JPH10239915A - 湿式現像剤 - Google Patents
湿式現像剤Info
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- JPH10239915A JPH10239915A JP9041885A JP4188597A JPH10239915A JP H10239915 A JPH10239915 A JP H10239915A JP 9041885 A JP9041885 A JP 9041885A JP 4188597 A JP4188597 A JP 4188597A JP H10239915 A JPH10239915 A JP H10239915A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色重ね不良が生じない湿式現像剤を得る。
【解決手段】 電気絶縁性溶媒中に昇華性を有する染料
および樹脂を含有する昇華捺染用湿式現像剤であって、
樹脂がビニルトルエンを成分の一つとして含む共重合樹
脂であり、シアン染料の場合にも色重ねが良好な画像を
得る。
および樹脂を含有する昇華捺染用湿式現像剤であって、
樹脂がビニルトルエンを成分の一つとして含む共重合樹
脂であり、シアン染料の場合にも色重ねが良好な画像を
得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録媒体上の静
電潜像を現像し、カラー画像を形成する工程において使
用される湿式現像剤に関するものであり、とくに色重ね
特性を改良した湿式現像剤に関するものである。
電潜像を現像し、カラー画像を形成する工程において使
用される湿式現像剤に関するものであり、とくに色重ね
特性を改良した湿式現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布地類に図柄、パターン等を形成
する方法としてローラ捺染法、ロータリー捺染法、スク
リーン捺染法等の版を用いた捺染が行われている。ま
た、最近では、昇華染料を有するインキを用いて図柄を
紙に印刷し、その後布地類に重ね合わせて昇華熱転写す
る昇華転写捺染法も用いられている。最近では、例えば
静電プロッター等によって静電記録紙上に静電潜像を形
成し、昇華捺染能を有する染料を分散/溶解した湿式現
像剤により現像することで転写捺染紙を作製する方法が
特開平3−18866号に提案されている。この方法
は、電子的な画像を形成するために、印刷によって転写
用捺染紙を作成する方法のように版を作製しなくても良
いという特徴を有している。
する方法としてローラ捺染法、ロータリー捺染法、スク
リーン捺染法等の版を用いた捺染が行われている。ま
た、最近では、昇華染料を有するインキを用いて図柄を
紙に印刷し、その後布地類に重ね合わせて昇華熱転写す
る昇華転写捺染法も用いられている。最近では、例えば
静電プロッター等によって静電記録紙上に静電潜像を形
成し、昇華捺染能を有する染料を分散/溶解した湿式現
像剤により現像することで転写捺染紙を作製する方法が
特開平3−18866号に提案されている。この方法
は、電子的な画像を形成するために、印刷によって転写
用捺染紙を作成する方法のように版を作製しなくても良
いという特徴を有している。
【0003】しかしながら、これらの静電潜像形成法で
は得られる画像は擬似階調であり、中間調の表現に劣
り、特にハイライトの画像特性に問題があった。このた
め、グラビア印刷によって製造されているポリエステル
布地用の捺染紙で得られるような画像を十分に再現する
ことが困難であり、特に意匠性が高く、商業的に好まれ
る写真調の図柄やぼかし表現に劣るという問題点があっ
た。
は得られる画像は擬似階調であり、中間調の表現に劣
り、特にハイライトの画像特性に問題があった。このた
め、グラビア印刷によって製造されているポリエステル
布地用の捺染紙で得られるような画像を十分に再現する
ことが困難であり、特に意匠性が高く、商業的に好まれ
る写真調の図柄やぼかし表現に劣るという問題点があっ
た。
【0004】そこで本出願人は、イオン流によって静電
潜像を形成する中間調等の階調表現が可能なイオンプリ
ンターを用いて静電記録紙上に静電潜像を形成し、昇華
捺染能を有する湿式現像剤を用いて現像し、捺染紙を作
製することでこれら画像表現上の問題点が解決されるこ
とを提案している。すなわち、イオンプリンターにおい
ては、潜像を形成するにあたり、イオン流を制御するた
めの電極板間に印加する電圧を制御する電圧制御、ある
いは電極板間に印加する電圧パルスの時間を制御するパ
ルス幅制御により各ドットごとの階調制御を可能として
いる。このため、イオンプリンターにおいては、各ドッ
ト毎にその単位面積当たりの電荷量、およびドットの大
きさが制御され、ハイライト部、中間調、シャドウ部に
対応する全潜像領域において非常に階調特性が良い潜像
の形成が可能となる。
潜像を形成する中間調等の階調表現が可能なイオンプリ
ンターを用いて静電記録紙上に静電潜像を形成し、昇華
捺染能を有する湿式現像剤を用いて現像し、捺染紙を作
製することでこれら画像表現上の問題点が解決されるこ
とを提案している。すなわち、イオンプリンターにおい
ては、潜像を形成するにあたり、イオン流を制御するた
めの電極板間に印加する電圧を制御する電圧制御、ある
いは電極板間に印加する電圧パルスの時間を制御するパ
ルス幅制御により各ドットごとの階調制御を可能として
いる。このため、イオンプリンターにおいては、各ドッ
ト毎にその単位面積当たりの電荷量、およびドットの大
きさが制御され、ハイライト部、中間調、シャドウ部に
対応する全潜像領域において非常に階調特性が良い潜像
の形成が可能となる。
【0005】しかしながら、このように階調特性に優れ
た潜像特性を生かした現像を行うためには、これに使用
される現像剤もその特性を生かすように設計されねばな
らない。すなわち、従来から潜像形成に使用されるイオ
ン流を直接制御する静電プロッターや、電子写真法を利
