JPH10241884A - 冷陰極管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置 - Google Patents

冷陰極管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置

Info

Publication number
JPH10241884A
JPH10241884A JP4500897A JP4500897A JPH10241884A JP H10241884 A JPH10241884 A JP H10241884A JP 4500897 A JP4500897 A JP 4500897A JP 4500897 A JP4500897 A JP 4500897A JP H10241884 A JPH10241884 A JP H10241884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold
electrodes
cathode tube
output
piezoelectric transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4500897A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Abe
徹 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP4500897A priority Critical patent/JPH10241884A/ja
Publication of JPH10241884A publication Critical patent/JPH10241884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷陰極管を点灯駆動する圧電トランスの実質
的な効率低下を小さく抑えられて、1灯点灯駆動の場合
と同じ圧電トランスの出力電圧で2個以上の冷陰極管を
安全で効率がよいとともに確実に点灯駆動可能な冷陰極
管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯
駆動装置を提供する。 【解決手段】 圧電体の中央部の上下面に一対の入力電
極を設けて厚み方向に分極した駆動部領域と、前記圧電
体の側端面に一対の出力電極を対向して設けてその対向
方向に分極した発電部領域とを有し、前記入力電極のい
ずれかと前記各出力電極との間に1つの冷陰極管を接続
することにより合計で複数の冷陰極管を点灯駆動するこ
とを特徴とする冷陰極管点灯駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電トランスを用いて冷
陰極管を点灯駆動する冷陰極管点灯駆動装置および液晶
バックライト用の冷陰極管点灯駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶ディスプレイにあっては液
晶自身が発光しないことから液晶表示体の背面や側面に
冷陰極管を配置するバックライト方式が主流となってい
る。この冷陰極管を駆動するにはそれ自体の長さや直径
にもよるが数100ボルト以上の交流高電圧が要求され
る。この交流高電圧を発生させる方法として圧電トラン
スを用いた放電管の点弧および作動装置が特開昭52−
113578号公報に示されている。
【0003】1956年に米国のC.A.Rosenが
発表したローゼン型圧電トランスの構造を図7を参照し
て説明すると、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系(PZ
T)よりなる板状の圧電セラミックス素子2の図中左半
分の上下面に例えば銀焼付けなどにより設けた入力電極
4、5の対と、右側端面にも同様な方法で設けた出力電
極6とを有している。このセラミック素子2の左半分の
駆動部は厚み方向に、右半分の発電部は長手方向に各々
分極処理が施されている。
【0004】上記ローゼン型圧電トランスでは入力電極
4、5間に交流電圧源8よりセラミック素子2の長手方
向の共振周波数とほぼ同じ周波数の交流電圧を印加する
と、このセラミック素子2は長手方向に強い機械振動を
生じるとともに右半分の発電部では圧電効果により電荷
を発生して出力電極6と入力電極の一方の例えば入力電
極5との間に出力電圧VO1が生ずる。
【0005】液晶ディスプレイの分野では近年対角寸法
13インチを越える大画面化が進められている。このよ
うな大画面の液晶ディスプレイの表示面の輝度を明るく
するにはバックライト用冷陰極管を2個配置する必要が
あり、この方法は2灯式と言われている。1つの圧電ト
ランスで2個の冷陰極管を点灯駆動する方法としては図
7に示すように単に冷陰極管を2個並列に接続すること
が考えられる。しかし、この構成では負荷抵抗により2
個の冷陰極管の点灯特性に実用上問題となる顕著な差異
を発生する。すなわち、点灯し易い方の冷陰極管が先に
点灯し、点灯後の圧電トランスの出力電圧VO1は定常電
圧VLN’にクランプされて低下する。当然、点灯できな
かった冷陰極管に印加される電圧も定常電圧VLN’であ
