JP3271513B2 - 情報信号処理方法及び情報信号処理装置 - Google Patents

情報信号処理方法及び情報信号処理装置

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JP3271513B2
JP3271513B2 JP08063596A JP8063596A JP3271513B2 JP 3271513 B2 JP3271513 B2 JP 3271513B2 JP 08063596 A JP08063596 A JP 08063596A JP 8063596 A JP8063596 A JP 8063596A JP 3271513 B2 JP3271513 B2 JP 3271513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報信号処理方法及
び情報信号処理装置、特に、音響信号、画像信号等のよ
うな情報信号によるNビットの符号情報を、M>Nの関
係にあるMビットの符号情報に変換する情報信号処理方
法及び情報信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音響信号や画像信号などのデジタル化に
際しては、伝送,記録再生の忠実度、装置の価格、その
他の色々な条件を考慮して定められた規格に従って、所
定のビット数を有するデジタル信号が生成されているこ
とは周知のとおりであり、例えばコンパクトディスクに
は、16ビットのデジタル信号が記録されている。とこ
ろで、前記したように特定な規格に従った所定のビット
数のデジタル信号が、例えばNビットのデジタル信号で
あれば、そのデジタル信号はアナログ信号を2のN乗分
の1の分解能でデジタル信号に変換されている状態のも
のであるから、通常は、前記した2のN乗分の1の分解
能以上の細かさで、微小な信号部分を復元できないこと
は当然であるが、従来からデジタル信号のビット数で定
まる分解能以上の細かさで微小な信号部分を復元させる
ようにすることが望まれており、例えば、特開平5ー3
04474号公報にも開示されているように、Nビット
の符号情報を、M>Nの関係にあるMビットの符号情報
に変換させるようにするための提案も行なわれて来てい
る。前記した特開平5ー304474号公報に開示され
ているビット拡大の手法は、微小レベルの信号について
も歪の少ないDA変換が行なわれるように、方形波と対
応するデジタルデータの場合には、デジタルローパスフ
ィルタにより波形を滑らかにして、本来のビット数と対
応して定まる1LSB以下のデータまで出力してDA変
換が行なわれるようにしたものである。
【0003】ところが、前記した既提案のものも含め
て、M>Nの関係にあるNビットの符号情報をMビット
の符号情報に変換させるようにするために提案されてい
る従来技術では、アナログ信号を2のN乗分の1の分解
能でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報に
おける1LSBの間のデータ値を、前記したNビットの
符号情報を用いて滑らかにする、というものであったか
ら、波形そのもののリニアリティの改善効果は認められ
るにしても、前記のようにNビットの符号情報に基づい
て、もとのアナログ信号を推測した場合には、周知のよ
うにNビットの符号情報には、必らず0.5LSBの誤
差を含んでいる状態のものになっている。
【0004】前記のようにNビットの符号情報が、必ら
ず、0.5LSBの誤差を含んでいる状態のものになっ
ているという点について、図4を参照して説明すると次
のとおりである。図4は信号処理の対象にされているア
ナログ信号を、2のN乗分の1の分解能でデジタル信号
に変換して得たNビットの符号情報(デジタルデータ)
と、もとのアナログ信号との関係を説明するための図で
あり、図4中においてt1,t2,t3…は、順次の標本
化が行なわれる時点であり、また前記した順次の標本化
の時点t1,t2,t3…において隣接している標本化時
点間の時間Tsは標本化周期を示している。
【0005】そして、図4においてa〜nで示す各点
を、a→b→c→d→e→f→g→h→i→j→k→l
→m→nのように太い実線で結んで示してある曲線S
は、アナログ信号を特定な標本化周期Ts(標本化周波
数fsの逆数)毎に、2のN乗分の1の分解能、すなわ
ち、Nビットの1LSBの分解能で標本化量子化して得
たデジタル値の変化の状態を例示したものであり、図4
中の曲線Sによって示されるようなデジタル値を生じさ
せる原信号のアナログ信号は、前記した曲線Sを囲んで
ハッチングを施して示してある領域内に存在していたも
のである。したがって、デジタル信号に変換して得たN
ビットの符号情報を得るのに用いられたアナログ信号
と、前記のNビットの符号情報を復元して得たアナログ
信号との間には、2のN乗分の1の分解能1LSBにつ
いて±0.5LSB以内の誤差を含んでいるものになっ
ているのであり、前記した従来技術によってはM>Nの
関係にあるNビットの符号情報を高品位なMビットの符
号情報に変換させることはできなかった。
【0006】前記の問題点を解決するために、本出願人
会社では先に、次に記載するような解決手段を提案し
た。すなわち、アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報を、
M>Nの関係にあるMビットの符号情報に変換する際
に、まず、ビット数変換の対象にされていて、1標本化
周期を隔てて時間軸上に順次に現われるそれぞれNビッ
トの符号情報について、時間軸上で順次に隣接する2個
のNビットの符号情報の変化態様が、時間軸上で先行し
ているNビットの符号情報のデジタル値の方が大きい第
1の変化態様であるのか、時間軸上で先行しているNビ
ットの符号情報のデジタル値の方が小さい第2の変化態
様であるのか、隣接する2個のNビットの符号情報のデ
ジタル値の大きさが同一な第3の変化態様であるのかに
応じて、それぞれ個別に検出々力を発生させる。
【0007】次に、前記した符号情報の変化態様の検出
手段から時間軸上に順次に送出されている検出々力の内
で、第1の変化態様に応じて発生した検出々力と、第2
の変化態様に応じて発生した検出々力とが混在した状態
で時間軸上に配列されている検出々力列について、前記
の検出々力列を構成している順次の検出々力をそれぞれ
始端の検出々力として、前記それぞれの始端の検出々力
から時間軸上で連続する4個ずつの検出々力を、それぞ
れ1組の変化点群として設定し、前記の設定された順次
の1組の変化点群内における4個の検出々力が示す変化
態様のパターンを、基準の変化態様として予め定められ
た複数種類のデジタル値の変化態様のパターン[代表的
な変化態様のパターンを図5乃至図12に示してある]
の内のどの変化態様のパターンに該当するのかを判別す
る。
【0008】そして、前記した順次の各1組の変化点群
を構成しているNビットの符号情報群に対して、前記の
各1組の変化点群が該当する基準の変化態様のパターン
と対応して、前記した各1組の変化点群における2番目
のデジタル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点と
の間の区間について施すべき直線補間の態様を、前記し
た各1組の変化点群における1番目のデジタル値の変化
点と2番目のデジタル値の変化点との間の区間に施され
ている直線補間の態様と関連させて決定して、前記した
各1組の変化点群毎に前記のようにして決定された直線
補間が、2のM乗分の1の分解能のデジタル信号により
行なわれるような演算を行なう。
【0009】前記したNビットの符号情報について時間
軸上に次々に現われるデジタル値の変化点における順次
の隣接するデジタル値の変化点間毎に、デジタル値の変
化の大きさが前記した2のN乗分の1の分解能1LSB
と対応するようにして時間軸上に形成させた矩形の面積
と、前記した2のM乗分の1の分解能のデジタル信号に
よって示される線と、前記した矩形の辺との間で包囲さ
れる図形の面積とが略々等価となるようにそれぞれ予め
定められている態様での直線補間が前記の所定の区間に
施され[図13参照]るようにして、前記した2のM乗
分の1の分解能のデジタル信号から(M−N)ビットの
付加符号情報を得て、前記した(M−N)ビットの付加
符号情報をNビットの符号情報の最下位桁に連続させる
ことによりMビットの符号情報を生成させるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した本出願人会社
による解決手段では、例えば図15の(a)に示されて
いる点w→点x→点a→点u→点v→点r→点y→点z
→のように、デジタル値の変化の大きさが2のN乗分の
1の分解能1LSB(Nビットの1LSB)である、も
とのデジタル信号について、三角形a→u→iと、三角
形r→v→iとの面積が等しくなるような直線補間を施
した状態で得た2のM乗分の1の分解能のデジタル信号
から(M−N)ビットの付加符号情報を得るようにして
いたので、既述した従来のビット数変換技術を適用して
得たデジタル信号に比べて格段と良好な品質の情報信号
を得ることができる。
【0011】ところが、前記した三角形a→u→iの面
積と、三角形r→v→iの面積とは等しいが、実際に得
られる2のM乗分の1の分解能のデジタル信号は、図1
5の(b)中の直線a→rと対応しているものではな
く、時間軸上で順次の標本化周期毎に得られる離散的な
値のものであるから、前記の三角形a→u→iは、実際
には、図15の(a)〜(c)中に示してある多角形b
→c→d→e→f→g→h→uとなり、また、前記の三
角形r→v→iは、実際には図15の(a)〜(c)中
に示してある多角形r→v→i→j→k→l→m→n→
p→qとなる。なお、図15の(b),(c)は、前記
した図15の(a)の一部の拡大図である。そして、図
15の(a)〜(c)中に示されている前記した2つの
多角形は、明らかに面積を異にしている。それで、前記
した本出願人会社による既提案のビット数変換技術を改
良して、より一層、良好な品質の情報信号を得るように
するための手段が求められた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はアナログ信号を
2のN乗分の1の分解能でデジタル信号に変換して得た
Nビットの符号情報を、M>Nの関係にあるMビットの
符号情報に変換する際に、ビット数変換の対象にされて
いるNビットの符号情報における時間軸上で順次に発生
しているデジタル値の変化点を検出する手段と、前記し
たNビットの符号情報について時間軸上で順次に検出さ
れる新たなデジタル値の変化点を含む連続する4個のデ
ジタル値の変化点をそれぞれ1組の変化点群として、順
次の1組の変化点群における順次のデジタル値の変化態
様のパターンが、基準の変化態様として予め定められた
複数種類のデジタル値の変化態様のパターンの内のどの
変化態様のパターンに該当するのかを判別する手段と、
前記した順次の各1組の変化点群を構成しているNビッ
トの符号情報群に対して、前記の各1組の変化点群が該
当する基準の変化態様のパターンと対応して、前記した
各1組の変化点群における2番目のデジタル値の変化点