用した方法においては、一般に階調画像形成は疑似階調
で階調表現されていたため、これらの方法で形成される
各潜像の形成単位は電荷の有無の2値からなり、このた
めに、現像剤は、ある閾値以上の電圧で一定の濃度が表
現できるものであれば良かった。これに対し、本発明で
使用される湿式現像剤は、イオンプリンターにより形成
された低電位から高電位までのイオン量にしたがって現
像され、微妙な色の表現をすることが求められていた。
さらに、2色以上の現像剤を使用し、カラー画像を形成
するためには、使用される現像剤の組み合わせによって
現像特性が大きく変化するため、特性の良好な現像剤が
求められていた。
た潜像特性を生かした現像を行うためには、これに使用
される現像剤もその特性を生かすように設計されねばな
らない。すなわち、従来から潜像形成に使用されるイオ
ン流を直接制御する静電プロッターや、電子写真法を利
用した方法においては、一般に階調画像形成は疑似階調
で階調表現されていたため、これらの方法で形成される
各潜像の形成単位は電荷の有無の2値からなり、このた
めに、現像剤は、ある閾値以上の電圧で一定の濃度が表
現できるものであれば良かった。これに対し、本発明で
使用される湿式現像剤は、イオンプリンターにより形成
された低電位から高電位までのイオン量にしたがって現
像され、微妙な色の表現をすることが求められていた。
さらに、2色以上の現像剤を使用し、カラー画像を形成
するためには、使用される現像剤の組み合わせによって
現像特性が大きく変化するため、特性の良好な現像剤が
求められていた。
【0006】捺染紙をイオンプリンター等によって形成
した潜像を現像することによって製造する方法では、2
色〜4色の湿式現像剤によって現像することによってカ
ラー画像を形成している。第2色目の画像の形成は、第
1色目の静電潜像を現像して第1色目の画像が形成され
た捺染用の画像記録媒体上に、第1色目と同様に、イオ
ン潜像を形成して第2色目の湿式現像剤によって現像を
行っている。さらに、3色目必要な場合には4色目を同
様に形成している。
した潜像を現像することによって製造する方法では、2
色〜4色の湿式現像剤によって現像することによってカ
ラー画像を形成している。第2色目の画像の形成は、第
1色目の静電潜像を現像して第1色目の画像が形成され
た捺染用の画像記録媒体上に、第1色目と同様に、イオ
ン潜像を形成して第2色目の湿式現像剤によって現像を
行っている。さらに、3色目必要な場合には4色目を同
様に形成している。
【0007】ところが、第1色目の現像によって画像が
形成された記録紙上にさらに潜像を形成して現像を行う
と、2色目の現像剤を単独で使用した際には問題がなく
ても第2色目の画像の重なりが充分ではないという問題
があった。そこで、こうした問題を解決するために、先
に現像される湿式現像剤の帯電制御剤濃度を減少させ
て、色重ねによる画像特性の劣化を防止しようとする
と、帯電量が低下し、画像濃度の劣化、あるいは画像流
れ等が生じるという問題があった。
形成された記録紙上にさらに潜像を形成して現像を行う
と、2色目の現像剤を単独で使用した際には問題がなく
ても第2色目の画像の重なりが充分ではないという問題
があった。そこで、こうした問題を解決するために、先
に現像される湿式現像剤の帯電制御剤濃度を減少させ
て、色重ねによる画像特性の劣化を防止しようとする
と、帯電量が低下し、画像濃度の劣化、あるいは画像流
れ等が生じるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高電気絶縁
性溶媒中に昇華性を有する染料および合成樹脂粒子を含
有した湿式現像剤において、色重ね不良が生じない湿式
現像剤を得ることを課題とするものである。
性溶媒中に昇華性を有する染料および合成樹脂粒子を含
有した湿式現像剤において、色重ね不良が生じない湿式
現像剤を得ることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性溶
媒中に昇華性を有する染料および樹脂を含有する昇華捺
染用湿式現像剤において、樹脂がビニルトルエンを成分
の一つとして含む共重合樹脂である昇華捺染用湿式現像
剤である。また、染料がシアン染料である前記の昇華捺
染用湿式現像剤である。
媒中に昇華性を有する染料および樹脂を含有する昇華捺
染用湿式現像剤において、樹脂がビニルトルエンを成分
の一つとして含む共重合樹脂である昇華捺染用湿式現像
剤である。また、染料がシアン染料である前記の昇華捺
染用湿式現像剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の湿式現像剤は、染料、樹
脂、電荷制御剤を電気絶縁性溶媒中に分散したものであ
り、とくに熱により拡散、もしくは昇華して移行する染
料と、ビニルトルエンを成分の一つとして含有する共重
合樹脂を、電荷制御剤等と共に分散あるいは溶解するこ
とによって得られ、また、必要に応じて分散安定剤、帯
電特性改善用樹脂等を混合することも可能である。
脂、電荷制御剤を電気絶縁性溶媒中に分散したものであ
り、とくに熱により拡散、もしくは昇華して移行する染
料と、ビニルトルエンを成分の一つとして含有する共重
合樹脂を、電荷制御剤等と共に分散あるいは溶解するこ
とによって得られ、また、必要に応じて分散安定剤、帯
電特性改善用樹脂等を混合することも可能である。
【0011】本発明の湿式現像剤に用いる樹脂は、帯電
特性を制御するのに有効なモノマーと湿式現像剤の溶剤
への溶解性、分散性を制御するのに有効なモノマーから
なる共重合樹脂であって、その成分としてビニルトルエ
ンを含有するものである。
特性を制御するのに有効なモノマーと湿式現像剤の溶剤
への溶解性、分散性を制御するのに有効なモノマーから
なる共重合樹脂であって、その成分としてビニルトルエ
ンを含有するものである。
【0012】ビニルトルエンと共重合するモノマーとし
ては、各種のビニルモノマーが挙げられる。具体的に
