JP2533746Y2 - バックル装置 - Google Patents

バックル装置

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JP2533746Y2
JP2533746Y2 JP10745291U JP10745291U JP2533746Y2 JP 2533746 Y2 JP2533746 Y2 JP 2533746Y2 JP 10745291 U JP10745291 U JP 10745291U JP 10745291 U JP10745291 U JP 10745291U JP 2533746 Y2 JP2533746 Y2 JP 2533746Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシートベルト装置に用い
られてタングプレートが挿入係合されるバックル装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルト装置に用いられるバックル
装置には、ロック状態でタングプレートと係合してタン
グプレートを保持するロック部材をピン等のロック補助
部材によりロック状態に保持するようにされたバックル
装置がある。
【0003】ところで、慣性力によってロック補助部材
が移動することを防ぐために、付勢力を大きくする必要
があり、その結果、解除のための操作力が高くなって使
用性が悪くなるような不都合があった。
【0004】このため、操作力の増大なしに解除機構部
を非常ロックするようなバックル装置が提案されている
(特開平3ー22904号公報参照)。
【0005】図4に示す如く、このバックル装置では、
バッル装置本体118に、一対の脚板部124が対向し
て形成されており(図4には一方の脚板部124のみ示
されている。)、各々の脚板部124には、軸受孔16
4が形成されている。
【0006】一対の軸受孔164には、ロックピン16
2の矢印F方向側に、慣性ロック部材としての補助ロッ
クピン176が平行配置されており、補助ロックピン1
76の軸方向両端部は各々の軸受孔164の内壁の一部
に当接した状態で挿通されている。補助ロックピン17
6の軸径は、ロックピン162の軸径よりも若干量(図
4の寸法I)短くなっている。また、補助ロックピン1
74の両端部近傍には、図示しないコイルスプリングの
一端が固着されており、このコイルスプリングの他端部
はバックル本体118の各々の脚板部124に軸方向両
端部が固着されたシャフト180に係止されている。
【0007】従って、矢印E方向へ慣性力が作用した場
合には、補助ロックピン176が前記図示しないコイル
スプリングの付勢力に抗して、ロックプレート128の
コ状部134の矢印H方向側、すなわち、ロックピン1
62のロック位置へ移動する。このため、ロックプレー
ト128は、ロックピン128に代わって補助ロックピ
ン176によってタングプレート係合状態に保持され
る。
【0008】上記のようにして、慣性力によってロック
プレート128とタングプレート112との係合状態が
解除されないようになっている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバックル装置では、補助ロックピン176は、その
軸方向両端部が自由端となっているため、補助ロックピ
ン176の慣性移動が不安定となる。
【0010】本考案は上記事実を考慮し、慣性ロック部
材の慣性移動が安定したバックル装置を得ることが目的
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係るバックル装
置は、シートベルト装置に用いられてタングプレートが
挿入係合されるバックル装置であって、前記タングプレ
ートと係合され前記ロック部材をタングプレート係合状
態に保持するロック位置及び前記ロック部材をタングプ
レート係合状態から解離可能とするレリーズ位置に移動
可能に設けられたロック補助部材と、一端部を中心に前
記ロック部材へ係合して前記ロック部材の係合状態を保
持する作動位置と前記ロック位置に対して前記レリーズ
位置と反対側であって前記ロック部材と係合しない非作
動位置との間を揺動可能に設けられる慣性ロック部材
と、前記慣性ロック部材の中間部へ当たって前記慣性ロ
ック部材を前記非作動位置に付勢しかつ前記ロック補助
部材が前記ロック位置から前記レリーズ位置へ向かう慣
性力が作用した場合に前記慣性力により前記慣性ロック
部材を前記作動位置に移動可能とする付勢手段と、を有
することを特徴としている。