と3番目のデジタル値の変化点との間の区間について施
すべき直線補間の態様を、前記した各1組の変化点群に
おける1番目のデジタル値の変化点と2番目のデジタル
値の変化点との間の区間に施されている直線補間の態様
と関連させて決定し、前記した各1組の変化点群毎に前
記のようにして決定された直線補間が、2のM乗分の1
の分解能のデジタル信号により行なわれるような演算を
行なって、前記したNビットの符号情報について時間軸
上に次々に現われるデジタル値の変化点における順次の
隣接するデジタル値の変化点間毎に、デジタル値の変化
の大きさが前記した2のN乗分の1の分解能1LSBと
対応するようにして時間軸上に形成させた矩形の面積
と、前記した2のM乗分の1の分解能のデジタル信号に
よって示される線と、前記した矩形の辺との間で包囲さ
れる図形の面積とが略々等価となるようにそれぞれ予め
定められている態様での直線補間が前記の所定の区間に
施されるようにする手段と、前記した2のM乗分の1の
分解能のデジタル信号から(M−N)ビットの付加符号
情報を得る手段と、前記した直線補間された状態の2の
M乗分の1の分解能のデジタル信号によって示される階
段波形を、標本化周期の2分の1だけ時間軸上でずらし
た状態にさせるオフセット値の発生手段と、前記したオ
フセット値によって(M−N)ビットの付加符号情報を
修正する手段と、前記の修正された(M−N)ビットの
付加符号情報をNビットの符号情報の最下位桁に連続さ
せることによりMビットの符号情報を生成させるように
した情報信号処理方法、及び情報信号処理装置を提供す
る。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の情報信号
処理方法及び情報信号処理装置の具体的な内容を詳細に
説明する。図1は本発明の情報信号処理方法を適用した
情報信号処理装置の構成例を示すブロック図であり、ま
た、図2は図1中にブロック5として示してある信号波
形の変化態様の検出と変化パターンの判定部5の具体的
な構成例を示す。図1において1は信号処理の対象にさ
れるNビットの符号情報(Nビットのデジタル信号)の
入力端子である。Nビットの符号情報が時系列信号であ
る場合には、前記の入力端子1の前段に直並列変換回路
を設けるようにする。図1中の入力端子1に供給された
Nビットの符号情報は、遅延部3に供給されるととも
に、信号波形の変化態様の検出と変化パターンの判定部
5(具体的な構成例が図2に例示されている)にも与え
られる。前記の信号波形の変化態様の検出と変化パター
ンの判定部5には、入力端子7からデジタル信号の標本
化周期を有するパルスPfsが供給されている。
【0014】前記の信号波形の変化態様の検出と変化パ
ターンの判定部5では、信号処理の対象にされているN
ビットの符号情報について信号変化パターンの判定を行
なって、判定結果を(M−N)ビット信号発生部6に供
給する。前記の(M−N)ビット信号発生部6では、前
記した信号波形の変化態様の検出と変化パターンの判定
部5から供給された信号変化パターンの判定結果と対応
して、所定の演算動作を行なって(M−N)ビット信号
を発生し、それを加算器24と切換スイッチ26の固定
接点aとに与えるとともに、前記した(M−N)ビット
信号を得る際に発生させた直線補間された状態のMビッ
トのデジタル信号、その他、所要の情報とをオフセット
値発生部23に供給する。そして、前記したオフセット
値発生部23では、前記の(M−N)ビット信号発生部
6から供給された直線補間された状態のMビットのデジ
タル信号によって示される階段波形を、標本化周期の2
分の1だけ時間軸上でずらした状態にさせるオフセット
値を発生して、それを加算器24に与える。
【0015】前記した加算器24は、(M−N)ビット
信号発生部6から出力された(M−N)ビット信号と、
オフセット値発生部23から出力されたオフセット値と
の加算値出力を、前記した切換スイッチ26の固定接点
bとNビット1LSBオーバーフロー検出部25とに与
える。前記のNビット1LSBオーバーフロー検出部2
5は、前記した加算器24から供給されたデジタル信号
が、Nビットの1LSBよりも大きくなったときに、切
換スイッチ26の切換制御信号を出力する。前記の切換
制御信号が供給された切換スイッチ26の可動接点v
は、前記のNビット1LSBオーバーフロー検出部25
から出力された切換制御信号によって固定接点b側から
固定接点a側に切換えられる。そして、前記の切換スイ
ッチ26の可動接点vは加算部4に接続されていて、前
記の加算部4では、遅延部3から加算部4に供給されて
いるNビットの符号情報の最下位桁に引続いて、前記し
た切換スイッチ26の可動接点vを介して供給される
(M−N)ビット信号を付加し、その結果として得られ
るMビットの符号情報を出力端子2に送出する。
【0016】次に、図3乃至図16の各図を参照して、
本発明の情報信号処理方法及び情報信号処理装置の構成
原理や動作原理を含めて、具体的な内容について説明す
る。まず、図3の(a)は、順次の標本化周期Ts毎の
各時点t1,t2,t3…における順次のNビットの符号
情報のデジタル値を波形図的に示した図であって、この
図3に例示してあるNビットの符号情報のデジタル値の
変化態様は、次のとおりである。まず、時刻t2までは
同一のデジタル値を保持していたが、時刻t3にデジタ
ル値が大きな値となるように変化(時刻t3をデジタル値
の変化点イとする)している。図3中にロ〜ヲとして示
されている各点も、前記した変化点イと同様に、デジタ
ル値が変化している変化点である。そして、イ〜ヲの順
次の変化点における相隣りあう2つの変化点間(例え
ば、変化点イの時刻と変化点ロの時刻との間、変化点ロ
の時刻と変化点ハの時刻との間、変化点ハの時刻と変化
点ニの時刻との間、…変化点ルの時刻と変化点ヲの時刻
との間)におけるデジタル値には変化がない。
【0017】前記した図3の(a)に例示してあるNビ
ットの符号情報のデジタル値の変化態様は、前記した各
変化点イ〜ヲの内で、時刻t3の変化点イと、時刻t7の
変化点ロと、時刻t14の変化点ハと、時刻t26の変化点
ニと、時刻t53の変化点リと、時刻t56の変化点ヌと、
時刻t59の変化点ル等の各変化点では、それぞれデジタ
ル値が増加するような変化態様(図中では上向きの矢印
で示している)を示して変化しており、また、前記した
各変化点イ〜ヲの内で、時刻t33の変化点ホと、時刻t
38の変化点ヘと、時刻t42の変化点トと、時刻t48の変
化点チと、時刻t64の変化点ヲ等の各変化点では、それ
ぞれデジタル値が減少するような変化態様(図中では下
向きの矢印で示している)を示して変化している。
【0018】図3の(b)は、既述した図3の(a)中
に示されている時間軸上の順次の変化点について、各変
化点毎におけるNビットの符号情報のデジタル値の変化
態様が、増加状態を示している各変化点イ〜ニ、リ〜ル
等には、上向きの矢印(及びUの文字)を付し、また、
各変化点毎におけるNビットの符号情報のデジタル値の
変化態様が、減少状態を示している各変化点ホ〜チ、ヲ
等には、下向きの矢印(及びDの文字)を付して示した
図である。
【0019】さらに、図3の(c)は、図3の(a),
(b)を参照して既述した時間軸上の順次の各変化点の
内で、各変化点毎におけるNビットの符号情報のデジタ
ル値の変化態様が、増加状態を示している各変化点イ〜
ニ、リ〜ル等については、各変化点におけるデジタル値
の増加量の多少に拘らずに、同一の所定の1ステップ
(2のN乗分の1の分解能1LSB)だけ信号レベルが
増加する(この状態は、図2を参照して後述されている
信号波形の変化態様の検出動作に関する説明において論
理値「1」であると記載している)ものとし、また、時
間軸上の順次の各変化点の内で、各変化点毎におけるN
ビットの符号情報のデジタル値の変化態様が、減少状態
を示している各変化点ホ〜チ、ヲ等については、各変化
点におけるデジタル値の減少量の多少に拘らずに、同一
の所定の1ステップ(2のN乗分の1の分解能1LS
B)だけ信号レベルが低下する(この状態は、図2を参
照して後述されている信号波形の変化態様の検出動作に
関する説明において論理値「0」であると記載してい
る)ものとして示している図である。
【0020】ところで、既述のようにNビットの符号情
報のデジタル値の変化態様の一例として、順次の標本化
周期Ts毎の各時点t1,t2,t3…における順次のN
ビットの符号情報のデジタル値を、波形図的に示した図
3の(a)に示されているNビットの符号情報のデジタ
ル値の変化態様によって示される波形と、このNビット
の符号情報のデジタル値を得るのに用いられた原アナロ
グ信号の波形との間には、2のN乗分の1の分解能1L
SBについて±0.5LSB以内の誤差を含んでいるも
のとなっていることは、図4を参照して既述してあると
おりであるが、本発明の情報信号処理方法及び情報信号
処理装置では、前記の誤差が極力少なくなるような状態
で、Nビットの符号情報を、M>Nの関係にあるMビッ
トの符号情報に変換できるように、信号処理の対象にさ
れているアナログ信号が2のN乗分の1の分解能でデジ
タル信号に変換された状態のNビットの符号情報が入力
信号として供給されたときに、ビット数変換の対象にさ
れているNビットの符号情報における時間軸上で順次に
発生しているデジタル値の変化点を検出し、Nビットの
符号情報について時間軸上で順次に検出される新たなデ
ジタル値の変化点を含む連続する4個のデジタル値の変
化点をそれぞれ1組の変化点群として、順次の1組の変
化点群における順次のデジタル値の変化態様のパターン
が、基準の変化態様として予め定められた16種類のデ
ジタル値の変化態様のパターンの内のどの変化態様のパ
ターンに該当するのかを判別し、判別された各1組の変
化点群が該当する基準の変化態様のパターンと対応し
て、前記した各1組の変化点群における2番目のデジタ
ル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点との間の区
間について施すべき直線補間の態様を、前記した各1組
の変化点群における1番目のデジタル値の変化点と2番
目のデジタル値の変化点との間の区間に施されている直
線補間の態様と関連させて決定し、前記した各1組の変
化点群毎に前記のようにして決定された直線補間が、2
のM乗分の1の分解能のデジタル信号により行なわれる
ような演算を行ない、それぞれ予め定められている態様
での直線補間を前記の所定の区間に施し、次いで、前記
したNビットの符号情報について時間軸上に次々に現わ
れるデジタル値の変化点における順次の隣接するデジタ
ル値の変化点間毎に、デジタル値の変化の大きさが前記
した2のN乗分の1の分解能1LSBと対応するように
して時間軸上に形成させた矩形の面積と、前記した2の
M乗分の1の分解能のデジタル信号によって示される線
と、前記した矩形の辺との間で包囲される図形の面積と
が略々等価となるようにそれぞれ予め定められている態
様での直線補間を前記の所定の区間に施し、前記した2
のM乗分の1の分解能のデジタル信号から(M−N)ビ
ットの付加符号情報を得るとともに、前記した直線補間
された状態の2のM乗分の1の分解能のデジタル信号に
よって示される階段波形を、標本化周期の2分の1だけ
