状で側面に排気口を設け
   た換気扇本体と、この換気扇本体の内部に下面に吸込口
   を有し、前記排気口と連通し設けられる送風機と、この
   送風機の吸込口外方に設けられる支持脚を介し、前記吸
   込口下方において、前記換気扇本体の中心部に設けられ
   る化粧板取付部と、この化粧板取付部に設けられる取付
   孔と係合する外方に開き勝手の二叉状のばねを上面の中
   心部に設けた前記換気扇本体の下面の開口を覆う形状の
   化粧板とを備え、前記化粧板取付部に設けられる取付孔
   を前記換気扇本体の各内壁に向かい形成される凹溝によ
   り形成したダクト用換気扇。
2. 【請求項２】化粧板取付部に設けられる取付孔を円形に
   形成した請求項１記載のダクト用換気扇。