JPH10240218A - アイコン描画装置 - Google Patents

アイコン描画装置

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JPH10240218A
JPH10240218A JP9058439A JP5843997A JPH10240218A JP H10240218 A JPH10240218 A JP H10240218A JP 9058439 A JP9058439 A JP 9058439A JP 5843997 A JP5843997 A JP 5843997A JP H10240218 A JPH10240218 A JP H10240218A
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JP
Japan
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icon
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data
memory
color
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JP9058439A
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English (en)
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雄一 ▲高▼▲柳▼
Yuichi Takayanagi
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ容量を増大させることなく、アイ
コンの姿勢、形状、色、又はそれらの組合わせを動的に
変更できるアイコン描画装置を提供すること。 【解決手段】 アイコンの図形情報を1つのファイルに
格納しておき、前記図形情報に基づいてアイコンの描画
データをメモリ上に展開し、メモリ操作によりアイコン
の描画データを回転させる構成を採る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画面表示するアイ
コンの姿勢(角度)、形態(色、形状)を変化させるア
イコン描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カーナビゲーションシステム
の表示装置上で車の進行方向に応じてアイコンを回転さ
せるためにアイコン回転装置が利用されていた。この従
来のアイコン回転装置では、使用者がそれぞれの角度に
応じたアイコンファイルを表示に必要な角度の数だけ作
成して保存するとともに、そのアイコンファイルをビッ
トマップファイルに変換してこれをリソースとして保存
している。さらに、色違いのアイコンを表示させる場合
は、各色の組合わせごとにアイコンファイルを事前に作
成していた。このようなファイルを事前に準備した上で
指示された角度データに対応するファイルからアイコン
データを読み出して表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、アイコンを360度回転させるためには、各角度毎
に360個のファイルを作成しなければならず、さら
に、アイコンの表示色を変える場合はその色ごとにファ
イルを作成しなければならないため、大きな容量のメモ
リを必要とする問題があった。本発明は、このような問
題点に鑑みてなされたものであり、メモリ容量を増大さ
せることなく、アイコンの姿勢、形状、色、又はそれら
の組合わせを動的に変更できるアイコン描画装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、アイコンの図形情報を1
つのファイルに格納しておき、前記図形情報に基づいて
アイコンの描画データをメモリ上に展開し、メモリ操作
によりアイコンの描画データを回転させる構成を採る。
【0005】このような構成により、アイコンの図形情
報を最低1つ用意しておくだけでアイコンを回転させる
ことができるため、アイコンの図形情報を回転に必要な
数だけ用意する必要がなく、メモリ資源を有効に活用
し、処理速度を高め、アイコンデータが多くなった場合
でもコンパイル処理等の煩雑な作業を必要としないとい
った優れた効果を奏することができる。
【0006】また、請求項2記載の発明は、アイコンの
図形情報を1つのファイルに格納する一方、複数の色情
報を色定義ファイルに格納しておき、前記図形情報に基
づいてアイコンの描画データをメモリ上に展開し、外部
から指定されたアイコンの表示色を色定義ファイルから
取り出してメモリ上に展開しているアイコンの色データ