は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの短
鎖メチレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステルなど
であり、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、
(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素
含有アクリル酸エステルであり、アクリルアミド、イソ
プロピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミ
ド、N−アリルアクリルアミド、N−ジアセトンアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドのようなア
クリルアミド誘導体であり、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジ
ル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、スチレン、酢
酸ビニルのようなモノマーが挙げられる。とくに好まし
くは、(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、酢酸ビニルが挙げられ
る。とくに、溶剤への溶解性、分散性を調整するのに有
効なビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリルのような長鎖メチレン鎖を有
する(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。とくに
好ましくは、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル
である。なお、「(メタ)アクリル」は、アクリル、メ
タクリルの少なくともいずれか一方を意味し、両者の混
合物であっても良い。
ては、各種のビニルモノマーが挙げられる。具体的に
は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの短
鎖メチレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステルなど
であり、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、
(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素
含有アクリル酸エステルであり、アクリルアミド、イソ
プロピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミ
ド、N−アリルアクリルアミド、N−ジアセトンアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドのようなア
クリルアミド誘導体であり、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジ
ル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、スチレン、酢
酸ビニルのようなモノマーが挙げられる。とくに好まし
くは、(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、酢酸ビニルが挙げられ
る。とくに、溶剤への溶解性、分散性を調整するのに有
効なビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリルのような長鎖メチレン鎖を有
する(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。とくに
好ましくは、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル
である。なお、「(メタ)アクリル」は、アクリル、メ
タクリルの少なくともいずれか一方を意味し、両者の混
合物であっても良い。
【0013】また、共重合樹脂は、これらの帯電特性を
制御するのに好適なモノマーと、溶剤への溶解性、分散
性を調整するのに有効なモノマーのそれぞれを少なくと
も1種を共重合して得られるが、両者の共重合比は、帯
電特性を調整するモノマーが窒素を含有していない場合
には、5〜70重量%が好ましく、10〜50重量%が
さらに好ましい。また、窒素を含有している場合には、
2〜40重量%が好ましく、5〜15重量%がさらに好
ましい。これより少ない場合には、帯電特性が十分に得
られず、これより多い場合には、湿式現像剤の凝集、画
像濃度の低下がおこる。共重合樹脂の好ましい分子量
は、GPC測定による重量平均分子量は、ポリスチレン
換算で数万〜数十万程度である。さらに好ましくは、例
えばメタクリル酸−2−エチルヘキシル/メタクリル酸
エチル共重合樹脂において10万〜20万である。分子
量がこれより大きい場合には地汚れが発生しやすく、分
子量がこれより小さい場合には、画像濃度の低下、画像
流れが発生しやすい。
制御するのに好適なモノマーと、溶剤への溶解性、分散
性を調整するのに有効なモノマーのそれぞれを少なくと
も1種を共重合して得られるが、両者の共重合比は、帯
電特性を調整するモノマーが窒素を含有していない場合
には、5〜70重量%が好ましく、10〜50重量%が
さらに好ましい。また、窒素を含有している場合には、
2〜40重量%が好ましく、5〜15重量%がさらに好
ましい。これより少ない場合には、帯電特性が十分に得
られず、これより多い場合には、湿式現像剤の凝集、画
像濃度の低下がおこる。共重合樹脂の好ましい分子量
は、GPC測定による重量平均分子量は、ポリスチレン
換算で数万〜数十万程度である。さらに好ましくは、例
えばメタクリル酸−2−エチルヘキシル/メタクリル酸
エチル共重合樹脂において10万〜20万である。分子
