JPH10242859A - ビット長拡張方法及びビット長拡張装置並びにディジタルオーディオ再生装置 - Google Patents

ビット長拡張方法及びビット長拡張装置並びにディジタルオーディオ再生装置

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JPH10242859A
JPH10242859A JP9062407A JP6240797A JPH10242859A JP H10242859 A JPH10242859 A JP H10242859A JP 9062407 A JP9062407 A JP 9062407A JP 6240797 A JP6240797 A JP 6240797A JP H10242859 A JPH10242859 A JP H10242859A
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JP9062407A
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Yukinori Mukoda
幸則 向田
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Nippon Columbia Co Ltd
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Nippon Columbia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AD変換前の原信号に近づけるようなビット
長拡張方法及びビット長拡張装置を提供する。 【解決手段】 入力ディジタルオーディオデータのサン
プル間の差分からなる差分データ列を算出し、該差分デ
ータ列の差分データの大きさが0である無変化点の無変
化連続区間と該差分データ列の差分データの大きさが1
LSB以上である変化点を算出し、前記無変化連続区間
に隣接する変化点の差分データを用いて2つの変化率を
算出し、前記無変化連続区間と前記2つの変化率にもと
づいて前記無変化連続区間にある入力ディジタルオーデ
ィオデータの下位ビットをビット長拡張して出力するこ
とを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルオーデ
ィオデータに含まれる量子化ノイズを低減するビット長
拡張方法及びビット長拡張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ/ディジタルコンバータ(以下
A/Dコンバータという。)によりアナログオーディオ
信号をディジタルオーディオデータに変換すると、ディ
ジタルオーディオデータは特定のビット数(例えば16
ビットなど)の量子化データになる。分解能はビット数
によって左右され、分解能以下の微小信号の再生は難し
い。
【0003】このような量子化ノイズを含むディジタル
オーディオデータを再生するとき、このディジタルオー
ディオデータを用いて予測やフィルタリング等により下
位ビットを生成し、この下位ビットをディジタルオーデ
ィオデータに付加することにより量子化ノイズを低減す
るビット長拡張の技術がある。
【0004】ビット長拡張の技術に関する発明は、例え
ば、特公平7ー73186号公報に開示されている。図
9は、従来のビット長拡張装置の一実施例のブロック図
を、図10は、従来のビット長拡張装置の各ブロックか
ら出力される信号の波形図を示す。図10(a)に示す
ような入力ディジタルオーディオデータが入力端子81
に入力される。
【0005】レジスタ82及びレジスタ83は、入力デ
ィジタルオーディオデータの1サンプル分をホールドす
る。つづいて、次に入力されたディジタルオーディオデ
ータの1サンプル分とレジスタ82から出力されたディ
ジタルオーディオデータの1サンプル分とを用いてコン
パレータ84により差分データを求める。
【0006】図10(b)にコンパレータ84の出力を
示す。この出力から変化が0の無変化点が連続する無変
化連続区間とこの無変化連続区間を挟む変化点の正負符
号とを検出してローパスフィルタF1を選択するように
係数器85の係数−KnからKnまでの値を変更する。こ
の係数器85にシフトレジスタ86から差分データが出
力され、変化点が中心となるように変化点の差分データ
にK0の値を掛け合わせ、フィルタリングにより下位ビ
ットを算出する。
【0007】そして加算器87から下位ビットが出力さ
れる。図10(c)に加算器87からの出力信号を示
す。ディジタル/アナログコンバータ(以下D/Aコン
バータという。)88にレジスタ83からの入力ディジ
タルオーディオデータと加算器87からの下位ビットが
入力され、ビット長拡張が行われる。D/Aコンバータ
88は、図10(d)に示すようなアナログオーディオ
信号を出力し、量子化ノイズ成分を低減するというもの
である。
【0008】しかしながら、ビット長拡張に関しを更に
改良する必要がある。図11、図12及び図13は、
(a)アナログオーディオ信号、(b)A/Dコンバー
タにより生成されたディジタルオーディオデータ及び
(c)従来のビット長拡張装置の出力のそれぞれの波形
図を示す。ここで、A/Dコンバータは、アナログオー
ディオ信号が(n−0.5)LSBから(n+0.5)
LSBの範囲にある場合、nLSBのディジタルデータ
に変換する。たとえば、+0.5LSBから1.5LS
