JPH10241063A - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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JPH10241063A
JPH10241063A JP4807097A JP4807097A JPH10241063A JP H10241063 A JPH10241063 A JP H10241063A JP 4807097 A JP4807097 A JP 4807097A JP 4807097 A JP4807097 A JP 4807097A JP H10241063 A JPH10241063 A JP H10241063A
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繁吉 高取
Yasuhiro Noma
保裕 野間
Mitsuhiko Nakajima
光彦 中島
Toru Kasahara
透 笠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付具の抜け止めを一層確実なものとして、
不正行為を的確に報知できる盗難防止装置を提供する点
にある。 【解決手段】 筐体2と、それに差し込み接続される棒
状部3Aを備えた取付具3とが設けられ、前記筐体2内
に、前記棒状部3Aの挿脱方向と交差する方向に移動自
在で且つ前記棒状部3Aの挿脱経路内に突出する側に復
帰付勢されるように構成されて、前記棒状部3Aの周面
に形成された係合用凹部3aと係合して、前記取付具3
の抜け止めをする抜け止め部材OSとが備えられ、棒状
部3Aの抜き取りを検出するに伴って警報を出力する盗
難防止装置において、前記筐体2内に、前記係合用凹部
3aと係合している前記抜け止め部材OSを受け止めて
係合解除側への移動を抑制し、且つ、前記棒状部3Aの
差し込み時には係合解除側への移動を許容する受け具が
備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体と、それに差
し込み接続される棒状部を備えた取付具とが設けられ、
前記筐体内に、前記棒状部の挿脱方向と交差する方向に
移動自在で且つ前記棒状部の挿脱経路内に突出する側に
復帰付勢されるように構成されて、前記棒状部の周面に
形成された係合用凹部と係合して、前記取付具の抜け止
めをする抜け止め部材と、前記筐体に差し込み接続され
ている前記棒状部が、抜き操作されたか否かを検出する
棒状部検出手段と、その棒状部検出手段の検出信号に基
づいて、警報を出力する警報出力手段とが備えられた盗
難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる盗難防止装置は、盗難防止対象物
に取り付けられて使用され、盗難防止装置が盗難防止対
象物から不正に取り外されると警報を出力して、盗難防
止対象物が不正に取り扱われていることを報知するもの
である。この盗難防止装置を盗難防止対象物に取り付け
るには、例えば盗難防止対象物が服地であるような場
合、取付具の棒状部を、服地を貫通した状態で盗難防止
装置の筐体に差し込み接続することで取り付ける。この
ように盗難防止装置の筐体が盗難防止対象物に取り付け
られた状態を保持するために、取付具の棒状部の周面に
は係合用凹部が備えられ、棒状部が筐体に差し込まれる
と、棒状部の挿脱経路内に突出する側に復帰付勢された
抜け止め部材がその係合用凹部に係合して取付具の抜け
止めをする。従来は、例えば、特開平7−65257号
公報に開示されているように、この係合用凹部に係合し
た抜け止め部材の係合状態の維持を、復帰付勢力のみに
よって行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、取付具に対して引き抜き方向に力を作用さ
せたとき、抜け止め部材が係合解除側に移動して取付具
が盗難防止装置の筐体から離脱してしまう場合があっ
た。この取付具に対する力の作用が不正行為に基づくも
のであれば、取付具の離脱によって警報が出力されて、
装置本来の目的を達成するのであるが、盗難防止装置に
なんらかの衝撃が加わったような場合や、盗難防止装置
自体に関心をもった者が不正の意思によらずに軽く取付
具を引き抜き操作したような場合にまで、取付具が離脱
して警報作動したのでは、不正行為を的確に発見すると
いう装置の目的を十分に達成できないものとなる。本発
