JPH10244755A - 光学記録媒体 - Google Patents
光学記録媒体Info
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- JPH10244755A JPH10244755A JP9051984A JP5198497A JPH10244755A JP H10244755 A JPH10244755 A JP H10244755A JP 9051984 A JP9051984 A JP 9051984A JP 5198497 A JP5198497 A JP 5198497A JP H10244755 A JPH10244755 A JP H10244755A
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/241—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
- G11B7/242—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
- G11B7/244—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
- G11B7/246—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes
- G11B2007/24612—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes two or more dyes in one layer
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
する。 【解決手段】 記録層が下記一般式〔I〕、〔II〕及び
〔III 〕の組成物である光学記録媒体。 【化1】 (式中、Aは複素環、Bは芳香環又は複素環、P、P′
は芳香環、Qはペンタメチン、R1 〜R6 はアルキル基
等、MはFe又はNi、Rはホウ酸基又はベンゾイル基
を表わす。)
Description
属との錯体化合物、インドレニン系シアニン色素および
メタロセン系化合物との組成物を用いた光学記録媒体に
関するものである。
情報記録保存及びその再生を可能とするため、近年、特
に開発が取り進められている。光学記録媒体の一例とし
ては光ディスクを挙げることができる。一般に、光ディ
スクは、円形の基体に設けられた薄い記録層に、1μm
程度に収束したレーザー光を照射し、高密度の情報記録
を行うものである。その光ディスクの中でも最近注目を
集めているものに書き込み型コンパクトディスク(CD
ライトワンス ディスク)がある。CDライトワンス
ディスクは通常、案内溝を有するプラスチック基板上に
色素を主成分とする記録層、金属反射膜、保護膜を順次
積層することにより構成される。情報の記録は、照射さ
れたレーザー光エネルギーの吸収によって、その箇所の
記録層、反射層または基板に、分解、蒸発、溶解等の熱
的変形が生成することにより行われる。また、記録され
た情報の再生は、レーザー光により変形が起きている部
分と起きていない部分の反射率の差を読み取ることによ
り行われる。したがって、光学記録媒体としてはレーザ
ー光のエネルギーを効率よく吸収する必要があり、レー
ザー吸収色素が用いられる。
記録層に使用する色素としては、特開昭58−1127
90号、同58−114989号、同59−85791
号、同60−83236号各公報にシアニン系色素を用
いたものが開示されている。しかし、シアニン系色素は
溶解性が高く、塗布によるコーティングが可能であると
いう利点を有する反面、耐光性に劣るという問題点を有
している。この点に関して記録層用の色素としてWO9
118057、特開平5−279580号、同6−65
514号、特公平7−51673号各公報にアゾ系化合
物と金属との金属キレート化合物を用いたものが提案さ
れている。アゾ系化合物と金属との金属キレート化合物
は一般に耐光性に優れて、有機溶媒に対する溶解性が高
く、好ましいが、4倍速記録などの高速記録において記
録感度が不足しているという問題点を有していた。
フタロシアニン系色素を用いたCDライトワンス媒体が
提案されているが、やはり高速記録において記録感度が
不足している。これらの課題を解決する手段として、特
開平7−98887号公報には記録層に金属系化合物を
ピット・エッジ制御剤として添加することにより記録特
性の改善を図る方法が提案されている。この方法によ
り、記録層の色素としてフタロシアニン系色素を用いた
場合には特性改善を図ることができるが、耐光性の優れ
たアゾ系化合物と金属との金属錯体化合物を記録層の色
素として用いた場合には単に金属系化合物を添加しただ
けでは記録特性を改善することができないことが本発明
者らによって見出された。
たアゾ系化合物と金属との金属錯体化合物を主として含
有する色素組成物を記録層に用いて、さらに高速記録特
性を改善することを目的とする。
達成するべく鋭意検討した結果、下記一般式〔I〕で示
されるアゾ系化合物と金属との金属キレート化合物、下
記一般式〔II〕で示されるインドレニン系シアニン色素
からなる色素混合物に下記一般式〔III 〕で示されるメ
タロセン系化合物を混合すると記録感度が向上し、高速
記録特性に優れ、かつ記録保存安定性が良好であること
を見い出した。すなわち本発明は基板と記録層からな
り、該記録層が下記一般式〔I〕
および窒素原子と一緒になって複素環を形成する残基を
