JP2001183519A - カラーフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

カラーフィルタ及びその製造方法

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JP2001183519A
JP2001183519A JP37052199A JP37052199A JP2001183519A JP 2001183519 A JP2001183519 A JP 2001183519A JP 37052199 A JP37052199 A JP 37052199A JP 37052199 A JP37052199 A JP 37052199A JP 2001183519 A JP2001183519 A JP 2001183519A
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JP
Japan
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colored
color filter
insulating layer
color
toner
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JP37052199A
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English (en)
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Satoru Kuramochi
悟 倉持
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真方式により作製されるカラーフィル
タであって、透明光導電層の形成を必要とせず、簡便に
作製できるカラーフィルタと、その作製方法を提供す
る。 【解決手段】 絶縁層上に、電子写真方式による静電潜
像部に着色トナーを湿式現像して付着させた着色転写像
からなる,各色の着色部を設けている。具体的には、支
持体上に、順に、導電層、絶縁層、着色部を設けてい
る。あるいは、支持体上に、順に、絶縁層、着色部を設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置等に用いられるカラーフィルタに関し、特に、帯電像
を用いる電子写真法によるカラーフィルタの作製方法
と、該方法により作製されたカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラーフィルタは、色分解、
色再生等のために、カラー液晶表示装置等の表示装置や
固体撮像素子を用いた撮影装置等に用いられており、そ
の作製方法として、染色法、顔料分散法、電着
法、印刷法、電子写真法が知られている。 染色法は、透明基板上に感光性樹脂を塗布し、常法
(フォトリソグラフィ技術)に従って所望のパターンを
形成し、該パターンを例えばレッドに染色、以下同様に
してグリーン、ブルーを形成してカラーフィルタを製造
する方法(一般に染色法と称する)である。 顔料分散法は、顔料等の色素を分散した感光性樹脂を
使用して、常法に従って所望のパターンを形成し、レッ
ド、グリーン、ブルーの着色パターンを順次形成する方
法である。 電着法は、透明基板上に透明導電層からなる所望のパ
ターンを形成したのち、着色すべきパターンのみに通電
しながら電着して着色パターンを形成する方法である。 印刷法は、顔料を含むインクを、凹版法、凸版法ある
いはシルクスクリーン法等により、直接印刷して作製す
る方法である。 電子写真法は、静電潜像パタンを形成し、静電潜像パ
タンに応じて、各色のトナーを付着させて、着色像を形
成する方法である。
【0003】染色法及び顔料分散法は、従来から実
用化されているが、一般に、感光液の塗布、ソフトベー
ク、露光、現像、染色(顔料分散法では染色工程を含ま
ない)そしてハードベークからなる工程を、3回乃至4
回繰り返してレッド、グリーン、ブルー(場合によりブ
ラック)からなるカラーフィルタを製造するもので、且
つ、感光液の塗布及びそのソフトベーク、ハードベーク
は比較的長時間を要するために、製造所要時間も長くな
り、歩留りや生産性の面で問題があった。また、大型基
板のカラーフィルタを製造する際には、大型の基板に対
して感光液を順次、均一に塗布していくことになるが、
高生産性や高品質を維持したうえでこれを行うことは、
至って困難である。 電着法では、透明基板上に透明導電層として所謂IT
O(Indium−Tin−Oxide)が一般に多用
され、このITOを成膜して各色パターンにあわせて微
細加工したのち、各色ごとにITOに通電して色材を電
着するが、ITOは端子部で導通をとるために同色の画
素同士が接続していなければならず、画素形状や画素配
列に制約が生じる。また、異なる色間ではITOは通電
していてはならず、ITOのパターン化には高度な微細
加工技術が必要となる。この方法は、アクティブマトリ
ックス型のカラー液晶表示装置のTFT基板側の透明な
表示電極(通常、ITO電極)に、電着法により直接着
色層(カラーフィルタ層)を設けるものとして、特開平
5−257137号公報等によりに提案されている。こ
の方法による着色層の形成には、フォトリソグラフィプ
ロセスが必要でなく、製造面ではメリットが多いが、適
当な着色層を得ることが難しいという問題がある。 また、印刷法は、感光液の塗布、露光、現像といった
所謂フォトリソグラフィーの必要がなく製造工程は比較
的短いが、パターンの形状や位置精度を高度に維持しな
ければならず、この要求を十分に満たすには、極めて高
度で特殊な印刷技術が必須となってしまう。
【0004】電子写真法は、 上記〜と比較して
より簡便な製造方法として、提案され、例えば特開昭4
8−16529号公報、特開昭56−69604号公
報、特開昭56−117210号公報あるいは特開昭6
