JPH10245931A - 壁パネル、建物ユニット及び建物ユニットの懸吊方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 間仕切り部に十分な開口部を確保することが
できる壁パネル、該壁パネルからなる建物ユニット及び
該建物ユニットの懸吊方法を提供する。 【解決手段】 上枠２２、下枠２３及び縦枠２１が組ま
れて形成されてなる壁パネル２ｄであって、該壁パネル
２ｄの縦枠２１ａと隣り合う縦枠２１ｂの両縦枠は懸吊
用金具５を介して上枠２１と当接しており、該懸吊用金
具５は方形の平板状であって該平板の中央に懸吊用治具
の螺合用ねじ孔が穿設され、該ねじ孔の下部には脚部が
垂設され、上記両縦枠及び該脚部間にピン６が挿通され
ており、また上記ねじ孔と対向する懸吊用治具の挿通孔
２２ａが上記壁パネルの上枠に穿設されていることを特
徴とする壁パネル、該壁パネルからなる建物ユニット及
び該建物ユニットの懸吊方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、懸吊操作に適した
壁パネル、該壁パネルからなる建物ユニット及び建物ユ
ニットの懸吊方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】住宅の工業生産化を図る一方式である建
物ユニット方式は、運搬可能な所定の大きさの立体的な
建物ユニットを工場で組み立て、その複数を建築現場で
接合して建物を完成させるものであるから、建築工事に
おいてこれらの建物ユニットを懸吊することが必要とな
る。

【０００３】安全かつ簡単に懸吊可能な建物ユニットを
与える壁パネル及び建物ユニットとしては、種々の方式
が提案されている。その代表例の一つとして、例えば、
特公昭５９−５０８３５号公報の建物ユニットが挙げら
れる。この提案では、建物ユニットの上部四隅におい
て、該建物ユニットを構成する壁パネルの最外側の縦枠
と該縦枠と隣合う縦枠の間に吊り金具を係止する枠金具
を収め、この枠金具を両縦枠に差し渡したピンで支持せ
しめ、上記枠金具に係止した吊り金具を用いて懸吊する
ようにした建物ユニットである。

【０００４】上記建物ユニットにつき、図７及び図８に
より詳述する。図７は建物ユニットを構成する壁パネル
を外側正面からみた垂直断面図である。該建物ユニット
は、縦枠２１と上枠２２と下枠２３とによって組み立て
られた壁枠組を有する壁パネルと、根太１１及び床面材
１２からなる床パネル１０から構成されている。最外側
の縦枠２１ａと、これに隣合う縦枠２１ｂは、所定の近
接した間隔を隔てて配設され、両者間に所定の高さの空
間３を残してスペーサー４が挿入されている。２２ａは
上枠２２に穿設されたボルト挿通孔であって空間３に連
通している。

【０００５】空間３の上部には、金属製でロ字状の枠金
具５が配置され、該枠金具５の天部内面に溶着ナット５
１が溶着されている。この溶着ナット５１に、ボルト挿
通孔２２ａを通じて懸吊用ボルト（例えば、アイボルト
９）が螺合可能とされている。

【０００６】ピン６は、枠金具５を貫通するとともに、
壁パネルの縦枠２１ａ、２１ｂの挿通孔７ａに挿通して
いる。枠金具５の溶着ナット５１に懸吊用アイボルト９
が螺合され、該アイボルト９に吊り治具（例えば、フッ
ク状治具）にて吊り上げられる際に、上記ピン６が縦枠
２１ａ、２１ｂに保持され、ピン６の剪断力により吊り
上げ可能となされている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の図
７で図示したような懸吊用構造を有する壁パネルは、最
外側の縦枠２１ａとこれに隣合う縦枠２１ｂとの間隔
に、天部内面に溶着ナット５１が溶着されている枠金具
５が収納されているため、最外側の縦枠２１ａの外端面
と隣合う縦枠２１ｂの内端面の距離（図７のＸ）は、所
定の距離を必要とする。通常、この距離（Ｘ）は、壁パ
ネルの厚さよりも大きくなる。この従来技術の懸吊用構
造を有する壁パネルを、外壁パネルとして用い建物ユニ
ットを組み立てる場合には問題ないが、該壁パネルを居
住空間の間仕切りパネルとして用い建物ユニットを組み
立てる場合には、次のような問題が生じることがある。