Bの範囲にある場合、1.0LSBに変換する。
【0009】図11(a)に、990Hzで−96dB
のアナログ信号波形、図11(b)にA/Dコンバータ
による量子化後のディジタル信号波形、図11(c)に
D/Aコンバータによるアナログ信号波形を示す。図1
2(a)に、990Hz、−90dBのアナログ信号波
形、図12(b)にA/Dコンバータによる量子化後の
ディジタル信号波形、図12(c)にD/Aコンバータ
によるアナログ信号波形を示す。図12(a)に、99
0Hz、−84dBのアナログ信号波形、図12(b)
にA/Dコンバータによる量子化後のディジタル信号波
形、図12(c)にD/Aコンバータによるアナログ信
号波形を示す。
【0010】図11から図13に示すように、従来のビ
ット長拡張装置を用いるとき、D/A変換されたアナロ
グ信号波形の振幅と量子化前のアナログ信号波形の振幅
と異なっていた。より原信号が有する振幅に近づくよう
なビット長拡張装置が必要とされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、ディジタ
ルオーディオデータから、A/Dコンバータに入力され
たアナログオーディオ信号の振幅に近づくようなディジ
タルオーディオデータの下位ビットを生成するビット長
拡張方法及びビット長拡張置を提供することを目的とす
る。
【0012】また、本発明では、ディジタルオーディオ
データから、A/Dコンバータに入力された入力アナロ
グオーディオ信号の振幅に近づくような出力アナログオ
ーディオ信号を再生するディジタルオーディオ再生装置
を提供することを、目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、入力されたディジタルオ
ーディオデータのサンプル間の差分からなる差分データ
列を算出し、該差分データ列の差分データの大きさが0
である無変化点が連続する無変化連続区間を算出し、該
差分データ列の差分データの大きさが1LSB以上の変
化点を検出し、前記無変化連続区間の前及び後に隣接す
る変化点の差分データを用いて前記無変化連続区間の前
及び後の変化率をそれぞれ算出し、前記無変化連続区間
の前及び後の変化率の正負符号が同極性のとき前記無変
化連続区間の各サンプルのディジタルオーディオデータ
にわたって予め定められた変化率で増加もしくは減少す
るような下位ビットデータ列を生成してビット長拡張
し、前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号
が異極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルディジ
タルオーディオデータにわたって予め定められた変化率
で増加したのちに減少するかもしくは予め定められた変
化率で減少したのち増加するような下位ビットデータ列
を生成してビット長拡張することを特徴とする。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のビット長拡張方法において、前記無変化連続区
間の前または後に隣接する変化点の差分データを用いて
前記無変化連続区間の変化率を算出し、前記無変化連続
区間の前及び後の変化率の正負符号が同極性のとき前記
無変化連続区間の各サンプルのディジタルオーディオデ
ータにわたって前記無変化連続区間の変化率で増加もし
くは減少するような下位ビットデータ列を生成してビッ
ト長拡張し、前記無変化連続区間の前及び後の変化率の
正負符号が異極性のとき前記無変化連続区間の各サンプ
ルディジタルオーディオデータにわたって前記無変化連
続区間の前の変化率で増加したのちに前記無変化連続区
間の後の変化率で減少するかもしくは前記無変化連続区
間の前の変化率で減少したのちに前記無変化連続区間の
後の変化率で増加するような下位ビットデータ列を生成
してビット長拡張することを特徴とする。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、入力され
たディジタルオーディオデータのサンプル間の差分から
なる差分データ列を算出し、該差分データ列の差分デー
タの大きさが0である無変化点が連続する無変化連続区
間を算出し、該差分データ列の差分データの大きさが1
LSB以上の変化点を検出し、前記無変化連続区間の前
に隣接する第1変化点及び前記無変化連続区間の後に隣
接する第2変化点の差分データを用いて前記無変化連続
区間の前の変化率である第1変化率、前記無変化連続区
間の後の変化率である第2変化率および前記無変化連続
区間の変化率である第3変化率をそれぞれ算出し、前記
無変化連続区間の第1変化率及び第2の変化率の正負符
号が異極性のとき前記無変化連続区間の第1変化点及び
第2変化点間の各サンプルのディジタルオーディオデー
タにわたって第1変化点から第1変化率で増加または減
少する第1の下位ビットデータ列、第2変化点へ第2変
化率で減少または増加する第2の下位ビットデータ列お
よび予め定められた上限もしくは下限を越える第1の下
位ビットデータ列と第2の下位ビットデータ列を予め定
められた値に変換して生成する第3の下位ビットデータ
からなる下位ビットデータ列を生成してビット長拡張
し、前記無変化連続区間の第1変化率及び第2変化率の
正負符号が同極性のとき前記無変化連続区間の第1変化
点及び第2変化点間の各サンプルのディジタルオーディ
オデータにわたって第3の変化率で増加もしくは減少す
るような下位ビットデータ列を生成してビット長拡張す