明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目
的は、取付具の抜け止めを一層確実なものとして、不正
行為を的確に報知できる盗難防止装置を提供する点にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記請求項1記載の構成
を備えることにより、取付具の棒状部が盗難防止対象物
に差し込まれて、盗難防止装置が盗難防止対象物に取り
付けられると、棒状部の係合用凹部と抜け止め部材とが
係合して取付具の抜け止めを行うと共に、受け具が、係
合用凹部と係合している抜け止め部材を受け止めて係合
解除側への移動を抑制する。従って、取付具に対して引
き抜き方向に力を作用させても、棒状部の係合用凹部と
抜け止め部材との係合作用のみならず、受け具によって
抜け止め部材が係合解除側へ移動するのを抑制する。も
って、取付具の抜け止めを一層確実なものとして、不正
行為を的確に報知できる盗難防止装置を提供できるに至
った。尚、棒状部を筐体に差し込み操作するときは、棒
状部の係合用凹部と抜け止め部材との係合のために、一
旦抜け止め部材を係合解除側で移動させる必要がある
が、受け具は、棒状部の差し込み時には抜け止め部材の
係合解除側への移動を許容し、棒状部を差し込み操作で
きる。
【0005】又、上記請求項2記載の構成を備えること
により、棒状部の係合用凹部と係合して取付具の抜け止
めをする抜け止め部材は、棒状部の挿脱方向に移動自在
であり、又、その抜け止め部材の係合解除側への移動を
抑制する受け具は挿脱方向の設定範囲において抜け止め
部材を受け止める。従って、抜け止め部材をその設定範
囲外に移動させることで、抜け止め部材の係合解除側へ
の移動が許容されて、棒状部の筐体への差し込みと正規
の取り外し操作による取付具の離脱操作を的確に行え
る。しかも、抜け止め部材は、棒状部の挿脱経路に突出
する側に復帰付勢されているので、棒状部の差し込み操
作によって棒状部と抜け止め部材とが接当して、抜け止
め部材に対して挿脱方向へ移動させる方向にも力が作用
するものともなる。すなわち、棒状部の筐体への差し込
み操作の操作力を、抜け止め部材を上記設定範囲外へ移
動させるのに寄与させることができる。もって、取付具
の筐体への着脱を簡単且つ的確に行えるものとできる。
【0006】又、上記請求項3記載の構成を備えること
により、取付具の棒状部を筐体に差し込むと、先ず棒状
部の先端の円錐状テーパ部が抜け止め部材に形成される
円弧状切欠き部に接当する。円弧状切欠き部の径は円錐
状テーパ部の最大径よりも小さい径に形成されているの
で、円錐状テーパ部の途中箇所と接当し、更に棒状部が
挿入されるに伴って抜け止め部材を係合解除側へ揺動さ
せる。これによって、円錐状テーパ部は、円弧状切欠き
部に接当する状態から、円錐状テーパ部の最大径よりも
大きい径の幅広部に位置する状態に移行し、抜け止め部
材を通過する このときの抜け止め部材の揺動は、円錐状テーパ部によ
って押し操作されることで、棒状部の挿入方向へも揺動
することになり、しかも、棒状部の先端を円錐状テーパ
部として形成し、それに対応して抜け止め部材に円弧状
切欠き部を形成していることから、棒状部の挿入方向へ
の揺動は大となる。従って、抜け止め具は、受け具が抜
け止め部材を受け止める設定範囲を超えて的確に揺動で
きるものとなり、上記設定範囲を必要十分に確保した上
で、棒状部の挿入時に抜け止め部材の係合解除側への揺
動を許容できる。更に、棒状部の係合用凹部部が抜け止
め部材に相対する位置まで挿入されると、抜け止め部材
が復帰付勢力により復帰揺動して係合用凹部と係合する
が、上記のように、棒状部の先端を円錐状テーパ部とし
て形成し、それに対応して抜け止め部材に円弧状切欠き
部を形成していることから、取付具に対して引き抜き操
作力が作用したときに、抜け止め部材が的確に棒状部の
係合用凹部を保持することになり、取付具の抜け止めに
有効に寄与できる。
【0007】又、上記請求項4記載の構成を備えること
により、上記のように、棒状部が筐体に差し込まれる
と、抜け止め部材は、受け具が抜け止め部材を受け止め
る設定範囲を超えるように棒状部の挿入方向へも揺動す
るが、受け具における抜け止め部材と対峙する面が、抜
け止め部材の移動軌跡に沿う形状に形成されているの
で、受け具が抜け止め部材の係合解除側への移動を過度
に抑制することを回避でき、抜け止め部材が上記設定範
