JPH10243879A - 汎用調理釜 - Google Patents

汎用調理釜

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JPH10243879A
JPH10243879A JP7057097A JP7057097A JPH10243879A JP H10243879 A JPH10243879 A JP H10243879A JP 7057097 A JP7057097 A JP 7057097A JP 7057097 A JP7057097 A JP 7057097A JP H10243879 A JPH10243879 A JP H10243879A
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pot
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cooking
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Kazuji Murase
数司 村瀬
Yoshinori Nakagawa
義則 中川
Akio Nakai
昭夫 中井
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Toho Gas Co Ltd
Nakai KK
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Toho Gas Co Ltd
Nakai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】給食センターやホテル、レストランなどにおい
て、各種食材の調理上有用な汎用調理釜を提供する。 【解決手段】中心部に強制燃焼ガスバーナー(C)が、
周辺部に排気ダクト(22)が各々連通接続された釜本
体(A)と、その釜本体(A)に受け止め載置される着
脱自在の調理鍋(B)とから成り、上記釜本体(A)の
内面に調理鍋(B)の底面(12)を包囲し得る断熱ラ
イニング層(11)を設置すると共に、その調理鍋
(B)における底面(12)の表面積を増大させ且つ断
熱ライニング層(11)と相俟って上記ガスバーナー
(C)の熱風を中心部から周辺部への全体的に舐める如
く蛇行又は渦巻き流動させるべき熱風迂回流路(S3)
の生成用吸熱フィン(36)を、上記調理鍋(B)の底
面(12)から一体的に突設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汎用調理釜に係り、
殊更給食センターやホテル、レストランなどにおいて、
各種食材を毎日変るメニューのもとで、しかも熱効率良
く調理するために有用なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に食材の調理鍋としては、使いやす
さから底面の円錐形態品が用いられている通例である
が、今その調理鍋の直径を2倍に増大したと仮定した場
合、容積が8倍になるとしても、熱を伝達する表面積は
4倍にしか増大しない。
【0003】つまり、調理鍋の容積をn倍すると、伝熱
効率がルートn分の1に低下し、その低下した分だけ加
熱時間が余計に長くなる。
【0004】この点、上記用途に使われている従来の調
理釜は、中心部にブンゼンバーナーが臨まされた釜本体
と、これに載置された調理鍋とから成るだけの簡素な構
成であるため、上記の問題を露呈し、その調理鍋の底面
に作用する熱効率は、未だ約30%にとどまる。その結
果、火力の弱いこととも相俟って、例えば強い火力の必
要な炒め物などの調理上、水分が出てしまうことにな
る。
【0005】上記問題の対策としては、ブンゼンバーナ
ーに代る先混合式の強制燃焼ガスバーナーを採用して、
調理鍋に作用する熱量を増大させることが考えられ、こ
れを採用した炊飯釜が例えば実開昭60−40219号
として提案されている。
【0006】そして、この公知考案では強制燃焼ガスバ
ーナー(3)から導入された噴射炎(9)を、耐熱性金