ることを特徴とする。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、入力され
たディジタルオーディオデータのサンプル間の差分から
なる差分データ列を算出する差分データ算出手段と、該
差分データ列の差分データの大きさが0である無変化点
が連続する無変化連続区間、該差分データ列の差分デー
タの大きさが1LSB以上である変化点並びに前記無変
化連続区間の前後に隣接する変化点の差分データを用い
て前記無変化連続区間の前及び後の変化率をそれぞれ算
出し前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号
が同極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルのディ
ジタルオーディオデータにわたって予め定められた変化
率で増加もしくは減少するような下位ビットデータ列と
なる波形パターンを決定し、前記無変化連続区間の前及
び後の変化率の正負符号が異極性のとき前記無変化連続
区間の各サンプルディジタルオーディオデータにわたっ
て予め定められた変化率で増加したのちに減少するかも
しくは予め定められた変化率で減少したのち増加するよ
うな下位ビットデータ列となる波形パターンを決定する
波形パターン決定手段と、該波形パターン決定部で決定
した波形パターンの下位ビットデータ列を生成する下位
ビット生成手段と、該下位ビット生成手段から出力され
た下位ビットデータ列を前記入力ディジタルオーディオ
データに付加してビット長拡張する下位ビット付加手段
とを備えたことを特徴とする。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のビット長拡張装置において、前記無変化連続区
間の前後に隣接する変化点の差分データを用いて前記無
変化連続区間の変化率を算出し、前記無変化連続区間の
前及び後の変化率の正負符号が同極性のとき前記無変化
連続区間の各サンプルのディジタルオーディオデータに
わたって前記無変化連続区間の変化率で増加もしくは減
少するような下位ビットデータ列となる波形パターンを
決定し、前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負
符号が異極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルデ
ィジタルオーディオデータにわたって前記無変化連続区
間の前の変化率で増加したのちに前記無変化連続区間の
後の変化率で減少するかもしくは前記無変化連続区間の
前の変化率で減少したのち前記無変化連続区間の後の変
化率で増加するような下位ビットデータ列となる波形パ
ターンを決定する波形パターン決定手段であることを特
徴とする。
【0018】また、請求項6に記載の発明は、入力され
たディジタルオーディオデータのサンプル間の差分から
なる差分データ列を算出する差分データ算出手段と、入
力されたディジタルオーディオデータのサンプル間の差
分からなる差分データ列、該差分データ列の差分データ
の大きさが0である無変化点が連続する無変化連続区間
および該差分データ列の差分データの大きさが1LSB
以上である変化点を用いて前記無変化連続区間の前に隣
接する第1変化点及び前記無変化連続区間の後に隣接す
る第2変化点の差分データを用いて前記無変化連続区間
の前の変化率である第1変化率、前記無変化連続区間の
後の変化率である第2変化率および前記無変化連続区間
の変化率である第3変化率をそれぞれ算出し、前記無変
化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が異極性のと
き前記無変化連続区間の第1変化点及び第2変化点間の
各サンプルのディジタルオーディオデータにわたって第
1変化点から第1変化率で増加または減少する第1の下
位ビットデータ列、第2変化点へ第2変化率で減少また
は増加する第2の下位ビットデータ列及び予め定められ
た上限もしくは下限を越える第1の下位ビットデータ列
と第2の下位ビットデータ列を予め定められた値に変換
して生成する第3の下位ビットデータからなる下位ビッ
トデータ列となる波形パターンを決定し、前記無変化連
続区間の第1変化率及び第2変化率の正負符号が同極性
のとき前記無変化連続区間の第1変化点及び第2変化点
間の各サンプルのディジタルオーディオデータにわたっ
て予め定められた変化率で増加もしくは減少するような
下位ビットデータ列となる波形パターンを決定する波形
パターン決定手段と、該波形パターン決定部で決定した
波形パターンの下位ビットデータ列を生成する下位ビッ
ト生成手段と、該下位ビット生成手段から出力された下
位ビットデータ列を前記入力ディジタルオーディオデー
タに付加してビット長拡張する下位ビット付加手段とを
備えたことを特徴とする。
【0019】また、請求項7に記載の発明は、ディジタ
ルオーディオデータを再生する再生部と、請求項4、請
求項5または請求項6に記載のビット長拡張装置と、前
記ビット長拡張装置から出力されたディジタルオーディ
オデータをアナログオーディオ信号に変換するD/Aコ
ンバータを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項1乃至請求項6に記載の発明による
と、ディジタルオーディオデータから、A/Dコンバー
タに入力されたアナログオーディオ信号の振幅に近づく
ようにディジタルオーディオデータの下位ビットを生成