るので、この電圧でその未点灯のものが点灯することは
不可能である。両方の冷陰極管の点灯特性が丁度一致す
れば両方とも点灯するが、このようなことは極めて希で
実用性に乏しいものである。
【0006】上記図7とは別の2灯式のものが特開平8
−45679号公報に開示されている。このものは図8
に示すように2灯直列に接続した冷陰極管を圧電トラン
スで点灯駆動する方式である。この方式によれば、2個
の冷陰極管の点灯特性に差異があっても両方とも点灯し
てから管電流が流れるため、圧電トランス12が充分な
点灯電圧VLSを供給できれば2個ともに点灯させること
ができる。しかし、この方式では圧電トランス12の出
力電圧V02が直列接続しない場合の出力電圧V01の略2
倍になるため、例えば約1.3kVもの非常に高い電圧
が給電されて危険度が増す問題がある。
【0007】次に、液晶ディスプレイが用いられる携帯
型の情報端末機器やパーソナルコンピュータでは電磁雑
音障害を防ぐ目的で導電性部材で構成したケースを多用
しているが、このことが液晶バックライト用冷陰極管点
灯駆動装置において後述の浮遊静電容量を流れる高周波
電流を増加させる一因となっている。さらに、この従来
の液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置では図10
の概略回路図に示すように、冷陰極管16,17の直列
接続により圧電トランス22の出力電圧は、並列接続し
た場合の2倍に増大している。このために、高電圧配線
部18および高圧側冷陰極管16と共通電位(GND)
との間の浮遊静電容量CS1および低圧側の冷陰極管17
と共通電位(GND)との間の浮遊容量CS2を通って流
れる高周波電流の合計がより増大することになる。この
浮遊静電容量CS1、CS2の平均値をCSとするとこのCS
を流れる高周波電流は2個の冷陰極管16,17の合計
で略4Icsとなる。この内訳は、高圧側のCS1から共
通電位(GND)に流れる分が3Icsであり、低圧側
のCS2から共通電位(GND)に流れる分が1Icsで
ある。Icsは発光に寄与しない無効電流であり、この
増大は圧電トランス22の実質的な効率低下を招来す
る。ここで、このIcsは前記圧電トランス22の点灯
後の定常電圧を(VLN)、前記圧電トランス22の励振
周波数に合致した角振動数を(ω)としたときに、ICS
=VLN×ω×Cs÷2で定義される値である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点に着目し、これらを有効に解決すべく創案されたも
のである。すなわち、本発明の課題は冷陰極管を点灯駆
動する圧電トランスの実質的な効率低下を小さく抑えら
れて、1灯点灯駆動の場合と同じ圧電トランスの出力電
圧で2個以上の冷陰極管を安全で効率がよいとともに確
実に点灯駆動可能な冷陰極管点灯駆動装置および液晶バ
ックライト用冷陰極管点灯駆動装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の冷陰極管点灯駆動装置は、圧電体の中央部の上下面
に一対の入力電極を設けて厚み方向に分極した駆動部領
域と、前記圧電体の側端面に一対の出力電極を対向して
設けてその対向方向に分極した発電部領域とを有し、前
記入力電極のいずれかと前記各出力電極との間に1つの
冷陰極管を接続することにより合計で複数の冷陰極管を
点灯駆動することを特徴とする。本発明によれば、合計
で2つ以上の冷陰極管を1灯点灯の場合と略同じ圧電ト
ランスの出力電圧で点灯可能である。すなわち、1つの
冷陰極管が先に点灯した場合でも、他の冷陰極管にはそ
の点灯電圧より高い電圧が圧電トランスより供給される
ため、2つ以上の点灯に際して2灯直列接続のような高
電圧を要せず、安全かつ確実にいずれも点灯可能であ
る。
【0010】また、本発明は、長板状の圧電体の中央部
に一対の入力電極を設けて厚み方向に分極した駆動部領
域と、長手方向の端面に一対の出力電極を設けてその長
手方向に前記駆動部領域を挟んで逆方向に分極した発電
部領域とを配置し、前記の出力電極と入力電極との間で
出力を得るとともに半波長モードで励振される圧電トラ
ンスを備えた冷陰極管点灯駆動装置であって、前記圧電
トランスの長手方向の全長(L1)と駆動部の長さ(L
2)との比(L2/L1)が0.3〜0.6であるとと
もに、前記入力電極のいずれかと前記各出力電極との間
に1つの冷陰極管を接続することにより合計で複数の冷
陰極管を点灯駆動することを特徴とする冷陰極管点灯駆
動装置である。本発明によれば、圧電トランスの良好な
負荷時昇圧比および効率を得ることができる。また、2
つまたは4つの冷陰極管を点灯駆動可能である。また、
前記圧電トランスの駆動部領域が圧電体と内部電極が交
互に積層されるとともに前記内部電極が入力電極と1層
おきに接続されている構成を採用することで電池等の低
電圧電力源を使用可能である。
【0011】また、本発明は、長板状の圧電体の中央部
に一対の入力電極を設けて厚み方向に分極した駆動部領
域と、長手方向の端面に一対の出力電極を設けてその長
手方向に前記駆動部領域を挟んで逆方向に分極した発電
部領域とを配置し、前記の出力電極と入力電極との間で