表わし、Bはそれが結合している二つの炭素原子と一緒
になって芳香環または複素環を形成する残基を表わし、
Xは活性水素を有する基を表わす。)で示されるアゾ系
化合物と金属との錯体化合物、下記一般式〔II〕
れが結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香族
環を形成する残基を表わし、Qは置換されていてもよい
ペンタメチン基を表わし、R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 及びR6 はそれぞれ独立して置換されていてもよいア
ルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換され
ていてもよいアルケニル基または置換されていてもよい
シクロアルキル基を表わし、Z- は陰イオン残基を表わ
す。)で示されるインドレニン系シアニン色素、および
下記一般式〔III 〕
を表わし、MはFeまたはNiを表わす。)で示される
メタロセン系化合物との組成物であることを特徴とする
光学記録媒体をその要旨とする。
る。本発明におけるアゾ系化合物としては、前記一般式
〔I〕において、Aはそれが結合している炭素原子およ
び窒素原子と一緒になって複素環を形成する残基であれ
ばよく、特に制限されない。例えば、一般式〔I〕にお
いて
素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、sec
−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等の炭素
数1〜6のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数
3〜6の環状のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、tert−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、n−
ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等の炭素数1
〜6のアルコキシ基;アセチル基、プロピオニル基、ブ
チリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル
基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基等
の炭素数2〜7のアルキルカルボニル基;ビニル基、プ
ロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基
等の炭素数2〜6の直鎖または分岐のアルケニル基;シ
クロペンテニル基、シクロヘキセニル基等の炭素数3〜
6の環状のアルケニル基;フッ素原子、塩素原子、臭素
原子等のハロゲン基;ホルミル基;ヒドロキシル基;カ
ルボキシル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル
基等の炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基;メトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシ
カルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブト
キシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、
sec−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカ
ルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素
数2〜7のアルコキシカルボニル基;ニトロ基;シアノ
基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−
プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、
ジ−n−ブチルアミノ基等の炭素数1〜10のアルキル
アミノ基;メトキシカルボニルメチル基、メトキシカル
ボニルエチル基、エトキシカルボニルメチル基、エトキ
シカルボニルエチル基、n−プロポキシカルボニルエチ
ル基、n−プロポキシカルボニルプロピル基、イソプロ
ポキシカルボニルメチル基、イソプロポキシカルボニル
エチル基等の炭素数3〜7のアルコキシカルボニルアル
キル基;メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチ
オ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、ter
t−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、n−ペンチ
ルチオ基、n−ヘキシルチオ基等の炭素数1〜6のアル
キルチオ基;メチルスルホニル基、エチルスルホニル
基、n−プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニ
ル基、n−ブチルスルホニル基、tert−ブチルスル
ホニル基、sec−ブチルスルホニル基、n−ペンチル
スルホニル基、n−ヘキシルスルホニル基等の炭素数1
〜6のアルキルスルホニル基;置換基を有していてもよ
い炭素数6〜16のアリール基;置換基を有していても
よい炭素数7〜17のアリールカルボニル基;−CR17