するビット長拡張方法及びビット長拡張置を提供するこ
とができる。
【0021】また、請求項7に記載の発明によると、デ
ィジタルオーディオデータから、A/Dコンバータに入
力された入力アナログオーディオ信号の振幅に近づくよ
うな出力アナログオーディオ信号を再生するディジタル
オーディオ再生装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に、本発明のビット長拡張装
置の一実施例を含むコンパクトディスク再生装置(以下
CDプレーヤという)のブロック図を示す。特に、音声
信号処理系を示す。ディジタルオーディオデータを再生
するための再生部であるCD再生部は、ディスクドライ
ブモータ1、コンパクトディスク(以下CDという)
2、そして光ピックアップ3により構成される。このC
D再生部は、CDサーボコントローラ4により正確にデ
ータを読み出すように制御される。光ピックアップ3か
ら出力されるRF信号は、図示しないプリアンプで増幅
され、データ検出回路部5へ入力される。
【0023】このデータ検出回路部5は、水晶によって
生成したリファレンスクロックを用いてEFM(Eight
to fourteen modulation)信号のエッジを検出して、デ
ータ列を再生する。このデータ列の中から、フレーム同
期信号を検出し、この同期信号を基にしてフレームデー
タを正確に再生する。
【0024】フレームデータはEFM復調部6において
EFM復調され、8ビット単位のシンボルデータとな
る。信号処理部7に図示しないRAM(Random Access M
emory)が含まれており、このシンボルデータは信号処理
部7内のRAMに書き込まれ、このシンボルデータから
デインターリーブや誤り訂正処理を行い16ビットの入
力ディジタルオーディオデータが生成される。
【0025】入力ディジタルオーディオデータは、イン
ターポーレ−ションフィルタ8に入力され、オーバーサ
ンプリングされる。入力ディジタルオーディオデータの
サンプリング周波数がfsならば、n倍のサンプリング
周波数nfsのディジタルオーディオデータに再標本化
し直す。再標本化されたディジタルオーディオデータ
は、ビット長拡張装置9に入力される。ビット長拡張装
置9の機能については後に詳述する。
【0026】ビット長拡張装置9により20ビットに拡
張されたディジタルオーディオデータは、ローパスフィ
ルタ10により所定の周波数までの低周波数を通過さ
せ、ビット長拡張装置から出力されたディジタルオーデ
ィオデータを更に滑らかなデータとするか、所望のエン
ファシス付加などの処理を行う。ローパスフィルタ10
からの出力は、D/Aコンバータ11によりアナログオ
ーディオ信号になる。このアナログオーディオ信号には
ナイキスト周波数ごとに折り返されたイメージノイズが
存在するため、ポストフィルタ12でイメージノイズを
取り除き、アナログオーディオ信号出力部13に出力す
る。
【0027】図2に本発明のビット長拡張装置9の一実
施例のブロック図を示す。ディジタルオーディオデータ
がインターポーレーションフィルタ8から入力される。
このディジタルオーディオデータは差分データ抽出手段
21によりディジタルオーディオデータの隣接するサン
プル間の差分データを抽出する。
【0028】抽出された差分データは波形パターン決定
手段22へ出力される。波形パターン決定手段22は、
差分データが0のとき無変化点とし、差分データが0で
ないとき変化点と定義する。また、無変化点が連続する
区間を無変化連続区間と定義し、この無変化連続区間の
両端に隣接する変化点を用いて、この無変化連続区間の
両端の変化率を算出する。そして、この変化率と無変化
連続区間を用いて波形パターンを決定する。波形パター
ンの決定方法及び変化率については後に詳述する。
【0029】入力ディジタルオーディオデータは、下位
ビット生成手段23に入力され、前記の波形パターン決
定手段22により決定された波形パターンになるような
下位ビットを生成し出力する。波形パターン決定手段2
2は制御線を通じて下位ビット生成手段23を制御す
る。下位ビット生成手段23から出力された下位ビット
は、下位ビット付加手段24に出力される。
【0030】このとき遅延手段25により入力ディジタ
ルオーディオデータを遅延し下位ビットと同期させる。
このため、下位ビット生成手段23、下位ビット付加手
段24及び遅延手段25は制御線を通じて相互に動作制
御を行う。
【0031】そして下位ビット付加手段24から20ビ
ットに拡張された出力ディジタルオーディオデータが出
力される。出力オーディオデータは、ローパスフィルタ
手段26に入力され、ディジタルオーディオデータが滑
らかな曲線となるようにフィルタリングを行う。このロ
ーパスフィルタは、FIRフィルタや移動平均フィルタ
などである。ローパスフィルタ手段26からの出力は、
ローパスフィルタ10へ出力される。
【0032】次に、波形パターンの決定方法について述
べる。具体例として図3に示すディジタルオーディオデ
ータの一例を用いて説明する。ディジタルオーディオデ
ータは16ビット長のデジタルデータとし、以下、D
(n)と表記する。D(n)から無変化点と変化点の検出を行
うために差分データとしてH(n)=D(n)−D(n-1)(た
だしn=1,2,3,4,・・・,i,・・・)を算出する。
【0033】この差分データから変化率を定義する。変
化率の定義は種々可能であるが、第1の実施例として、
第1無変化連続区間、第1変化点、第2無変化連続区