出力を得るとともに半波長モードで励振される圧電トラ
ンスを備えた液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置
であって、前記圧電トランスの長手方向の全長(L1)
と駆動部の長さ(L2)との比(L2/L1)が0.3
〜0.6であり、前記入力電極のいずれかと前記各出力
電極との間に1つの冷陰極管を接続することにより合計
で複数の冷陰極管を点灯駆動するとともに、前記圧電ト
ランスの点灯後の定常電圧を(VLN)、前記冷陰極管お
よび/または配線部と共通電位との間の浮遊静電容量を
(Cs)、前記圧電トランスの励振周波数に合致した角
振動数を(ω)としたときに、1つの冷陰極管に換算し
て1ICS=VLN×ω×Cs÷2 で表される浮遊静電容
量を通る高周波電流(ICS)が流れることを特徴とする
液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置である。本発
明によれば、浮遊静電容量を通る高周波電流Icsを2
灯直列接続の場合の略1/2に抑えることが可能である
ので、液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置に備え
られた圧電トランスの効率低下をその2灯直列接続の場
合より小さく抑えることができる。また、本発明は対角
寸法が13インチを越える大画面の液晶ディスプレイに
好適なものである。
【0012】また、本発明は、長板状の圧電体の中央部
に一対の入力電極を設けて厚み方向に分極した駆動部領
域と、長手方向の端面に一対の出力電極を設けてその長
手方向に前記駆動部領域を挟んで逆方向に分極した発電
部領域とを配置し、前記の出力電極と入力電極との間で
出力を得るとともに半波長モードで励振される圧電トラ
ンスを備えた液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置
であって、前記圧電トランスの駆動部領域が圧電体と内
部電極が交互に積層されるとともに前記内部電極が入力
電極と1層おきに接続されており、前記圧電トランスの
長手方向の全長(L1)と駆動部の長さ(L2)との比
(L2/L1)が0.3〜0.6であり、前記入力電極
のいずれかと前記各出力電極との間に1つの冷陰極管を
接続することにより合計で複数の冷陰極管を点灯駆動す
るとともに対角寸法が13インチを越える大画面の液晶
ディスプレイに用いることを特徴とする液晶バックライ
ト用冷陰極管点灯駆動装置である。本発明によれば、大
画面液晶ディスプレイのバックライト用の複数の冷陰極
管の点灯駆動が電池等の低電圧入力源からでも可能であ
り、実用性に富むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら説明する。本発明に係る冷陰極管点灯駆動装置の一態
様を図1の要部矢視図に示した。図1の圧電トランス5
0は入力電極51、52を設けた駆動部が圧電体長手方
向の中央に設けられ、2つの出力電極55、56が両端
面に設けてあり、長さL1=21mm、幅W=4.7m
m、厚さT=1.0mm、駆動部長さL2=8.4m
m、L2/L1=0.4に形成してある。この圧電トラ
ンス50は長手方向に対して左右対称構造である。よっ
て、長手方向の両端面の出力電極55、56から各々同
程度の出力を得ることができるという特長を有してい
る。 (実施例1)まず、共通電極である入力電極52と出力
電極55との間に管径2.2mm、管長255mmの冷
陰極管1aを接続し、入力電極52と出力電極56との
間にも前記1aと同仕様の冷陰極管1bを接続した。入
力電極51、52間に周波数82kHz、交流入力電圧
95Vrmsを加えて周波数を微調整したところ、両方
の冷陰極管1a,1bが点灯した。冷陰極管1aの管電
流は4.80mA、1bの管電流は5.15mAであっ
た。この出力状態で周囲温度60℃の環境で連続200
0時間動作させたが異常は生じなかった。 (実施例2)また、出力電極56には何も接続せず、共
通電極である入力電極52と出力電極55との間に上記
冷陰極管1aを接続して点灯させた。このとき、入力電
極52と出力電極56との間に現れている電圧は約10
00Vrmsであった。この状態から、入力電極52と
出力電極56との間に上記冷陰極管1bを接続すると点
灯した。このように2つの冷陰極管を時間をずらして接
続した極端な場合でも2つの冷陰極管を良好に点灯駆動
できることを確認した。
【0014】図2は駆動周波数を可変して圧電トランス
50の出力を制御する図1対応の概要回路図である。図
2では出力電流検出部70により出力電流Ioを検出
し、この検出電圧に基づき周波数可変部80で周波数を
可変し、駆動部21を介して主スイッチであるMOSF
ET20を駆動している。インダクタ33のインダクタ
ンスと圧電トランス50の入力静電容量による共振とM
OSFET20のオンオフ動作により、直流入力電圧V
1は半波正弦波状電圧V2に変換され、圧電トランス5
0の入力電極51、52間に印加される。半波正弦状電
圧V2の周波数が圧電トランス50の共振周波数近傍に
至ると、圧電トランス50は高電圧を出力し、冷陰極管
1a、1bが点灯する。この回路ではMOSFET20