【０００８】図８を用い、従来技術の懸吊用構造を有す
る壁パネルを間仕切りパネルとして用い建物ユニットを
組み立てる場合の問題につき説明する。図８は、従来技
術の懸吊用構造を有する壁パネルから組み立てられた建
物ユニットの一部分を示す一部切欠斜視図である。１０
は建物ユニットの床パネルであって、根太１１によって
方形に組み立てられた上面に床面材１２が取付けられて
いる。２ａは従来技術の懸吊用構造を有する壁パネルで
ある。壁パネル２ｂは、壁パネル２ａと同様、縦枠２
１、２１……と上枠２２と下枠２３により組み立てられ
た壁枠組を有しており、該壁枠組の内外両面には内壁材
２４及び外壁材２５が設けられている。

【０００９】壁パネル２ａは床パネル１０の一側縁に沿
って、又壁パネル２ｂは該一側縁に相隣る側縁に沿って
配置され、夫々床パネル１０へ下枠２３が釘打ちされ立
設されている。

【００１０】壁パネル２ａを間仕切りパネルとして用
い、図８のように、壁パネル２ａに開口部Ｂを大きくと
り、隣に連結して建設される建物ユニットとの通路、或
いは共通居住空間として利用しようとする場合、壁パネ
ル２ａの懸吊用構造を収納した端部がはみ出し（図８の
Ｙ）、通路を狭くしたり、居住性を阻害したりする。ま
た、外見上も美観を損ねるものとなる。

【００１１】Ｙは、壁パネル２ａの懸吊用構造を収納し
た最外側の縦枠２１ａの外端面と隣合う縦枠２１ｂの内
端面の距離（図７のＸ）の方が、床パネルの角部におい
て直角に当接する壁パネル２ｂの厚さより大きいため生
じる。

【００１２】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、壁パネルを間仕切りパネルとして用
いても、間仕切り部に十分な開口部を確保することがで
き、通路が確保され、居住性を阻害せず、外見上美観を
損ねない懸吊用構造を具備した壁パネル、該壁パネルか
らなる建物ユニット及び該建物ユニットの懸吊方法を提
供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の壁パネ
ル（以下、本発明１という）は上枠、下枠及び縦枠が組
まれて形成されてなる壁パネルであって、該壁パネルの
隣り合う縦枠の両縦枠は懸吊用金具を介して上枠と当接
しており、該懸吊用金具は方形の平板状であって該平板
の中央に懸吊用治具の螺合用ねじ孔が穿設され、かつ該
平板の両端部に釘貫通用長孔が穿設されているとともに
該ねじ孔の下部には脚部が垂設され、上記両縦枠及び該
脚部間にピンが挿通されており、また上記ねじ孔と対向
する懸吊用治具の挿通孔が上記壁パネルの上枠に穿設さ
れていることを特徴とする。

【００１４】請求項２に記載の建物ユニット（以下、本
発明２という）は、方形の床パネルの少なくとも一側縁
に沿って本発明１の壁パネルが立設され、この壁パネル
の上部に天井パネルが取付けられるか、又は取付けられ
ずに組み立てられたことを特徴とする。

【００１５】請求項３に記載の建物ユニットの懸吊方法
（以下、本発明３という）は、本発明２の建物ユニット
の四隅の少なくとも一隅において、該建物ユニットを構
成する本発明１の壁パネルが具備する懸吊用金具に、上
記挿通孔を通じて懸吊用治具を螺着し、該懸吊用治具を
用いて建物ユニットを懸吊することを特徴とする。

