JP2001183520A - カラーフィルタの製造方法、およびカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタの製造方法、およびカラーフィルタ

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JP2001183520A
JP2001183520A JP37063299A JP37063299A JP2001183520A JP 2001183520 A JP2001183520 A JP 2001183520A JP 37063299 A JP37063299 A JP 37063299A JP 37063299 A JP37063299 A JP 37063299A JP 2001183520 A JP2001183520 A JP 2001183520A
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insulating layer
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Satoru Kuramochi
悟 倉持
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真方式により作製されるカラーフィル
タであって、透明光導電層の形成を必要とせず、簡便に
作製できるカラーフィルタと、その作製方法を提供す
る。 【解決手段】 形成する着色部の、各色毎に、(a)ベ
ース基材の一面に導電層を設けた担持体に対し、その導
電層上に形成する着色層に対応した形状に、絶縁層パタ
ーンを形成する、絶縁層パターン形成工程と、(b)絶
縁層パターン表面部を、着色部を形成する湿式現像用ト
ナーに合わせて所定の電位に帯電し、静電潜像部を形成
する、帯電工程と、(c)所定のトナーにて湿式現像
し、所定の電位に帯電している絶縁層パターン表面部に
トナーを付着させ、着色転写像を担持体に形成する、湿
式現像工程と、(d)担持体の、絶縁層パターン表面部
に付着しているトナーを、支持体側に、粘着層を介して
転写する、転写工程とを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置等に用いられるカラーフィルタに関し、特に、帯電像
を用いる電子写真法によるカラーフィルタの作製方法
と、該方法により作製されたカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラーフィルタは、色分解、
色再生等のために、カラー液晶表示装置等の表示装置や
固体撮像素子を用いた撮影装置等に用いられており、そ
の作製方法として、染色法、顔料分散法、電着
法、印刷法、電子写真法が知られている。 染色法は、透明基板上に感光性樹脂を塗布し、常法
(フォトリソグラフィ技術)に従って所望のパターンを
形成し、該パターンを例えばレッドに染色、以下同様に
してグリーン、ブルーを形成してカラーフィルタを製造
する方法(一般に染色法と称する)である。 顔料分散法は、顔料等の色素を分散した感光性樹脂を
使用して、常法に従って所望のパターンを形成し、レッ
ド、グリーン、ブルーの着色パターンを順次形成する方
法である。 電着法は、透明基板上に透明導電層からなる所望のパ
ターンを形成したのち、着色すべきパターンのみに通電
しながら電着して着色パターンを形成する方法である。 印刷法は、顔料を含むインクを、凹版法、凸版法ある
いはシルクスクリーン法等により、直接印刷して作製す
る方法である。 電子写真法は、静電潜像パタンを形成し、静電潜像パ
タンに応じて、各色のトナーを付着させて、着色像を形
成する方法である。
【0003】染色法及び顔料分散法は、従来から実
用化されているが、一般に、感光液の塗布、ソフトベー
ク、露光、現像、染色(顔料分散法では染色工程を含ま
ない)そしてハードベークからなる工程を、3回乃至4
回繰り返してレッド、グリーン、ブルー(場合によりブ
ラック)からなるカラーフィルタを製造するもので、且
つ、感光液の塗布及びそのソフトベーク、ハードベーク
は比較的長時間を要するために、製造所要時間も長くな
り、歩留りや生産性の面で問題があった。また、大型基
板のカラーフィルタを製造する際には、大型の基板に対
して感光液を順次、均一に塗布していくことになるが、
高生産性や高品質を維持したうえでこれを行うことは、
至って困難である。 電着法では、透明基板上に透明導電層として所謂IT
O(Indium−Tin−Oxide)が一般に多用
され、このITOを成膜して各色パターンにあわせて微
細加工したのち、各色ごとにITOに通電して色材を電
着するが、ITOは端子部で導通をとるために同色の画
素同士が接続していなければならず、画素形状や画素配
列に制約が生じる。また、異なる色間ではITOは通電
していてはならず、ITOのパターン化には高度な微細
加工技術が必要となる。この方法は、アクティブマトリ
ックス型のカラー液晶表示装置のTFT基板側の透明な
表示電極(通常、ITO電極)に、電着法により直接着
色層(カラーフィルタ層)を設けるものとして、特開平
5−257137号公報等によりに提案されている。こ
の方法による着色層の形成には、フォトリソグラフィプ
ロセスが必要でなく、製造面ではメリットが多いが、適
当な着色層を得ることが難しいという問題がある。 また、印刷法は、感光液の塗布、露光、現像といった
所謂フォトリソグラフィーの必要がなく製造工程は比較
的短いが、パターンの形状や位置精度を高度に維持しな