囲を超えて揺動するのを容易なものとし、実施製作面で
有利なものとできる。
【0008】又、上記請求項5記載の構成を備えること
により、筐体に取付具が差し込まれている状態から、取
付具を取り外すときは、係合解除用操作具を操作して、
係合解除用移動部材を移動させて取り外す。係合解除用
移動部材が移動操作されると、その係合解除用移動部材
に備えられてた接当操作部が抜け止め部材と接当し、抜
け止め部材を受け具との接当回避側に操作力を作用させ
た状態で揺動操作する。従って、係合解除用操作具の操
作で係合解除用移動部材を移動させるだけの簡単な操作
で取付具を取り外すことができ、しかも、係合解除用操
作具がなければ取付具を適正に取り外しできないものと
しながら、取付具の抜け止めに作用する抜け止め部材を
揺動操作することで的確に係合の解除を行えるものとで
きる。
【0009】又、上記請求項6記載の構成を備えること
により、棒状部の係合用凹部と係合する抜け止め部材及
び取付具を離脱側に付勢するスプリングが取付具用ユニ
ットに一体に収納され、その取付具用ユニットに棒状部
の挿脱経路が形成されている。すなわち、取付具の着脱
に関する部材を、一体にユニット化することにより、盗
難防止装置を組立て易いものとしている。しかも、抜け
止め部材が上記のように取付具用ユニットに収納されて
いるのを利用して、抜け止め部材を受け止める受け具
を、取付具ユニットの外壁に形成しすることで構成の簡
素化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の盗難防止装置用の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(イ)の平
面図及び図1(ロ)の側面図に示すように、盗難防止装
置1は、略直方体状の筐体2と、その筐体2を盗難防止
対象物である商品等に取り付けるための取付具としての
取付ピン3とからなる。取付ピン3は、図3(ロ)等に
示すように、金属製の棒状部3Aと棒状部3Aの一端を
保持する樹脂製の頭部3Bとからなり、棒状部3Aに
は、筐体2と係合するための係合用凹部3aと、先細状
に形成された円錐状テーパ部3bとが形成されている。
筐体2を例えば衣類等の商品に取り付けるときは、図4
(ロ)に示すように、取付ピン3の棒状部3Aを服地F
のボタン穴等を通して筐体2に接続して取り付ける。
【0011】以下、取付ピン3の筐体2への取付構造を
説明する。取付ピン3は、図2乃至図4に示すように、
筐体2の内壁に接して設けられた取付具用ユニット4の
ピン挿入孔40に挿入された状態で筐体2に取り付けら
れる。取付具用ユニット4には、図3乃至図5に示すよ
うに、ピン挿入孔40に挿入された取付ピン3と係合し
て抜け止めをする釣針状のロックバネ41が設けられ、
ロックバネ41の取付ピン3挿入方向の奥側箇所には、
筐体2に差し込まれている棒状部3Aが抜き操作された
か否かを検出する棒状体検出手段として機能する検知ス
イッチSが設けられている。
【0012】ロックバネ41は、それの屈曲部41cに
おいて、取付具用ユニット4の本体から突出するバネ係
止用凸部49に係止され、ロックバネ41の端部41a
が取付具用ユニット4の本体に固定されている。ロック
バネ41の材質は金属で弾性を有し、遊端側の端部41
bが中立点から揺動操作されるに伴って、上下並びに左
右方向に中立点への復帰付勢力が作用する。ロックバネ
41の端部41bと屈曲部41cとの中間部分には、後
述するように取付ピン3の係合用凹部3aと係合する係
合用孔42が設けられている。係合用孔42は、大径の
幅広部42aと小径の円弧状孔部42bとが一体に連な
るように形成され、ロックバネ41が中立点にあるとき
は、ピン挿入孔40の奥行き方向視で、円弧状孔部42
bの中心位置が、ピン挿入孔40の略中心となるように
配置してある。つまり、ロックバネ41は、棒状部3A
の挿脱方向と交差する方向に移動自在で且つ棒状部3A
の挿脱経路内に突出する側に復帰付勢されるように構成
されて、棒状部3Aの周面に形成された係合用凹部3a
と係合して取付ピン3の抜け止めをする抜け止め部材O
Sとして機能する。
【0013】ロックバネ41の遊端側の端部41bは、
取付具用ユニット4の側面に形成された開口43から、
取付具用ユニット4の外方側へ突出している。ロックバ
ネ41が突出する開口43は、奥行き方向視(図3にお
ける矢印A方向視)で開口43の形状を示す図6のよう
に、テーパ部43aを備えて略L字状に形成され、図6
