JP6292286B1 - 穴あけ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピアッシングと非ピアッシングの切り換えが可能な吊りカム式の穴あけ加工装置の構造の簡略化及び装置のコンパクト化を図る。【解決手段】上型1に設けられ、ピアスポンチ4を有するスライダーカム5と、下型2に設けられ、スライダーカム5とのカム作用によってピアスポンチ4を駆動するドライバーカム6とを備えている。上記カム作用を生ずるようにドライバーカム6の移動を阻止した状態と、上記カム作用を生じないようにドライバーカムの移動を許容した状態とに切り換える切換部材25を設ける。この切換部材25によってピアッシングと非ピアッシングの切り換えを行なう。【選択図】図1
Description
本発明は、ピアスポンチによる穴あけがされる状態とされない状態に切換可能な吊りカム式の穴あけ加工装置に関する。
特許文献1には、上型のドライバーカムを下降させて下型のピアスポンチを有するワーカを穴あけ方向にスライドさせるようにした吊りカム式の穴あけ加工装置が記載されている。この装置では、ドライバーカムのカム面に凸条摺接面と凹状摺接面が交互に設けられ、ワーカには凸条摺接面と凹状摺接面に選択的に摺接し得る摺動板が設けられている。ドライバーカムの位置をシリンダ装置で穴あけ方向と直交する横方向にずらすことにより、凸条摺接面がワーカの摺動板に摺接してピアッシング(穴あけ)する状態と、凹状摺接面がワーカの摺動板に摺接してピアッシングしない状態との切り換えがなされる。
特許文献2には、ピアスポンチを有するスライダーカムを上型に設け、ドライバーカムを下型に設けた吊りカム式の穴あけ加工装置が記載されている。スライダーカムはカムホルダにスライド可能に設けられ、カムホルダが上型に対してシリンダ装置によって移動可能に設けられている。スライダーカムの位置をカムホルダと共にシリンダ装置によって変えることにより、ピアッシングと非ピアッシングの切り換えがなされる。
上記先行技術はいずれも、昇降する上型側に設けたカムの位置をシリンダ装置によってずらすものである。前者の場合、ドライバーカムを穴あけ方向と直交する横方向にずらす構造であるため、構造が複雑になり、且つ装置全体が大型になり易い。後者の場合、スライダーカムの位置をずらす方向は穴あけ方向であるが、スライダーカムをカムホルダにスライド可能に支持する吊りカム機構に加えて、このスライダーカムとカムホルダを上型にスライド可能に支持する機構が必要になる。そのため、構造が複雑になり、且つ装置も大型にならざるを得ない。
本発明は、ピアッシングと非ピアッシングの切り換えが可能な吊りカム式の穴あけ加工装置において、加工精度を落とすことなく、その構造の簡略化及び装置のコンパクト化を図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、ピアスポンチを有するスライダーカムを上型に設け、ドライバーカムを下型に設けた吊りカム式の穴あけ加工装置において、下型側に切換手段を設けてピアッシングと非ピアッシングの切り換えを行なうようにした。
ここに開示する穴あけ加工装置は、昇降する上型に設けられ、ピアスポンチを有するスライダーカムと、
固定の下型に設けられたドライバーカムとを備え、
上記上型の下降に伴って生ずる上記スライダーカムとドライバーカムのカム作用によって上記ピアスポンチをワークに向かって前進させるようにした吊りカム式の穴あけ加工装置であって、
上記下型に設けられ、上記ドライバーカムを上記カム作用による上記スライダーカムの移動方向に移動できるように支持するカムホルダと、
上記カムホルダにおいて、上記カム作用を生ずるように上記スライダーカムの上記移動方向とは反対方向への上記ドライバーカムの移動を阻止した状態と、上記カム作用を生じないように上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容した状態とに切り換える切換手段とを備え、
上記切換手段として、上記カムホルダに係合することにより上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を阻止し、上記カムホルダから離脱することにより上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容する手動操作の切換部材を備え、
上記カムホルダは、上記ドライバーカムを上記スライダーカムの上記移動方向に移動できるように支持する凹部を有し、
上記切換部材は、上記スライダーカムの上記移動方向とは反対側になる上記ドライバーカムの背面に設けられていて、