【００１６】

【作用】本発明１の壁パネルは、上枠、下枠及び縦枠が
組まれて形成されてなる壁パネルであって、該壁パネル
の隣り合う縦枠の両縦枠は懸吊用金具を介して上枠と当
接しており、該懸吊用金具は方形の平板状であって該平
板の中央に懸吊用治具の螺合用ねじ孔が穿設され、かつ
該平板の両端部に釘貫通用長孔が穿設されているととも
に該ねじ孔の下部には脚部が垂設され、上記両縦枠及び
該脚部間にピンが挿通されており、また上記ねじ孔と対
向する懸吊用治具の挿通孔が上記壁パネルの上枠に穿設
されているので、従来技術の枠金具を使用した場合に較
べ、上記両縦枠の間隔を狭くすることが可能となり、間
仕切りパネルとして用いても、間仕切り部に十分な開口
部を確保することができ、通路が確保され、居住性を阻
害せず、外見上美観を損ねない。

【００１７】本発明２の建物ユニットは、方形の床パネ
ルの少なくとも一側縁に沿って本発明１の壁パネルが立
設され、この壁パネルの上部に天井パネルが取付けられ
るか、又は取付けられずに組み立てられているので、該
壁パネルを間仕切りパネルとして用いた建物ユニット
は、間仕切り部に十分な開口部を確保することができ、
通路が確保され、居住性を阻害せず、外見上美観を損ね
ない。

【００１８】本発明３の建物ユニットの懸吊方法は、本
発明２の建物ユニットの四隅の少なくとも一隅におい
て、該建物ユニットを構成する本発明１の壁パネルが具
備する懸吊用金具に、上記挿通孔を通じて懸吊用治具を
螺着し、該懸吊用治具を用いて建物ユニットを懸吊する
方法であるので、安全かつ簡単に建物ユニットを懸吊で
きる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図１は、本発明１の壁パネルの
実施の一例を示す一部切欠斜視図である。図２は、図１
の片端上部の一部を拡大した斜視図である。図３は、本
発明で用いられる懸吊用金具の一例を示す斜視図であ
る。図４は、図２の垂直断面図である。

【００２０】図１に示す壁パネル２ｄは、縦枠２１、２
１、……、上枠２２及び下枠２３により組み立てられた
壁枠組からなる。本実施例では、縦枠２１、上枠２２、
下枠２３ともに３８ｍｍ×８９ｍｍの木材を用いた。最
外側の縦枠２１ａとこれに隣り合う縦枠２１ｂは１３ｍ
ｍの間隔を隔てて配設され、両者間に所定の高さの空間
３を残してスペーサー４が挿入されている。よって、縦
枠２１ａと２１ｂを合わせた厚みは８９ｍｍとなり、縦
枠の幅と等しくなる。なお、図１及び図２では各部材の
関係が判りやすいように縦枠２１ａ、２１ｂの間隔を実
際より大きく示している。

【００２１】空間３の天部において懸吊用金具５が設け
られ、該金具５の平面部５１を介して最外側の縦枠２１
ａとこれに隣り合う縦枠２１ｂは上枠２２と当接してい
る。

【００２２】壁パネル２ｄの片側は大きな開口部Ｂとな
されており、開口部Ｂ以外の壁枠組の両面には共に内壁
材２４が設けられ壁パネルを構成している。

【００２３】懸吊用金具５は図３に示すように方形の平
板状上面部５１と、該上面部５１の中央から直角に垂設
された板状脚部５２よりなる。該上面部５１の中央に懸
吊用治具（例えばアイボルト９）の螺合用ねじ孔５３が
穿設され、かつ該上面部５１の両端部に釘貫通用長孔５
５、５５が穿設されている。該釘貫通用長孔５５、５５
を用いて、上枠２２と最外側の縦枠２１ａとこれに隣り
合う縦枠２１ｂとは、懸吊用金具５を介して釘打ちされ
緊結されている。上記板状脚部５２は上記ねじ孔５３の
下部に垂設され、該脚部５２にはピン６の挿通孔５４が
穿設されている。

【００２４】上記ねじ孔５３と対向して、上枠２２には
懸吊用治具の挿通孔２２ａが穿設されている。

【００２５】本実施例では、懸吊用金具５として平板状
上面部５１が厚さ２０ｍｍ、一辺８９ｍｍ正方形の金属
板で、脚部５２は厚さ７ｍｍ、幅８９ｍｍ、脚長１５０
ｍｍの金属板を該上面部５１の裏面中央に溶接したもの
を用いた。該上面部５１の中央に穿設した螺合用ねじ孔
５３の直径は２０ｍｍとし、Ｍ２０の懸吊用アイボルト
９が螺合可能とした。また、上枠２２に穿設した挿通孔
の直径は３０ｍｍとした。