【0012】
【作用】本考案に係るバックル装置では、ロック位置に
位置するロック補助手段によって、ロック部材がタング
プレートに係合した状態で、ロック位置からレリーズ位
置へ向けて慣性力が作用した場合には、慣性ロック手段
が非ロック位置からロック位置に移動される。したがっ
て、ロック補助手段が慣性力により、レリーズ位置に移
動してもタングプレートの係合が解除されることはな
い。
【0013】本考案のバックル装置では、タングプレー
トを慣性ロック手段によりロック状態とする慣性力の大
きさの変更が、付勢手段と非常ロック部材との係合位置
を変えるという簡単な作業で行なえる。この係合位置を
変更する作業により、非常ロック部材の一端部を中心と
する非ロック位置方向へのモーメント力を変更でき、慣
性ロック手段がロック位置に移動されるに必要な慣性力
の大きさが変更される。
【0014】
【実施例】以下に本考案に係るバックル装置の一実施例
を図1〜図3に従って説明する。
【0015】図1〜図3に示される如く、バックル装置
10では、アッパカバー14とロアカバー16との間に
バックル本体18が配置されている。このバックル本体
18には、平板部22の幅方向両側に脚板部24、脚板
部25が屈曲形成されており、図2及び図3に示す如
く、これらの脚板部24、25との間へアッパカバー1
4とロアカバー16との間に形成された開口27を通し
てタングプレート12が挿入されるようになっている。
脚板部24と脚板部25との間には、図1にも示す如く
イジェクタ26及びロックプレート28が設けられてい
る。
【0016】イジェクタ26は平板部22に形成された
案内孔30に挿入配置され、タングプレート挿入方向
(図2及び図3の矢印A方向)及びタングプレート抜出
方向(図2及び図3の矢印B方向)へ移動可能とされて
いる。このイジェクタ26には、タングプレート挿入方
向側の端部に一端がバックル本体18に係止された圧縮
コイルばね32の他端が係止され、イジェクタ26は、
この圧縮コイルばね32によってタングプレート抜出方
向へ付勢されている。
【0017】このイジェクタ26には、タングプレート
12の挿入時にタングプレート12の先端部が当接され
るようになっており、タングプレート12は図2に示さ
れるタングプレート抜出状態からイジェクタ26をタン
グプレート挿入方向へ移動しながら挿入され図3に示す
タングプレート挿入状態とされる。
【0018】ロックプレート28はタングプレート挿入
方向及びタングプレート抜出方向に長手方向を向けて配
置され、タングプレート抜出方向側の端部にコ字状部3
4が形成されている。このコ字状部34は先端部がタン
グプレート12の係合孔36へ配置される係合部38と
されており、この係合部38が先端から係合孔36へ嵌
入されてタングプレート12と係合するようになってい
る。このロックプレート28のコ字状部34と反対側の
端部には、平板部22からアッパカバー14へ向けて略
直角に延出されかつロックプレート28の幅方向へ広幅
とされた立上部40が形成されている。
【0019】脚板部24及び脚板部25には、タングプ
レート挿入方向側の端部に略三角形状の切欠42が形成
され、ロックプレート28は、この切欠42内へ立上部
40のロックプレート幅方向両端部が挿入された状態で
脚板部24と脚板部25との間に配置されている。ロッ
クプレート28は、切欠42の頂部42Aを中心にタン
グプレート係合方向(図2及び図3の矢印C方向)及び
タングプレート解離方向(図2及び図3の矢印D方向)
へ揺動可能とされている。また、切欠42の頂部42A
はロックプレート28の立上部40の肉厚より大きくな
っており、ロックプレート28は矢印A方向又は矢印B
方向へ若干量移動するようになっている。
【0020】このロックプレート28はタングプレート
抜出状態で図2に示される如く係合部38の先端がイジ
ェクタ26の上面に当接されてタングプレート解離方向
へ揺動された状態とされている。
【0021】図1に示される如く、ロックプレート28
には、コ字状部34と立上部40との間の幅方向両端
に、折曲部44がロアカバー16へ向けて突出されてい
る。ロックプレート28は、図2に示されるタングプレ
ート抜出状態からこの折曲部44がタングプレート挿入
方向へ押圧された時にタングプレート係合方向へ揺動さ
れるようになっている。この折曲部44は、イジェクタ
26の上面に一体に設けられたブロック46のタングプ
レート挿入方向側の端部と対応され、イジェクタ26
は、タングプレート抜出状態からタングプレート12が
挿入されたときに折曲部44をタングプレート挿入方向