間、第2変化点及び第3無変化連続区間が時系列的に出
現した場合、第1無変化連続区間と第1変化点を用いて
第1変化率を、第2変化点と第3無変化連続区間を用い
て第2変化率を、そして、第2変化点と第2無変化連続
区間を用いて第3変化率を定義し、この第1変化率、第
2変化率及び第3変化率を用いて第2無変化連続区間上
のディジタルオーディオデータのビット長を拡張する場
合の実施例について説明する。
【0034】差分データH(n)の値が0でない点がn1、
n2、n3及びn4であり、第1無変化連続区間が(n2−
n1)、第1変化点がn2、第2無変化連続区間が(n3
−n2)、第2変化点がn3及び第3無変化連続区間が
(n4−n3)とするとき、第1変化率は、H(n2)/
(n2−n1)、第2変化率はH(n3)/(n4−n3)及
び第3変化率は、H(n3)/(n3−n2)で表す。ここ
で変化率の単位はLSB/1サンプル周期となる。
【0035】n1からn2までの区間を区間1と設定し、
以下、区間2、区間3と続くものとする。図3において
区間2を考えるとき区間1の第1変化率が+1/3、区
間3の第2変化率が+1/3及び区間2の第3変化率が
+1/3となる。また、区間3を考えるとき区間2の第
1変化率が+1/3、区間4の第2変化率が−1/3及
び区間3の第3変化率が−1/3となる。また、区間4
を考えるとき区間3の第1変化率が−1/3、区間5の
第2変化率が−1/3及び区間4の第3変化率が−1/
3となる。また、図3の場合で区間5を考えるとき区間
4の第1変化率が−1/3、区間6の第2変化率が+1
/3及び区間5の第3変化率が+1/3となる。
【0036】区間2の波形パターンの決定は、まず区間
1の変化率の符号が+、区間2の変化率が+であり、+
と+の変化率が出現する場合である。このとき、点(n
2、+0.5LSB)から点(n3、+1.5LSB)まで直線と
なるような補間を行う。+と+の変化率が出現するとき
は、変化点niのディジタルオーディオデータをyiとす
ると(n(i)、y(i)−0.5LSB)と(n(i+1)、y(i+
1)−0.5LSB)間の直線を結ぶようなデータとする。
この場合、変化率は区間2の第3変化率である+1/3
となる。
【0037】区間3の波形パターンの決定は、まず区間
2の変化率の符号が+、区間4の変化率が−であり、+
と−の変化率が出現する場合である。このとき、点(n
3、+1.5LSB)から区間2の変化率の+1/3と
同じ傾きの直線をn4方向へのばす。同様に点(n4、+
1.5LSB)から区間4の変化率−1/3と同じ傾き
の直線をn3方向にのばし、両直線の交点で波形を連続
させる。このとき、区間3の下限+1.5LSBから上
限2.5LSBまでの範囲の外のデータは前記範囲の内
に入るように補正する。
【0038】+と−の変化率が出現するときは、区間i
の前の区間i-1における変化率をδi-1及び区間iの後ろ
の区間i+1における変化率をδi+1とすると(n(i)、y
(i)−0.5LSB)から1サンプル周期進む毎にδi-1づ
つ増加させ、また、(n(i+1)、y(i+1)+0.5LSB)
から1サンプル周期後退する毎にδi+1づつ増加させ、
両直線が交差するまで延長する。この際に、y(i)+0.5
LSBを越えるデータは全てy(i)+0.5LSBとするよ
うに補正する。
【0039】区間4の波形パターンの決定は、まず区間
3の変化率の符号が−、区間5の変化率が−であり、−
と−の変化率が出現する場合である。このとき、点(n
4、+1.5LSB)から点(n5、+0.5LSB)ま
で直線となるような補間を行う。−と−の変化率が出現
するときは、変化点niのディジタルオーディオデータ
をyiとすると(n(i)、y(i)+0.5LSB)と(n(i+
1)、y(i+1)+0.5LSB)間の直線を結ぶようなデータ
とする。この場合、変化率は区間4の第3変化率である
−1/3となる。
【0040】区間5の波形パターンの決定は、まず区間
4の変化率の符号が−、区間6の変化率が+であり、−
と+の変化率が出現する場合である。このとき、点(n
5、+0.5LSB)から区間4の変化率の−1/3と
同じ傾きの直線をn6方向へのばす。同様に点(n6、+
0.5LSB)から区間3の変化率+1/3と同じ傾き
の直線をn5方向にのばし、両直線の交点で波形を連続
させる。このとき、区間2の下限−0.5LSBから上
限+0.5LSBまでの範囲の外のデータは前記範囲の
内に入るように補正する。
【0041】−と+の変化率が出現するときは、区間i
の前の区間i-1における変化率をδi-1及び区間iの後ろ
の区間i+1における変化率をδi+1とすると(n(i)、y
(i)−0.5LSB)から1サンプル周期進む毎にδi-1づ
つ減少させ、また、(n(i+1)、y(i+1)+0.5LSB)
から1サンプル周期後退する毎にδi+1づつ減少させ、
両直線が交差するまで延長する。この際に、y(i)−0.5
LSBを下回るデータは全てy(i)−0.5LSBとするよ
うに補正する。
【0042】図4は範囲の外の下位ビットデータを範囲
の内に入るような補正を説明を行う説明図である。図4
においては、図3とは異なる入力ディジタルオーディオ
データであって、無変化連続区間が長くなっており、下
位ビットデータが範囲を越えている場合を示す。区間2
の波形パターンの判断を行うとき、まず区間1の変化率
の符号が+、区間3の変化率が−であり、+と−の変化
率が出現する場合である。このとき、点(n2、+0.