属板の炎反転手段(13)によって反転・拡散させ、鍋
(1)の底面全体へ当てるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記炊飯釜
の炎反転手段(13)によれば、その噴射炎(9)の流
れが反転板部(13b)の弯曲度や拡散天板部(13
c)の上向き傾斜角度、その拡散天板部(13c)に対
する拡散孔(13c1)の開口分布状態などによって左
右される関係上、これらの加工次第では依然として鍋
(1)の底面を加熱する温度に局部的なムラを生じ、そ
の熱効率も悪くなる。
【0008】つまり、炊飯釜として食材が米だけに限ら
れ、その鍋自身の容積や熱容量、煮炊き法(煮炊き中の
経時的な加熱温度)、強制燃焼ガスバーナー(3)の火
力並びに風量などが一定不変であるならばともかく、こ
れらが調理するたびの毎回相違変化する場合には、上記
炎反転手段(13)を汎用的に使うことは到底不可能で
あり、その反転板部(13b)の弯曲度や拡散天板部
(13c)の上向き傾斜角度、拡散孔(13c1)の開
口分布状態などが対応的に異なる各種の炎反転手段(1
3)を作成準備して、これらを釜本体(2)の内部へ交
換装着しない限り、短時間での効率良く調理することが
できない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の解決に役立つ汎用調理釜の提供を目的としており、そ
のための構成上中心部に先混合式の強制燃焼ガスバーナ
ーが、周辺部に排気ダクトが各々連通接続された釜本体
と、その釜本体に受け止め載置される着脱自在の調理鍋
とから成り、上記釜本体の内面に調理鍋の底面を包囲し
得る断熱ライニング層を設置すると共に、その調理鍋に
おける底面の表面積を増大させ且つ断熱ライニング層と
相俟って上記ガスバーナーの熱風を中心部から周辺部へ
の全体的に舐める如く蛇行又は渦巻き流動させるべき熱
風迂回流路の生成用吸熱フィンを、上記調理鍋の底面か
ら一体的に突設したことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、図1〜8はその汎用調理釜を示し
ており、(A)は全体的な椀型に造形された釜本体であ
って、ステンレス鋼やその他の耐熱金属製本体フレーム
(10)と、その内面に設置された断熱ライニング層
(11)とを備え、その断熱ライニング層(11)によ
って調理鍋(B)の底面(12)を包囲できるようにな
っている。
【0011】上記断熱ライニング層(11)としては、
熱しやすく冷めやすい非蓄熱性のセラミックファイバー
ブランケット(11a)と、これと同じブランケットに
無機質バインダーを含浸させることにより、湿潤状態に
保ったウエットフエルト(11b)とから積層一体化し
たものを採用すると共に、そのウエットフエルト(11
b)を調理鍋(B)の底面(12)に向かって露出させ
ることが好ましい。
【0012】これによれば、強制燃焼ガスバーナー
(C)から調理鍋(B)に向かう燃焼ガスの熱風を奪い
取り吸収せず、むしろこれを調理鍋(B)の底面(1
2)へ積極的に反射作用させることにより、極めて高い
熱効率を得ることができるからである。
【0013】(13)は上記釜本体(A)の底面中心部
から、その本体フレーム(10)との一体的に垂下され
たバーナー接続口筒であって、やはりステンレス鋼など
の耐熱金属材から成り、その内面に設置された断熱ライ
ニング層(14)によって、釜本体(A)への熱風導入
流路(S1)を画定している。
【0014】そのバーナー接続口筒(13)の断熱ライ
ニング層(14)としても、非蓄熱性のセラミックファ
イバーブランケット(14a)を採用して、上記釜本体
(A)側のセラミックファイバーブランケット(11
a)と連続する状態に裏付けすると共に、セラミックフ
ァイバーバルクに無機質のバインダーを加えて円筒型に
成形したスリーブ(14b)を、上記ブランケット(1
4a)の内面へ一体的に差し込み垂立させて、そのスリ
ーブ(14b)により上記熱風導入流路(S1)を形成
することが望ましい。