ければならず、この要求を十分に満たすには、極めて高
度で特殊な印刷技術が必須となってしまう。
【0004】電子写真法は、上記〜と比較してよ
り簡便な製造方法として、提案され、例えば特開昭48
−16529号公報、特開昭56−69604号公報、
特開昭56−117210号公報あるいは特開昭63−
234203号公報に示されている。これらに記載され
た方法においては、ガラス等の透明基板上に透明導電層
と透明光導電層から構成される電子写真感光体基板の透
明光導電層表面に帯電を行う工程と、露光によりカラー
フィルタの画素形状の静電潜像を描く工程と画素部分に
当たる静電潜像へトナーを付着させ画素を形成する現像
工程、以上の一連の工程、例えばブラック、レッド、グ
リーンそしてブルーのトナーに対して順次繰り返してカ
ラーフィルタを製造する。電子写真法方式のカラーフィ
ルタにおいては、ガラス等の透明な基板上に透明導電
層、透明光導電層を形成したものを基板に用い、この基
板の上にレッド、グリーン、ブルーの画素を形成し、こ
れを着色層としてカラーフィルタを得るため、透明光導
電層は各画素の分光透過率を変化させないために可視光
域(波長:400〜700nm)において吸収のないも
のでなければならない。また、ガラス基板等に容易に形
成できるものでなければならない。これらの要求を満足
できる光導電層としては、ポリビニルカルバゾールやポ
リビニルアントラセンなどの有機光導電体が用いられ、
カラーフィルタ製造用として使用する場合、通常は増感
剤を添加したりせず、紫外線による露光を行い静電潜像
を形成している。
【0005】さて、このような電子写真方式によりカラ
ーフィルタを作製する場合、透明光導電層を形成する工
程である問題点が挙げられる。その問題点とは、透明光
導電層の形成に際して、例えばスピンコート法やバーコ
ート法などの公知の塗布形成法を用いて行なわれると、
カラーフィルタの作製が前記のように簡便であるという
ことに相反して高生産性を活かし難くなってしまった
り、また材料消費量に多大な無駄が生じてしまうことで
ある。そしてこれらの問題点は、電子写真方式によりカ
ラーフィルタを作製する場合に、生産に係るコストを削
減しようとするうえで、これを強力に阻害してしまう要
因になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、簡便な
カラーフィルタの製造方法である、従来の、透明光導電
層を用いた電子写真方式においては、透明光導電層の形
成に手間がかかり、その材料消費量に多大な無駄が生じ
ており、対応が求められていた。本発明は、これに対応
するもので、電子写真方式により作製されるカラーフィ
ルタであって、透明光導電層の形成を必要とせず、簡便
に作製できるカラーフィルタと、その作製方法を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーフィルタ
の製造方法は、絶縁層上の静電潜像部に着色トナーを湿
式現像して付着させた着色像からなる,各色の着色部を
設けているカラーフィルタで、支持体上に、順に、粘着
層、着色部を設けているカラーフィルタを作製するため
の、カラーフィルタの製造方法であって、形成する着色
部の、各色毎に、(a)ベース基材の一面に導電層を設
けた担持体に対し、その導電層上に形成する着色層に対
応した形状に、絶縁層パターンを形成する、絶縁層パタ
ーン形成工程と、(b)絶縁層パターン表面部を、着色
部を形成する湿式現像用トナーに合わせて所定の電位に
帯電し、静電潜像部を形成する、帯電工程と、(c)所
定のトナーにて湿式現像し、所定の電位に帯電している
絶縁層パターン表面部にトナーを付着させ、着色像を担
持体に形成する、湿式現像工程と、(d)担持体の、絶
縁層パターン表面部に付着しているトナーを、支持体側
に、粘着層を介して転写する、転写工程とを行なうこと
を特徴とするものである。そして、上記において、支持
体をPETフィルムとし、且つ担持体のベース基材をP
ETフィルムとするもので、 支持体を帯状にしてロー
ル等の支持部材に沿わせ、且つ、所定のテンションをか
けた状態で、連続的、あるいは間欠的に移動しながら、
各色のトナーを支持体側に、順次転写形成するものであ
ることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明のカラーフィルタは、絶縁層
上の静電潜像部に着色トナーを湿式現像して付着させた
着色像からなる,各色の着色部を設けているカラーフィ
ルタで、支持体上に、順に、粘着層、着色部を設けてい
るカラーフィルタであって、上記本発明のカラーフィル
タの製造方法により、作製されたことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】本発明のカラーフィルタの製造方法は、このよ
うな構成にすることにより、電子写真方式により作製さ
れるカラーフィルタで、透明光導電層の形成を必要とし
ないカラーフィルタを簡便に作製できる、カラーフィル
タの製造方法の提供を可能とするものである。詳しく
は、絶縁層上の静電潜像部に着色トナーを湿式現像して
付着させた着色像からなる,各色の着色部を設けている
カラーフィルタで、支持体上に、順に、粘着層、着色部
を設けているカラーフィルタを作製するための、カラー
フィルタの製造方法であって、形成する着色部の、各色
毎に、(a)ベース基材の一面に導電層を設けた担持体
に対し、その導電層上に形成する着色層に対応した形状
に、絶縁層パターンを形成する、絶縁層パターン形成工
