JPH10244329A - プレス機械のチェンジリテーナー - Google Patents

プレス機械のチェンジリテーナー

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JPH10244329A
JPH10244329A JP9047491A JP4749197A JPH10244329A JP H10244329 A JPH10244329 A JP H10244329A JP 9047491 A JP9047491 A JP 9047491A JP 4749197 A JP4749197 A JP 4749197A JP H10244329 A JPH10244329 A JP H10244329A
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die
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retainer
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Hideaki Ito
秀明 伊藤
Naoko Yoshioka
直子 吉岡
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Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パンチ又はダイをホルダーに保持し且つその使
用時と非使用時とで該パンチ又はダイの突出量を切替え
るチェンジリテーナー5の小型化を図る。 【解決手段】パンチ6を昇降自在に支持するケーシング
8にシリンダ装置12を直結し、該シリンダ装置12の
ピストンロッド24に上記パンチ6の突出量を切替える
ためのカム24aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機械のチェ
ンジリテーナーに関するものであり、より詳しくは、パ
ンチング、ピアシング、バーリング等の板金加工を行な
うためのパンチ又はダイをホルダーに保持するリテーナ
ーであって、パンチ又はダイをプレス加工に使用すると
きに該パンチ又はダイのホルダーからの突出量を大きく
し、プレス加工に使用しないときにその突出量を小さく
するように該突出量を切替えることができるチェンジリ
テーナーに関する。
【0002】
【従来の技術】上記プレス機械のチェンジリテーナー
は、セレクトリテーナーセット又はピアスパンチ切り替
え装置とも呼ばれており、例えば、複数組のパンチ・ダ
イを1つのプレス機械に取り付けておいて板金加工を行
なう場合に、ワークの種類に応じて使用すべきパンチ・
ダイの組を選択するためのものである。すなわち、加工
に使用するパンチ・ダイの組は各々のホルダーから突出
量を大きくしてワークに当るようにし、加工に使用しな
いパンチ・ダイの組については、そのパンチの、又はパ
ンチ・ダイの双方の突出量を小さくしてワークに当らな
いようにするものである。
【0003】このようなパンチ又はダイの突出量を切替
えるチェンジリテーナーは、パンチ又はダイの突出量を
切替える切替え機構部と、該機構部を駆動制御するシリ
ンダ装置とによって構成されている。切替え機構は、例
えば、図6に示すように、カム部材(セレクトバー)a
をリテーナー本体bのパンチcの背面で横方向に摺動さ
せて該パンチcの突出量を変える、というものであり、
このカム部材aがシリンダ装置dのピストンロッドeに
連結部材fによって連結されているのが通常である。
【0004】また、図7に示すように、シリンダgにパ
ンチcのガイドhを結合し、ピストンiに形成したカム
jによってパンチcの突出量を変えるようにしたものも
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の前者の場合、カム部材とピストンロッドとをリテーナ
ー本体の外で連結する必要があり、シリンダ装置をリテ
ーナー本体に直結することができないから、チェンジリ
テーナー全体の小型化を図ることが難しい。従って、ホ
ルダーに複数のチェンジリテーナーを取り付ける場合、
チェンジリテーナー同士の干渉の問題からパンチ・ダイ
の配置に関する自由度が低くなるという問題がある。
【0006】また、上記従来技術の後者の場合、チェン
ジリテーナーの小型化に有利になるものの、シリンダ及
びピストンがパンチ突出量の切替え機構を兼ねているか
ら、シリンダあるいはピストンの損傷時には、これらを
単独では交換することができず、チェンジリテーナー全
体を交換する必要がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、パンチ又はダイの突出量を切替えるための
機構部とその駆動のためのシリンダ装置とを別体にしな
がらも、該シリンダ装置のピストンロッドを上記切替え
のためのカムとして利用することにより、その解決を図
ったものである。
【0008】すなわち、この出願の発明は、パンチ又は
ダイをホルダーに保持し且つパンチ又はダイをプレス加
工に使用するときに該パンチ又はダイのホルダーからの
突出量が大きくなり使用しないときにその突出量が小さ
くなるように該突出量を切替えるプレス機械のチェンジ
リテーナーであって、上記ホルダーに取り付けられ、上
記パンチ又はダイをその突出量が変化するように進退自
在に支持するガイドと、上記ガイドに取り付けられ、上
記パンチ又はダイの突出量を切替えるためのシリンダ装