【0015】何れにしても、上記バーナー接続口筒(1
3)の熱風導入流路(S1)には下方から先混合式強制
燃焼ガスバーナー(C)のガス噴出ノズル(15)が差
し込まれることによって、上記釜本体(A)の内部と連
通する接続状態に保たれることとなる。(16)はその
ガス噴出ノズル(15)と上記スリーブ(14b)との
相互間に充填された断熱用のセラミックファイバーブラ
ンケットである。
【0016】他方、(17)は上記釜本体(A)の頂面
中央部に開口する比較的大きな円形の鍋受け止め口、
(18)は同じく釜本体(A)における側面の上部位置
から図4、8のような接線方向に沿う横外方へ、その本
体フレーム(10)との一体的に張り出された排気案内
口筒であり、ここには更に上向き開口するダクト接続口
筒(19)が連通状態に接続固定されている。
【0017】そのステンレス鋼などの耐熱金属材から成
る排気案内口筒(18)とダクト接続口筒(19)が、
釜本体(A)からの熱風導出流路(S2)を形作るもの
として配管されているわけであり、その両口筒(18)
(19)の内面にも断熱ライニング層(20)(21)
が設置されている。
【0018】この点、図例では上記排気案内口筒(1
8)とダクト接続口筒(19)を断面四角形に造形した
上、その内面へ裏付けする断熱ライニング層(20)
(21)として、上記釜本体(A)側の断熱ライニング
層(11)と同じセラミックファイバーブランケット
(20a)(21a)や、セラミックファイバーバルク
に無機質のバインダーを加えて板状に成形したハードボ
ード(21b)を採用すると共に、同じくセラミックフ
ァイバーバルクに無機質のバインダーを加えて円筒型に
成形したスリーブ(21c)を、上記ダクト接続口筒
(19)への差し込み状態に垂立一体化させている。
【0019】しかも、そのダクト接続口筒(19)の断
熱ライニング層(21)を形作るスリーブ(21c)に
は、上方から一定高さの排気ダクト(22)が連通接続
状態に差し込み固定されている。その排気ダクト(2
2)はステンレス鋼管などの耐熱金属材から成り、その
内面にもセラミックファイバーなどの非蓄熱性断熱ライ
ニング層(23)が設置されている。
【0020】(24)は上記ダクト接続口筒(19)の
下方から排気ダクト(22)の内部へ一定高さだけ差し
込み垂立された耐熱金属材の外気導入管であって、その
下端部には外気送風ブロワー(25)が連通接続されて
おり、そのブロワー(25)から強制的に排気ダクト
(22)内へ吸引した外気によって、排気熱を冷却でき
るようになっている。
【0021】(26)は同じく排気ダクト(22)の内
部に設置された排気熱の温度検知センサーであり、サー
モスタット(27)を介して強制燃焼ガスバーナー
(C)の開閉電磁弁(28)と電気配線されている。排
気熱が予じめの設定温度以上に高温化したことを、上記
センサー(26)によって検知した時、そのサーモスタ
ット(27)を開閉スイッチとして、上記ガスバーナー
(C)の電磁弁(28)を閉止させ、安全性を確保でき
るようになっているのである。
【0022】(29)は上記釜本体(A)における側面
の上部位置に向かい合う一対として付属一体化された軸
受け座であり、ここにはフランジ継手(30)を介し
て、水平な支軸(31)が相反方向への張り出し状態に
取付け固定されている。
【0023】そして、その一対の支軸(31)は釜本体
(A)の据付け台(D)から一体的に垂立する一対の支
柱(32)へ回動自在に枢着されており、その一方の中
空ボックス型支柱(32)に内蔵されたブレーキ付き可
逆モーター(33)か、又はこれに代る外部からの手動
ハンドル操作によって、上記釜本体(A)が図2の鎖線
で示す如く、支軸(31)の廻りに一定角度範囲(θ)
だけ回動され、その釜本体(A)と一緒に調理鍋(B)
を斜め下向く状態に転倒させることにより、調理後の食
材を容易に取り出せるようになっているのである。
【0024】その場合、上記支軸(31)の一方はガス
供給口(34)として中空化されており、一定長さのガ
ス供給管(35)を経て上記強制燃焼ガスバーナー