と入替える構成を採る。
【0007】このような構成により、メモリ上に展開さ
れているアイコンの描画データを利用してアイコンの表
示色を変更することができるため、アイコンの図形情報
を表示色の変更に必要な数だけ用意する必要がなく、使
用者は、簡単な操作でアイコンの表示色を変更すること
ができる。
【0008】また、請求項3記載の発明は、アイコンの
図形情報を1つのアイコンファイルに格納する一方、マ
スクパターンをマスクファイルに格納しておき、当該マ
スクファイルから取り出したマスクパターンで前記アイ
コンファイルに格納されているアイコンの前景パターン
をマスク処理し特定形状のアイコンに変更する構成を採
る。
【0009】このような構成により、アイコンの図形情
報を変更せずにアイコンの表示形状を変更することがで
きるため、使用者は、新たな図形情報の設定を行う必要
がなく、簡単な操作で表示画面上のアイコンの形状を変
更することができる。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3記載のアイコン描画装置において、アイコン
ファイルに格納されている図形情報を、複数バイトを1
回のデータ変換単位として、ビットマップデータに合わ
せたデータ格納順に並び代える構成を採る。
【0011】このような構成により、複数バイトを1ユ
ニットとしてデータ交換することができるため、変換回
数を減らすことができ、また、処理速度を高めることが
できる。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項4記載のアイコン描画装置において、メモリ上
に展開されたアイコンデータを図形回転関数を使用して
回転させる構成を採る。
【0013】このような構成により、装置に搭載されて
いるオペレーティングシステムがサポートする機能を利
用することができるため、簡単にアイコンを回転させる
ことができる。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至請求項4記載のアイコン描画装置において、メモリ上
に展開されたアイコンデータを1画素づつ回転行列を使
用して回転させる構成を採る。
【0015】このような構成により、装置に搭載されて
いるオペレーティングシステムがサポートする機能を利
用することができるため、簡単にアイコンを回転させる
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
の実施の形態となるアイコン描画装置のブロック図であ
る。このアイコン描画装置には、キーボードやマウスの
ような表示画面に対して操作を行うための外部入力装置
1が接続されている。この外部入力装置1は、アイコン
を画面に表示する位置、角度等の信号を生成する。受信
手段2は、OS(オペレーティングシステム)部分で構
成され、外部入力装置1により生成された信号を受信す
る。アイコンファイルを指定するテキストデータが外部
入力装置1から与えられると、受信手段2を介してアイ
コンファイル読込み手段3へ通知される。アイコンファ
イル読込み手段3は、指定された定数ファイル(INI
ファイル)の中のアイコンファイル4をハードディスク
5から読込み、メモリ6上に展開する。このとき、後述
する色定義ファイル、マスクファイルも読込む。アイコ
ンファイル4は、図2に示すようにアイコン番号によっ
て管理されており、アイコンの前景、背景それぞれにつ
いて、形状パターン、大きさ情報、色情報等のアイコン
データが記録されている。メモリ6に展開されているア
イコンファイル4に設定された大きさ情報からアイコン
の幅・高さを算出するのが大きさ判断手段7である。ま
た、アイコンファイルを指定する上記テキストデータか
ら色指定情報を抜き出しているのが色情報判断手段8で
ある。色情報判断手段8は、新規アイコンファイルの読
込み及び色指定情報の変更を判断して、色情報検出手段
9へ伝える。色情報検出手段9は、アイコンファイル4
の色情報(RGBテーブル)及び色定義ファイル10か
ら色情報を検索してアイコンを構成している色情報を色
情報作成手段11へ渡す。色情報作成手段11は、得ら
れた色情報によってビットマップを作成するための色情
報を作成する。12は、アイコンファイル4の形状パタ
ーン等から背景部分の白黒のビットマップを作成する背
景ビットマップ作成手段、13は、アイコンファイル4
の中から前景部分の形状パターン等の画像データを検索
し、それに色情報を加えて必要なビットマップデータを
作成する前景ビットマップ作成手段である。この前景ビ
ットマップ作成手段13と、上記の背景ビットマップ作
成手段12とでアイコンビットマップをビットマップ展
開メモリ14上で展開し、表示用アイコンデータを作成