3−234203号公報に示されている。これらに記載
された方法においては、ガラス等の透明基板上に透明導
電層と透明光導電層から構成される電子写真感光体基板
の透明光導電層表面に帯電を行う工程と、露光によりカ
ラーフィルタの画素形状の静電潜像を描く工程と画素部
分に当たる静電潜像へトナーを付着させ画素を形成する
現像工程、以上の一連の工程、例えばブラック、レッ
ド、グリーンそしてブルーのトナーに対して順次繰り返
してカラーフィルタを製造する。電子写真法方式のカラ
ーフィルタにおいては、ガラス等の透明な基板上に透明
導電層、透明光導電層を形成したものを基板に用い、こ
の基板の上にレッド、グリーン、ブルーの画素を形成
し、これを着色層としてカラーフィルタを得るため、透
明光導電層は各画素の分光透過率を変化させないために
可視光域(波長:400〜700nm)において吸収の
ないものでなければならない。また、ガラス基板等に容
易に形成できるものでなければならない。これらの要求
を満足できる光導電層としては、ポリビニルカルバゾー
ルやポリビニルアントラセンなどの有機光導電体が用い
られ、カラーフィルタ製造用として使用する場合、通常
は増感剤を添加したりせず、紫外線による露光を行い静
電潜像を形成している。
【0005】さて、このような電子写真方式によりカラ
ーフィルタを作製する場合、透明光導電層を形成する工
程である問題点が挙げられる。その問題点とは、透明光
導電層の形成に際して、例えばスピンコート法やバーコ
ート法などの公知の塗布形成法を用いて行なわれると、
カラーフィルタの作製が前記のように簡便であるという
ことに相反して高生産性を活かし難くなってしまった
り、また材料消費量に多大な無駄が生じてしまうことで
ある。そしてこれらの問題点は、電子写真方式によりカ
ラーフィルタを作製する場合に、生産に係るコストを削
減しようとするうえで、これを強力に阻害してしまう要
因になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、簡便な
カラーフィルタの製造方法である、従来の、透明光導電
層を用いた電子写真方式においては、透明光導電層の形
成に手間がかかり、その材料消費量に多大な無駄が生じ
ており、対応が求められていた。本発明は、これに対応
するもので、電子写真方式により作製されるカラーフィ
ルタであって、透明光導電層の形成を必要とせず、簡便
に作製できるカラーフィルタと、その作製方法を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーフィルタ
は、絶縁層上に、電子写真方式による静電潜像部に着色
トナーを湿式現像して付着させた着色像からなる,各色
の着色部を設けていることを特徴とするものである。そ
して、上記おいて、支持体上に、順に、導電層、絶縁
層、着色部を設けていることを特徴とするものである。
あるいは、上記において、支持体上に、順に、絶縁層、
着色部を設けていることを特徴とするものである。
【0008】本発明のカラーフィルタの製造方法は、静
電潜像部に着色トナーを付着させた着色像からなる,各
色の着色部を、絶縁層上に設けているカラーフィルタ
で、且つ、支持体上に、順に、導電層、絶縁層、着色部
を設けているカラーフィルタを作製する、カラーフィル
タの製造方法であって、支持体上に、順に、導電層、絶
縁層を配設した後、形成する各着色部毎に、形成する位
置の導電層と絶縁層表面との電位差が、形成する他の着
色部の位置の、導電層と絶縁層表面との電位差あるいは
導電層と着色部表面との電位差と異なる所定の電圧値に
なるように、絶縁層表面に帯電して、静電潜像部を形成
し、対応する電荷を有する所定色のトナーにて、湿式現
像して、前記静電潜像部に選択的に所定の色のトナーを
静電付着する、各色毎の着色部形成工程を、繰り返し行
うものであることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明のカラーフィルタの製造方法
は、静電潜像部に着色トナーを付着させた着色像からな
る,各色の着色部を、絶縁層上に設けているカラーフィ
ルタで、且つ、支持体上に、順に、絶縁層、着色部を設
けているカラーフィルタを作製する、カラーフィルタの
製造方法であって、ベース基材の面上に順に、導電層、
絶縁層を配設した担持体に対し、その絶縁層上に、形成
するカラーフィルタの各色の着色部毎に、形成する位置
の導電層と絶縁層表面との電位差が、他の位置の導電層
と絶縁層表面との電位差と異なる所定の電圧値になるよ
うに、絶縁層表面に帯電して、静電潜像部を形成し、対
応する電荷を有する所定色のトナーにて、湿式現像し
て、前記静電潜像部に選択的に所定の色のトナーを静電
付着し、これを、カラーフィルタ形成用の支持体上に転
写形成する、各色毎の着色部形成工程を、繰り返し行う
ものであることを特徴とするものである。あるいは、本
発明のカラーフィルタの製造方法は、電子写真方式によ
る静電潜像部に着色トナーを付着させた着色像からな
る,各色の着色部を、絶縁層上に設けているカラーフィ
ルタで、且つ、支持体上に、順に、絶縁層、着色部を設
けているカラーフィルタを作製する、カラーフィルタの
製造方法であって、ベース基材の面上に順に、導電層、
絶縁層を配設した担持体に対し、その絶縁層上に、形成
するカラーフィルタの各色の着色部毎に、形成する位置
の導電層と絶縁層表面との電位差が、形成する他の着色
部の位置の、導電層と絶縁層表面との電位差あるいは導
電層と着色部表面との電位差と異なる所定の電圧値にな
るように、絶縁層表面に帯電して、静電潜像部を形成
し、対応する電荷を有する所定色のトナーにて、湿式現
像して、前記静電潜像部に選択的に所定の色のトナーを
静電付着する、各色毎の着色部形成工程を、繰り返し行
い、形成する複数の色の着色部を、前記担持体の絶縁層
上に形成した後、前記複数の色の着色部をカラーフィル
タ形成用の支持体上に転写形成するものであることを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明のカラーフィルタは、このような構成に