【００２６】ピン６は、懸吊用金具５の脚部５２を貫通
するとともに、壁パネルの最外側の縦枠２１ａとこれに
隣り合う縦枠２１ｂの挿通孔７ａに挿通している。懸吊
用金具５の螺合用ねじ孔５３に懸吊用アイボルト９が螺
合され、該アイボルト９に吊り治具（例えば、フック状
治具）にて吊り上げ可能となされている。ピン６として
本実施例では直径１６ｍｍの金属製丸棒を用いた。

【００２７】本実施例では、壁パネル２ｄの両端を上枠
２２と最外側の縦枠２１ａとこれに隣り合う縦枠２１ｂ
との間に懸吊用金具５を介した構造となしたが、開口部
Ｂを形成しない側の端部は、従来技術の懸吊用構造を有
する縦枠（例えば、図８の縦枠２１ａ、２１ｂ）であっ
てもよい。

【００２８】図５は、本発明２の建物ユニット１の実施
の一例を示す一部切欠斜視図である。１０は建物ユニッ
トの床パネルであって、根太１１、１１、……によって
方形に組み立てられた上面に床面材１２が取付けられて
いる。２ｅ、２ｅは本発明１の壁パネルであり、壁パネ
ル２ｂは、本発明１と同様、縦枠２１、２１……と上枠
２２と下枠２３により組み立てられた壁枠組を有してお
り、該壁枠組の内外両面には内壁材２４及び外壁材２５
が設けられている。該壁パネルの内部には、グラスウー
ル等の断熱材も装填される。本実施例では、壁パネル２
ｄ、２ｅの一方は図示したように隣の建物ユニットと共
通する居住空間を与える開口部Ｂを形成する間仕切りパ
ネルとして用いられ、他方は開口部Ａを有する外壁パネ
ルとして用いられている。壁パネル２ｄ、２ｅは、床パ
ネル１０の一対の相対向する側縁に沿って、又壁パネル
２ｂは一側縁に沿って配置され、夫々床パネル１０へ下
枠２３が釘打ちされ立設されている。

【００２９】間仕切りパネルとして用いられる壁パネル
２ｄと隣り合う壁パネル２ｂとは、壁パネル２ｄの最外
側の縦枠２１ａ及びこれに隣り合う縦枠２１ｂと壁パネ
ル２ｂの最外側の縦枠２１を互いに突き合わせて釘打ち
され緊結されている。

【００３０】本実施例において、壁パネル２ｂの外壁材
２５と内壁材２４を除いた壁枠組の厚さは８９ｍｍであ
り、壁パネル２ｄの最外側の縦枠２１ａの外端面と隣り
合う縦枠２１ｂの内端面の距離（図４のＺ）も８９ｍｍ
であり、該縦枠２１ｂに内壁材２４を設けたとき、段差
が生じない。

【００３１】図５の建物ユニット１は、方形床パネル１
０の対向する１対の側縁に本発明１の壁パネル２ｄが立
設され、上部四隅に図１〜４に示した懸吊用枠金具５、
ピン６及び懸吊用治具挿通孔２２ａの懸吊用構造を具備
しており、該懸吊用構造を利用して懸吊用治具、例え
ば、アイボルト等を用いて懸吊可能である。

【００３２】図５に例示した建物ユニット１は、床パネ
ル１０の３方の側縁に壁パネルが立設され、対向する壁
パネル２ｄ、２ｄの一方は間仕切りパネルとして用い、
他方は開口部Ａを有する外壁パネルとして用いた例であ
るが、建物ユニット１は、建物を構成する箇所に応じ適
宜壁パネルが立設され、かつ床パネル１０の少なくとも
一側縁に、本発明１の壁パネルが立設される。