する。
【0017】また、受信手段2から入力するアイコンフ
ァイル4の角度情報を、角度情報判断手段15が受信し
てアイコンの表示角度を判断する。角度情報は、アイコ
ン回転手段16へ出力される。アイコン回転手段16
は、ビットマップ展開メモリ14で作成されたアイコン
を、角度情報判断手段15による判断結果に基づいて回
転させる。
【0018】なお、17は、アイコンにマスクをかける
ことによって形態を変化させるためのマスクファイルで
あり、18は、マスクのパターンを判断するマスクパタ
ーン判断手段である。
【0019】次に、以上のように構成されたアイコン描
画装置の動作例を説明する。図3は、アイコン描画開始
から回転表示を行うまでのフローチャートである。外部
入力装置1を用いてアイコンデータの表示信号を生成し
て、受信手段2へ与えることにより、アイコン描画処理
が開始される(ステップ1)。
【0020】アイコンの種類、アイコンの前景及び背景
の色、アイコンの回転角度等の指示は、下記の形式で記
述されたテキストデータによって行うことができる。 [Ver] Version=Windows-NT [Color] COL1=255 51 153;赤 COL2=255 153 102;橙 [Group0] ICON0=c:\tmp\1.ico HAIKEI0=c:\tmp\haikei0.bmp kaiten0=45 このテキストデータは、アイコン番号=ICON0で指
定されたアイコンファイルをマスクパターン=HAIK
EI0で指定された背景パターンでマスクして作成され
るアイコンを、前景は赤、背景は橙の表示色で45度回
転させる指示例を示している。
【0021】アイコンファイル読込み手段3は、テキス
トデータのアイコン番号を認識して、既に同じ種類のア
イコンファイルがメモリ6上に展開されているかどうか
判断する(ステップ2)。メモリ6上に同じ種類のアイ
コンファイルが展開されていない場合は、アイコンファ
イル読込み手段3が該当するアイコンファイルをハード
ディスク5から読込む(ステップ3)。すなわち、上記
テキストデータの右辺の内容のファイルをハードディス
ク5から読込んで、メモリ6上に展開することとなる。
【0022】ここで、アイコンファイルを新しく読込ま
なければならないケースとしては、初めてアイコンを表
示するとき、及び現在表示しているものと異なる種類の
アイコンが指定されたときの2つのケースがある。ステ
ップ2の処理において、アイコンの回転角度又はアイコ
ンの色の変更が指示されている場合は、新たなアイコン
ファイルの展開は行わずにステップ9の処理へ進む。
【0023】次に、ステップ3の処理で読込まれたアイ
コンファイルに設定された前景及び背景双方の大きさ情
報をもとに、アイコンの大きさ判断手段7が、アイコン
の前景、背景の幅・高さを計算し(ステップ4)、背景
ビットマップ作成手段12及び前景ビットマップ作成手
段13へそれぞれ指示する。
【0024】背景ビットマップ作成手段12は、大きさ
判断手段から指示された背景パターンの大きさ情報と、
後述する色情報作成手段11から指示される色情報と、
に基づいて背景ビットマップを作成し、ビットマップ展
開メモリ14上に展開する(ステップ5)。この際、背
景ビットマップの上下を入れ替え、同時に反転させると
いう処理を行う(ステップ6)。例えば、図4(a)に
示すアイコン41を表示する場合、同図(b)に示す背
景パターン(マスク)42と同図(c)に示す前景パタ
ーン43とを使用する。
【0025】背景マスク42の白黒を反転し、かつ、各
画素の上下を入れ替えているのは、ビットマップデータ
のデータの格納順序が形状の左下隅から始まるのに対し
て、アイコンデータのデータ格納順序が、形状の左上隅
から始まるというデータ構造の相違があるためである。
このため、ビットマップデータのデータの格納順序に合
うように入れ替える作業が必要となっている。また、前
景パターン43に対してマスクとして機能する背景パタ
ーン42のとる値が、ビットマップデータとアイコンデ
ータとで反転しているため、背景データを反転させると
いう処理が必要となっている。
【0026】図5に、32x32ドットで表示された背
景パターン42のデータの格納順序の入れ替え作業、反
転処理の具体例が示されている。背景パターン42の各
画素値となるデータを1バイト単位でデータ交換しても
よいが、処理速度が遅くなるので、図5に示すように、
ロング変数を用いて4バイト単位でデータ変換してい
る。このように、複数バイトを1ユニットとしてデータ
変換することにより、変換回数を減らすことができる。
また、反転処理も4バイトのロング変数でまとめて反転
させることにより、変換回数を減らす効果が得られる。