程と、(b)絶縁層パターン表面部を、着色部を形成す
る湿式現像用トナーに合わせて所定の電位に帯電し、静
電潜像部を形成する、帯電工程と、(c)所定のトナー
にて湿式現像し、所定の電位に帯電している絶縁層パタ
ーン表面部にトナーを付着させ、着色像を担持体に形成
する、湿式現像工程と、(d)担持体の、絶縁層パター
ン表面部に付着しているトナーを、支持体側に、粘着層
を介して転写する、転写工程とを行なうことにより、こ
れを達成している。
【0010】特に、支持体をPETフィルムとし、且つ
担持体のベース基材をPETフィルムとするもので、支
持体を帯状にしてロール等の支持部材に沿わせ、且つ、
所定のテンションをかけた状態で、連続的、あるいは間
欠的に移動しながら、各色のトナーを支持体側に、順次
転写形成するものであることにより、量産性に適したも
のとしており、テンションコントロールが容易で、各色
の転写位置精度を管理し易いものとしている。
【0011】本発明のカラーフィルタは、このような構
成にすることにより、電子写真方式により作製されるカ
ラーフィルタであって、透明光導電層の形成を必要とせ
ず、簡便に作製できるカラーフィルタの提供を可能とす
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のの実施の形態を挙げ、図
に基づいて説明する。図1は本発明のカラーフィルタの
製造方法の実施の形態の1例の工程を説明するための断
面図で、図2(a)は本発明のカラーフィルタの製造方
法の実施の形態の1例の工程を実施するための概略構成
図で、図2(b)、図2(c)、図2(d))は図2
(a)のA1,A2,A3における状態を示した図で、
図3(a)は本発明のカラーフィルタの第1の例を示し
た断面図で、図3(b)は図3(a)のA0部の拡大図
で、図3(b)は本発明のカラーフィルタの第2の例の
一部の拡大断面図で、図4は絶縁層パターンへの帯電機
構を説明するための概略図、図5は帯電治具の1例を示
した概略図である。図2(a)の矢印は、移動方向、回
転方向を示したものである。図1〜図5中、110は支
持体、110Aは支持体(粘着層130を配設したPE
Tフィルム)、110Bはカラーフィルタ、125、1
27は導電層、130は粘着層、135は絶縁層パター
ン、137は絶縁層、140は着色部、140Rは赤色
着色部、140Gは緑色着色部、140Bは青色着色
部、140rは赤色トナー、140gは緑色トナー、1
40bは青色トナー、145はブラックストライプ、1
50は電極、160は担持体、160Aは赤色トナーを
付着した担持体、160Bは緑色トナーを付着した担持
体、160Cは青色トナーを配設した担持体、165は
ベース基材、180、181、182、183はロー
ル、520は帯電制御部、521は絶縁材、522は金
属、525は開口、530は放電部である。
【0013】はじめに、本発明のカラーフィルタの製造
方法の実施の形態の1例を、図1、図2に基づいて説明
する。本例は、絶縁層上の静電潜像部に着色トナーを湿
式現像して付着させた着色像からなる,各色の着色部を
設けているカラーフィルタで、PETフィルムからなる
支持体上に、順に、粘着層、着色部を設けているカラー
フィルタを作製するための、カラーフィルタの製造方法
である。
【0014】以下、図1に基づき、本例の特徴部である
担持体160上への各色トナーの形成と、支持体110
上に粘着層130のみを配設した支持体110Aへの、
各色トナーの静電付着を説明する。ベース基材165の
一面に導電層125を設けた担持体160(図1
(a))を用意しておき、その導電層125上に、形成
する着色層に対応した形状に、絶縁性の絶縁層パターン
135を形成する。(図1(b)) ベース基材165としては、ガラス基板、樹脂板、樹脂
フィルム等が用いられ、導電層125としては、導電性
の金属層が用いられる。絶縁層パターン135は、後述
する帯電電圧に耐えるもので、且つ、各色の着色部を形
成するトナーを固定できるもので、絶縁性の樹脂層から
なり、通常、感光性樹脂層を製版して得られるレジスト
パターンが用いられる。絶縁層パターン135の形成方
法としては、感光性樹脂層の製版に限定はされない。ス
クリーン印刷法や転写法により形成しても良いが、微細
化への対応としては、感光性樹脂を用いる製版方法が好
ましい。感光性樹脂としては、具体的にはOFPR、O
MR(東京応化工業株式会社製)が挙げられるが、これ
らに限定はされない。
【0015】次いで、絶縁層パターン135表面部を、
着色部を形成する湿式現像用トナーに合わせて所定の電
位に帯電し、静電潜像部を形成する。(図1(c)) 帯電は、例えば、特開平9−73198号公報に記載の
イオンプリンターの技術を利用し、具体的には、図4
(a)に示すようにして、絶縁層パターン135表面部
(図4(a)の絶縁層137表面に相当)の帯電量を制
御し、形成する各色毎に、所定の帯電を行う。図4
(a)に示す帯電方法は、放電部530によりコロナ放
電を行ない、且つ、帯電制御部520にて、電子の流れ
を制御し、絶縁層137表面の帯電量を制御するもので
ある。電子流が絶縁層137まで達するの状態をON
の状態、電子流が帯電制御部520の放電部530側の
金属層522に向かい、絶縁層137まで達しないの
状態をOFFの状態とすれば、各電圧値V1,V2、V
3と距離L1、L2,L3により、図5(b)の各条件
式((1)式〜(4)式))に示すように、絶縁層13
7への帯電を制御でき、種々の帯電状態を作ることがで