時間軸上でずらした状態にさせるオフセット値を発生さ
せ、前記したオフセット値によって(M−N)ビットの
付加符号情報を修正して、前記の修正された(M−N)
ビットの付加符号情報をNビットの符号情報の最下位桁
に連続させて、Nビットの符号情報をM>Nの関係にあ
るMビットの符号情報に変換するようにしている。
【0021】すなわち、本発明ではビット数変換の対象
にされているNビットの符号情報における時間軸上で順
次に発生しているデジタル値の変化点{例えば図3の
(a)におけるイ〜ヲによって示されるような変化点}
を検出し、Nビットの符号情報について、時間軸上で順
次に検出される新たなデジタル値の変化点を含む連続す
る4個のデジタル値の変化点をそれぞれ1組の変化点群
として、前記の各1組の変化点群における順次のデジタ
ル値の変化態様のパターンが、基準の変化態様として予
め定められた16種類のデジタル値の変化態様のパター
ンの内のどの変化態様のパターンに該当するのかを判別
するのであるが、例えば、ビット数変換の対象にされて
いるNビットの符号情報における時間軸上で順次に発生
しているデジタル値の変化点が、例えば図3の(a)に
おけるイ〜ヲによって示されるような変化点であったと
した場合を具体例に挙げて説明すると次のとおりであ
る。
【0022】Nビットの符号情報における時間軸上で順
次に発生しているデジタル値の変化点が、例えば図3の
(a)におけるイ〜ヲによって示されるような変化点で
あった場合において、前記した時間軸上で順次に検出さ
れる新たなデジタル値の変化点を含む連続する4個のデ
ジタル値の変化点を、それぞれ1組の変化点群とする順
次の各1組の変化点群についてみると、(1)イ,ロ,
ハ,ニの4個の変化点で構成されている最初の1組の変
化点群を構成している前記の4個の変化点イ,ロ,ハ,
ニにおけるデジタル値の変化の態様は、図3の(c)に
示してあるように、デジタル値が増加[図3の(b)に
おける表示法では、↑またはUのように示してある]し
ている状態を「1」で表示し、また、デジタル値が減少
[図3の(b)における表示法では、↓またはDのよう
に示してある]している状態を「0」で表示{後述の
(2)以下についての記載についても同様}すると、図
3に示されているイ,ロ,ハ,ニの4個の変化点におけ
るデジタル値の変化の態様は、「1」「1」「1」
「1」により示される。
【0023】次に、(2)図3の(a)において、ロ,
ハ,ニ,ホの4個の変化点で構成されている2番目の1
組の変化点群の4個の変化点ロ,ハ,ニ,ホにおけるデ
ジタル値の変化の態様は、「1」「1」「1」「0」に
より示され、また、(3)ハ,ニ,ホ,ヘの4個の変化
点で構成されている3番目の1組の変化点群のハ,ニ,
ホ,ヘの4個の変化点におけるデジタル値の変化の態様
は「1」「1」「0」「0」で示され、さらに、(4)
ニ,ホ,ヘ,トの4個の変化点で構成されている4番目
の1組の変化点群の4個の変化点ニ,ホ,ヘ,トにおけ
るデジタル値の変化の態様は「1」「0」「0」「0」
で示される。以下、5番目以降の各1組の変化点群につ
いても、前記した1番目〜4番目の各1組の変化点群に
おける4個ずつの変化点のデジタル値の変化態様の表示
の仕方と同様な表示方法によって、それぞれの変化点群
を構成している各4個ずつの変化点のデジタル値の変化
態様が表示できることは、いうまでもない。
【0024】前記のように、時間軸上に順次に現われる
1組の変化点群の4個の変化点におけるデジタル値の変
化の態様は、0000,0001,0010,001
1,0100,0101,0110,0111,100
0,1001,1010,1011,1100,110
1,1110,1111によって示される全部で16種
類のデジタル値の変化の態様のパターンの内のどれかに
対応しているものになっている。そして、前記した16
種類のデジタル値の変化の態様のパターンにおけるそれ
ぞれ異なる種類に属する個々の変化パターンについて
は、それぞれ最も適切な直線補間のやり方を定めておく
ことができる。
【0025】それで本発明では、Nビットの符号情報に
おける時間軸上で順次に発生しているデジタル値の変化
点について、時間軸上で順次に検出される新たなデジタ
ル値の変化点を含む連続する4個のデジタル値の変化点
を、それぞれ1組の変化点群とする順次の各1組の変化
点群における各4個の変化点のデジタル値の変化の態様
が、0000,0001,0010,0011,010
0,0101,0110,0111,1000,100
1,1010,1011,1100,1101,111
0,1111からなる16種類のデジタル値の変化の態
様のパターン(基準の変化態様のパターン)の内のどの
パターンであるのかを判定し、判定された各1組の変化
点群が該当する基準の変化態様のパターンと対応して、
予め定められている直線補間がデジタルデータに施され
るような演算が行なわれるようにする。
【0026】すなわち、前記した各1組の変化点群にお
ける1番目のデジタル値の変化点と2番目のデジタル値
の変化点との間の区間に既に施されている直線補間の態
様と関連して、前記した各1組の変化点群における2番
目のデジタル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点
との間の区間について施すべく予め定められた直線補間
が、2のM乗分の1の分解能のデジタル信号により行な
われるような演算を行ない、次に、前記したNビットの
符号情報について時間軸上に次々に現われるデジタル値
の変化点における順次の隣接するデジタル値の変化点間
毎に、デジタル値の変化の大きさが前記した2のN乗分
の1の分解能1LSBと対応するようにして時間軸上に
形成させた矩形の面積と、前記した2のM乗分の1の分
解能のデジタル信号によって示される線と、前記した矩
形の辺との間で包囲される図形の面積とが略々等価とな
るように変形させて(M−N)ビットの付加符号情報を
得て、前記した(M−N)ビットの付加符号情報をNビ
ットの符号情報の最下位桁に連続させて、Mビットの符
号情報を生成させるようにしているのである。
【0027】前記のようにNビットの符号情報における
時間軸上で順次に検出される新たなデジタル値の変化点
を含む連続する4個のデジタル値の変化点を、それぞれ
1組の変化点群とする順次の各1組の変化点群における
各4個の変化点のデジタル値の変化の態様が、000
0,0001,0010,0011,0100,010
1,0110,0111,1000,1001,101
0,1011,1100,1101,1110,111
1からなる16種類のデジタル値の変化の態様のパター
ン(基準の変化態様のパターン)と対応して、前記した
各1組の変化点群における1番目のデジタル値の変化点
と2番目のデジタル値の変化点との間の区間に既に施さ
れている直線補間の態様と関連して、前記した各1組の
変化点群における2番目のデジタル値の変化点と3番目
のデジタル値の変化点との間の区間について施すべく予
め定められている直線補間の形態は、図5至図12に例
示されている。
【0028】次に、図2を参照して信号波形の変化態様
の検出と変化パターンの判定部5の具体的な構成態様
と、動作とについて説明する。図2において信号波形の
変化態様の検出と変化パターンの判定部5は、信号波形
変化情報の発生部51と、信号波形変化態様情報の発生
部52と、信号波形の変化部分のアドレス発生部53
と、変化パターンの判定部54とによって構成されてい
る。そして信号波形の変化態様の検出と変化パターンの
判定部5の入力端子1(図1中の入力端子1と同じ)に
は、情報信号処理の対象にされているNビットのデジタ
ル信号が供給され、また入力端子7にはクロック信号パ
ルスPfsが供給される。前記したクロック信号パルス
Pfsとしては、情報信号処理の対象にされているNビ
ットのデジタル信号を発生させる際に使用された標本化
周波数fsと同一の繰返し周波数を有するパルスが用い
られるのであり、情報信号処理の対象にされているデジ
タル信号が音響信号の場合には、前記のクロック信号パ
ルスPfsとして、例えば44.1KHzの繰返し周波数
fsのパルスが使用される。
【0029】信号波形の変化態様の検出と変化パターン
の判定部5の入力端子1を介して信号波形変化情報の発
生部51に供給された情報信号処理の対象にされている
Nビットのデジタル信号は、マグニチュードコンパレー
タ9におけるA入力端子と、D型フリップフロップ8の
データ端子と、比較器10のA入力端子に与えられてお
り、また前記のD型フリップフロップ8のクロック端子
には、入力端子7を介してクロック信号Pfsが与えら
れている。また前記のマグニチュードコンパレータ9に
おけるB入力端子には、前記したD型フリップフロップ
8のQ端子出力が供給される。それで、前記したD型フ
リップフロップ8は、それのクロック端子へ、入力端子
7を介して標本化周期毎に順次のクロック信号Pfsが
供給される度毎に、前記したD型フリップフロップ8の
Q端子から、1標本化周期前にD型フリップフロップ8
のデータ端子に与えられていたNビットのデジタルデー
タを出力して、それをマグニチュードコンパレータ9に
おけるB入力端子に入力させるとともに、比較器10に
おけるB入力端子にも入力させる。
【0030】前記したマグニチュードコンパレータ9と
しては、それのA入力端子に供給されたNビットのデジ
タルデータAと、それのB入力端子に供給されたNビッ
トのデジタルデータBとの大きさを比較して、デジタル
データAの方がデジタルデータBよりも大きい場合に
は、出力端子A>Bだけをハイレベルの状態の出力Hと
し、他の出力端子A<Bと出力端子A=Bとの双方をロ
ーレベルの状態の出力Lとし、また、前記の入力端子
A,Bに供給されたNビットのデジタルデータにおける
デジタルデータAとデジタルデータBとが等しい場合に
は、出力端子A=Bだけをハイレベルの状態の出力Hと
し、他の出力端子A>Bと出力端子A<Bとの双方をロ
ーレベルの状態の出力Lとし、さらに、前記の前記の入
力端子A,Bに供給されたNビットのデジタルデータに
おけるデジタルデータBの方がデジタルデータAよりも
大きい場合には、出力端子A<Bだけをハイレベルの状
態の出力Hとし、他の出力端子A>Bと出力端子A=B
との双方をローレベルの状態の出力Lとするような動作
態様のマグニチュードコンパレータ74HC85を使用
することができる。
【0031】一方、信号波形変化情報の発生部51にお
ける前記の比較器10では、それのA入力端子に供給さ
れたNビットのデジタルデータAと、それのB入力端子
に供給されたNビットのデジタルデータBとの大きさの
比較結果が、デジタルデータAの方がデジタルデータB
よりも大きい場合、すなわち、例えば図3の(a),
(b)を参照して既述した時間軸上の順次の各変化点の
内で、各変化点毎におけるNビットの符号情報のデジタ
ル値の変化態様が、増加状態を示している各変化点イ〜
ニ、リ〜ル等のような変化点において、前記の各変化点
におけるデジタル値の増加量の多少に拘らずに論理値
「1」の出力を発生して、それを信号波形変化態様情報
の発生部52におけるD型フリップフロップ14のデー
タ端子に供給する。
【0032】また、前記した比較器10のA入力端子に
