JPH10243650A - 電源装置用デバイスおよびスイッチング電源装置 - Google Patents

電源装置用デバイスおよびスイッチング電源装置

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JPH10243650A
JPH10243650A JP4331397A JP4331397A JPH10243650A JP H10243650 A JPH10243650 A JP H10243650A JP 4331397 A JP4331397 A JP 4331397A JP 4331397 A JP4331397 A JP 4331397A JP H10243650 A JPH10243650 A JP H10243650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外付け端子数を削減しスイッチング電源装置と
共に回路基板などに半田付けする場合の外付け端子のフ
ォーミング加工と半田付け作業とのコスト削減を可能と
し、またスイッチング電源装置のコスト削減と外付け端
子数削減による電源装置用デバイスのサイズ小型化並び
に電源装置用デバイスの回路基板への実装面積の減少
化。 【解決手段】スイッチング電源装置におけるソフトスタ
ート機能、定電圧機能および過電圧保護機能のための動
作を、異なった電圧レベルで行う回路手段を有し、この
回路手段の動作のための電圧が1つの帰還端子FBにお
ける電圧に集約した構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置用デバイ
スおよびこれを用いたスイッチング電源装置に係り、詳
しくは、スイッチング電源装置におけるソフトスタート
機能、定電圧機能および過電圧保護機能のための動作を
行うためにスイッチング電源装置に外付けされる電源装
置用デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】こうした前記各機能を具備した従来のス
イッチング電源装置について図6を参照して説明する
と、このスイッチング電源装置は、回路基板上に搭載さ
れる電源装置用デバイスICが外付けされるものであ
り、この電源装置用デバイスICでもって前記各機能を
実現できるように構成されたものである。この電源装置
用デバイスICには、外付け端子として、電源受給のた
めの電源端子Vccと、スイッチング出力を与えるため
のスイッチング端子VDSと、接地端子GNDとの3つ
の外付け端子の他に、さらに電源投入時において電源の
立ち上げをソフトにスタートさせるためのソフトスター
ト機能と出力電圧が過電圧である状態から保護するため
の過電圧保護機能とに共用される制御端子CAと、出力
電圧を定電圧にする定電圧機能のための帰還端子FBと
の2つの外付け端子を有している。
【0003】以下、このような従来のスイッチング電源
装置について説明する。なお、説明の順序として、
(1)入力端子IN1,IN1に与えられた交流の入力
電圧を出力端子OUT1,OUT2から直流の出力電圧
として出力する基本動作、(2)ソフトスタート機能、
(3)定電圧機能、および(4)過電圧保護機能につい
て図7および図8を参照しながらそれぞれ説明すること
にする。
【0004】(1)基本動作:一対の入力端子IN1,
IN1間に印加された交流の入力電圧を全波整流回路D
1で全波整流するとともに、この全波整流出力を平滑コ
ンデンサC1で平滑化したうえでコンバータトランスT
の一次巻線n1の一端に与える一方で、コンバータトラ
ンスTの一次巻線n1の他端側に接続された、電源装置
用デバイスIC内のNチャンネル型のパワーMOSFE
TであるスイッチングトランジスタTR2のオンオフ動
作に応答してその一次巻線n1に与えられた出力をスイ
ッチングし、これによりコンバータトランスTの二次巻
線n2両端間に一次巻線n1と二次巻線n2との巻線比
n1/n2に応じた電圧を誘起させ、そして、その二次
巻線n2両端間に誘起された電圧を整流ダイオードD3
と平滑コンデンサC3とからなる整流平滑回路で整流平
滑することで一対の出力端子OUT1,OUT2間に直
流の出力電圧を出力する。
【0005】(2)ソフトスタート機能:交流の入力電
圧が投入された時点の電源立ち上げ時の全波整流出力が
起動抵抗R1を介して電源装置用デバイスICの電源端