(C)に連通接続されている。そのガス供給管(35)
の途中に上記開閉電磁弁(28)が介挿設置されている
ほか、上記ガス供給口(34)が図外のガス供給元栓に
接続配管されることは、言うまでもない。
【0025】次に、上記釜本体(A)の鍋受け止め口
(17)へ着脱自在に載置セットされる調理鍋(B)
は、クラット鋼などの耐熱金属材から底面(12)の円
錐型に鋳造されているが、その底面(12)からは更に
図12、13のような吸熱フィン(36)が一体的に突
設されており、これによって上記底面(12)の表面積
を増大すると共に、釜本体(A)における断熱ライニン
グ層(11)との向かい合う相互間に、熱風迂回流路
(S3)を生成するようになっている。そのために、吸
熱フィン(36)の突出先端部は上記断熱ライニング層
(11)の就中ウエットフエルト(11b)と密着する
関係状態にある。
【0026】即ち、上記吸熱フィン(36)は調理鍋
(B)の下方から見て、図13のような中心部から周辺
部へ行くに連れて径大な複数のC字型をなし、且つその
各C字型の切欠き開口部が隣り合う相互間での交互に逆
向きとなる全体的な同芯配列状態に分布されているので
ある。
【0027】そして、このような調理鍋(B)自身との
一体的に鋳造された吸熱フィン(36)により、その底
面(12)の表面積を増大し、しかも上記ガスバーナー
(C)の熱風が調理鍋(B)の底面(12)を図8の矢
印で示す通り、その中心部の熱風導入流路(S1)から
周辺部の熱風導出流路(S2)へ全体的に舐める如く蛇
行流動して、その熱風導出流路(S2)に到達するまで
の所要時間を極力長く確保でき、上記底面(12)の熱
吸収率を昂めるようになっている。
【0028】但し、上記趣旨を達成できるならば、C字
型に弯曲する複数の吸熱フィン(36)を、図12、1
3のような言わば在分布状態に配列設置する代りに、そ
の吸熱フィン(36)を図14、15のような一本物の
連続する渦巻き形態として、調理鍋(B)の底面(1
2)から一体的に突設し、上記ガスバーナー(C)の熱
風をその底面(12)の中心部から周辺部への全体的に
舐める如く渦巻き流動させても良く、又その他の図示し
ない配列構成により熱風迂回流路(S3)を生成させて
もさしつかえない。
【0029】何れにしても、上記構成の調理釜によれ
ば、強制燃焼ガスバーナー(C)のガス噴出ノズル(1
5)から釜本体(A)の熱風導入流路(S1)へ導入さ
れた燃焼ガスの熱風が、調理鍋(B)の吸熱フィン(3
6)によって生成された熱風迂回流路(S3)を、蛇行
又は渦巻く如く迂回的に流動し、その長時間に亘って調
理鍋(B)の底面(12)全体を舐めることになるた
め、上記吸熱フィン(36)による底面(12)の表面
積増大とも相俟って、その調理鍋(B)内の食材を優れ
た熱効率のもとに、しかも局部的なムラなく短時間で加
熱することができるのである。
【0030】因みに、図16は図12、13の基本実施
形態を備えた容積−80リットルの調理鍋(B)と、5
0,000Kcal/hの先混合式強制燃焼ガスバーナ
ー(C)とを用いて、その調理鍋(B)に25℃の水を
30リットル収容して、沸騰するまでの所要時間を測定
した実験データであるが、その所要時間は従来品に係る
同一容積の調理鍋を用いた場合に比して、その約1/2
〜1/3に相当する8分30秒であった。このことは、
調理鍋(B)の底面(12)に作用する熱効率を、従来
技術のそれが約30%であるに比して、約52%にも向
上させることができた結果である。
【0031】更に、図示実施形態の調理釜では上記釜本
体(A)の据付け台(D)に、調理鍋(B)の加熱温度
を自動的に調整制御するマイクロコンピューターも内蔵
されており、その制御回路は図17のブロック図に示す
通りである。そして、上記調理鍋(B)の加熱温度を検
知するために、次の構成が採用されてもいる。
【0032】即ち、図6〜9の符号(37)は調理鍋
(B)における底面(12)の偏心部から、上記吸熱フ
ィン(36)よりも背低く一体的に突設された円形の断
熱筒用受け止め座であり、その吸熱フィン(36)によ