5LSB)から区間1の変化率の+1/3と同じ傾きの
直線をn3方向へのばす。同様に点(n3、+0.5LS
B)から区間3の変化率−1/3と同じ傾きの直線をn
2方向にのばす。
【0043】このとき、区間2の下限+0.5LSBか
ら上限1.5LSBまでの範囲の外となるデータは前記
範囲の内に入るように補正する。A/Dコンバータの性
能から+0.5LSB以上+1.5LSB以下の範囲の
内にあることが予想される。図4ではこのようなデータ
を全て+1.5LSBとした。このような補正は、+と
−の変化率と+と−の変化率が出現する場合に行われ
る。
【0044】これらは本発明における予め定められた変
化率の増加または減少の一実施例であるが、たとえば、
曲線として結ぶように下位ビットを生成してもよい。こ
の場合でも、A/Dコンバータに入力されたアナログオ
ーディオ信号の振幅に近づくようにディジタルオーディ
オデータの下位ビットを生成することができる。
【0045】図5、図6及び図7は、入力アナログオー
ディオ信号、本発明の一実施例のビット長拡張装置の出
力およびD/Aコンバータによるアナログオーディオ信
号のそれぞれの波形図を示す。図5(a)に、990H
zで−96dBのアナログオーディオ信号の波形、図5
(b)にビット長拡張後のディジタルオーディオデータ
の波形、図5(c)にD/Aコンバータによるアナログ
オーディオ信号の波形を示す。図6(a)に、990H
zで−90dBのアナログオーディオ信号の波形、図6
(b)にビット長拡張後のディジタルオーディオデータ
の波形、図6(c)にD/Aコンバータによるアナログ
オーディオ信号の波形を示す。図7(a)に、990H
zで−84dBのアナログオーディオ信号の波形、図7
(b)にビット長拡張後のディジタルオーディオデータ
の波形、図7(c)にD/Aコンバータによるアナログ
オーディオ信号の波形を示す。それぞれ原信号に近い振
幅を持つ信号が再生される。
【0046】また、第2の実施例を説明する。変化率の
他の定義として、第1変化点、第2無変化連続区間、第
2変化点が時系列的に出現した場合、第1変化点のみを
用いて第1変化率を、第2変化点のみを用いて第2変化
率を定義し、この第1変化率と第2変化率を用いて第2
無変化連続区間上のディジタルオーディオデータのビッ
ト長を拡張することも可能である。この場合、変化率か
ら符号のみを抽出し、符号の組合わせに関する情報のみ
を得て、変化率の数値については予め設定された値を使
うこととすることも可能である。これにより、演算数が
少なくなり下位ビットの算出が簡略になるという利点が
ある。
【0047】図8に本発明のビット長拡張方法の一実施
例のフローチャートを示す。このフローチャートは、た
とえば、DSP(Digital Signal Processor)等による
演算処理を行った場合であり、図2のビット長拡張装置
9は、DSPに置き換えることもできる。ステップs1
は、プログラムの開始(スタート)を示す。ステップs
2は、変数jのイニシャライズを行い、j=0とする。
【0048】ステップs3は、DSPに内蔵されたメモ
リ部からディジタルオーディオデータD(n)(但しn=j+
1,j+2,...,j+i)を取り出す。ここに変数iは、変化率を
求めるために必要なデータ数である。ステップs4は、
このディジタルオーディオデータD(n)から差分データ
H(n)=D(n)-D(n-1)を演算する。
【0049】ステップs5は、差分データH(n)が0で
あるか否かを判定する。差分データH(n)が0のときス
テップs7へジャンプし、差分データH(n)が0でない
ときステップs6に進む。ステップs6は、差分データ
H(n)が0でない点のnとH(n)の値をDSP内部の
図示しないRAMに記憶する。
【0050】ステップs7は、nとH(n)の値から変
化率を算出し、前述のビット長拡張方法を用いて下位ビ
ットを算出する。ステップs8は、入力データD(n)に
生成した下位ビットを付加してD’(n)を生成する。
【0051】ステップs9は、出力データD’(n)をD
SPのメモリ部に書き込む。ステップs10は、メモリ
部から一定時間間隔でデータを出力する。ステップs1
1は、変数jに1を加算してインクリメント処理を行
う。インクリメント処理終了後、ステップs3の先頭に
ジャンプし、以下同様の処理を繰り返す。このようにし
て、ビット長拡張処理を行う。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、ディジタルオーディオ
データから、A/Dコンバータに入力されたアナログオ
ーディオ信号の振幅に近づくようにディジタルオーディ
オデータの下位ビットを生成するビット長拡張方法及び
ビット長拡張置を提供することができる。
【0053】また、ディジタルオーディオデータから、
A/Dコンバータに入力された入力アナログオーディオ
信号の振幅に近づくような出力アナログオーディオ信号
を再生するディジタルオーディオ再生装置を提供するこ
とができる。
【0054】総じて、ディジタルオーディオデータか
ら、A/Dコンバータに入力された入力アナログオーデ
ィオ信号の振幅に近づくような出力アナログオーディオ
信号を生成し、記録された原音の振幅に近いオーディオ
信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビット長拡張装置の一実施例を含むC
Dプレーヤのブロック図。
【図2】本発明のビット長拡張装置の一実施例のブロッ
ク図。
【図3】ディジタルオーディオデータの一例を示す図。
【図4】範囲外のデータを範囲内に入るような補正を説
明を行う説明図。
【図5】元のアナログオーディオ信号、本発明の一実施
例のビット長拡張装置の出力およびD/Aコンバータに
よるアナログオーディオ信号のそれぞれの波形図。
【図6】元のアナログオーディオ信号、本発明の一実施
例のビット長拡張装置の出力およびD/Aコンバータに
よるアナログオーディオ信号のそれぞれの波形図。
【図7】元のアナログオーディオ信号、本発明の一実施
例のビット長拡張装置の出力およびD/Aコンバータに
よるアナログオーディオ信号のそれぞれの波形図。
【図8】本発明のビット長拡張方法の実施例のフローチ
ャート。
【図9】従来技術のビット長拡張装置の一実施例のブロ
ック図。
【図10】従来のビット長拡張装置の各ブロックから出
力される信号の波形図。