子Vccに供給される。電源装置用デバイスICは電源
端子Vccと制御端子CAとの間に接続された定電流源
TD1を備えており、電源投入により電源端子Vccか
ら与えられた全波整流出力を定電流源TD1で定電流と
して制御端子CAを介してコンデンサC2に充電供給す
る。これによって制御端子CAの電圧(図7CA)は徐
々に上昇させられていく。このとき比較器CO1の正転
端子+は制御端子CAを介してコンデンサC2に接続さ
れている一方、逆転端子−には7.7Vの基準電源E1
が接続されているので、電源投入時点からソフトスター
ト期間の間におけるコンデンサC2の充電電圧は基準電
源E1の7.7Vの電圧を越えることはないから、比較
器CO1はスイッチSW1をオンにするローレベルの比
較出力を出力している。こうしてスイッチSW1がオン
になっていることで、電源端子Vccからの電源はスイ
ッチSW1を介して内部動作電圧発生回路VSに与えら
れる。これによって内部動作電圧発生回路VSは電源装
置用デバイスIC内の動作電圧を生成して出力する。こ
の内部動作電圧発生回路VSからの動作電圧は、比較器
CO2と発振器OSCそれぞれの作動電源となるととも
に、ダイオードD6、抵抗R5を介して帰還端子FBと
PWM比較器CO3の逆転端子と比較器CO2の逆転
端子−とに与えられている。この場合、PWM比較器C
O3は、正転端子と、3つの逆転端子〜を有して
いるとともに、その正転端子には発振器OSC出力
(図7OSC)が、その逆転端子には制御端子CAの
電圧(図7CA)が、その逆転端子には帰還端子FB
電圧(図7FB)が、その逆転端子には基準電源E3
の基準電圧(図7E4)がそれぞれ与えられており、正
転端子への発振器OSC出力電圧(図7OSC)とそ
れぞれの逆転端子〜のうちの最低電圧との大小に対
応したパルス幅の比較出力を出力するようになってい
る。したがって、電源投入時点のソフトスタート期間内
においては、コンデンサC2の充電立ち上がり速度から
いって逆転端子の電圧つまり制御端子CA電圧が図7
で示すように最低電圧となるので、PWM比較器CO3
からは制御端子CAの電圧(図7CA)と発振器OSC
出力電圧(図7OSC)との比較に対応した図7で示す
ようなパルス幅の比較出力(図7PWM出力)が出力さ
れることになる。そして、電源投入時点からの時間の経
過に伴ってコンデンサC2の充電電圧の上昇つまり制御
端子CAの電圧(図7CA)が上昇してくるので、これ
に伴いPWM比較器CO3の比較出力(図7PWM出
力)のパルス幅が図7で示すように大きくなってくる。
一方、スイッチングトランジスタTR2はPWM比較器
CO3の比較出力(図7PWM出力)のパルス幅に応じ
たデューティー比でオンオフ動作するから、この従来の
スイッチング電源装置においては、制御端子CAの電圧
が図7で示される0.9Vからソフトスタートがかか
り、出力端子OUT1,OUT2からの出力電圧は徐々
に立ち上がってくることになる。この場合、その出力電
圧は図7で示すように制御端子CAの最大電圧3.6V
でクランプされる。
【0006】(3)定電圧機能:このスイッチング電源
装置においては、出力電圧の定電圧化のために発光ダイ
オードED1と受光トランジスタRQ1とからなるフォ
トカプラPC1を有し、コンバータトランスTの二次巻
線n2側に平滑コンデンサC4に並列にフォトカプラP
C1の発光ダイオードED1とツェナーダイオードD4
との直列回路が接続され、かつ、帰還端子FBと接地と
の間に受光トランジスタRQ1が接続されている。出力
端子OUT1,OUT2の出力電圧が一定値より例えば
大きくなると、ツェナーダイオードD4の導通程度が増
大してくる結果、第1フォトカプラPC1の発光ダイオ
ードED1の発光量が増大し、この発光量増大に応答し
て受光トランジスタRQ1の導通量が増大する。これに
よって帰還端子FBの電圧(図7FB)のレベルが図7
で示すように低下してきて、発振器OSC出力(図7O
SC)とPWM比較器CO3の逆転端子への帰還端子
FBの電圧(図7FB)の比較に対応したパルス幅の比
較出力(図7PWM出力)がPWM比較器CO3からス
イッチングトランジスタTR2のゲートに出力される結
果、スイッチングトランジスタTR2のオンオフのデュ
ーティー比が出力電圧を低下させる方向に制御されて出
力電圧の定電圧化が図られる。
【0007】(4)過電圧保護機能:このスイッチング