って生成された熱風迂回流路(S3)の途中に臨んでい
る。
【0033】(38)はその調理鍋(B)側の受け止め
座(37)と対応する位置関係として、上記釜本体
(A)の本体フレーム(10)から斜め下向き一体的に
張り出されたセンサー案内口筒であり、その下端部には
センサー支持板(39)が直径方向への横断状態とし
て、複数のビス(40)により取付け固定されている。
【0034】(41)は釜本体(A)のセンサー案内口
筒(38)から調理鍋(B)側の受け止め座(37)に
向かう貫通状態として差し込み立設された断熱筒であ
り、好ましくは非蓄熱性のセラミックファイバーバルク
に無機質のバインダーを加えて円筒型に成形した直径の
異なるスリーブ(41a)(41b)の一対と、その内
外相互間に充填されたセラミックファイバーバルク(4
1c)との積層体から成る。
【0035】そして、その断熱筒(41)の上端部は釜
本体(A)へ載置セットされた調理鍋(B)側の受け止
め座(37)によって、被冠状態に安定良く受け止めら
れ、上記熱風迂回流路(S3)を仕切ることになる。
【0036】つまり、調理鍋(B)の底面(12)が断
熱筒(41)の中空内部を通じて、釜本体(A)の外方
へ部分的に露出されると共に、その底面(12)の露出
部分を上記ガスバーナー(C)からの熱風に晒らさない
ように、その熱風迂回流路(S3)を上記断熱筒(4
1)の貫通によって仕切り状態に保っているのである。
但し、その仕切り状態は熱風迂回流路(S3)の部分的
として、熱風迂回流路(S3)に沿い図8の矢印方向へ
流動する熱風は、これを遮断しないようになっている。
【0037】その場合、図8の鎖線から示唆されるよう
に、上記断熱筒(41)は釜本体(A)の熱風導出流路
(S2)と直径線上での向かい合う位置関係として、そ
の釜本体(A)の偏心部に立設することが望ましい。
【0038】(42)は上記ガスバーナー(C)の熱風
から隔絶された断熱筒(41)の中空内部において、調
理鍋(B)の底面(12)へ下方から接触された加熱温
度検知センサーであり、接触式の抵抗変化型温度センサ
ーや熱電対などから成る。
【0039】(43)は上記センサー(42)の取付座
であって、テフロンなどの断熱材からキャップ型に造形
されている。(44)はその取付座(43)を下方から
押圧することにより、上記センサー(42)を調理鍋
(B)の底面(12)へ常時安定良く密着させるための
固定棒であって、上記センサー支持板(39)のボス
(45)に貫通支持され、且つ押しビス(46)により
止着されている。
【0040】しかも、固定棒(44)の上端部に被冠さ
れた状態の取付座(43)は、その固定棒(44)に対
して360度の自由自在に遊動でき、これによって上記
センサー(42)を調理鍋(B)の底面(12)へ正確
にフィットさせ得るようになっている。尚、上記センサ
ー(42)としては万一に備えて、その複数を調理鍋
(B)の底面(12)へ接触させることが好ましい。
【0041】そして、上記加熱温度検知センサー(4
2)はセンサー支持板(39)を貫通する電線管(4
7)により、マイクロコンピューターのCPU(中央演
算装置)(48)と電気的に接続されている。その制御
回路を示した図17から明白な通り、経時的に変化する
加熱温度を上記センサー(42)により刻々と検知し、
その入力電気信号を受けたCPU(48)からの出力電
気信号によって、上記ガスバーナー(C)の火力や風量
などを調理鍋(B)の容積、食材の種類、その調理法
(煮炊き法)などに応じて、最も効率良く自動調整でき
るようになっているのである。(49)はマイクロコン
ピューターの操作部、(50)は同じく表示部であり、
その何れも上記釜本体(A)における据付け台(D)の
ボックス型支柱(32)に見やすく固定設置されてい
る。
【0042】尚、上記マイクロコンピューターの設置を
省略した調理釜としても、本発明を実施できることは言
うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の汎用調理釜は中
心部に強制燃焼ガスバーナー(C)が、周辺部に排気ダ