以下、ロング変数を用いたデータ交換の例を示す。 ロング変数m,n,*ptrを用いたデータ交換。 m=*ptr ^ 0xffffffff; /*図5のの部分を反転表示してmに格納*/ n=*(ptr+32) ^ 0xffffffff; /*図5のの部分を反転表示してnに格納*/ *ptr=n; *(ptr+32)=m;
【0027】一方、色情報判断手段8は、受信手段2か
ら入力した上記テキストデータの色情報(COL1、C
OL2)をみて、アイコン表示色に変更があるかないか
をチェックしている。新しくアイコンファイル4が読み
出された場合には、色情報検出手段9へその旨の指示を
出す。色情報検出手段9が、メモリ6上に読み出されて
いるアイコンファイル4から、前景及び背景の双方で何
色使用されているかを判断し(ステップ7)、該当する
色情報(RGBテーブル)を色情報検出手段9に指示し
てビットマップを作成するための色情報を作成する(ス
テップ8)。この色情報を背景ビットマップ作成手段1
2及び前景ビットマップ作成手段13に与える。
【0028】前景ビットマップ作成手段13は、アイコ
ンファイル4の前景部分に登録された形状パターン、圧
縮あり・なしの情報、さらに、大きさ判断手段7から与
えられる大きさ情報並びに色情報から前景ビットマップ
を作成する(ステップ9)。そして、この前景ビットマ
ップ作成手段13により作成された前景ビットマップ
と、背景ビットマップ作成手段12により作成された背
景ビットマップと、がビットマップ展開メモリ14上に
重ねて展開されることにより、アイコン41が生成され
る。
【0029】アイコン回転手段16が、角度情報判断手
段15による情報に基づき、ビットマップ展開メモリ1
4上に生成されたアイコンを回転させる。オペレーティ
ングシステム(OS)としてWINDOWS−NTが採
用されている場合は、このOSがサポートしているPl
gBlt機能を用いて、アイコンの4隅のうちの3点を
指定することにより、アイコン全体を一度に回転させる
ことができる(ステップ10)。すなわち、図6に示す
ように、ビットマップ矩形の61の座標を(X0,Y
0)、62の座標を(X1,Y1)、63の座標を(X
2,Y2)、64の座標を(XC,YC)とし、角度i
が指定されたときに中心点64から角度x回転させると
すると、以下の式でそれぞれの変換先の座標を求めるこ
とができる。 x=pi*(i+.0)*22.5/180.0; /* 角度からラジアンに変
換 */ 65の座標は、 (XC+cos(x)*(X0-XC)+sin(x)*(Y0-YC),YC+(Y0-YC)*cos
(x)-sin(x)*(X0-XC)) 66の座標は、 (XC+cos(x)*(X1-XC)+sin(x)*(Y1-YC),YC+(Y1-YC)*cos
(x)-sin(x)*(X1-XC)) 67の座標は、 (XC+cos(x)*(X2-XC)+sin(x)*(Y2-YC),YC+(Y2-YC)*cos
(x)-sin(x)*(X2-XC)) の各式で求めることができる。
【0030】なお、以上の説明は、横32ドット縦32
ドット16色の元絵のアイコンデータについてのもので
あるが、その他、16ドットx16ドット256色等の
任意のアイコンデータの色数、大きさについても同様に
実施が可能である。
【0031】次に、別のアイコンファイルを改めて読み
出すことなく、現在使用しているアイコンファイルを用
いて、画面表示するアイコンの角度を変更する場合を説
明する。本装置では、既に展開されているアイコンファ
イルを利用するため、ステップ3におけるファイルの読
込みは行なわない。従って、従来のように回転に必要な
角度ごとにアイコンファイルを用意してこれを回転ごと
に読込む必要はなくなる。
【0032】受信手段2から入力した上記テキストデー
タの角度情報(=KAITEN)を変えることでアイコ
ン表示角度の変更を指示することができる。すなわち、
外部入力装置1により指示された角度情報を受信手段2
が角度情報判断手段15に伝えて、その角度情報に変更
があれば、変更後の角度をアイコン回転手段16に与え
ることによって、メモリ上に展開されているアイコンを
回転させることができる。
【0033】ビットマップ展開されているアイコンデー
タの回転方法は、WINDOWS−NTがサポートする
PlgBlt機能により、一度に回転できるのは上述し
た通りである。従って、アイコンファイルを1つ用意し
て読込んでおけば、任意の角度を指示するだけでアイコ
ンファイルの読込み処理が発生せずにアイコンを回転さ
せることができ、メモリ容量を増大させることなく、ア
イコンの姿勢を迅速に変更することができる。
【0034】次に、アイコンの表示色を変更する場合に
ついて説明する。外部入力装置1により色の変更が指示