することにより、電子写真方式により作製されるカラー
フィルタであって、透明光導電層の形成を必要とせず、
簡便に作製できるカラーフィルタの提供を可能とするも
のである。詳しくは、絶縁層上に、電子写真方式による
静電潜像部に着色トナーを湿式現像して付着させた着色
像からなる,各色の着色部を設けていることにより、更
に具体的には、支持体上に、順に、導電層、絶縁層、着
色部を設けていることにより、あるいは支持体上に、順
に、絶縁層、着色部を設けていることにより、これを達
成している。
【0011】本発明のカラーフィルタの製造方法は、こ
のような構成にすることにより、電子写真方式により作
製されるカラーフィルタの作製方法であって、透明光導
電層の形成を必要とせず、簡便に作製できるカラーフィ
ルタの製造方法の提供を可能とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタの実施の
形態を挙げ、図1に基づいて説明する。図1は本発明の
カラーフィルタの実施の形態の第1の例の断面図で、図
2は本発明のカラーフィルタの実施の形態の第2の例の
断面図で、図3は本発明のカラーフィルタの製造方法の
実施の形態の第1の例の工程断面図で、図4は本発明の
カラーフィルタの製造方法の実施の形態の第2の例の工
程断面図で、図5は絶縁層への帯電機構を説明するため
の概略図、図6は帯電治具の1例を示した概略図であ
る。尚、図1(b)は、図 1(a )のA0部を拡大して
示した図で、図2(b)は、図2(a )のB0部を拡大
して示した図である。図1〜図6中、110は支持体、
120、125は導電層、130、135は絶縁層、1
40は着色部、140Rは赤色着色部、140Gは緑色
着色部、140Bは青色着色部、140rは赤色トナ
ー、140gは緑色トナー、140bは青色トナー、1
45はブラックストライプ、145bは黒色トナー、1
51、152、153は電極、160は担持体、165
はベース基材、170は帯電治具、180は現像機、1
90は溶剤除去治具(掻き取り治具ないし乾燥治具)、
520は帯電制御部、521は絶縁材、522は金属、
525は開口、530は放電部である。
【0013】本発明のカラーフィルタの実施の形態を説
明する。先ず、本発明のカラーフィルタの実施の形態の
第1の例を、図1に基づいて説明する。本例は、静電潜
像部に着色トナーを湿式現像して付着させた着色像から
なる,各色の着色部140を、絶縁層130上に設けて
いるカラーフィルタであって、支持体110上に、順
に、導電層120、絶縁層130、着色部140を設け
ているものである。本例では、着色部140は、図1
(b)に示すように、赤色着色部140R、緑色着色部
140G、青色着色部140Bを、順に繰り返し配列し
たものであるが、配列、色については、これに限定はさ
れない。また、後述する、第2の例のように、各色の着
色部の境部にブラックストライプを配設しても良い。
【0014】支持体110としては、その使用形態や使
用目的により、透明なガラス基板、樹脂フィルムや、こ
れらを積層したものが適用できる。樹脂フィルムとして
は、PETフィルム、PENフィルム等が挙げられる。
導電層120としては、ITO等の透明な導電性が用い
られる。絶縁層130としては、透明で、絶縁性であ
り、且つ、各色の着色部を形成するトナーを固定できる
もので、通常、透明な絶縁性の樹脂層が用いられる。樹
脂層としては、アクリル系、エポキシ系、ポリイミド系
等が挙げられる。着色部140は、電子写真方式による
静電潜像部に着色トナーを湿式現像して付着させた着色
転写像からなる。着色トナーを湿式現像して付着させた
着色転写像からなる,各色の着色部140を形成するた
めの湿式現像剤は、染料、顔料等の着色剤、樹脂、電荷
制御剤を絶縁性溶剤中に分散したものである。表示装置
に用いられる場合、透明性、コントラスト等品質面から
は、湿式現像剤の着色トナーの粒径は、1μm以下であ
ることが好ましい。例えば、熱により拡散、もしくは昇
華して移行する染料、樹脂、および電荷制御剤を分散あ
るいは溶解することによって得られ、また、必要に応じ
て分散安定剤、帯電特性改善用樹脂等を混合することも
可能である。
【0015】以下、染料を着色剤とした湿式現像剤につ
いて、その各成分を簡単に説明しておく。電荷制御剤と
しては、例えば、ジアルキルスルホコハク酸金属塩、ナ
フテン酸マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸
ジルコニウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナ
フテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、
ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸
マンガン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニ
ウム、オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マ
グネシウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウ
ム、ドデシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル
酸鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデ
シル酸クロム、ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウ
ム等の金属石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸バリウム等のアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、レシチン、セハリン等の燐脂質、n−デシル