供給されたNビットのデジタルデータAと、それのB入
力端子に供給されたNビットのデジタルデータBとの大
きさの比較結果が、デジタルデータBの方がデジタルデ
ータAよりも大きい場合、すなわち例えば図3の
(a),(b)を参照して既述した時間軸上の順次の各
変化点の内で、各変化点毎におけるNビットの符号情報
のデジタル値の変化態様が、減少状態を示している各変
化点ホ〜チ、ヲ等のような変化点において、前記の各変
化点におけるデジタル値の増加量の多少に拘らずに論理
値「0」の出力を発生して、それを信号波形変化態様情
報の発生部52におけるD型フリップフロップ14のデ
ータ端子に供給する。
【0033】前記した信号波形変化情報の発生部51に
おけるマグニチュードコンパレータ9の出力端子A>B
からの出力と、出力端子A<Bからの出力とは、オア回
路11に供給されている。前記したオア回路11の出力
は、前記したマグニチュードコンパレータ9の出力端子
A>Bからの出力と、出力端子A<Bからの出力との何
れか一方がハイレベルの状態Hになった場合にハイレベ
ルの状態Hとなる。そして、前記したオア回路11から
の出力信号は、アンド回路12に供給されており、ま
た、前記のアンド回路12にはゲートパルスとしてPf
sバーが供給されている。前記のゲートパルスPfsバ
ーは、既述したクロック信号パルスPfsと同一の繰返
し周波数でクロック信号パルスPfsと180度の位相
差を有するパルスである。それで、前記したアンド回路
12からは、時間軸上でNビットのデジタル信号の値が
変化した時点毎に、ゲートパルスPfsバーのタイミング
でクロック信号CLKが出力される。アンド回路12か
ら出力されたクロック信号CLKは、信号波形変化態様
情報の発生部52におけるD型フリップフロップ14〜
17のクロック端子と、信号波形の変化部分のアドレス
発生部53におけるD型フリップフロップ18〜21の
クロック端子とに供給される。
【0034】前記した信号波形の変化部分のアドレス発
生部53におけるD型フリップフロップ18のデータ端
子には、アドレスカウンタ13から出力されているアド
レス信号(アドレスデータ)が供給されているから、前
記のD型フリップフロップ18には、時間軸上でNビッ
トのデジタル信号の値が変化した時点(例えば図3中の
イ〜ヲ)毎に、信号波形変化情報の発生部51における
アンド回路12から出力されたクロック信号CLKによ
って、時間軸上でNビットのデジタル信号の値が変化し
た時点におけるアドレス値が、データ端子から読込まれ
る。
【0035】それで、信号波形変化態様情報の発生部5
2における各D型フリップフロップ14〜17のそれぞ
れのQ端子からは、時間軸上でNビットのデジタル信号
の値が変化した時点(例えば図3中のイ〜ヲ)毎に、順
次の各変化点毎におけるNビットの符号情報のデジタル
値の時間軸上での増加,減少の変化態様と対応している
論理値「1」,「0」が出力されるから、前記の信号波
形変化態様情報の発生部52の各D型フリップフロップ
14〜17における各Q端子から変化パターン判定部5
4には、図3を参照して既述したように、時間軸上に順
次に現われる1組の変化点群の4個の変化点におけるデ
ジタル値の変化の態様(0000,0001,001
0,0011,0100,0101,0110,011
1,1000,1001,1010,1011,110
0,1101,1110,1111によって示される全
部で16種類のデジタル値の変化の態様のパターンの内
のどれか)のデータが与えられ、また、信号波形の変化
部分のアドレス発生部53のD型フリップフロップ18
〜21におけるそれぞれのQ端子からは、時間軸上でN
ビットのデジタル信号の値が変化した時点(例えば図3
中のイ〜ヲ)毎に、順次の各変化点と対応しているアド
レス値が前記の変化パターン判定部54に与えられる。
【0036】前記した変化パターンの判定部54には、
既述した時間軸上に順次に現われる1組の変化点群の4
個の変化点におけるデジタル値の変化の態様として考え
られる全ての種類と対応する16種類の数値(2進数表
示、あるいは16進表示により0000,0001,0
010,0011,0100,0101,0110,0
111,1000,1001,1010,1011,1
100,1101,1110,1111によって示され
る全部で16種類のデジタル値)の内の1つずつの数値
が個別に与えられている計16個の一致回路が設けられ
ていて、前記のように信号波形変化態様情報の発生部5
2の各D型フリップフロップ14〜17のそれぞれのQ
端子から変化パターン判定部54に与えられた順次の1
組の変化点群の4個の変化点におけるデジタル値の変化
の態様をそれぞれ表わしている論理値の組合わせで示さ
れる4桁の数値(例えば、図3における4個の変化点イ
〜ニの場合には数値1111、また例えば図3における
4個の変化点ヘ〜リの場合には数値0001)は、16
個の一致回路によって変化パターンの判定が行なわれ
る。
【0037】時間軸上で順次に変化点が現われる度毎
に、パターン判定部54における16個の一致回路の内
の特定などれか1個からは必らず一致出力が出される。
それでパターン判定部54では、前記の一致出力を出力
した一致回路と対応して定まっている変化パターンの種
類を示す情報信号(例えば、一致出力を出した一致回路
に設定してある数値であってもよい)と、前記の変化パ
ターンを生じさせた4個の変化点のアドレスデータと
を、信号波形の変化態様の検出と変化パターンの判定部
5の出力端子22を介して、(M−N)ビット信号発生部
6に供給する。
【0038】(M−N)ビット信号発生部6では、既述
のように、Nビットの符号情報における時間軸上で順次
に発生しているデジタル値の変化点について、時間軸上
で順次に検出される新たなデジタル値の変化点を含む連
続する4個のデジタル値の変化点を、それぞれ1組の変
化点群とする順次の各1組の変化点群における各4個の
変化点のデジタル値の変化の態様が、0000,000
1,0010,0011,0100,0101,011
0,0111,1000,1001,1010,101
1,1100,1101,1110,1111からなる
16種類のデジタル値の変化の態様のパターン(基準の
変化態様のパターン)の内のどのパターンであるのかに
従って、各1組の変化点群における1番目のデジタル値
の変化点と2番目のデジタル値の変化点との間の区間に
既に施されている直線補間の態様と関連して、前記した
各1組の変化点群における2番目のデジタル値の変化点
と3番目のデジタル値の変化点との間の区間について施
すべく予め定められた直線補間が、2のM乗分の1の分
解能のデジタル信号により行なわれるような演算を行な
う。
【0039】そして、(M−N)ビット信号発生部6で
は、次に、前記したNビットの符号情報について時間軸
上に次々に現われるデジタル値の変化点における順次の
隣接するデジタル値の変化点間毎に、デジタル値の変化
の大きさが前記した2のN乗分の1の分解能1LSBと
対応するようにして時間軸上に形成させた矩形の面積
と、前記した2のM乗分の1の分解能のデジタル信号に
よって示される線と、前記した矩形の辺との間で包囲さ
れる図形の面積とが略々等価となるように変形させて
(M−N)ビットの付加符号情報を得て、前記した(M
−N)ビットの付加符号情報をNビットの符号情報の最
下位桁に連続させて、Mビットの符号情報を生成させる
のである。
【0040】すなわち、信号波形の変化態様の検出と変
化パターンの判定部5から送出された変化パターンの種
類を示す情報信号と、前記の変化パターンを生じさせた
4個の変化点のアドレスデータとが供給された(M−N)
ビット信号発生部6では、まず、前記した変化パターン
の種類を示す情報信号に基づいて、その変化パターンの
種類を示す情報信号を生じさせた4個の変化点からなる
1組の変化点群における1番目のデジタル値の変化点と
2番目のデジタル値の変化点との間の区間に既に施され
ている直線補間の態様と関連して、前記した各1組の変
化点群における2番目のデジタル値の変化点と3番目の
デジタル値の変化点との間の区間について施すべく予め
定められている直線補間の形態を決定するのであるが、
それは例えば前記した前記した変化パターンの種類を示
す情報信号をアドレス信号の一部として構成したアドレ
ス信号を用いてROMテーブルから、所定の直線補間の
形態を示すデータが得られるようにすることにより容易
に実現できる。
【0041】図5乃至図12は、時間軸上で連続する4
個の変化点(1群の変化点群)のデジタル値の変化の態
様と、前記の1組の変化点群における2番目のデジタル
値の変化点と3番目のデジタル値の変化点との間の区間
について施すべき直線補間の態様を、前記した各1組の
変化点群における1番目のデジタル値の変化点と2番目
のデジタル値の変化点との間の区間に施されている直線
補間の態様と関連させてどのように決定してあるのかを
例示した図であって、各図中の変化点の欄における#
1,#2,#3,#4等の表示は、それぞれ時間軸上で
連続する4個の変化点における1番目の変化点(#
1)、2番目の変化点(#2)、3番目の変化点(#
3)、4番目の変化点(#4)を表わしており、また、
変化態様の欄における数字の配列は、既述したように時
間軸上に順次に現われる1組の変化点群の4個の変化点
におけるデジタル値の変化の態様を論理値「1」「0」
で示したものである(ただし、「1」は増加,「0」は
減少)。
【0042】また、#1#2間における補間形態の欄、
及び#2#3間における補間形態の欄における凸,凹の
表示は、それぞれの該当期間中における補間の形態が
凸,凹であることを示し、また、#1#2間における補
間形態の欄、及び#2#3間における補間形態の欄にお
ける数字(例えば1〜2、あるいは2.5〜3等の数
字)は、直線補間が行なわれる区間を示しており、さら
に、#2#3間における補間形態の欄の記載内容に−の
表示が行なわれている場合は、#2#3間に対して何も
補間が行なわれないことを示している。また#2#3間
を含む期間について補間が行なわれる場合については、
補間の状態を破線によって図示してあり、さらに#1#
2間を含む期間について補間が行なわれる場合について
は、補間の状態を実線によって示してある。
【0043】ところで、前記の図5乃至図12の各図に
は、時間軸上で相次ぐ4個の変化点#1,#2,#3,
#4におけるデジタル値の変化態様(デジタル値の増
加,減少)の組合わせ状態として、1111,111
0,1101,1100,1011,1010,100
0,1001の8種類しか示されてないが、既述した1
6種類の変化態様は、前記の8種類の変化態様と、前記
の8種類の変化態様を表わしている数字配列における1
と0との数字を逆にした状態の数字配列との双方のもの
を合わせたものであるから、実際には図5至図12に示
されている8種類の変化態様のデータだけを備えておく
だけで、時間軸上で相次ぐ4個の変化点#1,#2,#
3,#4におけるデジタル値の変化態様(デジタル値の
増加,減少)の総数の16種類の変化態様にも対応させ
ることができる。
【0044】さて、信号波形の変化態様の検出と変化パ
ターンの判定部5から送出された変化パターンの種類を
示す情報信号と、前記の変化パターンを生じさせた4個