上記切換部材は、上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を阻止するべく上記凹部に嵌められて上記カムホルダに係合した縦姿勢と、上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容するべく上記凹部から抜かれて上記カムホルダから離脱した横姿勢とを選択的にとるように、上記ドライバーカムに回動可能に支持されていることを特徴とする。
固定の下型に設けられたドライバーカムとを備え、
上記上型の下降に伴って生ずる上記スライダーカムとドライバーカムのカム作用によって上記ピアスポンチをワークに向かって前進させるようにした吊りカム式の穴あけ加工装置であって、
上記下型に設けられ、上記ドライバーカムを上記カム作用による上記スライダーカムの移動方向に移動できるように支持するカムホルダと、
上記カムホルダにおいて、上記カム作用を生ずるように上記スライダーカムの上記移動方向とは反対方向への上記ドライバーカムの移動を阻止した状態と、上記カム作用を生じないように上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容した状態とに切り換える切換手段とを備え、
上記切換手段として、上記カムホルダに係合することにより上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を阻止し、上記カムホルダから離脱することにより上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容する手動操作の切換部材を備え、
上記カムホルダは、上記ドライバーカムを上記スライダーカムの上記移動方向に移動できるように支持する凹部を有し、
上記切換部材は、上記スライダーカムの上記移動方向とは反対側になる上記ドライバーカムの背面に設けられていて、
上記切換部材は、上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を阻止するべく上記凹部に嵌められて上記カムホルダに係合した縦姿勢と、上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容するべく上記凹部から抜かれて上記カムホルダから離脱した横姿勢とを選択的にとるように、上記ドライバーカムに回動可能に支持されていることを特徴とする。
この穴あけ加工装置によれば、下型のカムホルダにおいて、切換手段によってドライバーカムの上記反対方向への移動が阻止された状態にされると、上型が下降したとき、ドライバーカムが移動しないから、スライダーカムとドライバーカムの間でカム作用を生ずる。よって、ピアスポンチがワークに向かって前進する(ピアッシング)。切換手段によってドライバーカムの上記反対方向への移動が許容された状態に切り換えられると、上型が下降してスライダーカムがドライバーカムに当接しても、ドライバーカムが上記反対方向へ移動することにより、上記カム作用は生じない。すなわち、ピアスポンチはワークに向かって前進しない(非ピアッシング)。
そうして、ピアッシング及び非ピアッシングの切り換えを、昇降する上型側ではなく、固定の下型側において、ドライバーカムの移動阻止及び移動許容の切り換えで行なうようにしたから、当該切り換えのために吊りカム構造に手を加える必要がない。従って、装置構造が複雑になることが避けられ、装置のコンパクト化に有利になる。
また、切換部材をカムホルダに対して手動操作によって係合・離脱するだけで、ドライバーカムが移動阻止状態と移動許容状態に切り換わるから、ピアッシングと非ピアッシングの切り換えを簡単に行なうことができる。しかも、切換手段は、カムホルダに対して手動操作で係合・離脱させる切換部材よりなるから、当該切り換えのために必要となる部品点数が少なくなり、構成も簡単になる。
また、ピアッシングと非ピアッシングの切り換えを切換部材の回転操作によって簡単に行なうことができる。また、切換部材をドライバーカムに附属させることができるから、当該切り換えを速やかに行なうことができる。
本発明によれば、上型側のピアスポンチを有するスライダーカムと下型側のドライバーカムのカム作用によってピアスポンチを駆動する吊りカム式穴あけ加工装置において、ピアッシング及び非ピアッシングの切り換えを、昇降する上型側ではなく、固定の下型側において、上記ドライバーカムの移動阻止及び移動許容の切り換えで行なうようにしたから、当該切り換えのために吊りカム構造に手を加える必要がなく、従って、装置構造が複雑になることが避けられ、装置のコンパクト化に有利になる。
また、カムホルダに対する係合と離脱によってドライバーカムの移動阻止と移動許容の切り換えを行なう手動操作の切換部材を備え、この切換部材を、スライダーカムの移動方向とは反対側になるドライバーカムの背面において、ドライバーカムの移動を阻止するべくカムホルダの凹部に嵌められてカムホルダに係合した縦姿勢と、ドライバーカムの移動を許容するべく上記凹部から抜かれてカムホルダから離脱した横姿勢とを選択的にとるように、ドライバーカムに回動可能に支持したから、切換部材を回転操作するだけでドライバーカムを移動阻止状態と移動許容状態に切り換えることができ、よって、ピアッシングと非ピアッシングの切り換えを簡単に行なうことができ、しかも、切換部材をドライバーカムに附属させることができるから、当該切り換えを速やかに行なうことができる。