において実線で示す位置がロックバネ41の中立点近く
の位置である。従って、ロックバネ41が中立点近くの
姿勢となっているときは、テーパ部43aの存在によっ
て、ロックバネ41の遊端側の端部41bが基端側の端
部41a側に揺動するのを抑制するものとなる。ロック
バネ41は、このテーパ部43aによって、棒状部3A
の挿脱方向における設定範囲において、係合解除側への
移動を抑制されているのであるが、その設定範囲は係合
用凹部3aの深さ等で定まる。
【0014】検知スイッチSは、図3等に示すように、
取付ピン3の円錐状テーパ部3bを受け止める受止用円
板30、取付ピン3を離脱側に復帰付勢するスプリング
である導電性のコイルスプリング31、及び、取付具用
ユニット4の底部においてコイルスプリング31の一端
側と接触すると共に一部が取付具用ユニット4の下面に
延出する導電性の電極部材32を備えて構成される。受
止用円板30はコイルスプリング31の上端部で支承さ
れ、図7に示すように、コイルスプリング31の上端側
には、その上端側が側方に延出すると共に下方側に向け
てループを形成してなる電極片31aが備えられてい
る。取付具用ユニット4の下面側にはプリント基板6が
備えられ、そのプリント基板6上には、検出スイッチS
の電極部材32と常時接触する電極6bと、取付ピン3
が筐体2に差し込まれたときに電極片31aと接触する
電極6aとが備えられている。従って、プリント基板6
の電極6aも検出スイッチSの構成要素となっている。
【0015】取付ピン3をピン挿入孔40に挿入する
と、円弧状孔部42bの径が取付ピン3の先細状の先端
部分の最大径よりも小径となるように形成されているの
で、その先細状の先端部分が係合用孔42の円弧状孔部
42bと係合し、取付ピン3を更に挿入すると、遊端側
の端部41bを基端側の端部41aに接近させる方向並
びにロックバネ41を押し下げる方向に力が作用し、ロ
ックバネ41は図6に示すテーパ部43aに沿って揺動
する。換言すれば、ロックバネ41に対峙するテーパ部
43aの形成面は、ロックバネ41の移動軌跡に沿う形
状に形成されていることにもなる。従って、テーパ部4
3aは、ロックバネ41を受け止めて係合解除側への移
動を抑制し、且つ、棒状部3Aの差し込み時には係合解
除側への移動を許容する受け具REとして機能する。
【0016】そして、取付ピン3の係合用凹部3aがロ
ックバネ41の存在位置に達するまで取付ピン3が挿入
されると、ロックバネ41が係合用凹部3aと係合して
図6において実線で示す位置に復帰し、取付ピン3に対
してロックがかかる。このロック状態においては、コイ
ルスプリング31によって取付ピン3に離脱側への付勢
力が作用し、この付勢力はロックバネ41の遊端側の端
部41bを基端側の端部41aに接近させる方向にも作
用するが、開口43のテーパ部43aの存在によって、
その接近移動が阻止される。
【0017】このように取付ピン3が挿入され、ロック
された状態では、図4(ロ)に示すように、取付ピン3
の円錐状テーパ部3bによってコイルスプリング31が
圧縮方向に押し込まれる。それに伴って、電極片31a
が、取付ピン3の挿入方向へ移動し、取付具用ユニット
4下面に形成された開口44を通過して、プリント基板
6の電極6aに接触する。電極片31aは、コイルスプ
リング31の上端側から延出する部分によって弾性支持
されているので、確実に電極6aと接触する状態とな
る。
【0018】次に、上記の取付ピン3に対してロックが
かかっている状態を解除するための構成について説明す
る。取付ピン3に対するロックは、ロックバネ41の遊
端側の端部41bを図2乃至図4及び図8に示す係合解
除用移動部材として機能するスライド部材5によって揺
動操作することで解除する。スライド部材5は、筐体2
の一部を切り開いた図2に示すように、それの基部5b
が筐体2の内壁に設けられたガイド部2aにスライド移
動自在に係合し、図3乃至図5において矢印Pにて示す
方向に移動する。スライド部材5をスライド移動させる
ために、図12に示す係合解除用操作具である係合解除
用キーKを挿入するためのキー挿入孔45が取付具用ユ
ニット4に形成され、更に、そのキー挿入孔45の奥側
箇所において、取付具用ユニット4の壁部を貫通し、キ
ー挿入孔45と取付具用ユニット4の外部の両側に露出
する状態に回動自在に支持されたピニオンギヤ46が設
けられている。
【0019】係合解除用キーKをキー挿入孔45に挿入