量がこれより大きい場合には地汚れが発生しやすく、分
子量がこれより小さい場合には、画像濃度の低下、画像
流れが発生しやすい。
【0014】帯電特性改善用樹脂としては、その樹脂を
定着剤として使用した際には帯電量が大きくなりすぎて
画像濃度の低下を引き起こすような樹脂が使用可能であ
る。具体的には、帯電特性を調整するのに有効なモノマ
ーと湿式現像剤の溶剤への溶解性、分散性を調整するの
に有効なモノマーからなる共重合樹脂が挙げられ、とく
にその樹脂が塩基性基を有するビニルモノマーを含有す
るビニルモノマー混合物を共重合して得られる樹脂であ
る。
定着剤として使用した際には帯電量が大きくなりすぎて
画像濃度の低下を引き起こすような樹脂が使用可能であ
る。具体的には、帯電特性を調整するのに有効なモノマ
ーと湿式現像剤の溶剤への溶解性、分散性を調整するの
に有効なモノマーからなる共重合樹脂が挙げられ、とく
にその樹脂が塩基性基を有するビニルモノマーを含有す
るビニルモノマー混合物を共重合して得られる樹脂であ
る。
【0015】帯電特性を制御するのに特に良好な塩基性
基を有するビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル
酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチル
アミノエチルのような窒素含有アクリル酸エステル、ア
クリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、メチレン
ビスアクリルアミド、N−アリルアクリルアミド、N−
ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミドのようなアクリルアミド誘導体等のモノマーが挙
げられる。溶剤への溶解性、分散性を制御するのに有効
なビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の長鎖メチレン基を有する
(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。樹脂の好ま
しい共重合比は、塩基性基を有するビニルモノマーの含
有率が5〜40重量%が好ましく、10〜20重量%が
さらに好ましい。これより少ない場合には、帯電特性改
善用樹脂としての特性は十分には得られず、これより多
い場合には湿式現像剤の凝集、画像濃度の低下が生じ
る。
基を有するビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル
酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチル
アミノエチルのような窒素含有アクリル酸エステル、ア
クリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、メチレン
ビスアクリルアミド、N−アリルアクリルアミド、N−
ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミドのようなアクリルアミド誘導体等のモノマーが挙
げられる。溶剤への溶解性、分散性を制御するのに有効
なビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の長鎖メチレン基を有する
(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。樹脂の好ま
しい共重合比は、塩基性基を有するビニルモノマーの含
有率が5〜40重量%が好ましく、10〜20重量%が
さらに好ましい。これより少ない場合には、帯電特性改
善用樹脂としての特性は十分には得られず、これより多
い場合には湿式現像剤の凝集、画像濃度の低下が生じ
る。
【0016】帯電特性改善用樹脂として使用される樹脂
において、好ましい分子量はGPC測定による重量平均
分子量はスチレン換算で数千〜数十万である。帯電特性
改善用樹脂の含有量は、湿式現像剤に含有される電荷制
御剤の1〜1000重量%が好ましい。特に好ましく
は、10〜100重量%である。これよりも少ない場合
は、帯電特性に改善の効果が小さく、これよりも多い場
合は、画像濃度の低下を生じる。
において、好ましい分子量はGPC測定による重量平均
分子量はスチレン換算で数千〜数十万である。帯電特性
改善用樹脂の含有量は、湿式現像剤に含有される電荷制
御剤の1〜1000重量%が好ましい。特に好ましく
は、10〜100重量%である。これよりも少ない場合
は、帯電特性に改善の効果が小さく、これよりも多い場
合は、画像濃度の低下を生じる。
【0017】電荷制御剤としては、昇華熱転写条件にお
いて分解し人体に害を与えることのない電荷制御剤であ
れば、湿式現像剤に使用されるものが使用できる。例え
ば、ジアルキルスルホコハク酸金属塩、ナフテン酸マン
ガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸ジルコニウ
ム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナフテン酸
鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸マンガ
ン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニウム、
オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オ
クチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マグネシ
ウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウム、ド
デシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル酸鉛、
ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸
クロム、ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウム等の
金属石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸バリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸
塩、レシチン、セハリン等の燐脂質、n−デシルアミン
等の有機アミン類等が挙げられる。好ましくは、ナフテ
ン酸、オクチル酸の金属塩が挙げられ、特に好ましく
は、ナフテン酸ジルコニウムである。湿式現像剤中に添
加する電荷制御剤の濃度は、添加する材料等によっても
影響を受けるが、一般には、電荷制御剤量が少なすぎる
と画像流れ、ざらつき等の画像劣化がおこり、意匠性に
優れた画像を得ることはできない。逆に電荷制御剤量が
多過ぎるときには、画像濃度の低下等の画像不良が発生
する。したがって、フルカラー画像形成のためには、こ
れらの単色画像の特性に留意しながらさらに、色重ね特
性が良好で色再現性に優れたトナーの組み合わせが必要
となる。
いて分解し人体に害を与えることのない電荷制御剤であ
れば、湿式現像剤に使用されるものが使用できる。例え
ば、ジアルキルスルホコハク酸金属塩、ナフテン酸マン
ガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸ジルコニウ
ム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナフテン酸
鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸マンガ
ン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニウム、
オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オ
クチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マグネシ
ウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウム、ド
デシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル酸鉛、
ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸
クロム、ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウム等の
金属石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸バリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸
塩、レシチン、セハリン等の燐脂質、n−デシルアミン
等の有機アミン類等が挙げられる。好ましくは、ナフテ
ン酸、オクチル酸の金属塩が挙げられ、特に好ましく
は、ナフテン酸ジルコニウムである。湿式現像剤中に添
加する電荷制御剤の濃度は、添加する材料等によっても
影響を受けるが、一般には、電荷制御剤量が少なすぎる
と画像流れ、ざらつき等の画像劣化がおこり、意匠性に
優れた画像を得ることはできない。逆に電荷制御剤量が
多過ぎるときには、画像濃度の低下等の画像不良が発生
する。したがって、フルカラー画像形成のためには、こ
れらの単色画像の特性に留意しながらさらに、色重ね特
性が良好で色再現性に優れたトナーの組み合わせが必要
となる。
【0018】電気絶縁性溶剤としては、炭化水素系の高
絶縁性溶剤が使用でき、例えばn−パラフィン系炭化水
素、iso−パラフィン系炭化水素、またはその混合
物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げられる。特に好
ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であり、例えばエクソン
社製のアイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、ア
イソパーL、アイソパーM、アイソパーV等を使用する
ことが好ましい。これらの液状の脂肪族炭化水素は、電
気絶縁性液体であって1010Ω・cm以上の体積抵抗を
有し、湿式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目
的として使用されるものであり、また湿式トナー成分に
対する溶解力が比較的小さいことが要求され、これによ
り湿式トナーの劣化が防止される。
絶縁性溶剤が使用でき、例えばn−パラフィン系炭化水
素、iso−パラフィン系炭化水素、またはその混合
物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げられる。特に好
ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であり、例えばエクソン
社製のアイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、ア
イソパーL、アイソパーM、アイソパーV等を使用する
ことが好ましい。これらの液状の脂肪族炭化水素は、電
気絶縁性液体であって1010Ω・cm以上の体積抵抗を
有し、湿式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目
的として使用されるものであり、また湿式トナー成分に
対する溶解力が比較的小さいことが要求され、これによ
り湿式トナーの劣化が防止される。
【0019】熱により拡散、もしくは昇華して移行する
染料としては、特に分散染料が好ましく用いられる。こ
れらの染料は、約150〜550程度の分子量を有する