また、カムホルダに対する係合と離脱によってドライバーカムの移動阻止と移動許容の切り換えを行なう手動操作の切換部材を備え、この切換部材を、スライダーカムの移動方向とは反対側になるドライバーカムの背面において、ドライバーカムの移動を阻止するべくカムホルダの凹部に嵌められてカムホルダに係合した縦姿勢と、ドライバーカムの移動を許容するべく上記凹部から抜かれてカムホルダから離脱した横姿勢とを選択的にとるように、ドライバーカムに回動可能に支持したから、切換部材を回転操作するだけでドライバーカムを移動阻止状態と移動許容状態に切り換えることができ、よって、ピアッシングと非ピアッシングの切り換えを簡単に行なうことができ、しかも、切換部材をドライバーカムに附属させることができるから、当該切り換えを速やかに行なうことができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示す穴あけ加工装置において,1は昇降する上型、2は固定の下型、3はワーク、4はワーク3に穴あけ加工を施すピアスポンチである。上型1にピアスポンチ4を備えたスライダーカム5が設けられている。下型2にスライダーカム5と相俟ってカム作用をなすドライバーカム6が設けられている。
下型2にはワーク3を受けるワーク受け7が設けられ、上型1には、ワーク3をワーク受け7に押えるパッド8がスプリング(図示省略)を介して取り付けられている。ワーク受け7は、ワーク3からピアスポンチ4によって打ち抜かれたスクラップの排出孔9を有する。この排出孔9から排出されるスクラップを受けるスクラップ受け10がワーク受け7に付設されている。
図2に示すように、スライダーカム5は、上型1に固定された一対の受け板11を受けとしてスライド可能に吊り下げられている。このスライダーカム5の下面には、ピアス方向に下降傾斜したカム面12aを有するカム部材12が固定されている。上型1には、スライダーカム5の上面及び上部左右の両側面が摺動するガイド板13,14が設けられている。スライダーカム5の上面とガイド板13の摺動面はピアス方向とは反対方向に下降傾斜している。
図1に示すように、上型1には、スライダーカム5を上記カム作用による移動方向とは反対方向、すなわち、穴あけ作動前の初期状態に戻すリターンスプリング(ガススプリング)15が設けられている。スライダーカム5には、該スライダーカム5を初期状態に位置付けるべく上型1に当接するストップ座面16と、該ストップ座面16が上型1に当接するときのショックを緩和するクッション17が設けられている。
図1及び図2に示すように、ドライバーカム6は、下型2に固定されたカムホルダ21に、上記カム作用によるスライダーカム5の移動方向に移動できるように支持されている。ドライバーカム6の上面には、ピアス方向に下降傾斜したカム面22aを有するカム部材22が固定されている。以下、ドライバーカム6とカムホルダ21の関係を具体的に説明する。
図3に示すように、カムホルダ21は、スライダーカム5の移動方向に延びる凹部23を有し、該凹部23にドライバーカム6の下端部が嵌められている。凹部23の長手寸法L1がドライバーカム6の下端部の長手寸法L2よりも長いことにより、ドライバーカム6がスライダーカム5の移動方向に移動可能になっている。ドライバーカム6はその下端部に両側に張り出したフランジ6aを有する。図4に示すように、ドライバーカム6がカムホルダ21から上方へ抜けないように、カムホルダ21に固定された一対の押え板24がドライバーカム6のフランジ6aに被さっている。
ドライバーカム6の背面(ピアスポンチ4がワーク3に向かって前進する方向とは反対側の面)6bには、手動操作の切換部材25が取付ねじ26によって回転可能に支持されている。この切換部材25は、ピアッシングと非ピアッシングの切り換えのための切換手段を構成する。本実施形態の切換部材25は、長方形板状であって、その幅方向の中央部に長手方向に延びる長孔27が形成されている。この長孔27を通して取付ねじ26の軸部がドライバーカムの背面のねじ孔28に螺合している。
切換部材25の板厚は、カムホルダ21の凹部23の長手寸法L1とドライバーカム6の下端部の長手寸法L2の差に匹敵する寸法にされている。これにより、ドライバーカム6をカムホルダ21の凹部23の前面(スライダーカム5の移動方向前方の面)23aに当てた状態にすると、該凹部23の背面23bとドライバーカム6の背面6bの間にスペースを生ずる。