電源装置においては、過電圧保護機能のために、発光ダ
イオードED2と受光トランジスタRQ2とからなるフ
ォトカプラPC2を有しており、発光ダイオードED2
はツェナーダイオードD5とともに出力端子OUT1,
OUT2に並列に接続され、受光トランジスタRQ2は
補助電源回路SPとコンデンサC2との間に接続されて
いるとともに、受光トランジスタRQ2とコンデンサC
2との接続部が制御端子CAに接続されている。そし
て、出力端子OUT1,OUT2における出力電圧が過
電圧になると、ツェナーダイオードD5が導通して発光
ダイオードED2が発光動作し、これによって受光トラ
ンジスタRQ2が導通する結果、コンデンサC2の充電
電圧つまり制御端子CAの電圧(図8CA)が補助電源
回路SP出力で7.7Vにまで上昇すると、正転端子+
が制御端子CAに、逆転端子−が7.7Vの基準電源E
1にそれぞれ接続されている比較器CO1はスイッチS
W1をオフにするハイレベルの比較出力を出力する。ス
イッチSW1がオフになると、内部動作電圧発生回路V
Sからは動作電圧が供給されなくなって発振器OSCは
図8で示すように動作を停止し、これによってPWM比
較器CO3からは比較出力(図8PWM)が出力されな
いから、スイッチングトランジスタTR2はスイッチン
グ動作を停止させることになって出力電圧は出力端子O
UT1,OUT2から出力されなくなって、スイッチン
グ電源装置は過電圧から保護される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のスイッチ
ング電源装置における電源装置用デバイスICにおいて
は、上記3つの機能のために電源端子Vccとスイッチ
ング端子VDSと接地端子GNDの3つの外付け端子に
加えて、制御端子CAと帰還端子FBとの2つの外付け
端子が必要な構成であるから、合計、少なくとも5つの
外付け端子が必要になっている。しかしながら、電源装
置用デバイスICにおいては回路基板に電源装置用デバ
イスICをその外付け端子でもって半田付けする場合に
は、その外付け端子のフォーミング加工と半田付け作業
とにコストがかかることから、このスイッチング電源装
置のコストにたいへん不利となるという課題がある。ま
た、この課題に加えて、電源装置用デバイスICの外付
け端子数が多いことにより電源装置用デバイスICのサ
イズも大型化する結果、これを回路基板への電源装置用
デバイスICの実装面積が増大し、スイッチング電源装
置のコンパクト化の支障となっているという課題もあ
る。そのうえさらには、スイッチング電源装置における
電源装置用デバイスIC以外の部品点数も電源装置用デ
バイスICの外付け端子数の増大により増加しており、
この点でもスイッチング電源装置のコストが高くつくも
のとなっているという課題までもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置用デバ
イスは、スイッチング電源装置に用いられて該スイッチ
ング電源装置におけるソフトスタート機能、定電圧機能
および過電圧保護機能のための動作を、異なった電圧レ
ベルで行う回路手段を有しており、前記回路手段の動作
のための電圧が1つの帰還端子における電圧に集約され
ている構成によって上述の課題を解決している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電源装置用デバイスおよびこれを含めた全体のスイッチ
ング電源装置について詳しく説明する。本実施の形態の
スイッチング電源装置に外付けされる電源装置用デバイ
スは従来のそれと同様にしてソフトスタート機能、定電
圧機能および過電圧保護機能を備えたものである。図1
はそのような本実施の形態に係る電源装置用デバイスを
外付けしたスイッチング電源装置の全体の回路図であ
る。同図を参照して明らかであるように本実施の形態の
電源装置用デバイスICは、図6で示される従来のそれ
と比較してみると、外付け端子が電源端子Vcc、スイ
ッチング端子VDS、接地端子GNDおよび帰還端子F
Bの合計して4端子については従来のそれと同数である
が、本実施の形態の電源装置用デバイスICにおいては
従来のそれでは必要とされていた制御端子CAがないか
ら、外付け端子数が従来よりも1つ少なくて済むものと
なっている。このようにして本実施の形態の電源装置用
デバイスICにおいて外付け端子数が減少できている