した状態では、図10に示すように、係合解除用キーK
の端部に形成されるラック部K1と取付具用ユニット4
のピニオンギヤ46が噛合し、更に、そのピニオンギヤ
46はスライド部材5に形成されているラック部5aに
も噛合する。従って、係合解除用キーKをキー挿入孔4
5に挿入するに伴って、係合解除用キーKの挿入方向と
逆方向にスライド部材5がスライド移動することにな
る。スライド部材5におけるロックバネ41との接当部
分である接当操作部5dには、図9に示すように、ロッ
クバネ41の端部41bを取付ピン3の挿入方向へ揺動
させる傾斜案内面5eと、端部41bを取付ピン3の挿
入方向と直交する方向へ揺動させる傾斜案内面5fが形
成され、スライド部材5のスライド移動に伴って、二つ
の傾斜案内面5e,5fが協働して、ロックバネ41を
図6において実線で示す位置から仮想線で示す位置へ揺
動させる。これによって、取付ピン3に対するロックバ
ネ41に係合作用が解除され、取付ピン3はコイルスプ
リング31の付勢力によって押し出されて、コイルスプ
リング31の電極片31aは、プリント基板6の電極6
aと離間する。
【0020】係合解除用キーKがキー挿入孔45から抜
かれると、スライド部材5は、ピニオンギヤ46を介し
た駆動操作と共に、スライド部材5に備えられている弾
性片5cの弾性変形による復帰付勢力にて元の姿勢に戻
る。
【0021】次に、盗難防止装置1の電気回路部分につ
いて説明する。盗難防止装置1の電気回路部分には、検
出スイッチSの検出信号に基づいて、すなわち、検出ス
イッチSを構成する電極片31aと電極6aとが接触す
る状態から離間する状態に切り換わるに伴って、警報を
出力する警報出力手段AOが備えられている。この警報
出力手段AOは、主としてプリント基板6上に設けら
れ、具体的には、図8に概念的にブロック図で示す回路
等からなる。図8に示す回路は、概略的には、上述の検
出スイッチSと、LEDランプ20a及び圧電ブザー2
0bを備えた発鳴回路20と、コイル及びコンデンサか
らなり共振アンテナとして構成されるアンテナ21と、
アンテナ21が受信状態になると受信信号を出力するア
ンテナ入力回路22と、取付ピン3の抜き操作に伴って
検出スイッチSが切り状態となると取り外し検出信号を
出力するスイッチ入力回路23と、LEDランプ20a
及び圧電ブザー20bに対する通電の可否を制御する駆
動回路24と、アンテナ入力回路22及びスイッチ入力
回路23からの信号によって駆動回路24を作動制御す
る信号処理回路25と、各種の時間計時用の発振回路2
6及びカウンタ27と、電池28と、トランジスタある
いはFET等により構成される半導体スイッチ29a,
29b,29c,29d,29eと、リセットスイッチ
Rとを備えて構成されている。アンテナ22が受信する
電波は、図11に示すように形成された発信器Oから送
信される。発信器Oは、例えば店舗等の出入口に通路を
挟んで設置される。
【0022】以下、取付ピン3の棒状部3Aをピン挿入
孔40に挿入して盗難防止装置1を盗難防止対象物へ取
り付けたときからの回路の動作を簡単に説明する。半導
体スイッチ29a,29c,29dは、信号処理回路2
5によって入り切りが制御され、信号処理回路に通電さ
れていない初期状態では、夫々「切り」,「入り」,
「切り」となっている。又、半導体スイッチ29bは、
検出スイッチS又は半導体スイッチ29aが「入り」と
なっているときに「入り」となり、半導体スイッチ29
eは、リセットスイッチRが「入り」となっている間の
み「切り」となる。従って、取付ピン3が差し込まれ、
電極片31aがプリント基板6上の電極6aに接触する
ことによって検出スイッチSが「入り」となると、半導
体スイッチ29bが「入り」となって、発振回路26及
びカウンタ27に電池28の電力が供給されて、カウン
タ27がカウントを開始する。
【0023】カウンタ27は約十数秒程度に相当する設
定カウント値のカウントを完了すると半導体スイッチ2
9dを「入り」とし、信号処理回路25等に通電が開始
される。この設定カウント値のカウントが完了する前に
盗難防止装置1が盗難防止対象物から取り外される等し
て検出スイッチ5が「入り」となると、発振回路26及
びカウンタ27への通電が停止されてリセットされる。
つまり、上記の設定カウント値に相当する時間の間、検
出スイッチ5が「切り」になっていないと、信号処理回
路25等への通電が開始されない。信号処理回路25へ