の変化点のアドレスデータとが供給された(M−N)ビッ
ト信号発生部6では、既述のように前記した変化パター
ンの種類を示す情報信号に基づいて、その変化パターン
の種類を示す情報信号を生じさせた4個の変化点からな
る1組の変化点群における1番目のデジタル値の変化点
と2番目のデジタル値の変化点との間の区間に既に施さ
れている直線補間の態様、すなわち、最新の変化パター
ンの種類を示す情報信号を生じさせた4個の変化点から
なる1組の変化点群の1つ前の変化パターンの種類を示
す情報信号を生じさせた4個の変化点からなる1組の変
化点群における2番目のデジタル値の変化点と3番目の
デジタル値の変化点との間の区間に既に施されている直
線補間の態様が、どうであったのかに応じて、例えば図
5乃至図12に例示されているようなパターンの直線補
間の形態を決定して、前記した4個の変化点からなる各
1組の変化点群毎に前記のようにして決定された直線補
間が、2のM乗分の1の分解能のデジタル信号により行
なわれるような演算を行なう。
【0045】前記のように、4個の変化点からなる各1
組の変化点群毎における2番目のデジタル値の変化点と
3番目のデジタル値の変化点との間の区間に施すべき直
線補間のパターンが決定されて、そのパターンに従って
直線補間を行なうための演算に当って必要とされる時間
軸上に順次に現われた変化点の間隔のデータは、既述の
ように信号波形の変化態様の検出と変化パターンの判定
部5から、変化パターンの種類を示す情報信号とともに
(M−N)ビット信号発生部6に供給された4個の変化
点のアドレスデータの相互間の差を演算すれば求めるこ
とができる。図13は時間軸上に順次に現われた4個の
デジタル値の変化点からなる1組の変化点群における2
番目のデジタル値の変化点と3番目のデジタル値の変化
点との間の区間に対して施すべき補間直線の決定がどの
ようにして行なわれるものかを説明するための図であ
る。
【0046】図13の(a)〜(d)は、4個の変化点
からなる各1組の変化点群毎における順次のデジタル値
の変化点でのデジタル値の変化の態様が、異なる3つの
代表的な変化パターンを例示している。すなわち、図1
3の(a)は、4個の変化点からなる各1組の変化点群
毎における順次のデジタル値の変化点でのデジタル値
が、単調に増加しているような変化パターンの例であ
り、また、図13の(b)は、4個の変化点からなる各
1組の変化点群毎における順次のデジタル値の変化点で
のデジタル値が、単調に増加した後に減少に転じている
変化パターンの例であり、さらに図13の(c)は、4
個の変化点からなる各1組の変化点群毎における順次の
デジタル値の変化点でのデジタル値が、増加した後に減
少に転じて山状を示す変化パターンの例であり、さらに
また図13の(d)は、4個の変化点からなる各1組の
変化点群毎における順次のデジタル値の変化点でのデジ
タル値が、増加した後に一定値を保持した後に減少に転
じて山状を示す変化パターンの例である。
【0047】前記した図13の(a)〜(d)に示され
ている各変化パターンについて実施されるべき直線補間
は、各図中に傾斜した実線図示の直線で示されるとおり
のものとなる。図13の(a)〜(d)における#1,#
2,#3,#4等の表示は、既述した図5乃至図12中
に#1,#2,#3,#4等としてそれぞれ示してある
それぞれ時間軸上で連続する4個のデジタル値の変化点
中の1番目の変化点(#1)、2番目の変化点(#
2)、3番目の変化点(#3)、4番目の変化点(#
4)を表わしており、また各変化点におけるデジタル値
の変化の態様は論理値「1」「0」で示してある。前記
した図13の(a)〜(d)において、時間軸上で連続
する4個のデジタル値の変化点の内で2番目の変化点#
2におけるab間は、2のN乗分の1の分解能1LSB
と対応しており、また図13の(a),(b)における
3番目の変化点#3のcd間、及び図13の(c),
(d)における3番目の変化点#3のch間も2のN乗
分の1の分解能1LSBと対応している。
【0048】まず、図13の(a)における2番目の変
化点#2と3番目の変化点#3との間で傾斜直線e→g
→f(e→f)によって行なわれる直線補間は、前記し
た2番目の変化点#2におけるab間の中点eと、3番
目の変化点#3におけるcd間の中点fとを結ぶ直線に
よって行なわれており、前記した2番目の変化点#2に
おけるab間の中点eと、3番目の変化点#3における
cd間の中点fとの高さの差は2のN乗分の1の分解能
1LSBである。それで、前記した2番目の変化点#2
と3番目の変化点#3との間で行なわれる直線補間のた
めに用いられる補間直線e→fの勾配は、2番目の変化
点#2と3番目の変化点#3との距離bcと、前記した
2番目の変化点#2におけるab間の中点eと、3番目
の変化点#3におけるcd間の中点fとの高さの差とし
て示される2のN乗分の1の分解能1LSBとを用い
て、 [(2のN乗分の1の分解能1LSB)÷(2番目の
変化点#2と3番目の変化点#3との距離bc)]のよ
うな演算式による演算を行なうことにより求められる。
そして、前記した2番目の変化点#2と3番目の変化点
#3との距離bcは、前記の2番目の変化点#2のアド
レス値と、3番目の変化点#3のアドレス値との差によ
って求められるから前記の演算は容易に実施できる。
【0049】次に、図13の(b)における2番目の変
化点#2と3番目の変化点#3との間で傾斜直線e→g
によって行なわれる直線補間は、前記した2番目の変化
点#2におけるab間の中点eと、3番目の変化点#3
におけるcd間の中点fとを結ぶ直線の一部によって行
なわれるのであり、既述のように前記した2番目の変化
点#2におけるab間の中点eと、3番目の変化点#3
におけるcd間の中点fとの高さの差は2のN乗分の1
の分解能1LSBであるから、前記した2番目の変化点
#2と3番目の変化点#3との間の一部で行なわれる直
線補間のために用いられる補間直線e→gの勾配は、2
番目の変化点#2と3番目の変化点#3との距離bc
と、前記した2番目の変化点#2におけるab間の中点
eと、3番目の変化点#3におけるcd間の中点fとの
高さの差として示される2のN乗分の1の分解能1LS
Bとを用いて、 [(2のN乗分の1の分解能1LSB)
÷(2番目の変化点#2と3番目の変化点#3との距離
bc)]のような演算式による演算を行なうことにより
求められるのであり、前記した2番目の変化点#2と3
番目の変化点#3との距離bcは、前記の2番目の変化
点#2のアドレス値と、3番目の変化点#3のアドレス
値との差によって求められるから前記の演算は容易に実
施できる。
【0050】次いで、図13の(c)に示されている4
個の変化点#1、#2、#3、#4からなる各1組の変
化点群毎における順次のデジタル値の変化点でのデジタ
ル値が、増加した後に減少に転じて山状を示す変化パタ
ーンの場合における直線i→k→m(直線i→m)の勾
配と、直線m→l→j(直線m→j)の勾配とは、次の
ようにして求められる。まず、図13の(c)におい
て、矩形a→b→c→hの面積と、三角形i→k→m→
l→j(三角形i→m→j)の面積とは等しいから、矩
形a→b→c→hの辺a→k→b(辺a→b)の長さ
{または辺c→l→h(辺c→h)の長さ}をHcとす
ると、Hcは次式によって求めることができる。 Hc=2×(矩形a→b→c→hの辺a→h)÷{(i
→a)+(a→h)+(h→j)}
【0051】そして、前式中の(i→a)は、変化点#
1と変化点#2との間隔(n→a)の1/2であり、ま
た前式中の(h→j)は、変化点#3と変化点#4との
間隔(h→o)の1/2であるから、前記した(i→
a)の値は、1番目の変化点#1のアドレス値と2番目
の変化点#2とのアドレス値との差の1/2であり、ま
た前記した(h→j)の値は、3番目の変化点#3のア
ドレス値と4番目の変化点#4とのアドレス値との差の
1/2であるから、前記のHcの値は前記した各変化点
#1〜#4のアドレス値が与えられた場合には容易に演
算できる。
【0052】ところで、前記したHcの値としては、
Hcが1に等しいか、1よりも小さい場合、及び、H
cが1よりも大きい場合、との2つの場合が考えられ
る。まずHcが1に等しいか、1よりも小さい場合に
おける図13の(c)中の直線(i→k→m)の勾配
と、直線(m→l→j)の勾配とは、それぞれ次式、 直線(i→k→m)の勾配=Hc÷(a→r間の標本化
周期Tsの数) 直線(m→l→j)の勾配=Hc÷(r→h間の標本化
周期Tsの数) によって求められる。ただし、図13の(c)中に示さ
れているr点は線分a→hの中点であり、前記の点rは
点mによって定められる。また、前記の各式における
(a→r間の標本化周期Tsの数)や(r→h間の標本
化周期Tsの数)は下記のようにして求められる。 (a→r間の標本化周期Tsの数)=(a→h間の標本
化周期Tsの数)×(n→a間の標本化周期Tsの数)
÷{(n→a間の標本化周期Tsの数)+(h→o間の
標本化周期Tsの数)} (r→h間の標本化周期Tsの数)=(a→h間の標本
化周期Tsの数)−(a→r間の標本化周期Tsの数) (i→r間の標本化周期Tsの数)=(n→a間の標本
化周期Tsの数÷2)+(a→r間の標本化周期Tsの
数) (r→j間の標本化周期Tsの数)=(h→o間の標本
化周期Tsの数÷2)+(r→h間の標本化周期Tsの
数)
【0053】次に、Hcが1よりも大きい場合におけ
る図13の(d)中の直線(i→k→p)の勾配と、直
線(q→l→j)の勾配とは、それぞれ次式、 直線(i→k→p)の勾配=1÷(i→u間の標本化周
期Tsの数) 直線(q→l→j)の勾配=1÷(v→j間の標本化周
期Tsの数) によって求められ、また、p→q間の勾配は0となる。
ただし、図13の(d)における点uと点vとは、それ
ぞれ線分ia=線分au、線分vh=線分hjとなるよ
うに、点p,qによって定められている。また、前記の
各式における(i→u間の標本化周期Tsの数)や(v
→j間の標本化周期Tsの数)は下記のようにして求め
られる。 (i→u間の標本化周期Tsの数)=2×(n→a間の標
本化周期Tsの数/2)=(n→a間の標本化周期Ts
の数) (v→j間の標本化周期Tsの数)=2×(h→o間の
標本化周期Tsの数÷2)=(h→o間の標本化周期T
sの数) (u→v間の標本化周期Tsの数)=(a→h間の標本
化周期Ts)−{(n→a間の標本化周期Tsの数/
2)+(h→o間の標本化周期Tsの数÷2)}
【0054】時間軸上に連続して現われる4個の変化点
#1,#2,#3,#4において生じるデジタル値の変
化態様は、図5乃至図12に示した8種類と、図5乃至
図12に示してあるデジタル値の変化態様の逆の変化態
様の8種類との計16種類に限られていることは既述の
とおりであるが、前記した16種類のデジタル値の変化
態様について、時間軸上に連続して現われる4個の変化
点#1,#2,#3,#4における2番目の変化点#2
と3番目の変化点#3との間の区間で行なわれるべき直
線補間のパターンは、前記した2番目の変化点#2と3
番目の変化点#3との間の区間の直前の区間、すなわち
1番目の変化点#1と2番目の変化点#2との間の区間
における直線補間の状態に応じて、図5乃至図12にも