きる。放電部530と帯電制御部520とを一体として
絶縁層137面に沿い走査しても良い。帯電制御部52
0を図4(a)のC0方向から見た状態は、図5(a)
のようになっており、各開口525に対応して、放電部
530が配設されている。このような、放電部530、
開口525を対として、所定ピッチで、多数配設したも
のを用い、これを更に走査することで、液晶表示用のカ
ラーフィルタの各着色部のサイズにも対応できる。尚、
図5(b)は、図5(a)のD1−D2における断面を
示した図である。本例では、赤色着色部を形成する絶縁
層パターン135(図4の絶縁層137に相当)表面の
電位を+Vとしている。
【0016】次いで、マイナス(−)電荷を有する赤色
のトナーにて、電極150と導電層125間に電圧をか
けて、湿式現像して(図1(d))、絶縁層パターン1
35表絶面の電位が+Vである領域に赤色のトナーを付
着させ、赤色着色部を形成する。(図1(e)) このようにして、絶縁層パターン135表絶面の電位を
+Vである静電潜像部に選択的に赤色のトナーを静電付
着する。
【0017】次いで、支持体110上に粘着層130を
配設した支持体110Aの、粘着層130側に、担持体
160Aの赤色トナー140rを圧接し(図1
(f))、担持体160Aのベース基材165を絶縁層
パターン135と共にはがし、赤色トナー140rを、
支持体110Aの粘着層130側に転写形成する。(図
1(g)) 支持体110としては、透明なガラス基板、透明な樹脂
フィルム等が、その使用形態や使用目的により用いられ
る。透明な樹脂フィルムとしては、PETフィルム、P
ENフィルム等が挙げられる。粘着層130としては、
透明なもので、アクリル系の樹脂等が挙げられる。
【0018】このようにして、赤色トナー140rを、
支持体110Aの粘着層130側に転写形成するが、同
様にして、緑色トナー140g、青色トナー140b
の、支持体110Aの粘着層130側への転写形成を行
う。重複するので、ここでは、説明を省略する。尚、ベ
ース基材165の一面に導電層125を設けた担持体1
60(図1(a))の、導電層125上に、緑色トナー
を形成した担持体160G、ベース基材165の一面に
導電層125を設けた担持体160(図1(a))の、
導電層125上に、青色トナーを形成した担持体160
Bの形成も基本的には同様に行うが、絶縁層パターン1
35への帯電に際しては、用いるトナーに対応して、そ
の帯電量を決め、また、現像の際の電極、導電層125
間の電圧もこれに合わせて決める。緑色トナー140
g、青色トナー140bの、支持体110Aの粘着層1
30側への転写形成を行い、図2(d)に示すカラーフ
ィルタを得る
【0019】着色トナーを湿式現像して付着させた着色
像からなる,各色の着色部140を形成するための湿式
現像剤は、染料、顔料等の着色剤、樹脂、電荷制御剤を
絶縁性溶剤中に分散したものである。表示装置に用いら
れた場合の、透明性、コントラスト等品質面からは、湿
式現像剤の着色トナーの粒径は、1μm以下であること
が好ましい。、例えば、熱により拡散、もしくは昇華し
て移行する染料、樹脂、および電荷制御剤を分散あるい
は溶解することによって得られ、また、必要に応じて分
散安定剤、帯電特性改善用樹脂等を混合することも可能
である。
【0020】以下、染料を着色剤とした湿式現像剤につ
いて、その各成分を簡単に説明しておく。電荷制御剤と
しては、例えば、ジアルキルスルホコハク酸金属塩、ナ
フテン酸マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸
ジルコニウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナ
フテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、
ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸
マンガン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニ
ウム、オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マ
グネシウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウ
ム、ドデシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル
酸鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデ
シル酸クロム、ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウ
ム等の金属石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸バリウム等のアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、レシチン、セハリン等の燐脂質、n−デシル
アミン等の有機アミン類等が挙げられる。好ましくは、
ナフテン酸、オクチル酸の金属塩が挙げられ、特に好ま
しくは、ナフテン酸ジルコニウムである。
【0021】湿式現像剤中に添加する電荷制御剤の濃度
は、添加する材料等によっても影響を受けるが、通常、
電荷制御剤量が少なすぎるとき着色像流れ、着色像劣化
がおこり、逆に電荷制御剤量が多過ぎるときには、着色
像濃度の低下等の着色像不良が発生する。これらの単色