アミン等の有機アミン類等が挙げられる。好ましくは、
ナフテン酸、オクチル酸の金属塩が挙げられ、特に好ま
しくは、ナフテン酸ジルコニウムである。
【0016】湿式現像剤中に添加する電荷制御剤の濃度
は、添加する材料等によっても影響を受けるが、通常、
電荷制御剤量が少なすぎるとき着色像流れ、着色像劣化
がおこり、逆に電荷制御剤量が多過ぎるときには、着色
像濃度の低下等の着色像不良が発生する。これらの単色
着色像の特性に留意しながらさらに、色重ね特性が良好
で色再現性に優れたトナーの組み合わせが必要となる。
さらに、ハイライト部で十分に重ね特性に優れ、色再現
性に優れた着色像を得るためには、その現像剤の現像順
序も影響を及ぼす。
【0017】樹脂としては、湿式現像剤の帯電特性を制
御するのに有効なモノマーと湿式現像剤の溶剤への溶解
性、分散性を制御するのに有効なモノマーからなる共重
合樹脂が挙げられ、とくにその樹脂が(メタ)アクリル
系モノマー(ただし、この表現は、アクリル、メタクリ
ルの両者を表現するものであり、以下の(メタ)アクリ
ルも同様である。)を含有するビニルモノマー混合物を
共重合して得られる樹脂である。具体的には、(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの短鎖メ
チレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステルなどであ
り、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素含有
アクリル酸エステルであり、アクリルアミド、イソプロ
ピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミド、N
−アリルアクリルアミド、N−ジアセトンアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミドのようなアクリル
アミド誘導体であり、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロ
キシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、スチレン、メチル
スチレン、酢酸ビニルのようなモノマーが挙げられる。
とくに好ましくは、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、
メチルスチレン、酢酸ビニルが挙げられる。とくに、溶
剤への溶解性、分散性を調整するのに有効なビニルモノ
マーとしては、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリルのような長鎖メチレン鎖を有する(メタ)ア
クリル酸エステルが挙げられる。とくに好ましくは、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシルである。
【0018】また、共重合樹脂は、これらの帯電特性を
制御するのに好適なモノマーと、溶剤への溶解性、分散
性を調整するのに有効なモノマーのそれぞれを少なくと
も1種を共重合して得られるが、両者の共重合比は、5
〜30重量%が好ましく、10〜20重量%がさらに好
ましい。これより少ない場合には、帯電特性の向上が十
分に得られず、これより多い場合には、湿式現像剤の凝
集、画像濃度の低下がおこる。特に、共重合樹脂の分子
量が、OD値およびイエローによる画像かぶりに影響を
与えるので、共重合樹脂の好ましい分子量は、GPC測
定による重量平均分子量は、ポリスチレン換算で5万〜
20万である。さらに好ましくは、8万〜17万であ
る。分子量がこれより大きい場合にはかぶりすなわち地
汚れが発生しやすく、分子量がこれより小さい場合に
は、画像濃度の低下、画像流れが発生しやすい。
【0019】電気絶縁性溶剤としては、炭化水素系の高
絶縁性溶剤が使用でき、例えばn−パラフィン系炭化水
素、iso−パラフィン系炭化水素、またはその混合
物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げられる。特に好
ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であり、例えばエクソン
社製のアイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、ア
イソパーL、アイソパーM、アイソパーV等を使用する
ことが好ましい。これらの液状の脂肪族炭化水素は、電
気絶縁性液体であって1010Ω・cm以上の体積抵抗を
有し、湿式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目
的として使用されるものであり、また湿式トナー成分に
対する溶解力が比較的小さいことが要求され、これによ
り湿式トナーの劣化が防止される。
【0020】染料としては、特に分散染料が好ましく用
いられる。これらの染料は、約150〜550程度の分
子量を有するものであり、昇華あるいは溶融温度、色
相、耐光性、樹脂、現像剤中での溶解性などを考慮して
選択される。例えばジアリールメタン系、トリアリール
メタン系、チアゾール系、メチン系、アゾメチン系、キ
サンチン系、オキサジン系、アゾおよびアゾ系誘導体、
アントラキノン誘導体、キノフタロン誘導体、スピロジ
ピラン系、イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、
ローダミンラクタム系の染料が好適に用いられる。例え
ばカラーインデックスで示すC.I.ディスパースイエ
ロー51、3、54、79、60、23、7、141、
C.I.ディスパースブルー24、56、14、30
1、334、165、19、72、87、287、15
4、26、359 C.I.ディスパースレッド13
5、146、59、1、73、60、167 C.I.