例示されているように、それぞれ4種類ずつある。
【0055】すなわち時間軸上に連続して現われる4個
の変化点#1,#2,#3,#4において生じうる全部
で16種類のデジタル値の変化態様における各1種類の
デジタル値の変化態様毎に、それぞれ4種類ずつの直線
補間のパターンがあるから、全部で64種類の直線補間
のパターンが存在することになるが、前記のように64
種類の直線補間のパターンがあっても、(M−N)ビット
信号発生部6では、図13の(a)〜(d)について既
述したような演算を行なって、前記した4個の変化点か
らなる各1組の変化点群毎に、所定の直線補間が2のM
乗分の1の分解能のデジタル信号により行なわれるよう
にすることができる。
【0056】前記した(M−N)ビット信号発生部6は、
前記のように時間軸上に連続して現われる4個の変化点
#1,#2,#3,#4を1群とする4つのデジタル値
の変化態様毎に、それぞれ所定の直線補間のパターンに
よる直線補間が、4個の変化点からなる各1組の変化点
群毎における2番目のデジタル値の変化点と3番目のデ
ジタル値の変化点との間の区間に施されるようにするた
めの演算を行なうために、ランダムアクセスメモリとリ
ードオンリーメモリとマイクロプロセッサとを含んで構
成された制御装置と演算装置とを含んで構成されてい
て、前記したように時間軸上に連続して現われる4個の
変化点#1,#2,#3,#4において生じうる全部で
16種類のデジタル値の変化態様における選択された1
種類のデジタル値の変化態様と対応して、順次の4個の
変化点からなる各1組の変化点群毎における2番目のデ
ジタル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点との間
の区間について、2のM乗分の1の分解能(ただし、M
>N)で直線補間された状態が得られるようにするため
の所定の演算動作を行なう。
【0057】前記のようにして順次の4個の変化点から
なる各1組の変化点群毎における2番目のデジタル値の
変化点と3番目のデジタル値の変化点との間の区間につ
いてそれぞれ選択された特定な態様の直線補間が、2の
M乗分の1の分解能(ただし、M>N)で行なわれるよ
うに演算によって求められた直線補間のデータは、順次
にメモリに格納される。それで、前記のメモリには、時
間軸上に順次に現われたデジタルデータの変化点におい
て、2のN乗分の1の分解能1LSBの変化で、増加ま
たは減少している状態の波形{例えば、図3の(c)の
ような波形}について、図5乃至図12を参照して既述
したような態様で、2のM乗分の1の分解能で直線補間
が施こされた状態のデータが格納されることになる。
【0058】前記のメモリに格納されたMビットの直線
補間データを順次に読出して、読出されたMビットの直
線補間データにおける最上位桁(MSB)から(M−
N)ビット分のデータを取出して、それを加算器24に
供給するとともに、切換スイッチ26の固定接点aにも
供給する。なお図3の(c)は既述のように時間軸上に
順次に現われたデジタルデータの変化点におけるデジタ
ルデータの変化量が、どのように大きくても、デジタル
データの変化点における変化は、2のN乗分の1の分解
能1LSBの変化で、増加または減少している状態とし
て示したものである[図3の(a)の波形と図3の(c)
波形との対応関係に着目されるとよい]。
【0059】既述のように、ランダムアクセスメモリと
リードオンリーメモリとマイクロプロセッサとを含んで
構成された制御装置と演算装置とを備えた構成態様の
(M−N)ビット信号発生部6では、前記のように時間軸
上に連続して現われる4個の変化点#1,#2,#3,
#4を1群とする4つのデジタル値の変化態様毎に、そ
れぞれ所定の直線補間のパターンによる直線補間が、4
個の変化点からなる各1組の変化点群毎における2番目
のデジタル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点と
の間の区間について、2のM乗分の1の分解能(ただ
し、M>N)で行なわれるように、演算によって求めら
れた直線補間のデータが順次にメモリに格納されてい
る。
【0060】前記のようにして、(M−N)ビット信号発
生部6において演算により求められた2のM乗分の1の
分解能(ただし、M>N)を有する直線補間のデータを
格納させてあるメモリには、例えば既述した図15にお
ける直線ar上の点a、点c、点e、点g、点i、点
k、点m、点p、点r等の各点と対応するデジタル値、
時間軸上における順次の標本化位置のデータ、直線ar
の勾配のデータ等が記憶されている。そして、前記のメ
モリに格納されたMビットの直線補間データを順次に読
出し、前記の読出されたMビットの直線補間データにお
ける最上位桁(MSB)から(M−N)ビット分のデー
タが取出されて(M−N)ビット信号発生部6から出力さ
れる。
【0061】そして、既提案の情報信号処理装置では、
前記の(M−N)ビット信号発生部6から出力される2の
M乗分の1の分解能を有する(M−N)ビット分のデー
タを直接に加算部4に供給して、前記した(M−N)ビッ
ト信号発生部6から加算部4に供給された(M−N)ビ
ットの補間データを、遅延部3において所定の時間遅延
[遅延部3に設定されるべき遅延時間は、入力端子1に
供給されたNビットのデジタルデータに対して、前記の
Nビットのデジタルデータを信号処理して生成された
(M−N)ビットのデータが、前記のNビットのデジタ
ルデータの最下位桁に引続く(M−N)ビットのデータ
として連続してMビットのデジタルデータとされうるよ
うな時間値とされる]が与えられた状態で加算部4に供
給されているNビットのデジタルデータの最下位桁に引
続く(M−N)ビットのデータとして用いて、加算部4
から出力端子2にMビットのデジタルデータを出力させ
ていたが、図15を参照して説明した既提案の情報信号
処理装置から出力されていたMビットのデシタルデータ
によっては、既述のように充分に満足できるような品質
の情報信号を得ることができないので、本発明において
は、(M−N)ビット信号発生部6において演算により求
められた2のM乗分の1の分解能(ただし、M>N)を
有する直線補間のデータに、オフセット値発生部23で
発生させたオフセット値を加算して、順次の標本化位置
における直線補間のデータを、例えば図15に示されて
いる状態から図16に示されている状態に変更するよう
にしているのである。
【0062】さて、前記した(M−N)ビット信号発生部
6に設けられていて、2のM乗分の1の分解能(ただ
し、M>N)を有する直線補間のデータを格納させてあ
るメモリには、例えば、既述した図15における直線a
r上の点a、点c、点e、点g、点i、点k、点m、点
p、点r等の各点と対応するデジタル値、時間軸上にお
ける順次の標本化位置のデータ、直線arの勾配のデー
タ等を記憶させてある。そこで、図1中のオフセット値
発生部23では、前記した(M−N)ビット信号発生部6
のメモリに格納されているデジタルデータ(例えば既述
した図15における直線ar上の点a、点c、点e、点
g、点i、点k、点m、点p、点r等の)各点と対応す
るデジタル値)、時間軸上における順次の標本化位置の
データ(順次の標本化位置のアドレス値)、直線arの
勾配のデータ等を用いて、前記した(M−N)ビット信号
発生部6で発生された、直線補間された状態の2のM乗
分の1の分解能のデジタル信号によって示される例えば
図15に示されるような階段波形を、標本化周期の2分
の1だけ時間軸上でずらした状態の階段波形(例えば図
16に示されているような階段波形)を生じさせうるデ
ジタルデータにさせることができるオフセット値を発生
させる。
【0063】図16中に示されている直線arは図15
中に示されている直線arと対応しており、また図16
中に示されている直線arと、各標本化位置に示されて
いる垂直な線との交点は、図15中におけるa,c,
e,g,i,k,m,pと対応している。図16中にお
いては、図面の記載内容を簡単化するために、図15と
対比するためのダッシュを付していないアルファベット
の符号は、図16の(a)中にa,b,c(ダッシュを
付していない符号)だけを示してあるにとどめてある。
そして、図16中に示されているa’,c’,e’,
g’,i’,k’,m’,p等の各点の位置で示される
デジタル値は、図15中に示されているa,c,e,
g,i,k,m,pの各点の位置で示されるデジタル値
に、所定のオフセット値(例えばa→a’、c→c’
…)を与えて得られることを示している。
【0064】次に、図16の(a)を参照して、オフセ
ット値発生部23で発生させるべき所定のオフセット値
(例えばa→a’、c→c’…)について説明すると次
のとおりである。すなわち、オフセット値発生部23で
発生させるべき前記した所定のオフセット値(例えばa
→a’、c→c’…)は、標本化周期Tsの時間々隔で
時間軸上に順次に配列されている標本化位置に関して、
順次の相隣る2つの標本化位置の中間の位置に設定した
垂線と直線ar(図15中に示されている直線arと対
応している図16中の直線ar)との交点の高さと、時
間軸上において前記の交点の時間位置の直前の標本化位
置に設定した垂線と前記直線arとの交点の高さとの差
として示される大きさのものである。
【0065】図16の(c)は、(M−N)ビット信号発
生部6のメモリに記憶されている既述のような各種のデ
ータ、すなわち、図15における直線ar上の点a、点
c、点e、点g、点i、点k、点m、点p、点r等の各
点と対応するデジタル値、時間軸上における順次の標本
化位置のデータ、直線arの勾配のデータ等を用いるこ
とにより、オフセット値発生部23において容易に所定
のオフセット値が発生できることを説明するための図で
ある。図16の(c)において、時刻t1,t2,t3…
は、時間軸上に順次に並ぶ標本化位置を示しており、前
記した順次の相隣る2つの標本化位置の間隔T1,T2等
は標本化周期(Ts)である。また、D1は時刻t1の標
本化位置におけるデジタル値、D2は時刻t2の標本化位
置におけるデジタル値、D3は時刻t3の標本化位置にお
けるデジタル値を示しており、前記の各デジタル値D
1、D2、D3等は、前記した(M−N)ビット信号発生部
6において演算により求められた2のM乗分の1の分解
能(ただし、M>N)を有する直線補間のデータを格納
させてあるメモリに記憶されている順次の標本化位置に
おけるデジタル値(例えば図15を参照して説明した直
線ar上の点a、点c、点e、点g、点i、点k、点
m、点p、点r等の各点と対応するデジタル値)であ
る。
【0066】図16の(c)において、D1,D2,D3の
各点を結ぶ直線Lは、図15及び図16中に示されてい
る直線arと対応するものとして示す直線である。ま
た、図16の(c)において時刻t1と時刻t2との中間
の時間位置[t1+(T1/2)]と、時刻t2と時刻t3との
中間の時間位置[t2+(T2/2)]とには、説明の便利さ
のために垂直な点線を書いてある。図16の(c)中に示
されている時刻t1の標本化位置におけるデジタル値D
1'、時刻t2の標本化位置におけるデジタル値D2'等
は、既述した時刻t1の標本化位置におけるデジタル値