【図11】元のアナログオーディオ信号、本発明の一実
施例のビット長拡張装置の出力およびD/Aコンバータ
によるアナログオーディオ信号のそれぞれの波形図。
【図12】元のアナログオーディオ信号、本発明の一実
施例のビット長拡張装置の出力およびD/Aコンバータ
によるアナログオーディオ信号のそれぞれの波形図。
【図13】元のアナログオーディオ信号、本発明の一実
施例のビット長拡張装置の出力およびD/Aコンバータ
によるアナログオーディオ信号のそれぞれの波形図。
【符号の説明】
1・・・ドライブモータ 2・・・コンパクトディスク 3・・・光ピックアップ 4・・・CDサーボコントローラ 5・・・データ検出回路部 6・・・EFM復調部 7・・・信号処理部 8・・・インターポーレーション・フィルタ 9・・・ビット長拡張装置 10・・ローパスフィルタ 11・・D/Aコンバータ 12・・ポスト・フィルタ 13・・アナログオーディオ信号出力部 21・・差分データ抽出手段 22・・波形パターン決定手段 23・・下位ビット生成手段 24・・下位ビット付加手段 25・・遅延手段 26・・ローパスフィルタ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03M 1/68 H03M 1/68 7/14 7/14 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたディジタルオーディオデータの
    サンプル間の差分からなる差分データ列を算出し、 該差分データ列の差分データの大きさが0である無変化
    点が連続する無変化連続区間を算出し、 該差分データ列の差分データの大きさが1LSB以上の
    変化点を検出し、前記無変化連続区間の前及び後に隣接
    する変化点の差分データを用いて前記無変化連続区間の
    前及び後の変化率をそれぞれ算出し、 前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が同
    極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルのディジタ
    ルオーディオデータにわたって予め定められた変化率で
    増加もしくは減少するような下位ビットデータ列を生成
    してビット長拡張し、 前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が異
    極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルディジタル
    オーディオデータにわたって予め定められた変化率で増
    加したのちに減少するかもしくは予め定められた変化率
    で減少したのち増加するような下位ビットデータ列を生
    成してビット長拡張することを特徴とするビット長拡張
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のビット長拡張方法におい
    て、 前記無変化連続区間の前または後に隣接する変化点の差
    分データを用いて前記無変化連続区間の変化率を算出
    し、 前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が同
    極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルのディジタ
    ルオーディオデータにわたって前記無変化連続区間の変
    化率で増加もしくは減少するような下位ビットデータ列
    を生成してビット長拡張し、 前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が異
    極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルディジタル
    オーディオデータにわたって前記無変化連続区間の前の
    変化率で増加したのちに前記無変化連続区間の後の変化
    率で減少するかもしくは前記無変化連続区間の前の変化
    率で減少したのちに前記無変化連続区間の後の変化率で
    増加するような下位ビットデータ列を生成してビット長
    拡張することを特徴とするビット長拡張方法。
  3. 【請求項3】入力されたディジタルオーディオデータの
    サンプル間の差分からなる差分データ列を算出し、 該差分データ列の差分データの大きさが0である無変化
    点が連続する無変化連続区間を算出し、 該差分データ列の差分データの大きさが1LSB以上の
    変化点を検出し、前記無変化連続区間の前に隣接する第
    1変化点及び前記無変化連続区間の後に隣接する第2変
    化点の差分データを用いて前記無変化連続区間の前の変
    化率である第1変化率、前記無変化連続区間の後の変化
    率である第2変化率および前記無変化連続区間の変化率
    である第3変化率をそれぞれ算出し、 前記無変化連続区間の第1変化率及び第2の変化率の正
    負符号が異極性のとき前記無変化連続区間の第1変化点
    及び第2変化点間の各サンプルのディジタルオーディオ
    データにわたって第1変化点から第1変化率で増加また
    は減少する第1の下位ビットデータ列、第2変化点へ第
    2変化率で減少または増加する第2の下位ビットデータ
    列および予め定められた上限もしくは下限を越える第1
    の下位ビットデータ列と第2の下位ビットデータ列を予
    め定められた値に変換して生成する第3の下位ビットデ
    ータからなる下位ビットデータ列を生成してビット長拡
    張し、 前記無変化連続区間の第1変化率及び第2変化率の正負
    符号が同極性のとき前記無変化連続区間の第1変化点及
    び第2変化点間の各サンプルのディジタルオーディオデ
    ータにわたって第3の変化率で増加もしくは減少するよ
    うな下位ビットデータ列を生成してビット長拡張するこ
    とを特徴とするビット長拡張方法。
  4. 【請求項4】入力されたディジタルオーディオデータの
    サンプル間の差分からなる差分データ列を算出する差分
    データ算出手段と、 該差分データ列の差分データの大きさが0である無変化
    点が連続する無変化連続区間、該差分データ列の差分デ
    ータの大きさが1LSB以上である変化点並びに前記無