ディスパースバイオレット4、13、26、36、5
6、31 C.I.ソルベントバイオレット13 C.
I.ソルベントブラック3 C.I.ソルベントグリー
ン3 C.I.ソルベントイエロー56、14、16、
29、105C.I.ソルベントブルー70、35、6
3、36、50、49、111、105、97、11
C.I.ソルベントレッド135、81、18、25、
19、23、24、143、146、182などであ
る。
【0021】具体的には、例えば3、3−ジエチルオキ
サシアニンアイオダイド、アストラゾンピンクFG(バ
イエル社製、C.I.48015)、2,2−カルボシ
アニン(C.I.808)、アストラフイロキシンFF
(C.I.148070)、アストラゾンイエロー7G
LL(C.I.ベーシックイエロー21)、アイゼンカ
ロチンイエロー3GLH(保土谷化学製、C.I.48
055)、アイゼンカロチンレッド6BH(C.I.4
8020)、等のモノメチン系、ジメチン系またはトリ
メチン系等のメチン(シアニン)系塩基性染料、オーラ
ミン(C.I.655)等のごときジフェニルメタン系
塩基性染料、マラカイトグリーン(C.I.4200
0)、ブリリアントグリーン(C.I.42040)、
マゼンタ(C.I.42510)、メチルバイオレット
(C.I.42535)、クリスタルバイオレット
(C.I.42555)、メチルグリーン(C.I.6
84)、ビクトリアルブルーB(C.I.44045)
等のトリフェニルメタン系塩基性染料、ピロニンG
(C.I.739)、ローダミンB(C.I.4517
0)、ローダミン6G(C.I.45160)等のキサ
ンテン系塩基性染料、アクリジンイエローG(C.I.
785)、レオニンAL(C.I.46075)、ベン
ゾフラビン(C.I.791)、アフィン(C.I.4
6045)等のアクリジン系塩基性染料、ニュートラル
レッド(C.I.50040)、アストラゾンブルーB
GE/X125%(C.I.51005)、メチレンブ
ルー(C.I.52015)等のキノンイミン系塩基性
染料、その他第4級アミンをもったアントラキノン系塩
基性染料等の塩基性染料類があげられる。これらの染料
は、そのままの状態で、あるいはこれらの染料をアルカ
リ処理した形態で用いることができ、またこれらの染料
の対イオン交換体あるいはロイコ体も用いることができ
る。常態では無色あるいは淡色であるロイコ染料等を使
用する場合は、画像形成シート側に顕色剤を包含させて
おけばよい。さらにこれらの分散染料は1成分のみで用
いるのではなく、2種以上を混合した場合でも用いられ
る。とくに混合、溶融された場合、両者がどの様な混合
体を形成するかによっても熱的挙動は大きく異なり、こ
れに伴って蒸気圧も組成比によって特有な変化をするの
で融点温度に低下を起こす場合、活性化エネルギーも小
さくてすみ昇華感度向上をなし得る。
【0022】帯電特性改善用樹脂としては、その樹脂を
定着剤として使用した際には帯電量が大きくなりすぎて
画像濃度の低下を引き起こすような樹脂が使用可能であ
る。具体的には、帯電特性を調整するのに有効なモノマ
ーと湿式現像剤の溶剤への溶解性、分散性を調整するの
に有効なモノマーからなる共重合樹脂が挙げられ、とく
にその樹脂が塩基性基を有するビニルモノマーを含有す
るビニルモノマー混合物を共重合して得られる樹脂であ
る。帯電特性を制御するのに特に良好な塩基性基を有す
るビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸ジメチ
ルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエ
チルのような窒素含有アクリル酸エステル、アクリルア
ミド、イソプロピルアクリルアミド、メチレンビスアク
リルアミド、N−アリルアクリルアミド、N−ジアセト
ンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドの
ようなアクリルアミド誘導体等のモノマーが挙げられ
る。溶剤への溶解性、分散性を制御するのに有効なビニ
ルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アク
リル酸ステアリル等の長鎖メチレン基を有する(メタ)
アクリル酸エステルが挙げられる。
【0023】樹脂の好ましい共重合比は、塩基性基を有
するビニルモノマーの含有率が5〜40重量%が好まし
く、10〜20重量%がさらに好ましい。これより少な
い場合には、帯電特性の改善は十分には得られず、これ
より多い場合には湿式現像剤の凝集、画像濃度の低下が
生じる。
【0024】帯電特性改善用樹脂として使用される樹脂
において、好ましい分子量はGPC測定による重量平均
分子量はスチレン換算で数千〜数十万である。帯電特性
改善用樹脂の含有量は、湿式現像剤に含有される電荷制
御剤の1〜1000重量%が好ましい。特に好ましく
は、10〜100重量%である。これよりも少ない場合
は、帯電制御の効果が小さく、これよりも多い場合は、
画像濃度の低下を生じる。