=C(CN)R 18(R17は水素原子、または前記R9 〜
R16において定義したものと同義の炭素数1〜6のアル
キル基を表わし、R18はシアノ基または前記R9 〜R16
において定義したものと同義の炭素数2〜7のアルコキ
シカルボニル基を表わす。);
またはニトロ基を表わし、ZはSCH 2 、SO2 、SO
2 CH3 を表わす。);トリフルオロメチル基、ペンタ
フルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、
ヘプタフルオロイソプロピル基、パーフルオロ−n−ブ
チル基、パーフルオロ−tert−ブチル基、パーフル
オロ−sec−ブチル基、パーフルオロ−n−ペンチル
基、パーフルオロ−n−ヘキシル基等の炭素数1〜6の
フルオロアルキル基;トリフルオロメトキシ基、ペンタ
フルオロエトキシ基、ヘプタフルオロ−n−プロポキシ
基、ヘプタフルオロイソプロポキシ基、パーフルオロ−
n−ブトキシ基、パーフルオロ−tert−ブトキシ
基、パーフルオロ−sec−ブトキシ基、パーフルオロ
−n−ペンチルオキシ基、パーフルオロ−n−ヘキシル
オキシ基等炭素数1〜6のフルオロアルコキシ基;トリ
フルオロメチルチオ基、ペンタフルオロエチルチオ基、
ヘプタフルオロ−n−プロピルチオ基、ヘプタフルオロ
イソプロピルチオ基、パーフルオロ−n−ブチルチオ
基、パーフルオロ−tert−ブチルチオ基、パーフル
オロ−sec−ブチルチオ基、パーフルオロ−n−ペン
チルチオ基、パーフルオロ−n−ヘキシルチオ基等炭素
数1〜6のフルオロアルキルチオ基等を表わす。)前記
一般式〔I〕において、Bとしてはそれが結合している
二つの炭素原子と一緒になって芳香族を形成する残基で
あればよく、特に制限されないが、例えばベンゼン環、
ナフタレン環、
または前記R9 〜R16において定義したものと同義の炭
素数1〜6のアルキル基を表わす。)等の芳香環を形成
する残基等の異種原子を含有する芳香環を形成する残基
が挙げられる。また、Bは−NR31R32(ここで、R31
およびR32はそれぞれ独立して水素原子;メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペン
チル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチ
ル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−オクタデシ
ル基等の炭素数1〜20のアルキル基、好ましくは炭素
数1〜10のアルキル基、より好ましくは炭素数1〜6
のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基等の炭素数6〜12のアリール基;ビニル基、
プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル
基等の炭素数2〜10のアルケニル基;シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基等の炭素数3〜10の環状のアルキル基を表わす。
かかる炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12の
アリール基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数3
〜10の環状のアルキル基は、メトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキ
シ基、tert−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、n
−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプ
チルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−デシルオキ
シ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基;メトキシメト
キシ基、エトキシメトキシ基、プロポキシメトキシ基、
メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、プロポキシ
エトキシ基、メトキシプロポキシ基、エトキシプロポキ
シ基、メトキシブトキシ基、エトキシブトキシ基等の炭
素数2〜12のアルコキシアルコキシ基;メトキシメト
キシメトキシ基、メトキシメトキシエトキシ基、メトキ
シエトキシメトキシ基、メトキシエトキシエトキシ基、
エトキシメトキシメトキシ基、エトキシメトキシエトキ
シ基、エトキシエトキシメトキシ基、エトキシエトキシ
エトキシ基等の炭素数3〜15のアルコキシアルコキシ
アルコキシ基;アリルオキシ基;フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基等の炭素数6〜12のアリ
ール基;フェノキシ基、トリルオキシ基、キシリルオキ
シ基、ナフチルオキシ基等の炭素数6〜12のアリール
オキシ基;シアノ基;ニトロ基;ヒドロキシ基;テトラ
ヒドロフリル基;メチルスルホニルアミノ基、エチルス
ルホニルアミノ基、n−プロピルスルホニルアミノ基、
イソプロピルスルホニルアミノ基、n−ブチルスルホニ
ルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基、s
ec−ブチルスルホニルアミノ基、n−ペンチルスルホ
ニルアミノ基、n−ヘキシルスルホニルアミノ基等の炭