D1、時刻t2の標本化位置におけるデジタル値D2に、
所定のオフセット値dを加算して得た新たなデジタル値
である。
【0067】オフセット値発生部23では、図16の
(c)中においてdとして示されているような所定のオフ
セット値dを発生させるのであるが、前記の所定のオフ
セット値dは、 直線補間された状態の2のM乗分の
1の分解能のデジタル信号によって示される直線Lの勾
配から求められる角度θと、標本化周期の2分の1の数
値(T1/2,T2/2 ← 一般的にはTs/2として表
わされる)とを用いて、d=(Ts/2)cot θとし
てオフセット値dを発生させる。 同一の勾配を示す
直線区間における直線補間された状態の2のM乗分の1
の分解能のデジタル信号について、相隣る2つのデジタ
ル信号のデジタル値の差の2分の1の値[例えば、d=
(D2−D1)/2]を所定のオフセット値dとする。
同一の勾配を示す直線区間における直線補間された状態
の2のM乗分の1の分解能のデジタル信号について、前
記の区間長が標本化周期Tsのn倍(ただし、nは自然
数)であるときに、2のN乗分の1の分解能1LSBの
2n分の1のデジタル値を所定のオフセット値dとする
[例えばd=(Nビットの1LSB)/2n]。というよ
うな演算を行なうことにより、容易に発生させることが
できる。
【0068】前記のオフセット値発生部23から発生さ
れた所定のオフセット値dは、加算器24に供給され
る。加算器24では(M−N)ビット信号発生部6から出
力された2のM乗分の1の分解能を有する(M−N)ビ
ット分のデータと、オフセット値発生部23から発生さ
れた所定のオフセット値dとの加算値を切換スイッチ2
6の固定接点bに与えるとともに、Nビット 1LSB
オーバーフロー検出部25とに供給する。前記のNビッ
ト 1LSBオーバーフロー検出部25では、前記した
加算器24から出力されたデジタルデータが、Nビット
の1LSBを超えた場合に、切換スイッチ26の可動接
点vを固定接点b側から固定接点a側に切換えるように
するための切換制御信号を発生することは既述したとお
りである。
【0069】それで、前記した加算器24から出力され
たデジタルデータが、Nビットの1LSBを超えない状
態のときには、加算器24からの出力データ、すなわち
(M−N)ビット信号発生部6から出力された2のM乗分
の1の分解能を有する(M−N)ビット分のデータと、
オフセット値発生部23から発生された所定のオフセッ
ト値dとが加算された状態のデジタルデータが、切換ス
イッチ26の固定接点bと可動接点vとを介して加算部
4に供給され、また、前記した加算器24から出力され
たデジタルデータが、Nビットの1LSBを超えている
状態のときには、(M−N)ビット信号発生部6から出力
された2のM乗分の1の分解能を有する(M−N)ビッ
ト分のデータだけが切換スイッチ26の固定接点aと可
動接点vとを介して加算部4に供給される。
【0070】前記の加算部4では、切換スイッチ26の
可動接点vを介して供給された2のM乗分の1の分解能
のデジタル信号から(M−N)ビットの付加符号情報
を、遅延部3から加算部4に供給されているNビットの
符号情報の最下位桁に連続させることによりMビットの
符号情報を生成させるのであるが、本発明の情報信号処
理方法を適用した情報信号処理装置における加算部4か
ら出力端子2に送出されるMビットのデジタル信号の状
態は図16の(a)に示されるとおりであり、図15を
参照して既述した既提案の情報信号処理装置における加
算部4から出力端子2に送出されるMビットのデジタル
信号の状態に比較して、極めて良好な信号品質となって
いることは、図16の(b)に示されている多角形a→
a’→b’→c’→d’→e’→f’→g’→h’→u
と、多角形r→v→i’→j’→k’→l’→m’→
n’→p’→q’との2つの多角形の面積の比較結果
と、図15の(c)に示されている多角形b→c→d→e
→f→g→h→uと、多角形r→v→i→j→k→l→
m→n→p→qとの2つの多角形の面積の比較結果とを
比べてみれば明らかに理解できる。
【0071】次に、既述したメモリから読出したMビッ
トの直線補間データについて、順次に複数標本化周期の
期間にわたる平均値を演算して、Mビットの直線補間デ
ータにまるめを施して、まるめを施したMビットの補間
データにおける最上位桁(MSB)から(M−N)ビッ
ト分のデータを取出して、それを(M−N)ビットの補
間データとして用いる場合について説明する。メモリか
ら読出される順次の標本化周期毎のMビットの直線補間
データをD1,D2,D3,D4,D5,D6,D7…とした
ときに、例えばMビットの直線補間データD2は(D1+
D2+D3)/3とし、また、Mビットの直線補間データ
D3は(D2+D3+D4)/3とし、Mビットの直線補間
データD4は(D3+D4+D5)/3とし、Mビットの直
線補間データD5は(D4+D5+D6)/3とする、とい
うように、順次の直線補間データとしてそれぞれ3標本
化周期の直線補間データの算術平均値を用いるように、
メモリから読出したMビットの直線補間データについ
て、順次に複数標本化周期の期間にわたる平均値を演算
して、Mビットの直線補間データにまるめを施してか
ら、所定の(M−N)ビット分のデータを取出すように
して、直線による補間の状態が曲線による補間による補
間の状態に変更されるようにする。図14は1例として
順次の4標本化周期における直線補間データ(勾配のデ
ジタルデータ、あるいは勾配のデジタルデータを得るた
めのデジタルデータ)の平均値を、順次の標本化周期に
おける直線補間データとして用いると、もとの直線補間
による補間の状態(図中の実線図示の曲線Lc)が図中
の点線図示の曲線Scのような補間の状態に変化する。
【0072】前記したまるめを施す場合に、補間直線の
勾配の大きさに応じて平均化に用いる標本化周期の個数
を変化させて、例えば補間直線の勾配が小さいときには
平均化に用いる標本化周期の個数を大きくし、また、補
間直線の勾配が小さいときには平均化に用いる標本化周
期の個数を小さくし、さらに補間直線の勾配の向きが変
更(凸,凹の部分)するときには平均化に用いる標本化
周期の個数を大きくする、というように、平均化に用い
る標本化周期の個数を変化させると良い結果が得られ
る。なお、前記のように補間直線の勾配の大きさに応じ
て平均化に用いる標本化周期の個数を変化させた場合に
は、補間直線の勾配の向きが変更(凸,凹の部分)して
いる部分において、補間曲線で包囲される部分の面積
が、Nの2乗分の1の分解能1LSBの直線で包囲され
た凸,凹の部分の矩形の面積よりも小さくなることが生
じるから、図13の(c),(d)について説明したH
cの値を、予め大きくした状態において、直線補間が行
なわれるようにしておき、補間直線に対して前記のよう
なまるめが施された状態において、補間曲線で包囲され
る部分の面積と、Nの2乗分の1の分解能1LSBの直
線で包囲された凸,凹の部分の矩形の面積とが等しい状
態になるようにするとよい。
【0073】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の情報信号処理方法及び情報信号処理
装置では、信号処理の対象にされているアナログ信号が
2のN乗分の1の分解能でデジタル信号に変換された状
態のNビットの符号情報が入力信号として供給されたと
きに、ビット数変換の対象にされているNビットの符号
情報における時間軸上で順次に発生しているデジタル値
の変化点を検出し、Nビットの符号情報について時間軸
上で順次に検出される新たなデジタル値の変化点を含む
連続する4個のデジタル値の変化点をそれぞれ1組の変
化点群として、順次の1組の変化点群における順次のデ
ジタル値の変化態様のパターンが、基準の変化態様とし
て予め定められた複数種類のデジタル値の変化態様のパ
ターンの内のどの変化態様のパターンに該当するのかを
判別し、判別された各1組の変化点群が該当する基準の
変化態様のパターンと対応して、前記した各1組の変化
点群における2番目のデジタル値の変化点と3番目のデ
ジタル値の変化点との間の区間について施すべき直線補
間の態様を、前記した各1組の変化点群における1番目
のデジタル値の変化点と2番目のデジタル値の変化点と
の間の区間に施されている直線補間の態様と関連させて
決定し、前記した各1組の変化点群毎に前記のようにし
て決定された直線補間が、2のM乗分の1の分解能のデ
ジタル信号により行なわれるような演算を行ない、それ
ぞれ予め定められている態様での直線補間を前記の所定
の区間に施し、次いで、前記したNビットの符号情報に
ついて時間軸上に次々に現われるデジタル値の変化点に
おける順次の隣接するデジタル値の変化点間毎に、デジ
タル値の変化の大きさが前記した2のN乗分の1の分解
能1LSBと対応するようにして時間軸上に形成させた
矩形の面積と、前記した2のM乗分の1の分解能のデジ
タル信号によって示される線と、前記した矩形の辺との
間で包囲される図形の面積とが略々等価となるようにそ
れぞれ予め定められている態様での直線補間が前記の所
定の区間に施されるようにする手段と、前記した2のM
乗分の1の分解能のデジタル信号から(M−N)ビット
の付加符号情報を得る手段と、前記した直線補間された
状態の2のM乗分の1の分解能のデジタル信号によって
示される階段波形を、標本化周期の2分の1だけ時間軸
上でずらした状態にさせるオフセット値の発生手段と、
前記したオフセット値によって(M−N)ビットの付加
符号情報を修正する手段と、前記の修正された(M−
N)ビットの付加符号情報をNビットの符号情報の最下
位桁に連続させて、Nビットの符号情報をM>Nの関係
にあるMビットの符号情報に変換するようにしているか
ら、この本発明の情報信号処理方法及び情報信号処理装
置では、既述した従来法によってビット拡大を行なった
場合に比べて、高い分解能で高品質な音響信号や画像信
号を復元することが容易であることは勿論のこと、既提
案の情報信号処理方法及び情報信号処理装置によって得
られる良好な品質のMビットのデジタル信号に比べて、
極めて良好な信号品質のMビットのデジタル信号を容易
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報信号処理方法を適用した情報信号
処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】信号波形の変化態様の検出と変化パターンの判
定部の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図3】Nビットの符号情報のデジタル値の変化態様に
関連する事項の説明に用いられる波形図である。
【図4】Nビットの符号情報(デジタルデータ)と、も
とのアナログ信号との関係を説明するための図である。
【図5】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル値
の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施さ
れるべき直線補間の態様との関連を例示した図である。
【図6】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル値