【0025】本発明のカラーフィルタの実施の形態の第
2の例を、図2に基づいて説明する。本例は、第1の例
と同様、静電潜像部に着色トナーを湿式現像して付着さ
せた着色転写像からなる,各色の着色部140を、絶縁
層130上に設けているカラーフィルタであるが、支持
体110上に、順に、絶縁層130、着色部140を設
けているもので、第1の例とは異なり、導電層120を
設けていない。本例では、着色部140は、図2(b)
に示すように、赤色着色部140R、緑色着色部140
G、青色着色部140Bを、順に繰り返し配列したもの
で、且つ、各色の着色部の境部には、ブラックストライ
プ145が設けられている。あるが、配列、色について
は、これに限定はされない。各部の材質は、基本的に、
第1の例のものと同じで、ここでは説明を省く。
【0026】次に、本発明のカラーフィルタの製造方法
の実施の形態例を説明する。本発明のカラーフィルタの
製造方法の実施の形態の第1の例を、図3に基づいて説
明する。本例は、図1に示す第1の例のカラーフィルタ
を作製する方法の1例である。ここでは、赤色着色部、
緑色着色部、青色着色部の順に、着色部を形成してい
く。先ず、支持体110上に、順に、導電層120、絶
縁層130を配設しておく。(図3(a)) 次いで、特開平9−73198号公報に記載のイオンプ
リンターの技術を利用し、例えば、図5(a)に示すよ
うにして、絶縁層130表面の帯電量を制御し、形成す
る各色毎に、所定の帯電を行う。(図3(b)) 図5(a)に示す帯電方法は、放電部530によりコロ
ナ放電を行ない、且つ、帯電制御部520にて、電子の
流れを制御し、絶縁層130表面の帯電量を制御するも
のである。電子流が絶縁層130まで達するの状態を
ONの状態、電子流が帯電制御部520の放電部530
側の金属層に向かい、絶縁層130まで達しないの状
態をOFFの状態とすれば、各電圧値V1,V2、V3
と距離L1、L2,L3により、図5(b)の各条件式
((1)式〜(4)式))に示すように、絶縁層130
への帯電を制御でき、種々の帯電状態を作ることができ
る。放電部530と帯電制御部520とを一体として絶
縁層130面に沿い走査しても良い。帯電制御部520
を図5(a)のC0方向から見た状態は、図6(a)の
ようになっており、各開口525に対応して、放電部5
30が配設されている。このような、放電部530、開
口525を対として、所定ピッチで、多数配設したもの
を用い、これを更に走査することで、液晶表示用のカラ
ーフィルタの各着色部のサイズにも対応できる。尚、図
6(b)は、図6(a)のD1−D2における断面を示
した図である。本例では、赤色着色部を形成する縁層1
30表絶面の電位を+V1とし、緑色着色部を形成する
絶縁層130表面の電位を−V2とし、青色着色部を形
成する絶縁層130表面の電位を0として、帯電する。
【0027】次いで、マイナス(−)電荷を有する赤色
のトナーにて、湿式現像して、縁層130表絶面の電位
が+V1である領域に赤色のトナーを付着させ、赤色着
色部を形成する。(図3(c)) このようにして、絶縁層130表絶面の電位を+V1で
ある静電潜像部に選択的に赤色のトナーを静電付着す
る。
【0028】次いで、プラス(+)電荷を有する緑色の
トナーにて、湿式現像して、先に絶縁層130表面の電
位を−V2とした領域に緑色のトナーを付着させ、緑色
着色部を形成する。(図3(d)) このようにして、絶縁層130表面の電位を−V2とし
た静電潜像部に選択的に緑色のトナーを静電付着する。
【0029】次いで、赤色着色部、緑色着色部を形成す
る絶縁層130表面の電位を+V5とし、青色着色部を
形成する絶縁層130表面の電位を+V4として、全面
帯電する。(図3(e)) この状態で、電極153を+V5、導電層120を0と
して、プラス(+)電荷を有する青色のトナーにて、湿
式現像して、先に絶縁層130表面の電位を0とした領
域に青色のトナーを付着させ、青色着色部を形成する。
(図3(f)) このようにして、絶縁層130表面の電位を0とした静
電潜像部に選択的に青色のトナーを静電付着する。これ
にて、赤色着色部、緑色着色部、青色着色部が絶縁層1
30表面に形成される。
【0030】本発明のカラーフィルタの製造方法の実施
の形態の第2の例を、図4に基づいて説明する。本例
は、図2に示す第2の例のカラーフィルタを作製する方
法の1例である。本例は、簡単には、ブラックストライ
プ部(黒色着色部)、赤色着色部、緑色着色部、青色着
色部にそれぞれ対応する各色のトナー毎に、一旦、担持
体160上にトナーを形成した後、これを支持体110
に転写形成して、赤色着色部、緑色着色部、青色着色部
を形成するものであり、形成する着色部の数だけ転写を
行う。はじめに、以下のようにして、ブラックストライ
プ部(黒色着色部)の形成を行う。先ず、ベース基材1
65の面上に順に、導電層125、絶縁層135を配設
した担持体160(図4(a))に対し、形成する着色
部に対応する領域にのみ、帯電治具170により所定の