された場合は、受信手段2によってこの指示が色情報判
断手段8に与えられる。この色情報判断手段8が、既に
表示されているアイコンの色と、指示された色が同じか
違うか判断する。違う場合は、色情報検出手段9が、色
定義ファイル10から該当する表示色のRGBテーブル
を検出し、このデータに基づいて色情報作成手段11が
指示された色情報を作成する。この色情報作成手段11
により作成された色情報は、背景ビットマップ作成手段
12及び前景ビットマップ作成手段13に伝達され、背
景ビットマップと前景ビットマップが作成される。これ
らがビットマップ展開メモリ14上に展開され、新たな
色のアイコンが生成される。
【0035】以上のように、現在使用しているアイコン
ファイルはそのまま使い、色情報のみをメモリ上で操作
してアイコンの表示色を変更することができるため、メ
モリ容量を増大させることなく、アイコンの表示色を変
更することができる。
【0036】次に、マスクファイル17を用いてアイコ
ンの形状を変更する場合について説明する。例えば、図
4(a)のアイコンから図7(a)のアイコンへアイコ
ンの形状を変更する場合、図7(b)、(c)に示す背
景、前景のマスクデータをマスクファイル17に準備し
ておく。受信手段2から入力する上記テキストデータの
背景情報(HAIKEI)で使用するマスクデータを指
示する。マスクパターン判断手段18は、テキストデー
タの背景情報に変更があれば(アイコンファイル5に設
定されている標準パターン以外)、指示されたマスクパ
ターン番号を背景ビットマップ作成手段12及び前景ビ
ットマップ作成手段13へ通知する。
【0037】背景ビットマップ作成手段12は、例え
ば、図7(b)のマスクデータからなる背景パターンを
ビットマップに展開し、前景ビットマップ作成手段13
は、図7(c)のマスクデータを図4(c)の前景パタ
ーンにかぶせた画像データをビットマップに展開する。
その結果、ビットマップ展開メモリ14上に図7(a)
に示すアイコンデータが展開されたことになる。従っ
て、マスクファイル17のマスクデータを用いることに
より、アイコンファイルを新たに設定することなく、ア
イコンの形状を変更することができる。
【0038】以上の説明では、アイコンの角度、表示
色、マスクを個別に変更しているが、上記テキストデー
タの変更項目を任意に組合わせてアイコンを表示させる
ことにより種々の表示形態をアイコンファイルを切り替
えることなく、発生させることができる。
【0039】以上、WINDOWS−NTがサポートす
るPlgBlt機能を利用して回転処理する実施形態を
説明したが、OSに、WINDOWS3.1又はWIN
DOWS95を使用している場合は、アイコン描画装置
のアイコン回転手段16の処理内容が異なっている。
【0040】アイコン描画装置のOSに、WINDOW
S3.1又はWINDOWS95を用いる場合は、アイ
コンの種類、前景及び背景の色、アイコンの回転角度等
の指示は、下記の形式で記述されたテキストデータによ
ってなされる。 [Ver] Version=Windows31; ;Version=Windows95 [Color] COL1=255 51 153;赤 COL2=255 153 102;橙 [Group0] ICON0=c:\tmp\1.ico HAIKEI0=c:\tmp\haikei0.bmp kaiten0=45
【0041】上記した手順にて、背景ビットマップ作成
手段12と前景ビットマップ作成手段13により背景ビ
ットマップ及び前景ビットマップを作成し、ビットマッ
プ展開メモリ14上に展開する。このメモリに描画した
画素情報は、WINDOWS関数のGetPixel関
数により取得し、アイコン回転手段16においてビット
マップの1画素づつの情報を、cos関数、sin関数
を用いながら回転後のデータ位置を計算する。また、G
etPixcelで得られた画素情報をSetPixe
lで規定の位置に出力する。
【0042】具体的には、図8に示すように、中心座標
から角度x回転させながら、1画素づつ描画位置を決定
した後で描画することとなる。図8中、アイコンを時計
回りにx回転させることにより、81の画素データが9
1へ、82の画素データが92へ、83の画素データが
93へ、84の画素データが94の位置で描画される。
このような動作によって、アイコンを回転させることが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、アイコンの図形情報を最低1つ
用意しておくだけでアイコンを回転させることができる
ため、アイコンの図形情報を回転に必要な数だけ用意す
る必要がなく、メモリ資源を有効に活用し、処理速度を
高め、アイコンデータが多くなった場合でもコンパイル