の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施さ
れるべき直線補間の態様との関連を例示した図である。
【図7】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル値
の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施さ
れるべき直線補間の態様との関連を例示した図である。
【図8】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル値
の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施さ
れるべき直線補間の態様との関連を例示した図である。
【図9】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル値
の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施さ
れるべき直線補間の態様との関連を例示した図である。
【図10】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図11】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図12】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図13】時間軸上に順次に現われた4個のデジタル値
の変化点からなる1組の変化点群における2番目のデジ
タル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点との間の
区間に対して施すべき補間直線の決定がどのようにして
行なわれるものかを説明するための図である。
【図14】補間の状態を説明するための曲線図である。
【図15】既提案の情報信号処理方法を適用した情報信
号処理装置で得られるデジタルデータの状態の説明に用
いられる図である。
【図16】本発明の情報信号処理方法を適用した情報信
号処理装置で得られるデジタルデータの状態の説明に用
いられる図である。
【符号の説明】
1…信号処理の対象にされるNビットの符号情報(Nビ
ットのデジタル信号)の入力端子、2…出力端子、3…
遅延部、4…加算部、5…信号波形の変化態様の検出と
変化パターンの判定部、6…(M−N)ビット信号発生
部、8,14〜21…D型フリップフロップ、9…マグ
ニチュードコンパレータ、10…比較器、11…オア回
路、12…アンド回路、13…アドレスカウンタ、23
…オフセット発生部、24…加算器、25…Nビット
1LSBオーバーフロー検出部、26…切換スイッチ、
51…信号波形変化情報の発生部、52…信号波形変化
態様情報の発生部、53…信号波形の変化部分のアドレ
ス発生部、54…変化パターンの判定部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/30 H03M 7/14 H03M 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報を、
    M>Nの関係にあるMビットの符号情報に変換する際
    に、ビット数変換の対象にされているNビットの符号情
    報における時間軸上で順次に発生しているデジタル値の
    変化点を検出する手段と、前記したNビットの符号情報
    について時間軸上で順次に検出される新たなデジタル値
    の変化点を含む連続する4個のデジタル値の変化点をそ
    れぞれ1組の変化点群として、順次の1組の変化点群に
    おける順次のデジタル値の変化態様のパターンが、基準
    の変化態様として予め定められた複数種類のデジタル値
    の変化態様のパターンの内のどの変化態様のパターンに
    該当するのかを判別する手段と、前記した順次の各1組
    の変化点群を構成しているNビットの符号情報群に対し
    て、前記の各1組の変化点群が該当する基準の変化態様
    のパターンと対応して、前記した各1組の変化点群にお
    ける2番目のデジタル値の変化点と3番目のデジタル値
    の変化点との間の区間について施すべき直線補間の態様
    を、前記した各1組の変化点群における1番目のデジタ
    ル値の変化点と2番目のデジタル値の変化点との間の区
    間に施されている直線補間の態様と関連させて決定し、
    前記した各1組の変化点群毎に前記のようにして決定さ
    れた直線補間が、2のM乗分の1の分解能のデジタル信
    号により行なわれるような演算を行なって、前記したN
    ビットの符号情報について時間軸上に次々に現われるデ
    ジタル値の変化点における順次の隣接するデジタル値の
    変化点間毎に、デジタル値の変化の大きさが前記した2
    のN乗分の1の分解能1LSBと対応するようにして時
    間軸上に形成させた矩形の面積と、前記した2のM乗分
    の1の分解能のデジタル信号によって示される線と、前
    記した矩形の辺との間で包囲される図形の面積とが略々
    等価となるようにそれぞれ予め定められている態様での
    直線補間が前記の所定の区間に施されるようにする手段
    と、前記した2のM乗分の1の分解能のデジタル信号か
    ら(M−N)ビットの付加符号情報を得る手段と、前記
    した直線補間された状態の2のM乗分の1の分解能のデ
    ジタル信号によって示される階段波形を、標本化周期の
    2分の1だけ時間軸上でずらした状態にさせるオフセッ
    ト値の発生手段と、前記したオフセット値によって(M
    −N)ビットの付加符号情報を修正する手段と、前記の
    修正された(M−N)ビットの付加符号情報をNビット
    の符号情報の最下位桁に連続させることによりMビット
    の符号情報を生成させるようにした情報信号処理方法。
  2. 【請求項2】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報を、
    M>Nの関係にあるMビットの符号情報に変換する情報
    信号処理装置であって、ビット数変換の対象にされてい
    て、1標本化周期を隔てて時間軸上に順次に現われるそ
    れぞれNビットの符号情報について、時間軸上で順次に
    隣接する2個のNビットの符号情報の変化態様が、時間
    軸上で先行しているNビットの符号情報のデジタル値の
    方が大きい第1の変化態様であるのか、時間軸上で先行
    しているNビットの符号情報のデジタル値の方が小さい
    第2の変化態様であるのか、隣接する2個のNビットの
    符号情報のデジタル値の大きさが同一な第3の変化態様
    であるのかに応じて、それぞれ個別に検出々力を発生す
    る符号情報の変化態様の検出手段と、前記した符号情報
    の変化態様の検出手段から時間軸上に順次に送出されて
    いる検出々力の内で、第1の変化態様に応じて発生した
    検出々力と、第2の変化態様に応じて発生した検出々力
    とが混在した状態で時間軸上に配列されている検出々力
    列について、前記の検出々力列を構成している順次の検
    出々力をそれぞれ始端の検出々力として、前記それぞれ
    の始端の検出々力から時間軸上で連続する4個ずつの検
    出々力を、それぞれ1組の変化点群として設定し、前記
    の設定された順次の1組の変化点群内における4個の検
    出々力が示す変化態様のパターンを、基準の変化態様と
    して予め定められた複数種類のデジタル値の変化態様の
    パターンの内のどの変化態様のパターンに該当するのか
    を判別する手段と、前記した順次の各1組の変化点群を
    構成しているNビットの符号情報群に対して、前記の各
    1組の変化点群が該当している基準の変化態様のパター
    ンと対応して、前記した各1組の変化点群における2番
    目のデジタル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点
    との間の区間について施すべき直線補間の態様を、前記
    した各1組の変化点群における1番目のデジタル値の変
    化点と2番目のデジタル値の変化点との間の区間に施さ
    れている直線補間の態様と関連させて決定し、前記した
    各1組の変化点群毎に前記のようにして決定された直線
    補間が、2のM乗分の1の分解能のデジタル信号により
    行なわれるような演算を行なって、前記したNビットの
    符号情報について時間軸上に次々に現われるデジタル値
    の変化点における順次の隣接するデジタル値の変化点間
    毎に、デジタル値の変化の大きさが前記した2のN乗分
    の1の分解能1LSBと対応するようにして時間軸上に
    形成させた矩形の面積と、前記した2のM乗分の1の分
    解能のデジタル信号によって示される線と、前記した矩
    形の辺との間で包囲される図形の面積とが略々等価とな
    るようにそれぞれ予め定められている態様での直線補間
    が前記の所定の区間に施されるようにする手段と、前記
    した2のM乗分の1の分解能のデジタル信号から(M−
    N)ビットの付加符号情報を得る手段と、前記した直線
    補間された状態の2のM乗分の1の分解能のデジタル信
    号によって示される階段波形を、標本化周期の2分の1
    だけ時間軸上でずらした状態にさせるオフセット値の発
    生手段と、前記したオフセット値によって(M−N)ビ
    ットの付加符号情報を修正する手段と、前記の修正され
    た(M−N)ビットの付加符号情報をNビットの符号情
    報の最下位桁に連続させることによりMビットの符号情
    報を生成させるようにした手段とを備えた情報信号処理
    装置。
  3. 【請求項3】 直線補間された状態の2のM乗分の1の
    分解能のデジタル信号によって示される直線の勾配と、
    標本化周期の2分の1の数値とを用いてオフセット値を
    発生させるオフセット値の発生手段を用いた請求項2の
    情報信号処理装置。
  4. 【請求項4】 同一の勾配を示す直線区間における直線
    補間された状態の2のM乗分の1の分解能のデジタル信
    号について、相隣る2つのデジタル信号のデジタル値の
    差の2分の1の値をオフセット値とするオフセット値の
    発生手段を用いた請求項2の情報信号処理装置。
  5. 【請求項5】 同一の勾配を示す直線区間における直線
    補間された状態の2のM乗分の1の分解能のデジタル信
    号について、前記の区間長が標本化周期のn倍(ただ
    し、nは自然数)であるときに、2のN乗分の1の分解
    能1LSBの2n分の1のデジタル値をオフセット値と
    するオフセット値の発生手段を用いた請求項2の情報信
    号処理装置。
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