ものであり、昇華あるいは溶融温度、色相、耐光性、樹
脂、現像剤中での溶解性などを考慮して選択される。例
えばジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チア
ゾール系、メチン系、アゾメチン系、キサンチン系、オ
キサジン系、アゾおよびアゾ系誘導体、アントラキノン
誘導体、キノフタロン誘導体、スピロジピラン系、イソ
ドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラク
タム系の染料が好適に用いられる。例えばカラーインデ
ックスで示すCI:ディスパースイエロー51、3、5
4、79、60、23、7、141、 CI:ディスパ
ースブルー60、24、56、14、301、334、
165、19、72、87、287、154、26、3
59 CI:ディスパースレッド135、146、5
9、1、73、60、167 CI:ディスパースバイ
オレット4、13、26、36、56、31 CI:ソ
ルベントバイオレット13 CI:ソルベントブラック
3 CI:ソルベントグリーン3 CI:ソルベントイ
エロー56、14、16、29、105 CI:ソルベ
ントブルー70、35、63、36、50、49、11
1、105、97、11CI:ソルベントレッド13
5、81、18、25、19、23、24、143、1
46、182などである。
染料としては、特に分散染料が好ましく用いられる。こ
れらの染料は、約150〜550程度の分子量を有する
ものであり、昇華あるいは溶融温度、色相、耐光性、樹
脂、現像剤中での溶解性などを考慮して選択される。例
えばジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チア
ゾール系、メチン系、アゾメチン系、キサンチン系、オ
キサジン系、アゾおよびアゾ系誘導体、アントラキノン
誘導体、キノフタロン誘導体、スピロジピラン系、イソ
ドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラク
タム系の染料が好適に用いられる。例えばカラーインデ
ックスで示すCI:ディスパースイエロー51、3、5
4、79、60、23、7、141、 CI:ディスパ
ースブルー60、24、56、14、301、334、
165、19、72、87、287、154、26、3
59 CI:ディスパースレッド135、146、5
9、1、73、60、167 CI:ディスパースバイ
オレット4、13、26、36、56、31 CI:ソ
ルベントバイオレット13 CI:ソルベントブラック
3 CI:ソルベントグリーン3 CI:ソルベントイ
エロー56、14、16、29、105 CI:ソルベ
ントブルー70、35、63、36、50、49、11
1、105、97、11CI:ソルベントレッド13
5、81、18、25、19、23、24、143、1
46、182などである。
【0020】これらのうち、具体的には、例えば3、3
−ジエチルオキサシアニンアイオダイド、アストラゾン
ピンクFG(バイエル社製、CI:48015)、2,
2−カルボシアニン(CI:808)、アストラフイロ
キシンFF(CI:148070)、アストラゾンイエ
ロー7GLL(CI:ベーシックイエロー21)、アイ
ゼンカロチンイエロー3GLH(保土谷化学製、CI:
48055)、アイゼンカロチンレッド6BH(CI:
48020)、等のモノメチン系、ジメチン系またはト
リメチン系等のメチン(シアニン)系塩基性染料、オー
ラミン(CI:655)等のごときジフェニルメタン系
塩基性染料、マラカイトグリーン(CI:4200
0)、ブリリアントグリーン(CI:42040)、マ
ゼンタ(CI:42510)、メチルバイオレット(C
I:42535)、クリスタルバイオレット(CI:4
2555)、メチルグリーン(CI:684)、ビクト
リアルブルーB(CI:44045)等のトリフェニル
メタン系塩基性染料、ピロニンG(CI:739)、ロ
ーダミンB(CI:45170)、ローダミン6G(C
I:45160)等のキサンテン系塩基性染料、アクリ
ジンイエローG(CI:785)、レオニンAL(C
I:46075)、ベンゾフラビン(CI:791)、
アフィン(CI:46045)等のアクリジン系塩基性
染料、ニュートラルレッド(CI:50040)、アス
トラゾンブルーBGE/X125%(CI:5100
5)、メチレンブルー(CI:52015)等のキノン
イミン系塩基性染料、その他第4級アミンをもったアン
トラキノン系塩基性染料等の塩基性染料類があげられ
る。これらの染料は、そのままの状態で、あるいはこれ
らの染料をアルカリ処理した形態で用いることができ、
またこれらの染料の対イオン交換体あるいはロイコ体も
用いることができる。常態では無色あるいは淡色である
ロイコ染料等を使用する場合は、画像形成シート側に顕
色剤を包含させておけばよい。さらにこれらの分散染料
は1成分のみで用いるのではなく、2種以上を混合した
場合でも用いられる。とくに混合、溶融された場合、両
者がどの様な混合体を形成するかによっても熱的挙動は
大きく異なり、これに伴って蒸気圧も組成比によって特
有な変化をするので融点温度に低下を起こす場合、活性
化エネルギーも小さくてすみ昇華感度向上をなし得る。
−ジエチルオキサシアニンアイオダイド、アストラゾン
ピンクFG(バイエル社製、CI:48015)、2,
2−カルボシアニン(CI:808)、アストラフイロ
キシンFF(CI:148070)、アストラゾンイエ
ロー7GLL(CI:ベーシックイエロー21)、アイ
ゼンカロチンイエロー3GLH(保土谷化学製、CI:
48055)、アイゼンカロチンレッド6BH(CI:
48020)、等のモノメチン系、ジメチン系またはト
リメチン系等のメチン(シアニン)系塩基性染料、オー
ラミン(CI:655)等のごときジフェニルメタン系
塩基性染料、マラカイトグリーン(CI:4200
0)、ブリリアントグリーン(CI:42040)、マ