着色像の特性に留意しながらさらに、色重ね特性が良好
で色再現性に優れたトナーの組み合わせが必要となる。
さらに、ハイライト部で十分に重ね特性に優れ、色再現
性に優れた着色像を得るためには、その現像剤の現像順
序も影響を及ぼす。
【0022】樹脂としては、湿式現像剤の帯電特性を制
御するのに有効なモノマーと湿式現像剤の溶剤への溶解
性、分散性を制御するのに有効なモノマーからなる共重
合樹脂が挙げられ、とくにその樹脂が(メタ)アクリル
系モノマー(ただし、この表現は、アクリル、メタクリ
ルの両者を表現するものであり、以下の(メタ)アクリ
ルも同様である。)を含有するビニルモノマー混合物を
共重合して得られる樹脂である。具体的には、(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの短鎖メ
チレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エステルなどであ
り、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素含有
アクリル酸エステルであり、アクリルアミド、イソプロ
ピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミド、N
−アリルアクリルアミド、N−ジアセトンアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミドのようなアクリル
アミド誘導体であり、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロ
キシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、スチレン、メチル
スチレン、酢酸ビニルのようなモノマーが挙げられる。
とくに好ましくは、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、
メチルスチレン、酢酸ビニルが挙げられる。とくに、溶
剤への溶解性、分散性を調整するのに有効なビニルモノ
マーとしては、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリルのような長鎖メチレン鎖を有する(メタ)ア
クリル酸エステルが挙げられる。とくに好ましくは、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシルである。
【0023】また、共重合樹脂は、これらの帯電特性を
制御するのに好適なモノマーと、溶剤への溶解性、分散
性を調整するのに有効なモノマーのそれぞれを少なくと
も1種を共重合して得られるが、両者の共重合比は、5
〜30重量%が好ましく、10〜20重量%がさらに好
ましい。これより少ない場合には、帯電特性の向上が十
分に得られず、これより多い場合には、湿式現像剤の凝
集、画像濃度の低下がおこる。特に、共重合樹脂の分子
量が、OD値およびイエローによる画像かぶりに影響を
与えるので、共重合樹脂の好ましい分子量は、GPC測
定による重量平均分子量は、ポリスチレン換算で5万〜
20万である。さらに好ましくは、8万〜17万であ
る。分子量がこれより大きい場合にはかぶりすなわち地
汚れが発生しやすく、分子量がこれより小さい場合に
は、画像濃度の低下、画像流れが発生しやすい。
【0024】電気絶縁性溶剤としては、炭化水素系の高
絶縁性溶剤が使用でき、例えばn−パラフィン系炭化水
素、iso−パラフィン系炭化水素、またはその混合
物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げられる。特に好
ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であり、例えばエクソン
社製のアイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、ア
イソパーL、アイソパーM、アイソパーV等を使用する
ことが好ましい。これらの液状の脂肪族炭化水素は、電
気絶縁性液体であって1010Ω・cm以上の体積抵抗を
有し、湿式トナーにおける電気絶縁性を高めることを目
的として使用されるものであり、また湿式トナー成分に
対する溶解力が比較的小さいことが要求され、これによ
り湿式トナーの劣化が防止される。
【0025】染料としては、特に分散染料が好ましく用
いられる。これらの染料は、約150〜550程度の分
子量を有するものであり、昇華あるいは溶融温度、色
相、耐光性、樹脂、現像剤中での溶解性などを考慮して
選択される。例えばジアリールメタン系、トリアリール
メタン系、チアゾール系、メチン系、アゾメチン系、キ
サンチン系、オキサジン系、アゾおよびアゾ系誘導体、
アントラキノン誘導体、キノフタロン誘導体、スピロジ
ピラン系、イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、
ローダミンラクタム系の染料が好適に用いられる。例え
ばカラーインデックスで示すC.I.ディスパースイエ
ロー51、3、54、79、60、23、7、141、
C.I.ディスパースブルー24、56、14、30
1、334、165、19、72、87、287、15
4、26、359 C.I.ディスパースレッド13
5、146、59、1、73、60、167 C.I.
ディスパースバイオレット4、13、26、36、5
6、31 C.I.ソルベントバイオレット13 C.