が、このことについて以下に詳しく説明することにす
る。この説明においては、従来と同様にして(1)基本
動作、(2)ソフトスタート機能、(3)定電圧機能、
(4)過電圧保護機能に分けて図2および図3を参照し
ながら説明することにする。
【0011】(1)基本動作:この基本動作のためのス
イッチング電源装置の回路構成は従来と同様にして一対
の入力端子IN1,IN1間に印加された交流の入力電
圧を全波整流回路D1で全波整流するとともに、平滑コ
ンデンサC1で平滑化し、その平滑化出力をコンバータ
トランスTの一次巻線n1の一端に与える一方で、コン
バータトランスTの一次巻線n1の他端側に接続された
スイッチングトランジスタTR2のオンオフ動作に応答
してその一次巻線n1に与えられた平滑化出力をスイッ
チングし、これによりコンバータトランスTの二次巻線
n2両端間に一次巻線n1と二次巻線n2の巻線比n1
/n2に応じた電圧を誘起させ、そして、その二次巻線
n2両端間の整流ダイオードD3と平滑コンデンサC4
とからなる整流平滑回路で整流平滑することで一対の出
力端子OUT1,OUT2間に直流の出力電圧を出力す
る。
【0012】(2)ソフトスタート機能:交流の入力電
圧が投入されると、この交流入力電圧の全波整流出力は
起動抵抗R1を介して電源装置用デバイスICの電源端
子Vccに供給される。電源投入時においては出力端子
OUT1,OUT2の出力電圧はまだ立ち上がっていな
いために、ツェナーダイオードD4は導通していないか
ら出力電圧検出用のフォトカプラPC1の発光ダイオー
ドED1は発光動作せず、したがって、受光トランジス
タRQ1は導通していない。一方、スイッチSW1は電
源投入時においてはオンしているから、電源端子Vcc
の電圧によって内部動作電圧発生回路VSは2.4Vよ
り高い動作電圧を生成している。その動作電圧はダイオ
ードD6と抵抗R5を介して帰還端子FBつまり比較器
CO2の正転端子+に与えられる。比較器CO2は正転
端子+の電圧(図2FB)と逆転端子−の電圧2.4V
とを比較するのであるが、正転端子+の電圧(図2F
B)が逆転端子−の電圧(2.4V)より高いので比較
器CO2出力(図2CO2出力)はハイレベルとなる。
ソフトスタート回路SSはこの比較器CO2からのハイ
レベル比較出力(図2CO2出力)で動作してパルス幅
一定のPWMパルス(図2PWM出力)をスイッチング
トランジスタTR3のゲートに出力する。これによって
スイッチングトランジスタTR3はこのPWMパルスに
応答して動作するから、出力端子OUT1,OUT2間
からは徐々に立ち上がる出力電圧が出力されてソフトス
タートされることになる。また、出力電圧が立ち上がっ
てくると、フォトカプラPC1の発光ダイオードED1
が動作し、これに伴い受光トランジスタRQ1も動作す
るから、帰還端子FBの電圧(図2FB)が低下してき
て、その帰還端子FB電圧(図2FB)が図2で示すよ
うに2.4V以下になると、比較器CO2出力は同じく
図2で示すようにローレベルとなり、ソフトスタート回
路SSは動作を停止する。
【0013】こうしてソフトスタート期間が終了する。
【0014】(3)定電圧機能:出力端子OUT1,O
UT2間の出力電圧が例えば一定値より変化すると、そ
の変化に対応してそのフォトカプラPC1の発光ダイオ
ードED1の発光量が変化し、これに伴い受光トランジ
スタRQ1の導通程度も変化する。したがって、帰還端
子FBの電圧(図2FB)レベルは出力電圧の変化に対
応して変化することになる。この帰還端子FBはPWM
比較器CO3の逆転端子に接続されているが、PWM
比較器CO3は逆転端子ととのうちのいずれか低い
方の電圧と正転端子の電圧とを大小比較するので、そ
の帰還端子FBの電圧(図2FB)が逆転端子に接続
されている基準電源E3の電圧(図2E3)以下であれ
ば、PWM比較器CO3は逆転端子と正転端子との
電圧を比較し、出力電圧の変化に対応したパルス幅の比
較出力(図2PWM出力)を図2で示すように出力す
る。したがって、この場合では出力電圧が一定値以下に
低下したから、パルス幅は長くなり、スイッチングトラ
ンジスタTR3のオンオフデューティーにおいてはオン
期間が長くなり、出力電圧は大きくなって定電圧化され
ることになる。なお、比較器CO4はそれの正転端子+
に内部動作電圧発生回路VSからの動作電圧が与えら
れ、またそれの逆転端子−には3Vの基準電源E4が接