ゼンタ(CI:42510)、メチルバイオレット(C
I:42535)、クリスタルバイオレット(CI:4
2555)、メチルグリーン(CI:684)、ビクト
リアルブルーB(CI:44045)等のトリフェニル
メタン系塩基性染料、ピロニンG(CI:739)、ロ
ーダミンB(CI:45170)、ローダミン6G(C
I:45160)等のキサンテン系塩基性染料、アクリ
ジンイエローG(CI:785)、レオニンAL(C
I:46075)、ベンゾフラビン(CI:791)、
アフィン(CI:46045)等のアクリジン系塩基性
染料、ニュートラルレッド(CI:50040)、アス
トラゾンブルーBGE/X125%(CI:5100
5)、メチレンブルー(CI:52015)等のキノン
イミン系塩基性染料、その他第4級アミンをもったアン
トラキノン系塩基性染料等の塩基性染料類があげられ
る。これらの染料は、そのままの状態で、あるいはこれ
らの染料をアルカリ処理した形態で用いることができ、
またこれらの染料の対イオン交換体あるいはロイコ体も
用いることができる。常態では無色あるいは淡色である
ロイコ染料等を使用する場合は、画像形成シート側に顕
色剤を包含させておけばよい。さらにこれらの分散染料
は1成分のみで用いるのではなく、2種以上を混合した
場合でも用いられる。とくに混合、溶融された場合、両
者がどの様な混合体を形成するかによっても熱的挙動は
大きく異なり、これに伴って蒸気圧も組成比によって特
有な変化をするので融点温度に低下を起こす場合、活性
化エネルギーも小さくてすみ昇華感度向上をなし得る。
【0021】また、本発明の湿式現像剤は、いずれの色
の湿式現像剤の色重ね不良を改良するために適用するこ
とができるが、あらかじめ形成したマゼンタ画像上に形
成されることが多いシアン画像の場合には、他の色の着
色現像剤に比べて色重ね不良によって形成される画像が
大きく影響を受けるという問題があったが、本発明をシ
アン染料を用いた湿式現像剤に適用することにより大き
な効果を発揮する。
の湿式現像剤の色重ね不良を改良するために適用するこ
とができるが、あらかじめ形成したマゼンタ画像上に形
成されることが多いシアン画像の場合には、他の色の着
色現像剤に比べて色重ね不良によって形成される画像が
大きく影響を受けるという問題があったが、本発明をシ
アン染料を用いた湿式現像剤に適用することにより大き
な効果を発揮する。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。なお、「部」および「%」はそれぞれ、「重
量部」、「重量%」を示す。以下の実施例で使用する昇
華捺染用の画像記録媒体は以下の方法で作成した。 実施例1 (マゼンタ湿式現像剤の調製) 2−エチルヘキシルアクリレート−酢酸ビニル共重合樹脂(2−エチルヘキシ ルアクリレート/酢酸ビニル(重量比)=85/15)、重量平均分子量227 ,000) 4部 2−エチルヘキシルアクリレート−ジエチルアミノエチルメタクリレート共重 合樹脂(2−エチルヘキシルアクリレート/ジエチルアミノエチルメタクリレー ト(重量比)=95/5) 0.1部 染料(CI:Solvent Red 146) 4部 ナフテン酸ジルコニウム 1部 (ニッカナフテックスZr、日本化学産業(株)製) アイソパーG(エクソン社製) 46部 からなる組成物58gと分散用ガラスビーズ80gを混
合容器に入れ、分散機(レッドデビル社製 RC−50
00)で3時間分散させてマスタートナーを得た。さら
にマスタートナー5部をアイソパー60部で希釈し、昇
華捺染用マゼンタ湿式現像剤を得た。
説明する。なお、「部」および「%」はそれぞれ、「重
量部」、「重量%」を示す。以下の実施例で使用する昇
華捺染用の画像記録媒体は以下の方法で作成した。 実施例1 (マゼンタ湿式現像剤の調製) 2−エチルヘキシルアクリレート−酢酸ビニル共重合樹脂(2−エチルヘキシ ルアクリレート/酢酸ビニル(重量比)=85/15)、重量平均分子量227 ,000) 4部 2−エチルヘキシルアクリレート−ジエチルアミノエチルメタクリレート共重 合樹脂(2−エチルヘキシルアクリレート/ジエチルアミノエチルメタクリレー ト(重量比)=95/5) 0.1部 染料(CI:Solvent Red 146) 4部 ナフテン酸ジルコニウム 1部 (ニッカナフテックスZr、日本化学産業(株)製) アイソパーG(エクソン社製) 46部 からなる組成物58gと分散用ガラスビーズ80gを混
合容器に入れ、分散機(レッドデビル社製 RC−50
00)で3時間分散させてマスタートナーを得た。さら
にマスタートナー5部をアイソパー60部で希釈し、昇
華捺染用マゼンタ湿式現像剤を得た。
【0023】 (シアン湿式現像剤の調製) 2−エチルヘキシルアクリレート−ビニルトルエン共重合樹脂(2−エチルヘ キシルアクリレート/ビニルトルエン(重量比)=70/30、重量平均分子量 94,000) 8部 染料(CI:Disperse Blue 359) 4部 ナフテン酸Zr(ニッカナフテックスZr、日本化学産業(株)製) 2部 アイソパーG(エクソン社製) 52部 からなる組成物と分散用ガラスビーズ80gを混合容器
に入れ、分散機(レッドデビル社製 RC−5000)
で3時間分散させてマスタートナーを得た。さらにマス
タートナー5部をアイソパー60部で希釈し、昇華捺染
用シアン湿式現像剤を得た。
に入れ、分散機(レッドデビル社製 RC−5000)
で3時間分散させてマスタートナーを得た。さらにマス
タートナー5部をアイソパー60部で希釈し、昇華捺染
用シアン湿式現像剤を得た。
【0024】静電記録紙上に静電潜像を形成した後、上
記のマゼンタ湿式現像剤を内蔵するスリット現像器(負
圧=−100mmHg)により現像を行った。残留電荷
を除電した後に上記のシアン湿式現像剤について同様の
工程を繰り返し2次色の画像を得た。色重ねの評価は現
像によって得られた画像を以下の評価基準によって目視
で評価した。評価結果を表1に示す。優秀:色重ねの不