と並列に圧電トランス50を設けているが、インダクタ
33と並列に圧電トランス50を設けても同様の回路動
作を得られる。また、主スイッチ20としては図示した
NチャンネルMOSFET以外にもPチャンネルMOS
FET、バイポーラトランジスタ等のスイッチデバイス
を用いてもよい。
【0015】次に、電池などの低電圧入力源からでも冷
陰極管を点灯駆動可能な本発明の他の態様を説明する。
本態様では図3の要部矢視図および図4の要部断面図に
示すように駆動部を積層構造とした圧電トランスを用い
て冷陰極管点灯駆動装置を構成したことが特長である。
この積層型圧電トランス30の駆動部には積層された薄
い各層に入力電圧Vi’が印加されるため、駆動部を単
板とした場合に比べて半波長モード励振時の負荷時昇圧
比(Vo’/Vi’)が増大する。この積層型圧電トラ
ンス30の作製方法としては、例えばPZT系セラミッ
クスのグリーンシートをドクタブレード法により作製
し、このグリーンシート上の一部にスクリーン印刷法を
用いて内部電極37、38を印刷し、このシートを積層
圧着して焼結する。その後、切断、研磨を行い、銀焼付
けにより入力の外部電極31、32と出力電極35、3
6とを設け、内部電極37を外部電極31と接続し、内
部電極38を外部電極32と接続する。そして、矢印で
示されるように駆動部の厚み方向と発電部の長手方向の
分極処理を行いこの積層型圧電トランス30を構成する
ことができる。この半波長モードの励振では圧電体長手
方向の中央が最も振動振幅が小さくなるため、この位置
に外部電極31、32を設けて外部電極31,32に接
続される引き出し線の信頼性を向上させることができ
る。ここで、駆動部の上端と下端は分極されていないた
めダミー層となっているが、駆動部の上下面に電極を設
けてそれぞれを外部電極31,32と接続することでダ
ミー層を無くすこともできる。
【0016】(実施例3)前記の積層型圧電トランス3
0として、長さL1’=21mm、幅W’=4.8m
m、厚さT’=1.6mm、駆動部長さL2’=8.4
mm、積層数21、各シート厚68μm、L2/L1=
0.4のものを製作した。共通電極である入力電極32
と出力電極35との間に上記冷陰極管1aと同仕様の冷
陰極管39aを接続し、入力電極31と出力電極36と
の間にも同仕様の冷陰極管39bを接続した。入力側の
外部電極31、32間に周波数83kHz、電圧8.5
Vrmsの交流電圧(Vi’)を印加し、周波数を微調
整することにより両方の冷陰極管39a,39bが点灯
し、管電流が流れた。39bの管電流は4.85mA
で、39aの管電流は5.10mAであった。このとき
の出力電圧Vo’は約650Vで、上記図8の約1.3
kVの略半分で済んでいることを確認した。
【0017】(実施例4)次に、上記図1の圧電トラン
ス50において、半波長モード励振時の負荷時昇圧比
(Vo/Vi)の(L2/L1)依存性を図5に、効率
ηの(L2/L1)依存性を図6に示した。このときの
負荷条件は負荷抵抗100kΩ、負荷電流5mAであ
る。上記図7の従来の圧電トランス2の半波長モード励
振時の負荷時昇圧比は4.4で効率ηは92.1%であ
るから、負荷時昇圧比は(L2/L1)が0.3以上で
上記圧電トランス2を上回っており、効率ηは(L2/
L1)が0.3〜0.6の領域で上記圧電トランス2を
上回っている。したがって、上記圧電トランス50にお
いて L2/L1=0.3〜0.6 に設定することで
負荷時昇圧比および効率を従来に比べて大幅に凌駕でき
ることがわかった。さらには(L2/L1)が0.3〜
0.45では95%以上の高効率で上記圧電トランス5
0の出力が得られるのでより好ましい。(L2/L1)
を上記のように特定して得られる効果は上記図1におい
て発電部が端部から中央部に向かって分極されている構
成でも上記図1と同様に発揮される。また、上記図3の
ような積層型の圧電トランス30では(L2’/L
1’)を上記(L2/L1)と同様の範囲に特定するこ
とでさらに良好な負荷時昇圧比および効率を獲得可能で
ある。
【0018】図9に本発明の液晶バックライト用冷陰極
管点灯駆動装置の一態様の概要回路図を示す。図9では
交流電源からの出力電圧Vi1により、圧電トランス2
2が駆動されて、右側の出力電極22bと入力電極22
aとの間に冷陰極管23を配置するとともに左側の出力
電極22bと入力電極22aとの間に冷陰極管24を配
置してある。この構成において、冷陰極管23,24を
上記図10の冷陰極管と同仕様とした場合に、冷陰極管
23,24には各々点灯後に圧電トランス22から定常
電圧VLNが印加されてこの2つの冷陰極管23,24の
各共通電位(GND)との間の両浮遊静電容量の平均値
のCs 、Csから共通電位(GND)に流れる高周波電
流はいずれも略1Icsとなるので、合計略2Icsの
高周波電流が共通電位(GND)に流れることになる。
したがって、上記図10の従来の場合に比較して浮遊静
電容量に流れ込む高周波電流が略1/2に抑えられた分
だけ、圧電トランス22の実質的な効率低下を抑えるこ
とができている。この図9の回路構成は対角寸法が13
インチを越える大画面の液晶ディスプレイに非常に適し
ており、設定条件にもよるが通常この図9の回路構成を