図4に示すように、切換部材25を縦姿勢にして上記スペースに嵌め込んでカムホルダ21の凹部23の背面23bに係合させると、ドライバーカム6はカムホルダ21に保持された状態になる。すなわち、図1に示すように、ドライバーカム6は、カムホルダ21を介して下型2に保持され、カム作用によるスライダーカム5の移動方向とは反対方向への移動が切換部材25によって阻止された状態になる。
切換部材25をカムホルダ21の凹部23から抜いてカムホルダ21から離脱させると、ドライバーカム6は、切換部材25の板厚分だけ、上記反対方向への移動が許容された状態になる。ドライバーカム6を上記反対方向への移動させ、図5に示すように、切換部材25を回転させて横姿勢にすると、切換部材25がドライバーカム6の両側の押え板24の端面に当たり、ドライバーカム6はカム作用によるスライダーカム5の移動方向への移動が阻止された状態になる。図5及び図6は、ドライバーカム6が上記反対方向へ移動し、該ドライバーカム6の背面がカムホルダ21の凹部23の背面に当接した状態を示す。
<穴あけ加工装置の操作及び作動>
[ピアッシング]
ピアスポンチ4によってワーク3の穴あけを行なうときは、図4に示すように、切換部材25を縦姿勢にしてドライバーカム6の背面6bとカムホルダ21の凹部23の背面23bの間のスペースに嵌め込む。そして、切換部材25をガタつかないよう取付ねじ26でドライバーカム6に締め付ける。これにより、ドライバーカム6は、切換部材25によって、上記反対方向への移動が阻止された状態になる。
[ピアッシング]
ピアスポンチ4によってワーク3の穴あけを行なうときは、図4に示すように、切換部材25を縦姿勢にしてドライバーカム6の背面6bとカムホルダ21の凹部23の背面23bの間のスペースに嵌め込む。そして、切換部材25をガタつかないよう取付ねじ26でドライバーカム6に締め付ける。これにより、ドライバーカム6は、切換部材25によって、上記反対方向への移動が阻止された状態になる。
この状態で、図1に示すように、ワーク3を下型2のワーク受け7に載置し、上型1を下降させると、パッド8がワーク3をワーク受け7に保持した状態になる。その後、上型1がさらに下降することにより、スライダーカム5のカム部材12がドライバーカム6のカム部材22に当接する。ドライバーカム6は切換部材25によって上記反対方向(図1の左方向)への移動が阻止されているから、カム部材12,22間でカム作用を生じ、これにより、スライダーカム5が前進する。すなわち、スライダーカム5が図1の右方向に移動する。これに伴って、ピアスポンチ4がワーク3に向かって前進し、ワーク3が穴あけ加工される。
[非ピアッシング]
取付ねじ26を弛めて縦姿勢の切換部材25をカムホルダ21の凹部23から上方へ抜く。これにより、ドライバーカム6は上記反対方向への移動が許容された状態になる。ドライバーカム6を上記反対方向に移動させて、図5に示すように、切換部材25を回転させて横姿勢にする。その状態で取付ねじ26で切換部材25をドライバーカム6に締め付ける。これにより、切換部材25がドライバーカム6の両側の押え板24の端面に当たり、ドライバーカム6はスライダーカム5の移動方向への移動が阻止された状態になる。
取付ねじ26を弛めて縦姿勢の切換部材25をカムホルダ21の凹部23から上方へ抜く。これにより、ドライバーカム6は上記反対方向への移動が許容された状態になる。ドライバーカム6を上記反対方向に移動させて、図5に示すように、切換部材25を回転させて横姿勢にする。その状態で取付ねじ26で切換部材25をドライバーカム6に締め付ける。これにより、切換部材25がドライバーカム6の両側の押え板24の端面に当たり、ドライバーカム6はスライダーカム5の移動方向への移動が阻止された状態になる。
この状態で、図6に示すように、上型1を下降させると、ドライバーカム6が同図に実線で示すように上記反対方向に移動しているから、スライダーカム5のカム部材12とドライバーカム6のカム部材22の間では所期のカム作用を生じない。従って、スライダーカム5は前進せず、ピアスポンチ4によるワーク3の穴あけ加工は行なわれない。
また、仮に、切換部材25をカムホルダ21の凹部から抜いた後の縦姿勢から横姿勢への回転が不十分であって、切換部材25がドライバーカム6の両側の押え板24の端面に当たらず、ドライバーカム6が図6に鎖線で示すようにカム作用によるスライダーカム5の移動方向に移動していても、スライダーカム5のカム部材12がドライバーカム6のカム部材22に押し付けられると、ドライバーカム6が同図の実線位置に移動するため、両カム部材12,22間では所期のカム作用を生じない。従って、スライダーカム5は前進せず、ピアスポンチ4によるワーク3の穴あけ加工は行なわれない。
<その他>