置とを備えていて、上記シリンダ装置のピストンロッド
に、上記パンチ又はダイの背面を摺動することによって
該パンチ又はダイを上記突出量が大きい使用位置と突出
量が小さい非使用位置とに進退させるカムが形成されて
いることを特徴とする。
【0009】この発明の場合、シリンダ装置のピストン
ロッドにカムが形成されているから、従来のようなピス
トンロッドとカム部材との連結が不要になり、チェンジ
リテーナーの小型化に有利になる。また、シリンダ装置
とガイドとは別体であるから、該シリンダ装置単独での
メンテナンスが可能になる。
【0010】上記シリンダ装置については、上記ガイド
に対するシリンダの取付面の開口部に、前面が該ガイド
のピストンロッド挿入孔まわりに全周にわたって当接し
且つ内周面がピストンロッドの外周面に全周にわたって
当接するロッドシールを嵌めた構成とすることが好適で
ある。
【0011】これにより、別途パッキング(ダストシー
ル)を設けることなくシリンダ装置をガイドに直結する
ことができ、チェンジリテーナー全体の小型化に有利に
なるとともに、シリンダ内への異物の侵入を防止するう
えで有利になる。
【0012】また、当該チェンジリテーナーを上記ホル
ダーに対して位置決めするための位置決めピンについて
は、これを上記パンチ又はダイの加工中心に配置するこ
とが好適である。これにより、チェンジリテーナーを加
工中心に対して360度の範囲の任意の方角に配置して
ホルダーに取り付けることができる。
【0013】
【発明の効果】従って、この出願の発明によれば、シリ
ンダ装置をパンチ又はダイのガイドに取り付けるように
するとともに、そのピストンロッドにカムを形成してパ
ンチ又はダイの突出量の切替えを行なうようにしたか
ら、チェンジリテーナーの小型化が容易になり、従っ
て、パンチ・ダイの配置に関する設計上の自由度も高く
なり、しかも、シリンダ装置のメンテナンスが容易にな
る。
【0014】また、上記シリンダ装置のシリンダの取付
面の開口部にロッドシールを嵌めるようにしたものによ
れば、シリンダ装置をガイドに直結することが可能にな
り、シリンダ内への異物の侵入防止を図りながらチェン
ジリテーナー全体を小型にするうえで有利になる。
【0015】また、チェンジリテーナーの位置決めピン
をパンチ又はダイの加工中心に配置したものによれば、
チェンジリテーナーのホルダー上での配置の自由度が高
くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1において、1はプレス機械の
パンチホルダー、2はダイホルダー、3はワーク4をダ
イホルダー2側に押えるプレッサー、5はパンチ6をパ
ンチホルダー1に保持するチェンジリテーナー、7はダ
イホルダー2に設けられたダイである。パンチホルダー
1とプレッサー3との間にはプレッサー3をパンチ6よ
りも下方へ付勢するスプリング(図示省略)が設けられ
ていて、プレッサー3は、パンチホルダー1の下降によ
り、パンチ6の下降に先行して下降してワーク4をダイ
ホルダー2側へ保持し、しかる後にパンチ6がワーク4
に当接して打ち抜き加工を施すようになっている。
【0017】チェンジリテーナー5は、図2にも示すよ
うにパンチ6を昇降自在に支持するケーシング(ガイ
ド)8と、パンチ6をパンチホルダー1からの突出量が
小さい非使用位置になるようにスプリング受け9を介し
て付勢するリターンスプリング11と、該リターンスプ
リング11の付勢力に抗してパンチ6をその突出量が大
きい使用位置になるように駆動する横方向に配置したエ
アシリンダ装置12と、バッキング13とを備えてな
る。
【0018】ケーシング8は、その前部の中間の高さの
部位に、上記スプリング受け9が昇降する前方に開口し
たあご状開口部15を備えている。そして、図3にも示
すように、この前部の下あご部に上記パンチ6の昇降を
ガイドする上下に貫通した円形のガイド孔16が形成さ
れ、上あご部に上記バッキング13が嵌まるバッキング
孔17が形成されている。ガイド孔16とバッキング孔
17とは、上下に対向するように互いに同心にして形成
されている。
【0019】また、ケーシング8は、図4に示すよう
に、後部の左右にケーシング8をパンチホルダー1に取
り付けるための上下方向に貫通したボルト挿入孔18,
18を備え、後端部の上面には該取付のための位置決め
ピン19が突出している。あご状開口部15の奥は上記
シリンダ装置12のピストンロッドが進退する前後方向
のロッド孔20に続いている。
【0020】図3に示すように、上記リターンスプリン
グ11は2つ設けられていて、各々は下あご部の後端部
の左右にスプリング挿入穴を設けて配置されている。ス
プリング受け9は、水平板状のものであって、その中央
部にパンチ孔を備えており、上記パンチ6は該パンチ孔
に嵌められて上縁のフランジが該スプリング受け9の上
面に支持されている。また、スプリング受け9の周縁に
はパンチ孔に嵌められたパンチ6の上面と同じ高さにな
るように突出した突出部9aを有し、該突出部9aの上
端後部に後述するカムが摺動する傾斜面が形成されてい
る。
【0021】バッキング13は、円柱状のものであっ
て、その上面の中心に上方へ突出した位置決めピン21
を備えている。この位置決めピン21と先に説明した位
置決めピン19とは、チェンジリテーナー5をパンチホ
ルダー1に取り付ける際に該ホルダー1のピン穴に嵌入
してその位置決めをなすものであり、バッキング13の
位置決めピン21は、上記パンチ6の軸心上に、つまり
加工中心に配置されている。