へ押圧してロックプレート28をタングプレート係合方
向へ揺動させつつタングプレート挿入方向へ移動される
ようになっている。ロックプレート28はこの揺動によ
り係合部38の先端が図3に示される如くタングプレー
ト12の係合孔36へ嵌入されてタングプレート12と
係合されるようになっている。
【0022】このロックプレート28には、立上部40
に係止されてスプリングホルダ48が取り付けられてい
る。このスプリングホルダ48には、圧縮コイルばね5
0、52の一端が係止されている。圧縮コイルばね5
0、52の他端はレリーズボタン54、ロックピンホル
ダ56に係止され、レリーズボタン54、ロックピンホ
ルダ56はそれぞれ圧縮コイルばね50、52によって
タングプレート抜出方向へ付勢されている。
【0023】レリーズボタン54はロックピンホルダ5
6よりもタングプレート抜出方向寄りにタングプレート
挿入方向及びタングプレート抜出方向へ移動可能とされ
ている。このレリーズボタン54のタングプレート挿入
方向側の端部には、一対のブロック58がタングプレー
ト挿入方向へ突設されている。
【0024】このブロック58はロックピンホルダ56
の上端部に設けられた一対の矩形孔60内に軸方向へ移
動可能に貫通されており、ロックプレート28の立上部
40の上端部に対応している。このブロック58は、図
3に示されるタングプレート係合状態からレリーズボタ
ン54が圧縮コイルばね50の付勢力に抗してタングプ
レート挿入方向へ移動されたときにロックプレート28
の立上部40の上端部に当接され、立上部40を押圧し
てロックプレート28をタングプレート解離方向へ揺動
させるようになっている。係合部38は、この揺動によ
りタングプレート12の係合孔36から抜き出るように
なっている。
【0025】ロックピンホルダ56は、タングプレート
係合状態でレリーズボタン54との間にロック補助部材
であるロックピン62を挟持するようになっている。ロ
ックピン62は、バックル本体18の脚板部25に穿設
された軸受孔64と、脚板部24に穿設された軸受孔6
5の小径部65Bに軸方向両端部が嵌入されている。軸
受孔64及び軸受孔65は、タングプレート挿入方向
(タングプレート抜出方向)へ長手方向を向けて形成さ
れた長孔とされている。軸受孔65は、タングプレート
挿入方向側が軸受孔64と同一形状及び同一寸法で同軸
上に形成された小径部65Bとされており、タングプレ
ート抜出方向側は、ロアカバー16側の内壁が小径部6
5Bの内壁と同一平面とされ、アッパカバー14側の内
壁が小径部65Bよりもアッパカバー14側に位置した
大径部65Cとされている。
【0026】ロックピン62は、軸方向両端部が、各
々、軸受孔64の内壁と軸受孔65の小径部65Bの内
壁とを摺動した状態でタングプレート挿入方向及びタン
グプレート抜出方向へ移動可能となっている。このロッ
クピン62はロックプレート28に設けられた位置決め
板部66と対応している。位置決め板部66は係合部3
8と略直角な中間部からロックプレート28の幅方向へ
延出され、タングプレート係合状態では図3に示される
如く上面にロックピン62が対応され、タングプレート
抜出状態では図2に示される如くタングプレート挿入方
向側の周縁部端面にロックピン62が対応するようにな
っている。詳しく説明すると、ロックピン62はタング
プレート係合状態では、図3に示される如くロックピン
ホルダ56とレリーズボタン54との間に挟持されて位
置決め板部66の上面に対応する。ロックピン62が位
置決め板部66の上面に対応した状態(ロック位置)で
はロックプレート28は、ロックピン62によってタン
グプレート解離方向への揺動が阻止される。このタング
プレート係合状態からロックピン62がタングプレート
挿入方向へ移動されて位置決め板部66のタングプレー
ト挿入方向側の周縁部端面よりもタングプレート挿入方
向側(レリーズ位置)に位置された時にはロックプレー
ト28は、タングプレート解離方向へ揺動可能とされ
る。
【0027】図1に示し如く、脚板部25の軸受孔64
よりもタングプレート抜出方向側には、軸受孔65の大
径部65Cと対応する位置に、長孔68が穿設されてい
る。この長孔68は、タングプレート挿入方向(タング
プート抜出方向)に沿って細長く形成された略長円状と
されており、ロックピン62のタングプレート抜出方向
側に配置され小径部65Bよりも大径とされた感知バー
70の一端部74が嵌入されており、この長孔68は、
感知バー70をこの挿入部を中心として揺動可能とする
長手方向寸法とされている。