素数1〜6のアルキルスルホニルアミノ基;フッ素原
子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン基;メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカル
ボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシ
カルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、se
c−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボ
ニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数2
〜7のアルコキシカルボニル基;メチルカルボニルオキ
シ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボ
ニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−
ブチルカルボニルオキシ基、tert−ブチルカルボニ
ルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、n−
ペンチルカルボニルオキシ基、n−ヘキシルカルボニル
オキシ基等の炭素数2〜7のアルキルカルボニルオキシ
基;メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニル
オキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、イソプ
ロポキシカルボニルオキシ基、n−ブトキシカルボニル
オキシ基、tert−ブトキシカルボニルオキシ基、n
−ヘキシルオキシカルボニルオキシ基等の炭素数2〜7
のアルコキシカルボニルオキシ基等で置換されていても
よい。さらにR31およびR32で表わされる前述の炭素数
6〜12のアリール基および前述の炭素数3〜10の環
状のアルキル基は、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル
基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル
基等の炭素数1〜6のアルキル基またはビニル基で置換
されていてもよい。);メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブ
チル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基等の炭素数1〜6のアルキル基;メトキシ基、エ
トキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−
ブトキシ基、tert−ブトキシ基、sec−ブトキシ
基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等の
炭素数1〜6のアルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、
臭素原子等のハロゲン基;シアノ基;ニトロ基;メチル
スルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスル
ホニル基、イソプロピルスルホニル基、n−ブチルスル
ホニル基、tert−ブチルスルホニル基、sec−ブ
チルスルホニル基、n−ペンチルスルホニル基、n−ヘ
キシルスルホニル基等の炭素数1〜6のアルキルスルホ
ニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカル
ボニル基、n−ブトキシカルボニル基、tert−ブト
キシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、n
−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカ
ルボニル基等の炭素数2〜7のアルコキシカルボニル
基;およびチオシアネート基から選ばれる1以上の置換
基を有していてもよい。
いて、Xとしては活性水素を有する基であれば特に制限
されないが、好ましいものとしては、−OH、−COO
H、−SO3 H−、−B(OH)2 −、−HNSO2 R
33(R33は水素原子、置換基を有していてもよい炭素数
1〜25のアルキル基又は置換基を有していてもよいフ
ェニル基を表わす。)−CONH2 、−SO2 NH2 、
−NH2 等が挙げられ、特に好ましいものとしては−O
H、−COOH、−SO3 H、−NHSO2 R 33(R33
は前記定義に同じ。)が挙げられる。なお、Xが−CO
OH、−OH、−SO3 H等のように陰イオンに解離し
うる基である場合には、アゾ金属キレート化合物の形成
に際してはこのままの形で用いてもよいが、陽イオンと
の塩の形で用いてもよい。かかる陽イオンとしては、N
a+ 、Li+ 、K+ 等の無機系の陽イオン又は〔P(C
6 H5 )4 〕+ 、〔N(C2 H5 )4 〕+ 、〔N(C4
H 9 (n))4 〕+ 、〔C6 H5 N(CH3 )3 〕+ 等
の有機系の陽イオンが挙げられる。本発明において、特
に好ましい金属錯体化合物としては、下記一般式〔IV〕
および窒素原子と一緒になって複素環を形成する残基を
表わし、Bはそれが結合している二つの炭素原子と一緒
になって芳香族を形成する残基を表わす。)で示される
アゾ系化合物と金属との錯体化合物が挙げられる。前記