I.ソルベントブラック3 C.I.ソルベントグリー
ン3 C.I.ソルベントイエロー56、14、16、
29、105C.I.ソルベントブルー70、35、6
3、36、50、49、111、105、97、11
C.I.ソルベントレッド135、81、18、25、
19、23、24、143、146、182などであ
る。
【0026】具体的には、例えば3、3−ジエチルオキ
サシアニンアイオダイド、アストラゾンピンクFG(バ
イエル社製、C.I.48015)、2,2−カルボシ
アニン(C.I.808)、アストラフイロキシンFF
(C.I.148070)、アストラゾンイエロー7G
LL(C.I.ベーシックイエロー21)、アイゼンカ
ロチンイエロー3GLH(保土谷化学製、C.I.48
055)、アイゼンカロチンレッド6BH(C.I.4
8020)、等のモノメチン系、ジメチン系またはトリ
メチン系等のメチン(シアニン)系塩基性染料、オーラ
ミン(C.I.655)等のごときジフェニルメタン系
塩基性染料、マラカイトグリーン(C.I.4200
0)、ブリリアントグリーン(C.I.42040)、
マゼンタ(C.I.42510)、メチルバイオレット
(C.I.42535)、クリスタルバイオレット
(C.I.42555)、メチルグリーン(C.I.6
84)、ビクトリアルブルーB(C.I.44045)
等のトリフェニルメタン系塩基性染料、ピロニンG
(C.I.739)、ローダミンB(C.I.4517
0)、ローダミン6G(C.I.45160)等のキサ
ンテン系塩基性染料、アクリジンイエローG(C.I.
785)、レオニンAL(C.I.46075)、ベン
ゾフラビン(C.I.791)、アフィン(C.I.4
6045)等のアクリジン系塩基性染料、ニュートラル
レッド(C.I.50040)、アストラゾンブルーB
GE/X125%(C.I.51005)、メチレンブ
ルー(C.I.52015)等のキノンイミン系塩基性
染料、その他第4級アミンをもったアントラキノン系塩
基性染料等の塩基性染料類があげられる。これらの染料
は、そのままの状態で、あるいはこれらの染料をアルカ
リ処理した形態で用いることができ、またこれらの染料
の対イオン交換体あるいはロイコ体も用いることができ
る。常態では無色あるいは淡色であるロイコ染料等を使
用する場合は、画像形成シート側に顕色剤を包含させて
おけばよい。さらにこれらの分散染料は1成分のみで用
いるのではなく、2種以上を混合した場合でも用いられ
る。とくに混合、溶融された場合、両者がどの様な混合
体を形成するかによっても熱的挙動は大きく異なり、こ
れに伴って蒸気圧も組成比によって特有な変化をするの
で融点温度に低下を起こす場合、活性化エネルギーも小
さくてすみ昇華感度向上をなし得る。
【0027】帯電特性改善用樹脂としては、その樹脂を
定着剤として使用した際には帯電量が大きくなりすぎて
画像濃度の低下を引き起こすような樹脂が使用可能であ
る。具体的には、帯電特性を調整するのに有効なモノマ
ーと湿式現像剤の溶剤への溶解性、分散性を調整するの
に有効なモノマーからなる共重合樹脂が挙げられ、とく
にその樹脂が塩基性基を有するビニルモノマーを含有す
るビニルモノマー混合物を共重合して得られる樹脂であ
る。帯電特性を制御するのに特に良好な塩基性基を有す
るビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸ジメチ
ルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエ
チルのような窒素含有アクリル酸エステル、アクリルア
ミド、イソプロピルアクリルアミド、メチレンビスアク
リルアミド、N−アリルアクリルアミド、N−ジアセト
ンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドの
ようなアクリルアミド誘導体等のモノマーが挙げられ
る。溶剤への溶解性、分散性を制御するのに有効なビニ
ルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アク
リル酸ステアリル等の長鎖メチレン基を有する(メタ)
アクリル酸エステルが挙げられる。
【0028】樹脂の好ましい共重合比は、塩基性基を有
するビニルモノマーの含有率が5〜40重量%が好まし
く、10〜20重量%がさらに好ましい。これより少な
い場合には、帯電特性の改善は十分には得られず、これ
より多い場合には湿式現像剤の凝集、画像濃度の低下が
生じる。
【0029】帯電特性改善用樹脂として使用される樹脂
において、好ましい分子量はGPC測定による重量平均
分子量はスチレン換算で数千〜数十万である。帯電特性
改善用樹脂の含有量は、湿式現像剤に含有される電荷制
御剤の1〜1000重量%が好ましい。特に好ましく
は、10〜100重量%である。これよりも少ない場合
は、帯電制御の効果が小さく、これよりも多い場合は、
画像濃度の低下を生じる。
【0030】次いで、支持体110、ベース基材165
をPETフィルムとした場合の、本例を実施するための
装置概略構成例を図2(a)に挙げ、その動作を簡単に
説明する。この場合、図2(a)に示すように、支持体
(粘着層130を配設したPETフィルム)110Aを
矢印の方向に搬送させながら、その粘着層130上に、
電子写真方式による静電潜像部に着色トナーを湿式現像
して付着させた着色転写像からなる,各色の着色部を、
順次、転写形成して、カラーフィルタを作製するもの