続されているとともに、その出力部にはトランジスタT
R1のベースが接続されているとともに、トランジスタ
TR2のコレクタエミッタを介して接地されている。ト
ランジスタTR1はそのコレクタがツェナーダイオード
D7を介して帰還端子FBに、そのエミッタが接地され
ており、またトランジスタTR2はそのコレクタエミッ
タがトランジスタTR1のベースエミッタに並列に接続
されている。したがって、内部動作電圧発生回路VSか
らの動作電圧が3V以上のときは比較器CO4はハイレ
ベル比較出力(図2CO4出力)を図2で示すように出
力しているので、トランジスタTR1は導通しており、
これによってツェナーダイオードD7は導通している。
そのため帰還端子FBの電圧(図2FB)はツェナーダ
イオードD7のツェナー電圧にクランプされていること
になる。
【0015】(4)過電圧機能:出力端子OUT1,O
UT2間の出力電圧が過電圧になる場合ではツェナーダ
イオードD5が導通し、これに直列のフォトカプラPC
2の発光ダイオードED2が発光動作するとともに受光
トランジスタRQ2が導通して帰還端子FBの電圧(図
3FB)つまり過電圧検出用の比較器CO1の正転端子
+電圧は上昇する。この正転端子+電圧が基準電源E1
の基準電圧3.4V以上のときには比較器CO1出力は
ハイレベルとなり、スイッチSW1がオフする。スイッ
チSW1がオフすると、電源装置用デバイスIC内には
電源が供給されいなから発振器OSC(出力は図3OS
Cで示される。)およびPWM比較器CO3(出力は図
3PWM出力で示される。)は動作を図3で示すように
停止するからスイッチングトランジスタTR3はオンオ
フ動作を停止し、その結果出力電圧は遮断状態となりス
イッチング電源装置は出力電圧が過電圧であることから
保護されることになる。
【0016】なお、上述の実施の形態においては、スイ
ッチングトランジスタTR3のソースドレインに流れる
電流が大きすぎると、スイッチングトランジスタTR3
のソースに接続されている過電流検出回路OCPがこれ
を検出してPWM比較器CO3からの比較出力のパルス
幅を絞り込ませるよう動作するが、出力端子OUT1,
OUT2側が電気的に短絡されて過電流が流れるような
場合では、過電流検出回路OCPは比較器CO5の逆転
端子−の基準電源E5の基準電圧より高い電圧を出力す
る。これによって比較器CO5はハイレベル比較出力を
出力する。そうすると、比較器CO4の出力部と接地と
の間にコレクタエミッタが接続されているトランジスタ
TR2を導通するために、トランジスタTR1はオフす
る。その結果、ツェナーダイオードD7のクランプが外
れてしまい。比較器CO1出力はハイレベル比較出力と
なる結果、スイッチSW1はオフする。スイッチSW1
がオフすると、内部動作電圧は発生しないから、スイッ
チングトランジスタTR3は動作を停止してしまい、こ
れによって回路は過電流から保護されることになる。
【0017】なお、上述の実施の形態における電源装置
用デバイスICの外観構成について図4を参照して説明
すると、この電源装置用デバイスICはリードフレーム
LF上にスイッチングトランジスタTR3が半田SRで
接続固定されているとともに、それ以外の回路素子CE
は絶縁ペーストIPおよびインシュレータIRを介して
搭載されているとともに、スイッチングトランジスタT
R3と回路素子CEは金線GLで接続されている。そし
て、この電源装置用デバイスICはまた、リードフレー
ムLFの一部で構成されたスイッチング端子VDSと、
接地端子GNDと、帰還端子FBと、電源端子Vccと
を有して構成されている。この場合、図5で従来の電源
装置用デバイスICの外観構成について示している。従
来の場合では、上記各端子の他に制御端子CAが必要な
構成となっている。したがって、図4で示される実施の
形態の電源装置用デバイスICと図5で示される従来の
電源装置用デバイスICとを比較した場合においては、
制御端子CAが不要な分、実施の形態の方がスイッチン
グ電源装置を回路基板に組み込んだ場合におけるパワー
デバイス構成が簡易となる。
【0018】なお、本発明の実施の形態のスイッチング
電源装置においては、従来のそれにおいては必要とされ
ていたソフトスタートと過電圧検出のためのコンデンサ
C2を外付けすることが必要でなくなるために部品点数