用いた13インチを越える大画面の液晶ディスプレイで
は消費電力あたりの輝度が約10〜20%も向上できる
可能性があることを確認している。なお、輝度の測定に
は株式会社トプコン製の輝度計BM−8を用いた。
【0019】次に、4つの冷陰極管を点灯駆動可能な本
発明の態様を説明する。本態様は図11に示すように、
積層型圧電トランス40の側端面に設けられた2組一対
の対向する計4個の各出力電極101、102、10
3、104と共通電極である入力電極41との間に同仕
様の冷陰極管49a、49b、49c、49dを接続し
たもので、この4つの冷陰極管を全て点灯駆動すること
が可能である。積層型圧電トランス40の駆動部は上記
図3の圧電トランス30の駆動部の構成と同様である。
【0020】上記本発明の態様では複数の同仕様の冷陰
極管を点灯駆動する場合を記載したが、その複数の冷陰
極管の仕様は同一である必要は無く、例えば複数の冷陰
極管相互の特性差が20%以内であると本発明を容易に
適用可能であり、上記の優れた作用効果を容易に獲得す
ることができる。また、複数の冷陰極管相互の特性差が
20%を越えても点灯駆動の周辺条件を適宜設定するこ
とで本発明の構成を適用可能であることは勿論である。
なお、本発明の冷陰極管とはセミホット管を含むもので
ある。
【0021】
【発明の効果】上記の通り、本発明は下記の優れた効果
を有している。 (1)1灯駆動の場合と同じ圧電トランスの出力電圧で
2つ以上の冷陰極管を確実かつ安全に点灯駆動できるの
で信頼性が高いとともに安価な冷陰極管点灯駆動装置お
よび液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置を容易に
提供可能である。 (2)圧電トランスの駆動部領域が圧電体と内部電極が
交互に積層され前記内部電極が入力電極と1層おきに接
続された積層型圧電トランスにより、電池などの低電圧
入力源を用いた場合にも複数の冷陰極管を確実かつ安全
に点灯駆動できる冷陰極管点灯駆動装置および液晶バッ
クライト用冷陰極管点灯駆動装置を容易に提供可能であ
る。 (3)従来に比べて浮遊静電容量を流れる高周波電流分
を小さく抑えることができ、圧電トランスの効率低下を
抑制可能である。 (4)対角寸法13インチを越える大画面の液晶ディス
プレイの用途に好適であり、消費電力あたりの表示面の
輝度が従来に比べて向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷陰極管点灯駆動装置の一態様を示す
要部矢視図である。
【図2】図1に対応した要部回路図である。
【図3】積層型の圧電トランスを用いた本発明の冷陰極
管点灯駆動装置の他の態様を示す要部矢視図である。
【図4】図3の要部断面図である。
【図5】本発明に用いる圧電トランスの(L2/L1)
と負荷時昇圧比(Vo/Vi)との関係の一例を示す図
である。
【図6】本発明に用いる圧電トランスの(L2/L1)
と効率(η)との関係の一例を示す図である。
【図7】従来の圧電トランスを示す図である。
【図8】従来の冷陰極管点灯装置の概要回路図である。
【図9】本発明の液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動
装置の一態様を示す概略回路図である。
【図10】従来の液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動
装置であって、2灯直列接続した概要回路図である。
【図11】本発明の4灯点灯駆動の態様を示す図であ
る。
【符号の説明】
1a,1b,16,17,23,24,39a,39
b,49a,49b,49c,49d 放電ランプ、2
セラミック素子、12,22,30,40,50 圧
電トランス、4,5,12a,22a,31,32,4
1,42,51,52 入力電極、6,22b,35,
36,55,56,101,102,103,104
出力電極、8 高周波電源、20 MOSFET、21
ドライバー、33 インダクタ、37,38,47,
48 内部電極、70 出力電流検出部、80 周波数
可変部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体の中央部の上下面に一対の入力電
    極を設けて厚み方向に分極した駆動部領域と、前記圧電
    体の側端面に一対の出力電極を対向して設けてその対向
    方向に分極した発電部領域とを有し、前記入力電極のい
    ずれかと前記各出力電極との間に1つの冷陰極管を接続
    することにより合計で複数の冷陰極管を点灯駆動するこ
    とを特徴とする冷陰極管点灯駆動装置。
  2. 【請求項2】 長板状の圧電体の中央部に一対の入力電
    極を設けて厚み方向に分極した駆動部領域と、長手方向
    の端面に一対の出力電極を設けてその長手方向に前記駆
    動部領域を挟んで逆方向に分極した発電部領域とを配置
    し、前記の出力電極と入力電極との間で出力を得るとと
    もに半波長モードで励振される圧電トランスを備えた冷
    陰極管点灯駆動装置であって、 前記圧電トランスの長手方向の全長(L1)と駆動部の
    長さ(L2)との比(L2/L1)が0.3〜0.6で