処理等の煩雑な作業を必要としないといった優れた効果
を奏することができる。
【0044】また、請求項2記載の発明によれば、メモ
リ上に展開されているアイコンの描画データを利用して
アイコンの表示色を変更することができるため、アイコ
ンの図形情報を表示色の変更に必要な数だけ用意する必
要がなく、使用者は、簡単な操作でアイコンの表示色を
変更することができる。
【0045】また、請求項3記載の発明によれば、アイ
コンの図形情報を変更せずにアイコンの表示形状を変更
することができるため、使用者は、新たな図形情報の設
定を行う必要がなく、簡単な操作で表示画面上のアイコ
ンの形状を変更することができる。
【0046】また、請求項4記載の発明によれば、複数
バイトを1ユニットとしてデータ交換することができる
ため、変換回数を減らすことができ、また、処理速度を
高めることができる。
【0047】また、請求項5及び請求項6記載の発明に
よれば、装置に搭載されているオペレーティングシステ
ムがサポートする機能を利用することができるため、簡
単にアイコンを回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイコン描画装置のブロック図
【図2】アイコンファイルの構成図
【図3】アイコン描画のフロー図
【図4】アイコンデータ、前景パターン及び背景パター
ンを示す図
【図5】上下データ入れ替え及び反転処理を示す図
【図6】回転アルゴリズムを示す図
【図7】アイコンデータ、前景パターン及び背景パター
ンを示す図
【図8】ピクセルの移動を示す図
【符号の説明】
1 外部入力装置 2 受信手段 3 アイコンファイル読込み手段 4 アイコンファイル 7 大きさ判断手段 8 色情報判断手段 9 色情報検出手段 10 色定義ファイル 11 色情報作成手段 12 背景ビットマップ作成手段 13 前景ビットマップ作成手段 14 ビットマップ展開メモリ 15 角度情報判断手段 16 アイコン回転手段 17 マスクファイル 18 マスクパターン判断手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイコンの図形情報を1つのファイルに
    格納しておき、前記図形情報に基づいてアイコンの描画
    データをメモリ上に展開し、メモリ操作によりアイコン
    の描画データを回転させることを特徴とするアイコン描
    画装置。
  2. 【請求項2】 アイコンの図形情報を1つのファイルに
    格納する一方、複数の色情報を色定義ファイルに格納し
    ておき、前記図形情報に基づいてアイコンの描画データ
    をメモリ上に展開し、外部から指定されたアイコンの表
    示色を色定義ファイルから取り出してメモリ上に展開し
    ているアイコンの色データと入替えることを特徴とする
    アイコン描画装置。
  3. 【請求項3】 アイコンの図形情報を1つのアイコンフ
    ァイルに格納する一方、マスクパターンをマスクファイ
    ルに格納しておき、当該マスクファイルから取り出した
    マスクパターンで前記アイコンファイルに格納されてい
    るアイコンの前景パターンをマスク処理し特定形状のア
    イコンに変更することを特徴とするアイコン描画装置。
  4. 【請求項4】 アイコンファイルに格納されている図形
    情報を、複数バイトを1回のデータ変換単位として、ビ
    ットマップデータに合わせたデータ格納順に並び代える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のアイコン描画装置。
  5. 【請求項5】 メモリ上に展開されたアイコンデータを
    図形回転関数を使用して回転させることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアイコン描画装
    置。
  6. 【請求項6】 メモリ上に展開されたアイコンデータを
    1画素づつ回転行列を使用して回転させることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアイコン
    描画装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1429237A3 (en) * 2002-12-13 2005-07-06 Samsung Electronics Co., Ltd. System for displaying multiple images with indication of the read direction
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