の通電が開始されると、信号処理回路25は、半導体ス
イッチ29dを「入り」状態に保持し、その後の検出ス
イッチ5の入り切りに拘らず信号処理回路25等への電
力供給状態を維持すると共に、半導体スイッチ29cを
「切り」として発振回路26及びカウンタ27を停止さ
せて、盗難防止装置1が起動する。
【0024】盗難防止装置1が起動した後に、正規の解
除操作を行わずに強い力で強制的に取付ピン3を引き抜
いたときは、検出スイッチSが「切り」状態となる。こ
の結果、スイッチ入力回路23が取り外し検出信号を信
号処理回路25に出力する。信号処理回路25は、その
取り外し検出信号が入力されると半導体スイッチ29a
を「入り」とすると共に、半導体スイッチ29cを「入
り」とする。これによって、発振回路26及びカウンタ
27が作動を開始してカウンタから設定繰り返し周期の
パルス信号が信号処理回路25へ出力される。信号処理
回路25は、駆動回路24を介して、そのパルス信号に
よってLEDランプ20aを点滅させると共に、圧電ブ
ザー20bを鳴らせて警報を出力する。
【0025】盗難防止装置1を盗難防止対象物から正規
に取り外すときは、上述の係合解除用キーKをキー挿入
孔45に挿入する。係合解除用キーKの挿入によって、
上述のように取付ピン3が離脱すると共に、キー挿入孔
45内に設けられたリセットスイッチRが「入り」とな
り、半導体スイッチ29eが「切り」となる。これによ
って、電池28からの電力の供給が停止され、初期状態
に戻る。以上は、センサタグ1が不正に盗難防止対象物
から取り外された場合を説明したが、センサタグ1を付
けたままの盗難防止対象物を不正に持ち出そうとして、
発信器Oの近くを通過したときも、アンテナ22が発信
器Oからの電波を受信して、上記と同様に発鳴回路20
を作動させる。
【0026】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。 上記実施の形態では、受け具REが取付具用ユニッ
ト4の外壁部を利用して固定形成されているが、専用の
キーを用いて、受け具REを、抜け止め部材OSを受け
止める姿勢と、係合解除側への移動を許容する姿勢とに
切換え操作できるように構成しても良い。又、棒状部3
Aの挿脱経路に出退自在に備えた検出片と受け具REと
を連動連結させ、その検出片と棒状部3Aとの接当によ
り検出片が引退操作されるに伴って、抜け止め部材OS
を受け止める姿勢から、係合解除側への移動を許容する
姿勢に切換えるように構成しても良い。尚、この場合、
抜け止め部材と係合用凹部3aとが係合しているとき
に、上記係止片も係合用凹部3aと係合する位置関係に
配置する必要がある。
【0027】 上記実施の形態では、抜け止め部材O
Sをロックバネ41にて構成し、抜け止め部材OS自体
に復帰付勢力を備えさせているが、例えば、棒状体3A
の挿脱経路にスライド移動により出退自在な薄板状の部
材を備え、その薄板状の部材を前記挿脱経路に突出する
側に復帰付勢するように構成しても良い。 上記実施の形態では、受け具REを構成するテーパ
部43aは、棒状体3Aを差し込んだときの抜け止め部
材OSに移動軌跡に沿うように形成しているが、単に棒
状体3Aの挿脱方向に平行な面に形成する等、具体形状
は種々変更可能である。
【0028】 取付具3の具体構成は、取付対象に応
じて種々変更できる。
【0029】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる盗難防止装置の外
観図
【図2】本発明の実施の形態にかかる筐体内部の配置構
成を示す図
【図3】本発明の実施の形態にかかる要部断面図
【図4】本発明の実施の形態にかかる要部断面図
【図5】本発明の実施の形態にかかる要部断面図
【図6】本発明の実施の形態にかかる要部拡大図
【図7】本発明の実施の形態にかかる要部斜視図
【図8】本発明の実施の形態にかかるブロック構成図
【図9】本発明の実施の形態にかかるスライド部材の外
観斜視図
【図10】本発明の実施の形態にかかる要部断面図
【図11】本発明の実施の形態にかかる発信器の外観斜
視図
【図12】本発明の実施の形態にかかる係合解除用キー
を示す図
【符号の説明】
2 筐体 3 取付部 3A 棒状部 3a 係合用凹部 4 取付具用ユニット 5 係合解除用移動部材 5d 接当操作部 31 スプリング AO 警報出力手段 K 係合解除用操作具 OS 抜け止め部材 RE 受け具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(2)と、それに差し込み接続され