の削減が可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次の効果を
得られる。
【0020】請求項1の発明によれば、スイッチング電
源装置に用いられて該スイッチング電源装置におけるソ
フトスタート機能、定電圧機能および過電圧保護機能の
ための動作を、異なった電圧レベルで行う回路手段を有
しており、前記回路手段の動作のための電圧が1つの帰
還端子における電圧に集約されていることから、従来の
電源装置用デバイスにおいて必要とされていた制御端子
が不要化する結果、外付け端子数が削減され、回路基板
に電源装置用デバイスをその外付け端子でもって半田付
けする場合には、その外付け端子のフォーミング加工と
半田付け作業とのコストが削減され、この電源装置用デ
バイスを用いるスイッチング電源装置のコストも削減可
能となり、外付け端子数が削減されることで電源装置用
デバイスとしてのサイズも小型化可能となり、これによ
って電源装置用デバイスを回路基板へ実装するための実
装面積も減りこれを組み込むスイッチング電源装置のコ
ンパクト化を図れる。
【0021】請求項2の発明によれば、前記回路手段
が、ソフトスタート機能のために、少なくとも前記帰還
端子における帰還電圧を基準電圧と比較し帰還電圧が基
準電圧以下に低下するまでは所定の比較出力を出力する
比較器と、前記比較器からの比較出力に応答してソフト
スタートに見合うパルス幅一定のパルスを出力するソフ
トスタート回路とを有していることから、出力電圧を徐
々に立ち上げることが可能となり、ソフトスタートと同
様の機能をもつことが可能となる。
【0022】請求項3の発明によれば、前記回路手段
が、定電圧機能のために、発振器と、前記帰還端子にお
ける帰還電圧を前記発振器出力と比較し帰還電圧に対応
したパルス幅のパルスを出力するPWM比較器とを有し
ていることから、確実な定電圧機能を実現できる。
【0023】請求項4の発明によれば、前記回路手段
が、過電圧保護機能のために、内部動作電圧をオンオフ
するスイッチ手段と、前記帰還端子における帰還電圧を
基準電圧と比較しその比較の結果が帰還電圧が前記スイ
ッチング電源装置における出力電圧が過電圧とするとき
は前記スイッチ手段をオフにして内部動作電圧を遮断す
る比較器とを有していることから、確実な過電圧保護機
能を実現できる。
【0024】請求項5の発明によれば、外部にはスイッ
チング電源装置における全波整流回路出力部に起動抵抗
を介して接続される電源端子と、前記スイッチング電源
装置におけるコンバータトランスの一次巻線端に接続さ
れるスイッチング端子と、接地端子と、前記スイッチン
グ電源装置における出力電圧の検出出力が帰還電圧とし
て与えられる帰還端子とを有し、内部には、回路手段と
して、ソフトスタート機能のために、少なくとも前記帰
還端子における帰還電圧を基準電圧と比較し帰還電圧が
基準電圧以下に低下するまでは所定の比較出力を出力す
る比較器と、前記比較器からの比較出力に応答してソフ
トスタートに見合うパルス幅一定のパルスを出力するソ
フトスタート回路とを有し、定電圧機能のために、発振
器と、前記帰還端子における帰還電圧を前記発振器出力
と比較し帰還電圧に対応したパルス幅のパルスを出力す
るPWM比較器とを有し、過電圧保護機能のために、内
部動作電圧をオンオフするスイッチ手段と、前記帰還端
子における帰還電圧を基準電圧と比較しその比較の結果
が前記スイッチング電源装置における出力電圧が過電圧
とするときは前記スイッチ手段をオフにして内部動作電
圧を遮断する比較器とを有していることから、請求項1
ないし4すべての作用効果を実現できるものとなる。
【0025】請求項6の発明によれば前記請求項1ない
し5のいずれかに記載の電源装置用デバイスが外付けさ
れていることから、ソフトスタートと過電圧保護のため
に従来必要であった充電用コンデンサが不要となるため
に部品点数の削減が可能となりコストダウンをより図れ
るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電源装置用デバイスを含
めたスイッチング電源装置の全体の回路図
【図2】図1の回路の動作説明に供するタイミングチャ
ート
【図3】図1の回路の動作説明に供するタイミングチャ
ート
【図4】本発明の実施の形態の電源装置用デバイスの外
観構成図
【図5】従来の電源装置用デバイスの外観構成図
【図6】従来の電源装置用デバイスを含めたスイッチン