クト(22)が各々連通接続された釜本体(A)と、そ
の釜本体(A)に受け止め載置される着脱自在の調理鍋
(B)とから成り、上記釜本体(A)の内面に調理鍋
(B)の底面(12)を包囲し得る断熱ライニング層
(11)を設置すると共に、その調理鍋(B)における
底面(12)の表面積を増大させ且つ断熱ライニング層
(11)と相俟って上記ガスバーナー(C)の熱風を中
心部から周辺部への全体的に舐める如く蛇行又は渦巻き
流動させるべき熱風迂回流路(S3)の生成用吸熱フィ
ン(36)を、上記調理鍋(B)の底面(12)から一
体的に突設してあるため、冒頭に述べた従来技術の課題
を確実に解決できる効果がある。
【0044】即ち、本発明の上記構成によれば、調理鍋
(B)における底面(12)の表面積を増大させ、しか
も釜本体(A)の断熱ライニング層(11)との向かい
合う相互間に、強制燃焼ガスバーナー(C)の熱風を中
心部から周辺部への全体的に舐める如く蛇行又は渦巻き
流動させるべき熱風迂回流路(S3)を生成する吸熱フ
ィン(36)が、その調理鍋(B)の底面(12)から
一体的に突設されているため、その熱風迂回流路(S
3)に沿い迂回する過程での熱風が、極力長時間に亘っ
て調理鍋(B)の底面(12)全体に作用し、その吸熱
フィン(36)による底面(12)の表面積増大とも相
俟ち、調理鍋(B)内の食材を高い熱効率での短時間
に、且つムラなく加熱できるのである。
【0045】冒頭に述べた調理鍋(B)の容積が増大し
た場合、その底面(12)の表面積を上記吸熱フィン
(36)の突設によって、比例的に増大させれば、上記
効果を確実に達成することができるため、特に給食セン
ターやホテル、レストランなどの業務用として、著しく
有益である。
【0046】殊更、請求項2の構成を採用するならば、
上記熱風迂回流路(S3)に沿う熱風の流動を遮断する
ことなく、高い熱効率を得られるにも拘らず、その熱風
を受けない断熱筒(41)の中空内部に設置された加熱
温度検知センサー(42)により、調理鍋(B)の底面
(12)から食材の加熱温度を正確に検知することがで
きる。
【0047】そのため、上記センサー(42)からの検
知信号を受けたマイクロコンピューターのCPU(4
8)により、その強制燃焼ガスバーナー(C)の火力や
風量などを自動的に調整制御するように構成するなら
ば、調理鍋(B)に収容する食材の種類や容量、その調
理法などが毎度相違変化したとしても、その変化に応じ
た最適な調理状態を常時得られることとなり、その意味
から汎用性も大いに昂まるのである。
【0048】又、請求項3の構成を採用するならば、外
気送風ブロワー(25)から排気ダクト(22)へ強制
的に吸引される外気によって、排気熱を自づと効率良く
冷却することができ、しかも予じめの設定温度以上に高
温化したことを検知して、上記ガスバーナー(C)の火
力を止めるようになっているため、火災事故のおそれが
ないほか、据付け使用場所や環境条件などの制約も受け
ない調理釜として提供できる効果がある。
【0049】この点、冒頭に述べた従来の調理釜では、
その調理鍋の周囲から排気が放出するようになっている
構成上、その排気熱によって釜本体の表面と周囲温度が
著しく高くなり、煮汁の焦げ付きや火傷事故、作業衛生
環境の悪化などを招来している。
【0050】更に、請求項4の構成を採用するならば、
その釜本体(A)と一緒に調理鍋(B)を下向き傾斜状
態に転倒させることができるため、その調理後の食材を
洩れなく軽快に取り出せることとなり、その際排気ダク
ト(22)は釜本体(A)の周辺部へ固定一体化された
状態にあるため、調理作業上の利便性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汎用調理釜の全体正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の部分拡大正面図である。
【図4】図3の断面平面図である。
【図5】図4の5−5線に沿う半欠截断面図である。
【図6】釜本体の底面図である。
【図7】図1の拡大断面図である。