【００３３】上記壁パネル２ｄが開口部を有さないか、
若しくは開口部が窓等の場合には、壁パネル２ｄ、２ｄ
の一方は従来懸吊用構造の壁パネルであってもよい。

【００３４】また、図５に例示した建物ユニット１には
天井パネルは取り付けられていない。それは壁パネルの
上には別途用意した屋根を取り付けるか、或いはこの上
に載置し取り付ける上階の建物ユニットの床パネルを下
階の建物ユニットの天井として利用するようになしたか
らであるが、本発明２の建物ユニット１としては、天井
パネルが取付けられたものであってもよい。

【００３５】図６は本発明３の建物ユニットの懸吊方法
の実施の一例を示す斜視図である。建物ユニット１の懸
吊は、例えば、本実施例においては建物ユニット１の上
部四隅の４個の懸吊用金具５に挿通孔２２ａを通じて４
本のアイボルト９を螺合し、該アイボルト９を先端に吊
り治具（例えば、フック状治具１８）を有するロープ１
７に連結し、図５に示す懸吊用治具１９にて４本のロー
プ１７を懸吊してなされる。吊り上げ作業終了後、アイ
ボルト９を取り外す。

【００３６】

【発明の効果】本発明１の壁パネルの構成は上述の通り
であり、本発明によれば、間仕切りパネルとして用いて
も、間仕切り部に十分な開口部を確保することができ、
通路が確保され、居住性を阻害せず、外見上美観を損ね
ない。

【００３７】本発明２の建物ユニットの構成は上述の通
りであり、本発明によれば、建物ユニットの間仕切り部
に十分な開口部を確保することができ、通路が確保さ
れ、居住性を阻害せず、外見上美観を損ねない。

【００３８】本発明３の建物ユニットの懸吊方法の構成
は上述の通りであり、本発明によれば、安全かつ簡単に
建物ユニットを懸吊できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明１の壁パネルの実施の一例を示す一部切
欠斜視図である。

【図２】図１の片端上部の一部を拡大した斜視図であ
る。

【図３】本発明で用いられる懸吊用金具の一例を示す斜
視図である。

【図４】図２の垂直断面図である。

【図５】本発明２の建物ユニットの実施の一例を示す一
部切欠斜視図である。

【図６】本発明３の建物ユニットの懸吊方法の実施の一
例を示す斜視図である。

【図７】従来の壁パネルの垂直断面図である。

【図８】従来の壁パネルを用いた建物ユニットの一部を
示す一部切欠斜視図である。

【符号の説明】

１ 建物ユニット １０ 床パネル １１ 根太 １２ 床面材 １７ ロープ １８ フック状治具 １９ 懸吊用治具 ２ｂ、２ｄ 壁パネル ２１、２１ａ、２１ｂ 縦枠 ２２ 上枠 ２２ａ、７ａ 挿通孔 ２３ 下枠 ２４ 内壁材 ２５ 外壁材 ３ 空間 ４ スペーサー ５ 懸吊用枠金具 ６ ピン ９ アイボルト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上枠、下枠及び縦枠が組まれて形成され
   てなる壁パネルであって、該壁パネルの隣り合う縦枠の
   両縦枠は懸吊用金具を介して上枠と当接しており、該懸
   吊用金具は方形の平板状であって該平板の中央に懸吊用
   治具の螺合用ねじ孔が穿設され、かつ該平板の両端部に
   釘貫通用長孔が穿設されているとともに該ねじ孔の下部
   には脚部が垂設され、上記両縦枠及び該脚部間にピンが
   挿通されており、また上記ねじ孔と対向する懸吊用治具
   の挿通孔が上記壁パネルの上枠に穿設されていることを
   特徴とする壁パネル。
2. 【請求項２】 方形の床パネルの少なくとも一側縁に沿
   って請求項１記載の壁パネルが立設され、この壁パネル
   の上部に天井パネルが取付けられるか、又は取付けられ
   ずに組み立てられたことを特徴とする建物ユニット。
3. 【請求項３】 請求項２記載の建物ユニットの四隅の少
   なくとも一隅において、該建物ユニットを構成する請求
   項１記載の壁パネルが具備する懸吊用金具に上記挿通孔
   を通じて懸吊用治具を螺着し、該懸吊用治具を用いて建
   物ユニットを懸吊することを特徴とする建物ユニットの
   懸吊方法。