帯電を行う。(図4(b)) 帯電治具170は、先に説明した図5(a)に示す帯電
方式のものである。
【0031】次いで、現像機180により湿式現像を行
い、担持体160の絶縁層135表面の、帯電部のみに
黒色トナー145bを静電付着形成する。(図4
(c)) 尚、帯電部の電荷と黒色トナー145bの有する電荷と
は相反する。
【0032】次いで、溶剤除去治具190にて、黒色ト
ナー145bの余分の溶剤分を除去する。(図4
(d)) 溶剤分の除去は、機械的な掻き取り、あるいは乾燥によ
り行う。
【0033】次いで、黒色トナー145b側を形成する
カラーフィルタの支持体110上に配設された絶縁層1
30に向け、圧接し(図4(e))、黒色トナー145
bをカラーフィルタの支持体110上に配設された絶縁
層130上に転写形成する。(図4(f)) このようにして、カラーフィルタの支持体110上に配
設された絶縁層130上にブラックストライプ部(黒色
着色部)145を形成する。
【0034】同様に、赤色着色部、緑色着色部、青色着
色部にそれぞれ対応する各色のトナー毎に、一旦、担持
体160上にトナーを形成した後、これを支持体110
に転写形成して、赤色着色部、緑色着色部、青色着色部
を形成する。それぞれ、帯電部の電荷と各色トナーの有
する電荷とは相反するようにし、所定の電荷で帯電す
る。また、各色の位置合わせは、所定の精度で行う。こ
のようにして、ブラックストライプ部(黒色着色部)、
赤色着色部、緑色着色部、青色着色部を形成した、図2
に示すカラーフィルタを形成することがでくる。
【0035】第2の例のカラーフィルタの製造方法の変
形例として、第1の例のカラーフィルタの製造方法と同
じ手法により、担持体160の絶縁層135上に赤色着
色部、緑色着色部、青色着色部を形成した後、カラーフ
ィルタの支持体110の絶縁層130上にこれらの着色
層を、1度に転写形成する方法も挙げられる。勿論、図
1に示す第1の例のカラーフィルタをこの方法で形成す
ることもできる。
【0036】
【実施例】実施例は、図1に示す第1の例のカラーフィ
ルタで、液晶表示用のカラーフィルタを、図3に示す第
1の例のカラーフィルタの製造方法により、形成したも
のである。図3に基づいて説明する。先ず、PETフィ
ルムからなる支持体110上に、順に、厚さ1000Å
のITOからなる導電層120、厚さ20μmのポリエ
ステルからなる絶縁層130を配設しておく。(図3
(a)) 次いで、図5(a)に示す帯電方法により、絶縁層13
0の、赤色着色部、緑色着色部、青色着色部を形成する
領域を、それぞれ、+500v、−200v、0vに、
帯電し(図3(b))、先ず、−電荷を有する赤色トナ
ー140rにより、湿式現像し、赤色着色部を形成し
た。(図3(c)) 赤色トナー140rとしては、アイゼンカロチンレッド
6BH(C. I. 48020)を赤色用染料とし、分子
量10万のアクリル酸−2−エチルヘキシルからなる樹
脂、およびナフテン酸コバルト等からなる電荷制御剤を
分散あるいは溶解して得られたものを用いた。
【0037】次いで、+電荷を有する緑色トナー140
gにより、湿式現像し、緑色着色部を形成した。(図3
(d)) 緑色トナー140gとしては、マカライトグリーン
(C. I. 42000)を緑色用染料とし、分子量10
万のアクリル酸−2−エチルヘキシルからなる樹脂、お
よびナフテン酸コバルト等からなる電荷制御剤を分散あ
るいは溶解して得られたものを用いた。
【0038】次いで、全面帯電により、赤色着色部、緑
色着色部、青色着色部を形成する領域を、それぞれ、+
500v、+500v、400vに帯電した(図3
(e))後、+電荷を有する青色トナー140bによ
り、湿式現像し、青色着色部を形成した。(図3
(f)) 青色トナー140bとしては、ビクトリアブルーB
(C. I. 44045)を青色用染料とし、分子量10
万のアクリル酸−2−エチルヘキシルからなる樹脂、お
よびナフテン酸コバルト等からなる電荷制御剤を分散あ
るいは溶解して得られたものを用いた。このようにし
て、ポリエステルからなる絶縁層130上に、電子写真
方式による静電潜像部に着色トナーを湿式現像して付着
させた着色転写像からなる,各色の着色部を設けている
カラーフィルタであって、PETフィルムからなる支持
体110上に、順に、ITOからなる導電層120、絶
縁層130、着色部140を設けている、図1に示す第
1の例のカラーフィルタを作製して得た。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記のように、電子写真方式
により作製されるカラーフィルタであって、透明光導電
層の形成を必要とせず、簡便に作製できるカラーフィル
タと、その作製方法の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの実施の形態の第1の
例の断面図
【図2】本発明のカラーフィルタの実施の形態の第2の
例の断面図
【図3】本発明のカラーフィルタの製造方法の実施の形
態の第1の例の工程断面図
【図4】本発明のカラーフィルタの製造方法の実施の形