で、赤色のトナー、緑色のトナー、青色のトナーを、そ
れぞれ、作製するカラーフィルタに合わせ、それぞれの
PETフイルムからなる担持体160上に配設した担持
体160A、160B、160Cから、順次、赤色のト
ナー、緑色のトナー、青色のトナーを支持体(粘着層1
30を配設したPETフィルム)110Aの粘着層13
0上に転写形成するものである。A1の位置では、図2
(b)のように、PETフィルム110上に粘着層13
0のみを配設した支持体110Aは、赤色トナーを付着
した担持体160Aから赤色のトナーを転写され、A2
の位置では、図2(c)のようになり、更に、緑色のト
ナーを付着した担持体160Bから緑色のトナー、青色
のトナーを付着した担持体160Cから青色のトナー
を、順次それぞれ転写されA3の位置では、図2(c)
のようになる。図2(a)のB1位置における、PET
フィルム165上に導電層125を配設した担持体16
0の、赤色トナー140rを付着した担持体160A
が、図1(e)に示す状態に相当する。また、図2
(c)は図1(g)に相当する。
【0031】緑色トナー140gを、支持体110Aの
粘着層130側に転写形成する際、青色トナー140b
を、支持体110Aの粘着層130側に転写形成する
際、既に支持体110Aの粘着層130側に転写形成さ
れている赤色トナー140r、あるいは赤色トナー14
0rと青色トナー140bとに精確に位置合わせする必
要があるが、図2(a)に示す装置構成においては、支
持体110Aのテンションコントロール、担持体160
A、160B、160Cのテンションコントロールが容
易で、位置合わせ精度を実用レベルで得ることができ
る。
【0032】本発明のカラーフィルタの実施の形態とし
ては、図3(a)、図3(b)に示すの第1の例や、図
3(c)に示す第2の例が挙げられる。第1の例のカラ
ーフィルタは、絶縁層上に、電子写真方式による静電潜
像部に着色トナーを湿式現像して付着させた着色転写像
からなる、各色の着色部140を設けているカラーフィ
ルタであって、支持体110上に、順に、粘着層13
0、着色部140を設けているものであり、図1に示す
カラーフィルタの製造方法により、作製されたものであ
る。各部の材質については、図1に示すカラーフィルタ
の製造方法の説明において、述べたのでここでは説明を
省略する。尚、本例では、着色部140は、図3(b)
に示すように、赤色着色部140R、緑色着色部140
G、青色着色部140Bを、順に繰り返し配列したもの
であるが、配列、色については、これに限定はされな
い。
【0033】第2の例のカラーフィルタも第1の例と同
様、絶縁層上に、電子写真方式による静電潜像部に着色
トナーを湿式現像して付着させた着色転写像からなる、
各色の着色部140を設けているカラーフィルタであっ
て、支持体110上に、順に、粘着層130、着色部1
40を設けているものであるが、第1の例とは異なり、
各色の着色部の境部に、ブラックストライプ(黒色着色
層)145が設けられている。基本的には第1の例と同
様にして、各色のトナーを支持体110Aの粘着層13
0上に転写して形成されるもので、はじめに、ブラック
ストライプ(黒色着色層)部145となる黒色トナー
を、図1に示す方法の赤色トナー140rの場合と同様
にして、担持体160の絶縁層上に形成し、支持体11
0Aの粘着層130上に転写して形成した後、それぞ
れ、担持体の絶縁層上に、形成された、赤色トナー、緑
色トナー、青色トナーを、順次、支持体110Aの粘着
層130上に転写して形成される。
【0034】
【実施例】実施例は、図1に示すカラーフィルタの製造
方法により、図2に示す装置を用いて、図 3(a),図
3(b)に示す第1の例のカラーフィルタで、液晶表示
用のカラーフィルタを、形成したものである。厚さ10
0μmのPETフィルムからなるベース基材165上
に、厚さ1000ÅのITOからなる導電層125を配
設した各色用の担持体160を用意し(図1(a))、
それぞれの導電層125上に、各色のトナー付着用の絶
縁層パターンを形成し、図4(a)に示す帯電治具に
て、それぞれ、各色のトナーに合わせ、絶縁層パターン
表面に、所定の帯電を行った担持体160A、160
B、160Cを作製し、図3(a)のようにして、支持
体110Aに圧接し、粘着層130を介して支持体11
0A側へ転写し、カラーフィルタを形成した。支持体1
10Aのベース110(これもここでは支持体と言う)
として、厚さ100μmのPETフィルムを使用し、粘
着層130としては、アクリル系樹脂を用いた。
【0035】絶縁層パターンを形成するための感光性樹
脂としては、OMR−85(東京応化株式会社社製)を
厚さ3μmに塗布し、それぞれ所定のパターン版にて露
光、現像して得た。担持体160A、160B、160
Cの、各絶縁層パターンへの帯電は、図4(a)に示す
帯電方法により、赤色トナー、緑色トナー、青色トナー
を付着形成する領域を、それぞれ、+500v、−20
0v、−100vに、帯電し(図1(c)に相当)、−
電荷を有する赤色トナー140r、+電荷を有する緑色
トナー140g、+電荷を有する青色トナー140bに
より、湿式現像した。赤色トナー140rとしては、ニ
ュートラルレッド(C. I. 50040)を赤色用染料
とし、分子量10万のアクリル酸−2−エチルヘキシル
からなる樹脂、およびナフテン酸コバルト等からなる電