上記実施形態では、ピアッシングと非ピアッシングの切換手段としてドライバーカム6に支持した板状の切換部材25を採用した。しかし、本発明の切換手段は、このような切換部材25に限られるものではない。例えば、切換部材25は、ドライバーカム6に支持することなく、独立別体とし、ピアッシング時には切換部材25をドライバーカム6の背面6bとカムホルダ21の凹部背面23bの間に嵌め、非ピアッシング時には切換部材25をドライバーカム6の前面とカムホルダ21の凹部前面23aの間に嵌めるようにしてもよい。
上記実施形態では、ピアッシングと非ピアッシングの切換手段としてドライバーカム6に支持した板状の切換部材25を採用した。しかし、本発明の切換手段は、このような切換部材25に限られるものではない。例えば、切換部材25は、ドライバーカム6に支持することなく、独立別体とし、ピアッシング時には切換部材25をドライバーカム6の背面6bとカムホルダ21の凹部背面23bの間に嵌め、非ピアッシング時には切換部材25をドライバーカム6の前面とカムホルダ21の凹部前面23aの間に嵌めるようにしてもよい。
また、切換部材25はシリンダ装置等の駆動手段によってドライバーカム6の凹部に対して抜き差しするようにしてもよい。
1 上型
2 下型
3 ワーク
4 ピアスポンチ
5 スライダーカム
6 ドライバーカム
12 カム部材
21 カムホルダ
22 カム部材
23 凹部
25 切換部材
2 下型
3 ワーク
4 ピアスポンチ
5 スライダーカム
6 ドライバーカム
12 カム部材
21 カムホルダ
22 カム部材
23 凹部
25 切換部材
Claims (1)
- 昇降する上型に設けられ、ピアスポンチを有するスライダーカムと、
固定の下型に設けられたドライバーカムとを備え、
上記上型の下降に伴って生ずる上記スライダーカムとドライバーカムのカム作用によって上記ピアスポンチをワークに向かって前進させるようにした吊りカム式の穴あけ加工装置であって、
上記下型に設けられ、上記ドライバーカムを上記カム作用による上記スライダーカムの移動方向に移動できるように支持するカムホルダと、
上記カムホルダにおいて、上記カム作用を生ずるように上記スライダーカムの上記移動方向とは反対方向への上記ドライバーカムの移動を阻止した状態と、上記カム作用を生じないように上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容した状態とに切り換える切換手段とを備え、
上記切換手段として、上記カムホルダに係合することにより上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を阻止し、上記カムホルダから離脱することにより上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容する手動操作の切換部材を備え、
上記カムホルダは、上記ドライバーカムを上記スライダーカムの上記移動方向に移動できるように支持する凹部を有し、
上記切換部材は、上記スライダーカムの上記移動方向とは反対側になる上記ドライバーカムの背面に設けられていて、
上記切換部材は、上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を阻止するべく上記凹部に嵌められて上記カムホルダに係合した縦姿勢と、上記ドライバーカムの上記反対方向への移動を許容するべく上記凹部から抜かれて上記カムホルダから離脱した横姿勢とを選択的にとるように、上記ドライバーカムに回動可能に支持されていることを特徴とする穴あけ加工装置。
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JPS5816741A (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-31 | Nissan Motor Co Ltd | プレス型におけるカム装置 |
JP2009202228A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Daihatsu Motor Co Ltd | 穴あけ加工装置 |
FR3021239A1 (fr) * | 2014-05-20 | 2015-11-27 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Dispositif de commande adapte a etre utilise dans un outil principal d'emboutissage et pourvu d'un coulisseau d'emboutissage auxiliaire |
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2016
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