良がなく、得られた画像が滑らかで高精細であったも
の。
記のマゼンタ湿式現像剤を内蔵するスリット現像器(負
圧=−100mmHg)により現像を行った。残留電荷
を除電した後に上記のシアン湿式現像剤について同様の
工程を繰り返し2次色の画像を得た。色重ねの評価は現
像によって得られた画像を以下の評価基準によって目視
で評価した。評価結果を表1に示す。優秀:色重ねの不
良がなく、得られた画像が滑らかで高精細であったも
の。
【0025】 良好:色重ね不良がなかったもの。 不良:色重ね不良が発生したもの。 また、トナー特性を電気泳動性によって評価を行った。
試験セルに、間隔1cm、縦5.0cm、横4.5cm
の真鍮製電極を設けて湿式現像剤を満たし、高電圧発生
装置(KEITHLEY社製 237型)を使用して、
両電極間に1000Vの電圧を印加し、初期電流値を測
定するとともに、電極に付着したトナー重量あたりの電
荷量(μC/g)を測定した。測定結果を表1に示す。
試験セルに、間隔1cm、縦5.0cm、横4.5cm
の真鍮製電極を設けて湿式現像剤を満たし、高電圧発生
装置(KEITHLEY社製 237型)を使用して、
両電極間に1000Vの電圧を印加し、初期電流値を測
定するとともに、電極に付着したトナー重量あたりの電
荷量(μC/g)を測定した。測定結果を表1に示す。
【0026】 実施例2 実施例1における組成物を、 2−エチルヘキシルアクリレート−ビニルトルエン共重合樹脂(2−エチルヘ キシルアクリレート/ビニルトルエン(重量比)=60/40、重量平均分子量 127,000) 8部 染料(CI:Disperse Blue359) 4部 ナフテン酸ジルコニウム 2部 (ニッカナフテックスZr、日本化学産業(株)製) アイソパーG(エクソン社製) 52部 からなる組成物に変えた以外は実施例1と同様に昇華捺
染用シアン湿式現像剤を作製し、実施例1と同様に色重
ね特性及びトナー特性を評価した。その結果を表1に示
す。
染用シアン湿式現像剤を作製し、実施例1と同様に色重
ね特性及びトナー特性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0027】 比較例1 実施例1における組成物を 2−エチルヘキシルアクリレート−エチルアクリレート共重合樹脂(2−エチル ヘキシルアクリレート/エチルアクリレート(重量比)=95/5、重量平均分 子量) 4部 染料(CI:Disperse Blue359) 4部 ナフテン酸ジルコニウム 1部 (ニッカナフテックスジルコニウム、日本化学産業(株)製) アイソパーG(エクソン社製) 46部 からなる組成物に変えた以外は実施例1と同様に昇華捺
染用シアン湿式現像剤を作製し、実施例1と同様に色重
ね特性及びトナー特性を評価した。その結果を表1に示
す。
染用シアン湿式現像剤を作製し、実施例1と同様に色重
ね特性及びトナー特性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の湿式現像剤は、特定の成分を含
有する共重合体を染料と共に用いたので、先に現像して
定着した着色画素上に重ねて現像して定着した場合であ
っても、着色画素の色重ねが良好であり、極めて品質の
優れた画像を得ることができ、とくに色重ね不良が生じ
やすいシアン画像においても色重ね不良が生じず、とく
に、イオンプリンター等によって得られる画像について
も好適な結果が得られる。
有する共重合体を染料と共に用いたので、先に現像して
定着した着色画素上に重ねて現像して定着した場合であ
っても、着色画素の色重ねが良好であり、極めて品質の
優れた画像を得ることができ、とくに色重ね不良が生じ
やすいシアン画像においても色重ね不良が生じず、とく
に、イオンプリンター等によって得られる画像について
も好適な結果が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 電気絶縁性溶媒中に昇華性を有する染料
および樹脂を含有する昇華捺染用湿式現像剤において、
樹脂がビニルトルエンを成分の一つとして含む共重合樹
脂であることを特徴とする昇華捺染用湿式現像剤。 - 【請求項2】 染料がシアン染料であることを特徴とす
る請求項1記載の昇華捺染用湿式現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9041885A JPH10239915A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 湿式現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9041885A JPH10239915A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 湿式現像剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10239915A true JPH10239915A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12620743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9041885A Pending JPH10239915A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 湿式現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10239915A (ja) |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP9041885A patent/JPH10239915A/ja active Pending
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