荷制御剤を分散あるいは溶解して得られたものを用い
た。緑色トナー140gとしては、メチルグリーン
(C. I. 684)を緑色用染料とし、分子量10万の
アクリル酸−2−エチルヘキシルからなる樹脂、および
ナフテン酸コバルト等からなる電荷制御剤を分散あるい
は溶解して得られたものを用いた。青色トナー140b
としては、メチレンブルー(C. I. 52015)を青
色用染料とし、分子量10万のアクリル酸−2−エチル
ヘキシルからなる樹脂、およびナフテン酸コバルト等か
らなる電荷制御剤を分散あるいは溶解して得られたもの
を用いた。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上記のように、電子写真方式
により作製されるカラーフィルタであって、透明光導電
層の形成を必要とせず、簡便に作製できるカラーフィル
タと、その作製方法の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの製造方法の実施の形
態の1例の工程を説明するための断面図
【図2】図2(a)は本発明のカラーフィルタの製造方
法の実施の形態の1例の工程を実施するための概略構成
図で、図2(b)、図2(c)、図2(d)は図2
(a)のA1,A2,A3における状態を示した図であ
る。
【図3】図3(a)は本発明のカラーフィルタの第1の
例を示した断面図で、図3(b)は図3(a)のA0部
の拡大図で、図3(c)は本発明のカラーフィルタの第
2の例の一部の拡大断面図である。
【図4】絶縁層パターンへの帯電機構を説明するための
概略図
【図5】帯電治具の1例を示した概略図
【符号の説明】
110 支持体 110A 支持体(粘着層130を配設し
たPETフィルム) 110B カラーフィルタ 125、127 導電層 130 粘着層 135 絶縁層パターン 137 絶縁層 140 着色部 140R 赤色着色部 140G 緑色着色部 140B 青色着色部 140r 赤色トナー 140g 緑色トナー 140b 青色トナー 145 ブラックストライプ 150 電極 160 担持体 160A 赤色トナーを付着した担持体 160B 緑色トナーを付着した担持体 160C 青色トナーを配設した担持体 165 ベース基材 180、181、182、183 ロール 520 帯電制御部 521 絶縁材 522 金属 525 開口 530 放電部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層上の静電潜像部に着色トナーを湿
    式現像して付着させて得た着色像からなる,各色の着色
    部を設けているカラーフィルタで、支持体上に、順に、
    粘着層、着色部を設けているカラーフィルタを作製する
    ための、カラーフィルタの製造方法であって、形成する
    着色部の、各色毎に、(a)ベース基材の一面に導電層
    を設けた担持体に対し、その導電層上に形成する着色層
    に対応した形状に、絶縁層パターンを形成する、絶縁層
    パターン形成工程と、(b)絶縁層パターン表面部を、
    着色部を形成する湿式現像用トナーに合わせて所定の電
    位に帯電し、静電潜像部を形成する、帯電工程と、
    (c)所定のトナーにて湿式現像し、所定の電位に帯電
    している絶縁層パターン表面部にトナーを付着させ、着
    色像を担持体に形成する、湿式現像工程と、(d)担持
    体の、絶縁層パターン表面部に付着しているトナーを、
    支持体側に、粘着層を介して転写する、転写工程とを行
    なうことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、支持体をPETフィ
    ルムとし、且つ担持体のベース基材をPETフィルムと
    するもので、支持体を帯状にしてロール等の支持部材に
    沿わせ、且つ、所定のテンションをかけた状態で、連続
    的、あるいは間欠的に移動しながら、各色のトナーを支
    持体側に、順次転写形成するものであることを特徴とす
    るカラーフィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁層上の静電潜像部に着色トナーを湿
    式現像して付着させた着色像からなる,各色の着色部を
    設けているカラーフィルタで、支持体上に、順に、粘着
    層、着色部を設けているカラーフィルタであって、請求
    項1ないし2に記載のカラーフィルタの製造方法によ
    り、作製されたことを特徴とするカラーフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008102300A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Ricoh Co Ltd 定着方法、定着装置、定着液、樹脂含有微粒子、画像形成方法及び画像形成装置

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JP2008102300A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Ricoh Co Ltd 定着方法、定着装置、定着液、樹脂含有微粒子、画像形成方法及び画像形成装置

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