一般式〔IV〕において、−SO3 H基の水素原子はNa
+ 、Li+ 、K+等の無機系の陽イオンもしくは、〔P
(C6 H5 )4 〕+ 、〔N(C2 H5 )4〕+ 、〔N
(C4 H9 (n))4 〕+ 、〔C6 H5 N(C
H3 )3 〕+ 等の有機系の陽イオン等のカチオンで置換
されていてもよい。
成する金属としては、一般に該アゾ系化合物とキレート
化合物を形成する能力のある金属なら特に制限はない
が、Ni、Co、Fe、Zn、Cu、Pd、Pt、R
u、Rh、Osなどの遷移金属が好ましく、耐光性、耐
久性の点から特にNi、Coが好ましい。本発明におけ
るインドレニン系、シアニン色素としては、下記一般式
〔II〕
それが結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香
族環を形成する残基を表わし、Qは置換されていてもよ
いペンタメチン基を表わし、R3 、R4 、R5 、R6 、
R7 およびR8 はそれぞれ独立して置換されていてもよ
いアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換
されていてもよいアルケニル基または置換されていても
よいシクロアルキル基を表わし、Z- は陰イオン残基を
表わす。)で示されるインドレニン系シアニン色素が挙
げられる。
は、前記一般式〔III 〕において、MがFeまたはNi
で表わされるフェロセンまたはニッケロセン誘導体であ
り、感度向上し、高速記録性に優れ、かつ記録の保存安
定性の良好なものとするには、シクロペンタジエニル基
の片方がホウ酸基またはベンゾイル基で置換した化合物
である。本発明に用いられる錯体化合物、インドレニン
系シアニン色素およびメタロセン系化合物との組成物は
重量比で錯体化合物:インドレニン系シアニン色素が
3:7〜7:3の範囲が好ましい。このうち光学記録媒
体として感度を重視する場合には3:7〜6:4、耐光
性を重視する場合には4:6〜7:3の範囲が特に好ま
しい。
ンドレニン系シアニン色素とメタロセン化合物の合計重
量に対し5〜20wt%、より好ましくは10〜20w
t%用いるとよい。メタロセン系化合物の混合比が増加
すると記録特性、耐久性の面で好ましくないことが生じ
るおそれがあるためである。これらの錯体化合物、イン
ドレニン系シアニン色素およびメタロセン系化合物はそ
れぞれ1種類ずつ用いてもよいし、2種以上混合して使
用しても構わない。
前記錯体化合物、インドレニン系シアニン色素およびメ
タロセン系化合物との組成物を含む記録層とから構成さ
れるものであるが、さらに必要に応じて基板上に下引き
層を設けることができる。また、好ましい層構成の一例
としては、記録層上に金、銀、アルミニウムの様な金属
反射層および保護層を設けて高反射率の媒体とし、追記
型のCDメディアとすることが挙げられる。
対して透明なものが好ましく、ガラスや種々のプラスチ
ックが用いられる。プラスチックとしては、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ニトロセルロース、ポリエス
テル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂等が挙
げられるが、高生産性、コスト、耐吸湿性の点から射出
成型ポリカーボネート樹脂基板が特に好ましい。
物と金属との金属キレート化合物およびメタロセン系化
合物との組成物を含有する記録層の膜厚は100Å〜5
μm、好ましくは700Å〜3μmである。記録膜の成
膜方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、ドク
ターブレード法、キャスト法、スピナー法、浸漬法等一
般に行われている薄膜形成法で成膜することができる
が、量産性、コスト面からスピナー法が好ましい。
こともできる。バインダーとしてはポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ケトン樹脂、ニトロセルロ
ース、酢酸セルロース、ポリビニルブチラール、ポリカ
ーボネート等既知のものが用いられる。この場合、本発
明のモノアゾ化合物と金属との錯体化合物と、メタロセ
ン系化合物との組成物は、樹脂中に10重量%以上含有
されていることが好ましい。
00〜5000rpmが好ましく、スピンコートの後、
場合によっては、加熱あるいは溶媒蒸気にあてる等の処
理を行ってもよい。また、記録層の安定や耐光性向上の
ために、一重項酸素クエンチャーとして他の遷移金属キ
レート化合物(たとえば、アセチルアセトナートキレー
ト、ビスフェニルジチオール、サリチルアルデヒドオキ
シム、ビスジチオ−α−ジケトン等)を含有していても
よい。さらに、必要に応じて他の色素を併用することも
できる。他の色素としては別の種類の同系統の化合物で
もよいし、トリアリールメタン系色素、アゾ系色素、シ
アニン系色素、アクワリリウム系色素、含金属インドア
ニリン系色素、フタロシアニン系色素等の他系統の色素
でもよい。他の色素を併用する場合でも、主たる色素は
前記一般式〔I〕で表わされるアゾ系化合物と金属との
錯体化合物及び前記一般式〔II〕で表わされるインドレ
ニン系シアニン色素であることが必要である。
ー法、浸漬法、特にスピナー法等の塗布方法により記録
層を形成する場合の塗布溶媒としては、基板を侵さない
溶媒なら特に限定されない。例えば、ジアセトンアルコ
ール、3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノン等の