【図8】図7の断面平面図である。
【図9】図7の部分拡大断面図である。
【図10】図7のセンサー支持板を抽出して示す平面図
である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】調理鍋を抽出して示す側断面図である。
【図13】図11の底面図である。
【図14】図13に対応する調理鍋の変形実施形態を示
す底面図である。
【図15】同じく変形実施形態の図8に対応する断面図
である。
【図16】本発明の実験データを示すグラフである。
【図17】マイクロコンピューターでの制御回路を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
(10)・本体フレーム (11)・断熱ライニング層 (12)・底面 (22)・排気ダクト (23)・断熱ライニング層 (25)・外気送風ブロワー (26)・排気熱の温度検知センサー (31)・支軸 (36)・吸熱フィン (41)・断熱筒 (42)・加熱温度検知センサー (A)・釜本体 (B)・調理鍋 (C)・ガスバーナー (D)・据付け台 (S1)・熱風導入流路 (S2)・熱風導出流路 (S3)・熱風迂回流路 (θ)・一定角度範囲

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心部に強制燃焼ガスバーナー(C)が、
    周辺部に排気ダクト(22)が各々連通接続された釜本
    体(A)と、その釜本体(A)に受け止め載置される着
    脱自在の調理鍋(B)とから成り、 上記釜本体(A)の内面に調理鍋(B)の底面(12)
    を包囲し得る断熱ライニング層(11)を設置すると共
    に、その調理鍋(B)における底面(12)の表面積を
    増大させ且つ断熱ライニング層(11)と相俟って上記
    ガスバーナー(C)の熱風を中心部から周辺部への全体
    的に舐める如く蛇行又は渦巻き流動させるべき熱風迂回
    流路(S3)の生成用吸熱フィン(36)を、上記調理
    鍋(B)の底面(12)から一体的に突設したことを特
    徴とする汎用調理釜。
  2. 【請求項2】熱風迂回流路(S3)を部分的に仕切る如
    く貫通する断熱筒(41)を、釜本体(A)の偏心部に
    立設することにより、その釜本体(A)から調理鍋
    (B)の底面(12)を部分的に露出させると共に、 その調理鍋(B)の底面(12)に接触する加熱温度検
    知センサー(42)を、上記断熱筒(41)の中空内部
    に設置したことを特徴とする請求項1記載の汎用調理
    釜。
  3. 【請求項3】排気ダクト(22)の内面に断熱ライニン
    グ層(23)を設置して、その排気ダクト(22)に排
    気熱冷却用の外気送風ブロワー(25)を連通接続する
    と共に、 同じく排気ダクト(22)の内部に排気熱の温度検知セ
    ンサー(26)を設置して、そのセンサー(26)によ
    り排気熱が予じめの設定温度以上に高温化したことを検
    知した時、強制燃焼ガスバーナー(C)の火力を止める
    ように関係設定したことを特徴とする請求項1記載の汎
    用調理釜。
  4. 【請求項4】釜本体(A)から一体的に張り出した一対
    の水平な支軸(31)を、据付け台(D)へ回動自在に
    枢着することにより、その釜本体(A)を一定角度範囲
    (θ)だけ回動させ得るように設定したことを特徴とす
    る請求項1記載の汎用調理釜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112715823A (zh) * 2020-12-24 2021-04-30 深圳技术大学 一种大型炒菜机器人固定吹氧流线铲
KR102303520B1 (ko) * 2021-06-25 2021-09-17 화신주방산업(주) 날개없는 팬을 갖는 조리용솥 환기 유도덕트

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