態の第2の例の工程断面図
【図5】絶縁層への帯電機構を説明するための概略図
【図6】帯電治具の1例を示した概略図
【符号の説明】
110 支持体 120、125 導電層 130、135 絶縁層 140 着色部 140R 赤色着色部 140G 緑色着色部 140B 青色着色部 140r 赤色トナー 140g 緑色トナー 140b 青色トナー 145 ブラックストライプ 145b 黒色トナー 151、152、153 電極 160 担持体 165 ベース基材 170 帯電治具 180 現像機 190 溶剤除去治具(掻き取り治
具ないし乾燥治具) 520 帯電制御部 521 絶縁材 522 金属 525 開口 530 放電部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像部に着色トナーを湿式現像して
    付着させた着色像からなる、各色の着色部を、絶縁層上
    に設けていることを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 支持体上に、順に、導電層、絶縁層、着
    色部を設けていることを特徴とする請求項1に記載のカ
    ラーフィルタ。
  3. 【請求項3】 支持体上に、順に、絶縁層、着色部を設
    けていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィ
    ルタ。
  4. 【請求項4】 静電潜像部に着色トナーを付着させた着
    色像からなる,各色の着色部を、絶縁層上に設けている
    カラーフィルタで、且つ、支持体上に、順に、導電層、
    絶縁層、着色部を設けているカラーフィルタを作製す
    る、カラーフィルタの製造方法であって、支持体上に、
    順に、導電層、絶縁層を配設した後、形成する各着色部
    毎に、形成する位置の導電層と絶縁層表面との電位差
    が、形成する他の着色部の位置の、導電層と絶縁層表面
    との電位差あるいは導電層と着色部表面との電位差と異
    なる所定の電圧値になるように、絶縁層表面に帯電し
    て、静電潜像部を形成し、対応する電荷を有する所定色
    のトナーにて、湿式現像して、前記静電潜像部に選択的
    に所定の色のトナーを静電付着する、各色毎の着色部形
    成工程を、繰り返し行うものであることを特徴とするカ
    ラーフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 静電潜像部に着色トナーを付着させた着
    色像からなる,各色の着色部を、絶縁層上に設けている
    カラーフィルタで、且つ、支持体上に、順に、絶縁層、
    着色部を設けているカラーフィルタを作製する、カラー
    フィルタの製造方法であって、ベース基材の面上に順
    に、導電層、絶縁層を配設した担持体に対し、その絶縁
    層上に、形成するカラーフィルタの各色の着色部毎に、
    形成する位置の導電層と絶縁層表面との電位差が、他の
    位置の導電層と絶縁層表面との電位差と異なる所定の電
    圧値になるように、絶縁層表面に帯電して、静電潜像部
    を形成し、対応する電荷を有する所定色のトナーにて、
    湿式現像して、前記静電潜像部に選択的に所定の色のト
    ナーを静電付着し、これを、カラーフィルタ形成用の支
    持体上に転写形成する、各色毎の着色部形成工程を、繰
    り返し行うものであることを特徴とするカラーフィルタ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 静電潜像部に着色トナーを付着させた着
    色像からなる、各色の着色部を、絶縁層上に設けている
    カラーフィルタで、且つ、支持体上に、順に、絶縁層、
    着色部を設けているカラーフィルタを作製する、カラー
    フィルタの製造方法であって、ベース基材の面上に順
    に、導電層、絶縁層を配設した担持体に対し、その絶縁
    層上に、形成するカラーフィルタの各色の着色部毎に、
    形成する位置の導電層と絶縁層表面との電位差が、形成
    する他の着色部の位置の、導電層と絶縁層表面との電位
    差あるいは導電層と着色部表面との電位差と異なる所定
    の電圧値になるように、絶縁層表面に帯電して、静電潜
    像部を形成し、対応する電荷を有する所定色のトナーに
    て、湿式現像して、前記静電潜像部に選択的に所定の色
    のトナーを静電付着する、各色毎の着色部形成工程を、
    繰り返し行い、形成する複数の色の着色部を、前記担持
    体の絶縁層上に形成した後、前記複数の色の着色部をカ
    ラーフィルタ形成用の支持体上に転写形成するものであ
    ることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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