グ電源装置の全体の回路図
【図7】図6の回路の動作説明に供するタイミングチャ
ート
【図8】図6の回路の動作説明に供するタイミングチャ
ート
【符号の説明】
IN1,IN2 入力端子 D1 全波整流回路 R1 起動抵抗 C1 平滑コンデンサ T1 コンバータトランス D3 整流ダイオード C3 平滑コンデンサ OUT1,OUT2 出力端子 IC 電源装置用デバイス PC1,PC2 フォトカプラ Vcc 電源端子 VDS スイッチング端子 GND 接地端子 FB 帰還端子 SW1 スイッチ VS 内部動作電圧発生回路 CO1 比較器 CO2 比較器 CO3 PWM比較器 CO4 比較器 CO5 比較器 TR3 スイッチングトランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング電源装置に用いられて該スイ
    ッチング電源装置におけるソフトスタート機能、定電圧
    機能および過電圧保護機能のための動作を、異なった電
    圧レベルで行う回路手段を有しており、前記回路手段の
    動作のための電圧が1つの帰還端子における電圧に集約
    されていることを特徴とする電源装置用デバイス。
  2. 【請求項2】前記回路手段は、ソフトスタート機能のた
    めに、少なくとも前記帰還端子における帰還電圧を基準
    電圧と比較し帰還電圧が基準電圧以下に低下するまでは
    所定の比較出力を出力する比較器と、前記比較器からの
    比較出力に応答してソフトスタートに見合うパルス幅一
    定のパルスを出力するソフトスタート回路とを有してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の電源装置用デバイ
    ス。
  3. 【請求項3】前記回路手段は、定電圧機能のために、発
    振器と、前記帰還端子における帰還電圧を前記発振器出
    力と比較し帰還電圧に対応したパルス幅のパルスを出力
    するPWM比較器とを有していることを特徴とする請求
    項1に記載の電源装置用デバイス。
  4. 【請求項4】前記回路手段は、過電圧保護機能のため
    に、内部動作電圧をオンオフするスイッチ手段と、前記
    帰還端子における帰還電圧を基準電圧と比較しその比較
    の結果が帰還電圧が前記スイッチング電源装置における
    出力電圧が過電圧とするときは前記スイッチ手段をオフ
    にして内部動作電圧を遮断する比較器とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電源装置用デバイス。
  5. 【請求項5】外部にはスイッチング電源装置における全
    波整流回路出力部に起動抵抗を介して接続される電源端
    子と、前記スイッチング電源装置におけるコンバータト
    ランスの一次巻線端に接続されるスイッチング端子と、
    接地端子と、前記スイッチング電源装置における出力電
    圧の検出出力が帰還電圧として与えられる帰還端子とを
    有し、 内部には、回路手段として、ソフトスタート機能のため
    に、少なくとも前記帰還端子における帰還電圧を基準電
    圧と比較し帰還電圧が基準電圧以下に低下するまでは所
    定の比較出力を出力する比較器と、前記比較器からの比
    較出力に応答してソフトスタートに見合うパルス幅一定
    のパルスを出力するソフトスタート回路とを有し、定電
    圧機能のために、発振器と、前記帰還端子における帰還
    電圧を前記発振器出力と比較し帰還電圧に対応したパル
    ス幅のパルスを出力するPWM比較器とを有し、過電圧
    保護機能のために、内部動作電圧をオンオフするスイッ
    チ手段と、前記帰還端子における帰還電圧を基準電圧と
    比較しその比較の結果が前記スイッチング電源装置にお
    ける出力電圧が過電圧とするときは前記スイッチ手段を
    オフにして内部動作電圧を遮断する比較器とを有してい
    ることを特徴とする電源装置用デバイス。
  6. 【請求項6】前記請求項1ないし5のいずれかに記載の
    電源装置用デバイスが外付けされていることを特徴とす
    るスイッチング電源装置。
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