ケトンアルコール系溶媒、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ等のセロソルブ系溶媒、n−ヘキサン、n−オ
クタン等の炭化水素系溶媒、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロ
ヘキサン、n−ブチルシクロヘキサン、t−ブチルシク
ロヘキサン、シクロオクタン等の炭化水素系溶媒、ジイ
ソプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル系
溶媒、テトラフルオロプロパノール、オクタフルオロペ
ンタノール、ヘキサフルオロブタノール等のパーフルオ
ロアルキルアルコール系溶媒、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、イソ酪酸メチル等のヒドロキシエステル系溶媒等が
挙げられる。
面に設けてもよいし、片面に設けてもよい。上記のよう
にして得られた光学記録媒体への記録は、基板の両面ま
たは片面に設けた記録層に1μm程度に集束したレーザ
ー光、好ましくは、半導体レーザーの光をあてることに
より行う。レーザー光の照射された部分には、レーザー
光エネルギーの吸収による、分解、発熱、溶融等の記録
層の熱的変形が起こる。
り、熱的変形が起きている部分と起きていない部分の反
射率の差を読み取ることにより行う。本発明の光学記録
媒体について使用されるレーザー光はN2 、He−C
d、Ar、He−Ne、ルビー、半導体、色素レーザー
等が挙げられるが、特に、軽量性、取扱の容易さ、コン
パクト性等の点から半導体レーザーが好適である。
るが、かかる実施例はその要旨を越えない限り、本発明
を限定するものではない。 実施例1 (a)記録媒体例 下記構造式〔A−1〕で示されるアゾ系化合物とニッケ
ルとの金属キレート化合物、下記構造式〔B−1〕で示
されるインドレニン系シアニン色素および下記構造式
〔C−1〕で示されるフェロセン誘導体(重量比 3
3:50:17)のオクタフルオロペンタノール1.6
wt%溶液を調整し、濾過して、溶解液を得た。
mの射出成型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、ス
ピナー法により塗布した。塗布後、100℃で30分間
乾燥した。次に、この塗布膜の上にスパッタリング法に
より、膜厚600Åの銀膜を成膜し、反射層を形成し
た。さらにこの反射層の上に紫外線硬化性樹脂をスピン
コートし、これに紫外線を照射して硬化させ、厚み5μ
mの保護層を形成した。
長780nmの半導体レーザー光で4倍速記録した所、
EFM信号を記録するための最適記録パワーは9.8m
Wであり、メタロセン化合物添加により感度向上が達成
された。次にこの記録部を中心波長780nmの半導体
レーザーを有するCDプレーヤーで再生したところ、良
好な再生信号を得た。また、記録部の高温高湿下での保
存安定性は良好であった。
ルとの金属錯体化合物、下記構造式〔B−2〕で示され
るインドレニン系シアニン色素および下記構造式〔C−
2〕で示されるフェロセン誘導体(重量比 42:4
2:16)のオクタフルオロペンタノール1.7wt%
溶液を調製し、濾過して、塗布用溶解液を得た。
mの射出成型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、ス
ピナー法により塗布した。塗布後、105℃で20分間
乾燥した。次に、この塗布膜の上にスパッタリング法に
より、膜厚700Åの銀膜を成膜し、反射層を形成し
た。さらにこの反射層の上に紫外線硬化性樹脂をスピン
コートし、これに紫外線を照射して硬化させ、厚み5μ
mの保護層を形成した。
長780nmの半導体レーザー光で4倍速記録した所、
EFM信号を記録するために最適記録パワーは9.9m
Wであり、メタロセン化合物添加により感度向上が見ら
れた。次にこの記録部を中心波長780nmの半導体レ
ーザーを有するCDプレーヤーで再生したところ、良好
な再生信号を得た。また、記録部の高温高湿下での保存
安定性を評価したところ、良好であった。
ルとの金属錯体化合物、下記構造式〔B−1〕で示され
るインドレニン系シアニン色素および下記構造式〔C−
1〕で示されるフェロセン誘導体(重量比 36:5
5:9)のテトラフルオロプロパノール1.6wt%溶
液を調製し、濾過して、塗布用溶解液を得た。
mの射出成型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、ス
ピナー法により塗布した。塗布後、105℃で20分間
乾燥した。次に、この塗布膜の上にスパッタリング法に
より、膜厚700Åの銀膜を成膜し、反射層を形成し
た。さらにこの反射層の上に紫外線硬化性樹脂をスピン
コートし、これに紫外線を照射して硬化させ、厚み5μ
mの保護層を形成した。
長780nmの半導体レーザー光で4倍速記録した所、
EFM信号を記録するための最適記録パワーは9.8m
Wであり、メタロセン化合物添加により感度向上が見ら
れた。次にこの記録部を中心波長780nmの半導体レ
ーザーを有するCDプレーヤーで再生したところ、良好
な再生信号を得た。また、記録部の高温高湿下での保存
安定性を評価したところ、良好であった。
ニン色素およびメタロセン化合物の代りに、表−1に示
す化合物を用いた以外は、同様にして記録媒体を作成し
た。次いで、実施例1と同様に、5.6m/sで回転さ
せながら、中心波長780nmの半導体レーザー光で記
録したところ、EFM信号を記録するために必要な最適