【0028】感知バー70の端部72は軸受孔65の大
径部65Cに嵌入されている。感知バー70には、端部
74側に外周部から大径のストッパ76が突設されてお
り、ストッパ76が脚板部25の内壁25A側に配置さ
れている。また、感知バー70のストッパ76よりも先
端側の端部74には、リング状の溝部78が形成されて
おり、この溝部78にEリング80が脚板部25の外壁
側で嵌入されており、感知バー70は、軸方向への抜け
出しが阻止された状態で端部74を中心に揺動可能とな
っている。したがって、感知バー70に、タングプレー
ト挿入方向の慣性力が作用すると、端部74を中心とし
て他方の端部72がタングプレート挿入方向側へ移動す
るように揺動する。なお、この揺動の際には、感知バー
70の径が小径部65Bよりも大きくされているので、
感知バー70が大径部65Cと小径部65Bとの境界部
で保持されこれよりもタングプレート挿入方向側へ移動
されるのが阻止される。
【0029】ロックピン62と感知バー70との間に
は、トーションばね82が配置されている。このトーシ
ョンばね82は、線ばねから形成され、中間部に、下方
へ向けて屈曲されて略V字状とされた屈曲部84が形成
されており、この屈曲部84は感知バー70に対応して
いる。トーションばね82の両端部には、略L字状に屈
曲された係止部86が形成されている。トーションばね
82は、各々の係止部86の近傍が脚板部24及び脚板
部25の各々に形成された係止溝88に嵌入されてお
り、さらに、各々の係止部68の先端部が脚板部24、
25の各々の外壁に形成された係止孔90に係止されて
いる。トーションばね82は、係止部86を中心として
タングプレート挿入方向及び抜出方向側へ揺動可能とな
っている。
【0030】トーションばね82の屈曲部84は、タン
グプレート挿入方向側で感知バー70の端部72近傍に
当接しており、感知バー70をタングプレート抜出方向
へ常に付勢している。この付勢力により、感知バー70
は、タングプレート解離状態で、大径部65Cのタング
プレート抜出方向側に配置されている。
【0031】一方、タングプレート係合状態では、ロッ
クプレート28の位置決め板部66は、軸受孔65の大
径部65Cと小径部65Bとの境界部の近傍に配置され
ており、感知バー70が境界部へ揺動されたときに、感
知バー70の中間部が位置決め板部66の上面に対応し
た状態とされ、感知バー70によって、ロックプレート
28は、タングプレート解離方向へ揺動されるのが阻止
される。
【0032】次に本実施例の作用を説明する。図2に示
されているのは、バックル装置10にタングプレート1
2が係合していない状態である。この状態のバックル装
置10へタングプレート12が挿入されると、タングプ
レート12の先端がイジェクタ26に当接してイジェク
タ26が圧縮コイルばね32の付勢力に抗してタングプ
レート挿入方向へ押圧される。タングプレート12はイ
ジェクタ26をタングプレート挿入方向へ移動させつつ
タングプレート挿入方向へ移動される。
【0033】イジェクタ26はこの移動の途中でロック
プレート28の折曲部44に当接して折曲部44をタン
グプレート挿入方向へ押圧する。イジェクタ26はロッ
クプレート28をタングプレート係合方向へ揺動しつつ
タングプレート挿入方向へ移動され、タングプレート1
2はタングプレート挿入方向への移動時に係合孔36内
へロックプレート28の係合部38が嵌入される。
【0034】この際、ロックプレート28の揺動によっ
てロックピン62はタングプレート抜出方向へ移動可能
とされて、ロックピンホルダ56を介して圧縮コイルば
ね52に付勢されてタングプレート抜出方向へ移動され
る。このため、ロックプレート28の係合部38がタン
グプレート12の係合孔36に嵌入した状態では、ロッ
クピンホルダ56とレリーズボタン54との間に挟持さ
れて位置決め板部66の上面(ロック位置)に対応され
る。この状態が図3に示されるタングプレート係合状態
である。
【0035】従って、図3に示されるタングプレート係
合状態では、ロックピン62によってロックプレート2
8のタングプレート解離方向への揺動が阻止されてロッ
クプレート28の係合部38がタングプレート12の係
合孔36から抜け出すことがなく、タングプレート12
がバックル装置10から不用意に外れることがない。
【0036】図3のタングプレート係合状態で矢印A方
向へ所定値以上の大きさの慣性力が作用した場合には、
ロックピン62は圧縮コイルばね52の付勢力に抗して
矢印A方向(レリーズ位置方向)へ慣性移動する。この