【0022】シリンダ装置12は、シリンダ23とピス
トンロッド24とロッドシール25とを備えてなる。シ
リンダ23は、上記ケーシング8の背面にボルトによっ
て直結されている。ピストンロッド24の前部には、上
下の面が平坦に切削されてなり且つ前端面が上方へいく
に従って前方へ向かうように傾斜したカム24aが形成
されている。ロッドシール25は、上記ケーシング8に
対するシリンダ23の取付面の開口部に嵌められた環状
のものであって、その前面が該ケーシング8のロッド孔
20のまわりに全周にわたって当接し、且つ内周面がピ
ストンロッド24の後部の外周面に全周にわたって当接
している。
【0023】従って、図1に示すように、ピストンロッ
ド24を後退させている状態では、パンチ6はスプリン
グ受け9と共にリターンスプリング11の付勢力によっ
て上昇した突出量小の状態にあり、パンチホルダー1を
下降させてもワーク4に対する加工は行なわれない。そ
こで、図5に示すようにピストンロッド24を突出させ
ると、その前部のカム24aが前端の傾斜面によってス
プリング受け9の突出部9aを横方向に摺動しさらにパ
ンチ6の上端後縁部を摺動することによってスプリング
受け9及びパンチ6をリターンスプリング11の付勢力
に抗して押し下げる。これにより、パンチ6は突出量大
の状態になる。よって、パンチホルダー1を下降させる
と、パンチ6はワーク4に当たってこれを打ち抜くこと
になる。
【0024】この実施形態の場合、ピストンロッド24
にカム24aが形成されているから、ピストンロッドと
カム部材との連結の必要がなくなってその全長が短くな
るものであり、また、シリンダ23をケーシング8に直
結することができるから、チェンジリテーナー5は全体
的に小型のものになる。ロッドシール25は、埃がケー
シング8とシリンダ23との間からシリンダ内に侵入す
ることを防止するパッキングの役割を果たし、パッキン
グを別途設ける必要がないから、ケーシング8の背面か
らシリンダ装置12の突出量を少なくする。
【0025】また、位置決めピン21が加工中心に配置
されているから、チェンジリテーナー5を加工中心に対
して任意の角度に配向させてパンチホルダー1に取り付
けることができ、他のチェンジリテーナーとの干渉を避
け易くなる。
【0026】なお、上記実施形態はパンチ用のチェンジ
リテーナーに関するが、本発明がダイ用のチェンジリテ
ーナーにも適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】チェンジリテーナーによってパンチが突出量小
の状態にされたプレス機械の断面図。
【図2】パンチ突出量大の状態のチェンジリテーナーを
示す断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】チェンジリテーナーを一部断面にして示す平面
図。
【図5】チェンジリテーナーによってパンチの突出量を
大にして加工をしている状態を示すプレス機械の断面
図。
【図6】従来のチェンジリテーナーの断面図。
【図7】従来のチェンジリテーナーの他の例を示す断面
図。
【符号の説明】
1 パンチホルダー 2 ダイホルダー 5 チェンジリテーナー 6 パンチ 7 ダイ 8 ケーシング(ガイド) 12 シリンダ装置 13 バッキング 15 あご状開口部 16 ガイド孔 17 バッキング孔 21 位置決めピン 23 シリンダ 24 ピストンロッド 24a カム 25 ロッドシール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチ又はダイをホルダーに保持し且つ
    パンチ又はダイをプレス加工に使用するときに該パンチ
    又はダイのホルダーからの突出量が大きくなり使用しな
    いときにその突出量が小さくなるように該突出量を切替
    えるプレス機械のチェンジリテーナーであって、 上記ホルダーに取り付けられ、上記パンチ又はダイをそ
    の突出量が変化するように進退自在に支持するガイド
    と、 上記ガイドに取り付けられ、上記パンチ又はダイの突出
    量を切替えるためのシリンダ装置とを備えていて、 上記シリンダ装置のピストンロッドに、上記パンチ又は
    ダイの背面を摺動することによって該パンチ又はダイを
    上記突出量が大きい使用位置と突出量が小さい非使用位
    置とに進退させるカムが形成されていることを特徴とす
    るプレス機械のチェンジリテーナー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されているプレス機械の
    チェンジリテーナーにおいて、 上記シリンダ装置は、上記ガイドに対するシリンダの取
    付面の開口部に、前面が該ガイドのピストンロッド挿入
    孔まわりに全周にわたって当接し且つ内周面がピストン
    ロッドの外周面に全周にわたって当接するロッドシール
    が嵌められていることを特徴とするプレス機械のチェン
    ジリテーナー。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されているプレス機械の
    チェンジリテーナーにおいて、 当該リテーナーを上記ホルダーに対して位置決めするた
    めの位置決めピンが上記パンチ又はダイの加工中心に配
    置されていることを特徴とするプレス機械のチェンジリ
    テーナー。
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