記録パワーは表−1に示す通りであった。比較例1
様にして記録媒体を作成した。 (b)光記録法 上記記録媒体を5.6m/sで回転させながら、中心波
長780nmの半導体レーザー光で記録したところ、E
FM信号を記録するために最適記録パワー12.0mW
が必要であり、実施例1に示した本発明の光記録媒体と
比べ記録感度が劣るものであった。
体化合物、インドレニン系シアニン色素およびメタロセ
ン系化合物との組成物を用いた光学記録媒体は、耐光
性、耐熱性に優れ、高速記録時の感度が良好、かつ記録
の保存安定性に優れ、工業的に極めて有用なものであ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 基板上にレーザーによる情報の書き込み
および/または読み取りが可能な記録層が設けられた光
学記録媒体において、該記録層が下記一般式〔I〕 【化1】 (式中、Aはそれが結合している炭素原子および窒素原
子と一緒になって複素環を形成する残基を表わし、Bは
それが結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香
環または複素環を形成する残基を表わし、Xは活性水素
を有する基を表わす。)で示されるアゾ系化合物と金属
との錯体化合物、下記一般式〔II〕 【化2】 (式中、PおよびP′はそれぞれ独立してそれが結合し
ている二つの炭素原子と一緒になって芳香族環を形成す
る残基を表わし、Qは置換されていてもよいペンタメチ
ン基を表わし、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR
6 はそれぞれ独立して置換されていてもよいアルキル
基、置換されていてもよいアリール基、置換されていて
もよいアルケニル基または置換されていてもよいシクロ
アルキル基を表わし、Z- は陰イオン残基を表わす。)
で示されるインドレニン系シアニン色素、および下記一
般式〔III 〕 【化3】 (式中、Rはホウ酸基またはベンゾイル基を表わし、M
はFeまたはNiを表わす。)で示されるメタロセン系
化合物との組成物であることを特徴とする光学記録媒
体。 - 【請求項2】 該アゾ系化合物が下記一般式〔IV〕 【化4】 (式中、Aはそれが結合している炭素原子および窒素原
子と一緒になって複素環を形成する残基を表わし、Bは
それが結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香
族を形成する残基を表わす。)で示されるアゾ系化合物
である請求項1に記載の光学記録媒体。 - 【請求項3】 該アゾ系化合物が下記一般式〔V〕 【化5】 (式中、Aはそれが結合している炭素原子と窒素原子と
一緒になって複素環を形成する残基を表わし、R7 及び
R8 はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していて
もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール
基、置換基を有していてもよいアルケニル基又は置換基
を有していてもよいシクロアルキル基を表わし、環Dは
置換基を有していてもよい。)で示されるアゾ系化合物
である請求項1に記載の光学記録媒体。 - 【請求項4】 記録層上に金属反射層及び保護層を設け
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
の光学記録媒体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05198497A JP3409626B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 光学記録媒体 |
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---|---|---|---|
JP05198497A JP3409626B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 光学記録媒体 |
Publications (2)
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---|---|
JPH10244755A true JPH10244755A (ja) | 1998-09-14 |
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Family
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---|---|---|---|
JP05198497A Expired - Fee Related JP3409626B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 光学記録媒体 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3409626B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-03-06 JP JP05198497A patent/JP3409626B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3409626B2 (ja) | 2003-05-26 |
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