    る棒状部(3A)を備えた取付具(3)とが設けられ、 前記筐体(2)内に、 前記棒状部(3A)の挿脱方向と交差する方向に移動自
    在で且つ前記棒状部(3A)の挿脱経路内に突出する側
    に復帰付勢されるように構成されて、前記棒状部(3
    A)の周面に形成された係合用凹部(3a)と係合し
    て、前記取付具(3)の抜け止めをする抜け止め部材
    (OS)と、 前記筐体(2)に差し込み接続されている前記棒状部
    (3A)が、抜き操作されたか否かを検出する棒状部検
    出手段(S)と、 その棒状部検出手段(S)の検出信号に基づいて、警報
    を出力する警報出力手段(AO)とが備えられた盗難防
    止装置であって、 前記筐体(2)内に、前記係合用凹部(3a)と係合し
    ている前記抜け止め部材(OS)を受け止めて係合解除
    側への移動を抑制し、且つ、前記棒状部(3A)の差し
    込み時には係合解除側への移動を許容する受け具(R
    E)が備えられている盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 前記抜け止め部材(OS)は、前記棒状
    部(3A)の挿脱方向に移動自在に支持され、且つ、前
    記係合用凹部(3a)と係合する側に復帰付勢され、 前記受け具(RE)は、前記棒状部(3A)の挿脱方向
    における設定範囲において前記抜け止め部材(OS)を
    受け止めるように構成されている請求項1記載の盗難防
    止装置。
  3. 【請求項3】 前記取付具(3)は、前記棒状部(3
    A)の先端に先細の円錐状テーパ部(3b)が備えら
    れ、その円錐状テーパ部(3b)の近くに前記係合用凹
    部(3a)が形成され、 前記抜け止め部材(OS)における前記棒状部(3A)
    の通過予定位置に、前記円錐状テーパ部(3b)の最大
    径よりも小さい径の円弧状切欠き部(42b)が形成さ
    れ、且つ、その円弧状切欠き部(42b)と連設する状
    態で、前記円錐状テーパ部(3b)の最大径よりも大き
    い径の幅広部(42a)が形成され、 前記棒状部(3A)が前記筐体(2)に差し込まれるに
    伴って、前記円錐状テーパ部(3b)が前記円弧状切欠
    き部(42b)に接当する状態から前記幅広部(42
    a)に接当する状態に移行して、前記抜け止め部材(O
    S)を前記挿脱方向に交差する方向に前記設定範囲を超
    えて揺動させるように構成されている請求項2記載の盗
    難防止装置。
  4. 【請求項4】 前記受け具(RE)における前記抜け止
    め部材(OS)に対峙する面が、前記棒状部(3A)が
    前記筐体(2)に差し込まれることに伴う前記抜け止め
    部材(OS)の移動軌跡に沿う形状に形成されている請
    求項3記載の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体(2)内に、係合解除用操作具
    (K)の操作により、移動操作される係合解除用移動部
    材(5)が備えられ、 その係合解除用移動部材(5)に、前記係合解除用操作
    具(K)の移動操作により、前記抜け止め部材(OS)
    に接当して、前記抜け止め部材(OS)を前記受け具
    (RE)との接当回避側に操作力を作用させた状態で揺
    動操作する接当操作部(5d)が備えられている請求項
    2〜4のいずれか1項に記載の盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 前記筐体(2)内に、前記棒状部(3
    A)の挿脱経路を有し、且つ、前記取付具(3)を離脱
    側に付勢するスプリング(31)及び前記抜け止め部材
    (OS)を一体に収納する取付具用ユニット(4)が備
    えられ、 前記取付具ユニット(4)の外壁部における前記抜け止
    め部材(OS)の一部が突出する部分に、前記受け具
    (RE)が形成されている請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の盗難防止装置。
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