場合、感知バー70も慣性力を受けてトーションばね8
2の付勢力に抗して、長孔68との嵌合部を中心として
矢印A方向側へ揺動する。この揺動により感知バー70
の端部72が図3の仮想線で示す如く、前記境界部へ至
りこの境界部で感知バー70のタングプレート挿入方向
への移動が制限される。これにより、感知バー70の長
手方向中間部が位置決め板部66に対応する位置に配置
され、感知バー70によってロックプレート28はタン
グプレート係合状態に保持される。したがって、ロック
ピン62がロック位置からレリーズ位置に移動しても、
タングプレート12のロック状態が保持される。
【0037】上記実施例では、感知バー70は、長孔6
8との嵌合部を中心として、すなわち、一方の端部を中
心として揺動するので、慣性移動が安定する。
【0038】上記実施例では、感知バー70に対する屈
曲部84の当接位置(感知バー70の揺動中心から端部
72近傍までの図1に示す距離L)を変更することによ
り、感知バー70に対するトーションばね82の付勢力
が変更される。バックル装置10では、車種やバックル
装置の取付位置等に応じて感知バー70が慣性移動され
る慣性力の大きさを変更し、変更された慣性力が作用し
た場合に、感知バー70によるタングプレート12のロ
ック状態とする必要があるが、慣性力の値が大きくなる
ようにする必要がある場合には、距離Lを小さくし、慣
性力の値が小さくなるようにする必要がある場合には、
距離Lを大きくすることで容易に対処できる。すなわ
ち、単に距離Lが異なったトーションばね82を準備す
るだけで、このような変更に対応できる。
【0039】また、距離Lは感知バー70の長手方向に
大きくとることができ、変更する慣性力の値の幅を大き
くできる。また、距離Lを変えることで、トーションば
ね82の付勢力を連続的に変更できるため、慣性力の大
きさを所望の値に変更できる。
【0040】さらに、上記実施例では、慣性力が作用す
ると、感知バー70が一端部を中心に揺動するようにな
っているので、感知バー70の両端部をフリーとする場
合に比べ、感知バー70の作動が安定する。なお、距離
Lの変更の他トーションばねの材質、太いさや感知バー
の質量、寸法等を変更することによって作動する慣性力
の大きさを変更してもよい。
【0041】
【考案の効果】以上のように構成したので、本考案によ
れば、慣性ロック部材の慣性移動が安定したバックル装
置を得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るバックル装置の分解斜
視図である。
【図2】本考案の一実施例に係るバックル装置のタング
プレート係合状態を示す断面図である。
【図3】本考案の一実施例に係るバックル装置のタング
プレート解離状態を示す断面図である。
【図4】従来のバックル装置の断面図である。
【符号の説明】
10 バックル装置 12 タングプレート 28 ロックプレート(ロック部材) 62 ロックピン(ロック補助部材) 70 感知バー(慣性ロック部材) 82 トーションばね(付勢手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルト装置に用いられてタングプ
    レートが挿入係合されるバックル装置であって、 前記タングプレートと係合され、前記タングプレートを
    ロック状態に保持するロック部材と、 前記ロック部材をタングプレート係合状態に保持するロ
    ック位置及び前記ロック部材をタングプレート係合状態
    から解離可能とするレリーズ位置に移動可能に設けられ
    たロック補助部材と、 一端部を中心に、前記ロック部材へ係合して前記ロック
    部材の係合状態を保持する作動位置と、前記ロック位置
    に対して前記レリーズ位置と反対側であって前記ロック
    部材と係合しない非作動位置と、の間を揺動可能に設け
    られる慣性ロック部材と、 前記慣性ロック部材の中間部へ当たって前記慣性ロック
    部材を前記非作動位置に付勢しかつ、前記ロック補助部
    材が前記ロック位置から前記レリーズ位置へ向かう慣性
    力が作用した場合に、前記慣性力により前記慣性ロック
    部材を前記作動位置に移動可能とする付勢手段と、 を有することを特徴とするバックル装置。
JP10745291U 1991-12-26 1991-12-26 バックル装置 Expired - Lifetime JP2533746Y2 (ja)

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