    あるとともに、前記入力電極のいずれかと前記各出力電
    極との間に1つの冷陰極管を接続することにより合計で
    複数の冷陰極管を点灯駆動することを特徴とする冷陰極
    管点灯駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電トランスの駆動部領域が圧電体
    と内部電極が交互に積層されるとともに前記内部電極が
    入力電極と1層おきに接続されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の冷陰極管点灯駆動装置。
  4. 【請求項4】 2つまたは4つの冷陰極管を点灯駆動す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    冷陰極管点灯駆動装置。
  5. 【請求項5】 長板状の圧電体の中央部に一対の入力電
    極を設けて厚み方向に分極した駆動部領域と、長手方向
    の端面に一対の出力電極を設けてその長手方向に前記駆
    動部領域を挟んで逆方向に分極した発電部領域とを配置
    し、前記の出力電極と入力電極との間で出力を得るとと
    もに半波長モードで励振される圧電トランスを備えた液
    晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置であって、 前記圧電トランスの長手方向の全長(L1)と駆動部の
    長さ(L2)との比(L2/L1)が0.3〜0.6で
    あり、前記入力電極のいずれかと前記各出力電極との間
    に1つの冷陰極管を接続することにより合計で複数の冷
    陰極管を点灯駆動するとともに、前記圧電トランスの点
    灯後の定常電圧を(VLN)、前記冷陰極管および配線部
    と共通電位との間の浮遊静電容量を(Cs)、前記圧電
    トランスの励振周波数に合致した角振動数を(ω)とし
    たときに、1つの冷陰極管に換算して 1ICS=VLN×
    ω×Cs÷2 で表される浮遊静電容量を通る高周波電
    流(ICS)が流れることを特徴とする液晶バックライト
    用冷陰極管点灯駆動装置。
  6. 【請求項6】 対角寸法が13インチを越える大画面の
    液晶ディスプレイに用いることを特徴とする請求項5に
    記載の液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置。
  7. 【請求項7】 長板状の圧電体の中央部に一対の入力電
    極を設けて厚み方向に分極した駆動部領域と、長手方向
    の端面に一対の出力電極を設けてその長手方向に前記駆
    動部領域を挟んで逆方向に分極した発電部領域とを配置
    し、前記の出力電極と入力電極との間で出力を得るとと
    もに半波長モードで励振される圧電トランスを備えた液
    晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置であって、 前記圧電トランスの駆動部領域が圧電体と内部電極が交
    互に積層されるとともに前記内部電極が入力電極と1層
    おきに接続されており、前記圧電トランスの長手方向の
    全長(L1)と駆動部の長さ(L2)との比(L2/L
    1)が0.3〜0.6であり、前記入力電極のいずれか
    と前記各出力電極との間に1つの冷陰極管を接続するこ
    とにより合計で複数の冷陰極管を点灯駆動するとともに
    対角寸法が13インチを越える大画面の液晶ディスプレ
    イに用いることを特徴とする液晶バックライト用冷陰極
    管点灯駆動装置。
JP4500897A 1997-02-28 1997-02-28 冷陰極管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置 Pending JPH10241884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4500897A JPH10241884A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 冷陰極管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4500897A JPH10241884A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 冷陰極管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10241884A true JPH10241884A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12707353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4500897A Pending JPH10241884A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 冷陰極管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10241884A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010053718A (ko) * 1999-12-01 2001-07-02 이형도 압전트랜스를 이용한 냉음극관의 전원공급장치