    変化連続区間の前後に隣接する変化点の差分データを用
    いて前記無変化連続区間の前及び後の変化率をそれぞれ
    算出し前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符
    号が同極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルのデ
    ィジタルオーディオデータにわたって予め定められた変
    化率で増加もしくは減少するような下位ビットデータ列
    となる波形パターンを決定し、前記無変化連続区間の前
    及び後の変化率の正負符号が異極性のとき前記無変化連
    続区間の各サンプルディジタルオーディオデータにわた
    って予め定められた変化率で増加したのちに減少するか
    もしくは予め定められた変化率で減少したのち増加する
    ような下位ビットデータ列となる波形パターンを決定す
    る波形パターン決定手段と、 該波形パターン決定部で決定した波形パターンの下位ビ
    ットデータ列を生成する下位ビット生成手段と、 該下位ビット生成手段から出力された下位ビットデータ
    列を前記入力ディジタルオーディオデータに付加してビ
    ット長拡張する下位ビット付加手段とを備えたことを特
    徴とするビット長拡張装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のビット長拡張装置におい
    て、 前記無変化連続区間の前後に隣接する変化点の差分デー
    タを用いて前記無変化連続区間の変化率を算出し、 前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が同
    極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルのディジタ
    ルオーディオデータにわたって前記無変化連続区間の変
    化率で増加もしくは減少するような下位ビットデータ列
    となる波形パターンを決定し、 前記無変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が異
    極性のとき前記無変化連続区間の各サンプルディジタル
    オーディオデータにわたって前記無変化連続区間の前の
    変化率で増加したのちに前記無変化連続区間の後の変化
    率で減少するかもしくは前記無変化連続区間の前の変化
    率で減少したのち前記無変化連続区間の後の変化率で増
    加するような下位ビットデータ列となる波形パターンを
    決定する波形パターン決定手段であることを特徴とする
    ビット長拡張装置。
  6. 【請求項6】入力されたディジタルオーディオデータの
    サンプル間の差分からなる差分データ列を算出する差分
    データ算出手段と、 入力されたディジタルオーディオデータのサンプル間の
    差分からなる差分データ列、該差分データ列の差分デー
    タの大きさが0である無変化点が連続する無変化連続区
    間および該差分データ列の差分データの大きさが1LS
    B以上である変化点を用いて前記無変化連続区間の前に
    隣接する第1変化点及び前記無変化連続区間の後に隣接
    する第2変化点の差分データを用いて前記無変化連続区
    間の前の変化率である第1変化率、前記無変化連続区間
    の後の変化率である第2変化率および前記無変化連続区
    間の変化率である第3変化率をそれぞれ算出し、前記無
    変化連続区間の前及び後の変化率の正負符号が異極性の
    とき前記無変化連続区間の第1変化点及び第2変化点間
    の各サンプルのディジタルオーディオデータにわたって
    第1変化点から第1変化率で増加または減少する第1の
    下位ビットデータ列、第2変化点へ第2変化率で減少ま
    たは増加する第2の下位ビットデータ列及び予め定めら
    れた上限もしくは下限を越える第1の下位ビットデータ
    列と第2の下位ビットデータ列を予め定められた値に変
    換して生成する第3の下位ビットデータからなる下位ビ
    ットデータ列となる波形パターンを決定し、前記無変化
    連続区間の第1変化率及び第2変化率の正負符号が同極
    性のとき前記無変化連続区間の第1変化点及び第2変化
    点間の各サンプルのディジタルオーディオデータにわた
    って予め定められた変化率で増加もしくは減少するよう
    な下位ビットデータ列となる波形パターンを決定する波
    形パターン決定手段と、 該波形パターン決定部で決定した波形パターンの下位ビ
    ットデータ列を生成する下位ビット生成手段と、 該下位ビット生成手段から出力された下位ビットデータ
    列を前記入力ディジタルオーディオデータに付加してビ
    ット長拡張する下位ビット付加手段とを備えたことを特
    徴とするビット長拡張装置。
  7. 【請求項7】ディジタルオーディオデータを再生する再
    生部と、 請求項4、請求項5または請求項6に記載のビット長拡
    張装置と、 前記ビット長拡張装置から出力されたディジタルオーデ
    ィオデータをアナログオーディオ信号に変換するD/A
    コンバータを備えたことを特徴とするディジタルオーデ
    ィオ再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011180479A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Yamaha Corp 量子化ビット数拡張方法および量子化ビット数拡張装置
US8560101B2 (en) 2009-10-01 2013-10-15 Panasonic Corporation Audio signal processing apparatus and audio signal processing method
WO2022264663A1 (ja) * 2021-06-18 2022-12-22 株式会社Jvcケンウッド ビット拡張処理装置、ビット拡張処理方法、及びビット拡張処理プログラム

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