KR100456714B1 (ko) * 1998-11-18 2004-11-10 다이요 유덴 가부시키가이샤 압전 트랜스포머
US7038354B2 (en) 2001-11-29 2006-05-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Driving circuit for piezoelectric transformer, cold-cathode tube light-emitting apparatus, liquid crystal panel and device with built-in liquid crystal panel

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456714B1 (ko) * 1998-11-18 2004-11-10 다이요 유덴 가부시키가이샤 압전 트랜스포머
KR20010053718A (ko) * 1999-12-01 2001-07-02 이형도 압전트랜스를 이용한 냉음극관의 전원공급장치
US7038354B2 (en) 2001-11-29 2006-05-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Driving circuit for piezoelectric transformer, cold-cathode tube light-emitting apparatus, liquid crystal panel and device with built-in liquid crystal panel
US7145281B2 (en) 2001-11-29 2006-12-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Driving circuit for piezoelectric transformer, cold-cathode tube light-emitting apparatus, liquid crystal panel and device with built-in liquid crystal panel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3119154B2 (ja) 圧電トランス及びそれを用いた電力変換装置
US5705879A (en) Discharge tube driving device and piezoelectric transformer therefor
EP1220580A2 (en) Drive device and drive method for a cold cathode fluorescent lamp
TW200303626A (en) Driving circuit of piezoelectric transformer, cold cathode tube light-emitting device, liquid crystal panel and electronic machine mounted with liquid crystal panel
JP2000029550A (ja) 冷陰極蛍光ランプ付勢回路
JP2001156356A (ja) 圧電セラミック変圧器及びこれを利用した冷陰極線蛍光管を駆動するための回路
JPH10241884A (ja) 冷陰極管点灯駆動装置および液晶バックライト用冷陰極管点灯駆動装置
JP5187962B2 (ja) 圧電式直列共振点灯回路
JP2000307165A (ja) 圧電トランスの駆動方法
JPH07220888A (ja) 放電管の駆動装置
JPH10200174A (ja) 3次ローゼン型圧電トランスとその駆動回路
JP3425716B2 (ja) 放電灯装置
JP3580492B2 (ja) 積層型圧電トランス及びそれを用いた電力変換装置
JPH10284279A (ja) 冷陰極管点灯装置
JP3468202B2 (ja) 圧電トランス、圧電トランス駆動回路および液晶ディスプレイ
EP1026756A1 (en) Piezoelectric transformer
JP2004146653A (ja) 圧電トランス
JP2004241266A (ja) 冷陰極管の点灯駆動装置
KR200293245Y1 (ko) 압전 세라믹 트랜지스터
JP3089491U (ja) 圧電式変換回路のマルチ負荷駆動回路
WO2005034323A1 (ja) 圧電トランス駆動装置および圧電トランス駆動方法
JPH10144484A (ja) 冷陰極管点灯装置
JP3540442B2 (ja) 冷陰極放電灯点灯駆動装置
JPH08340680A (ja) 電力変換装置
JPH10150230A (ja) 圧電トランス